JPH09156145A - サーマルプリントヘッドおよびこれに取付ける保護カバー - Google Patents

サーマルプリントヘッドおよびこれに取付ける保護カバー

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JPH09156145A
JPH09156145A JP31773095A JP31773095A JPH09156145A JP H09156145 A JPH09156145 A JP H09156145A JP 31773095 A JP31773095 A JP 31773095A JP 31773095 A JP31773095 A JP 31773095A JP H09156145 A JPH09156145 A JP H09156145A
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thermal print
print head
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head
protective cover
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JP31773095A
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Takanari Nagahata
▲隆▼也 長畑
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Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッド基板上11の駆動IC搭載部を覆い、記
録紙の案内作用を行う保護カバー20を、サーマルプリン
トヘッド10とプラテンRとの関係において最適な位置に
簡単な取付け作業によって取付けることができるように
する。 【解決手段】 絶縁基板上にその一側縁に沿って発熱体
12を配置するとともに、他側縁に沿って上記発熱体12を
駆動するための駆動IC13を配置したヘッド基板11を支
持部材19上に搭載してなるサーマルプリントヘッドであ
って、少なくとも上記支持部材19における上記ヘッド基
板11の一側縁11a に沿う縁部19a に係合する係合部23を
もつ取付け部21と、上記駆動IC13の上方を覆うカバー
部22とを有し、これらを樹脂一体成形によって形成した
保護カバー20を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本願発明は、サーマルプリントヘ
ッドおよびこれに取付ける保護カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリントヘッドは、絶縁基板上
に発熱体とこの発熱体を駆動するための駆動ICとを設
けてなるヘッド基板を備え、このヘッド基板は、アルミ
ニウム等の放熱性が良好な支持部材上に搭載される。た
とえば、厚膜型のサーマルプリントヘッドの場合、上記
発熱体は厚膜印刷法によって基板上に細幅帯状に形成さ
れ、この細幅帯状の発熱体をその長手方向に細かく区分
して形成される発熱ドットは、個別配線パターンを介し
て駆動ICの出力パッドにそれぞれ導通させられる。各
発熱ドットはまた、コモン電極パターンに共通接続され
る。駆動ICの各出力パッドと各個別配線パターンとの
間は、ワイヤボンディングによって結線される。
【0003】上記駆動ICないしワイヤボンディング部
は、たとえばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂からなる保
護コートによって覆われる。この保護コートは、主とし
て、駆動ICの表面およびワイヤボンディング部を外的
な機械力から保護する役割と、駆動ICが静電気によっ
て破壊されるのを防止する役割とをもつ。この駆動IC
の静電破壊防止についていえば、印字動作時に記録紙が
発熱体に対して摺動接触することによって記録紙に発生
する静電気が駆動ICに放電されてこれが破壊されるの
を防止するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、サーマルプ
リントヘッドの分野においても、高速印字の要請がます
ます高まっている。この要請に応えることは、記録紙の
発熱体に対する摺動速度をより高めることを意味し、そ
うすると、印字動作時に記録紙により多く発生する静電
