JPH09155512A - タンディッシュからの溶融金属漏れの検出機能を有する非金属介在物除去装置 - Google Patents
タンディッシュからの溶融金属漏れの検出機能を有する非金属介在物除去装置Info
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- JPH09155512A JPH09155512A JP31189295A JP31189295A JPH09155512A JP H09155512 A JPH09155512 A JP H09155512A JP 31189295 A JP31189295 A JP 31189295A JP 31189295 A JP31189295 A JP 31189295A JP H09155512 A JPH09155512 A JP H09155512A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 タンディッシュに電磁誘導式攪拌装置を近接
配置して成る非金属介在物除去装置において、タンディ
ッシュからの溶融金属の漏れを有利に検出する機能を付
与する。 【解決手段】 タンディッシュに装入した溶融金属に水
平回転流を与えて該溶融金属から非金属介在物を分離除
去する電磁誘導式攪拌装置をタンディッシュに近接配置
して成り、タンディッシュから漏れ出た溶融金属を検出
する装置を電磁誘導式攪拌装置のタンディッシュとの対
向面に設ける。
配置して成る非金属介在物除去装置において、タンディ
ッシュからの溶融金属の漏れを有利に検出する機能を付
与する。 【解決手段】 タンディッシュに装入した溶融金属に水
平回転流を与えて該溶融金属から非金属介在物を分離除
去する電磁誘導式攪拌装置をタンディッシュに近接配置
して成り、タンディッシュから漏れ出た溶融金属を検出
する装置を電磁誘導式攪拌装置のタンディッシュとの対
向面に設ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンディッシュ内
の溶融金属中に存在する非金属介在物を分離除去する装
置、特にタンディッシュからの溶融金属の漏れを検出す
る機能を有する装置に関する。
の溶融金属中に存在する非金属介在物を分離除去する装
置、特にタンディッシュからの溶融金属の漏れを検出す
る機能を有する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、連続鋳造において、鋳型に供給
する溶融金属は、一旦タンディッシュに溜めてから、鋳
型に導くのが通例であり、このタンディッシュでは、溶
融金属内の非金属介在物を除去する処理が行われる。す
なわち、特公昭62−11049 号公報によれば、溶融金属及
び非金属介在物に水平回転による遠心力を与え、両者の
比重差により非金属介在物を旋回中心に集めて、衝突、
吸着、凝集合体を促進することにより、溶融金属から分
離することが可能である。
する溶融金属は、一旦タンディッシュに溜めてから、鋳
型に導くのが通例であり、このタンディッシュでは、溶
融金属内の非金属介在物を除去する処理が行われる。す
なわち、特公昭62−11049 号公報によれば、溶融金属及
び非金属介在物に水平回転による遠心力を与え、両者の
比重差により非金属介在物を旋回中心に集めて、衝突、
吸着、凝集合体を促進することにより、溶融金属から分
離することが可能である。
【０００３】この技術を実現するには、処理対象である
溶融金属に対して、電磁誘導式攪拌装置によって回転磁
場を与えることが有効である。この電磁誘導式攪拌装置
をタンディッシュの周囲または近傍に配置することによ
って、溶融金属に旋回流を与えることができるが、旋回
流を与えられた溶融金属がタンディッシュの内壁に衝突
するために、溶融金属に旋回流を与えない場合に比較し
て、タンディッシュ内壁の耐火物を損傷し易く、従っ
て、損傷部から溶融金属がタンディッシュ外に漏れる可
能性も高くなる。そこで、タンディッシュから溶融金属
が漏れ出た場合に、電磁誘導式攪拌装置を保護する必要
があり、そのためには、溶融金属の漏れを検出して、溶
融金属漏れが発生したならば、直ちに電磁誘導式攪拌装
置をタンディッシュから退避させることが好ましい。
溶融金属に対して、電磁誘導式攪拌装置によって回転磁
