JPH09156679A

JPH09156679A - ロール紙用包装体

Info

Publication number: JPH09156679A
Application number: JP7319242A
Authority: JP
Inventors: Hidemi Sasaki; 英美佐々木
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1995-12-07
Filing date: 1995-12-07
Publication date: 1997-06-17

Abstract

(57)【要約】【課題】ロール紙を防湿、或いは遮光状態に保持する
とともに、各種プリント機器内に小さな収納スペースで
ロール紙用包装体を収納する。【解決手段】包装体２は、遮光性、防湿性のあるシー
ト材３で構成され、全体が三角柱の形状になっている。
包装体２の内部には感熱記録紙４が回転自在に収納され
る。包装体２の三角柱の一辺に当たる部分には、収納し
た感熱記録紙４を順次引き出すための開口５が設けられ
ている。包装体２は、外形が三角柱になっているので、
プリンタに複数個装填する場合に収納スペースが小さく
てもよい。また、複数個の包装体２の開口５を１ヵ所近
辺に集中させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ロール紙を収納す
るためのロール紙用包装体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ロール状の感熱記録紙や感光紙は、カッ
ト紙に比べて給紙の手間が少なく、給紙機構も簡単なた
め、ファクシミリや各種プリンタ等に幅広く利用されて
いる。このようなロール状の感熱記録紙や感光紙は、近
年の記録画像のデジタル化などにより、高画質が要求さ
れている。

【０００３】このため、従来よりも一層高感度の感熱記
録紙や感光紙が使用されるようになりつつある。しか
し、このような高感度の感熱記録紙や感光紙は、その性
能の保持のために、従来のものよりも高い防湿性、遮光
性が要求される。このため、ロール状の感熱記録紙や感
光紙を外部環境の変動から保護するために、ロール紙用
の各種カートリッジ、ホルダ等が提案されている。

【０００４】例えば、特開平６−１３８５８５号公報に
は、感光性ウェブロールを収納する概ね直方体の可撓性
包囲体が記載されている。また、例えば、実公平４−４
３８７１号公報には、ロール状感光材料を収納するため
の直方体の遮光容器が記載されている。

【０００５】一方、このようなロール紙が用いられる各
種プリンタの中には、ロール紙の交換の手間を軽減した
り稼働効率を上げるために、機器内に複数個のロール紙
がセットできるようにし、使用中のロール紙がなくなっ
たときに、別のロール紙が継続して供給できるようにし
たものが増えつつある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような直方体の各種包装体に収納してロール紙を供給
する場合、ロール紙の体積に比較して包装体の体積が相
当大きくならざるを得ず、複数個のロール紙がセット可
能な機器においては、その収納部分のスペースがかなり
大きくなってしまうという問題がある。また、ロール紙
の収納部分のレイアウトに関しても、包装体が直方体で
あるために配置形態が制限され、包装体からプリント部
までの通路が長くなり、この通路を通る間にロール紙の
一部が露光するおそれもある。

【０００７】本発明は上記従来技術の問題点を考慮して
なされたもので、ロール紙を防湿、或いは遮光状態に保
持するとともに、各種プリント機器内に小さな収納スペ
ースで効率的に収納可能なロール紙用包装体を提供する
ことを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のロール紙用包装体は、包装体の形状を三角
柱とし、この三角柱の包装体の１辺にロール紙を順次引
き出すためのスリット状の開口を設けたものである。ま
た、請求項２においては、前記ロール紙を、感熱記録
紙、または感光紙としたものである。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図１は、本発明のロール紙用包装
体を示す外観斜視図である。また、図２は、図１のロー
ル紙用包装体の組み立て前の展開状態を示す平面図であ
る。包装体２は、遮光性、防湿性のあるシート材３で構
成され、全体が三角柱の形状になっている。包装体２の
内部には、例えばロール状の感熱記録紙４が回転自在に
収納される。包装体２の三角柱の一辺に当たる部分に
は、収納した感熱記録紙４を順次引き出すための開口５
が設けられている。

【００１０】感熱記録紙４は、支持体上にシアン感熱発
色層、マゼンタ感熱発色層、イエロー感熱発色層が順次
設けられており、上にある感熱発色層ほど熱感度が大き
い。最上層となるイエロー感熱発色層は４２０ｎｍ以下
の紫外線が照射されたときに発色能力が消失する。中間
層となるマゼンタ感熱発色層は、３６５ｎｍ以下の紫外
線によって発色能力が消失する。

