JPH107268A - 外装材、用紙パッケージ、用紙カセットおよび給紙装置 - Google Patents

外装材、用紙パッケージ、用紙カセットおよび給紙装置

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JPH107268A
JPH107268A JP16576796A JP16576796A JPH107268A JP H107268 A JPH107268 A JP H107268A JP 16576796 A JP16576796 A JP 16576796A JP 16576796 A JP16576796 A JP 16576796A JP H107268 A JPH107268 A JP H107268A
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JP16576796A
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Morihiko Yamada
守彦 山田
Masao Gomi
正男 五味
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SAI COLOR SYST KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光性の用紙などを塵や光などの影響を受け
ずに安価に供給可能な外装材および用紙パッケージを提
供する。 【解決手段】 外装材10の第1の平面部11に、第2
の平面部12の側から側面部21、蓋部22、ミシン目
25を備えた分割部23および接着部24を有する第1
のフラップ20を接着する。ピックアップローラーによ
って蓋部22を供給側に押し出すと、蓋部22および側
面部21が第1の平面部11から分割され、窓部16と
供給口15が現れ、用紙1を供給することができる。こ
のように、自動開封可能で簡易な構成の外装材10は紙
やフィルムといった安価な素材で構成でき、遮光性の素
材を用いることにより感光性の用紙も保護できるコンパ
クトで軽く、安価な用紙パッケージを提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンターや複写
装置あるいはファックスなどに用いられる用紙をパッケ
ージングした用紙パッケージ、外装材および用紙カセッ
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンター、複写機などの印刷装置は、
積み重ねられた用紙を印刷機構に供給する自動給紙機構
が設置されており、ユーザーは、保護パッケージから用
紙を出して自動給紙機構のトレイなどにセットするだけ
で良いようになっている。一方、光や塵などが印刷上の
障害となる感光あるいは感熱性の用紙においては、遮光
性のパッケージに封入されている用紙を必要な量だけト
レイに設定したり、あるいは、ポラロイド社から市販さ
れているフィルムのように遮光性のカセットに用紙が封
止されて販売されており、カセットごと交換するといっ
たシステムが採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、カラープリンタ
ーなどの多種多用な印刷装置が開発されており、印刷用
の用紙としても解像度が高く、写真に近い美しいイメー
ジが得られるサイカラーメディアなどの感光性の用紙
や、その他の印刷機構に適した専用の用紙を用いて印刷
を行う印刷装置も用いられている。また、高解像度で高
階調度のカラーイメージを得るために塵などに対し印刷
用紙を適切に保護することが要求されるようになってい
る。
【0004】従来のような、保護パッケージから用紙を
取り出してトレイに入れる方式は安価ではあるが、印刷
装置の設置された環境によっては塵などが付着し易く、
印刷品質が保持できないような場合もある。一方、用紙
をカセットに封入して販売し、用紙が終了するとカセッ
トごと交換する方式は、感光性の用紙も含めて用紙の状
態は良好に保持できるが、使い捨てとなるカセットを含
めて販売されるため用紙が高価になってしまう。また、
用紙を使用した後のカセットの処理にも費用が発生する
ので、ユーザーに多大な負担がかかる。
【0005】そこで、本発明においては、用紙を工場な
どから出荷された状態にできるだけ近い状態で印刷装置
の自動給紙機構にセットでき、さらに、安価に供給でき
る外装材、用紙パッケージを提供することを目的として
いる。また、塵や光などの印刷の障害となる環境の影響
を受けない状態で、そして安価に、ユーザに対し用紙を
供給でき、さらに、印刷装置の設置された環境にも左右
されずに良好な状態の用紙を自動給紙装置にセットでき
る外装材および用紙パッケージを提供することを目的と
している。また、これらの外装材および用紙パッケージ
に適した給紙装置を提供することも目的としている。さ
らに、塵や光などの影響を受けずに用紙を保存でき、自
動給紙機構に対し簡単にセットできる用紙カセットを提
供することも本発明の目的であり、これらにより、環境
の影響を受けやすい印刷機構の専用用紙などであっても
印刷に適した状態に保持して安価に提供可能にすること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明におい
ては、積み重ねられた用紙を外装材によってパッケージ
ングして供給し、ユーザーがパッケージを開封せずにそ
のまま給紙装置あるいは用紙カセットにセットすれば良
いようにしている。すなわち、本発明の外装材は、複数
の方形の用紙が上下に積み重ねられた用紙束の周囲を覆
った状態で、ピックアップローラーを備えた給紙装置に
対し直に、または、用紙カセットを介して用紙束を装着
可能な外装材であって、用紙束の上下の紙面の少なくと
もいずれか一方を覆い、給紙装置に装着したときにピッ
クアップローラーに面する第1の平面部と、この第1の
平面部の一方の縁を欠いて、用紙の供給口を形成可能な
供給側面部と、第1の平面部の供給側面部の側の一部を
欠いてピックアップローラーが紙面に接触するための開
口を形成可能な蓋部と、供給側面部を前記第1の平面部
から分離可能な分離部とを有し、分離部が、蓋部と第1
の平面部との境界、または、蓋部と供給側面部との境界
のいずれかに形成されていることを特徴としている。
【0007】用紙束が本発明の外装材によって覆われた
用紙パッケージを給紙装置にセットすると、蓋部と第1
の平面部との境界に分離部が用意されている外装材にお
いては、ピックアップローラーによって蓋部および供給
側面部が分離部から第1の平面部によって分離され、用
