JPH09157484A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
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- JPH09157484A JPH09157484A JP31387895A JP31387895A JPH09157484A JP H09157484 A JPH09157484 A JP H09157484A JP 31387895 A JP31387895 A JP 31387895A JP 31387895 A JP31387895 A JP 31387895A JP H09157484 A JPH09157484 A JP H09157484A
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Abstract
外観のバランスに優れる熱可塑性樹脂組成物を得るこ
と。 【解決手段】 (a−1)ビニル重合性官能基含有シロ
キサン単位およびジメチルシロキサン単位からなり、さ
らに3個以上のシロキサン結合を有するケイ素原子がポ
リジメチルシロキサン中の全ケイ素原子に対し1モル以
下であるポリジメチルシロキサンと(a−2)ポリアル
キル(メタ)アクレ−トとからなる複合ゴムに(a−
3)芳香族アルケニル化合物、メタクリル酸エステル、
アクリル酸エステルおよびシアン化ビニル化合物から選
ばれた少なくとも一種の単量体がグラフトされたグラフ
ト共重合体(A)とポリカーボネート樹脂(B)とから
なる熱可塑性樹脂組成物。
Description
色性に優れた耐衝撃性樹脂に関する。
合、成形加工後の外観、強度、さらに無塗装で使用する
場合には、太陽光や降雨によって変色、物性低下の少な
い、いわゆる耐候性が良好であると同時に、顔料等の着
色剤を混合した際の発色性、顔料着色性が良好でなけれ
ばならない。
いては、成形外観、衝撃強度および顔料着色性が高いレ
ベルである必要がある。
258試験法に準拠したアイゾット衝撃強度で評価され
るが、例えば自動車外装用材料に使用可能かどうかの見
極めは室温での衝撃強度に加え、−30℃あるいは−4
0℃といった低温雰囲気下での衝撃強度をもって判断さ
れる。
れる顔料着色性は、用途や所望する色相によって異なる
ものの、一般には最も代表的な色調である黒色の発色性
をもって評価される。この場合、評価法としてはカ−ボ
ンブラック等の着色剤を一定量添加した樹脂成形品の明
度(L* )を色相色差分析より求めることによって行わ
れ、この値が小さいものほど顔料着色性が優れていると
評価される。例えば自動車ドアハンドル、ホイールカバ
ー等の自動車外装用材料等の高度な意匠性が必要な用途
では、例えばカ−ボンブラックを0.8重量部添加した
ときの樹脂成形品のL* 値が13程度あるいはそれ以下
を示す優れた漆黒性、透明感を有した材料が用いられ
る。
料着色性が要求される用途に対応する方法としては、例
えば耐衝撃性の高い樹脂材料表面に顔料着色性に優れた
樹脂材料を積層する方法、塗装する方法あるいは被覆す
る方法等が用いられているが、これらは複雑な工程を要
するため高い製造コストとなり工業的に好ましい方法と
は言えない。
撃性あるいは透明性を生かして様々な工業用用途に用い
られているが、成形加工温度が高い、流動性が悪いある
いは衝撃強度の厚み依存性が大きい等の欠点を有してい
る。
する方法として、ポリカーボネート樹脂にABS(アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン)系樹脂をブレン
ドすることが、特公昭38−15225号公報、特公昭
48−12170号公報等に記載されている。
BS系樹脂をブレンドする方法では、得られる樹脂組成
物の成形性およびその樹脂組成物から得られる成形品の
耐衝撃性は良好であるが、耐候性が不良であり、無塗装
状態での自動車外装用材料等には使用できない。
の耐候性を改良し、かつ上記ポリカーボネート樹脂の欠
点を克服する方法として、特開昭64−79257号公
報に、ポリオルガノシロキサンおよびポリアルキル(メ
タ)アクリレートからなる複合ゴムにビニル系単量体が
グラフト重合されてなる複合ゴム系グラフト共重合体を
ポリカーボネート樹脂にブレンドすることが提案されて
いる。
ての効果を向上させ、特に低温雰囲気下での衝撃強度を
向上させる方法として、特開平6−1897号公報にポ
リカーボネート樹脂および/またはコポリエステルカー
ボネートならびにSAN(スチレン−アクリロニトリ
ル)樹脂からなる樹脂マトリックスにABS系樹脂およ
びポリオルガノシロキサンおよびポリアルキル(メタ)
アクリレートからなる複合ゴムにビニル系単量体がグラ
フト重合されてなる複合ゴム系グラフト共重合体を添加
することが提案されている。
は、ポリオルガノシロキサンとポリアルキルアクリレー
トからなる複合ゴムにビニル系単量体がグラフト重合さ
れてなる複合ゴム系グラフト共重合体とポリカーボネー
ト樹脂とのブレンド物から得られる成形物の顔料着色性
を改良する方法として、粒子径0.01〜0.07μm
で0.10μmより大きい粒子の体積が全粒子体積の2
0%以下である複合ゴム系グラフト共重合体を用いるこ
とが提案されている。
64−79257号公報に記載される複合ゴム系グラフ
