JPH09156587A - 液体積載タンクを設置された船舶の減揺装置 - Google Patents

液体積載タンクを設置された船舶の減揺装置

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JPH09156587A
JPH09156587A JP34533895A JP34533895A JPH09156587A JP H09156587 A JPH09156587 A JP H09156587A JP 34533895 A JP34533895 A JP 34533895A JP 34533895 A JP34533895 A JP 34533895A JP H09156587 A JPH09156587 A JP H09156587A
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JP
Japan
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tank
liquid
ship
partition plate
liquid loading
Prior art date
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Withdrawn
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JP34533895A
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English (en)
Inventor
Katsuya Uetoko
克哉 上床
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体積載タンクの自由表面影響を抑制する。 【解決手段】 インサイドタンク20とアウトサイドタン
ク30との二重船殻構造の船体10において、各タンク20,
30の上部のみを仕切る仕切板1,11(仕切板11には下方
に連通用小孔が形成されている)をそれぞれ設けること
により、両タンク20,30を複数の小表面積のタンクに区
画して、自由表面影響を抑制すると同時に、各タンク2
0,30が下方で連通していることにより、液面レベルゲ
ージや荷役用配管の追設を不必要にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体を積載するタ
ンク(例えばカーゴタンク,バラストタンク,燃料タン
ク,清水タンク等)を設置された船舶の減揺装置に関す
る。なお陸上の液体貯蔵タンク、あるいは石油備蓄タン
ク等の海上構造物などの減揺にも適用可能である。
【0002】
【従来の技術】一般に、船舶には、カーゴ,バラスト
水,燃料,清水等さまざまな液体が積載されるが、これ
らの液体は船が動揺すると同じようにタンク内で動揺
し、船の復原性を悪化させる。特に痩せた船で排水量が
大きくなるとこの液体の動揺による影響(自由表面影
響)は大きくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の自由表面影響
は、液面の面積を小さくすることにより減ずることがで
きるので、従来は、液体積載タンクを分割して対処して
いるが、タンクの数が増えるとタンクに付随する艤装品
も増え、コスト高となるばかりでなく、タンクの扱いが
複雑になり使い勝手が悪くなるという問題点がある。ま
た、図5に示すように、船体10をインサイドタンク20と
アウトサイドタンク30の二重船殻構造に形成し、アウト
サイドタンク30をバラスト・タンクに使用している船舶
においては、かなり大きな自由表面を有するにも関わら
ず、損傷時復原性の観点から、タンクを分割して自由表
面影響を減ずることができないのが現状である。
【0004】なお、図5中の符号14は先端部が下を向い
た空気抜き管を示しており、同空気抜き管14は各タンク
に少なくとも1つ設けられて常にタンク内と外圧とを同
一にする作用を有する。また、貨油タンクでは油積載時
はタンク内のガスをタンクに設けたガス排出弁を開いて
陸上に返し、その後はガス排出弁を閉としてタンク内を
密閉状態にする構成がとられている。本発明は、上述の
ような現状に鑑み、液体積載タンクの扱い易さを損ねる
ことなく、自由表面影響を減じ、復原性および基本計画
性に優れた、液体積載タンクを設置された船舶の減揺装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、液体積載タン
クを設置された船舶において、上記液体積載タンクの上
部を仕切って複数の区画に分割すべく同液体積載タンク
の動揺方向と直角をなす方向に仕切板を設け、上記仕切
板によって仕切られた上記各区画用の天井に、空気抜き
管をそれぞれ設け、同各空気抜き管にそれぞれ開閉手段
を設けて課題解決の手段としている。
【0006】また上記船舶がインサイドタンクとアウト
サイドタンクとの二重船殻構造に構成されるとともに上
記アウトサイドタンクが液体積載タンクを形成するもの
において、上記仕切板を上記インサイドタンクの底板外
側に設けて課題解決の手段としている。
【0007】本発明では、液体積載タンクの上部が仕切
板によって仕切られて小さな液面面積のタンクに分割さ
れているが、下部は仕切られていないため、液面のレベ
ルを知るためのゲージや液体積み込み,積み降ろしのた
めの配管は1タンク分でよく、追設の必要はない。ま
た、タンク上部に仕切板を設けたことと、液体積載後空
気抜き管を閉めて液体積載タンクを密閉化することとに
より、損傷時復原性を損ねることなく、自由表面影響を
減ずることができる。さらに、各船の復原性の厳しさ具
合により、液体積載タンクの上部に設けられる仕切板の
数を変えて自由表面影響を調節できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
形態としての液体積載タンクを設置された船舶の減揺装
置について説明すると、図1はその斜視図、図2はその
仕切板の補強構造の断面図、図3は図1のA−A矢視断
面図、図4は図1のB−B矢視断面図である。
【0009】この実施形態のものでは、図1に示すよう
に、船体10が、インサイドタンク20とアウトサイドタン
ク30とから成る二重船殻構造に形成され、インサイドタ
ンク20およびアウトサイドタンク30とも、各タンク上部
を船体10の動揺方向(横揺れ方向)と直角をなす縦方向
の仕切板1,11で仕切られている。仕切板の深さは、そ
のタンクの標準積付状態によって変わる。例えば、貨物
油タンクの積付は、一般的には98%で仕切板1の深さは
タンク深さの10〜30%が適当である。符号2,12は仕切
板1,11によって仕切られた各区画の天井に設けられ、
開閉手段としての弁7,17をそなえた空気抜き管を示し
ている。