【００１１】包装体２は、１枚のシート材３を図２に示
すような折れ線にそって折り曲げることにより組み立て
られる。まず、シート材３の中心線３ａからシート材３
を２つ折りにする。次に側方の斜め線３ｂを折り曲げて
から上下に開くようにし、両側面が菱形になるように立
体にする（図３参照）。

【００１２】そして、立体にしたシート材３を一旦開い
て、内部にロール形態の感熱記録紙４を収納する。この
収納時に、感熱記録紙４の端部を、開口５になる部分か
ら外部に引き出しておく。次に、両側面の菱形部分の中
心から水平方向に延びた翼部３ｃの周縁に設けられた糊
代３ｄを糊付けし、中心線３ａから折り曲げたシート材
３の外周を貼り合わせる。

【００１３】糊付けの後、水平方向に延びた両方の翼部
３ｃを上方に折り曲げ、さらに、包装体２の上面３ｅか
ら突出している部分を上面３ｅに沿うように折り曲げ
る。そして、両側面の菱形部分の後ろ半分を各々前方に
折り曲げてから接着することにより、図１に示す包装体
２が完成する。

【００１４】次に、ロール紙用包装体の作用について説
明する。ロール状の感熱記録紙４は、包装体２に収納さ
れることにより、外光から遮断され、紫外線等に晒され
て発色力が変化することがない。また、スリット状の開
口５からは外部の湿気が殆ど包装体２内に侵入しないの
で、吸湿等により感熱記録紙４が変質することもない。

【００１５】そして、包装体２は、外形が三角柱になっ
ているので、図４（Ａ），（Ｂ）に示すように、複数個
の感熱記録紙４を収納可能なプリンタにおいて、直方体
の包装体に比較してその収納スペースを極めて小さくす
ることが可能になる。また、包装体２は、その三角柱の
一辺に当たる位置に感熱記録紙４を引き出す開口５が設
けられているので、複数個の包装体２の開口５を１ヵ所
近辺に集中させることができ、包装体２からプリンタの
プリント部７までの通路を短くすることができる。これ
により、給紙機構が簡略化でき、また、感熱記録紙４が
途中で外気に晒される可能性も少なくなる。

【００１６】プリント部７は、包装体２から感熱記録紙
４を引き出す引き出しローラと、感熱記録紙４をシート
状に切り離すカッターと、サーマルヘッドと、２種類の
紫外線ランプとを備え、３色面順次でシート状の感熱記
録紙４にフルカラー画像を記録する。

【００１７】なお、上記実施形態では、包装体に収納す
るロール紙を感熱記録紙としたが、勿論、これ以外に
も、例えば写真の印画紙や、各種感光紙など、ロール紙
であれはどのようなものでも実施可能である。

【００１８】また、上記実施形態の図１〜３に示す包装
体の作成方法は１例であり、例えば最初から両端部が繋
がっている封筒状のシート材を用いれば、端部を貼着す
る手間が掛からない。この場合、ロール紙を引き出す開
口を後から開ければよい。

【００１９】

【発明の効果】以上のように、本発明のロール紙用包装
体によれば、包装体の形状を三角柱とし、この三角柱の
包装体の１辺にロール紙を順次引き出すためのスリット
状の開口を設けたので、ロール紙を防湿、或いは遮光状
態に保持するとともに、各種プリント機器内に小さな収
納スペースで効率的にロール紙用包装体が収納可能にな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のロール紙用包装体の外観斜視図であ
る。

【図２】図１に示したロール紙用包装体の展開状態を示
す平面図である。

【図３】ロール紙用包装体の組み立て途中の状態を示す
斜視図である。

【図４】ロール紙用包装体を複数個収納したプリンタを
示す説明図である。

【符号の説明】

２包装体３シート材４感熱記録紙５開口

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ロール紙を収納するためのロール紙用包
装体において、前記包装体の形状を三角柱とし、この三角柱の包装体の
１辺に前記ロール紙を順次引き出すためのスリット状の
開口を設けたことを特徴とするロール紙用包装体。
【請求項２】前記ロール紙は、感熱記録紙、または感
光紙であることを特徴とする請求項１記載のロール紙用
包装体。