ト共重合体とポリカーボネート樹脂からなる樹脂組成物
から得られる成形物は高い耐衝撃性を示すものの、顔料
着色性が不良であり、ポリカーボネート樹脂が本来有し
ている優れた意匠性を損ない、例えば自動車外装用材料
などの高度な意匠性の必要な用途に利用することができ
ない。
れる樹脂組成物は、ABS系樹脂中のポリブタジエンに
起因して耐候性が不良である。さらに実施例に示された
樹脂組成物はいずれも顔料着色性が不良のため、ポリカ
ーボネート樹脂が本来有している優れた意匠性を損な
い、例えば自動車外装用材料などの高度な意匠性の必要
な用途には利用することができない。
される樹脂組成物は、顔料着色性が特に良好であるが、
耐衝撃性特に−30℃雰囲気下でのアイゾット衝撃強度
が低く、低温衝撃強度が必要となる自動車外装用材料等
には利用することができない。
耐候性や顔料着色性を損なうことなく、耐衝撃性の厚み
依存性および低温雰囲気下での衝撃強度を向上させ、例
えば自動車外装用材料としても利用可能となる材料は未
だ見出されておらず、これを満足する技術の開発が強く
望まれていた。
ボネート樹脂系樹脂組成物の耐衝撃性と顔料着色性につ
いて改良すべく鋭意検討した結果、驚くべきことに特定
のビニル重合性官能基を有するポリオルガノシロキサン
とポリアルキル(メタ)クリレ−トとからなる複合ゴム
を含有したグラフト共重合体とポリカーボネート樹脂か
らなる樹脂組成物が、従来にない耐衝撃性、顔料着色性
を示すことを見いだし本発明に到達した。
(a−1)ビニル重合性官能基含有シロキサン単位0.
2〜3モル%およびジメチルシロキサン単位97〜9
9.8モル%からなり、さらに3個以上のシロキサン結
合を有するケイ素原子がポリジメチルシロキサン中の全
ケイ素原子に対し1モル以下であるポリジメチルシロキ
サンと(a−2)ポリアルキル(メタ)アクリレ−トと
からなる複合ゴムに(a−3)芳香族アルケニル化合
物、メタクリル酸エステル、アクリル酸エステルおよび
シアン化ビニル化合物から選ばれた少なくとも一種の単
量体がグラフトされたグラフト共重合体(A)とポリカ
ーボネート樹脂(B)とからなる熱可塑性樹脂組成物に
ある。
(A)を構成するポリジメチルシロキサンは、(a−
1)ビニル重合性官能基含有シロキサン単位0.2〜3
モル%およびジメチルシロキサン単位97〜99.8モ
ル%からなり、さらに3個以上のシロキサン結合を有す
るケイ素原子がポリジメチルシロキサン中の全ケイ素原
子に対し1モル以下のものである。ポリジメチルシロキ
サン(a−1)中のビニル重合性官能基含有シロキサン
単位が0.2モル%未満では、アルキル(メタ)アクリ
レートゴム(a−2)との複合化が不十分となり、グラ
フト共重合体を含む樹脂組成物成形品の表面におけるポ
リオルガノシロキサンのブリードアウトに由来する成形
外観が発生する場合があり、また、ポリジメチルシロキ
サン(a−1)中のビニル重合性官能基含有シロキサン
単位が3.0モル%を超えるか、または3個以上のシロ
キサン結合を有するケイ素原子がポリジメチルシロキサ
ン中の全ケイ素原子に対し1モル%を超える場合は、得
られる樹脂組成物の耐衝撃性が若干低下することがあ
る。さらにグラフト共重合体を含む樹脂組成物の耐衝撃
性と成形外観の両方を考慮するとポリジメチルシロキサ
ン(a−1)中のビニル重合性含有シロキサン単位はよ
り好ましくは0.5〜2モル%さらに好ましくは0.5
〜1モル%である。本発明に係るグラフト共重合体
(A)を構成する複合ゴムの組成比はポリジメチルシロ
キサン(a−1)の量が1〜20重量%、アルキル(メ
タ)アクリレートゴム(a−2)が99〜80重量%
((a−1)+(b−2)=100重量%)であり、1
重量%未満ではポリジメチルシロキサン量が少ないため
耐衝撃性が低下し、20重量%を超えるとグラフト共重
合体を含む樹脂組成物成形品の顔料着色性が不良とな
る。また、グラフト共重合体を含む樹脂組成物の耐衝撃
性と顔料着色性の両方を考慮すると、複合ゴム中のポリ
ジメチルシロキサン(a−1)の量は好ましくは6〜2
0重量%、アルキル(メタ)アクリレートゴム(a−
2)が94〜80重量%((a−1)+(a−2)=1
00重量%)であり、さらに好ましくはポリジメチルシ
ロキサン(a−1)が10〜20重量%、アルキル(メ
タ)アクリレートゴム(a−2)が90〜80重量%
((a−1)+(a−2)=100重量%)である。
(A)を構成するビニル重合性官能基含有シロキサンを
含むポリオルガノシロキサンの製法としては、ジメチル
シロキサンとビニル重合性官能基含有シロキサンからな
る混合物、またはこれにさらにシロキサン系架橋剤を含
む混合物を乳化剤と水によって乳化させたラテックスを
高速回転による剪断力で微粒子化するホモミキサ−や、
高圧発生機による噴出力で微粒子化するホモジナイザ−
等を使用して微粒子化した後、酸触媒を用いて高温下で
重合させ、ついでアルカリ性物質により酸を中和するも
のである。
シロキサン混合物、乳化剤および水と共に混合する方法
と、シロキサン混合物が微粒子化したラテックスを高温
の酸水溶液中に一定速度で滴下する方法等があるが、オ
ルガノシロキサン混合物が微粒子化したラテックスを高
温の酸水溶液中に一定速度で滴下する方法が好ましい。
されるものではないが、グラフト共重合体を含む樹脂組
成物の顔料着色性を考慮すると、重量平均粒子径が0.
