JPH09154947A - 注射器 - Google Patents

注射器

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JPH09154947A
JPH09154947A JP7344861A JP34486195A JPH09154947A JP H09154947 A JPH09154947 A JP H09154947A JP 7344861 A JP7344861 A JP 7344861A JP 34486195 A JP34486195 A JP 34486195A JP H09154947 A JPH09154947 A JP H09154947A
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JP
Japan
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mounting body
syringe
needle
hole
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JP7344861A
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Yoshikuni Saito
嘉邦 斎藤
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Individual
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    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
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    • A61M5/32Needles; Details of needles pertaining to their connection with syringe or hub; Accessories for bringing the needle into, or holding the needle on, the body; Devices for protection of needles
    • A61M5/34Constructions for connecting the needle, e.g. to syringe nozzle or needle hub
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】針装着体の装着が容易で、注射針引込み動作が
極力小さな力で簡単に行え、しかもピストンと針装着体
の係合が安全に行え、更にハブの針装着体に対する装着
が容易となる。 【解決手段】シリンジ先端の挿着孔4bの内周部にスト
ッパ部7を形成し、挿着孔4bに装着される針装着体1
5の本体15aに当接端面16bを、ストッパ部7に矢
印B方向に当接自在に形成し、本体15aに干渉防止面
19bを、当接端面16bから本体15aの先端に亙っ
て形成し、干渉防止面19bとストッパ部7の頂部7c
との間に間隔L5を形成するようにし、本体15aに、
干渉防止面19bよりも突出した突起部22を形成し、
突起部22と挿着孔4bの内周面4cとの間に間隔L6
を形成するようにし、ストッパ部7に周方向当接面7d
を、本体15aの矢印E、F方向への回動移動が阻止さ
れ得る形で、突起部22と当接自在に形成して構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使い捨て用の注射器と
して用いるのに好適な注射器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、使い捨て用の注射器としては、患
者の血液等が付着した使用後の注射針による二次感染を
防止するために、使用後、該注射針をシリンジ内に引込
み挿入させ得る注射針引込み機能をもった注射器が各種
考案され使用されている。また、ルアーロック式の注射
器、つまりシリンジの先端に針装着体が装着され、該針
装着体の先端に、注射針を接続したハブがねじ込み装着
され得るようになっている注射器が広く使用されてお
り、現在、このようなルアーロック式の注射器であっ
て、上述したような注射針引込み機能をもった注射器が
各種考案され使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した注
射針引込み機能をもったルアーロック式の注射器におい
て、針装着体のシリンジへの装着は、シリンジの先端側
から容易にできることが望まれている。なぜなら、シリ
ンジのピストン装着側から針装着体を挿入装着すると、
