JPH11116106A - 感熱記録紙ロール用給紙マガジン - Google Patents

感熱記録紙ロール用給紙マガジン

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JPH11116106A
JPH11116106A JP28542597A JP28542597A JPH11116106A JP H11116106 A JPH11116106 A JP H11116106A JP 28542597 A JP28542597 A JP 28542597A JP 28542597 A JP28542597 A JP 28542597A JP H11116106 A JPH11116106 A JP H11116106A
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JP
Japan
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magazine
recording paper
lid
joint
paper roll
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JP28542597A
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English (en)
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Kenichi Shiba
健一 柴
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感熱記録紙用マガジンの内部の保湿性を向上
する。 【解決手段】 マガジンは、直方体の形状とされてお
り、上側の蓋7と下側のマガジン本体6とで構成されて
いる。蓋7は、長手方向の辺である背面側に設けたヒン
ジを中心に開閉する。蓋7の合わせ目全周には、溝が形
成されており、この溝にパッキン9が設けられている。
マガジンの左右側面には、それぞれバックル13が取り
付けられている。バックル13は、蓋7とマガジン本体
6との合わせ目でパッキン9を締め付けて内部を保湿す
る。正面側の蓋7とマガジン本体6との合わせ目は、左
右側面での締め付けによって生じる変形により隙間が生
じないように、両端よりも中央を高くした形状で形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱記録紙をロー
ル形態で収納し、プリンタに着脱自在にセットされる感
熱記録紙ロール用給紙マガジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばカラー感熱プリンタでは、カラー
感熱記録紙が用いられ、三色面順次でフルカラー画像を
記録する。図11に示すように、カラー感熱記録紙11
は、樹脂コートした紙を用いた支持体51上に、シアン
感熱発色層52,マゼンタ感熱発色層53,イエロー感
熱発色層54,及び保護層55が順次層設されており、
発色層のうち最上層となるイエロー感熱発色層54の熱
感度が最も高く、最下層となるシアン感熱発色層52の
熱感度が最も低い。各感熱発色層は、最上層から順番に
記録されるが、マゼンタ感熱発色層53の記録の際に、
イエロー感熱発色層54内の未発色成分が発色しないよ
うに、イエロー画像の記録後に420nmの近紫外線を
照射して光定着する。同様に、マゼンタ感熱発色層53
の記録後に、365nmの紫外線を照射してマゼンタ感
熱発色層53を光定着する。
【0003】プリント枚数の少ない個人用の感熱プリン
タでは、予め所定サイズにカットされたカット紙が用い
られるが、プリント枚数が多い業務用の感熱プリンタで
は、ロール形態のカラー感熱記録紙を使用し、記録後に
シートに切り離す方式が提案されている。
【0004】ロール形態のカラー感熱記録紙を使用する
カラー感熱プリンタの場合、1巻の感熱記録紙ロールか
らカット可能な記録シートの量は非常に多いため、多数
回のプリントに渡って感熱記録紙ロールを補充をせずに