15μm以下が好ましく、さらに好ましくは0.1μm
以下である。
いるジメチルシロキサンとしては、3員環以上のジメチ
ルシロキサン系環状体があげられ、3〜6員環のものが
好ましい。具体的には、ヘキサメチルシクロトリシロキ
サン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチ
ルペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキ
サン等が挙げられるが、これらは単独もしくは二種以上
混合して用いられる。
としては、ビニル重合性官能基を含有しかつジメチルシ
ロキサンとシロキサン結合を介して結合するものであれ
ば特に限定されないが、ジメチルシロキサンとの反応性
を考慮するとビニル重合性官能基を含有する各種アルコ
キシシラン化合物が好ましい。具体的には、β−メタク
リロイルオキシエチルジメチルシラン、γ−メタクリロ
イルオキシプロピルジメトキシメチルシラン、β−メタ
クリロイルオキシプロピルジメトキシメチルシラン、γ
−メタクリロイルオキシプロピルメトキシジメチルシラ
ン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルエトキシジエ
チルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルジエト
キシメチルシランおよびδ−メタクリロイルオキシブチ
ルジエトキシメチルシラン等のビニルシロキサン、p−
ビフェニルジエトキシメチルシランが挙げられるが、ポ
リオルガノシロキサンとポリアルキル(メタ)アクリレ
ートの複合化のしやすさを考慮すると、メタクリロイル
基を有するシランが好ましい。
または4官能のシラン系架橋剤、例えば、トリメトキシ
メチルシラン、トリエトキシフェニルシラン、テトラメ
トキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラブトキシ
シラン等が用いられるが、得られる樹脂組成物の耐衝撃
性を考慮すると、シロキサン架橋剤のケイ素原子がポリ
オルガノシロキサン中の全ケイ素原子に対し1モル%以
下であり、好ましくは0.5モル%以下である。
ンの製造に用いる乳化剤としては、アニオン系乳化剤が
好ましく、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエ−テル硫酸ナトリウ
ムなどの中から選ばれた乳化剤が使用される。
ウム、ラウリルスルホン酸ナトリウムなどのスルホン酸
系乳化剤が好ましい。これらの乳化剤は、シロキサン混
合物100重量部に対し0.05〜5重量部程度の範囲
で使用される。使用量が多いと分散状態が不安定となり
微小な粒子径の乳化状態が保てなくなる。また、使用量
が多いと乳化剤に起因する樹脂組成物の成形品の着色性
が甚だしくなる不都合である。シロキサン混合物、乳化
剤水および/または酸触媒を混合する方法は、高速撹拌
による混合、ホモジナイザ−などの高圧乳化装置による
混合などがあるが、ホモジナイザ−を使用した方法は、
ポリオルガノシロキサンラテックス粒子径の分布が小さ
くなるので好ましい方法である。
触媒としては、脂肪族スルホン酸、脂肪族置換ベンゼン
スルホン酸、脂肪族置換ナフタレンスルホン酸などのス
ルホン酸類および硫酸、塩酸、硝酸などの鉱酸類が挙げ
られる。これらの酸触媒は一種または二種以上組み合わ
せて用いられる。また、これらの中では、ポリオルガノ
シロキサンラテックスの安定化作用にも優れている点
で、脂肪族置換ベンゼンスルホン酸が好ましく、n−ド
デシルベンゼンスルホン酸が特に好ましい。また、n−
ドデシルベンゼンスルホン酸と硫酸などの鉱酸とを併用
すると、ポリオルガノシロキサンラテックスの乳化剤成
分に起因する樹脂組成物の着色を低減させることができ
る。
0℃以上が好ましく、さらに好ましくは80℃以上であ
る。
触媒をシロキサン混合物、乳化剤および水とともに混
合、微粒子化させて重合する場合は2時間以上、さらに
好ましくは、5時間以上であり、酸触媒の水溶液にシロ
キサン混合物が微粒子化したラテックスを滴下する方法
ではラテックスの滴下終了後1時間程度保持することが
好ましい。
テックスを苛性ソ−ダ、苛性カリ、炭酸ナトリウムなど
のアルカリ性物質で中和することによって行うことがで
きる。
ロキサンラテックスにアルキル(メタ)アクリレ−トと
多官能性アルキル(メタ)アクリレ−トとからなるアル
キル(メタ)アクリレ−ト成分を含浸させた後重合させ
ることによって複合ゴムを得ることができる。
例えば、メチルアクリレ−ト、エチルアクリレ−ト、n
−プロピルアクリレ−ト、n−ブチルアクリレ−ト、2
−エチルヘキシルアクリレ−ト等のアルキルアクリレ−
トおよびヘキシルメタクリレ−ト、2−エチルヘキシル
メタクリレ−ト、n−ラウリルメタクリレ−ト等のアル
キルメタクリレ−トが挙げられ、特に、n−ブチルアク
リレ−トの使用が好ましい。多官能性アルキル(メタ)
アクリレ−トとしては、例えばアリルメタクリレ−ト、
エチレングリコ−ルジメタクリレ−ト、プロピレングリ
コ−ルジメタクリレ−ト、1,3−ブチレングリコ−ル
ジメタクリレ−ト、1,4−ブチレングリコ−ルジメタ
クリレ−ト、トリアリルシアヌレ−ト、トリアリルイソ
シアヌレ−ト等が挙げられる。また多官能性アルキル
(メタ)アクリレ−トの使用量は、アルキル(メタ)ア
クリレ−ト成分中0.1〜20重量%、好ましくは0.