紙パッケージが給紙装置内で自動的に開封される。ま
た、蓋部と供給側面部との境界に分離部が設けられてい
る外装材においては、後述する用紙カセットのシャッタ
ーなどによって蓋部を供給側面部から分離することがで
き、この外装材も自動的に開封できる。外装材が開封さ
れると蓋部が供給側面部側あるいは第1の平面部側に動
くので、ピックアップローラーが用紙と接触するための
開口が形成され、供給側面部から用紙を給紙装置に導く
ことができる。このように、本発明の外装材を用いると
用紙パッケージを開かなくても用紙を給紙装置にセット
できるので、塵などの影響を受けず、工場出荷に近い良
好な状態の用紙を複写機やファックスあるいはプリンタ
ーなどの給紙装置に供給できる。また、用紙パッケージ
を手で開いた後、用紙を取り出してプリンターなどの印
刷装置の給紙装置にセットするユーザーの手間を省くこ
ともできる。さらに、このような外装材は紙やポリプロ
ピレンなどの樹脂製の薄膜(フィルム)などの従来から
保護パッケージに用いられている素材を用いて形成でき
るので、安価であり、使用後の処理も簡単である。さら
に、薄い素材を用いて用紙パッケージを構成できるので
コンパクトでかさばらない用紙パッケージを形成でき、
輸送重量や容量が増加することもなく、輸送コストなど
の流通費用も抑止できる。また、遮光性の素材を用いる
ことにより、感光性の用紙であっても本発明の外装材に
よってパッケージングすることにより安価に流通させる
ことが可能になる。
【0008】分離部は、取り外し可能なテープのような
もので構成し、予めユーザがテープを取り外してから給
紙装置にセットすることも可能であるが、分離部にミシ
ン目を設けておくことにより、給紙装置内において完全
に自動的に開封することが可能になる。感光性の用紙を
収納する外装材においては、ミシン目から漏れる光によ
る影響を防止するためにミシン目が第1の平面部など重
なるようにしておくことが望ましい。例えば、第1の平
面部と対峙した第2の平面部の供給側面部の側からフラ
ップを延ばし、このフラップに第2の平面部から順に供
給側面部と、蓋部と、分離部と、フラップを第1の平面
部に接着する接着部を設けておくことができる。このよ
うな外装材であれば、工場において供給側面部の側から
用紙を充填し、接着部を第1の平面部に接着すると、分
離部が第1の平面部に重なるようにすることができ、給
紙装置内において自動開封できると共に、ミシン目など
を用いた分離部からの光や塵の進入も防止できる。ま
た、第1の平面部と対峙した第2の平面部の供給側面部
の側から第1のフラップを延ばし、第1の平面部の供給
側面部の側から第2のフラップを延ばし、この第2のフ
ラップに第1の平面部から順に蓋部と、分離部と、供給
部と、第2のフラップを第2の平面部に接着する接着部
を設け、第1のフラップを下にして第2のフラップを接
着部で第2の平面部に接着しても分離部を第1のフラッ
プに重ねることができる。
【0009】また、ピックアップローラーやシャッター
によって蓋部を駆動して自動開封するには、ピックアッ
プローラーやシャッターの位置する供給側面部の中央に
対応した蓋部の面積を広くしておくことが望ましい。さ
らに、用紙切れの際にピックアップローラーによって外
装材が駆動され給紙装置内に巻き込まれないように、第
1の平面部を挟んで供給側面部と反対方向の外側に延び
た延設部を設け、用紙カセットや給紙装置の収納部で延
設部を固定しておくことが望ましい。
【0010】このような本発明の外装材を用いることに
より、光や塵などの環境の影響を受けずに用紙を給紙装
置にセットできる。さらに、給紙装置にセットされた用
紙に対する塵や光の影響を防止するには、シャッター付
きの用紙カセットを採用することが望ましい。本発明
の、ピックアップローラーを備えた給紙装置に挿入可能
な用紙カセットは、上下に積み重ねられた複数の方形の
用紙を収納するハウジングと、このハウジングの上下い
ずれか一方の第1の平面部の縁に設けられたスリット状
の給紙口と、第1の平面部の給紙口の側に設けられた開
口と、この開口を開閉可能なシャッターとを有すること
を特徴としており、給紙装置に挿入するとシャッターが
開いて開口を介してピックアップローラーが用紙に接触
できるようにしている。本発明の用紙カセットは、給紙
装置から取り外すと、シャッターが閉じて開口を閉めら
れるのでハウジングをほぼ密閉することが可能であり、
塵などの影響を排除できる。シャッターを給紙口に延ば
して給紙口を塞げるようにしておいてももちろん良い。
さらに、ハウジングおよびシャッターを遮光性の素材で
形成することにより光の影響を防止して感光性の用紙を
安全に保管することもできる。
【0011】また、外装材によってパッケージングされ
た状態の用紙を収納可能なように、ハウジングの給紙口
と反対側に、外装材から延びた延設部分を固定する固定
部を設けておくことが望ましい。さらに、外装材にミシ
ン目によって繋がった蓋部などの開封部分が設けられて
いる場合は、開口を開封部分とほぼ一致する位置に形成
し、開口を介してピックアップローラーが開封部分に接
触できるようにすることにより、外装材を自動開封する
ことができる。また、シャッターに開封部分と接触する
ようにハウジングの内側に突出した部分を設けておくこ
とにより、シャッターを動かすことにより外装材を自動
開封することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。図1に、本発明の1形態であ
る外装材10を示してある。本例の外装材10は、複数
枚の方形の用紙1が積み重ねられた用紙束2をパッケー
ジング(梱包あるいはラッピング)するためのものであ
る。なお、本明細書においては、用紙1が積み重ねられ
た方向を上下の方向として説明してある。もちろん、パ
ッケージングされた用紙束2を積み重ねられた向きが鉛
直方向である必要はなく、水平であっても良く、さら
に、は傾斜した方向に配置することも含まれる。本例の
外装材10は、方形の用紙1が積み重ねられた用紙束2
の形状に合わせて上下の平面部11および12が広く、
側面部13が狭い直方体の袋状に形成されているが、厚
い用紙束2をパッケージングする外装材であれば側面部
13の方が上下の平面部11および12より広くなって
ももちろん良く、外装材10の形状は本例に限定される
ものではない。
【0013】本例の外装材10は、用紙束2の図面の上
方の紙面2aを覆う第1の平面部11と、用紙束2の下
方の紙面2bを覆う第2の平面部と、用紙束2の側面3
の3方を覆う側面部13a、13bおよび13cを備え
ており、これらが予め直方体の袋状に組み立てられてい
