JPH09155356A - 水供給装置 - Google Patents

水供給装置

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JPH09155356A
JPH09155356A JP7316848A JP31684895A JPH09155356A JP H09155356 A JPH09155356 A JP H09155356A JP 7316848 A JP7316848 A JP 7316848A JP 31684895 A JP31684895 A JP 31684895A JP H09155356 A JPH09155356 A JP H09155356A
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water supply
water
pair
electrolysis
time
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JP7316848A
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English (en)
Inventor
Hideo Kashima
秀雄 加島
Motoharu Sato
元春 佐藤
Makoto Nakamura
誠 中村
Kazushige Watanabe
一重 渡邊
Isao Kato
功 加藤
Etsuko Nakamura
悦子 中村
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Publication date
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  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 極性切り替え後の給水時に有効塩素濃度の低
い水が供給されることを防止できると共に、有効塩素の
蒸散とバクテリア等の侵入による水質汚染を防止できる
水供給装置を提供する。 【解決手段】 給水累積回数nが設定回数nsを越えた
ときの給水が停止された後に、切り替え極性下で所定の
電解エネルギーを一対の対向電極板に付与しているの
で、該電解エネルギーを利用して陰極側に付着したスケ
ールを次の給水の前段階で除去することができると共
に、次の給水時には電気分解を何ら障害なく行って所望
濃度の有効塩素を含んだ水を確実に得ることができる。
さらに、密閉式電解槽によって給水途中の塩素イオン含
有水を外気と非接触状態で電気分解しているので、生成
された有効塩素を効果的に利用して所期の殺菌を行うこ
とができ、しかも外部からバクテリア等が侵入すること
を防止して水質汚染を的確に回避することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、殺菌作用を受けた
衛生的な水を供給する水供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13はこの種従来の水供給装置を示す
もので、図中、101は貯水タンク、102は第1ポン
プ、103はシスターン、104は一対の電極板、10
5はフロートスイッチ、106はオーバーフロー管、1
07は第2ポンプである。
【0003】この装置では、シスターン103内の水位
降下をフロートスイッチ105で検出して貯水タンク1
01内の水道水Fを第1ポンプ102によってシスター
ン103内に自動補給できると共に、一対の電極板10
4に電解電流を流すことによりシスターン103内の水
道水Fを電気分解して、電解後の水道水Fを第2ポンプ
107によって給水口から送出することができる。
【0004】貯水タンク101に蓄えられる水道水Fに
は含有イオンの1つとして塩素イオン(Cl- )が存在
するため、シスターン13内における電気分解では2C
-→Cl2 +2eの反応によって塩素(Cl2 )が発
生し、そしてこの塩素が水(H2O )に溶けて、Cl2
+H2O →HClO+HClの反応によって次亜塩素酸
(HClO)が生成される。つまり、シスターン13内
の水道水Fはこの次亜塩素酸(有効塩素)によって殺菌
作用を受けることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、水道水中に
は塩素イオンの他にカルシウムイオン,ナトリウムイオ
ン等も含まれているため、電気分解を継続して行うと陰
極板側にカルシウム,ナトリウム等の酸化物(スケー
ル)が付着してしまう。これを除去するには一対の電極
板の極性を切り替えて電気分解を行えばよいが、極性切
り替え後の電気分解ではスケールが除去されるまでのし
ばらくの間は有効塩素が生成され難く、有効塩素濃度の
低い水が供給されてしまう。
【0006】また、電気分解を行うためのシスターンが
開放或いはこれに近い状態にあるため、生成された有効
塩素が外部に蒸散し易く、また外部からバクテリア等が
侵入して水質汚染を生じる問題もある。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、極性切り替え後の給水時
に有効塩素濃度の低い水が供給されることを防止できる
と共に、有効塩素の蒸散とバクテリア等の侵入による水
質汚染を防止できる水供給装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、水道水等の塩素イオン含有水を
電気分解して、所定濃度の有効塩素を含む水を供給する
水供給装置において、入口から流入し一対の対向電極間
を流れる塩素イオン含有水をその通過過程で電気分解し
て出口から流出可能な密閉式電解槽と、給水開始指令に
基づいて密閉式電解槽内への塩素イオン含有水の送り込
みを開始し、給水停止指令に基づいて或いは給水開始か
ら設定給水時間経過後に密閉式電解槽内への塩素イオン
含有水の送り込みを停止する給水制御手段と、密閉式電
解槽内への塩素イオン含有水の送り込みに合わせて所定
の電解電流を一対の対向電極に付与する給水用電解制御
手段と、密閉式電解槽内への塩素イオン含有水の送り込
みと一対の対向電極への電解電流の付与による給水の累
積回数が設定回数を越える度に、給水累積回数が設定回
数を越えたときの給水が停止された後に一対の対向電極
の極性を切り替える極性切替制御手段と、給水累積回数
が設定回数を越えたときの給水が停止された後に切り替
え極性下で所定の電解エネルギーを一対の対向電極に付
与するスケール除去用電解制御手段とを具備した、こと
を特徴としている。
【0009】本請求項1の発明に係る水供給装置では、
給水累積回数が設定回数を越えたときの給水が停止され
た後に、スケール除去用電解制御手段によって切り替え
極性下で所定の電解エネルギーを一対の対向電極に付与
しているので、該電解エネルギーを利用して陰極側に付
着したスケールを次の給水の前段階で除去できる。ま
た、密閉式電解槽によって給水途中の水を外気と非接触
状態で電気分解しているので、生成された有効塩素が外
部に蒸散することがなく、また外部からバクテリア等が
侵入することによる水質汚染を防止できる。
【0010】請求項2の発明は、水道水等の塩素イオン
含有水を電気分解して、所定濃度の有効塩素を含む水を
供給する水供給装置において、入口から流入し一対の対
向電極間を流れる塩素イオン含有水をその通過過程で電
気分解して出口から流出可能な密閉式電解槽と、給水開
始指令に基づいて密閉式電解槽内への塩素イオン含有水