2〜5重量%、さらに好ましくは0.2〜1重量%であ
る。アルキル(メタ)アクリレ−トは単独でまたは二種
以上併用して用いられる。
ルキル(メタ)アクリレ−トゴムからなる複合ゴムは、
ポリオルガノシロキサン成分のラテックス中へ上記アル
キル(メタ)アクリレ−ト成分を添加し通常にラジカル
重合開始剤を作用させることによって調整できる。アル
キル(メタ)アクリレ−トを添加する方法としては、ポ
リオルガノシロキサン成分のラテックスと一括で混合す
る方法とポリオルガノシロキサン成分のラテックス中に
一定速度で滴下する方法がある。なお、得られるグラフ
ト共重合体を含む樹脂組成物の耐衝撃性を考慮するとポ
リオルガノシロキサンのラテックスを一括で混合する方
法が好ましい。また、重合に用いる重合開始剤として
は、過酸化物、アゾ系開始剤または酸化剤、還元剤を組
み合わせたレドックス系開始剤が用いられる。この中で
はレドックス系開始剤が好ましく、特に硫酸第一鉄、エ
チレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩、ロンガリット、
ヒドロパ−オキサイドを組み合わせたスルホキシレ−ト
系開始剤が好ましい。
ごとく乳化重合によって製造された複合ゴムに、芳香族
アルケニル化合物、メタクリル酸エステル、アクリル酸
エステルおよびシアン化ビニル化合物から選ばれた少な
くとも一種の単量体をグラフト共重合することによって
製造できる。
族アルケニル化合物としては例えばスチレン、α−メチ
ルスチレン、ビニルトルエン等であり、メタクリル酸エ
ステルとしては例えばメチルメタクリレ−ト、エチルメ
タクリレ−ト、2−エチルヘキシルメタクリレ−ト等で
あり、アクリル酸エステルとしては例えばメチルアクリ
レ−ト、エチルアクリレ−ト、ブチルアクリレ−ト等で
あり、シアン化ビニル化合物としては例えばアクリロニ
トリル、メタクリロニトリル等である。グラフト重合す
るこれらの単量体の混合物のうち、得られる樹脂組成物
の成形外観、顔料着色性および耐衝撃性から考慮すると
スチレン/アクリロニトリルが特に好ましい。
スに芳香族アルケニル化合物、メタクリル酸エステル、
アクリル酸エステルおよびシアン化ビニル化合物から選
ばれた少なくとも一種の単量体を加え、ラジカル重合技
術により一段あるいは多段で重合することにより得るこ
とできるが、得られるグラフト共重合体を含む樹脂組成
物の顔料着色性を考慮すると二段以上で重合することが
好ましい。
ル化合物、メタクリル酸エステル、アクリル酸エステル
およびシアン化ビニル化合物から選ばれた少なくとも一
種の単量体の量は特に限定されるものではないが、得ら
れる樹脂組成物の顔料着色性、成形外観および耐衝撃性
を考慮すると、得られるグラフト共重合体の重量を基準
にして50〜80重量%が好ましく、より好ましくは5
0〜70重量%、さらに好ましくは50〜60重量%で
ある。
体中にはグラフトポリマ−の分子量やグラフト率を調整
するための各種連鎖移動剤を添加することができる。
重合体の粒子径は特に限定されるものではないが、得ら
れるグラフト共重合体を含む樹脂組成物の耐衝撃性と顔
料着色性の両方を考慮すると数平均粒子径が0.1μm
〜0.5μmであることが好ましく、より好ましくは
0.1〜0.3μm、さらに好ましくは0.1μm〜
0.15μmである。
塩化カルシウムまたは硫酸アルミニウム等の金属塩を溶
解した熱水中に投入し、塩析、凝固することによりグラ
フト共重合体を分離し回収することができる。
としては、公知の方法で製造されるものが用いられる。
すなわち、単官能性芳香族あるいは脂肪族ヒドロキシ
化合物から得られる炭酸のジエステルとジヒドロキシ化
合物とのエステル交換反応、ジヒドロキシ化合物とそ
れ自身あるいは他のジヒドロキシ化合物のビスアルキ
ル、またはビスアリルカ−ボネ−トとのエステル交換反
応、酸素結合剤の存在下でジヒドロキシ化合物とホス
ゲンの反応、酸素結合剤の存在下でジヒドロキシ化合
物とジヒドロキシ化合物のビスクロロ炭酸エステルとの
反応による製造法等が挙げられる。代表的には、ビスフ
ェノ−ルAを酸素結合剤および溶剤の存在下で塩化カル
ボニルと反応させる製造法がある。
により第3成分として種々の熱可塑性樹脂を混合するこ
とができるが、特に得られる樹脂組成物を用いた射出成
形品の光沢および流動性を考慮すると、芳香族アルケニ
ル化合物、シアン化ビニル化合物およびこれらと共重合
可能なビニル単量体から選ばれる少なくとも一種から得
られる共重合体が好ましく、より好ましくはスチレン−
アクリロニトリル共重合体、スチレン−アクリロニトリ
ル−N−フェニルマレイミド3元共重合体であり、さら
に好ましくはスチレンーアクリロニトリル共重合体であ
る。上記熱可塑性樹脂に用いられる芳香族アルケニル化
合物としては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、