る。本例の外装材11は、第1の平面部11の残りの一
方の縁14が用紙を給紙装置に供給する供給口15とな
っており、この供給口15のほぼ中央から第1の平面部
11の縁14の側を欠くように後述するピックアップロ
ーラーが紙面2aに接触するための開口(窓部)16が
形成されている。また、第1の平面部11と対峙する第
2の平面部12の給紙側の縁14から第1のフラップ2
0が延びており、この第1のフラップ20に、第2の平
面部12の側から供給口15となる給紙側の供給側面部
(側面部)21と、第1の平面部11の窓部16を塞ぐ
ための蓋部22と、第1のフラップ20を第1の平面部
11に接着するための接着部24が形成されている。さ
らに、接着部24と蓋部22の境界が分離部23となっ
ており、ミシン目25が形成されている。
【0014】本例の外装材10は、用紙束2を供給口1
5から外装材11に収納し、第1のフラップ20を第1
の平面部11に接着すると、供給口15がフラップ20
の側面部21によって閉鎖され、また、窓部16がフラ
ップ20の蓋部22によって閉鎖されるようになってい
る。本例の外装材10は、遮光効果を備えた黒色のポリ
プロピレンの薄膜(フィルム)によって形成されてい
る。従って、用紙束2を外装材10に収納して第1のフ
ラップ20を第1の平面部11に接着すると用紙束2の
周囲全体が外装材10によって覆われ、積み重ねられた
状態で保持される。このため、運送中などに形崩れして
用紙1が破けたり、用紙1の表面に傷が付いたり、用紙
1の角が歪むなどのトラブルを未然に防止できる。さら
に、遮光性の外装材10で用紙束2が覆われるので、運
送中や保管中に塵や光などが原因で用紙が劣化するのを
防止できる。従って、本例の外装材10は、感光性や感
熱性などの印刷機構に適した専用の用紙1をパッケージ
ングするのに好適な外装材である。もちろん、外装材1
0は、他の樹脂製の薄膜によって構成することも可能で
あり、包装紙やダンボール、あるいはプラスチックなど
を用いて構成することも可能である。薄く、耐候性が高
く、さらに、遮光性などの効果を付加でき、また、軽く
安価に製造できる点などを考慮すると、樹脂製の薄膜や
紙を用いて外装材10を構成することが望ましい。さら
に、後述するように、ピックアップローラーによって自
動開封される部分である第1のフラップ20は、ピック
アップローラーで操作できる紙や樹脂製の薄膜によって
構成すること望ましい。また、本例では、外装材10が
袋状に組み立てられているが、それぞれの平面部11お
よび12、さらに、側面部13a、13bおよび13c
が平面的に展開された状態の外装材を用いて用紙束2を
包み込んでも良いことはもちろんである。
【0015】さらに、本例の外装材10には、給紙方向
となる供給口15と反対側の側面部13bから外側に支
持フラップ19が延設されており、この支持フラップ1
9のほぼ中央に固定用の穴19aが開いている。本例で
は、第1の平面部11と同じ平面を構成するように支持
フラップ19が形成されているが、第2の平面部12に
合わせて形成しても良く、あるいは、側面部13bから
延設することもちろん可能である。
【0016】図2(a)に、本例の外装材10によって
用紙束2をパッケージングした用紙パッケージ5の外観
を示してある。本例の外装材10の内部に用紙束2を収
納し、第1のフラップ20を第1の平面部11に接着す
ると、用紙束2の全体を外装材10で覆うことができ、
用紙束2の形状に合致したほぼ直方体の用紙パッケージ
5を作成できる。このように、本例の外装材10を用い
て用紙束2をパッケージングすることにより、用紙束2
に密着した形状のコンパクトで軽く、さらに、密閉性が
高く塵や光の影響を受けにくい用紙パッケージ5を提供
できる。さらに、外装材10は、安価な紙や樹脂製の薄
膜によって形成できるので用紙パッケージ5を作成する
費用も安い。
【0017】さらに、本例の用紙パッケージ5は、第1
の平面部11に第1のフラップ20が接着されているの
で、供給口15となる第1の平面部11の縁14は側面
部21によって覆われ、供給口15の側から第1の平面
部11を欠いた窓部16が蓋部22によって覆われてい
る。さらに、蓋部22と接着部24の境界に分割部23
となるミシン目25が形成されている。また、本例の外
装材10においては、蓋部22が窓部16より大きく形
成されているので、接着部24で第1のフラップ20を
第1の平面部11に止めるとミシン目25が第1の平面
部11と重なるようになっている。従って、ミシン目2
5の部分は用紙束2が第1の平面部11によっても覆わ
れるので、光や塵がミシン目25を透過しても第1の平
面部11によって外装材10の内部に侵入するの防止で
きるようになっている。このため、本例の外装材10に
よって非常に密封性の高い用紙パッケージ5を形成でき
る。
【0018】一方、接着部24と蓋部25の境界がミシ
ン目25になっているので、図2(b)に示すように、
蓋部25にある程度の力が加わると第1のフラップ20
を接着部24を除いて第1の平面部11から剥がすこと
ができる。すなわち、蓋部25が開封部分となる。この
蓋部25および側面部21が第1の平面部11から分離
されることにより、窓部16および供給口15が現れ、
この窓部16に給紙装置のピックアップローラーを当て
て、供給口15から用紙2を給紙装置に給紙することが
できる。
【0019】図3に、本例の用紙パッケージ5を収納し
て給紙装置にセットするための用紙カセットの一例を示
してある。本例の用紙カセット30は、用紙束2を外装
材10でパッケージングしたままの用紙パッケージ5の
状態で収納可能な直方体状のハウジング31を備えてい
る。本例の用紙カセット30は、ハウジング31の上面
32および下面33および上面と下面を連絡する4方の
側面34が遮光製のプラスチック板によって構成されて
いる。上面32の一方の縁35に用紙の供給口となるス
リット36が形成されており、さらに、上面32の縁3
5の側にスリット36と連絡した開口(窓部)37が設
けられている。この開口37には、ハウジングと同じ遮
光製のプラスチックにより構成された開閉可能なシャッ
ター38が設置されている。このシャッター38は、図
4に示すようにバネ39によりハウジング31に対しス
リット36の側に押圧されており、通常はシャッター3
8が閉じて開口37を閉鎖できるようになっている。従
って、用紙カセット30の内部はほぼ密封されており、
収納された用紙に対する光や塵の影響を排除できるよう
になっている。一方、用紙カセット30を給紙装置に装
着するとシャッター38の給紙口側の縁38aが給紙装