気の放電に上記のような保護コートが耐えられなくな
る。
【0005】このような問題に対処するために、従来か
ら、上記のような駆動ICないしワイヤボンディング部
を覆う保護コートをさらに覆うようにして、保護カバー
が設けられる場合がある。すなわち、この保護カバーに
より、静電気が発生している記録紙が保護コートに直接
接触することを回避するのである。
【0006】従来の保護カバーは、ねじ等の固定手段を
用いてサーマルプリントヘッドに取付ける形式のものが
多く、その故に、サーマルプリントヘッドを構成する部
材のうち、支持部材や、外部接続用のプリント基板に対
して実質的に固定される場合が多かった。保護カバーを
ねじ等の固定手段を用いて固定する場合、その作業が面
倒である上に、取付けられた保護カバーの位置精度をそ
れほど高めることができない。また、ヘッド基板に対す
る支持部材の取付け誤差、あるいは、ヘッド基板に対す
る外部接続用プリント基板の取付け誤差が積算されるの
で、ヘッド基板の特に発熱体に対する保護カバーの位置
精度を一定以上に高めることができない。
【0007】また、本願発明は、このような事情のもと
で考え出されたものであって、サーマルプリントヘッド
におけるヘッド基板上の駆動IC搭載部を覆い、記録紙
の案内作用を行う保護カバーを、サーマルプリントヘッ
ドとプラテンとの関係において最適な位置に簡単な取付
け作業によって取付けることができるようにすることを
その課題としている。
【0008】
【発明の開示】上記の課題を解決するため、本願発明で
は、次の各技術的手段を採用した。
【0009】本願発明の第1の側面によって提供される
サーマルプリントヘッドは、絶縁基板上にその一側縁に
沿って発熱体を配置するとともに、他側縁に沿って上記
発熱体を駆動するための駆動ICを配置したヘッド基板
を支持部材上に搭載してなるサーマルプリントヘッドで
あって、少なくとも上記支持部材における上記ヘッド基
板の一側縁に沿う縁部に係合する係合部をもつ取付け部
と、上記駆動ICの上方を覆うカバー部とを有し、これ
らを樹脂一体成形によって形成した保護カバーを設けた
ことに特徴づけられる。
【0010】支持部材上にヘッド基板を搭載して形成さ
れるサーマルプリントヘッドにおいては、支持部材が直
接的に印字装置のシャシ部材等に取付けられることか
ら、ヘッド基板上の発熱体の印字装置のシャシ部材等に
対する位置を決めるために、ヘッド基板の支持部材に対
する取付け時、両者間の位置決めが次のようにして行わ
れる。すなわち、支持部材におけるヘッド基板の発熱体
配置部に沿う縁部を基準として、この縁部からヘッド基
板上の発熱体の位置が所定距離となるように位置決めし
て、ヘッド基板が支持部材に対してたとえば接着等によ
って取付けられる。したがって、通常、この種のサーマ
ルプリントヘッドにおいては、支持部材における上記縁
部とヘッド基板上の発熱体とは、比較的正確な位置関係
にある。
【0011】本願発明における保護カバーの上記サーマ
ルプリントヘッドに対する取付け部は、上記のようにヘ
ッド基板上の発熱体の位置決めの基準となる支持部材の
縁部に少なくとも係合する係合部を備えている。しか
も、本願発明における保護カバーは、樹脂一体形成によ
って形成されているので、上記係合部に対するカバー部
の位置関係は、一定の正確なものとなる。したがって、
本願発明における保護カバーにおけるカバー部は、上記
支持部材の上記基準となる縁部に対して、ひいては、ヘ
ッド基板上の発熱体に対して比較的正確な一定位置をと
ることができる。サーマルプリントヘッドを用いた印字
装置における記録紙の搬送経路は、ヘッド基板上の発熱
体に対向して配置されるプラテンによって主として規定
される。そして、プラテン位置は、ヘッド基板の発熱体
と正確に対向するように決定される。本願発明において
は、上記のように、保護カバーのカバー部の位置がヘッ
ド基板上の発熱体に対して比較的正確な一定位置をとる
ことができ、このことは、印字装置のプラテンに対して
も、比較的正確な一定位置をとることができることを意
味する。その結果、本願発明によれば、たとえば記録紙
が保護カバーのとくにカバー部に不均一に接触するとい
った不具合を最小限に抑制しつつ、カバー部の延出量を
最大限に設定し、この保護カバーに駆動ICに対する保
護機能および記録紙に対する案内機能を適正最大に発揮
させることができる。
【0012】好ましい実施形態においては、上記取付け
部は、上記係合部と、上記カバー部を支持する支持部