ビニルトルエン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレ
ン、モノブロモスチレン、ジブロモスチレン、p−タ−
シャリ−ブチルスチレン、エチルスチレン、ビニルナフ
タレン等であり、好ましくはスチレン、α−メチルスチ
レンである。またシアン化ビニル化合物としては例えば
アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられ、
好ましくはアクリロニトリルである。また共重合可能な
ビニル単量体としては、メチルメタクリレ−ト、エチル
メタクリレ−ト、2−エチルヘキシルメタクリレ−ト、
グリシジルメタクリレ−ト等のメタクリル酸エステル、
メチルアクリレ−ト、エチルアクリレ−ト、ブチルアク
リレ−ト等のアクリル酸エステル、N−フェニルマレイ
ミド、N−メチルマレイミド等のマレイミド化合物、無
水マレイン酸等が挙げられる。これらの樹脂の製造法と
しては、バルク重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合な
どの通常公知の方法が用いられる。
フト共重合体(A)とポリカーボネート樹脂(B)を任
意の配合比率で、通常公知の混練機械によって押し出し
成形することによって得ることができる。このような成
形機としては押出成形機、射出成形機、ブロ−成形機、
カレンダ−成形機およびインフレ−ション成形機等が挙
げられる。
要に応じて染料、顔料、安定剤、補強剤、充填剤、難燃
剤等を配合することができる。
お、参考例、実施例および比較例において『部』および
『%』は特に断らない限り『重量部』および『重量%』
を意味する。
ノシロキサンの重量平均粒子径およびグラフト共重合体
の数平均粒子径は、大塚電子(株)社製DLS−700
型を用いた動的光散乱法により求めた。
撃強度の測定は、ASTM D258に準拠した方法に
より行った。
度(ロックウエル硬度)の測定は、ASTM D−78
5に準拠した方法により測定した。
成物の顔料着色性は、カ−ボンブラック(三菱化学社製
CB−960)を0.8重量部含有させた樹脂組成物を
東芝機械(株)社製射出成形機IS−100ENにより
成形した100mm×100mm×3mm板を用いてJ
IS Z8729に準拠した色相測定を行い、ここで得
られたL* 値で評価した。すなわち、L* 値の小さい樹
脂組成物ほど顔料着色性が優れていると判断した。
クリロイルオキシプロピルジメトキメチルシラン2部を
混合しシロキサン系混合物100部を得た。これにドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトルウム0.67部を溶解し
た蒸留水300部を添加しホモミキサ−にて10000
回転/2分で撹拌した後、ホモジナイザ−で300kg
/m3 の圧力で1回通し、予備混合オルガノシロキサン
ラテックスを得た。
過熱機および撹拌装置を備えた反応器内にドデシルベン
ゼンスルホン酸10部に蒸留水90部とを注入し、10
重量%のドデシルベンゼンスルホン酸水溶液を調製し
た。
備混合オルガノシロキサンラテックスを4時間に亘って
滴下し、滴下後1時間温度を維持し、冷却した。ついで
この反応物を苛性ソ−ダ水溶液で中和した。
0℃で30分間乾燥して固形分を求めたところ17.7
%であった。また、ラテックス中のポリオルガノシロキ
サンの重量粒子径は0.05μmであった。
(L−2)調整 参考例1において、用いるオクタメチルシクロテトラシ
ロキサンの量を99.5部、γ−メタクリロイルオキシ
プロピルジメトキメチルシランの量を0.5部に変更す
る以外は参考例1と同様にしてラテックスを調製した。
得られたラテックスの固形分を求めたところ18.0%
であった。また、ラテックス中のポリオルガノシロキサ
ンの重量平均粒子径0.05μmであった。
(L−3)調製 参考例1において、用いるオクタメチルシクロテトラシ
ロキサンの量を90部、γ−メタクリロイルオキシプロ
ピルジメトキメチルシランの量を10部に変更する以外
は参考例1と同様にしてラテックスを調製した。得られ
たラテックスの固形分を求めたところ17.8%であっ
た。また、ラテックス中のポリオルガノシロキサンの重
量平均粒子径0.05μmであった。
(L−4)調製 オクタメチルシクロテトラシロキサン95部、γ−メタ
クリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン5部を混
合しシロキサン系混合物100部を得た。これにドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.67部を溶解した
蒸留水300部を添加しホモミキサ−にて10000回
転/2分で撹拌した後、ホモジナイザ−で300kg/
m3 の圧力で1回通し、予備混合オルガノシロキサンラ
テックスを得た。