の送り込みを開始し、給水停止指令に基づいて或いは給
水開始から設定給水時間経過後に密閉式電解槽内への塩
素イオン含有水の送り込みを停止する給水制御手段と、
密閉式電解槽内への塩素イオン含有水の送り込みに合わ
せて所定の電解電流を一対の対向電極に付与する給水用
電解制御手段と、密閉式電解槽内への塩素イオン含有水
の送り込みと一対の対向電極への電解電流の付与による
給水の累積時間が設定時間を越える度に、給水累積時間
が設定時間を越えたときの給水が停止された後に一対の
対向電極の極性を切り替える極性切替制御手段と、給水
累積時間が設定時間を越えたときの給水が停止された後
に切り替え極性下で所定の電解エネルギーを一対の対向
電極に付与するスケール除去用電解制御手段とを具備し
た、ことをその特徴としている。
【0011】本請求項2の発明に係る水供給装置では、
給水累積時間が設定時間を越えたときの給水が停止され
た後に、スケール除去用電解制御手段によって切り替え
極性下で所定の電解エネルギーを一対の対向電極に付与
しているので、該電解エネルギーを利用して陰極側に付
着したスケールを次の給水の前段階で除去できる。ま
た、密閉式電解槽によって給水途中の水を外気と非接触
状態で電気分解しているので、生成された有効塩素が外
部に蒸散することがなく、また外部からバクテリア等が
侵入することによる水質汚染を防止できる。他の作用は
請求項1の発明と同様である。
【0012】請求項3の発明は、水道水等の塩素イオン
含有水を電気分解して、所定濃度の有効塩素を含む水を
供給する水供給装置において、入口から流入し一対の対
向電極間を流れる塩素イオン含有水をその通過過程で電
気分解して出口から流出可能な密閉式電解槽と、給水開
始指令に基づいて密閉式電解槽内への塩素イオン含有水
の送り込みを開始し、給水停止指令に基づいて或いは給
水開始から設定給水時間経過後に密閉式電解槽内への塩
素イオン含有水の送り込みを停止する給水制御手段と、
密閉式電解槽内への塩素イオン含有水の送り込みに合わ
せて所定の電解電流を一対の対向電極に付与する給水用
電解制御手段と、密閉式電解槽内への塩素イオン含有水
の送り込みと一対の対向電極への電解電流の付与による
給水の累積回数が設定回数を越える度に、給水累積回数
が設定回数を越えたときの給水が停止された後に一対の
対向電極の極性を切り替える極性切替制御手段と、給水
累積回数が設定回数を越えたときの給水の次の給水時に
上記の給水用電解時よりも大きな電解エネルギーを一対
の対向電極に付与するスケール除去用電解制御手段とを
具備した、ことをその特徴としている。
【0013】本請求項3の発明に係る水供給装置では、
給水累積回数が設定回数を越えたときの給水の次の給水
時に、スケール除去用電解制御手段によって給水用電解
時よりも大きな電解エネルギーを一対の対向電極に付与
しているので、該電解エネルギーを利用して陰極側に付
着したスケールを除去できると同時に、所望濃度の有効
塩素を生成できる。他の作用は請求項1の発明と同様で
ある。
【0014】請求項4の発明は、水道水等の塩素イオン
含有水を電気分解して、所定濃度の有効塩素を含む水を
供給する水供給装置において、入口から流入し一対の対
向電極間を流れる塩素イオン含有水をその通過過程で電
気分解して出口から流出可能な密閉式電解槽と、給水開
始指令に基づいて密閉式電解槽内への塩素イオン含有水
の送り込みを開始し、給水停止指令に基づいて或いは給
水開始から設定給水時間経過後に密閉式電解槽内への塩
素イオン含有水の送り込みを停止する給水制御手段と、
密閉式電解槽内への塩素イオン含有水の送り込みに合わ
せて所定の電解電流を一対の対向電極に付与する電解制
御手段と、密閉式電解槽内への塩素イオン含有水の送り
込みと一対の対向電極への電解電流の付与による給水の
累積時間が設定時間を越える度に、給水累積時間が設定
時間を越えたときの給水が停止された後に一対の対向電
極の極性を切り替える極性切替制御手段と、給水累積時
間が設定時間を越えたときの給水の次の給水時に上記の
給水用電解時よりも大きな電解エネルギーを一対の対向
電極に付与するスケール除去用電解制御手段とを具備し
た、ことをその特徴としている。
【0015】本請求項4の発明に係る水供給装置では、
給水累積時間が設定時間を越えたときの給水の次の給水
時に、スケール除去用電解制御手段によって給水用電解
時よりも大きな電解エネルギーを一対の対向電極に付与
しているので、該電解エネルギーを利用して陰極側に付
着したスケールを除去できると同時に、所望濃度の有効
塩素を生成できる。他の作用は請求項1の発明と同様で
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】
[第1の実施形態]図1乃至図4は本発明の第1の実施
形態に係るもので、図1は水供給装置の回路図、図2は
密閉式電解槽の断面図、図3は制御系構成図、図4は給
水処理のプログラムフローである。
【0017】まず、図1及び図2を参照して水供給装置
の回路構成について説明する。同図において、1は半密
閉式の貯水タンクで、塩素イオン含有水として水道水F
を貯留している。また、貯水タンク1の上面には、内外
圧を均等に保つための微細な通気孔1aが形成されてい
る。
【0018】2は浄水器で、内部に活性炭等から成る浄
化フィルタ2aを有している。図示例の浄水器2は上面
に入口2bと出口2cを有しており、入口2bから内部
に流入した水道水Fは浄化フィルタ2aによって臭気や
不純物等を取り除かれ、出口2cから外部に流出する。
【0019】3は密閉式電解槽で、図2にも示すよう
に、槽本体3aの内部に扁平状の通路3bを有し、該通
路3bの一端に入口3cを、また他端に2つの出口3
d,3eを対向して有している。また、通路3bの対向
面それぞれには各面を覆うようにして一対の電極板3f
と3gとが所定の極間距離をおいて設けられ、該通路3
bの他端位置には各電解水を各出口側に分ける分流器3
hが設けられている。
【0020】この密閉式電解槽3では、入口3cに浄化
後の水道水Fを送り込みながら、例えば電極板3fを陰
極とし電極板3gを陽極として用いてこれらに所定の電
解電流を流すことにより、通路3bを流れる水道水Fを
その通過過程で電気分解して、電極板3f側(陰極側)
にH+ ,Ca2+,Mg2+,Na+ 等を多く含んだアルカ
リイオン水(以下、単にアルカリ水と言う)を、また電
極板3g側(陽極側)にOH- ,ClO- 等を多く含ん
だ酸性イオン水(以下、単に酸性水と言う)をそれぞれ
生成し、これらを分流器3hを経て出口3d,3eから
別々に送出できる。
【0021】4は合流器で、密閉式電解槽3のアルカリ
水出口3dと酸性水出口3eのそれぞれから流出するア
ルカリ水と酸性水を合流させる役割を果たす。ちなみ
に、上記の密閉式電解槽3では、有効塩素を効果的に発
生させるためにアルカリ水と酸性水を一旦別々に流出さ
せて合流器4で合流させるようにしたが、出口を1つに
して該出口からアルカリ水と酸性水を合流させながら流
出させるようにすれば合流器4は不要となる。
【0022】5は電動ポンプ、6は冷却コイル、7は電
動バルブ、8は流量調節器、A1は貯水タンク1と浄水
器2の入口2bを結ぶ管路、A2は浄水器2の出口2c
と密閉式電解槽3の入口3cを結ぶ管路、A3は密閉式
電解槽3のアルカリ水出口3dと合流器4を結ぶ管路、
A4は密閉式電解槽3の酸性水出口3eと合流器4を結
ぶ管路、A5は合流器4とポンプ5を結ぶ管路、A6は
ポンプ5と冷却コイル6を結ぶ管路、A7は冷却コイル