この挿入装着時に該シリンジのピストン装着側の内部、
即ち薬液注入空間に塵埃等が進入しやすくなり都合が悪
いからである。また、上述した注射針引込み機能をもっ
たルアーロック式の注射器において、注射針引込み時に
は、ピストンと針装着体を係合させた後、該ピストンの
操作により針装着体及び、該針装着体に装着されたハブ
と注射針をシリンジ内部に引き込むようにするわけであ
るが、この針装着体の引込み動作は、極力小さな力で、
しかも簡単に行えることが望まれている。また、ピスト
ンと針装着体の係合時には、ピストンに押されて針装着
体がシリンジの先端側から飛び出すといったような危険
を防止できることが望まれている。更に、上述した注射
針引込み機能をもったルアーロック式の注射器におい
て、シリンジへ装着された針装着体に対してハブを装着
する際、該ハブを針装着体に対してねじ込むようにする
ことから、針装着体がハブと一緒になって、シリンジに
対して回動してしまうことを防止し、ハブの針装着体に
対する装着を容易にする必要がある。以上のように、注
射針引込み機能をもったルアーロック式の注射器におい
ては、針装着体のシリンジへの装着が、シリンジの先端
側から容易にでき、かつ、注射針引込み時における針装
着体の引込み動作が、極力小さな力で、しかも簡単に行
え、しかもピストンと針装着体の係合が安全に行え、更
にハブの針装着体に対する装着が容易であるような注射
器が望まれている。
【0004】本発明は上記事情に鑑み、注射針引込み機
能をもったルアーロック式の注射器において、針装着体
のシリンジへの装着が、シリンジの先端側から容易にで
き、かつ、注射針引込み時における針装着体の引込み動
作が、極力小さな力で、しかも簡単に行え、しかもピス
トンと針装着体の係合が安全に行え、更にハブの針装着
体に対する装着が容易である注射器を提供することを目
的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のうち第1の
発明は、シリンジ本体(2)を有し、前記シリンジ本体
(2)にピストン(39)を、該シリンジ本体(2)の
軸心方向(矢印A、B方向)に摺動自在に装着して設
け、前記シリンジ本体(2)の先端に、筒状に形成され
た針装着体装着穴(4b)を設け、前記針装着体装着穴
(4b)の先端に、装着体導入穴(7b)を、該針装着
体装着穴(4b)とシリンジ本体(2)外部を連通する
形で設け、前記針装着体装着穴(4b)に対して、注射
針(23)が接続され得る針装着体(15)を、所定の
シール機構(65)を介して着脱自在に接続する注射器
(1)において、前記針装着体(15)は、前記針装着
体装着穴(4b)に、前記装着体導入穴(7b)を介し
て前記シリンジ本体(2)の軸心方向(矢印A、B方
向)に直線的に挿入され、また該針装着体装着穴(4
b)から前記シリンジ本体(2)内に、前記シリンジ本
体(2)の軸心方向(矢印A、B方向)に直線的に引き
抜き得る形の柱状の装着体本体(15a)を有し、前記
装着体本体(15a)の外周部に、該装着体本体(15
a)の外周部と前記針装着体装着穴(4b)の内周部と
の間で、前記シリンジ本体(2)の軸心方向(矢印A、
B方向)における第1の幅(W1)を有する溝(10、
10P)と、該第1の幅(W1)より広い、前記シリン
ジ本体(2)の軸心方向(矢印A、B方向)における第
2の幅(W2)を有する突条(11、11P)とによ
る、前記シール機構(65)を構成する溝(10、10
P)又は突条(11、11P)を、前記装着体本体(1
5a)の軸心方向(矢印A、B方向)に垂直な平面に沿
って環状に形成し、前記装着体本体(15a)に装着体
側係合手段(25)を、前記ピストン(39)と係合自
在に設け、前記針装着体装着穴(4b)の内周部に、前
記シール機構(65)を構成する突条(11、11P)
又は溝(10、10P)を、前記シリンジ本体(2)の
軸心方向(矢印A、B方向)に垂直な平面に沿って環状
に形成し、前記装着体本体(15a)は、前記針装着体
装着穴(4b)において装着された際、前記溝(10、
10P)が前記突条(11、11P)に対して所定の接
触圧力で接触係合される形で配置されるようになってお
り、前記装着体本体(15a)の先端側にハブ装着用ネ
ジ穴(18)を、前記装着体本体(15a)の軸心方向
(矢印A、B方向)に開口した筒状に形成し、前記装着
体本体(15a)の前記先端側にハブ装着用テーパ部
(20)を、前記ハブ装着用ネジ穴(18)内で、前記
装着体本体(15a)の軸心方向(矢印A、B方向)に
突出した形で形成し、前記針装着体装着穴(4b)の内
周部のうち前記装着体導入穴(7b)の近傍に、突条体
(8)からなるストッパ部(7)を形成し、前記装着体
本体(15a)に軸方向当接部(16b)を、前記スト
ッパ部(7)に対して、該装着体本体(15a)の軸心
方向(矢印A、B方向)で、しかも前記装着体導入穴
