JPH0915737A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH0915737A
JPH0915737A JP16408995A JP16408995A JPH0915737A JP H0915737 A JPH0915737 A JP H0915737A JP 16408995 A JP16408995 A JP 16408995A JP 16408995 A JP16408995 A JP 16408995A JP H0915737 A JPH0915737 A JP H0915737A
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JP
Japan
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unit
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Pending
Application number
JP16408995A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Obara
寿 小原
Yasuyuki Mochizuki
康幸 望月
Yoshinori Yasuda
圭典 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPH0915737A publication Critical patent/JPH0915737A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原稿の載置位置を変更することなく、原稿の
種類によって原稿の中心の絵柄を記録材料の中心へ拡大
又は縮小記録することができ、作業性を向上する。 【構成】 予め定められた倍率範囲を超える倍率が設定
された場合、感光材料には、原稿の一部のみが露光され
ることになる。例えば、Lサイズ原稿で2Lサイズの感
光材料へ露光する場合、原稿の全画像を複写できるの
は、141%である。これ以上の倍率が任意に選択され
た場合、本実施例では、通常どおりガイドスケールを基
準(原稿の左端基準)とする露光の他、原稿画像の中心
基準とした露光を行うことができるようになっている。
この基準変更は自動的に行われ、かつ、以下に示す中心
基準可能倍率範囲外の設定があったときには、さらに自
動的に左端基準に変更されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿画像を記録材料上
に走査露光して複写を行う画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】2種の画像記録材料、例えば感光材料と
受像材料とを用いて画像記録処理を行う画像記録装置が
知られている。
【0003】この種の画像記録装置では、感光材料と受
像材料は、内部が遮光状態とされたマガジンにそれぞれ
ロール状に巻き取られて収容されており、画像記録処理
を行う度に順次引き出して使用される。またこの装置に
は、感光材料に画像形成用溶媒を塗布するための水塗布
部が配置されており、さらに、加熱ドラムとこの加熱ド
ラムの外周に圧接し加熱ドラムと共に回転する無端圧接
ベルトから成る熱現像転写部が配置されている。
【0004】マガジンから所定寸法引き出されて切断さ
れた感光材料は、搬送ローラによって挟持搬送されなが
ら原稿画像が走査露光され、さらに水塗布部において画
像形成用溶媒としての水が塗布された後に熱現像転写部
へ送り込まれる。一方、受像材料は、感光材料と同様に
マガジンから所定寸法引き出されて切断され、搬送ロー
ラによって感光材料と同期して熱現像転写部へ送り込ま
れる。熱現像転写部においては、水塗布後の感光材料が
受像材料と重ね合わされ、この状態で加熱ドラムの外周
へ密着して巻き付けられる。さらに、両材料は加熱ドラ
ムと無端圧接ベルトとの間で挟持搬送されながら感光材
料が熱現像されると共に受像材料へ画像が転写され、所
定の画像が受像材料に形成(記録)される構成である。
【0005】このような画像記録装置では、通常装置本
体の上面に設けられたガラス面(原稿載置台)上の基準
ガイドに沿って原稿が位置決めされ、複写の倍率が設定
されて感光材料上へ原稿画像が走査露光されるようにな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したような原稿を
変倍して複写を行う装置においては、通常、原稿載置台
上の基準ガイドに原稿が位置決めされ、基準ガイドを基
準にして複写が行われる。このような場合、原稿の一端