過熱機および撹拌装置を備えた反応器内にドデシルベン
ゼンスルホン酸10部に蒸留水90部とを注入し、10
重量%のドデシルベンゼンスルホン酸水溶液を調製し
た。
備混合オルガノシロキサンラテックスを4時間に亘って
滴下し、滴下後1時間温度を維持し、冷却した。ついで
この反応物を苛性ソ−ダ水溶液で中和した。
0℃で30分間乾燥して固形分を求めたところ18.2
%であった。また、ラテックス中のポリオルガノシロキ
サンの重量平均粒子径は0.05μmであった。
調製条件および結果を表−1に示す。
製 試薬注入容器、冷却管、ジャケット過熱機および撹拌装
置を備えた反応器内に、参考例1で得られたポリオルガ
ノシロキサンラテックス(L−1)56部、N−ラウロ
イルサルコシンナトリウム0.3部を採取し、蒸留水2
50部を添加混合し、ブチルアクリレ−ト63.7部、
アリルメタクリレ−ト0.4部、1.3ブチレングリコ
−ルジメタクリレ−ト0.1部およびキュメンヒドロパ
−オキサイド0.15部の混合物を添加した。この反応
器に窒素気流を通じることによって、雰囲気の窒素置換
を行い、60℃まで昇温した。内部の温度が60℃にな
った時点で硫酸第一鉄0.0001部、エチレンジアミ
ン四酢酸二ナトリウム塩0.0003部およびロンガリ
ット0.24部を蒸留水10部に溶解させた水溶液を添
加し、開始せしめた。アクリレ−ト成分の重合により、
液温は78℃まで上昇した。1時間この状態を保持し、
アクリレ−ト成分の重合を完結させポリオルガノシロキ
サンとブチルアクリレ−トゴムとの複合ゴムのラテック
スを得た。
ロンガリット0.4部を蒸留水10部に溶解した水溶液
を添加し、次いでアクリロニトリル11部、スチレン3
3部およびキュメンヒドロパ−オキサイド0.23部の
混合溶液にを2時間にわたって滴下し重合した。滴下終
了後、温度60℃の状態を1時間保持した後、硫酸第一
鉄0.0002部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウ
ム塩0.0006部およびロンガリット0.23部を蒸
留水10部に溶解させた水溶液を添加し、次いでアクリ
ロニトリル7.4部、スチレン22.2部およびキュメ
ンヒドロパ−オキサイド0.13部の混合液を2時間に
わたつて滴下し重合した。滴下終了後、温度60℃の状
態を1時間保持した後冷却し、ポリオルガノシロキサン
とブチルアクリレ−トゴムからなる複合ゴムに、アクリ
ロニトリル−スチレン共重合体をグラフト共重合させた
グラフト共重合体(S−1)のラテックスを得た。動的
光散乱法より求めたラテックス中のグラフト共重合体の
数平均粒子径は0.13μmであった。
溶解した水溶液150部を60℃に過熱し撹拌した。こ
の中へグラフト共重合体のラテックス100部を徐々に
滴下し凝固した。次いで、析出物を分離し、洗浄した後
乾燥し、グラフト共重合体を得た。
造 参考例5において、用いるポリオルガノシロキサンラテ
ックスを(L−2)に変更する以外は同様にしてグラフ
ト共重合体(S−2)を調製した。得られたグラフト共
重合体の数平均粒子径は、0.13μmであった。得ら
れた重合ラテックスを凝固した後、洗浄、乾燥しグラフ
ト共重合体(S−2)を得た。
造 参考例5において、用いるポリオルガノシロキサンラテ
ックスを(L−3)に変更する以外は同様にしてグラフ
ト共重合体(S−3)を調製した。得られたグラフト共
重合体の数平均粒子径は、0.13μmであった。得ら
れた重合ラテックスを凝固した後、洗浄、乾燥しグラフ
ト共重合体(S−3)を得た。
造 参考例5において、用いるポリオルガノシロキサンラテ
ックスを(L−4)に変更する以外は同様にしてグラフ
ト共重合体(S−4)を調製した。得られたグラフト共
重合体の数平均粒子径は、0.13μmであった。得ら
れた重合ラテックスを凝固した後、洗浄、乾燥しグラフ
ト共重合体(S−4)を得た。
造 参考例5において、用いるポリオルガノシロキサンラテ
ックス(L−1)の量を112部に、またブチルアクリ
レ−トの量を36.6部にそれぞれ変更する以外は同様
にしてグラフト共重合体(S−5)を調製した。得られ
たグラフト共重合体の数平均粒子径は、0.11μmで
あった。得られた重合ラテックスを凝固した後、洗浄、
乾燥しグラフト共重合体(S−5)を得た。
体(S−6)の製造 試薬注入容器、冷却管、ジャケット過熱機および撹拌装
置を備えた反応器内に、参考例1で得られたポリオルガ
ノシロキサンラテックス(L−1)66部、N−ラウロ
イルサルコシンナトリウム0.3部を採取し、蒸留水2
50部を添加混合し、ブチルアクリレ−ト76.4部、
アリルメタクリレ−ト0.4部、1.3ブチレングリコ
−ルジメタクリレ−ト0.1部およびキュメンヒドロパ
−オキサイド0.15部の混合物を添加した。この反応
器に窒素気流を通じることによって、雰囲気の窒素置換
を行い、60℃まで昇温した。内部の温度が60℃にな