(7b)に向かう方向に当接自在に形成し、前記装着体
本体(15a)にストッパ干渉防止面(19b)を、前
記軸方向当接部(16b)に隣接した位置(K1)から
前記装着体本体(15a)の先端位置(K2)に亙って
形成し、前記ストッパ干渉防止面(19b)は、前記装
着体本体(15a)が前記針装着体装着穴(4b)にお
いて装着された際、前記ストッパ部(7)の頂部(7
c)との間に、前記シリンジ本体(2)の軸心方向(矢
印A、B方向)に垂直な方向で第1の干渉防止間隔(L
5)が0以上で形成される形で形成し、前記装着体本体
(15a)に、前記ストッパ干渉防止面(19b)より
も、前記装着体本体(15a)の軸心方向(矢印A、B
方向)に垂直な方向に突出した周方向当接部(22)を
形成し、前記周方向当接部(22)は、前記装着体本体
(15a)が前記針装着体装着穴(4b)において装着
された際、前記針装着体装着穴(4b)の内周面(4
c)との間に、前記シリンジ本体(2)の軸心方向(矢
印A、B方向)に垂直な方向で第2の干渉防止間隔(L
6)が0以上で形成される形で形成し、前記ストッパ部
(7)に周方向当接面(7d)を、前記装着体本体(1
5a)が前記針装着体装着穴(4b)において装着され
た際、前記装着体本体(15a)の、前記シリンジ本体
(2)の軸心(P1)を中心とした周方向(矢印E、F
方向)への回動移動が阻止され得る形で、前記周方向当
接部(22)と、前記シリンジ本体(2)の軸心(P
1)を中心とした周方向(矢印E、F方向)に当接自在
に形成して構成される。
【0006】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明の注射器(1)において、前記装着体導入穴(7b)
の周囲に1個以上のスリット(9)を形成した。
【0007】また本発明のうち第3の発明は、第2の発
明の注射器(1)において、前記スリット(9)は、前
記シリンジ本体(2)の軸心(P1)を中心とした周方
向(矢印E、F方向)に配置された突条体(8)に形成
された前記周方向当接面(7d、7d)間に配置されて
いる。
【0008】また本発明のうち第4の発明は、第1の発
明の注射器(1)において、前記装着体側係合手段(2
5)は、前記装着体本体(15a)の軸心方向(矢印
A、B方向)とは垂直な方向に、該装着体本体(15
a)を貫通する形で穿設された溝である。
【0009】また本発明のうち第5の発明は、第1の発
明の注射器(1)において、前記装着体本体(15a)
に、前記装着体側係合手段(25)の、前記装着体本体
(15a)の軸心方向(矢印A、B方向)とは垂直な方
向における側方において、変形促進溝(27)を設け
た。
【0010】なお、( )内の番号等は、図面における
対応する要素を示す、便宜的なものであり、従って、本
記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以
下の作用の欄についても同様である。
【0011】
【作用】上記した構成により本発明のうち第1の発明で
は、針装着体(15)をシリンジ本体(2)へ装着する
際には、該針装着体(15)を、装着体導入穴(7b)
を介してシリンジ本体(2)の針装着体装着穴(4b)
に、該シリンジ本体(2)の軸心方向(矢印A、B方
向)に直線的に挿入するようにする。また、注射針引込
み時には、ストッパ干渉防止面(19b)とストッパ部
(7)との干渉、従って針装着体(15)とストッパ部
(7)との干渉が第1の干渉防止間隔(L5)により防
止され、周方向当接部(22)と針装着体装着穴(4
b)の内周面(4c)との干渉、従って針装着体(1
5)と針装着体装着穴(4b)の内周面(4c)との干
渉が第2の干渉防止間隔(L6)により防止される。ま
た、ピストン(39)と針装着体(15)の係合時に
は、該ピストン(39)に押される針装着体(15)が
軸方向当接部(16b)を介してストッパ部(7)によ
り支持される。更に、シリンジ本体(2)へ装着された
針装着体(15)に対して、ハブ装着用ネジ穴(18)
及びハブ装着用テーパ部(20)を介して、所定のハブ
(21)をねじ込み装着する際、周方向当接部(22)
がストッパ部(7)の周方向当接面(7d)に対して周
方向(矢印E、F方向)に当接することにより、該装着
体本体(15a)の周方向(矢印E、F方向)への回動
移動が阻止される。
【0012】また本発明のうち第2の発明では、スリッ
ト(9)が形成されていることにより、針装着体装着穴
(7b)の膨張は容易になる。
【0013】また本発明のうち第3の発明では、ストッ
パ部(7)のうち、突条体(8)の欠落部位に相当する
周方向当接面(16b、16b)間の部位が、シリンジ
本体(2)先端の欠落部位に相当するスリット(9)の
部位に対応配置されている。
【0014】また本発明のうち第4の発明では、装着体
