JPH09156791A - シート材給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート材給送装置及び画像形成装置

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JPH09156791A
JPH09156791A JP7316647A JP31664795A JPH09156791A JP H09156791 A JPH09156791 A JP H09156791A JP 7316647 A JP7316647 A JP 7316647A JP 31664795 A JP31664795 A JP 31664795A JP H09156791 A JPH09156791 A JP H09156791A
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feeding
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sheet
feeding device
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦部材を特別な材質で形成したり表面処理
をすることなくOHP等のシート材でも確実に分離給送
でき、さらに、普通紙などのシート材の分離給送性能を
低下させることのないシート材給送装置を提供する。 【解決手段】 摩擦パッド44のシート材Sと摺接する
面にシート材の送り方向に対して所定の角度で斜めに切
り込みCを形成して摩擦部材を複数に分割する。この分
割された各部が密着性の高いシート材の搬送時には倒れ
ることにより、摩擦パッド44とシート材Sとの間に隙
間が形成されて摩擦力を小さくし、送りローラ43の搬
送力が戻し力に負けてシート材Sを送り出せなくなると
いうことがなくなる。また、密着性が低いシート材の搬
送時には分割された各部が倒れないため隙間が形成され
ず従来と同じように充分な摩擦力により確実に分離する
ことができる。また、シートの先端にバリがある場合で
も引っ掛かることがなく安定した分離搬送が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に原稿や記録紙など
のシート材を供給するためのシート材給送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば画像形成装置においてシー
ト材を供給するときの重送を防止するためにシート材給
送装置にシート材分離用の摩擦部材が用いられているも
のがあり、この摩擦部材としては例えばゴム製の戻しロ
ーラや分離パッド等がある。図9に摩擦部材として分離
パッドを用いた分離機構の一例を示す。この図におい
て、100は分離パッド、101は分離パッド100に
圧接する送りローラであり、送りローラ101で送り出
されるシート材Sを分離パッド100との間で一枚ずつ
分離する。
【0003】この種の摩擦部材におけるシート材が摺接
する表面は成形のままであったり、研磨処理をしていた
り、またはコルク等の混ぜ物を入れてシート材の分離の
ためにより最適な状態にしている。
【0004】しかし、近年では複写機の手差し給紙部な
どでは普通紙のほかに、厚紙、薄紙、OHPシート材
(フィルム)、特殊紙等様々な材質のシート材が供給さ
れて分離、搬送しなければならない状況になってきてい
る。そのため、分離部の摩擦部材の表面の加工や仕上げ
などでは種々のシート材に充分に対応させることが難し
くなってきている。
【0005】特に、OHPシート材では摩擦部材に密着
しやすいため送りローラの搬送力が足らず送り不良を起
こしやすい。そこで、OHPに合わせて摩擦部材の表面
の密着性を低くすると普通紙の分離において分離不良を
起こして重送等を発生してしまう。
【0006】また、フルカラー複写機等において両面複
写を行う場合には、定着器からシート材を分離するため
の離型材が付着しているシート材を再供給しようとする
と通常のゴム材ではスリップを起こしてしまうため、摩
擦部材の材質がシリコーンオイルを吸収して搬送性を確
保するためにシリコーン系のゴムに限られてしまう。そ
のため、さらに摩擦部材の表面の加工や仕上げを難しく
している。さらに、摩擦部材にシリコーン系のゴムを使
用すると、OHPシート材等では摩擦部材に一層密着し
やすくなり送りローラの搬送力が足らず頻繁に搬送不良
を起こすおそれがある。
【0007】そこで、従来では、摩擦部材の表面を送り
ローラでならしたり、シート材を適時摩擦部材と送りロ
ーラとの間に通して摩擦部材の表面をシート材により研
磨したりしてシート材の分離不良や搬送不良の発生を防