と、上記係合部の両端部と上記支持部の両端部間をそれ
ぞれ連結する一対の連結部とによって枠状に形成されて
おり、この枠状の取付け部が上記サーマルプリントヘッ
ドに嵌合させられることにより、上記保護カバーが上記
サーマルプリントヘッドに取付けられている。
【0013】このような構成による保護カバーによれ
ば、上記枠状の取付け部をサーマルプリントヘッドに嵌
合させるという簡単な操作をするだけで、たとえばねじ
や接着剤等の手段を採用することなく、サーマルプリン
トヘッドに対する取付け作業を行うことができ、その結
果、サーマルプリントヘッドの組立て作業性が著しく向
上する。また、取付け部がサーマルプリントヘッドの周
囲を囲む枠状となっているので、この保護カバーに、た
んにヘッド基板状の駆動IC搭載部の保護機能を与える
のみならず、サーマルプリントヘッド全体を見栄えよく
覆う役割を与えることもできる。
【0014】好ましい実施形態においてはさらに、上記
支持部材は導電性を備えているとともに、上記保護カバ
ーは、カーボンを含有する合成樹脂によって成形された
ものとしてある。
【0015】このように構成すれば、まず、保護カバー
に適正な抵抗値をもった導電性能を与えることができる
ので、この保護カバーの一部が導電性を備える支持部材
に当然に直接接触していることに鑑みれば、この保護カ
バーが記録紙の静電気を適正に支持部材に逃がすことが
でき、静電気の影響によるヘッド基板上の駆動ICの破
損または破壊を効果的に回避することができるととも
に、あわせて、この保護カバーが不都合な電気的短絡を
惹起させる心配もなくなる。
【0016】他の好ましい実施形態においては、上記ヘ
ッド基板上の駆動ICは硬質の保護コートによって覆わ
れているとともに、上記保護カバーの上記カバー部は弾
性変形可能であり、上記ヘッド基板に対する上記保護カ
バーの取付け状態において、上記カバー部が上記保護コ
ートの表面に弾性接触させられている。
【0017】このように構成すれば、上記保護カバーの
カバー部が駆動ICを覆う硬質の保護コートに常に弾性
密着させられるので、記録紙がカバー部と保護コートと
の間に入り込んで記録紙の搬送トラブルが発生するとい
った事態を有効に防止することができる。
【0018】本願発明の第2の側面によれば、絶縁基板
上にその一側縁に沿って発熱体を配置するとともに、他
側縁に沿って上記発熱体を駆動するための駆動ICを配
置したヘッド基板を支持部材上に搭載してなるサーマル
プリントヘッドに取付けるための保護カバーが提供さ
れ、これは、少なくとも上記支持部材における上記ヘッ
ド基板の一側縁に沿う縁部に係合する係合部をもつ取付
け部と、上記駆動ICの上方を覆うカバー部とを有し、
これらを樹脂一体成形によって形成したことを特徴とし
ている。
【0019】また、この保護カバーは、好ましい実施形
態においては、上記取付け部が、上記係合部と、上記カ
バー部を支持する支持部と、上記係合部の両端部と上記
支持部の両端部間をそれぞれ連結する一対の連結部とに
よって枠状に形成されており、この枠状の取付け部が上
記サーマルプリントヘッドに嵌合させられることによ
り、上記サーマルプリントヘッドに取付けられるように
構成されている。
【0020】さらに、この保護カバーは、好ましい実施
形態においては、カーボンを含有する合成樹脂によって
成形されている。
【0021】また、この保護カバーは、他の好ましい実
施形態においては、サーマルプリントヘッドに対する取
付け状態において常時上記カバー部が上記保護コートの
表面に弾性接触するように、上記カバー部には弾性が与
えられている。
【0022】上述したことから明らかなように、このよ
うな構成の保護カバーを用いれば、本願発明の第1の側
面について上述したのと同様の、種々の利点を享受する
ことができる。
【0023】本願発明のその他の特徴および利点は、添
付図面を参照して以下に行う詳細な説明から、より明ら
かとなろう。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本願発明に係るサーマル
プリントヘッド10の第1の実施形態の構造を示す断面
図、図2は分解斜視図である。
【0025】このサーマルプリントヘッド10として
は、一般的な厚膜型サーマルプリントヘッドとしての基
本構造をもっている。アルミナセラミック等の絶縁材料
を長矩形板状に成形してなるヘッド基板11の上面に
は、発熱体12と、この発熱体12を駆動するための駆
動IC13とが設けられる。発熱体12は、ヘッド基板