済ませることが可能となる。しかしながら、防湿袋など
から取り出された感熱記録紙ロールを長期間にわたって
カラー感熱プリンタにセットしたままにしておくと、カ
ラー感熱プリンタ内の湿度の影響によりカラー感熱記録
紙に含まれる水分が変化し、その影響で発色特性が変化
し、所望の濃度に発色させることができなくなる。
【0005】図12は、カラー感熱記録紙の発色特性を
示したグラフである。実線は、温度25℃で、標準的な
湿度である60%RHの発色特性を示す。これよりも高
湿度の環境下では、カラー感熱記録紙に含まれる水分量
が増加し、図中の一点鎖線で示すように、所定の熱エネ
ルギーをカラー感熱記録紙に加えても、イエロー
(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の各色とも本来
の発色濃度よりも薄い濃度にしか発色しない。また、標
準湿度よりも低湿度の環境下では、カラー感熱記録紙に
含まれる水分量が標準湿度の時よりも減少し、図中の破
線で示すように、所定の熱エネルギーをカラー感熱記録
紙に加えると、Y,M,Cの各色とも本来の発色濃度よ
りも濃い濃度に発色する。
【0006】このようなカラー感熱記録紙の発色能力の
変化を防止するために、例えば、プリント完了の都度、
残りの感熱記録紙ロールをカラー感熱プリンタから取り
出して、防湿性の保存袋や箱等に収納する事が考えられ
るが、非常に手間がかかり、使用者に余分な作業を強い
るばかりでなく、収納の過程で感光性の感熱記録紙を外
光等に晒してしまうことにもなる。
【0007】そこで、感熱記録紙ロールを気密性のある
給紙マガジンを、感熱記録紙ロールを交換するときに開
かれる蓋と、感熱記録紙ロールがセットされるマガジン
本体とで構成し、これらの合わせ目にパッキンを設け、
蓋とマガジン本体とを締め付け金具(以下、「バック
ル」と称す。)で締め付けるとともに、プリント終了後
にカラー感熱プリンタ内に繰り出されているカラー感熱
記録紙を、この給紙マガジン内に引き戻してから引出し
口を閉鎖するシャッタ等を設け、給紙マガジンの内部を
気密環境下にすることが望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、給紙マガジ
ンは、感熱記録紙ロールを収納するため外径輪郭が略直
方体の形状となる。また、マガジン本体との合わせ目を
構成する4辺のうち、長手方向に沿った一辺にヒンジを
設けて蓋の開閉を容易にするのが好適である。このよう
な構成を考慮すると、バックルは、短手方向の2辺、又
はヒンジを設けた辺に対向する辺に設けるのが望まし
い。しかしながら、短手方向の2辺をバックルで締め付
けると、給紙マガジンの両端を強く押さえるから、蓋及
びマガジン本体が変形し、長手方向に沿った辺の中央に
隙間が生じる恐れがある。他方、ヒンジを設けた辺に対
向する辺をバックルで締め付ける場合には、この辺が長
手方向であるとともに、一般的にこの辺の中央にバック
ルを設けるから、今度は逆にこの辺の両端に隙間が生じ
るように蓋及びマガジン本体が変形する恐れがある。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、内部を常に一定湿度範囲内に保湿する保湿性を向
上した感熱記録紙ロール用給紙マガジンを提供すること
を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載の記録紙ロール用給紙マガジンは、
蓋とマガジン本体とのいずれか一方の合わせ目に取り付
けられたパッキンと、:蓋とマガジン本体との合わせ目
を構成する4辺のうち、前記ヒンジを設けた辺に対して
直行する2辺の合わせ目を締め付けるバックルとを備
え、:蓋とマガジン本体との合わせ目のうち、少なくと
もヒンジを設けた辺に対向する辺の蓋とマガジン本体と
の合わせ目のそれぞれのパッキンを押し付ける端縁を、
両端よりも中央を高くして形成したものである。
【0011】また、請求項2記載の発明では、ヒンジを
設けた辺に対向する辺の中央にバックルを設け、この辺
の蓋とマガジン本体とのそれぞれの合わせ目のそれぞれ
のパッキンを押し付ける端縁を、中央よりも両端を高く