が基準となって変倍複写が行われるため、図5(B)の
に示される如く、画像の中心がずれた状態で記録され
る。
【0007】特に、原稿が写真等のように原稿の中心を
注目画像として拡大又は縮小したい場合には、画像の中
心のずれが大きな問題となってくる。
【0008】これを解消するためには、原稿の載置位置
を変更すればよいが、倍率によってその位置が異なり、
適正な位置に位置決めするのは困難である。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、原稿の載置位
置を変更することなく、原稿の種類によって原稿の中心
の絵柄を記録材料の中心へ拡大又は縮小記録することが
でき、作業性を向上することができる画像記録装置を得
ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、原稿載置台上の原稿ガイドに沿って置かれた原稿の
画像を記録材料上に走査露光して複写を行う画像記録装
置において、原稿のサイズを指定するサイズ指定手段
と、前記原稿載置台上に置かれた原稿の中心を基準とし
て複写を行う第1のモードと、前記原稿載置台上に置か
れた原稿の中心を基準として複写を行う第2のモードと
を選択的に切り換えるモード切換手段と、前記サイズ指
定手段により所定サイズの原稿が指定された場合、前記
モード切換手段を制御して第1のモードを設定する制御
手段と、を有することを特徴としている。
【0011】請求項2に記載の発明は、複写倍率を設定
する倍率設定手段と、該倍率設定手段により設定された
倍率に対応して複写倍率を変更する変倍機構と、をさら
に有し、前記制御手段により第1のモードが設定されて
いる場合において、前記倍率設定手段により設定される
複写倍率が前記変倍機構の作動可能な範囲を外れた場
合、又は原稿画像以外の不要な画像範囲の複写が生じる
場合に、前記制御手段は前記モード切換手段を制御して
第1のモードから第2のモードへ切り換えることを特徴
としている。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、画像記録のた
めのモードを2種類持ち、これら選択的に切り換え可能
となっている。
【0013】ここで、請求項1の発明では、所定サイズ
の写真等の原稿を記録する場合に、原稿のサイズを指定
することにより、原稿の中心を基準として複写する第1
のモードに自動的に切り換えられ、この第1のモードで
複写可能となる。
【0014】これにより、受像材料のサイズ、倍率に拘
らず、原稿上で中心にあった絵柄を受像材料上でも中心
に記録することができ、見栄えを向上することができる
(図5(A)参照)。
【0015】また、原稿を移動せずに、中心基準の走査
露光モード(第1のモード)に切り換えることができる
ため、作業性も向上する。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、第1のモ
ードにおいて、原稿の中心を基準として複写を行うこと
に起因する変倍機構の機械的な移動不可、又は原稿画像
以外の不要な画像の複写が生じる場合がある。
【0017】このような場合には、第2のモードへ切り
換え、原稿ガイド基準とすることにより、前記原稿の中
心を基準とすることに起因する不都合を解消することが
できる。
【0018】本発明の画像記録装置において使用される
感光材料としては、像様露光して得られる潜像を画像形
成用溶媒の存在の下に受像材料へ熱現像転写して可視像
を得る、所謂熱現像感光材料が挙げられる。
【0019】該熱現像感光材料は、基本的には支持体上
に感光性ハロゲン化銀、還元剤、バインダー、及び色素
供与化合物(還元剤が兼ねる場合もある)を有するもの
であり、更に必要に応じて有機金属塩酸化剤などを含有
させることができる。
【0020】上記、熱現像感光材料は露光に対してネガ
の画像を与えるものでも、ポジの画像を与えるものでも
よい。ポジの画像を与える方式にはハロゲン化銀乳剤と
して直接ポジ乳剤(造核剤を用いる方式、光かぶらせ方
式の2種類がある)を用いる方式、ポジ状に拡散性の色
素像を放出する色素供与性化合物を用いる方式のいずれ
もが採用できる。
【0021】ポジの画像を与える方式の熱現像感光材料
としては、例えば、特開平6−161070号、同6−
289555号当に記載されたものが、また、ネガの画
像を与える方式の熱現像感光材料としては、例えば、特
開平5−181246号、同6−242546号当に記
載されたものを用いることができる。
【0022】また、本発明における画像形成用溶媒とし
ては、例えば水があり、この水は所謂純水に限らず、広
く慣習的に使われている意味での水を含む。また、純水
とメタノール、DMF、アセトン、ジイソブチルケトン
