JP4010503B2 - シート搬送装置、および画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはそれらの複合機などの、用紙・OHPフィルム等のシート材に画像を形成する画像形成装置に関する。および、そのような画像形成装置に備え、シート材を搬送するシート搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、電子写真式の複写機には、画像読取装置、作像装置、シート搬送装置などを備える。そして、画像読取装置で原稿の内容を読み取ってから、その原稿内容に基づいて、作像装置の像担持体上に、トナー画像を形成する。それと同時に、シート搬送装置でシート材を作像装置へと搬送し、その後、像担持体上に形成したトナー画像を転写してシート材に画像を形成する。
【0003】
そのような画像形成装置が備えるシート搬送装置の中には、回転してシート材を搬送する回転搬送部材として給送ローラを設け、その給送ローラの回転で、シートカセット内やシートトレイ上に積載するシート材を一枚ずつ分離して搬送するシート給送装置がある。そのシート給送装置の一例を、図9および図10に示す。
【0004】
シート給送装置は、シート材Sを載置して積載する底板7、その積載したシート材Sに接触してシート材Sを送り出す給送ローラ8、その給送ローラ8に押し当てる分離部材9などを備えていた。
【0005】
底板7には、不図示の給送付勢部材を設けて、図中矢印で示すように上向きに付勢して、積載したシート材Sを給送ローラ8に押し当てていた。
【0006】
給送ローラ8は、ゴム製で、周面に、幅方向にわたって形成される溝8aを、複数備えていた。
【0007】
分離部材9は、基部に軸部9aを、先端部に押し当て凸部9bを備える。その押し当て凸部9bには、給送ローラ8の周面に押し当てる頂面9cと、先端側面に設ける傾斜面9dとを有する。そして、軸部9aを中心に回動自在に設けるとともに、不図示の分離付勢部材を設け、図中矢印で示す方向に付勢して、頂面9cを給送ローラ8に押し当ててニップを形成していた。
【0008】
そして、給送ローラ8を図中矢印で示す反時計まわりに回転してシート材Sを送り出し、その送り出したシート材Sを、分離部材9の傾斜面9cに突き当ててから、給送ローラ8と頂面9cとの間のニップを通して、一枚ずつ分離して搬送していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、分離部材9を給送ローラ8に押し当てているので、分離部材9のコーナー部9eが、給送ローラ8が備える溝8aの回転方向下流にある溝縁8bに突き当たって、振動を発生する問題があった。
【0010】
また、その振動は、コーナー部9eが溝縁8bに突き当たる度に発生する。そして、振動がシート材S、給紙ローラ8、分離部材9などに伝わり、その後、様々な部品に伝わって、不快な音を発生する場合があり、問題となっていた。
【0011】
そこで、この発明の第1の目的は、シート搬送装置において、振動や騒音の発生をなくすことにある。
【0012】
この発明の第2の目的は、部品点数を減らして、構成を簡単とすることにある。
【0013】
この発明の第3の目的は、紙粉等の異物が回転搬送部材に付着して、シート材がスリップすることを防止することにある。
【0014】
この発明の第4の目的は、シート材がスリップすることを一層確実に防止することにある。
【0015】
ところで、回転搬送部材である給送ローラ8は、金型に、液状にした樹脂を流し込んで成形して後、金型から取り出してつくることが多い。
【0016】
そこで、この発明の第5の目的は、このように金型を用いて成形によりつくるとき、回転搬送部材の歩留まりを向上することにある。
【0017】
この発明の第6の目的は、第1から第5の目的を達成した回転搬送部材を備えるシート搬送装置を提供することにある。
【0018】
この発明の第7の目的は、第6の目的を達成したシート搬送装置を備える画像形成装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に記載の発明は、上述した第1、3、4の目的を達成すべく、