置側の部品(シャッターフック)と噛み合ってシャッタ
ー38が自動的に開き、開口37を介してピックアップ
ローラーが用紙1に接触し、スリット36から用紙1を
給紙装置内に給紙することができる。また、用紙カセッ
ト30を給紙装置から引き抜くとシャッター38がバネ
39によって開口37を自動的に閉鎖される。
【0020】図5に、用紙カセット30に用紙パッケー
ジ5をセットする様子を示してある。本例の用紙カセッ
ト30は、上面32を上方に旋回してハウジング31の
内部に用紙パッケージ5をそのまま収納できるようにな
っている。ハウジング31の内部には、給紙口となるス
リット36と反対側に、用紙パッケージ5の外装材10
から延設された支持フラップ19を取りつける固定部4
0が設けられている。本例においては、固定部40に支
持フラップ19の穴19aを差し込める突起41が設け
られている。本例の用紙カセット30においては、ユー
ザーは、用紙カセット30の上面32を開けて、ハウジ
ング31の内部に購入した用紙パッケージ5を開封せず
にそのままセットし、その後、上面32を閉めれば良
く、その際、支持フラップの穴19aを突起41に差し
込むだけで良い。用紙カセット30は、開口37の位置
に外装材10の蓋部22が配置されるように開口37の
位置が決められており、後述するように開口37を介し
てピックアップローラーにより蓋部22を自動開封でき
るようになっている。従って、ユーザーは、用紙パッケ
ージ5を自分で開封する必要がなく、また、用紙パッケ
ージ5から用紙を取り出して用紙カセットにセットする
手間が不要になる。
【0021】なお、給紙装置に用紙カセット30をセッ
トした際に、給紙するために十分な駆動力が得られるよ
うに用紙カセット内の用紙を上方のピックアップローラ
ーに押圧する板バネが設けられており、本例の用紙カセ
ット30の下面33には、この板バネを通す開口42が
形成されている。本例の用紙カセット30は、外装材1
0によって梱包された状態の用紙束2を収納できるよう
になっているので、開口42にはカバーなどを施してい
ない。しかし、開口42に蛇腹状などの伸縮性のカバー
や後述するように板バネによって上方に旋回する押板を
設けることによって開口42から光や塵が入るのを防止
することももちろん可能である。このように、本例の用
紙カセット30は、ピックアップローラーが用紙に接触
するための開口をシャッターによって開閉できるので、
感光性の用紙などをそのまま用紙カセットに収納しても
光や塵などから用紙を十分に保護することができる。
【0022】本例の用紙カセット30は、図6に示すよ
うに、フロントローディング形式の給紙装置50にセッ
トできるようになっている。給紙装置50は、フロント
パネル51に用紙カセット30をセットする導入口52
が設けられており、この導入口52にスリット36の側
を先頭に用紙カセット30を差し込むと、用紙パッケー
ジ内の用紙をピックアップローラーによって一枚ごとに
印刷機構の側に送れるようになっている。
【0023】図7に、給紙装置50に装着された用紙カ
セット30内において用紙パッケージ5がピックアップ
ローラー55によって自動開封され、さらに、用紙がピ
ックアップローラー55によって引き出される様子を示
してある。図7(a)に示すように、用紙カセット30
を給紙装置50に装着すると、給紙装置50のシャッタ
ーフック54にシャッター38の縁38aが当たりシャ
ッター38がオープンする。これにより、開口37が開
き、ピックアップローラー55が開口37を介して、開
口37の位置にある用紙パッケージ5の外装材10の蓋
部22と接触する。そして、ピックアップローラー55
を矢印Aの給紙方向に回転すると、図7(b)に示すよ
うに、蓋部22がミシン目25から分断され側面部21
と共にスリット36から用紙カセット30の外部に放出
される。これにより、外装材10の窓部16と供給口1
5がオープンする。従って、ピックアップローラー55
は窓部16を介して外装材10に収納された用紙1に接
触でき、用紙1を給紙方向に押し出して、外装材の供給
口15およびスリット36を通して用紙1を給紙装置5
0の内部に供給することができる。
【0024】図8および図9に基づき、用紙カセット1
0の内部で用紙パッケージ5が自動開封され、用紙が供
給される様子をさらに詳しく説明する。図8に示すよう
に、用紙カセット30を給紙装置50の導入口52に差
し込むと、導入口52の内部のストッパー56に用紙カ
セット30の給紙口36の側の側壁45が当たって用紙
カセット30が停止する。この差し込まれた位置で、用
紙カセット30のシャッター37は、給紙装置50のシ
ャッターフック54によってオープンされる。また、差
し込まれた位置で、オープンした開口37にピックアッ
プローラー55が入るようになっている。さらに、図8
に示した用紙カセット30には、下面33に押板43が
設けられており、用紙カセット30が差し込まれた位置
で、下面33に設けられた板バネ用の開口42から給紙
装置50の板バネ57によって押板43が上方に押さ
れ、用紙パッケージ5がピックアップローラー55に押
圧されるようになっている。
【0025】図8に示したように用紙カセット30がセ
ットされると、ピックアップローラー55を回転するこ
とにより外装材10を自動開封することができる。その
様子を図9に示してある。図9(a)はピックアップロ
ーラーが用紙パッケージ5の外装材10に接触した様子
を拡大して示してあり、用紙カセット30に用紙パッケ
ージ5がセットされ、さらに、用紙カセット30が給紙
装置50にセットされると、ピックアップローラー55
が外装材10の蓋部22に接触するようになっている。
この状態で、図9(b)に示すように、ピックアップロ
ーラー55を給紙方向(矢印A)に回転すると、蓋部2
2がミシン目25の形成された分割部23によって接着
部24から引き離される。さらにピックアップローラー
55が回転すると、図9(c)に示すように、蓋部22
が不図示の側面部21と一緒に用紙カセット30の開口
37およびスリットの部分から外側に押し出される。こ
れにより、外装材10が自動開封され、外装材10の窓
部16および供給口15がオープンして用紙1が現れ
る。
【0026】ピックアップローラー55は、外装材の蓋
部22を押し出すと同時に、開封された窓部16を介し
て用紙1に接触し、用紙1を供給口の方向に押し出す。
本例の用紙カセット30は、スリット36の側の側壁4
5の上端が給紙方向に傾いた用紙分離用の斜面46とな
っており、図9(d)に示すように、ピックアップロー
ラー55によって押し出された用紙1のリーディングエ