などの低沸点溶媒との混合溶媒でもよい。さらに画像形
成促進剤、カブリ防止剤、現像停止剤、親水性熱溶剤当
を含有させた溶液でもよい。
【0023】
【実施例】図1には、本発明に係る画像記録装置10の
概略全体構成図が示されている。
【0024】画像記録装置10の機台12の上面には、
原稿11(図2参照)を載置するための透明ガラス板で
形成された載置台12Aが設けられると共にこの載置台
12Aには開閉可能な蓋体12Bが取付けられている。
この載置台12Aには反射原稿が載置されるようになっ
ている。なお、この載置台12Aの近傍には35mmフ
ィルム(ネガ及びポジ)や4×5のフィルム等の透過原
稿を被記録画像として適用する場合のフィルムスキャナ
38E、プルーフユニット38Fが装填可能である。
【0025】図1に示される如く、画像記録装置10の
機台12内には感材マガジン14が所定角度傾斜された
状態で配置されており、感光材料16がロール状に巻取
られて収納されている。この感光材料16は、感材マガ
ジン14からの引き出し直後では、感光(露光)面が装
置の右下方へ向いて巻き取られている。
【0026】感材マガジン14の感光材料取出し口近傍
には、ニツプローラ18およびカッタ20が配置されて
おり、感材マガジン14から感光材料16を所定長さ引
き出した後に切断することができる。
【0027】カッタ20よりも搬送方向下流側には、複
数の搬送ローラ19、21、23、24及びガイド板2
7が配置されており、所定長さに切断された感光材料1
6を露光部22へ搬送することができる。
【0028】露光部22は搬送ローラ23と搬送ローラ
24との間に位置しており、これらの搬送ローラ間が露
光部(露光点)とされて感光材料16が通過するように
なっている。
【0029】露光部22の直上には露光装置38が設け
られている。露光装置38には、ハロゲンランプユニッ
ト38A、レンズユニット38B、ミラーユニット38
C、38D及び図示は省略したがフィルター、絞りが配
置されている。また、前述の如く35mmサイズフィル
ム等の透過原稿用としてフィルムスキャナー38E、4
×5サイズ等の透過原稿用としてプルーフユニット38
Fが装着可能とされている。
【0030】図3には、露光装置38における各ユニッ
トの動作状態を示す側面図が示されている。
【0031】ハロゲンランプユニット38Aは、載置台
12Aの下方に配置されている。ハロゲンランプユニッ
ト38Aは、そのブラケット200上にハロゲンランプ
202が取付けられ、照射された光は載置台12Aへ至
るようになっている。すなわち、載置台12A上に載置
された原稿へ照射されて反射されることになる。
【0032】反射光は、前記ブラケット200に取付け
られた第1のミラー204で受けるようになっている。
ここで、ハロゲンランプユニット38Aは、待機位置で
は、載置台12Aの左端に配置されたガイドスケール1
2Bの裏面側の面からの反射光を受けるようになってい
る。
【0033】また、ハロゲンランプユニット38Aは、
図示しないモータからの駆動力でこの待機位置(図3の
想像線位置)から図3の右方向に、前記載置台12Aに
沿って移動可能とされ、載置台12Aの右端まで至るよ
うになっている。この位置(図3の実線位置)が、走査
開始位置とされ、この走査開始位置から載置台12Aの
左端方向へ移動するときの反射光を第1のミラー204
で受けるようになっている。
【0034】第1のミラー204は、機台12に対して
45°傾斜された状態でブラケット200へ取付けられ
ている。このため、第1のミラー204へ垂直に入射し
た光軸Lは、90°偏向され、装置左方向への水平光軸
とされる。
【0035】この水平とされた光軸Lの延長方向には、
前記ミラーユニット38Dが配置されている。ミラーユ
ニット38Dは、2枚のミラー(第2のミラー206、
第3のミラー208)がブラケット210に固定されて
構成され、互いに上下方向となるように相対位置が決め
られており、互いに45°傾斜されている。
【0036】このため、前記第1のミラー204からの
水平光軸の光を受けた第2のミラー206は、その反射
光軸Lが垂直となり、第3のミラー208へ入射させる
ようになっている。この第3のミラー208では、その
反射面によって、再度水平光軸Lに変換し、装置右方向
に配置されたミラーユニット38Cへと案内するように
なっている。
【0037】また、前記ミラーユニット38Dは、前記
ハロゲンランプユニット38Aの移動と平行に、かつ同
一方向に同期して移動するようになっている。この移動
量は、前記ハロゲンランプユニット38Aの移動量の1
/2とされている。例えば、ハロゲンランプユニット3