った時点で硫酸第一鉄0.0001部、エチレンジアミ
ン四酢酸二ナトリウム塩0.0003部およびロンガリ
ット0.24部を蒸留水10部に溶解させた水溶液を添
加し、開始せしめた。アクリレ−ト成分の重合により、
液温は78℃まで上昇した。1時間この状態を保持し、
アクリレ−ト成分の重合を完結させポリオルガノシロキ
サンとブチルアクリレ−トゴムとの複合ゴムのラテック
スを得た。
ロンガリット0.4部を蒸留水10部に溶解した水溶液
を添加し、次いでアクリロニトリル7.4部、スチレン
22.2部およびキュメンヒドロパ−オキサイド0.1
3部の混合溶液にを2時間にわたって滴下し重合した。
滴下終了後、温度60℃の状態を1時間保持した後、硫
酸第一鉄0.0002部、エチレンジアミン四酢酸二ナ
トリウム塩0.0006部およびロンガリット0.23
部を蒸留水10部に溶解させた水溶液を添加し、次いで
アクリロニトリル7.4部、スチレン22.2部および
キュメンヒドロパ−オキサイド0.13部の混合液を2
時間にわたって滴下し重合した。滴下終了後、温度60
℃の状態を1時間保持した後冷却し、ポリオルガノシロ
キサンとブチルアクリレ−トゴムからなる複合ゴムに、
アクリロニトリル−スチレン共重合体をグラフト共重合
させたグラフト共重合体(S−6)のラテックスを得
た。動的光散乱法より求めたラテックス中のグラフト共
重合体の数平均粒子径は0.12μmであった。
合で溶解した水溶液150部を60℃に過熱し撹拌し
た。この中へグラフト共重合体のラテックス100部を
徐々に滴下し凝固した。次いで、析出物を分離し、洗浄
した後乾燥し、グラフト共重合体を得た。
1)の製造 試薬注入容器、冷却管、ジャケット過熱機および撹拌装
置を備えた反応器内に、N−ラウロイルサルコシンナト
リウム0.3部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム0.67部を採取し、蒸留水250部を添加混合し、
ブチルアクリレ−ト73.6部、アリルメタクリレ−ト
0.4部、1,3−ブチレングリコ−ルジメタクリレ−
ト0.1部およびキュメンヒドロパ−オキサイド0.1
5部の混合物を添加した。この反応器に窒素気流を通じ
ることによって、雰囲気の窒素置換を行い、60℃まで
昇温した。内部の温度が60℃になった時点で硫酸第一
鉄0.0001部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウ
ム塩0.0003部およびロンガリット0.24部を蒸
留水10部に溶解させた水溶液を添加し、重合を開始さ
せた。アクリレ−ト成分の重合により、液温は78℃ま
で上昇した。1時間この状態を保持し、アクリレ−ト成
分の重合を完結させブチルアクリレ−トゴムラテックス
を得た。
ロンガリット0.4部を蒸留水10部に溶解した水溶液
を添加し、次いでアクリロニトリル11部、スチレン3
3部およびキュメンヒドロパ−オキサイド0.20部の
混合溶液にを2時間にわたって滴下し重合した。滴下終
了後、温度60℃の状態を1時間保持した後、硫酸第一
鉄0.0002部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウ
ム塩0.0006部およびロンガリット0.23部を蒸
留水10部に溶解させた水溶液を添加し、次いでアクリ
ロニトリル7.4部、スチレン22.2部およびキュメ
ンヒドロパ−オキサイド0.13部の混合液を2時間に
わたって滴下し重合した。滴下終了後、温度60℃の状
態を1時間保持した後冷却し、ブチルアクリレ−トゴム
に、アクリロニトリル−スチレン共重合体をグラフト共
重合させたグラフト共重合体(T−1)のラテックスを
得た。動的光散乱法より求めたラテックス中のグラフト
共重合体の数平均粒子径は0.12μmであった。
合で溶解した水溶液150部を60℃に過熱し撹拌し
た。この中へグラフト共重合体のラテックス100部を
徐々に滴下し凝固した。次いで、析出物を分離し、洗浄
した後乾燥し、グラフト共重合体(T−1)を得た。
例および比較例において、以下の成分を使用した。 成分(A)(グラフト共重合体):参考例5〜11で調
製した複合ゴム系グラフト共重合体(S−1〜6)およ
びグラフト共重合体T−1を使用した。 成分(B)(PC樹脂):三菱エンプラ(株)社製ユー
ピロンS2000Fを使用した。 成分(C)(SAN樹脂):スチレン70部およびアク
リロニトリル30部の混合物を懸濁重合法によって重合
し、ジメチルホルムアミド溶液中(25℃)で測定した
還元粘度(ηsp/C)が0.60のSAN樹脂を調製し、
使用した。 上記(A)、(B)および/または(C)の各成分を表
2に示す割合(重量比)で混合し、さらに熱安定剤とし
てアデカスタブルC(旭電化(株)社製)を0.3部、
さらに離型剤としてステアリン酸バリウムを0.4部、
さらに滑剤としてエチレンビスステアリルアミドを0.