ッジが分離用の斜面46に当たり、用紙1が一枚、一枚
分離されて給紙装置50の側に供給される。
【0027】このように、本例の外装材10によりパッ
ケージングされた用紙パッケージ5は、用紙カセット3
0にセットして給紙装置50に挿入すると自動的に開封
され、ユーザーがパッケージから用紙を取り出してセッ
トする手間を省くことができる。また、給紙装置50に
セットされ、印刷機構の供給される直前まで用紙をパッ
ケージングされた状態で保持できるので、塵や光などの
影響によって用紙が劣化するのを防止でき、また、ゴミ
などが用紙と一緒に印刷機構に供給されてしまうような
事態も未然に防止できる。さらに、上述したように、本
例の外装材10は、軽量で安価な紙や樹脂製の薄膜によ
って構成できるので、コンパクトな用紙パッケージを提
供でき、安価に流通させることができる。さらに、遮光
材で外装材10を構成できるので、感光性の用紙も本例
の外装材10を用いてユーザーに安く供給することがで
き、開封しないで給紙装置50にセットできるので感光
性の用紙の品質も保持できる。
【0028】また、本例においては、シャッター付きの
用紙カセット30を用いて給紙装置50に用紙をセット
できるようにしており、印刷する用紙を変更するなどの
原因で内部に用紙が残った状態で用紙カセット30を給
紙装置50から取り外しても残りの用紙を塵や光から保
護することができる。従って、感光性の用紙を取り扱う
プリンターなどであっても、用紙カセット30を交換す
ることにより簡単にサイズの異なる用紙に印刷すること
ができる。
【0029】図10に、用紙カセット30を給紙装置5
0から引き抜いた状態を示してある。用紙カセット30
を給紙装置50から引き抜くと、用紙カセット30のシ
ャッター38はシャッターフック54から外れるので自
動的に閉じ、開口37が塞がれる。用紙カセット30を
引き抜くと、外装材10の蓋部22が用紙カセットから
外に出た状態になり、外装材10の窓部16および供給
口15はオープンした状態であるが、シャッター38が
閉じて用紙カセット30が密封されるので、光や塵など
から用紙を保護することができる。また、シャッター3
8に挟まれている外装材10の蓋部22および側面部2
1により、シャッター38とハウジング31の隙間や、
スリット36が埋まるので、用紙カセット30の密封性
を向上できる。
【0030】引き抜いた用紙カセット30を給紙装置5
0に再セットしても図11に示すように用紙カセット3
0を最初にセットしたときと同様に用紙1を給紙装置5
0に供給することができる。図11(a)に示すよう
に、蓋部22がはみ出た用紙カセット30を給紙装置5
0に挿入すると、図11(b)に示すようにシャッター
38がオープンすると同時に、ピックアップローラー5
5によって蓋部22が内部に折り込まれ、図11(c)
に示すように蓋部22がピックアップローラー55の下
方に位置し、ピックアップローラー55を駆動すること
によって蓋部22を再び用紙カセット30から放出でき
る状態になる。従って、図9に基づき説明したように、
用紙カセット30を再セットした場合でも、ピックアッ
プローラー55を駆動することにより、一枚一枚の用紙
を給紙装置に供給することができる。このように、本例
においては、シャッターにより密封可能な用紙カセット
30を採用することにより、用紙パッケージ内の用紙を
使い切らなくても、そのまま良好な状態で用紙を保持す
ることができ、用紙の無駄を省くことができる。また、
用紙カセット30を交換することによりユーザーの望む
サイズあるいは種類の用紙を給紙装置に簡単にセットす
ることができる。
【0031】〔第2の実施の形態〕図12に、本発明に
係る異なった外装材10の例を示してある。本例の外装
材10は、上記に示した外装材とほぼ形状であるが、第
1のフラップ20が第2の平面部12からほぼ同じ幅で
延びており、第1のフラップ20に供給口15のセンタ
ー付近が膨らんだ円弧状の蓋部22が形成されている。
第1のフラップ20の残りの部分が接着部24になって
おり、接着部24と蓋部22との境界にミシン目25を
備えた分割部23が形成されている。また、本例の外装
材10の支持フラップ19は、第2の平面部12から後
方に延びており、支持フラップ19に取付用の穴19a
が設けられている。なお、以下においては、上記の実施
の形態と共通する部分については同じ符号を付して説明
を省略する。
【0032】このような外装材10に用紙束2を収納し
てフラップ20の接着部23を第1の平面部11に接着
すると、上記で説明したものとほぼ同じ用紙パッケージ
5を製造できる。また、本例の外装材10もフラップ2
0を第1の平面部11に接着したときに、ミシン目25
が第1の平面部11と重なるようになっており、光や塵
の侵入を防止できるようになっている。本例の外装材1
0は、蓋部22がピックアップローラーで押し開かれる
と分割部23によって蓋部22が接着部24から分離さ
れ、図13に示すように蓋部22および側面部21が開
いて窓部16と供給口15がオープンする。従って、上
記と同様に給紙装置に用紙パッケージ5をそのまま装着
して自動開封することが可能であり、用紙を光や塵など
から保護でき、また、給紙装置が塵などの多い環境に設
置されていても用紙を外界の影響から保護することがで
きる。もちろん、用紙パッケージ5を給紙装置に装着す
る前に、ユーザーが分割部23によって第1の平面部1
1から蓋部22および側面部21を予め分離しておいて
も良い。ユーザーがマニュアルで蓋部22および側面部
21を分割することを考えると、分離用のテープや紐な
どを分割部に設けておいても良い。
【0033】図14に、用紙パッケージ5をそのまま装
着可能なプリンター60などの給紙部50の概要を示し
てある。本例のプリンター60は、上部61に用紙パッ
ケージ5をそのまま収納可能な収納部62が設けられて
おり、旋回可能なカバー63を開けて収納部62をオー
プンし、用紙パッケージ5をそのままセットすることが
できる。収納部62に内部には、上方を向いたピックア
ップローラー55が設けられており、用紙パッケージ5
の第1の平面部11を下に向けてセットすると、蓋部2
2がピックアップローラー55に面するようになってい
る。また、カバー63の内側には用紙パッケージ5をピ
ックアップローラー55に向かって押さえる紙押さえ用
の板バネ64が設けられている。従って、用紙パッケー
ジ5を収納部62に入れてカバー63を閉めると、図1
5に示したように用紙パッケージ5の蓋部22がピック
アップローラー55に押しつけられ、上記にて図8およ
び図9に基づき説明したのと同様にピックアップローラ
ー55を駆動することにより自動開封することができ