止している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来行
われている摩擦部材の表面を送りローラでならすように
したものでは非常に時間がかかってしまったり、搬送及
び分離の性能が若干低下するという問題があった。さら
に、ならした後に長時間放置すると表面をならした効果
が薄れてしまう場合もあるという問題があった。
【0009】また、OHPシート材の摩擦部材との密着
を防ぐためには摩擦部材とシート材との接触面積を小さ
くすればよいが、接触面積を小さくすると逆に重送が発
生し易くなるという問題が生じる。また、密着を防ぐ手
段として摩擦部材と送りローラとの圧接力(分離圧)を
小さくすることも考えられるが、これも重送発生の頻度
を増加させるという問題が生じる。
【0010】つまり、重送を防ぐために分離性能を良く
しようとすればするほどOHPシート材と摩擦部材との
密着性が増大し、送りローラによる搬送力がOHPシー
ト材と摩擦部材との密着力を下回ってしまい搬送不良を
発生させてしまう。このように、分離性能の向上とシー
ト材の搬送性能とはなかなか両立しない状況にある。
【0011】また、摩擦部材の材質及び表面性を適宜調
整することによって上記問題を対策する方法もあるが、
シート材の種類が増大すると摩擦部材の材質等も限られ
てしまい調整が非常に困難となったり、調整の幅が狭く
量産性を悪化させてコスト高等を招くおそれがある。
【0012】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、種々の性質の異なる
シート材でも確実に分離が行えるシート材給送装置を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、シート材を送
る給送回転手段と、前記給送回転手段と協働してシート
材を一枚ずつ分離するためにシート材の送り方向の移動
を阻止する摩擦部材と、を有し、前記摩擦部材のシート
材と接触する面に、前記給送回転手段によるシート材の
送り方向に対して所定の角度で斜めに切り込みを設けた
ことを特徴とする。
【0014】前記摩擦部材は前記給送回転手段に圧接し
てシート材の送り方向の移動を阻止するための分離パッ
ドであり、該分離パッドに前記切り込みを設けたことを
特徴とする。
【0015】前記分離パッドが、その表面が凸状の曲面
形状となるようにパッドホルダに取り付けられているこ
とを特徴とする。
【0016】前記切り込みのシート材送り方向に対する
傾斜角度θを、75°以下で45°以上に設定したこと
を特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0018】図7には本発明実施例のカラー画像形成装
置の概略断面図を示す。
【0019】本例は、上部にデジタルカラー画像リーダ
部、下部にデジタルカラー画像プリンタ部を有する。
【0020】リーダ部において、原稿30を原稿台ガラ
ス31上に載せ、露光ランプ32により露光走査するこ
とにより、原稿30からの反射光像を、レンズ33によ
りフルカラーセンサ34に集光し、カラー色分解画像信
号を得る。カラー色分解画像信号は、(図示しない)増
幅回路を経て、(図示しない)ビデオ処理ユニットにて
処理を施され、プリンタ部に送出される。
【0021】プリンタ部において、像担持体である感光
ドラム1は矢印方向に回転自在に担持され、感光ドラム
1の周りに前露光ランプ11、コロナ帯電器2、レーザ
露光光学系3、電位センサ12、色の異なる4個の現像
器4y,4c,4m,4Bk、ドラム上光量検知手段1
3、転写装置5、クリーニング器6を配置する。
【0022】レーザ露光光学系3において、リーダ部か
らの画像信号は、レーザ出力部(不図示)にて光信号に
変換され、変換されたレーザ光がポリゴンミラー3aで
反射され、レンズ3b及びミラー3cを通って、感光ド
ラム1の面に投影される。
【0023】プリンタ部画像形成時には、感光ドラム1
を矢印方向に回転させ、前露光ランプ11で除電した後
の感光ドラム1を帯電器2により一様に帯電させて、各
分解色ごとに光像Eを照射し、潜像を形成する。
【0024】次に、所定の現像器を動作させて、感光ド
ラム1上の潜像を現像し、感光ドラム1上に樹脂を基体
としたトナー画像を形成する。現像器は、偏心カム24
y,24c,24m,24Bkの動作により、各分解色
に応じて択一的に感光ドラムに接近するようにしてい
る。
【0025】さらに、感光ドラム1上のトナー画像を、
シートカセット7より搬送系及び転写装置5を介して感
光ドラム1と対向した位置に供給されたシートに転写す
る。転写装置5は、本例では転写ドラム5a、転写帯電
器5b、シートを静電吸着させるための吸着帯電器5c