して形成したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】図2は、長尺のカラー感熱記録紙
をロール状に収納してカラー感熱プリンタにセットされ
る記録紙ロール用給紙マガジン(以下、「給紙マガジ
ン」と称す。)3の外観を示す斜視図である。給紙マガ
ジン3は、記録紙ロールの輪郭外径よりも大きな略直方
体の形状とされており、長手方向の一側面(以下、「正
面」と称す。)に記録紙通路22が設けられており、短
手方向の一側面(以下、「左側面」と称す。)に設けら
れたグリップ4を握持して長手方向に沿って挿入するこ
とでカラー感熱プリンタにセットされる。
【0013】図3に示すように、この給紙マガジン3
は、防湿性及び遮光性を有するプラスチック材料で成形
された少なくとも2つの部材、すなわち、長手方向に巻
き中心を合わせた状態で上方から記録紙ロール5が収納
されるマガジン本体6と、記録紙ロール5を交換すると
きに開かれる蓋7とで構成されている。蓋7は、マガジ
ン本体6の背面側に設けられたヒンジ8を中心として開
閉自在に取り付けられている。蓋7の合わせ目には、溝
10が全周にわたって形成されている。この溝10に
は、給紙マガジン3の内部を光密に維持するとともに、
湿気やゴミ等の侵入を防止する環状弾性体(以下、「パ
ッキン」と称す。)9が嵌め込まれる。
【0014】図4に示すように、マガジン本体6の合わ
せ目には、溝10の底面10aとの間でパッキン9を締
め付けるための突条部12が全周にわたって突設されて
いる。また、給紙マガジン3には、図1に示すように、
右側面と左側面とに、一対の締付け金具(以下、「バッ
クル」と称す。)13がそれぞれ設けられている。バッ
クル13は、マガジン本体6の側に設けられたロック部
材14と、蓋7の側に設けられた係合部15とで構成さ
れている。ロック部材14は、蓋6が閉じられた後に係
合部15に係合するロック位置と、係合部15との係合
が解除される解除位置との間で移動自在に設けられてお
り、ロック位置に移動されることで、溝10の底面10
aと突条部12の上面(以下、「端縁」と称す。)12
aとの間でパッキン9を締め付けて給紙マガジン3の内
部を密閉するとともに、蓋7が不用意に開放しないよう
にロックする。
【0015】この例では、一対のバックル13が、左右
の側面の合わせ目をそれぞれ締め付けている。背面側の
合わせ目ではヒンジ8により蓋7及びマガジン本体6の
変形が防止されるのに対し、正面側の合わせ目には変形
を規制するのがなく、したがって蓋7及びマガジン本体
6が変形して中央に隙間が生じる恐れがある。このた
め、図1に概略的に示したように、正面側の溝10は、
底面10aの中央が両端よりも突出して形成されてい
る。他方、正面側のマガジン本体6の突条部12の端縁
12aも、中央が両端よりも突出して形成されている。
なお、この辺の底面10a、及び端縁12aの辺に沿っ
た断面は、両端から中央部にかけて曲線又は直線で繋い
だ形状にするのが望ましい。
【0016】図5は、ロック部材14の六面図を示して
おり、このロック部材14は、ローコスト化を図るため
に、1本の針金を略コの字状に屈曲して形成されてい
る。略コの字状の開放側の両端には、対向する方向にそ
れぞれ折り曲げられた軸部14a,14bが形成されて
おり、これらの軸部14a,14bがマガジン本体6に
取り付けられる。略コの字状の閉鎖側の部分は、中央に
山状に折り曲げた摘み部14cが形成されており、ここ
を持ってロック位置と解除位置との間で回転操作する。
【0017】摘み部14cを挟んだ両側には、一対の押
さえ部14d,14eが形成されており、これらの押さ
え部14d,14eは軸部14a,14bと平行で、且
つこの方向に長くして形成されており、ロック位置のと
きに蓋7の係合部15に係合する。押さえ部14d,1
4eの両外側には、クの字状に折り曲げられた丸み部1
4f,14gがそれぞれ形成されている。これらの丸み
部14f,14gは、押さえ部14d,14eが塑性変
形することを防止するとともに、係合部15に係合した
ときの締め付け力を一定に維持するためのものである。