場を与えることが有効である。この電磁誘導式攪拌装置
をタンディッシュの周囲または近傍に配置することによ
って、溶融金属に旋回流を与えることができるが、旋回
流を与えられた溶融金属がタンディッシュの内壁に衝突
するために、溶融金属に旋回流を与えない場合に比較し
て、タンディッシュ内壁の耐火物を損傷し易く、従っ
て、損傷部から溶融金属がタンディッシュ外に漏れる可
能性も高くなる。そこで、タンディッシュから溶融金属
が漏れ出た場合に、電磁誘導式攪拌装置を保護する必要
があり、そのためには、溶融金属の漏れを検出して、溶
融金属漏れが発生したならば、直ちに電磁誘導式攪拌装
置をタンディッシュから退避させることが好ましい。
【０００４】一方、タンディッシュにおける溶融金属の
漏れを検出する手段については、特開平７−241657号公
報や実開平３−13099 号公報に開示されている。これら
の手法はいずれも、タンディッシュの耐火物内に漏鋼の
検出装置を設けたものである。
漏れを検出する手段については、特開平７−241657号公
報や実開平３−13099 号公報に開示されている。これら
の手法はいずれも、タンディッシュの耐火物内に漏鋼の
検出装置を設けたものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図１に在来
のタンディッシュの構造を示すように、タンディッシュ
１は、強度を確保するために、耐火物２の外側を鉄皮
（またはステンレス鋼などの金属層）３で覆うのが一般
的である。さらに、上記のように、タンディッシュ１に
近接して電磁誘導式攪拌装置４を配置する場合は、該装
置４からの誘導電流による発熱を防止するために、タン
ディッシュ１の鉄皮３に水冷ジャケット５を設ける必要
がある。
のタンディッシュの構造を示すように、タンディッシュ
１は、強度を確保するために、耐火物２の外側を鉄皮
（またはステンレス鋼などの金属層）３で覆うのが一般
的である。さらに、上記のように、タンディッシュ１に
近接して電磁誘導式攪拌装置４を配置する場合は、該装
置４からの誘導電流による発熱を防止するために、タン
ディッシュ１の鉄皮３に水冷ジャケット５を設ける必要
がある。
【０００６】そして、図１に示した構造において、上記
従来技術に従って漏鋼の検出装置を適用すると、同図に
示すように、検出装置６を鉄皮３裏側の耐火物２内に設
置することになる。しかしながら、鉄皮３は水冷ジャケ
ット５の設置もあり、容易に取り外しができないため、
検出装置６のメンテナンスに支障を来すことになる。
従来技術に従って漏鋼の検出装置を適用すると、同図に
示すように、検出装置６を鉄皮３裏側の耐火物２内に設
置することになる。しかしながら、鉄皮３は水冷ジャケ
ット５の設置もあり、容易に取り外しができないため、
検出装置６のメンテナンスに支障を来すことになる。
【０００７】また、タンディッシュは、３〜５チャージ
程度の連続鋳造毎に、耐火物の補修のために補修場まで
移動されるのが通例であり、この際、クレーンや台車等
によって移動を行うが、この移動中の振動や衝撃によっ
て、タンディッシュ耐火物内に配置した検出装置が破損
する可能性がある。同様に、タンディッシュの耐火物の
一部または全部を張り替える際にも、検出装置を破損す
る可能性があり、さらには検出装置の交換が必要になる
場合もある。
程度の連続鋳造毎に、耐火物の補修のために補修場まで
移動されるのが通例であり、この際、クレーンや台車等
によって移動を行うが、この移動中の振動や衝撃によっ
て、タンディッシュ耐火物内に配置した検出装置が破損
する可能性がある。同様に、タンディッシュの耐火物の
一部または全部を張り替える際にも、検出装置を破損す
る可能性があり、さらには検出装置の交換が必要になる
場合もある。
【０００８】本発明の目的は、上記の問題点を解消し、
特にタンディッシュに電磁誘導式攪拌装置を近接配置し
て成る非金属介在物除去装置において、タンディッシュ
からの溶融金属の漏れを有利に検出する機能を付与する
ところにある。
特にタンディッシュに電磁誘導式攪拌装置を近接配置し
て成る非金属介在物除去装置において、タンディッシュ
からの溶融金属の漏れを有利に検出する機能を付与する
ところにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】タンディッシュに電磁誘
導式攪拌装置を近接配置した場合に限定して、タンディ
ッシュからの溶融金属漏れの検出方法について鋭意検討
したところ、上記したようにタンディッシュは定期的に
移動する必要があるのに対して、電磁誘導式攪拌装置
は、破損しない限り移動する必要がないことから、電磁
誘導式攪拌装置側に検出装置を配置することの有効性を
見出した。かかる知見に基づいて、本発明を完成するに
到った。
導式攪拌装置を近接配置した場合に限定して、タンディ
ッシュからの溶融金属漏れの検出方法について鋭意検討
したところ、上記したようにタンディッシュは定期的に
移動する必要があるのに対して、電磁誘導式攪拌装置
は、破損しない限り移動する必要がないことから、電磁
誘導式攪拌装置側に検出装置を配置することの有効性を
見出した。かかる知見に基づいて、本発明を完成するに
到った。
【００１０】本発明は、タンディッシュに装入した溶融
金属に水平回転流を与えて該溶融金属から非金属介在物
を分離除去する電磁誘導式攪拌装置をタンディッシュに
近接配置して成り、タンディッシュから漏れ出た溶融金
属を検出する装置を電磁誘導式攪拌装置のタンディッシ
ュとの対向面に設けたことを特徴とするタンディッシュ
からの溶融金属漏れの検出機能を有する非金属介在物除
去装置である。
金属に水平回転流を与えて該溶融金属から非金属介在物
を分離除去する電磁誘導式攪拌装置をタンディッシュに
近接配置して成り、タンディッシュから漏れ出た溶融金
属を検出する装置を電磁誘導式攪拌装置のタンディッシ
ュとの対向面に設けたことを特徴とするタンディッシュ
からの溶融金属漏れの検出機能を有する非金属介在物除
去装置である。
【００１１】また、上記タンディッシュと溶融金属の検
出装置との間に耐火物パネルを配置することが、漏れ出
た溶融金属から電磁誘導式攪拌装置を保護するのに有効
である。
出装置との間に耐火物パネルを配置することが、漏れ出
た溶融金属から電磁誘導式攪拌装置を保護するのに有効
である。
【００１２】
【発明の実施の形態】本発明に従う非金属介在物除去装
置について、図面を参照して詳しく説明する。まず、図
２に示す装置は、タンディッシュ１に近接配置した電磁
誘導式攪拌装置４側に、タンディッシュ１から漏れ出た
溶融金属の検出装置７を設けたところに特徴がある。す
なわち、電磁誘導式攪拌装置４のタンディッシュ１との
対向面、図示例では内周面に、検出装置７を配設し、さ
らにタンディッシュ１との間に、漏れ出た溶融金属から
電磁誘導式攪拌装置４を保護する、耐火物パネル８を配
置して成る。従って、耐火物パネル８を外すことによっ
て、検出装置７のメンテナンスが容易に実施できる。
置について、図面を参照して詳しく説明する。まず、図
２に示す装置は、タンディッシュ１に近接配置した電磁
誘導式攪拌装置４側に、タンディッシュ１から漏れ出た
溶融金属の検出装置７を設けたところに特徴がある。す
なわち、電磁誘導式攪拌装置４のタンディッシュ１との
対向面、図示例では内周面に、検出装置７を配設し、さ
らにタンディッシュ１との間に、漏れ出た溶融金属から
電磁誘導式攪拌装置４を保護する、耐火物パネル８を配
置して成る。従って、耐火物パネル８を外すことによっ
て、検出装置７のメンテナンスが容易に実施できる。
【００１３】検出装置７は、図３(a) にタンディッシュ
１側からみた斜視図を示すように、その内周全面にわた
って均等に配線９を施してなる。該配線９は、図３(a)
における（イ）部分および（ロ）部分を拡大して図３
(b) および(c) にそれぞれ示すように、２本の導線9a,9
b を微小間隔を置いて相互に平行に配置し、２本の導線
9a,9b のそれぞれ一端を、検出回路10を介して電源11に
接続し、一方２本の導線9a,9b の他端は、図３(c) に示
すように、結線しないで間隔を開けたままにする。する
と、タンディッシュ１から漏れた溶融金属が配線９に達
して２本の導線9a,9b 間に差し込むと、導線が短絡し
て、検出回路10に電流が流れるから、検出回路10におけ
る電流値を測定することによって、溶融金属漏れを検出
することができる。
１側からみた斜視図を示すように、その内周全面にわた
って均等に配線９を施してなる。該配線９は、図３(a)