周面に、幅方向にわたって形成される溝を周方向に複数備え、その溝を横切るブリッジ部を、前記溝ごとに、幅方向に位置をずらして設ける回転搬送部材と、基部を中心として回動自在に支持して先端を前記回転搬送部材に当接する分離部材とを備え、
その分離部材の先端に押し当て凸部を設け、
その押し当て凸部に、前記回転搬送部材の周面に押し当ててその周面との間にニップを形成する頂面と、その頂面に隣接して、前記回転搬送部材で送り出したシート材の先端を突き当ててシート材を前記ニップへと導く傾斜面とを形成することを特徴とする、シート搬送装置である。
【0020】
請求項2に記載の発明は、上述した第2の目的も達成すべく、
請求項1に記載のシート搬送装置において、
前記回転搬送部材がローラ形状であることを特徴とする。
【0023】
請求項3に記載の発明は、上述した第4の目的も達成すべく、
請求項1または2に記載のシート搬送装置において、
前記回転搬送部材の周面に、複数の凹部を分散して設け、周面をシボ状に形成することを特徴とする。
【0024】
請求項4に記載の発明は、上述した第5の目的も達成すべく、
請求項1ないし3のいずれか1に記載のシート搬送装置において、
ブリッジ部の側面を外向きに傾斜することを特徴とする。
【0026】
請求項5に記載の発明は、上述した第7の目的も達成すべく、
請求項1ないし4のいずれか1に記載のシート搬送装置を備える画像形成装置である、ことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。
図1には、電子写真方式の複写機における内部機構の全体概略構成を示す。図中符号10は、内部上に画像読取装置11を備える複写機装置本体である。
【0028】
複写機装置本体10内のほぼ中央には、ドラム状の像担持体12を回転自在に設ける。像担持体12のまわりには、その上に配置する帯電装置13から像担持体12の矢印で示す回転方向に順に、現像装置14、転写装置15、クリーニング装置16などを配置する。また、像担持体12の上には、光書込み装置17を備える。
【0029】
そして、像担持体12と、それらの装置13、14、15、16、17などで、作像装置Bを構成する。
【0030】
作像装置Bの図中左には、定着装置18を設ける。定着装置18には、例えば、熱源であるヒータを内蔵する定着ローラ18Aと、その定着ローラ18Aに下方から押し当てる加圧ローラ18Bなどを備える。
【0031】
このような複写機装置本体10内には、作像装置Bや定着装置18の下に、シート搬送装置Cを設ける。シート搬送装置Cには、図中下から上に向けてのび、上で左に曲がり、像担持体12と転写装置15間の転写位置を通過してさらに左へとのびるシート搬送路Rを形成し、そのシート搬送路Rを通して、用紙・OHPフィルム等のシート材Sを搬送する。
【0032】
シート搬送路Rには、シート材Sを積載して収納するシートカセット19から、そのシートカセット19内のシート材Sを順次上から一枚ずつ送り出す給送ローラ(回転搬送部材)20、送り出したシート材Sを搬送するシート搬送ローラ21、シート材Sの先端を突き当てて止めるレジストローラ22、画像転写後のシート材Sを定着装置18へと搬送するベルト搬送装置23、画像定着後のシート材Sを排出する排出ローラ24などを備えている。
【0033】
また、装置本体10の図中左側面には、排出ローラ24により排出するシート材Sを受ける排紙トレイ25を着脱自在に取り付ける。
【0034】
さらに、そのような複写機装置本体10内のシートカセット19上には、両面装置26を設ける。両面装置26へは、定着装置18出口位置でシート搬送路Rから分岐して設ける反転路R1を通して導く。また、両面装置26からは、シート搬送ローラ21上流位置でシート搬送路Rに合流する再供給路R2を形成してなる。
【0035】
また、装置本体10内部上に備える画像読取装置11には、光源30、複数のミラー31、結像レンズ32、CCD等のイメージセンサ33などを備えてなる。
【0036】
そのような画像読取装置11の上面には、コンタクトガラス35を設ける。そのコンタクトガラス35の上には、開閉自在にシート押え板36を設ける。
【0037】