11の一側縁11aにそって、たとえは酸化ルテニウム
ペースト等の抵抗体ペーストを用いた厚膜印刷法によ
り、細幅帯状に形成される。この発熱体12の下層に
は、図3に詳示するように、櫛歯状のコモン配線パター
ン14と、同じく櫛歯状の個別配線パターン15とが形
成されている。図示例の場合、隣合うコモン配線パター
ン14によって区分された各領域が、発熱ドット16と
して機能する。選択した個別電極パターン15を後記す
る駆動IC13によってオン駆動すると、図3に斜線で
示す領域に電流がながれて、発熱ドット16が加熱され
る。
【0026】上記各個別電極パターン15は、ヘッド基
板11の他側方向に延出させられており、かつ、このヘ
ッド基板11の他側縁11bにそって配置された駆動I
C13の各出力パッドに対してワイヤボンディングによ
って結線される。また、駆動IC13上の電源系および
信号系のパッドは、ヘッド基板11上に形成された所定
の配線パターンに対して同じくワイヤボンディングによ
って結線される。
【0027】ヘッド基板11における上記駆動IC13
の配置領域、すなわち、駆動IC13およびこの駆動I
Cの上面パッドと配線パターンとの間をつなぐボンディ
ングワイヤ17は、保護コート18によって覆われる。
この保護コート18は、エポキシ系の樹脂からなる熱硬
化性樹脂によって形成される。具体的には、液体状態に
ある上記樹脂を上記の駆動IC13の配置領域を覆うよ
うに塗布し、これを加熱することによって硬化させる。
【0028】上記のようにして形成されるヘッド基板1
1は、アルミニウム板等の、熱伝導性および導電性に優
れた材料からなる平面視長矩形状の支持部材19上に、
たとえば接着等によって取付けられる。この際、支持部
材19とヘッド基板11との間の位置決めは、次のよう
にして行われる。すなわち、支持部材19の一方の縁部
19a、すなわちヘッド基板11の一側縁11aに沿う
縁部19aを基準として、この縁部19aから発熱体1
2までの距離Lが所定の距離となるようにして、ヘッド
基板11が支持部材19上に接着取付けされる。したが
って、ヘッド基板11の発熱体12は、支持部材19の
上記縁部19aに対して比較的正確な位置関係となる。
【0029】上記保護コート18で覆われる駆動IC1
3は、さらに保護カバー20によって覆われる。この保
護カバー20は、図1によく表れているように、上記支
持部材19上に上記ヘッド基板11を取付けた形態をも
つサーマルプリントヘッド10の周囲を囲むようにして
嵌着される取付け部21と、上記駆動IC13の上方を
覆うカバー部22とを備えている。より具体的には、上
記取付け部21は、平面視矩形状の支持部材19におけ
る、上記ヘッド基板11上の発熱体12に沿う上記縁部
19aにその全長にわたって係合当接する係合部23
と、ヘッド基板の他側縁11bにその全長にわたって添
着され、カバー部22が上方に延設される支持部24
と、上記係合部23の両端部23a,23bと上記支持
部24の両端部24a,24b間をそれぞれ支持部材1
9の両端縁に沿うようにして連結する一対の連結部2
5,25とを備え、これら係合部23、支持部24およ
び一対の連結部25,25が略矩形平面形状を有する上
記サーマルプリントヘッド10を嵌合収容する枠21′
を形成している。
【0030】また、上記カバー部22は、ヘッド基板1
1上の駆動IC13搭載部上をオーバハングするように
してヘッド基板11の一側縁方向に所定長さ延出させら
れている。すなわち、本実施形態に係る保護カバー20
のカバー部22は、駆動IC13を覆う保護コート18
に対してすきまを介して上方を覆うように延出してい
る。したがって、保護コート18は、前述のようにエポ
キシ系の硬質のものを採用するほか、シリコーン系の軟
質のものを採用してもよい。
【0031】さらに、上記保護カバー20は、好ましく
は、カーボンを5〜20%含有するポリプロピレン、あ
るいはABS樹脂等の適当な樹脂によって、たとえば、
8〜12MΩ程度の抵抗値をもつようにして一体成形さ
れる。
【0032】上記構成を備える保護カバー20は、図1
および図2に示すように、その取付け部21を形成する
枠21′内にサーマルプリントヘッド10全体を嵌め込
むようにして、このサーマルプリントヘッド10に対し
て取付けられる。そして、保護カバー20の取付け状態
において、上記取付け部21の上記係合部23はヘッド
基板11上の発熱体12の位置決め基準となる支持部材
19の縁部19aに係合させられるので、取付け部21