における（イ）部分および（ロ）部分を拡大して図３
(b) および(c) にそれぞれ示すように、２本の導線9a,9
b を微小間隔を置いて相互に平行に配置し、２本の導線
9a,9b のそれぞれ一端を、検出回路10を介して電源11に
接続し、一方２本の導線9a,9b の他端は、図３(c) に示
すように、結線しないで間隔を開けたままにする。する
と、タンディッシュ１から漏れた溶融金属が配線９に達
して２本の導線9a,9b 間に差し込むと、導線が短絡し
て、検出回路10に電流が流れるから、検出回路10におけ
る電流値を測定することによって、溶融金属漏れを検出
することができる。
【００１４】そして、溶融金属漏れが検出されたなら
ば、例えば警報器による合図に従って、まず電磁誘導式
攪拌装置４への印加を停止し、その後速やかに電磁誘導
式攪拌装置４を、台車などにて、タンディッシュ１まわ
りから退避させることによって、電磁誘導式攪拌装置４
の被害は最小限に抑えられる。
ば、例えば警報器による合図に従って、まず電磁誘導式
攪拌装置４への印加を停止し、その後速やかに電磁誘導
式攪拌装置４を、台車などにて、タンディッシュ１まわ
りから退避させることによって、電磁誘導式攪拌装置４
の被害は最小限に抑えられる。
【００１５】また、検出装置７の配線９を熱電対として
利用し、溶融金属漏れを検出することもできる。すなわ
ち、図４(a) 〜(c) に示すように、電源を備えない検出
回路12を、異種金属よりなる２本の導線9a,9b のそれぞ
れ一端に接続する一方、導線9a,9b の他端同士を、図４
(c) に示すように、結線する。すると、タンディッシュ
から漏れた溶融金属が配線９に達して２本の導線9a,9b
間に差し込むと、導線が加熱されて熱起電力が生じるか
ら、これを電気的に測定することによって、溶融金属漏
れを検出できるのである。なお、熱起電力は、必ずしも
溶融金属が導線9a,9b 間に差し込まなくても発生し、例
えば溶融金属が配線９に接近し導線9a,9b が加熱される
ことによっても熱起電力は発生する。従って、検出精度
は、熱電対を利用するほうが優れているといえる。
利用し、溶融金属漏れを検出することもできる。すなわ
ち、図４(a) 〜(c) に示すように、電源を備えない検出
回路12を、異種金属よりなる２本の導線9a,9b のそれぞ
れ一端に接続する一方、導線9a,9b の他端同士を、図４
(c) に示すように、結線する。すると、タンディッシュ
から漏れた溶融金属が配線９に達して２本の導線9a,9b
間に差し込むと、導線が加熱されて熱起電力が生じるか
ら、これを電気的に測定することによって、溶融金属漏
れを検出できるのである。なお、熱起電力は、必ずしも
溶融金属が導線9a,9b 間に差し込まなくても発生し、例
えば溶融金属が配線９に接近し導線9a,9b が加熱される
ことによっても熱起電力は発生する。従って、検出精度
は、熱電対を利用するほうが優れているといえる。
【００１６】
【実施例】図２に示した構造の非金属介在物除去装置
を、図５に示すように、タンディッシュ１に近接して配
置し、該タンディッシュ１内に10ｔの溶鋼を装入し、非
金属介在物除去装置の電磁誘導式攪拌装置４を作動して
溶鋼に半径１ｍの水平回転流を与え、非金属介在物の分
離除去を行った。ここで、タンディッシュ１の鉄皮半径
は1.3 ｍ、また電磁誘導式攪拌装置４のコイル内周面、
すなわち検出装置７を設けた面の曲率半径は1.45ｍであ
った。
を、図５に示すように、タンディッシュ１に近接して配
置し、該タンディッシュ１内に10ｔの溶鋼を装入し、非
金属介在物除去装置の電磁誘導式攪拌装置４を作動して
溶鋼に半径１ｍの水平回転流を与え、非金属介在物の分
離除去を行った。ここで、タンディッシュ１の鉄皮半径
は1.3 ｍ、また電磁誘導式攪拌装置４のコイル内周面、
すなわち検出装置７を設けた面の曲率半径は1.45ｍであ
った。
【００１７】上記の各条件に従う連続鋳造を、タンディ
ッシュ１から漏鋼が生じるまで続行したところ、この漏
鋼発生の２秒後に検出装置７にて溶鋼を検出したため、
速やかに電磁誘導式攪拌装置４への印加を停止し、次い
で電磁誘導式攪拌装置４を台車にてタンディッシュ１か
ら図５に示す方向へ退避させた。その後、電磁誘導式攪
拌装置４の被害を確認したところ、被害は認められなか