さて、いま、図示複写機を用いてコピーをとるときは、不図示のメインスイッチをオンするとともに、シート押え板36を開いてコンタクトガラス35上に直接原稿をセットしてから、シート押え板36を閉じてそれで原稿を押える。
【0038】
そして、不図示のスタートスイッチを押すと、直ちに画像読取装置11が駆動し、光源30を点灯し、その光源30からの光を原稿面で反射し、その反射光を複数のミラー31で反射して結像レンズ32に入れ、その結像レンズ32を通してイメージセンサ33に導き、そのイメージセンサ33により光学的な信号を電気的なデジタル信号に変換して原稿の内容を読み取る。
【0039】
また、このとき同時に、作像装置Bでは、像担持体12を矢印で示す時計まわりに回転し、帯電装置13で像担持体12の表面を一様に帯電し、次いで画像読取装置11で読み取った読取内容に応じたデジタル画像信号に基づきレーザ光Lを照射して光書込み装置17で書き込みを行い、像担持体12の表面に静電潜像を形成し、そののち現像装置14でトナーを付着してその静電潜像を可視像化してトナー画像を形成する。
【0040】
また、スタートスイッチを押したとき同時に、シート搬送装置Cでは、給送ローラ20を回転し、シートカセット19内に収納するシート材Sを送り出し、シート搬送路Rに入れてシート搬送ローラ21で搬送し、レジストローラ22に突き当てて止める。そして、像担持体12上のトナー画像にタイミングを合わせて該レジストローラ22を回転し、像担持体12の下方へと送り込む。
【0041】
それから、像担持体12の下方へと送り込んだシート材Sに、転写位置で、転写装置15により、像担持体12上のトナー画像を転写する。画像転写後の像担持体12は、クリーニング装置16で残留トナーを除去して表面を清掃し、次の同様な画像形成に備える。
【0042】
一方、画像転写後のシート材Sは、ベルト搬送装置23で搬送して定着装置18に入れ、定着ローラ18Aと加圧ローラ18Bで熱と圧力を加えて転写画像を定着する。その後、排出ローラ24により排出トレイ25上に排出する。
【0043】
シート材Sの両面に画像を形成するときは、シート搬送路Rから反転路R1に入れ、両面装置26で反転してから、再搬送ローラ27により搬送して再給紙路R2を通して再びシート搬送路Rに入れ、シート材Sの裏面にも、別途像担持体12上に形成したトナー画像を転写し、その転写画像を定着装置18で定着して排出トレイ25に排出する。
【0044】
図2には、上述した複写機におけるシート搬送装置Cの一部であるシート給送装置を拡大して示す。
図中符号40は、給送筐体である。給送筐体40で、回転搬送部材である給送ローラ20のローラ軸41を支持する。
【0045】
給送ローラ20の周面には、分離付勢部材42で付勢して分離部材43の先端を押し当てる。分離部材43は、レバー形状で、基部の軸部44を中心として、不図示の部材で回動自在に支持する。
【0046】
また、上述したシートカセット19内には、底板45があり、その底板45上にシート材Sを積載して収納する。そして、シートカセット19内において給送付勢部材46で付勢して底板45を押し上げ、積載するシート材Sの最上位のシート材Sの先端を給送ローラ20の周面に押し当てる。
【0047】
図3には、給送ローラ20に押し当てる分離部材43の先端部分を拡大して示す。図4(A)ないし(D)には、給送ローラ20を示す。図5(A)ないし(C)には、給送ローラ20の周面に設ける各種の溝47の形状を示す。図6には、給送ローラ20の周面の一部を拡大して示す。
【0048】
これらの図3および図4から判るとおり、給送ローラ20は、ローラ形状をし、ゴム製で、周面に、幅方向にわたって形成される溝47を、例えば一定間隔置きに複数備えて、ローレット状に設ける。この溝47は、図3および図4(C)に示すような断面角形状でもよいし、図5(A)に示すようなV字形状でもよいし、(B)に示すようなU字形状でもよいし、(C)に示すような台形形状でもよい。また、給送ローラ20の周面は、図6に示すように、複数の浅い凹部48を分散して設け、シボ状に形成するとよい。
【0049】