る。ミシン目25によって分断される蓋部22の形状
は、本例のようにセンター部分が膨らんだ円弧状や、上
述した外装材のようにセンター部分が延びた鍵型などの
ようにセンター部分の面積が広い形状が好ましい。ピッ
クアップローラー55と接触する部分が広い蓋部であれ
ば、外装材に十分大きな面積の窓部を用意することが可
能であり、また、ピックアップローラー55と接触でき
る面積も広くなるので確実に自動開封することができ
る。さらに、用紙カセットに収納した場合は、シャッタ
ーの開閉時に瞬時に丸まってシャッターの開閉を妨げる
ようなこともなく、また、供給口を塞いで用紙がジャム
る原因となることも少ない。
【0034】このように、本例の用紙パッケージ5はセ
ットされる向きに関係なく自動開封することが可能であ
り、水平方向に限らず垂直方向や斜めに給紙装置に用紙
パッケージ5をセットしてももちろん良い。また、用紙
の両面の特性が異なり、それぞれに利用価値がある場合
などは、第1および第2の平面部のそれぞれに上記と同
様の窓部、給紙口、さらにこれらを塞ぐ蓋部、側面部を
設けておき、目的に応じて自動開封する面を変えること
も可能である。
【0035】さらに、本例の収納部62には、ピックア
ップローラー55と反対側に外装材10から延びた支持
フラップ19を固定するための固定部65が設けられて
おり、固定部65の突起66にフラップ19の穴19a
を嵌め込んでカバー63が閉められるようになってい
る。支持フラップ19を固定部65に固定しておくこと
により、ピックアップローラー55によって自動開封す
る際に外装材10にかかる力を支持できる。同時に、外
装材10に収納された用紙1が終了したときにピックア
ップローラー55によって外装材10が給紙方向に引っ
張られても外装材10が給紙装置に送られないようにな
っている。従って、給紙装置50は、一定時間、ピック
アップローラー55を駆動しても用紙が送られてこない
ことを検出し用紙切れを判断することができ、これによ
り、ユーザーに用紙切れ知らせて用紙パッケージ5を交
換することができる。ピックアップローラー55に隣接
して紙検出器を設け、外装材10の窓部16を介して光
などを用いて外装材10内に残った用紙の有無を検出
し、ピックアップローラーを制御することも可能であ
る。しかしながら、感光性の用紙を収納している場合
は、用紙の感度のある波長の光を用いて用紙検出をする
ことができず、用紙を感光しない波長の光を用いる必要
があり必ずしも適当な波長のセンサーが選択できるとは
限らない。これに対し、本例の外装材10であれば、外
装材10に残った用紙を検出しなくても良いので、感光
性の用紙であっても影響を与えずに紙切れを検出するこ
とができ、また、外装材10の引き込みを安全、確実に
防止することができる。
【0036】〔第3の実施の形態〕図16に、本発明に
係る異なった外装材の例を示してある。本例の外装材1
0は、第2の平面部12から短い第1のフラップ20が
延びており、第1の平面部11から長い第2のフラップ
29が延びている。そして、第2のフラップ29の側
に、第1の平面部11の側から順番に、蓋部22、ミシ
ン目25を備えた分離部23、側面部21および接着部
24が形成されている。また、本例の外装材10の支持
フラップ19は、外装材10から供給口15と反対の方
向に第2の平面部12と同じ幅で延ばしてあるだけであ
り、穴は形成していない。
【0037】本例の外装材10は、図17に示すよう
に、用紙束2を収納したのち、第1のフラップ20を第
1の平面部11の側に折り曲げて供給口15および供給
口15の両サイドの用紙束2の側面をカバーし、その上
から第2のフラップ29を第2の平面部12の側に折り
曲げて接着部24によって第2のフラップ29を接着す
る。本例の外装材10はこのようにして用紙束2の全周
をカバーすることができ、用紙束2を塵などから保護で
き、遮光性の外装材であれば光からも用紙束2を保護す
ることができる。また、分離部23のミシン目25の部
分は、第2のフラップ29と第1のフラップ20が重な
って2重になっているおり、ミシン目25から塵や光が
侵入するのを防止している。
【0038】図18(a)に示すように、このように外
装材10を組み立てることにより、上記の実施の形態と
同様にほぼ直方体状の用紙パッケージ5を形成できる。
そして、図18(b)に示すように、蓋部22を上述し
た用紙パッケージとは逆に供給口15から支持フラップ
19の方向に動かすことにより蓋部22が分割部23に
よって側面部21から分離でき、供給口15をオープン
し、さらに、窓部16をオープンできる。従って、本例
の外装材10を用いた用紙パッケージ5においても、窓
部16を介してピックアップローラーによって用紙1を
供給口15から給紙装置内に送ることができる。
【0039】図19に本例の用紙パッケージ5を自動開
封する例を示してある。本例の用紙パッケージ5は、図
19(a)に示すように、用紙カセット30に収納して
給紙装置内にセットできるようになっており、用紙カセ
ット30のシャッター38の裏面に外装材10の蓋部2
2に接する突起38bが設けられている。従って、用紙
カセット30が給紙装置に挿入されてシャッター38が
自動的にオープンすると、シャッター38の動きを通じ
て突起38bによって外装材10の蓋部22が供給口1
5と反対側に引っ張られる。これによって窓部16と供
給口15がオープンし、自動開封が行われる。
【0040】さらに、図20および21に示すように、
本例の用紙カセット30は、外装材10の支持フラップ
19を開閉可能なハウジング31の上面32と下面33
で挟み込んで固定するタイプの固定部40が設けられて
いる。このため、図20(a)に示すように、用紙カセ
ット30の給紙側(スリットの側)と反対側の後方31
aに、下面33の側には2つに分離して内側に突出した
爪48が用意されており、また、上面32の側には下面
の爪48の間に入るように内側に突出した爪47が用意
されている。従って、図20(b)に示すように、用紙
パッケージ5を用紙カセット30にセットすると、支持
フラップ19が上下の爪47および48の間に配置さ
れ、上面32を閉めると、爪47および48に支持フラ
ップ19が挟み込めれ固定されるようになっている。そ
の爪47および48によって支持フラップ19を挟み込
む様子を図21(a)および図21(b)に断面を用い
てさらに詳しく示してある。このように、爪47および
48によって支持フラップ19を挟み込むことにより、
外装材10を用紙カセット30に強固に固定することが
できるので、用紙切れとなったときに外装材10がピッ