6とバルブ7を結ぶ管路、A8はバルブ7と流量調節器
8を結ぶ管路、A9は流量調節器8と給水口(図示省
略)を結ぶ管路である。
【0023】次に、図3を参照して上記水供給装置の制
御系構成について説明する。同図において、11はマイ
コンで、CPU,メモリ,入出力装置等を具備し、後述
する給水処理のプログラムをメモリに格納している。こ
のマイコン11は格納プログラムに従って、後述する電
解制御回路12及び給水制御回路13のそれぞれに制御
信号を送出する。
【0024】12は電解制御回路で、電流調整と極性切
り替えを可能とした直流電源から成り、マイコン11か
らの制御信号に基づいて密閉式電解槽3の一対の対向電
極板3f,3gに与える電解電流値を可変すると共に、
一対の対向電極板3f,3gの極性切り替え(陰極と陽
極の切り替え)を行う。
【0025】13は給水制御回路で、マイコン11から
の制御信号に基づいてポンプ5及びバルブ7への駆動電
力供給を制御し、ポンプ5の運転及び停止とバルブ7の
開放及び閉鎖を行う。
【0026】以下、図4を参照して本実施形態に係る水
供給装置の動作を説明する。電源投入後は待機状態に入
り、外部からの給水開始指令を待つ(図4のステップS
A1)。
【0027】外部から給水開始指令を受けたときには、
使用する水道水Fの塩素イオン濃度に基づき予め定めた
電解電流値を読み込む(図4のステップSA2)。
【0028】そして、ポンプ5の運転を開始しバルブ7
を開放すると共に、ステップSA2で読み込んだ電解電
流値、例えば1.0Aを一対の対向電極板3f,3gに
付与する(図4のステップSA3)。
【0029】これにより、貯水タンク1内の水道水Fが
浄水器2を介して密閉式電解槽3内に送り込まれ、通路
3bを通過する過程で電気分解される。電解後のアルカ
リ水と酸性水は各出口3d,3eから一旦別々に流出し
てから合流器4で合流され、冷却コイル6を通過する過
程で自然放熱によって冷却され、そしてバルブ7と流量
調節器8を順に介して給水口から一定流量で送出され
る。
【0030】給水時に外部から給水停止指令を受けたと
きには、ポンプ5の運転を停止しバルブ7を閉塞すると
共に、一対の対向電極板3f,3gへの電流付与を停止
する(図4のステップSA4,SA5)。
【0031】密閉式電解槽3内への水道水Fの送り込み
と一対の対向電極3f,3gへの電解電流の付与による
給水が停止された後、つまり給水が1回終了した後は、
給水累積回数nに1を加算し、該給水累積回数nが予め
設定した回数ns、例えば20回に達したか否かを判別
する(図4のステップSA6,SA7)。
【0032】給水累積回数nが設定回数nsに満たない
ときにはステップSA1に移行して再び待機状態に入
り、外部からの給水開始指令及び給水停止指令に基づい
て給水を実施する。
【0033】給水が断続的に実施されて給水累積回数n
が設定回数nsに達したときには、続いて一対の対向電
極板3f,3gの極性を切り替え、使用する水道水Fの
塩素イオン濃度に基づき予め定めたスケール除去用の電
解エネルギー(付与電流値と電流付与時間)を読み込む
(図4のステップSA8,SA9)。
【0034】そして、ステップSA9で読み込んだスケ
ール除去用電解エネルギーの付与電流値、例えば1.0
Aを一対の対向電極板3f,3gに付与する(図4のス
テップSA10)。
【0035】電解開始後は電解時間計測用のタイマーを
スタートさせ、その計測時間tyがステップSA9で読
み込んだスケール除去用電解エネルギーの電流付与時間
tsy、例えば6秒に達したか否かを判別する(図4の
ステップSA11)。
【0036】計測時間tyが電流付与時間tsyに達し
たときには、一対の対向電極板3f,3gへの電流付与
を停止する(図4のステップSA12)。
【0037】スケール除去用の電気分解が終了した後
は、給水累積回数n及び計測時間tyを零にリセットし
ステップSA1に戻る(図4のステップSA13)。
【0038】このように、本実施形態の水供給装置によ
れば、密閉式電解槽3内への水道水Fの送り込みと一対
の対向電極板3f,3gへの電解電流の付与による給水
の累積回数nが設定回数nsに達する度に、給水累積回
数nが設定回数nsを越えたときの給水が停止された後
に一対の対向電極板3f,3gの極性を切り替えるよう
にしているので、片方の電極板のみが局部電池化により
消耗したり、片方の電極板にスケールが付着して電解性
能が低下することを防止できる。
【0039】また、給水累積回数nが設定回数nsを越
えたときの給水が停止された後に、切り替え極性下で所
定の電解エネルギーを一対の対向電極板3f,3gに付
与しているので、該電解エネルギーを利用して陰極側に
付着したスケールを次の給水の前段階で除去することが
できると共に、次の給水時には電気分解を何ら障害なく
行って所望濃度の有効塩素を含んだ水を確実に得ること
ができる。
【0040】さらに、密閉式電解槽3によって給水途中
の水道水Fを外気と非接触状態で電気分解しているの
で、生成された有効塩素を効果的に利用して所期の殺菌
を行うことができ、しかも外部からバクテリア等が侵入
することを防止して水質汚染を的確に回避することがで
きる。
【0041】[第2の実施形態]図5は本発明の第2の
実施形態に係る給水処理のプログラムフローである。本
実施形態が第1の実施形態と異なるところは、給水の累
積時間が設定時間に達したときに極性の切り替えを行う
と共に、次の給水の前にスケール除去用の電気分解を実
施するようにした点にある。
【0042】以下、図5を参照して本実施形態に係る水
供給装置の動作を説明する。電源投入後は待機状態に入
り、外部からの給水開始指令を待つ(図5のステップS
B1)。
【0043】外部から給水開始指令を受けたときには、
使用する水道水Fの塩素イオン濃度に基づき予め定めた
電解電流値を読み込む(図5のステップSB2)。
【0044】そして、ポンプ5の運転を開始しバルブ7
を開放すると共に、ステップSB2で読み込んだ電解電
流値、例えば1.0Aを一対の対向電極板3f,3gに
付与する(図5のステップSB3)。
【0045】これにより、貯水タンク1内の水道水Fが
浄水器2を介して密閉式電解槽3内に送り込まれ、通路
3bを通過する過程で電気分解される。電解後のアルカ
リ水と酸性水は各出口3d,3eから一旦別々に流出し
てから合流器4で合流され、冷却コイル6を通過する過
程で自然放熱によって冷却され、そしてバルブ7と流量
調節器8を順に介して給水口から一定流量で送出され
る。
【0046】給水時に外部から給水停止指令を受けたと
きには、ポンプ5の運転を停止しバルブ7を閉塞すると
共に、一対の対向電極板3f,3gへの電流付与を停止
する(図5のステップSB4,SB5)。
【0047】密閉式電解槽3内への水道水Fの送り込み
と一対の対向電極3f,3gへの電解電流の付与による
給水が停止された後、つまり給水が1回終了した後は、
その継続時間を加算し、該給水累積時間tdが予め設定
した時間tds、例えば60分に達したか否かを判別す
る(図5のステップSB6,SB7)。
【0048】給水累積時間tdが設定時間tdsに満た
ないときにはステップSB1に移行して再び待機状態に
入り、外部からの給水開始指令及び給水停止指令に基づ
いて給水を実施する。
【0049】給水が継続的或いは断続的に実施されて給
水累積時間tdが設定時間tdsに達したときには、一
対の対向電極板3f,3gの極性を切り替え、続いて使
用する水道水Fの塩素イオン濃度に基づき予め定めたス
ケール除去用の電解エネルギー(付与電流値と電流付与