と対向する吸着ローラ5g、内側帯電器5d、外側帯電
器5eとを有し、回転駆動させるように軸支された転写
ドラム5aの周面開口域には誘電体からなる担持シート
5fを円筒状に一体的に張設している。担持シート5f
はポリカーボネートフィルム等の誘電体シートを使用し
ている。
【0026】ドラム状とされる転写装置、つまり転写ド
ラム5aを回転させるに従って感光ドラム上のトナー像
は転写帯電器5bにより担持シート5fに担持されたシ
ート上に転写する。
【0027】このように担持シート5fに吸着搬送され
るシートには所望数の色画像が転写され、フルカラー画
像を形成する。
【0028】フルカラー画像形成の場合、このようにし
て4色のトナー像の転写を終了するとシートを転写ドラ
ム5aから分離爪8a,分離押し上げコロ8b及び分離
帯電器5hの作用によって分離し、熱ローラ定着器9を
介してトレイ10に排紙する。
【0029】他方、転写後感光ドラム1は、表面の残留
トナーをクリーニング器6で清掃した後再度画像形成工
程に供する。
【0030】シートの両面に画像を形成する場合には、
定着器9を排出後、すぐに搬送パス切替ガイド19を駆
動し、搬送縦パス20を経て、反転パス21aにいった
ん導いた後、反転ローラ21bの逆転により、送り込ま
れた際の後端を先頭にして送り込まれた方向と反対向き
に退出させ、中間トレイ22に収納する。その後再び上
述した画像形成工程によってもう一方の面に画像を形成
する。
【0031】また、転写ドラム5aの担持シート5f上
の粉体の飛散付着、シート上のオイルの付着等を防止す
るために、ファーブラシ14と担持シート5fを介して
該ブラシ14に対向するバックアップブラシ15や、オ
イル除去ローラ16と担持シート5fを介して該ローラ
16に対向するバックアップブラシ17の作用により清
掃を行なう。このような清掃は画像形成前もしくは後に
行ない、また、ジャム(紙づまり)発生時には随時行な
う。
【0032】また、本例においては、所望のタイミング
で偏心カム25を動作させ、転写ドラム5fと一体化し
ているカムフォロワ5iを作動させることにより、担持
シート5aと感光ドラム1とのギャップを任意に設定可
能な構成としている。例えば、スタンバイ中または電源
オフ時には、転写ドラムと感光ドラムの間隔を離す。
【0033】このカラー画像形成装置の側面には、薄
紙、厚紙、OHPシート材等の種々の種類のシート材を
送り出せるようなシート材給送装置(マルチ給紙部)4
0が配置されている。このシート材給送装置40の全体
構成を図7に示して説明する。
【0034】シート材Sは昇降可能に設けられた中板4
1に積載されており、中板41はばね42により上方へ
付勢されている。中板41の下流側先端上部には給送回
転体である送りローラ43が配置されており、該送りロ
ーラ43は中板41に積載されているシート材Sの上面
先端に当接してシート材Sを送り出す。なお、中板41
は図示しない昇降機構により昇降が適宜制御され、シー
ト材Sを送り出すときに上昇してシート材Sの上面を送
りローラ43に圧接させる。
【0035】送りローラ43にはシート材Sの重送を防
止するための摩擦部材(以下分離パッドという)44が
圧接しており、送りローラ43により送り出されたシー
ト材Sが複数枚ある場合にはこの分離パッド44により
一枚ずつ分離して下流側に送り出される。分離パッド4
4はパッドホルダ45により揺動自在に支持されており
加圧ばね46により送りローラ43側に所定の分離圧で
付勢されている。この分離圧及び分離パッド44と送り
ローラ43との接触面積(分離ニップ幅)は分離搬送す
るシート材Sの材質や条件によって適宜設定されてい
る。
【0036】ここで、本発明の分離パッド44の詳細を
図1及び図2に示し説明する。
【0037】図1に分離パッド44の単体の平面図を示
す。この分離パッド44の送りローラ43が対向する面
(シート材Sが摺接する面)にはシート材Sの送り方向
に対して一定の角度θを持って斜めに切り込みCが複数
形成されている。
【0038】この切り込みCを有する構成では、各切り
込みCにより分離パッド44が複数に分割される。そし
て、普通紙のような分離パッド44の表面に対して密着
性の低いシート材S1 を分離する場合には、図2(a)
に示すように、分離パッド44は複数に分割されている
が表面のずれ量が少ないため一体として表面全体がシー
ト材に摺接して従来の分離パッドと同じような分離作用
が生じる。
【0039】これに対して、OHPシート材などの密着
性が高いシート材S2 では、図2(b)に示すように、
分離パッドの表面のずれ量が多いため分割されたそれぞ
れの部分が倒れる。そのため、シート材Sと分離パッド
44の間に微小な隙間ができ、シート材S2 と分離パッ