8Aが右方向に208mm移動すれば、これと同時にミ
ラーユニット38Dは右方向に104mm移動するよう
になっている。
【0038】第3のミラー208から反射される光を受
けるミラーユニット38Cは、前述の如く、装置右側に
位置しており、2枚のミラー(第4のミラー212、第
5のミラー214)がブラケット216に固定された構
造となっている。これらは、互いに上下方向となるよう
に相対位置が決められており、互いに45°傾斜されて
いる。このミラーユニット38Cの上側に位置する第4
のミラー212に、前記第3のミラー208で反射され
た光が入射され、光軸Lが水平から垂直に偏向されるよ
うになっている。また、第4のミラー212で反射した
光は、第5のミラー214を介して水平光軸Lとされ、
45°傾斜で露光部22の上方に取付けられた固定ミラ
ー218で反射されることによって、垂直光軸Lに偏向
され、露光部22へと至る構成である。
【0039】ここで、ミラーユニット38Dの第3のミ
ラー208と、ミラーユニット38Cの第4のミラー2
12との間の光路には、レンズユニット38Bが介在さ
れている。このレンズユニット38Bは、光軸Lに沿っ
て移動可能とされ、原稿に対する複写画像の倍率を変更
することができるようになっている。この倍率変更に伴
う焦点距離合致のための光路長の調整のため、レンズユ
ニット38Cは、水平光軸Lと平行に移動可能とされて
いる。
【0040】図4には、倍率と焦点距離との関係を簡略
化した光学系が示されている。本実施例の画像記録装置
10における倍率変更は、走査方向(ハロゲンランプユ
ニット38Aの移動方向)と、その幅方向とで異なる方
式を採用している。幅方向の倍率変更は、単純に光学的
な方式であり、X方向の倍率変更は光学的に加え、走査
速度を変化させることで行っている。
【0041】ここで、光学的な方式について述べると、
レンズユニット38Bの焦点距離をf、原稿とレンズユ
ニット38B間距離をa、レンズユニット38Bと複写
画像間距離をbとすると、(1/a)+(1/b)=1
/fの関係がある。このため、倍率変更のため、レンズ
ユニット38Bを原稿11に近づけると、aの値が小さ
くなるため、その分bの値を大きくする必要がある。
【0042】このため、図3において、レンズユニット
38Bが指定された倍率で光軸Lに沿って移動すると、
これに伴って、レンズユニット38Cが反対方向に移動
するようになっている。
【0043】上記の如く、倍率が設定され、原稿が走査
されると同時に露光部22で感光材料が定速搬送される
ため、原稿画像が感光材料16に露光されていく。露光
部22の側方にはスイッチバック部40が設けられてお
り、また、露光部2露光部22の下方には水塗布部62
が設けられている。感材マガジン14の側方を上昇し露
光部22にて露光された感光材料16は、一旦スイッチ
バック部40へ送り込まれた後に、搬送ローラ24、2
3、21の逆回転によって、露光部22を経て水塗布部
62へ送り込まれる構成である。
【0044】水塗布部62には複数のパイプが連結され
て水を供給できるようになっている。
【0045】水塗布部62の側方には熱現像転写部10
4が配置されており、水塗布された感光材料16が送り
込まれるようになっている。
【0046】一方、感材マガジン14の図1の左側方の
機台12には受材マガジン106が配置されており、受
像材料108がロール状に巻取られて収納されている。
受像材料108の画像形成面には媒染剤を有する色素固
定材料が塗布されており、受材マガジン106からの引
き出し直後では、この画像形成面が装置の右下へ向いて
いる。
【0047】受材マガジン106の受像材料取出し口近
傍には、ニップローラ110が配置されており、受材マ
ガジン106から受像材料108を引き出すと共にその
ニップを解除することができる。ニップローラ110の
側方にはカッタ112が配置されている。
【0048】カッタ112の側方には、感材マガジン1
4の側方に位置して受像材料搬送部180が設けられ、
所定長さに切断された受像材料108を熱現像転写部1
04へ搬送できる。
【0049】熱現像転写部104へ搬送される感光材料
16は、貼り合わせローラ120と加熱ドラム116と
の間に送り込まれ、また、受像材料108は感光材料1
6の搬送に同期し、感光材料16が所定長さ先行した状
態で貼り合わせローラ120と加熱ドラム116との間
に送り込まれて重ね合わせられるようになっている。
【0050】加熱ドラム116の内部には、ハロゲンラ
ンプ132が配置され、加熱ドラム116の表面を昇温
できるようになっている。
【0051】この無端圧接ベルト118は、4本の巻き
掛けローラに巻き掛けられると共に、加熱ドラム116