時間)を読み込む(図5のステップSB8,SA9)。
【0050】そして、ステップSB9で読み込んだスケ
ール除去用電解エネルギーの付与電流値、例えば1.0
Aを一対の対向電極板3f,3gに付与する(図5のス
テップSB10)。
【0051】電解開始後は電解時間計測用のタイマーを
スタートさせ、その計測時間tyがステップSB9で読
み込んだスケール除去用電解エネルギーの電流付与時間
tsy、例えば6秒に達したか否かを判別する(図5の
ステップSB11)。
【0052】計測時間tyが電流付与時間tsyに達し
たときには、一対の対向電極板3f,3gへの電流付与
を停止する(図5のステップSB12)。
【0053】スケール除去用の電気分解が終了した後
は、給水累積時間td及び計測時間tyを零にリセット
しステップSB1に戻る(図5のステップSB13)。
【0054】このように、本実施形態の水供給装置によ
れば、密閉式電解槽3内への水道水Fの送り込みと一対
の対向電極板3f,3gへの電解電流の付与による給水
の累積時間tdが設定時間tdsに達する度に、給水累
積時間tdが設定時間tdsを越えたときの給水が停止
された後に一対の対向電極板3f,3gの極性を切り替
えるようにしているので、片方の電極板のみが局部電池
化により消耗したり、片方の電極板にスケールが付着し
て電解性能が低下することを防止できる。
【0055】また、給水累積時間tdが設定時間tds
を越えたときの給水が停止された後に、切り替え極性下
で所定の電解エネルギーを一対の対向電極板3f,3g
に付与しているので、該電解エネルギーを利用して陰極
側に付着したスケールを次の給水の前段階で除去するこ
とができると共に、次の給水時には電気分解を何ら障害
なく行って所望濃度の有効塩素を含んだ水を確実に得る
ことができる。他の作用,効果は第1の実施形態と同様
である。
【0056】[第3の実施形態]図6は本発明の第3の実
施形態に係る給水処理のプログラムフローである。本実
施形態が第1の実施形態と異なるところは、給水の累積
回数が設定回数に達したときに極性の切り替えを行うと
共に、次の給水時に給水用とスケール除去用の電気分解
を同時に実施するようにした点にある。以下、図6を参
照して本実施形態に係る水供給装置の動作を説明する。
電源投入後は待機状態に入り、外部からの給水開始指令
を待つ(図6のステップSC1)。
【0057】外部から給水開始指令を受けたときには、
使用する水道水Fの塩素イオン濃度に基づき予め定めた
電解電流値を読み込む(図6のステップSC2)。
【0058】そして、ポンプ5の運転を開始しバルブ7
を開放すると共に、ステップSC2で読み込んだ電解電
流値、例えば1.0Aを一対の対向電極板3f,3gに
付与する(図6のステップSC3)。
【0059】これにより、貯水タンク1内の水道水Fが
浄水器2を介して密閉式電解槽3内に送り込まれ、通路
3bを通過する過程で電気分解される。電解後のアルカ
リ水と酸性水は各出口3d,3eから一旦別々に流出し
てから合流器4で合流され、冷却コイル6を通過する過
程で自然放熱によって冷却され、そしてバルブ7と流量
調節器8を順に介して給水口から一定流量で送出され
る。
【0060】給水時に外部から給水停止指令を受けたと
きには、ポンプ5の運転を停止しバルブ7を閉塞すると
共に、一対の対向電極板3f,3gへの電流付与を停止
する(図6のステップSC4,SC5)。
【0061】密閉式電解槽3内への水道水Fの送り込み
と一対の対向電極3f,3gへの電解電流の付与による
給水が停止された後、つまり給水が1回終了した後は、
給水累積回数nに1を加算し、該給水累積回数nが予め
設定した回数ns、例えば20回に達したか否かを判別
する(図6のステップSC6,SC7)。
【0062】給水累積回数nが設定回数nsに満たない
ときにはステップSC1に移行して再び待機状態に入
り、外部からの給水開始指令及び給水停止指令に基づい
て給水を実施する。
【0063】給水が断続的に実施されて給水累積回数n
が設定回数nsに達したときには、給水累積回数nを零
にリセットし、続いて一対の対向電極板3f,3gの極
性を切り替えて待機状態に入り、外部からの給水開始指
令を待つ(図6のステップSC8,SC9,SC1
0)。
【0064】外部から給水開始指令を受けたときには、
使用する水道水Fの塩素イオン濃度に基づき予め定めた
スケール除去用の電解電流値を読み込む(図6のステッ
プSC11)。このスケール除去用の電解電流値は、給
水用とスケール除去用の電解分解を同時に実施するため
のもので、給水時に付与される電解電流値よりも大きな
値が使用される。
【0065】そして、ポンプ5の運転を開始しバルブ7
を開放すると共に、ステップSC11で読み込んだ電解
電流値、例えば1.5Aを一対の対向電極板3f,3g
に付与する(図6のステップSC12)。
【0066】これにより、陰極側の電極板に付着してい
るスケールが除去されると共に、貯水タンク1内の水道
水Fが浄水器2を介して密閉式電解槽3内に送り込ま
れ、給水時通路3bを通過する過程で電気分解される。
電解後のアルカリ水と酸性水は各出口3d,3eから一
旦別々に流出してから合流器4で合流され、冷却コイル
6を通過する過程で自然放熱によって冷却され、そして
バルブ7と流量調節器8を順に介して給水口から一定流
量で送出される。
【0067】給水時に外部から給水停止指令を受けたと
きには、ポンプ5の運転を停止しバルブ7を閉塞すると
共に、一対の対向電極板3f,3gへの電流付与を停止
する(図6のステップSC13,SC14)。
【0068】この後は、給水累積回数nに1を加算しス
テップSC1に戻る(図6のステップSC15)。
【0069】このように、本実施形態の水供給装置によ
れば、給水累積回数nが設定回数nsを越えたときの給
水の次の給水時に、給水用電解時よりも大きな電解エネ
ルギー(電解電流値)を一対の対向電極板3f,3gに
付与しているので、該電解エネルギーを利用して陰極側
に付着したスケールを除去できると同時に、電気分解を
的確に行って所望濃度の有効塩素を含んだ水を確実に得
ることができる。他の作用,効果は第1の実施形態と同
様である。
【0070】尚、給水用とスケール除去用の電気分解を
同時に行うための電解電流値を通常給水時のそれよりも
大きく設定したものを例示したが、該電解電流値を通常
給水時のものと同じにし、電解時間のみを所定時間延長
するようにしても給水と同時にスケール除去を行うこと
ができる。
【0071】[第4の実施形態]図7は本発明の第4の実
施形態に係る給水処理のプログラムフローである。本実
施形態が第1の実施形態と異なるところは、給水の累積
時間が設定時間に達したときに極性の切り替えを行うと
共に、次の給水時に給水用とスケール除去用の電気分解
を同時に実施するようにした点にある。以下、図7を参
照して本実施形態に係る水供給装置の動作を説明する。
電源投入後は待機状態に入り、外部からの給水開始指令
を待つ(図7のステップSD1)。
【0072】外部から給水開始指令を受けたときには、
使用する水道水Fの塩素イオン濃度に基づき予め定めた
電解電流値を読み込む(図7のステップSD2)。
【0073】そして、ポンプ5の運転を開始しバルブ7
を開放すると共に、ステップSD2で読み込んだ電解電
流値、例えば1.0Aを一対の対向電極板3f,3gに
付与する(図7のステップSD3)。
【0074】これにより、貯水タンク1内の水道水Fが
浄水器2を介して密閉式電解槽3内に送り込まれ、通路
3bを通過する過程で電気分解される。電解後のアルカ