ド44の表面との接触面積が減少する。これにより、分
離パッドの表面全域でシート材と接触している場合に比
べてシート材との摩擦力を低くすることができる。
【0040】このように、例えば普通紙などの場合には
従来と同じように分離パッド44の表面全域がシート材
に接触して充分な摩擦力を持たせて確実な分離作用を生
じさせる。また、OHPなどのシート材では分離パッド
44の表面との接触面積を少なくしシート材との摩擦力
を小さくして送りローラ43に加わる戻し方向の負荷が
小さくなるようにする。これによって、送りローラ43
の搬送力が分離パッド44の戻し力に負けてシート材を
送り出せなくなるということを防止する。このようにし
て、種々の密着性の異なるシート材でも安定したシート
材の分離搬送を行うことができる。
【0041】また、分割された分離パッド44では表面
でのシート材Sとの密着性に応じて倒れ量が異なり、密
着性が高いほど倒れ量が大きくなりシート材Sとの接触
面積が小さくなる。したがって、密着性が大きなシート
材ほど摩擦パッド44との接触面積が小さくなりシート
材に加わる摩擦力も小さくなる。このようにシート材S
の密着性が大きくなると逆に摩擦力が小さくなるためシ
ート材の密着性に応じて最適な分離力が得られる。
【0042】さらに、シート材を製造する過程で切断等
によりシート材の先端に沿ってバリが発生していると、
切り込みCをシート材の送り方向に垂直に形成したもの
では切り込みCにより分割された部分にバリが全体的に
引っ掛かってしまいシート材の搬送不良を起こす場合が
あるが、切り込みCを斜めに形成しておくことにより、
バリが切り込みCによって分割された部分においてその
一部に点で当たることになり、引っ掛かりの抵抗が小さ
くなって、搬送不良の発生を防止することができる。
【0043】この切り込みCのシート材送り方向に対す
る角度θは、シート材のバリ等の引っ掛かりによる搬送
不良防止のためには約75°以下が望ましく、切り込み
の効果を生じさせるためには約45°以上が望ましい
(75°≧θ≧45°)。
【0044】つづいて、第2の実施例を図3に基づいて
説明する。シート材給送装置の基本構成は第1の実施例
と同じであり、分離パッド及びパッドホルダの構成が異
なっている。
【0045】切り込みCが形成されている分離パッド4
4において、分離パッド44はパッドホルダ45に装着
された状態で送りローラ43に加圧されているため、切
り込みCにより分割された各部にはそれぞれ押し付けら
れる力が働く。そして、そのまま長時間放置されると、
この分割された各部どうしが密着されてしまい、切り込
みCの効果が薄れてシート材Sの搬送不良が生じ易くな
る。
【0046】そこで、本実施例では、分離パッド44の
分割された各部の互いに押し付けあう力を低減するため
に、図3のA−A断面図に示すように分離パッド44の
表面が凸状の曲面となるように分離パッド44がパッド
ホルダ45に取り付けられている。これは、パッドホル
ダ45の分離パッド44が保持される底面を曲面で形成
することによって、分離パッド44の表面が凸状の曲面
となるようにしている。そして、このように構成するこ
とにより、分離パッド44の切り込みCを開く方向に力
が生じ、これにより、長時間送りローラ43により加圧
されたままで放置されても、切り込みCにより分割され
た各部が密着することがなくなり、安定して切り込みC
の効果を発揮することができる。
【0047】なお、この実施例では、切り込みCをシー
ト材の送り方向に対して斜めに形成したものについて説
明したが、切り込みCをシート材の送り方向に垂直に形
成したものに適用してもよい。
【0048】図3中で、47はシート材の先端を分離パ
ッド44の表面に案内するための摺動ガイドであり、こ
の摺動ガイド47はマイラー、SUS板等の摩擦抵抗の
小さい部材で形成されている。
【0049】つづいて、第3の実施例を図4に基づいて
説明する。シート材給送装置の基本構成は第2の実施例
と同じである。
【0050】分離パッド44の切り込みCをシート材送
り方向に対して斜めに形成すると、シート材Sと切り込
みCとの引っ掛かりを低減することが可能となるが、逆
に分離パッド44の端部においてシート材Sと引っ掛か
りやすくなるという傾向がある。そこで、シート材Sが
分離パッド44の端部で引っ掛からないようにするた
め、前記摺動ガイド47により分離パッド44の両端部
を覆い隠すように構成している。
【0051】これは、摺動ガイド47の両側にシート材
送り方向に延設された延設部47aを設けて分離パッド
44の両端部を覆うようにしている。これにより、摺動
ガイド47によってりシート材Sの先端が引っ掛かるこ
とがなくなり、安定したシート材の分離が行える。な