に対して一体的に形成されるカバー部22は、上記支持
部材19の上記縁部19aに対して、ひいては、ヘッド
基板11上の発熱体12に対して比較的正確な一定位置
をとることができる。
【0033】図4に示すように、上記のサーマルプリン
トヘッド10を用いた印字装置における記録紙Pの搬送
経路は、ヘッド基板11上の発熱体12に対向して配置
されるプラテンRによって規定される。そして、プラテ
ン位置は、ヘッド基板11の発熱体12と正確に対向す
るように決定されるが、本願発明においては、保護カバ
ー20のカバー部22がヘッド基板11の発熱体12に
対して比較的正確な一定位置をとるので、結局、上記カ
バー部22が印字装置のプラテンRに対しても比較的正
確な一定位置をとることになる。
【0034】従来は、保護カバーが外部接続用プリント
基板等に対してねじ等を用いて取付けられていたことか
ら、ねじを用いることによる保護カバーとプリント基板
間の位置ずれ、プリント基板のヘッド基板に対する位置
ずれをみこして、保護カバーのカバー部が記録紙に不適
正に接触するといった事態を回避するべく、カバー部の
延出量を短くせざるをえなかったが、本願発明によれ
ば、保護カバー20のカバー部22のプラテンRに対す
る位置を正確に規定することができるので、図4に示す
ように、上記カバー部22をぎりぎりまで延出させ、駆
動IC13搭載部に対するオーバハング量を十分にと
り、この保護カバー20の駆動IC13に対する保護機
能を適正最大に発揮させることができるのみならず、カ
バー部22の先端形状を所定のように設定して、記録紙
Pに対する案内機能をも発揮させることができる。
【0035】また、本願発明における保護カバー20
は、上述のように、その枠状取付け部21をサーマルプ
リントヘッドの周囲に嵌着させるだけで取付けられるの
で、その作業が非常に簡便となる。
【0036】さらに、上述のように、保護カバー20を
カーボンを含有する合成樹脂により形成すれば、この保
護カバー20に適正な抵抗値をもった導電性能を与える
ことができる。そうすると、この保護カバー20の取付
け部21がつねに導電性を有する支持部材19に嵌合し
ていることから、この保護カバー20が記録紙の静電気
を適正に支持部材19に逃がすことができ、静電気の影
響によるヘッド基板上の駆動ICの破損または破壊を効
果的に回避することができるとともに、この保護カバー
が不都合な電気的短絡を惹起させる心配もなくなる。
【0037】図5は、本願発明に係るサーマルプリント
ヘッドの第2の実施形態の構造を示している。この第2
の実施形態の上記第1の実施形態に対する相違点は、ヘ
ッド基板11上の駆動IC13を覆う保護コート18が
硬質のものである必要があること、保護カバー20のカ
バー部22が、装着状態において上記上記駆動IC13
を覆う硬質の保護コート18の表面に対して弾性密着さ
せられていること、であり、その他の点は、すでに説明
した第1の実施形態と同様に構成することができる。そ
のためには、保護カバー20のカバー部22を弾性変形
可能に構成するとともに、自然状態におけるカバー部2
2の下面の高さを、駆動IC13を覆う保護コート18
の高さを見越して、それより低く設定しておく必要があ
る。前述したように、カーボンを含有する合成樹脂によ
ってこの保護カバー13を形成するようにすれば、上記
のようなカバー部22に適度な弾性を都合よく付与する
ことができる。
【0038】このように構成すれば、上記保護カバー2
0のカバー部22が駆動IC13を覆う硬質の保護コー
ト18に常に弾性密着するので、記録紙Pがカバー部2
2と保護コート18との間に入り込んで記録紙Pの搬送
トラブルを起こすといった事態を有効に防止することが
できる。
【0039】もちろん、この発明の範囲は上述した実施
形態に限定されるものではない。たとえば、サーマルプ
リントヘッドの発熱部の形態は、上記のように厚膜型の
ほか、薄膜型であってもよい。上記の実施形態において
は、保護カバー20の取付け部21を枠状に形成した
が、この取付け部は必ずしも枠状に形成する必要はな
い。支持部材19の基準縁部19aに係合して実質的に
カバー部の位置決めを行う係合部の形態は、たとえば、
カバー部22を支持する支持部24から一体延出する鉤
のような形態とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るサーマルプリントヘッドの一実
施形態を示す断面図である。