【0018】係合部15には、図6に示すように、ロッ
ク部材14がロック位置に移動する前に押さえ部14
d,14eが乗り越える凸部15aと、凸部15aを乗
り越えた後に押さえ部14d,14eが落ちつく谷部1
5bとで構成されている。そして、軸部14a,14b
と押さえ部14d,14eとの垂直方向に沿った間隔
で、パッキン9への締め付け力を一定に管理することが
できる。
【0019】ところで、ロック部材14は、開放側両端
の軸部14a,14bがマガジン本体6の側に支持され
ているから、軸部14a,14bと押さえ部14d,1
4eとの間に引っ張り負荷がかかり、摘み部14cの部
分が図7に示す矢印方向に向けて弾性変形し易い。この
のように、ロック部材14がロック位置のときに、押さ
え部14d,14eが「ハ」の字状に弾性変形すると、
この側面の合わせ目を均一に締め付けることができない
不都合が生じる。そこで、この例では、係合部15が、
押さえ部14d,14eが弾性変形する形状に予め合わ
せて形成されている。すなわち、図8に示すように、係
合部15の山部15a及び谷部15bは、中央を高くし
た「ハ」の字状に傾斜して形成している。
【0020】給紙マガジン3の要部断面図である図9に
示すように、正面側には、カラー感熱記録紙5aが給紙
マガジン3に出入りする記録紙出入口20が設けられて
いる。また、マガジン本体6の記録紙出入口20の外側
には、記録紙出入口20を保護する外装部材21が取り
付けられており、この外装部材21に、カラー感熱記録
紙2が通過する記録紙通路22が設けられている。
【0021】外装部材21の内側には、記録紙出入口2
0を光密に塞ぐ閉鎖位置と、図中2点鎖線で示すよう
に、記録紙出入口20を開放する開放位置との間で揺動
自在とされたシャッタ23が組み込まれている。このシ
ャッタ23は、通常時には図示しないバネの付勢によっ
て記録紙出入口20を塞ぎ、カラー感熱プリンタにセッ
トされた際に、プリンタ側の遮光蓋開放機構によって開
放される。
【0022】記録紙ロール5は、紙又はプラスチック等
の巻芯(図示せず)に長尺のカラー感熱記録紙5aが巻
き付けられて形成されている。この記録紙ロール5は、
未使用時には遮光性を供えた袋や箱等の包装体に収納さ
れており、使用時にこれらの包装体から取り出され、巻
芯の両端に中央に回転軸25が突設された円板状のフラ
ンジ26が嵌め込まれて給紙マガジン3に収納される。
【0023】マガジン本体6の内部には、記録紙ロール
5の回転を支持する一対の支持板27,28が立設され
ている。これらの支持板27,28には、記録紙ロール
5の両端に取り付けられたフランジ26の回転軸25が
挿入されるスリット27a,28aが形成されている。
また、これらの支持板27,28には、バネ29の付勢
によってフランジ26の回転軸25に当接し、記録紙ロ
ール5を支持板27,28のスリット27a,28aに
沿って押圧して、所定の位置に片寄せする片寄せ部材3
0,31がそれぞれ回動自在に取り付けられている。
【0024】また、マガジン本体6の内部には、記録紙
ロール5の外周に当接して、記録紙ロール5を給紙方向
と巻戻し方向とに回転させる駆動軸32が回転自在に組
み込まれている。この駆動軸32は、断面が円形とされ
た鉄製の棒33の外周に、ゴム等の被覆材34で被覆を
施してスリップを防止したものとなっている。この駆動
軸32の一端はマガジン本体6の外部に突出されてお
り、この突出された駆動軸32の端部には、カラー感熱
プリンタにセットされた際にプリンタの駆動機構に噛合
するギヤ35が取り付けられている。
【0025】上記支持板27,28のスリット27a,
28aは、上述した駆動軸32に向けて形成されてい
る。そのため、カラー感熱記録紙5aが使用されて記録
紙ロール5の径が小さくなると、図9中に2点鎖線で示
すように、記録紙ロール5はバネ29の付勢によって回
動する片寄せ部材30,31に押されてスリット27
a,28aに沿って移動し、外周が常に駆動軸32に接
触する。これにより、使用初期から使用終了まで記録紙
ロール5を適正に回転させることができる。
【0026】記録紙出入口20の奥には、記録紙ロール