リ水と酸性水は各出口3d,3eから一旦別々に流出し
てから合流器4で合流され、冷却コイル6を通過する過
程で自然放熱によって冷却され、そしてバルブ7と流量
調節器8を順に介して給水口から一定流量で送出され
る。
【0075】給水時に外部から給水停止指令を受けたと
きには、ポンプ5の運転を停止しバルブ7を閉塞すると
共に、一対の対向電極板3f,3gへの電流付与を停止
する(図7のステップSD4,SD5)。
【0076】密閉式電解槽3内への水道水Fの送り込み
と一対の対向電極3f,3gへの電解電流の付与による
給水が停止された後、つまり給水が1回終了した後は、
その継続時間を加算し、該給水累積時間tdが予め設定
した時間tds、例えば60分に達したか否かを判別す
る(図7のステップSD6,SD7)。
【0077】給水累積時間tdが設定時間tdsに満た
ないときにはステップSD1に移行して再び待機状態に
入り、外部からの給水開始指令及び給水停止指令に基づ
いて給水を実施する。
【0078】給水が断続的或いは継続的に実施されて給
水累積時間tdが設定時間tdsに達したときには、給
水累積時間tdを零にリセットし、続いて一対の対向電
極板3f,3gの極性を切り替えて待機状態に入り、外
部からの給水開始指令を待つ(図7のステップSD8,
SD9,SD10)。
【0079】外部から給水開始指令を受けたときには、
使用する水道水Fの塩素イオン濃度に基づき予め定めた
スケール除去用の電解電流値を読み込む(図7のステッ
プSD11)。このスケール除去用の電解電流値は、給
水用とスケール除去用の電解分解を同時に実施するため
のもので、給水時に付与される電解電流値よりも大きな
値が使用される。
【0080】そして、ポンプ5の運転を開始しバルブ7
を開放すると共に、ステップSD11で読み込んだ電解
電流値、例えば1.5Aを一対の対向電極板3f,3g
に付与する(図7のステップSD12)。
【0081】これにより、陰極側の電極板に付着してい
るスケールが除去されると共に、貯水タンク1内の水道
水Fが浄水器2を介して密閉式電解槽3内に送り込ま
れ、給水時通路3bを通過する過程で電気分解される。
電解後のアルカリ水と酸性水は各出口3d,3eから一
旦別々に流出してから合流器4で合流され、冷却コイル
6を通過する過程で自然放熱によって冷却され、そして
バルブ7と流量調節器8を順に介して給水口から一定流
量で送出される。
【0082】給水時に外部から給水停止指令を受けたと
きには、ポンプ5の運転を停止しバルブ7を閉塞すると
共に、一対の対向電極板3f,3gへの電流付与を停止
する(図7のステップSD13,SD14)。
【0083】この後は、給水累積時間に電解時間を加算
しステップSD1に戻る(図7のステップSD15)。
【0084】このように、本実施形態の水供給装置によ
れば、給水累積時間tdが設定時間tdsを越えたとき
の給水の次の給水時に、給水用電解時よりも大きな電解
エネルギー(電解電流値)を一対の対向電極板3f,3
gに付与しているので、該電解エネルギーを利用して陰
極側に付着したスケールを除去できると同時に、電気分
解を的確に行って所望濃度の有効塩素を含んだ水を確実
に得ることができる。他の作用,効果は第2の実施形態
と同様である。
【0085】尚、給水用とスケール除去用の電気分解を
同時に行うための電解電流値を通常給水時のそれよりも
大きく設定したものを例示したが、該電解電流値を通常
給水時のものと同じにし、電解時間のみを所定時間延長
するようにしても給水と同時にスケール除去を行うこと
ができる。
【0086】[第5の実施形態]図8及び図9は本発明
の第5の実施形態に係るもので、図8は水供給装置の制
御系構成図、図9は給水処理のプログラムフローであ
る。
【0087】本実施形態が第1の実施形態と異なるとこ
ろは、密閉式電解槽3内にある停滞水の温度を検出する
サーミスタ等の水温センサ14を設けて、その検出水温
に基づいてスケール除去用の電解エネルギーを補正する
ようにした点にある。
【0088】以下、図9を参照して本実施形態に係る水
供給装置の動作を説明する。電源投入後は待機状態に入
り、外部からの給水開始指令を待つ(図9のステップS
E1)。
【0089】外部から給水開始指令を受けたときには、
使用する水道水Fの塩素イオン濃度に基づき予め定めた
電解電流値を読み込む(図9のステップSE2)。
【0090】そして、ポンプ5の運転を開始しバルブ7
を開放すると共に、ステップSE2で読み込んだ電解電
流値、例えば1.0Aを一対の対向電極板3f,3gに
付与する(図9のステップSE3)。
【0091】これにより、貯水タンク1内の水道水Fが
浄水器2を介して密閉式電解槽3内に送り込まれ、通路
3bを通過する過程で電気分解される。電解後のアルカ
リ水と酸性水は各出口3d,3eから一旦別々に流出し
てから合流器4で合流され、冷却コイル6を通過する過
程で自然放熱によって冷却され、そしてバルブ7と流量
調節器8を順に介して給水口から一定流量で送出され
る。
【0092】給水時に外部から給水停止指令を受けたと
きには、ポンプ5の運転を停止しバルブ7を閉塞すると
共に、一対の対向電極板3f,3gへの電流付与を停止
する(図9のステップSE4,SE5)。
【0093】密閉式電解槽3内への水道水Fの送り込み
と一対の対向電極3f,3gへの電解電流の付与による
給水が停止された後、つまり給水が1回終了した後は、
給水累積回数nに1を加算し、該給水累積回数nが予め
設定した回数ns、例えば20回に達したか否かを判別
する(図9のステップSE6,SE7)。
【0094】給水累積回数nが設定回数nsに満たない
ときにはステップSE1に移行して再び待機状態に入
り、外部からの給水開始指令及び給水停止指令に基づい
て給水を実施する。
【0095】給水が断続的に実施されて給水累積回数n
が設定回数nsに達したときには、続いて一対の対向電
極板3f,3gの極性を切り替え、使用する水道水Fの
塩素イオン濃度に基づき予め定めたスケール除去用の電
解エネルギー(付与電流値と電流付与時間)を読み込む
(図9のステップSE8,SE9)。
【0096】また、密閉式電解槽3内にある停滞水の温
度を検出し、該検出水温に基づいてステップSE9で読
み込んだスケール除去用の電解エネルギー(付与電流値
と電流付与時間)の補正を行う(図9のステップSE1
0,SE11)。
【0097】ここで、検出水温に基づくスケール除去用
電解エネルギーの補正方法について説明する。
【0098】電気分解能力は水温と密接な関係があり、
水温が高いと能力は弱まり、逆に水温が低いと能力は強
まるので、スケール除去用の電解エネルギーはこれを考
慮した上で決定する必要がある。例えば、検出水温Tが
12℃≦T≦28℃の範囲にあるときは特段の補正を行
わず、読み込んだ通りの数値、即ち付与電流値を1.0
A,電流付与時間を6秒とする。また、検出水温TがT
<12℃のときには電解能力が強くなるため、このとき
には付与電流値を0.8A,電流付与時間を4秒とす
る。さらに、検出水温Tが28℃<Tのときには電解能
力が弱くなるため、このときには付与電流値を1.2
A,電流付与時間を8秒とする。
【0099】勿論、スケール除去用電気分解の付与電流
値と電流付与時間は上記以外の方法、例えば基準水温と
検出水温との差を変数とした関数や、検出水温毎に予め
用意したデータを用いて補正するようにしてもよい。ま
た、検出水温に基づいてスケール除去用電気分解の付与
電流値と電流付与時間の両方を変更するようにしたが、
付与電流値を固定にして電流付与時間のみを変更するよ