お、上記実施例では、分離パッド44の両端部を摺動ガ
イド47の2つの延設部47aが覆っているが、引っ掛
かりやすい片側のみを覆うようにしてもよい。
【0052】また、上記実施例のように、摺動ガイド4
7の延設部47aにより分離パッド44の両端部を覆う
代わりに、図5に示すように、パッドホルダ45の両端
部(分離パッド44との隣接部分)に分離パッド44の
表面の高さよりも高くした突出部45aを設けてシート
材と分離パッド44の端部との引っ掛かりを防ぐように
してもよい。
【0053】また、図6に示すように、分離パッド44
の両端部44aに面取りをして分離パッド44の両端部
44aをパッドホルダ45の両端部よりも低くすること
により、シート材Sと分離パッド44の端部との引っ掛
かりを防ぐようにしてもよい。
【0054】以上の実施例において、マルチ給紙部で普
通紙を送り出す場合には送りローラ43、摩擦パッド4
4等は普通のゴム材でもよいが、カラー画像形成装置に
おいて一度カラー画像を複写した後にマルチ給紙部から
再度供給して両面等の複写を行う場合には、送りローラ
43、摩擦パッド44をシリコーンゴムで形成しておく
ほうがよい。この場合、シリコーンゴムで形成した摩擦
パッド44は通常のゴム材よりもシート材Sとの密着性
が高くなるので、切り込みCを形成した分離パッドはよ
り効果的である。
【0055】なお、上記各実施例において分離パッド4
4に切り込みCを形成する方法として表面を複数に切る
方法でもよいが、複数の小さなゴム板を隙間なく合わせ
て固定して形成する方法でもよい。どちらも同じ効果が
得られる。
【0056】また、分離パッド44の切り込まれた部分
にシリコンパウダーやグラファイトの微粉を入れること
により、切り込み部分での密着を防止して確実な分離が
行えるようにしてもよい。このように微粉を入れた場
合、環境変化や経時変化等による切り込み部分の密着を
防止して分離性能を維持できるという利点もある。
【0057】また、前記実施例では、分離パッド44に
傾斜した切り込みを形成した例を示したが、逆転ローラ
を用いたリタード方式の分離機構におけるリタードロー
ラに適用してもよい。この構成においても、カラー画像
形成装置において一度カラー画像を複写した後にマルチ
給紙部から再度供給して両面等の複写を行う場合には、
リタードローラをシリコーンゴムで形成しておくほうが
よい。
【0058】上記実施例ではカラー画像形成装置に本発
明を実施した例を示しているが、本発明は、これに限定
されるものではなく、他の形態の画像形成装置である例
えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ等に原稿や記録
紙などのシート材を供給するためのシート材給送装置に
適用することができる。
【0059】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
シート材の重送を防止するための分離手段に設けた摩擦
部材にシート材の送り方向と所定の角度で斜めに切り込
みを形成したことにより、密着性の高いシート材に対し
ては摩擦部材とシート材との摩擦力を小さくして確実な
分離を行わせ、密着性の低いシート材に対しては従来と
同じように充分な摩擦力で確実な分離を行わせるように
したため、異なる種々の材質のシート材に対しても安定
してシート材の分離搬送を行うことができ、さらに、シ
ート材の先端のバリ等が引っ掛かることによって搬送不
良を起こすこともなくなる。したがって、信頼性の高い
シート材給送装置を提供することができる。
【0060】また、特に例えばカラー両面複写などを行
うためにシリコーン系ゴムを摩擦部材に用いる場合に
は、OHPシート材を分離するときには極めてシート材
との密着力が高くなるが、切り込みを入れるという簡単
な構成により確実な分離及び搬送が行える。
【0061】このように、本発明では、従来の摩擦部材
に対してシート材の摺接する表面に切り込みを形成する
だけで、信頼性が高く且つ安価なシート材給送装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のシート材給送装置に用
いられる摩擦パッドの平面図
【図2】本発明の第1の実施例のシート材給送装置に用
いられている摩擦パッドとシート材との密着状態を示す
要部拡大図
【図3】本発明の第2の実施例のシート材給送装置に用
いられる摩擦パッドの平面図と断面図
【図4】本発明の第3の実施例のシート材給送装置に用
いられる摩擦パッドの平面図
【図5】本発明の第4の実施例のシート材給送装置に用
いられる摩擦パッドの平面図
【図6】本発明の第5の実施例のシート材給送装置に用
いられる摩擦パッドの平面図と断面図
【図7】本発明の実施例のシート材給送装置の全体構成