5の外周に弾性をもって接触して、記録紙ロール5の外
周からカラー感熱記録紙5aの先端を分離し、この分離
されたカラー感熱記録紙5aの先端を記録紙出入口20
に導く分離板37が取り付けられている。この分離板3
7はフイルムシートを切断して形成したものであり、マ
ガジン本体6の前面側内壁に取り付けられるプラスチッ
ク製のブラケット38に組み付けられて、記録紙出入口
20の奥に配置される。
【0027】上記分離板37は、記録紙ロール5の外径
が大きい際には、全体的に撓んで記録紙ロール5aの外
周に圧接し、駆動軸32によって給送方向(図中反時計
方向)に回転する記録紙ロール5aの外周からカラー感
熱記録紙5aの先端を分離する。また、記録紙ロール5
の外径が小さくなっても、弾性をもって記録紙ロール5
の外周に圧接し、同様にカラー感熱記録紙5aの先端を
分離する。
【0028】次に、上記実施の形態の作用について説明
する。給紙マガジン3への記録紙ロール5のセットは、
給紙マガジン3の短手方向に設けた一対のロック部材1
4の摘み部14cをもってこれを解除位置に回転操作す
る。これにより蓋7の開放が許容される。次に、蓋7を
開放し、バネ29の付勢に抗して両側の片寄せ部材3
0,31を蓋7no側に揺動させる。これにより、支持
板27,28のスリット27a,28aが開放される。
【0029】遮光袋から記録紙ロール5を取り出し、巻
芯の両端にフランジ26を嵌め込む。そして、フランジ
26の回転軸25が支持板27,28のスリット27
a,28aに収まるように、記録紙ロール5をマガジン
本体6の内部に収納する。記録紙ロール5の収納後に
は、片寄せ部材30,31を揺動させてフランジ26の
回転軸25に当接させる。これにより、マガジン本体6
の内部の分離板37は、弾性をもって記録紙ロール5の
外周に接触する。
【0030】その後、蓋7を閉めた後に、ロック部材4
の摘み部14cを持ってロック位置に回転操作する。こ
のとき、押さえ部14d,14eが弾性変形して係合部
15の山部15aを乗り越えて谷部15bに落ちつく。
落ちついたロック部材14は、軸部14a,14bと押
さえ部14d,14eとの間で蓋7をマガジン本体6に
向けて締め付ける。このとき、摘み部14cの側が上方
に向けて弾性変形して均一にパッキン9を締め付けるこ
とができない恐れがあるのに対し、この例では係合部1
5が予めロック部材14の弾性変形に合わせて「ハ」の
字状に形成されているので、押さえ部14d,14eの
全体が谷部15bに接触し、パッキン9を均一に締め付
けることができる。
【0031】また、給紙マガジン3の左右側面を締め付
けると、バックル13の付いていない正面側の中央に隙
間が生じる恐れがあるが、この辺の溝10の底面10a
と突条部12とがそれぞれ中央部が突出した形状となっ
ているから、正面の合わせ目も均一にパッキン9を締め
付けることができる。
【0032】記録紙ロール5が収納された給紙マガジン
3をカラー感熱プリンタにセットすると、プリンタ内の
駆動機構が給紙マガジン3の駆動軸32に同軸で設けら
れたギヤ35に噛合する。カラー感熱プリンタにプリン
ト指示がなされると、カラー感熱プリンタでプリント準
備が行われる。このプリント準備の際に、カラー感熱プ
リンタのシャッタ板開放機構が、給紙マガジン3のシャ
ッタ板23を開放位置に回動させる。また、カラー感熱
プリンタの駆動機構が給紙マガジン3のギヤ32を図9
中において時計方向に回転させ、この駆動軸32に当接
している記録紙ロール5を図中反時計方向の給紙方向に
回転する。
【0033】記録紙ロール5の1回転以内でカラー感熱
記録紙5aの先端が分離板37の先端部に当接し、幅方
向の中央部分で記録紙ロール5の外周から分離させられ
る。記録紙ロール5の外周から分離されたカラー感熱記
録紙5aは、分離板37に沿って分離され、その後、記
録紙出入口20に進入し、記録紙通路22を通って給紙
マガジン3の外部に送り出される。
【0034】給紙マガジン3から送り出されたカラー感
熱記録紙5aは、カラー感熱プリンタによってフルカラ
ー画像が熱記録される。熱記録は、例えば1つのサーマ
ルヘッドにカラー感熱記録紙5aを3回往復動して3色