った。
ッシュ１から漏鋼が生じるまで続行したところ、この漏
鋼発生の２秒後に検出装置７にて溶鋼を検出したため、
速やかに電磁誘導式攪拌装置４への印加を停止し、次い
で電磁誘導式攪拌装置４を台車にてタンディッシュ１か
ら図５に示す方向へ退避させた。その後、電磁誘導式攪
拌装置４の被害を確認したところ、被害は認められなか
った。
【００１８】また、図４に示した、熱電対による検出装
置をそなえる非金属介在物除去装置にて、同様の操業を
行ったところ、タンディッシュ１からの漏鋼が発生した
１秒後に検出装置７にて溶鋼を検出したため、同様の手
順で電磁誘導式攪拌装置４をタンディッシュ１から退避
させた結果、電磁誘導式攪拌装置４に被害は認められな
かった。
置をそなえる非金属介在物除去装置にて、同様の操業を
行ったところ、タンディッシュ１からの漏鋼が発生した
１秒後に検出装置７にて溶鋼を検出したため、同様の手
順で電磁誘導式攪拌装置４をタンディッシュ１から退避
させた結果、電磁誘導式攪拌装置４に被害は認められな
かった。
【００１９】なお、熱電対による検出装置での検出時間
がタンディッシュ１からの漏鋼が発生してから１秒と短
いのは、検出装置に溶鋼が到達する以前に、タンディッ
シュ１から漏れ出た溶鋼の熱によって熱電対に起電力が
生じたためであり、より安全な退避が可能である。この
場合、検出装置のタンディッシュ側に耐火物パネルを配
置することが、とりわけ有効である。なぜなら、検出装
置に溶鋼が到達する以前に溶鋼を受け止めることができ
るため、漏鋼による被害を耐火物パネルで阻止でき、漏
鋼発生後は、耐火物パネルを取り外すことにより、電磁
誘導式攪拌装置を分解することなく、検出装置のメンテ
ナンスが可能となり、非金属介在物除去装置の復旧が可
能である。
がタンディッシュ１からの漏鋼が発生してから１秒と短
いのは、検出装置に溶鋼が到達する以前に、タンディッ
シュ１から漏れ出た溶鋼の熱によって熱電対に起電力が
生じたためであり、より安全な退避が可能である。この
場合、検出装置のタンディッシュ側に耐火物パネルを配
置することが、とりわけ有効である。なぜなら、検出装
置に溶鋼が到達する以前に溶鋼を受け止めることができ
るため、漏鋼による被害を耐火物パネルで阻止でき、漏
鋼発生後は、耐火物パネルを取り外すことにより、電磁
誘導式攪拌装置を分解することなく、検出装置のメンテ
ナンスが可能となり、非金属介在物除去装置の復旧が可
能である。
【００２０】
【発明の効果】本発明の装置によれば、タンディッシュ
からの溶融金属漏れを検出装置が電磁誘導式攪拌装置側
にあるため、そのメンテナンスが極めて容易である。さ
らに、定期的な補修が必須であるタンディッシュ側に検
出装置がないため、在来のタンディッシュ耐火物内に検
出装置を埋設したものと比較して、検出装置自体の耐久
性は格段に向上する。
からの溶融金属漏れを検出装置が電磁誘導式攪拌装置側
にあるため、そのメンテナンスが極めて容易である。さ
らに、定期的な補修が必須であるタンディッシュ側に検
出装置がないため、在来のタンディッシュ耐火物内に検
出装置を埋設したものと比較して、検出装置自体の耐久
性は格段に向上する。
【図１】従来の非金属介在物除去装置を示す模式図であ
る。
る。
【図２】本発明の非金属介在物除去装置を示す模式図で
ある。
ある。
【図３】本発明の非金属介在物除去装置の検出装置つい
ての説明図である。
ての説明図である。
【図４】本発明の別形式の検出装置ついての説明図であ
る。
る。
【図５】非金属介在物除去装置の配置および退避方向を
示す説明図である。
示す説明図である。
１ タンディッシュ ２ 耐火物 ３ 鉄皮 ４ 電磁誘導式攪拌装置 ５ 水冷ジャケット ６ 漏鋼の検出装置 ７ 漏鋼の検出装置 ８ 耐火物パネル ９ 配線 9a,9b 導線 10 検出回路 11 電源 12 検出回路
Claims (2)
- 【請求項１】 タンディッシュに装入した溶融金属に水
平回転流を与えて該溶融金属から非金属介在物を分離除
去する電磁誘導式攪拌装置をタンディッシュに近接配置
して成り、タンディッシュから漏れ出た溶融金属を検出
する装置を電磁誘導式攪拌装置のタンディッシュとの対
向面に設けたことを特徴とするタンディッシュからの溶
融金属漏れの検出機能を有する非金属介在物除去装置。 - 【請求項２】 請求項１に記載の装置において、タンデ