の約半周にわたり巻き掛けられ、この巻き掛け部分は、
所定の力で圧接状態とされている。
【0052】無端圧接ベルト118の材料供給方向下流
側の加熱ドラム116下部には、屈曲案内ローラ142
が配置されている。屈曲案内ローラ142の材料供給方
向下流側の加熱ドラム116下部には、剥離爪154が
軸によって回動可能に軸支されている。
【0053】剥離爪154によって剥離された感光材料
16は、屈曲案内ローラ142に巻き掛けられ、廃棄感
光材料収容部178へ集積される。
【0054】屈曲案内ローラ142の側方の加熱ドラム
116近傍には、剥離ローラ174及び剥離爪176が
配置されている。剥離ローラ174および剥離爪176
の下方には受材ガイド170が配置されると共に、受材
排出ローラ172が配置されており、剥離ローラ174
および剥離爪176によって加熱ドラム116から剥離
された受像材料108を案内搬送することができる。
【0055】剥離爪176によって加熱ドラム116の
外周から剥された受像材料108は、受材ガイド170
及び受材排出ローラ172によって搬送されて、機台1
2から突出配設された図示しないトレイへ排出される構
成である。
【0056】ここで、本実施例の走査露光時に、原稿1
1として特定の写真サイズが選択されると、この原稿1
1の中心を基準として所定の倍率で露光されるようにな
っている。
【0057】特定の写真サイズは、Eサイズ(82.5mm×
117mm )、Lサイズ(89mm×127mm)、2Lサイズ(127
mm ×178mm )及びはがきサイズ(102mm ×148mm )が
選択されている。これらの縦方向、横方向を加えた種類
の原稿11が選択され、予め定められた倍率範囲を超え
る倍率が設定された場合、感光材料14には、原稿の一
部のみが露光されることになる。例えば、Lサイズ原稿
で2Lサイズの感光材料へ露光する場合、原稿の全画像
を複写できるのは、141%である。これ以上の倍率が
任意に選択された場合、本実施例では、通常どおりガイ
ドスケール12Bを基準(原稿11の左端基準)とする
露光の他、原稿画像の中心基準とした露光を行うことが
できるようになっている。この基準変更は自動的に行わ
れ、かつ、以下に示す中心基準可能倍率範囲外の設定が
あったときには、さらに自動的に左端基準に変更される
ようになっている。
【0058】すなわち、原稿サイズが判れば、原稿の中
心位置は演算によって認識できる。画像の走査方向の露
光可能距離は倍率によって決まるため、この長さを演算
された中心位置からの左右振り分けとし、左端及び右端
を決める。この決められた範囲内を走査露光することに
よって、原稿画像の中心を基準として部分画像を得るこ
とができる。
【0059】なお、本実施例の装置では、倍率設定時の
レンズユニット38Bの移動領域と、走査露光時のミラ
ーユニット38Dの移動領域とに若干の干渉領域があ
り、拡大倍率を上げると、これらが干渉するため、拡大
側の中心基準倍率に制限がある。また、ハロゲンランプ
ユニット38Aの初期位置がガイドスケール12Bの下
方となっており、このガイドスケール12Bの下面を走
査露光してしまうような移動領域があり、縮小倍率を上
げると、ガイドスケール12B下面の余計な露光を行う
ことになり、縮小側の中心基準倍率に制限がある。
【0060】このため、上記中心基準とする露光の可能
な倍率範囲は、予め表1の如く定められている。
【0061】
【表1】
【0062】なお、この表1における範囲は、露光装置
の構造によって異なるものであり、限定される数値では
ない。
【0063】次に本実施例の作用を説明する。まず、反
射原稿を複写する場合、所定の設定(倍率、枚数等)が
終了した後、スタートキーが操作されると、以下の画像
処理が開始される。
【0064】すなわち、感材マガジン14がセットされ
た状態で、ニツプローラ18が作動され、感光材料16
がニツプローラ18によって引き出される。感光材料1
6が所定長さ引き出されると、カッタ20が作動し、感
光材料16が所定長さに切断される。
【0065】カッタ20の作動後は、感光材料16は、
その感光(露光)面を上方へ向けた状態で露光部22へ
搬送される。この感光材料16の搬送と同時に露光装置
38作動し、露光部22に位置する感光材料16へ走査
露光される。
【0066】露光が開始された後は、露光後の感光材料
16が一旦スイッチバック部40へ送り込まれた後に、
搬送ローラ24、23、21の逆回転によって水塗布部
62へ送り込まれる。
【0067】水塗布部62では、感光材料16に水が塗
布され、熱現像転写部104へ送り込まれる。
【0068】一方、感光材料16への走査露光が開始さ
れるに伴って、受像材料108も受材マガジン106か