4部、さらに黒着色剤としてカーボンブラック(CB−
960:三菱化学(株)社製)を0.8部をそれぞれ添
加混合し、シリンダー温度260℃に設定した二軸押出
機で賦形し、ペレットを作製した。次いで、このペレッ
トをシリンダ−設定温度260℃、金型温度80℃の条
件で射出成形し、物性および顔料着色性評価用の試験片
を得た。この試験片を用いて測定したアイゾット衝撃強
度、ロックウェル硬度および色相測定から得られたL*
値を表2に示す。
となった。
比較例1に示すポリカーボネート樹脂単体に比べて、高
いアイゾット衝撃強度を示す。
8の樹脂組成物は40kgcm/cm以上の高いアイゾット衝
撃強度を示し、自動車部品等の高いレベルの耐衝撃性が
要求される用途にも使用することができる。
キサンを含まないグラフト共重合体(T−1)を含む樹
脂組成物は、常温でのアイゾット衝撃強度は高いもの
の、−30℃でのアイゾット衝撃強度が低く、自動車用
途等に用いることができないので好ましくない。
面にポリジメチルシロキサン成分のブレードアウトによ
る白化がみられた。
物を用いた成形板のL*値はいずれも13以下と良好な
顔料着色性を示し、自動車外装部品用途等に使用するこ
とができる。
を奏しその産業上の利用価値は極めて大である。
性、表面硬度、顔料着色性および成形外観のバランスに
優れる。
のバランスは、従来知られているポリカーボネート系樹
脂組成物に比べ非常に高いレベルであり、各種工業用材
料特に自動車外装部品用途としての利用価値は極めて高
い。
Claims (2)
- 【請求項1】 (a−1)ビニル重合性官能基含有シロ
キサン単位0.2〜3モル%およびジメチルシロキサン
単位97〜99.8モル%からなり、さらに3個以上の
シロキサン結合を有するケイ素原子がポリジメチルシロ
キサン中の全ケイ素原子に対し1モル以下であるポリジ
メチルシロキサンと(a−2)ポリアルキル(メタ)ア
クリレ−トとからなる複合ゴムに(a−3)芳香族アル
ケニル化合物、メタクリル酸エステル、アクリル酸エス
テルおよびシアン化ビニル化合物から選ばれる少なくと
も一種の単量体がグラフトされたグラフト共重合体
(A)とポリカーボネート樹脂(B)とからなる熱可塑
性樹脂組成物。 - 【請求項2】 請求項1の熱可塑性樹脂組成物にさら
に、芳香族アルケニル化合物、シアン化ビニル化合物お
よびこれらと共重合可能なビニル単量体から選ばれる少
なくとも一種から得られる共重合体が配合されてなる熱
可塑性樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31387895A JP3590169B2 (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31387895A JP3590169B2 (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09157484A true JPH09157484A (ja) | 1997-06-17 |
JP3590169B2 JP3590169B2 (ja) | 2004-11-17 |
Family
ID=18046602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31387895A Expired - Lifetime JP3590169B2 (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3590169B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999064516A1 (fr) * | 1998-06-12 | 1999-12-16 | Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. | Composition de resine de polycarbonate |
WO2006070983A1 (en) * | 2004-12-31 | 2006-07-06 | Cheil Industries Inc. | Silicone impact modifier with high refractive index and method for preparing the same |
JP2008101117A (ja) * | 2006-10-19 | 2008-05-01 | Teijin Chem Ltd | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 |
US7541401B2 (en) | 2004-12-31 | 2009-06-02 | Cheil Industries Inc. | Impact modifier for a polymer composition and method for preparing the same |
-
1995
- 1995-12-01 JP JP31387895A patent/JP3590169B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999064516A1 (fr) * | 1998-06-12 | 1999-12-16 | Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. | Composition de resine de polycarbonate |
WO2006070983A1 (en) * | 2004-12-31 | 2006-07-06 | Cheil Industries Inc. | Silicone impact modifier with high refractive index and method for preparing the same |
US7541401B2 (en) | 2004-12-31 | 2009-06-02 | Cheil Industries Inc. | Impact modifier for a polymer composition and method for preparing the same |
US7956105B2 (en) | 2004-12-31 | 2011-06-07 | Cheil Industries Inc. | Silicone impact modifier with high refractive index and method for preparing the same |
JP2008101117A (ja) * | 2006-10-19 | 2008-05-01 | Teijin Chem Ltd | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物 |
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---|---|
JP3590169B2 (ja) | 2004-11-17 |
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