うにしたり、或いは電流付与時間を固定にして付与電流
値のみを変更するようにしてもよい。
【0100】そして、ステップSE11で補正したスケ
ール除去用電解エネルギーの付与電流値を一対の対向電
極板3f,3gに付与する(図9のステップSE1
2)。電解開始後は電解時間計測用のタイマーをスター
トさせ、その計測時間tyがステップSE11で補正し
たスケール除去用電解エネルギーの電流付与時間tsy
に達したか否かを判別する(図9のステップSE1
3)。
【0101】計測時間tyが電流付与時間tsyに達し
たときには、一対の対向電極板3f,3gへの電流付与
を停止する(図9のステップSE14)。
【0102】スケール除去用の電気分解が終了した後
は、給水累積回数n及び計測時間tyを零にリセットし
ステップSE1に戻る(図9のステップSE15)。
【0103】このように、本実施形態の水供給装置によ
れば、密閉式電解槽3内にある停滞水の温度に基づいて
スケール除去用電解エネルギーを補正しているので、電
解対象となる水道水Fの温度が変化した場合でも、スケ
ール除去のための電気分解を効果的に行うことができ
る。他の作用,効果は第1の実施形態と同様である。
【0104】尚、第5の実施形態では、第1の実施形態
をベースとし、検出水温に基づいてスケール除去用電解
エネルギーの補正を行うものを例示したが、通常給水時
の電解電解電流値を検出水温に基づいて補正するように
したり、また第2乃至第4の実施形態におけるスケール
除去用電解エネルギーと通常給水時の電解電解電流値の
少なくとも一方を検出水温に基づいて補正するようにし
ても電気分解を効果的に行うことができる。
【0105】[第6の実施形態]図10及び図11は本
発明の第6の実施形態に係るもので、図10は水供給装
置の制御系構成図、図11は給水処理のプログラムフロ
ーである。
【0106】本実施形態が第1の実施形態と異なるとこ
ろは、密閉式電解槽3内にある停滞水の導電率を一対の
対向電極板3f,3gにおける極間電圧によって検出す
る電圧検出回路15を設けて、その検出電圧に基づいて
スケール除去用の電解エネルギーを補正するようにした
点にある。
【0107】以下、図11を参照して本実施形態に係る
水供給装置の動作を説明する。電源投入後は待機状態に
入り、外部からの給水開始指令を待つ(図11のステッ
プSF1)。
【0108】外部から給水開始指令を受けたときには、
使用する水道水Fの塩素イオン濃度に基づき予め定めた
電解電流値を読み込む(図11のステップSF2)。
【0109】そして、ポンプ5の運転を開始しバルブ7
を開放すると共に、ステップSF2で読み込んだ電解電
流値、例えば1.0Aを一対の対向電極板3f,3gに
付与する(図11のステップSF3)。
【0110】これにより、貯水タンク1内の水道水Fが
浄水器2を介して密閉式電解槽3内に送り込まれ、通路
3bを通過する過程で電気分解される。電解後のアルカ
リ水と酸性水は各出口3d,3eから一旦別々に流出し
てから合流器4で合流され、冷却コイル6を通過する過
程で自然放熱によって冷却され、そしてバルブ7と流量
調節器8を順に介して給水口から一定流量で送出され
る。
【0111】給水時に外部から給水停止指令を受けたと
きには、ポンプ5の運転を停止しバルブ7を閉塞すると
共に、一対の対向電極板3f,3gへの電流付与を停止
する(図11のステップSF4,SF5)。
【0112】密閉式電解槽3内への水道水Fの送り込み
と一対の対向電極3f,3gへの電解電流の付与による
給水が停止された後、つまり給水が1回終了した後は、
給水累積回数nに1を加算し、該給水累積回数nが予め
設定した回数ns、例えば20回に達したか否かを判別
する(図11のステップSF6,SF7)。
【0113】給水累積回数nが設定回数nsに満たない
ときにはステップSF1に移行して再び待機状態に入
り、外部からの給水開始指令及び給水停止指令に基づい
て給水を実施する。
【0114】給水が断続的に実施されて給水累積回数n
が設定回数nsに達したときには、続いて一対の対向電
極板3f,3gの極性を切り替え、使用する水道水Fの
塩素イオン濃度に基づき予め定めたスケール除去用の電
解エネルギー(付与電流値と電流付与時間)を読み込む
(図11のステップSF8,SF9)。
【0115】また、密閉式電解槽3内にある停滞水の導
電率を一対の対向電極板3f,3gにおける極間電圧に
よって検出し、該検出電圧に基づいてステップSF9で
読み込んだスケール除去用の電解エネルギー(付与電流
値と電流付与時間)の補正を行う(図11のステップS
F10,SF11)。
【0116】ここで、検出電圧に基づくスケール除去用
電解エネルギーの補正方法について説明する。
【0117】本実施形態では水温に応じて水道水Fの電
気抵抗が反比例的に変化する特性を利用して、停滞水の
水温を検出電圧(導電率)によって代替的に検出してい
る。例えば、検出電圧vが10V≦v≦13Vの範囲に
あるときは特段の補正を行わず、読み込んだ通りの数
値、即ち付与電流値を1.0A,電流付与時間を6秒と
する。また、検出電圧vが13V<vのときには電解能
力が強くなるため、このときには付与電流値を0.8
A,電流付与時間を4秒とする。さらに、検出電圧vが
v<10Vのときには電解能力が弱くなるため、このと
きには付与電流値を1.2A,電流付与時間を8秒とす
る。
【0118】勿論、スケール除去用電気分解の付与電流
値と電流付与時間は上記以外の方法、例えば基準電圧と
検出電圧との差を変数とした関数や、検出電圧毎に予め
用意したデータを用いて補正するようにしてもよい。ま
た、検出電圧に基づいてスケール除去用電気分解の付与
電流値と電流付与時間の両方を変更するようにしたが、
付与電流値を固定にして電流付与時間のみを変更するよ
うにしたり、或いは電流付与時間を固定にして付与電流
値のみを変更するようにしてもよい。
【0119】そして、ステップSF11で補正したスケ
ール除去用電解エネルギーの付与電流値を一対の対向電
極板3f,3gに付与する(図11のステップSF1
2)。電解開始後は電解時間計測用のタイマーをスター
トさせ、その計測時間tyがステップSF11で補正し
たスケール除去用電解エネルギーの電流付与時間tsy
に達したか否かを判別する(図11のステップSF1
3)。
【0120】計測時間tyが電流付与時間tsyに達し
たときには、一対の対向電極板3f,3gへの電流付与
を停止する(図11のステップSF14)。
【0121】スケール除去用の電気分解が終了した後
は、給水累積回数n及び計測時間tyを零にリセットし
ステップSF1に戻る(図11のステップSF15)。
【0122】このように、本実施形態の水供給装置によ
れば、密閉式電解槽3内にある停滞水の導電率に基づい
てその水温を代替的に検出してスケール除去用電解エネ
ルギーを補正しているので、電解対象となる水道水Fの
温度が変化した場合でも、スケール除去のための電気分
解を効果的に行うことができる。他の作用,効果は第1
の実施形態と同様である。
【0123】尚、第6の実施形態では、第1の実施形態
をベースとし、検出電圧に基づいてスケール除去用電解
エネルギーの補正を行うものを例示したが、通常給水時
の電解電解電流値を検出電圧に基づいて補正するように
したり、また第2乃至第4の実施形態におけるスケール
除去用電解エネルギーと通常給水時の電解電解電流値の
少なくとも一方を検出水温に基づいて補正するようにし
ても電気分解を効果的に行うことができる。
【0124】[第7の実施形態]図12は本発明の第7