【図2】図1に示されるサーマルプリントヘッドの分解
斜視図である。
【図3】発熱部の詳細を示す拡大平面図である。
【図4】本願発明に係るサーマルプリントヘッドの一実
施形態の作用説明図である。
【図5】本願発明に係るサーマルプリントヘッドの他の
実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 サーマルプリントヘッド 11 ヘッド基板 12 発熱体 13 駆動IC 14 コモン配線パターン 15 個別配線パターン 16 発熱ドット 17 ボンディングワイヤ 18 保護コート 19 支持部材 20 保護カバー 21 取付け部 22 カバー部 23 係合部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上にその一側縁に沿って発熱体
    を配置するとともに、他側縁に沿って上記発熱体を駆動
    するための駆動ICを配置したヘッド基板を支持部材上
    に搭載してなるサーマルプリントヘッドであって、 少なくとも上記支持部材における上記ヘッド基板の一側
    縁に沿う縁部に係合する係合部をもつ取付け部と、上記
    駆動ICの上方を覆うカバー部とを有し、これらを樹脂
    一体成形によって形成した保護カバーを設けたことを特
    徴とする、サーマルプリントヘッド。
  2. 【請求項2】 上記取付け部は、上記係合部と、上記カ
    バー部を支持する支持部と、上記係合部の両端部と上記
    支持部の両端部間をそれぞれ連結する一対の連結部とに
    よって枠状に形成されており、この枠状の取付け部が上
    記サーマルプリントヘッドに嵌合させられることによ
    り、上記保護カバーが上記サーマルプリントヘッドに取
    付けられている、請求項1に記載のサーマルプリントヘ
    ッド。
  3. 【請求項3】 上記支持部材は導電性を備えているとと
    もに、上記保護カバーは、カーボンを含有する合成樹脂
    によって成形されたものである、請求項1または2に記
    載のサーマルプリントヘッド。
  4. 【請求項4】 上記ヘッド基板上の駆動ICは硬質の保
    護コートによって覆われているとともに、上記保護カバ
    ーの上記カバー部は弾性変形可能であり、上記ヘッド基
    板に対する上記保護カバーの取付け状態において、上記
    カバー部が上記保護コートの表面に弾性接触させられて
    いる、請求項1に記載のサーマルプリントヘッド。
  5. 【請求項5】 絶縁基板上にその一側縁に沿って発熱体
    を配置するとともに、他側縁に沿って上記発熱体を駆動
    するための駆動ICを配置し、かつこの駆動ICを硬質
    の保護コートで覆ってなるヘッド基板を支持部材上に搭
    載してなるサーマルプリントヘッドに取付けるための保
    護カバーであって、 少なくとも上記支持部材における上記ヘッド基板の一側
    縁に沿う縁部に係合する係合部をもつ取付け部と、上記
    駆動ICの上方を覆うカバー部とを有し、これらを樹脂
    一体成形によって形成したことを特徴とする、サーマル
    プリントヘッド用保護カバー。
  6. 【請求項6】 上記取付け部は、上記係合部と、上記カ
    バー部を支持する支持部と、上記係合部の両端部と上記
    支持部の両端部間をそれぞれ連結する一対の連結部とに
    よって枠状に形成されており、この枠状の取付け部が上
    記サーマルプリントヘッドに嵌合させられることによ
    り、上記サーマルプリントヘッドに取付けられるように
    構成されている、請求項5に記載のサーマルプリントヘ
    ッド用保護カバー。
  7. 【請求項7】 カーボンを含有する合成樹脂によって成
    形されたものである、請求項5または6に記載のサーマ
    ルプリントヘッド用保護カバー。
  8. 【請求項8】 サーマルプリントヘッドのヘッドに対す
    る取付け状態において常時上記カバー部が上記保護コー
    トの表面に弾性接触するように、上記カバー部には弾性
    が与えられている、請求項5に記載のサーマルプリント
    ヘッド用保護カバー。
JP31773095A 1995-11-30 1995-12-06 サーマルプリントヘッドおよびこれに取付ける保護カバー Pending JPH09156145A (ja)

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