また、詳しくは図4に示すように、分離部材43が接触する給送ローラ20の周面に、それと面一に、溝47を横切るブリッジ部49を設ける。図示例では、給送ローラ20における幅方向の3つの円周上にそれぞれ並べてブリッジ部49を設ける。そのブリッジ部49の側面49aは、例えば垂直とする。
【0050】
さらに、図3に示すように、分離部材43の先端には、縁部に沿って片面側に向け突出して押し当て凸部50を設ける。押し当て凸部50には、給送ローラ20の周面に押し当てる頂面51と、先端側面に設ける傾斜面53とを有する。
【0051】
そして、給送ローラ20を矢印D方向に回転して、積載するシート材Sを順次上から送り出し、給送ローラ20で搬送するシート材Sの先端を傾斜面53に突き当てて、給送ローラ20の周面と分離部材43の頂面51との間のニップへと導き、そのニップでシート材Sを一枚ずつ分離して、図2中矢印A方向に搬送する。
【0052】
図3に示すように、分離部材43に、傾斜面53を形成することにより、異音の発生を防止することができるとともに、シート材Sのカールや裁断面のバリなどに起因する不送りの発生を防止することができる。
【0053】
また、分離部材43が接触する給送ローラ20の周面に、溝47を横切るブリッジ部49を設けるので、給送ローラ20が回転するとき、分離部材43の先端がブリッジ部49上を移動して、給送ローラ20の溝47内に入り込むことを防ぎ、分離部材43が溝47の溝縁に突き当たることにより発生する振動や騒音の発生をなくすことができる。
【0054】
さらに、給送ローラ20の周面に複数の溝47を形成したり、凹部48をシボ状に設けることで、給送ローラ20の周面に付着した紙粉等の異物を給送ローラ20の回転とともにそれらの溝47や凹部48に入れ、異物が介在することにより、シート材Sがスリップすることを防止することができる。
【0055】
なお、上述した給送ローラ20の例では、幅方向の3つの円周上にそれぞれ並べてブリッジ部49を設ける例を示したが、この発明はそれに限られず、例えば、図7に示す給送ローラ55のように、ブリッジ部49を溝47ごとに、給送ローラ55の幅方向に順次位置をずらして設けてもよい。
【0056】
このようにすれば、給送ローラ55の回転とともに、ブリッジ部49に付着した異物を回転方向下流にある溝47に入れることができ、異物が介在することにより、シート材Sがスリップすることを防止することができる。
【0057】
また、上述した給送ローラ20・55では、ブリッジ部49の側面49aを垂直としたが、この発明はそれに限らず、例えば図8に示す給送ローラ56のように、ブリッジ部49の側面49bを外向きに傾斜してもよい。
【0058】
このようにすれば、給送ローラ56の生産時、金型を用い、その金型に液状にした樹脂を流し込んで成形して後、金型から取り出したときに、ブリッジ部49に破損が生じることを防止することができるから、金型を用いて成形によりつくるとき、給送ローラ56の歩留を向上することができる。
【0059】
なお、上述した例では、回転搬送部材がローラ形状の給送ローラである場合について説明したが、この発明はそれに限らず、回転搬送部材がベルトであってもよい。
【0060】
また、この発明は、上述した構成に限定されず、他のシート給送装置においても適用可能である。すなわち、給送ローラに分離パッドを押し当てた分離パッド方式や、シートの送り出し位置にガイド板を設ける土手分離方式のシート給送装置に採用してもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したとおり、請求項1に係る発明によれば、回転搬送部材の周面に、幅方向にわたって形成される溝を備え、その溝を横切るブリッジ部を設けるので、回転搬送部材を回転するとき、回転搬送部材に押し当てる分離部材がブリッジ部上を移動することを可能とし、分離部材が回転搬送部材の溝内に入り込むことを防ぐことができ、分離部材が入り込むことにより発生する振動や騒音の発生をなくすことができる。
【0062】
請求項2に係る発明によれば、回転搬送部材がローラ形状であるので、部品点数を減らして、構成を簡単とすることができる。
【0063】