面順次でカラー画像を記録する方式である。この間、送
り出されたカラー感熱記録紙5aが記録紙ロール5につ
ながっており、したがって、記録紙搬送機構と同じにギ
ヤ32を回転させて、カラー感熱記録紙5aの往復動と
一緒に記録紙ロール5が回転する。
【0035】カラー画像が記録されたカラー感熱記録紙
5aは、記録完了後、プリンタの内部に配置されたカッ
タで規定のプリントサイズにカットされてプリンタ外に
排出される。プリントが終了すると、プリンタの駆動機
構は、ギヤ32を給紙方向と反対の巻戻し方向に回転さ
せ、プリンタの内部に送り出されたカラー感熱記録紙5
aを給紙マガジン3の内部に巻き戻す。この巻き戻し
は、記録紙通路22の外部に配置した記録紙検知用セン
サーでカラー感熱記録紙5aの通過を監視することで確
実にカラー感熱記録紙5aの先端を給紙マガジン3の内
部に巻き戻すことができる。そして、巻き戻し中には、
分離板37が、記録紙ロール5とカラー感熱記録紙5a
との間から空気を押し出して、記録紙ロール5を密に巻
くようにするので、カラー感熱記録紙5aの乾燥をも防
止することができる。その後、カラー感熱プリンタのシ
ャッタ板開放機構が、給紙マガジン3のシャッタ板23
を閉鎖位置に回転させる。これにより、給紙マガジン3
の内部が密閉され、カラー感熱記録紙5aを長期的に保
湿することができる。
【0036】上記実施形態では、パッキン9を挿入する
溝10を蓋7に設けているが、これの代わりにマガジン
本体6の側に設けてもよい。また、ロック部材14をマ
ガジン本体6に設けているが、逆に蓋7に設けてもよ
い。さらに、ヒンジ8を設けた背面側の合わせ目も、正
面側と同じに、両端よりも中央を高くして形成してもよ
い。
【0037】さらに、上記実施形態では、バックル13
を給紙マガジン3の両側面に設けているが、これの代わ
りに、正面側の中央にバックルを設けてもよい。この場
合には、両端に隙間が空くように蓋7及びマガジン本体
6が変形する。そこで、図10に示すように、この正面
側の溝10の底面10aと突条部12の端縁12aと
を、中央よりも両端を高くした形状にそれぞれ形成する
のが好適である。
【0038】また、上記実施形態は、カラー感熱記録紙
をカラー感熱プリンタの供給する給紙マガジンを例に説
明したが、本発明は、印画紙を収納する給紙マガジン
や、その他の記録紙ロールを収納する給紙マガジンにも
用いることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の記録紙ロ
ール用給紙マガジンによれば、バックルで締め付けるこ
とで蓋及びマガジン本体に変形が生じても、蓋とマガジ
ン本体との合わせ目をその変形を考慮して形成したか
ら、パッキンとの間に隙間が生じなく、したがって、合
わせ目全周においてパッキンへの締め付けが確実に行
え、防湿性の向上が図れる。
【0040】請求項3記載の発明によれば、ロック部材
を針金で形成し、このロック部材がロック位置にしたと
きに生じる弾性変形に合わせて係合部を形成したから、
ローコストで、信頼性の高いバックルを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パッキンを押さえ付ける正面側合わせ目の形状
を概略的に示した説明図である。
【図2】記録紙ロール用給紙マガジンの外観を示す斜視
図である。
【図3】記録紙ロール用給紙マガジンのマガジン蓋開放
時の外観斜視図である。
【図4】合わせ目の要部を示す断面図である。
【図5】ロック部材の六面図を示しており、左側面図は
右側面図(D)と対称に表れ、また、背面図は正面図
(A)と同一に表れるので省略している。
【図6】バックルをロック位置にした状態の要部断面図
である。
【図7】バックルをロック位置にしたときに生じるロッ
ク部材の変形を示した説明図である。
【図8】マガジン本体を左側面であり、把手を省略して
示している。
【図9】給紙マガジンを示した断面図である。
【図10】正面側の合わせ目中央にバックルを取り付け
た別の実施例の給紙マガジンを概略的に示した説明図で
ある。
【図11】従来技術で説明したカラー感熱記録紙の層構