らニツプローラ110によって引き出されて搬送され
る。受像材料108が所定長さ引き出されると、カッタ
112が作動して受像材料108が所定長さに切断され
る。
【0069】カッタ112の作動後は、受像材料搬送部
180によって案内されながら、熱現像転写部104の
直前で待機状態となる。
【0070】熱現像転写部104では、感光材料16が
加熱ドラム116外周と貼り合わせローラ120との間
へ送り込まれたことが検出されると、受像材料108の
搬送が再開されて貼り合わせローラ120へ送り込まれ
ると共に、加熱ドラム116が作動される。
【0071】貼り合わせローラ120によって重ね合わ
された感光材料16と受像材料108とは、重ね合わせ
た状態のままで加熱ドラム116と無端圧接ベルト11
8との間で挟持され、加熱ドラム116のほぼ半周に渡
って搬送される。これにより感光材料16と受像材料1
08が加熱され、可動性の色素を放出し、同時にこの色
素が受像材料108の色素固定層に転写されて画像が得
られる。
【0072】その後、感光材料16と受像材料108と
が挟持搬送され加熱ドラム116の下部に達すると、剥
離爪154が移動され、受像材料108よりも所定長さ
先行して搬送される感光材料16の先端部に剥離爪15
4が係合して感光材料16の先端部を加熱ドラム116
の外周から剥離される。
【0073】さらに、感光材料16は屈曲案内ローラ1
42に巻き掛けられ、廃棄感光材料収容箱178内に集
積される。
【0074】一方、感光材料16と分離し加熱ドラム1
16に密着されたままの状態で移動する受像材料108
は、剥離ローラ174へ送られ剥離される。
【0075】剥離爪176によって加熱ドラム116の
外周から剥離された受像材料108は、さらに剥離ロー
ラ174に巻き掛けられながら下方へ移動され、受材ガ
イド170に案内されながら受材排出ローラ172によ
って搬送されてトレイへ排出される。
【0076】以下に、露光装置における倍率に基づいて
の動作手順を図6のフローチャートに従い説明する。
【0077】ステップ300では、原稿サイズの指定に
変更があるか否か、又は出力サイズ(最終的には受像材
料108のサイズ)の指定に変更があるか否かが判断さ
れる。このステップ300において、肯定判定、すなわ
ち変更があると判定された場合には、ステップ302で
倍率を演算し、ステップ302で倍率の演算が完了する
と、ステップ306へ移行する。
【0078】また、ステップ300で否定判定、すなわ
ち原稿サイズ指定の変更がない場合、又は出力サイズ指
定の変更がない場合にもステップ306へ移行する。
【0079】次のステップ306では、マニュアル操作
で倍率変更があったか否か、すなわちズームキーが操作
されたか否かが判断され、肯定判定された場合には、ス
テップ308へ移行してこの変更された倍率で確定か否
かが判断される。すなわち、ステップ308で否定判定
の場合には、ステップ306に戻り、再度マニュアル操
作で倍率変更があったか否かが判断され、肯定判定の場
合には、ステップ310へ移行して、この確定した倍率
が中心基準による露光の倍率範囲内か否かが判断され
る。すなわち、前記表1を参照して判断する。
【0080】このステップ310で肯定判定された場合
には、ステップ312へ移行して載置台12Aに載置さ
れている原稿11の中心位置を演算する。次のステップ
314では、演算された中心位置に基づいて露光領域
(すなわち、ハロゲンランプユニット38Aによる走査
領域)をシフトする。実際には、ハロゲンランプユニッ
ト38Aの移動は常に一定であり、感光材料16との同
期を取り直すことになる。例えば、拡大倍率で中心基準
の場合には、右端の走査開始位置から移動し始めて、通
常よりも早く露光を開始するようにする。この結果、露
光終了は、原稿11の左端へ到達する手前となる。
【0081】また、ステップ310で否定判定された場
合には、中心基準が可能な倍率ではなく、拡大側では、
レンズユニット38Bとミラーユニット38Dとが干渉
し、縮小側では、ガイドスケール12Bの裏面側を露光
してしまうため、前記ステップ312、314をパスし
て、通常の露光モードの状態でステップ316へ移行す
る。
【0082】次のステップ316では、スタートキーが
操作されたか否かが判断され、肯定判定されると、ステ
ップ318へ移行して、演算された倍率に基づいてレン
ズユニット38B及びミラーユニット38Cを所定位置
まで移動させ、前述の露光制御が開始される。また、ス
テップ316で否定判定されると、ステップ300へ戻
り、以後、何らキー操作が無い場合には、ステップ30
0、ステップ306、ステップ316を繰り返す。