の実施形態に係る水供給装置の回路図である。
【0125】本実施形態が第1の実施形態と異なるとこ
ろは、シスターン21を浄水器2と密閉式電解槽3の間
に介装した点と、貯水タンク1からシスターン21側へ
の水供給を制御する電動ポンプ22を設けた点にある。
【0126】ちなみに、図中のB1は貯水タンク1と浄
水器2の入口2bを結ぶ管路、B2は浄水器2の出口2
cとポンプ22を結ぶ管路、B3はポンプ22とシスタ
ーン21を結ぶ管路、B4はシスターン21と密閉式電
解槽3の入口3cを結ぶ管路、B5は密閉式電解槽3の
アルカリ水出口3dと合流器4を結ぶ管路、B6は密閉
式電解槽3の酸性水出口3eと合流器4を結ぶ管路、B
7は合流器4とポンプ5を結ぶ管路、B8はポンプ5と
冷却コイル6を結ぶ管路、B9は冷却コイル6とバルブ
7を結ぶ管路、B10はバルブ7と流量調節器8を結ぶ
管路、B11は流量調節器8と給水口(図示省略)を結
ぶ管路である。
【0127】シスターン21は浄化後の水道水Fを一時
的に貯留し混入空気を除去するためのもので、内部水位
を検知するフロートスイッチ21aと、内部圧を大気圧
と等しく保つための均圧管21bを備えている。また、
均圧管21b内には、空気の通過を許容し且つ水やバク
テリア等の通過を阻止する性質を有する通気フィルタ2
1cが配置されており、該通気フィルタ21cにはポリ
エチレンやテフロン等の焼結体またはこれに抗菌処理
(例えばAgコーティング)を施したものが好適に使用
される。このシスターン21内には、フロートスイッチ
21aによって水位降下が検出されたときに貯水タンク
1内の水道水Fがポンプ22によって自動補給される。
【0128】このように、本実施形態の水供給装置によ
れば、密閉式電解槽3内に送り込まれる水道水Fに対し
その上流側のシスターン21において空気抜きを実施で
きるので、空気混入によって給水量にバラツキが発生す
ることを防止して安定した給水量を確保できると共に、
密閉式電解槽3内に水道水Fと空気が混在した状態で送
り込まれることによる電気分解の効率低下を確実に防止
することができる。この水供給装置に対しても第1乃至
第6の実施形態で説明した給水処理方法を適用すること
が可能で、同様の作用,効果を得ることができる。
【0129】以上、第1乃至第7の実施形態では、塩素
イオン含有水として水道水を用いたものを例示したが、
塩素イオンを含むものであれば水道水以外の水を原水と
して用いてもよい。
【0130】また、第1乃至第7の実施形態では、貯水
タンク内の貯留水を密閉式電解槽側に送り込むようにし
たものを例示したが、貯水タンクを排除して管路端を水
道口に接続し、水道口から密閉式電解槽側への水供給を
電動バルブによって制御するようにすれば、回路構成を
コンパクトなものにできると共にポンプ運転時の振動,
騒音を排除できる。
【0131】さらに、第1乃至第7の実施形態では、外
部からの給水停止指令に基づいて電気分解を含む給水を
停止するようにしたものを示したが、給水時間を任意に
設定するための給水時間設定器を設け、給水停止指令に
拘わらずここで設定された給水時間だけ給水を行うよう
にしてもよい。
【0132】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、密閉式電解槽内への塩素イオン含有水の送り込
みと一対の対向電極への電解電流の付与による給水の累
積回数が設定回数に達する度に、給水累積回数が設定回
数を越えたときの給水が停止された後に一対の対向電極
の極性を切り替えるようにしているので、片方の電極板
のみが局部電池化により消耗したり、片方の電極板にス
ケールが付着して電解性能が低下することを防止でき
る。また、給水累積回数が設定回数を越えたときの給水
が停止された後に、切り替え極性下で所定の電解エネル
ギーを一対の対向電極に付与しているので、該電解エネ
ルギーを利用して陰極側に付着したスケールを次の給水
の前段階で除去することができると共に、次の給水時に
は電気分解を何ら障害なく行って所望濃度の有効塩素を
含んだ水を確実に得ることができる。さらに、密閉式電
解槽によって給水途中の塩素イオン含有水を外気と非接
触状態で電気分解しているので、生成された有効塩素を
効果的に利用して所期の殺菌を行うことができ、しかも
外部からバクテリア等が侵入することを防止して水質汚
染を的確に回避することができる。
【0133】請求項2の発明によれば、密閉式電解槽内
への塩素イオン含有水の送り込みと一対の対向電極への
電解電流の付与による給水の累積時間が設定時間に達す
る度に、給水累積時間が設定時間を越えたときの給水が
停止された後に一対の対向電極の極性を切り替えるよう
にしているので、片方の電極板のみが局部電池化により
消耗したり、片方の電極板にスケールが付着して電解性
能が低下することを防止できる。また、給水累積時間が
設定時間を越えたときの給水が停止された後に、切り替
え極性下で所定の電解エネルギーを一対の対向電極に付
与しているので、該電解エネルギーを利用して陰極側に
付着したスケールを次の給水の前段階で除去することが
できると共に、次の給水時には電気分解を何ら障害なく
行って所望濃度の有効塩素を含んだ水を確実に得ること
ができる。他の効果は請求項1の発明と同様である。
【0134】請求項3の発明によれば、給水累積回数が
設定回数を越えたときの給水の次の給水時に、給水用電
解時よりも大きな電解エネルギーを一対の対向電極に付
与しているので、該電解エネルギーを利用して陰極側に
付着したスケールを除去できると同時に、電気分解を的
確に行って所望濃度の有効塩素を含んだ水を確実に得る
ことができる。他の効果は請求項1の発明と同様であ
る。
【0135】請求項4の発明によれば、給水累積時間が
設定時間を越えたときの給水の次の給水時に、給水用電
解時よりも大きな電解エネルギーを一対の対向電極に付
与しているので、該電解エネルギーを利用して陰極側に
付着したスケールを除去できると同時に、電気分解を的
確に行って所望濃度の有効塩素を含んだ水を確実に得る
ことができる。他の効果は請求項2の発明と同様であ
る。
【0136】請求項5の発明によれば、密閉式電解槽内
にある停滞水の温度に基づいて給水用電解時の電解電流
値とスケール除去用電解時の電解エネルギーの少なくと
も一方を補正しているので、電解対象となる塩素イオン
含有水の温度が変化した場合でも各電気分解を効果的に
行うことができる。他の効果は請求項1乃至4の発明と
同様である。
【0137】請求項6の発明によれば、密閉式電解槽内
にある停滞水の導電率に基づいてその水温を代替的に検
出して給水用電解時の電解電流値とスケール除去用電解
時の電解エネルギーの少なくとも一方を補正しているの
で、電解対象となる塩素イオン含有水の温度が変化した
場合でも各電気分解を効果的に行うことができる。他の
効果は請求項1乃至4の発明と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る水供給装置の回
路図
【図2】図1に示した密閉式電解槽の断面図
【図3】図1に示した水供給装置の制御系の構成図
【図4】第1の実施形態における給水処理のプログラム
フロー
【図5】本発明の第2の実施形態に係る給水処理のプロ
グラムフロー
【図6】本発明の第3の実施形態に係る給水処理のプロ
グラムフロー
【図7】本発明の第4の実施形態に係る給水処理のプロ
グラムフロー
【図8】本発明の第5の実施形態に係る水供給装置の制
御系構成図
【図9】第5の実施形態における給水処理のプログラム
フロー