請求項1に係る発明によれば、また、回転搬送部材に溝を周方向に複数備えるので、回転搬送部材の回転とともに、回転搬送部材の周面に付着した紙粉等の異物を回転方向下流にある溝に入れることができ、異物が介在することにより、シート材がスリップすることを防止することができる。
【0064】
加えて、ブリッジ部を溝ごとに、幅方向に位置をずらして設けるので、回転搬送部材の回転とともに、ブリッジ部に付着した異物を回転方向下流にある溝に入れることができ、異物が介在することにより、シート材がスリップすることを一層確実に防止することができる。
【0065】
請求項3に係る発明によれば、回転搬送部材の周面に、複数の凹部を分散して設け、周面をシボ状に形成するので、回転搬送部材の回転とともに、凹部に異物を入れ、異物が介在することにより、シート材がスリップすることを一層確実に防止することができる。
【0066】
請求項4に係る発明によれば、ブリッジ部の側面を外向きに傾斜するので、回転搬送部材の生産時、金型を用い、その金型に液状にした樹脂を流し込んで成形して後、金型から取り出したときに、ブリッジ部に破損が生じることを防止することができるから、金型を用いて成形によりつくるとき、回転搬送部材の歩留りを向上することができる。
【0068】
請求項1に係る発明によれば、また、シート材の裁断面にバリがあっても搬送可能として、搬送性良好にし、比較的摩耗を少なくして耐久性を向上し、構成簡単として小型化を可能とすることができる。
【0069】
請求項5に係る発明によれば、請求項1ないし4のいずれか1に記載のシート搬送装置を備える画像形成装置であるので、上述した各効果を有するシート搬送装置を備える画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真方式の複写機における内部機構の全体概略構成図である。
【図2】その複写機におけるシート搬送装置の一部であるシート給送装置を拡大して示す構成図である。
【図3】そのシート給送装置が備える分離部材の先端部分の拡大構成図である。
【図4】そのシート給送装置が備える給送ローラを示し、(A)は側面図、(B)は正面図、(C)はf部の拡大図、(D)はe部の拡大図である。
【図5】(A)ないし(C)は、周面に設ける各種の溝形状を示す給送ローラの部分拡大図である。
【図6】給送ローラの周面の一部拡大斜視図である。
【図7】その給送ローラの別の一例を示し、(A)は側面図、(B)は正面図、(C)はf部の拡大図、(D)はe部の拡大図である。
【図8】その給送ローラのまた別の一例を示し、(A)は側面図、(B)は正面図、(C)はf部の拡大図、(D)はe部の拡大図である。
【図9】従来のシート給送装置の構成図である。
【図10】そのシート給送装置が備える分離部材の先端部の拡大斜視図である。
【符号の説明】
20、55、56 給送ローラ(回転搬送部材)
43 分離部材
47 溝
48 凹部
49 ブリッジ部
49b 側面
C シート搬送装置
S シート材
Claims (5)
- 周面に、幅方向にわたって形成される溝を周方向に複数備え、その溝を横切るブリッジ部を、前記溝ごとに、幅方向に位置をずらして設ける回転搬送部材と、基部を中心として回動自在に支持して先端を前記回転搬送部材に当接する分離部材とを備え、
その分離部材の先端に押し当て凸部を設け、
その押し当て凸部に、前記回転搬送部材の周面に押し当ててその周面との間にニップを形成する頂面と、その頂面に隣接して、前記回転搬送部材で送り出したシート材の先端を突き当ててシート材を前記ニップへと導く傾斜面とを形成することを特徴とする、シート搬送装置。 - 前記回転搬送部材がローラ形状であることを特徴とする、請求項1に記載のシート搬送装置。
- 前記回転搬送部材の周面に複数の凹部を分散して設け、周面をシボ状に形成することを特徴とする、請求項1または2に記載のシート搬送装置。
- 前記ブリッジ部の側面を外向きに傾斜することを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1に記載のシート搬送装置。
- 請求項1ないし4のいずれか1に記載のシート搬送装置を備えることを特徴とする、画像形成装置。
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