【0083】次のステップ320では、処理を継続する
か否かが判断され、継続する場合にはステップ300へ
戻り、継続しない場合には処理は終了する。
【0084】このように、本実施例では、可能な限り、
原稿の中心を基準として画像を露光するようにしたた
め、原稿では中心にあるものが、倍率変更したときにい
ずれかへずれてしまうような不具合がない。また、一般
的には、画像の中心に所望の絵柄等があることが多く、
これを確実に露光することができるため、無駄な露光を
行うことがない。
【0085】さらに、従来は、中心を基準に露光しよう
とした場合、原稿の載置位置をずらすといった、操作が
ひつようであっが、本実施例では、装置が自動的に原稿
の中心位置を判断し、走査領域を自動的にシフトするこ
とができるため、作業効率が向上する。
【0086】また、指定された倍率が、装置の構成上、
中心基準露光が不可能な場合が生じる。このような場合
には、自動的に再度通常の左端設定モードに戻るため、
メカが無理な動きをして、例えば、レンズユニット38
Bとミラーユニット38Dとが干渉したりすることが防
止できる(拡大側に範囲を超えて倍率設定された場
合)。また、走査領域のシフトによって、ガイドスケー
ル12Bの下面を露光するような不具合も解消できる
(縮小側に倍率設定された場合)。
【0087】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る画像記録
装置は、原稿の載置位置を変更することなく、原稿の種
類によって原稿の中心の絵柄を記録材料の中心へ拡大又
は縮小記録することができ、作業性を向上することがで
きるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る画像記録装置の概略全体
構成図である。
【図2】原稿サイズを示す平面図である。
【図3】図1の上部に位置する露光装置の拡大図であ
る。
【図4】光学系の一般モデルを示す概略図である。
【図5】(A)は中心基準で原稿画像を走査して、受像
材料へ記録したときの絵柄の位置を示す平面図、(B)
は左端基準で原稿画像を走査して、受像材料へ記録した
ときの絵柄の位置を示す平面図である。
【図6】指定倍率に基づく露光モード(左端基準、中心
基準)設定を含む、倍率設定動作フローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 画像記録装置 12A 載置台 12B ガイドスケール 16 感光材料(画像記録材料) 38 露光装置 62 水塗布部 104 熱現像転写部 108 受像材料(画像記録材料) 116 加熱ドラム 38A ハロゲンランプユニット 38B レンズユニット 38C、38D ミラーユニット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿載置台上の原稿ガイドに沿って置か
    れた原稿の画像を記録材料上に走査露光して複写を行う
    画像記録装置において、 原稿のサイズを指定するサイズ指定手段と、 前記原稿載置台上に置かれた原稿の中心を基準として複
    写を行う第1のモードと、前記原稿載置台上に置かれた
    原稿の中心を基準として複写を行う第2のモードとを選
    択的に切り換えるモード切換手段と、 前記サイズ指定手段により所定サイズの原稿が指定され
    た場合、前記モード切換手段を制御して第1のモードを
    設定する制御手段と、 を有することを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 複写倍率を設定する倍率設定手段と、 該倍率設定手段により設定された倍率に対応して複写倍
    率を変更する変倍機構と、をさらに有し、 前記制御手段により第1のモードが設定されている場合
    において、前記倍率設定手段により設定される複写倍率
    が前記変倍機構の作動可能な範囲を外れた場合、又は原
    稿画像以外の不要な画像範囲の複写が生じる場合に、前
    記制御手段は前記モード切換手段を制御して第1のモー
    ドから第2のモードへ切り換えることを特徴とする請求
    項1記載の画像記録装置。
JP16408995A 1995-06-29 1995-06-29 画像記録装置 Pending JPH0915737A (ja)

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JP16408995A JPH0915737A (ja) 1995-06-29 1995-06-29 画像記録装置

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