クアップローラー55によって給紙装置内に送り込まれ
るの確実に防止することができる。なお、図20および
21には、固定部40の構成を示すために用紙カセット
30の後方のみを示してあり、給紙方向の構成は上述し
た用紙カセットと同様である。
【0041】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明において
は、簡易な構成で自動開封可能な外装材を提供してお
り、この外装材で用紙をパッケージングすることによ
り、用紙を工場などから出荷されたままの良好な状態で
印刷装置の自動給紙機構に供給できる用紙パッケージを
実現することができる。特に、本例の外装材は、紙や樹
脂製のフィルムなどによって構成することができるの
で、コンパクトで軽く、かさばらず、さらに安価に用紙
パッケージを形成することができる。また、遮光性の外
装材を用いれば、感光性などの光や塵に特に注意の必要
な用紙であっても安価にユーザーに供給することができ
る。さらに、用紙を使用した後も、容易に焼却可能なゴ
ミとして、あるいは一般的なリサイクル材として処理す
ることが可能であり、ユーザーの負担を大幅に軽減する
ことができる。従って、感光性の用紙はもちろん、他の
用紙であっても本発明の外装材を用いてパッケージング
することにより、塵やごみなどの印刷の障害となる環境
の影響を受けない状態で、そして安価に、ユーザーに対
し用紙を供給でき、さらに、印刷装置の設置された環境
にも左右されずに良好な状態の用紙を自動給紙装置にセ
ットできる。さらに、用紙パッケージを開封して用紙を
給紙装置に詰めなおす手間を省けるので、この点でもユ
ーザーの負荷を軽減できる。さらに、流通費用を削減で
き、用紙の保管も容易になる。
【0042】さらに、本発明においては、シャッター付
きの用紙カセットを用いることにより、使いかけの用紙
パッケージに対する塵や光の影響を防止できる。従っ
て、本発明により、流通経路では外装材を用いて用紙パ
ッケージによって用紙の劣化を保護し、さらに、開封し
た後は用紙カセットによって用紙の劣化を保護するシス
テムを確立できる。このシステムで使い捨てになる可能
性があるなるのは外装材に限られ、用紙カセットは用紙
パッケージを入れ換えるだけで何度でも使用することが
できる。従って、感光性などの特殊な用紙であっても安
価に流通させることが可能であり、さらに、使い捨ての
部材を削減して環境保護にも適した用紙供給システムを
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る外装材に用紙
束を挿入する様子を示す図である。
【図2】図1に示した外装材によって形成された用紙パ
ッケージの概要(図2(a))と、用紙パッケージを開
封した状態(図2(b))を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る用紙カセット
の概要を示す斜視図である。
【図4】図3に示す用紙カセットのシャッターの詳細を
示す図である。
【図5】図3に示す用紙カセットに用紙パッケージをセ
ットする様子を示す図である。
【図6】図3に示す用紙カセットを給紙装置にセットす
る様子を示す図である。
【図7】用紙カセットにセットされた用紙パッケージが
自動開封される様子を示す図である。
【図8】用紙カセットが給紙装置にセットされた様子を
示す断面図である。
【図9】用紙パッケージがピックアップローラーによっ
て自動開封される工程を示す図である。
【図10】用紙カセットを給紙装置から抜き出した状態
を示す図である。
【図11】用紙カセットを給紙装置に再度セットする様
子を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る外装材に用
紙束を挿入する様子を示す図である。
【図13】図12に示す外装材を開封した状態を示す図
である。
【図14】本発明の用紙パッケージを装着可能なプリン
ターの概要を示す図である。
【図15】図14に示すプリンターの収納部に用紙パッ
ケージをセットした状態を示す断面図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態に係る外装材に用
紙束を挿入する様子を示す図である。
【図17】図16に示す外装材のフラップを閉じて用紙
パッケージを形成する様子を拡大して示す断面図であ
る。
【図18】図16に示す外装材を用いて形成した用紙パ
ッケージの概要(図18(a))と、開封した状態(図
18(b))を示す図である。
【図19】用紙パッケージをシャッターの動作によって
自動開封する様子を示す図である。
【図20】用紙パッケージの支持フラップを挟み込んで
固定するタイプの固定部を示す図である。
【図21】図20に示す固定部で支持フラップを固定す
る様子を拡大して示す図である。
【符号の説明】
1・・用紙 2・・用紙束 5・・用紙パッケージ 10・・外装材 11・・第1の平面部 12・・第2の平面部 14・・給紙側の縁 15・・供給口 16・・窓部 19・・支持フラップ 20・・第1のフラップ 21・・側面部(給紙部) 22・・蓋部 23・・分割部 24・・接着部 25・・ミシン目 29・・第2のフラップ 30・・用紙カセット 31・・ハウジング 32・・上面 33・・下面 35・・給紙側の縁 36・・スリット 37・・開口 38・・シャッター 38b・・シャッターによって外装材を操作する突起 40、65・・固定部 41、66・・固定用の突起 45・・端壁 46・・斜面 47、48・・支持フラップ固定用の爪 50・・給紙装置 52・・導入口 54・・シャッターフック 55・・ピックアップローラー

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の方形の用紙が上下に積み重ねられ
    た用紙束の周囲を覆った状態で、ピックアップローラー
    を備えた給紙装置に対し直に、または、用紙カセットを
    介して前記用紙束を装着可能な外装材であって、 前記用紙束の上下の紙面の少なくともいずれか一方を覆
    い、前記給紙装置に装着したときに前記ピックアップロ
    ーラーに面する第1の平面部と、 この第1の平面部の一方の縁を欠いて、前記用紙の供給
    口を形成可能な供給側面部と、 前記第1の平面部の前記供給側面部の側の一部を欠いて
    前記ピックアップローラーが前記紙面に接触するための
    開口を形成可能な蓋部と、 前記供給側面部を前記第1の平面部から分離可能な分離
    部とを有し、 前記分離部が、前記蓋部と前記第1の平面部との境界、
    または、前記蓋部と前記供給側面部との境界のいずれか