造の一例を示す説明図である。
【図12】カラー感熱記録紙の熱エネルギーに対する発
色濃度と湿度との相関を示すグラフである。
【符号の説明】
3 給紙マガジン 5 感熱記録紙ロール 6 マガジン本体 7 蓋 9 パッキン 10 溝 10a 底面 12 突条部 12a 端縁 13 バックル 14 ロック部材 15 係合部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱発色性及び紫外線定着性を有し湿度に
    よって熱発色の感度が変化する感熱記録紙のロールを収
    納するマガジン本体と、感熱記録紙ロールを交換すると
    きにヒンジを中心にして開かれる蓋部と、前記マガジン
    本体に設けられ、感熱記録紙を引き出すための引出し口
    と、この引出し口を閉鎖するシャッタとを備え、感熱プ
    リンタに挿脱される感熱記録紙ロール用給紙マガジンに
    おいて、 前記蓋とマガジン本体とのいずれか一方の合わせ目に取
    り付けられたパッキンと、 前記蓋とマガジン本体との合わせ目を構成する4辺のう
    ち、前記ヒンジを設けた辺に対して直行する2辺の合わ
    せ目を締め付けるバックルとを備え、 前記蓋とマガジン本体との合わせ目のうち、少なくとも
    前記ヒンジを設けた辺に対向する辺の前記蓋とマガジン
    本体との合わせ目は、それぞれパッキンを押し付ける端
    縁が両端よりも中央を高くして形成されていることを特
    徴とする感熱記録紙ロール用給紙マガジン。
  2. 【請求項2】 熱発色性及び紫外線定着性を有し湿度に
    よって熱発色の感度が変化する感熱記録紙のロールを収
    納するマガジン本体と、感熱記録紙ロールを交換すると
    きにマガジン本体との間での合わせ目を構成する4辺の
    うちの1辺に設けたヒンジを中心に開かれる蓋部と、前
    記マガジン本体に設けられ、感熱記録紙を引き出すため
    の引出し口と、この引出し口を閉鎖するシャッタとを備
    え、感熱プリンタに挿脱される感熱記録紙ロール用給紙
    マガジンにおいて、 前記蓋とマガジン本体とのいずれか一方の合わせ目に取
    り付けられたパッキンと、 前記蓋とマガジン本体との合わせ目を構成する4辺う
    ち、前記ヒンジを設けた辺に対向する辺の合わせ目中央
    を締め付けるバックルとを備え、 前記蓋とマガジン本体との合わせ目のうち、少なくとも
    前記バックルを設けた辺の蓋とマガジン本体との合わせ
    目は、それぞれパッキンを押し付ける端縁が中央よりも
    両端を高くして形成されていることを特徴とする感熱記
    録紙ロール用給紙マガジン。
  3. 【請求項3】 前記バックルは、1本の針金をコ字状に
    折り曲げた開放側両端を対向する方向に折り曲げて形成
    されており、これらの対向方向に折り曲げた部分を水平
    方向に合わせた状態で、前記蓋部又はマガジン本体のい
    ずれか一方に取り付けられる取付け部と、前記コ字状に
    折り曲げた閉鎖側の中央に山状に折り曲げられた摘み部
    と、前記摘み部の両側で、前記取付け部の折り曲げ方向
    と平行に設けられており、前記取付け部との間で協働し
    て作用することで、前記蓋とマガジン本体との合わせ目
    を締め付ける押さえ部とからなるロック部材と、 前記取付け部を取り付けた方とは他方の側に設けられて
    おり、前記ロック部材の押さえ部が係脱する係合部とか
    ら構成されており、 前記係合部は、前記押さえ部が係合したときの弾性変形
    に沿うようにハ字状に傾斜して形成されていることを特
    徴とする請求項1又は2記載の感熱記録紙ロール用給紙
    マガジン。
JP28542597A 1997-10-17 1997-10-17 感熱記録紙ロール用給紙マガジン Pending JPH11116106A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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