【0010】仕切板1は甲板3の下側に溶着され、仕切
板11はアウトサイドタンク30の内壁5の底板部5aの下
側に溶着されている。仕切板1,11には、任意の位置に
補強用のブラケット6を設けて補強してもよい(図2参
照)。なお図1に示したものでは、仕切板1,11はいず
れも一枚であるが、復原性の向上のためには、仕切板
1,11を複数列設けることも可能である。その場合、各
区画には一つ以上の開閉可能な空気抜き管2,12が必要
となる。符号13は仕切板11に形成された複数の連通孔用
小孔を示しており、また符号21はインサイドタンク20内
の液面を、符号31はアウトサイドタンク30内の液面をそ
れぞれ示している。また図1中の矢印はタンクの動揺方
向を示している。
【0011】仕切板1の長さは、仕切られた区画を長手
方向に貫通するのであれば長い程、各貨物積載量に対応
できる。一方仕切板1の深さは、現実的な構造,経済面
からみて、貨物船の運航が満載状態(98%積付け)であ
ることを前提とした場合、液体積載タンク20の頂部から
全深さの10〜30%の深さが望ましく、特に仕切板1を複
数列取り付ける時にはこの深さが望ましい。
【0012】仕切板11についても同様で、特に液体積載
タンク30がバラストタンクの場合、バラスト液面の位置
がアウトサイドタンク30の上方となる。しかしアウトサ
イドタンク30の上方では、幅33が狭いため、この位置
(アウトサイドタンク30の上部)に仕切板11を設けても
効果は少ない。しかし、バラストの液面31の位置が下方
の広い域にある場合、幅方向寸法32が広いため、図1,
3,4に示すように、インサイドタンク20の底板5aの
外側に仕切板11を設けると、その効果は大きい。つまり
貨物積載量によってバラスト位置が低い場合も考えられ
るのであれば、仕切板11も効果を持つ。
【0013】なお、バラスト量が貨物積載量に対して一
定しないこと、また、深さ方向寸法33が2M弱であるこ
とおよび補強が容易ということを考慮して、仕切板11の
深さはできるだけ深くしてもよい。このように、この実
施形態のものでは、インサイドタンク20およびアウトサ
イドタンク30の両液体積載タンクは、仕切板1,11によ
って仕切られて液面面積の小さい複数のタンクに区画さ
れており、これによって自由表面影響を小さくすること
ができる。
【0014】一方各タンクの下部は仕切られていないの
で、液面のレベルを知るためのゲージ,液体積み込み,
積み降ろしのための配管は1タンク分でよく、追設の必
要はない。また、液体積載中は空気抜き管2,12の各弁
7,17を開いて仕切板1,11が浸るまで液体を積載した
液体積載後、空気抜き管2,12の各弁7,17を閉めるこ
とにより損傷時復原性を損ねることなく、自由表面影響
を減ずることができる。さらに各船舶の復原性の厳しさ
具合により仕切板の数を変えて各区画への自由表面積を
調節することにより、液体積載タンクの自由表面影響を
調節することができる。なお、仕切板1,11は、船体の
縦揺れに対処するため、その動揺方向と直角をなすよう
に横方向にも設けて、同様の減揺効果を得ることができ
る。
【0015】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の液体積載
タンクを設置された船舶の減揺装置によれば、次のよう
な効果ないし利点が得られる。 (1) 液体積載タンクの上部は仕切板によって仕切られて
いるが、下部は仕切られていないため、液面のレベルを
知るためのゲージや液体積み込み,積み降ろしのための
配管は1タンク分でよく、追設の必要がない。 (2) タンクの上部に仕切板を設けたことと、液体積載後
空気抜き管を閉めて液体積載タンクを密閉化することと
により、損傷時復原性を損ねることなく、自由表面影響
を減ずることができる。 (3) 各船舶の復原性の厳しさ具合により、液体積載タン
クの上部に設けられる仕切板の数を変え、自由表面影響
を調節できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての液体積載タンクを
設置された船舶の減揺装置の斜視図。
【図2】同仕切板の補強構造の断面図。
【図3】図1のA−A矢視断面図。
【図4】図1のB−B矢視断面図。
【図5】従来の液体積載タンクの図4に相当する断面
図。
【符号の説明】
1,11 仕切板 2,12 空気抜き管 3 甲板 4 アウトサイドタンクの側板 4a 同底板 5 インサイドタンクの側板 5a 同底板 6 補強用のブラケット 7,17 開閉手段としての弁 10 船体 13 連通用小孔 20 インサイドタンク 21,31 液面 30 アウトサイドタンク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体積載タンクを設置された船舶におい
    て、 上記液体積載タンクの上部を仕切って複数の区画に分割
    すべく同液体積載タンクの動揺方向と直角をなす方向に
    仕切板が設けられ、 上記仕切板によって仕切られた上記各区画の天井に、空
    気抜き管がそれぞれ設けられ、 同各空気抜き管にそれぞれ開閉手段が設けられているこ
    とを特徴とする、液体積載タンクを設置された船舶の減
    揺装置。
  2. 【請求項2】 上記船舶がインサイドタンクとアウトサ
    イドタンクとの二重船殻構造に構成されるとともに上記
    アウトサイドタンクが液体積載タンクを形成するものに
    おいて、上記仕切板が上記インサイドタンクの底板外側
    に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の
    液体積載タンクを設置された船舶の減揺装置。
JP34533895A 1995-12-07 1995-12-07 液体積載タンクを設置された船舶の減揺装置 Withdrawn JPH09156587A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010184578A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd バラストタンクおよび液化ガス運搬船
JP2012513931A (ja) * 2009-04-29 2012-06-21 サムスン ヘヴィ インダストリーズ カンパニー リミテッド 浮遊式海洋構造物

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010184578A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd バラストタンクおよび液化ガス運搬船
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Effective date: 20030304