ィッシュと溶融金属の検出装置との間に、漏れ出た溶融
金属から電磁誘導式攪拌装置を保護する、耐火物パネル
を配置して成るタンディッシュからの溶融金属漏れの検
出機能を有する非金属介在物除去装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31189295A JPH09155512A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | タンディッシュからの溶融金属漏れの検出機能を有する非金属介在物除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31189295A JPH09155512A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | タンディッシュからの溶融金属漏れの検出機能を有する非金属介在物除去装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09155512A true JPH09155512A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18022676
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31189295A Pending JPH09155512A (ja) | 1995-11-30 | 1995-11-30 | タンディッシュからの溶融金属漏れの検出機能を有する非金属介在物除去装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09155512A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012175911A1 (en) * | 2011-06-21 | 2012-12-27 | Pyrotek Engineering Materials Limited | Metal transfer device |
| WO2013047668A1 (ja) * | 2011-09-30 | 2013-04-04 | Takahashi Kenzo | 金属溶解炉用渦室体及びそれを用いた金属溶解炉 |
| JP2015183858A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-22 | 第一高周波工業株式会社 | 湯漏れ検出装置 |
-
1995
- 1995-11-30 JP JP31189295A patent/JPH09155512A/ja active Pending
Cited By (11)
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| EP2754514A1 (en) * | 2011-06-21 | 2014-07-16 | Pyrotek Engineering Materials Limited | Metal transfer device |
| GB2492106B (en) * | 2011-06-21 | 2015-05-13 | Pyrotek Engineering Materials | Metal transfer device |
| GB2522349A (en) * | 2011-06-21 | 2015-07-22 | Pyrotek Engineering Materials | Metal transfer device |
| GB2522349B (en) * | 2011-06-21 | 2015-12-09 | Pyrotek Engineering Materials | Metal transfer device |
| US9248497B2 (en) | 2011-06-21 | 2016-02-02 | Pyrotek Engineering Materials Limited | Metal transfer device |
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