【図10】本発明の第6の実施形態に係る水供給装置の
制御系構成図
【図11】第6の実施形態における給水処理のプログラ
ムフロー
【図12】本発明の第7の実施形態に係る水供給装置の
回路図
【図13】従来の水供給装置の回路図
【符号の説明】
1…貯水タンク、2…浄水器、3…密閉式電解槽、3b
…通路、3c…入口、3d…アルカリ水出口、3e…酸
性水出口、3f,3g…電極板、4…合流器、5…ポン
プ、6…冷却コイル、7…バルブ、8…流量調節器、1
1…マイコン、12…電解制御回路、13…給水制御回
路、14…水温センサ、15…電圧検出回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 5/00 610 C02F 5/00 610B (72)発明者 渡邊 一重 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内 (72)発明者 加藤 功 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内 (72)発明者 中村 悦子 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道水等の塩素イオン含有水を電気分解
    して、所定濃度の有効塩素を含む水を供給する水供給装
    置において、 入口から流入し一対の対向電極間を流れる塩素イオン含
    有水をその通過過程で電気分解して出口から流出可能な
    密閉式電解槽と、 給水開始指令に基づいて密閉式電解槽内への塩素イオン
    含有水の送り込みを開始し、給水停止指令に基づいて或
    いは給水開始から設定給水時間経過後に密閉式電解槽内
    への塩素イオン含有水の送り込みを停止する給水制御手
    段と、 密閉式電解槽内への塩素イオン含有水の送り込みに合わ
    せて所定の電解電流を一対の対向電極に付与する給水用
    電解制御手段と、 密閉式電解槽内への塩素イオン含有水の送り込みと一対
    の対向電極への電解電流の付与による給水の累積回数が
    設定回数を越える度に、給水累積回数が設定回数を越え
    たときの給水が停止された後に一対の対向電極の極性を
    切り替える極性切替制御手段と、 給水累積回数が設定回数を越えたときの給水が停止され
    た後に切り替え極性下で所定の電解エネルギーを一対の
    対向電極に付与するスケール除去用電解制御手段とを具
    備した、 ことを特徴とする水供給装置。
  2. 【請求項2】 水道水等の塩素イオン含有水を電気分解
    して、所定濃度の有効塩素を含む水を供給する水供給装
    置において、 入口から流入し一対の対向電極間を流れる塩素イオン含
    有水をその通過過程で電気分解して出口から流出可能な
    密閉式電解槽と、 給水開始指令に基づいて密閉式電解槽内への塩素イオン
    含有水の送り込みを開始し、給水停止指令に基づいて或
    いは給水開始から設定給水時間経過後に密閉式電解槽内
    への塩素イオン含有水の送り込みを停止する給水制御手
    段と、 密閉式電解槽内への塩素イオン含有水の送り込みに合わ
    せて所定の電解電流を一対の対向電極に付与する給水用
    電解制御手段と、 密閉式電解槽内への塩素イオン含有水の送り込みと一対
    の対向電極への電解電流の付与による給水の累積時間が
    設定時間を越える度に、給水累積時間が設定時間を越え
    たときの給水が停止された後に一対の対向電極の極性を
    切り替える極性切替制御手段と、 給水累積時間が設定時間を越えたときの給水が停止され
    た後に切り替え極性下で所定の電解エネルギーを一対の
    対向電極に付与するスケール除去用電解制御手段とを具
    備した、 ことを特徴とする水供給装置。
  3. 【請求項3】 水道水等の塩素イオン含有水を電気分解
    して、所定濃度の有効塩素を含む水を供給する水供給装
    置において、 入口から流入し一対の対向電極間を流れる塩素イオン含
    有水をその通過過程で電気分解して出口から流出可能な
    密閉式電解槽と、 給水開始指令に基づいて密閉式電解槽内への塩素イオン
    含有水の送り込みを開始し、給水停止指令に基づいて或
    いは給水開始から設定給水時間経過後に密閉式電解槽内
    への塩素イオン含有水の送り込みを停止する給水制御手
    段と、 密閉式電解槽内への塩素イオン含有水の送り込みに合わ
    せて所定の電解電流を一対の対向電極に付与する給水用
    電解制御手段と、 密閉式電解槽内への塩素イオン含有水の送り込みと一対
    の対向電極への電解電流の付与による給水の累積回数が
    設定回数を越える度に、給水累積回数が設定回数を越え
    たときの給水が停止された後に一対の対向電極の極性を
    切り替える極性切替制御手段と、 給水累積回数が設定回数を越えたときの給水の次の給水
    時に上記の給水用電解時よりも大きな電解エネルギーを
    一対の対向電極に付与するスケール除去用電解制御手段
    とを具備した、 ことを特徴とする水供給装置。
  4. 【請求項4】 水道水等の塩素イオン含有水を電気分解
    して、所定濃度の有効塩素を含む水を供給する水供給装
    置において、 入口から流入し一対の対向電極間を流れる塩素イオン含
    有水をその通過過程で電気分解して出口から流出可能な
    密閉式電解槽と、 給水開始指令に基づいて密閉式電解槽内への塩素イオン
    含有水の送り込みを開始し、給水停止指令に基づいて或
    いは給水開始から設定給水時間経過後に密閉式電解槽内
    への塩素イオン含有水の送り込みを停止する給水制御手
    段と、 密閉式電解槽内への塩素イオン含有水の送り込みに合わ
    せて所定の電解電流を一対の対向電極に付与する電解制
    御手段と、 密閉式電解槽内への塩素イオン含有水の送り込みと一対
    の対向電極への電解電流の付与による給水の累積時間が
    設定時間を越える度に、給水累積時間が設定時間を越え
    たときの給水が停止された後に一対の対向電極の極性を
    切り替える極性切替制御手段と、 給水累積時間が設定時間を越えたときの給水の次の給水
    時に上記の給水用電解時よりも大きな電解エネルギーを
    一対の対向電極に付与するスケール除去用電解制御手段
    とを具備した、 ことを特徴とする水供給装置。
  5. 【請求項5】 密閉電解槽内にある停滞水の温度を検出
    する水温検出手段と、 検出水温に基づいて給水用電解時の電解電流値とスケー
    ル除去用電解時の電解エネルギーの少なくとも一方の補
    正を行うエネルギー補正手段とを具備した、 ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の水
    供給装置。
  6. 【請求項6】 密閉式電解槽内にある停滞水の導電率を
    一対の対向電極における極間電圧によって検出する電圧
    検出手段と、 検出電圧に基づいて給水用電解時の電解電流値とスケー
    ル除去用電解時の電解エネルギーの少なくとも一方の補
    正を行うエネルギー補正手段とを具備した、 ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の水
    供給装置。
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