を示す図
【図8】本発明のシート材給送装置を備えた画像形成装
置の一例を示す断面図
【図9】従来のシート材分離の状態を示す図
【符号の説明】
43 送りローラ(給送回転体) 44 分離パッド(摩擦部材) C 切り込み

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材を送る給送回転手段と、 前記給送回転手段と協働してシート材を一枚ずつ分離す
    るためにシート材の送り方向の移動を阻止する摩擦部材
    と、を有し、 前記摩擦部材のシート材と接触する面に、前記給送回転
    手段によるシート材の送り方向に対して所定の角度で斜
    めに切り込みを設けたことを特徴とするシート材給送装
    置。
  2. 【請求項2】 前記摩擦部材は前記給送回転手段に圧接
    してシート材の送り方向の移動を阻止するための分離パ
    ッドであり、該分離パッドに前記切り込みを設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載のシート材給送装置。
  3. 【請求項3】 前記分離パッドが、その表面が凸状の曲
    面形状となるようにパッドホルダに取り付けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート材給送装置。
  4. 【請求項4】 前記切り込みのシート材送り方向に対す
    る傾斜角度θを、75°以下で45°以上に設定したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のシート材給送装置。
  5. 【請求項5】 前記分離パッドを支持するパッドホルダ
    にシート材の先端を前記分離パッドに案内するための摺
    動ガイドを設け、該摺動ガイドに分離パッドの両端部を
    覆うための延設部を設けたことを特徴とする請求項2な
    いし4のいずれか1項に記載のシート材給送装置。
  6. 【請求項6】 前記分離パッドを支持するパッドホルダ
    における前記分離パッドの両端部の近傍に分離パッドの
    表面より高い突出部を設けたことを特徴とする請求項2
    ないし4のいずれか1項に記載のシート材給送装置。
  7. 【請求項7】 前記分離パッドを支持するパッドホルダ
    を設け、前記分離パッドの両端部を面取りしてパッドホ
    ルダよりも低く設定したことを特徴とする請求項2ない
    し4のいずれか1項に記載のシート材給送装置。
  8. 【請求項8】 前記分離パッドがシリコーン系のゴムか
    らなることを特徴とする請求項2に記載のシート材給送
    装置。
  9. 【請求項9】 前記摩擦部材は微小な部材を複数隙間な
    く組み合わせることによって切り込みが形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート材給送装置。
  10. 【請求項10】 前記摩擦部材の切り込み内に、隣り合
    う部分が密着するのを防止するための微粉を入れたこと
    を特徴とする請求項1に記載のシート材給送装置。
  11. 【請求項11】 前記摩擦部材は前記給送回転手段に圧
    接し且つシート材の送り方向と逆方向に回転してシート
    材の送り方向の移動を阻止するためのリタードローラで
    あり、該リタードローラの外周面に前記切り込みを設け
    たことを特徴とする請求項1に記載のシート材給送装
    置。
  12. 【請求項12】 前記リタードローラがシリコーン系の
    ゴムからなることを特徴とする請求項11に記載のシー
    ト材給送装置。
  13. 【請求項13】 シート材を送る給送回転手段と、 前記給送回転手段と協働してシート材を一枚ずつ分離す
    るためにシート材の送り方向の移動を阻止する摩擦部材
    と、を有し、 前記摩擦部材のシート材と接触する面が、互い隣り合う
    部分が隙間なく接触するように複数に分割され、接触方
    向が前記給送回転手段によるシート材の送り方向に対し
    て所定の角度で斜めに設定されていることを特徴とする
    シート材給送装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし13のいずれか1項に
    記載のシート材給送装置と、該シート材給送装置により
    送り出されたシート材に画像を形成する画像形成手段
    と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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