    に形成されていることを特徴とする外装材。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記蓋部は、前記供
    給側面部の中央に対応する部分の面積が広いことを特徴
    とする外装材。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記第1の平面部を
    挟んで前記供給側面部と反対方向の外側に延びた延設部
    を有することを特徴とする外装材。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記分離部にミシン
    目が形成されていることを特徴する外装材。
  5. 【請求項5】 請求項1において、少なくとも前記用紙
    束を覆う部分が遮光性であることを特徴とする外装材。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記第1の平面部と
    対峙した第2の平面部の前記供給側面部の側から延びた
    フラップを有し、このフラップは前記第2の平面部から
    順に前記供給側面部と、前記蓋部と、前記分離部と、前
    記フラップを前記第1の平面部に接着する接着部を備え
    ており、前記接着部を前記第1の平面部に接着すると、
    前記分離部が前記第1の平面部に重なることを特徴とす
    る外装材。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記第1の平面部と
    対峙した第2の平面部の前記供給側面部の側から延びた
    第1のフラップと、前記第1の平面部の前記供給側面部
    の側から延びた第2のフラップとを有し、この第2のフ
    ラップは前記第1の平面部から順に前記蓋部と、前記分
    離部と、前記供給部と、前記第2のフラップを前記第2
    の平面部に接着する接着部を備えており、前記第1のフ
    ラップを下にして前記第2のフラップを前記接着部で前
    記第2の平面部に接着すると、前記分離部が前記第1の
    フラップに重なることを特徴とする外装材。
  8. 【請求項8】 複数の方形の用紙が上下に積み重ねられ
    た用紙束と、 この用紙束の周囲を覆う外装材とを有し、ピックアップ
    ローラーを備えた給紙装置に対し直に、または、用紙カ
    セットを介して装着可能な用紙パッケージであって、 前記外装材は、前記用紙束の上下の紙面の少なくともい
    ずれか一方を覆い、前記給紙装置に装着したときに前記
    ピックアップローラーに面する第1の平面部と、 前記第1の平面部の一方の縁を欠いて前記用紙の供給口
    を形成可能な供給側面部と、 前記第1の平面部の前記供給側面部の側の一部を欠いて
    前記ピックアップローラーが前記紙面に接触するための
    開口を形成可能な蓋部と、 前記供給側面部を前記第1の平面部から分離可能な分離
    部とを備えており、 前記分離部が、前記蓋部と前記第1の平面部との境界、
    または、前記蓋部と前記供給側面部との境界のいずれか
    に形成されていることを特徴とする用紙パッケージ。
  9. 【請求項9】 ピックアップローラーを備えた給紙装置
    に挿入可能な用紙カセットであって、 上下に積み重ねられた複数の方形の用紙を収納するハウ
    ジングと、 このハウジングの上下いずれか一方の第1の平面部の縁
    に設けられたスリット状の給紙口と、 前記第1の平面部の前記給紙口の側に設けられた開口
    と、 この開口を開閉可能なシャッターとを有し、 前記給紙装置に挿入すると、前記シャッターが開いて前
    記開口を介して前記ピックアップローラーが前記用紙に
    接触可能であることを特徴とする用紙カセット。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記ハウジングお
    よびシャッターが遮光性であることを特徴とする用紙カ
    セット。
  11. 【請求項11】 請求項9において、前記ハウジングは
    外装材によってパッケージングされた状態の前記用紙を
    収納可能であり、前記ハウジングの前記給紙口と反対側
    に、前記外装材から延びた延設部分を固定する固定部を
    備えていることを特徴とする用紙カセット。
  12. 【請求項12】 請求項9において、前記ハウジングは
    外装材によってパッケージングされた状態の前記用紙を
    収納可能であり、前記用紙の外装材はミシン目によって
    繋がった開封部分を備えており、 前記開口は前記開封部分とほぼ一致する位置に設けら
    れ、前記開口を介して前記ピックアップローラーが前記
    開封部分に接触可能であることを特徴とする用紙カセッ
    ト。
  13. 【請求項13】 請求項9において、前記ハウジングは
    外装材によってパッケージングされた状態の前記用紙を
    収納可能であり、前記用紙の外装材はミシン目によって
    繋がった開封部分を備えており、前記シャッターは前記
    開封部分に接触するように前記ハウジングの内側に突出
    した部分を備えていることを特徴とする用紙カセット。
  14. 【請求項14】 積み重ねられた複数の用紙が外装材に
    よってパッケージングされた用紙パッケージを収納可能
    な収納部と、 前記用紙パッケージの一方の面に用意された開封部分を
    開いて前記用紙に接触し、前記用紙を給紙方向に搬送す
    るピックアップローラーと、 前記外装材から前記給紙方向と反対側に延びた延設部分
    を固定する固定部とを有することを特徴とする給紙装
    置。
JP16576796A 1996-06-26 1996-06-26 外装材、用紙パッケージ、用紙カセットおよび給紙装置 Pending JPH107268A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009215080A (ja) * 2009-05-18 2009-09-24 Brother Ind Ltd 用紙パッケージ及びパッケージ材
JP2013220891A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Dainippon Printing Co Ltd 枚葉基材包装体、基材供給システムおよび基材供給方法

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