本体(15a)に対する装着体側係合手段(25)の加
工形成は、該装着体本体(15a)を貫通穿設して溝を
形成する形で行う。また、ピストン(39)を押圧し
て、装着体側係合手段(25)を介して該ピストン(3
9)の先端部と装着体本体(15a)を係合させる際、
装着体側係合手段(25)内に残留した注射薬液が、ピ
ストン(39)の先端部と装着体本体(15a)との間
で圧縮されようとするが、前記注射薬液は溝である装着
体側係合手段(25)を介して、前記装着体本体(15
a)の軸心方向(矢印A、B方向)とは垂直な方向に、
該軸心(P1)から遠ざかる方向に適宜流動して、装着
体本体(15a)の側方などにのがれる。
【0015】また本発明のうち第5の発明では、変形促
進溝(27)により、装着体本体(15a)のうち装着
体側係合手段(25)の付近の変形は容易になってい
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明による注射器の一例を示した模式断
面図、図2は、図1に示す注射器の挿着孔付近における
拡大断面図、図3は、図2に示すシール機構の拡大断面
図、図4は、図2のI矢視図、図5は、図2のII矢視
図、図6は、図1に示す注射器において、ピストンの折
り取りを行っている図、図7は、本発明による注射器の
別の一例であり、その挿着孔付近における拡大断面図で
ある。
【0017】注射器1は、図1に示すように、樹脂製の
シリンジ100を有しており、シリンジ100には、シ
リンジ本体2が設けられている(なお、図1は注射器1
の模式断面図であるが、便宜上、後述するピストン39
の一部においては、断面でなく側面を示してある。)。
また、シリンジ本体2には、円筒状に形成された主円筒
部3が設けられている。ここで、主円筒部3の軸心方向
即ち、軸心P1に平行な正逆両方向を図の矢印A方向
(即ち、図1の紙面左方向)及び、矢印B方向(図1の
紙面右方向)とする。従って、矢印A、B方向はシリン
ジ本体2の軸心方向である。主円筒部3の外周側には、
該主円筒部3の矢印B側(図1の紙面右側)の開口端部
3a付近において、平板状の注射器支持部5が、該主円
筒部3に対してツバ状に設けられている。主円筒部3の
内周面3c側には、前記開口端部3a付近において、主
円筒部3の軸心P1に向かう方向即ち、図の矢印D方向
に突起した係止リブ3bが、該内周面3cに沿って円環
状に形成されている。主円筒部3の矢印A側(図1の紙
面左側)には、図1及び図2に示すように、漏斗形状の
テ−パ部6が、該主円筒部3に一体的に連続する形で形
成されており、テ−パ部6の矢印A、B方向に垂直な断
面(即ち、円形断面)における内径は、矢印A方向に向
かって収斂している。なお、主円筒部3の内部と、テ−
パ部6の内部とは、矢印A、B方向に連通しており、こ
れら両内部を合わせた空間をシリンジ本体2の内部空間
2aとする。
【0018】テ−パ部6の矢印A側即ち、シリンジ本体
2の先端側には、図1及び図2及び図4及び図6に示す
ように、基本的に前記軸心P1を中心とした筒状の挿着
部4が、該テ−パ部6に一体的に連続する形で矢印A方
向に伸延形成されており、従って挿着部4は、その内側
に筒状の挿着孔4bを形成している。挿着孔4bの矢印
A側の先端には、略円形に開口した導入穴7bが、該挿
着孔4bとシリンジ本体2の外部を矢印A、B方向に連
通する形で設けられており、前記挿着孔4bの内周部の
うち前記導入孔7bの近傍、即ち該導入孔7bのすぐ矢
印B側の位置には、ストッパ部7が形成されている。即
ち、ストッパ部7は挿着孔4bの内周部から図の矢印D
方向に突出したリブ状に形成されており、ストッパ部7
は挿着孔4bの内周部に沿った、しかも矢印A、B方向
に垂直な平面に沿った基本的に1筋の円環状に形成され
ている。また、ストッパ部7は、軸心P1を中心に所定
のピッチPT1(例えば図4では105°)で円弧状に
伸延した3つの突条体8から構成されており、各突条体
8、8の間には軸心P1を中心に所定のピッチPT2
(例えば図4では15°)で円弧状に伸延した欠落部位
8aがそれぞれ形成されている。つまり、3つの突条体
8は、軸心P1を中心にした周方向である図の矢印E、
F方向に配置されている。なお、ストッパ部7の頂部7
cと前記導入穴7bの間に亙っては、挿着孔4bの断面
積が矢印A方向に向かって拡大する形のテーパ状に形成
されており、従ってこれらストッパ部7の頂部7cと導
入穴7bの間には開口先端面7aがテーパ状に形成され
ているなお、ストッパ部7の頂部7c、即ち各突条体8
の頂部7cは、その断面が図2に示すように矢印A、B
方向に略平行となった、円環状の面状に形成されてい
る。
【0019】ところで、挿着部4には、図1及び図2及
び図4及び図6に示すように、該挿着部4の矢印A側を
軸心P1を中心に3つの挿着部片4aに分割する形で、
3つのスリット9が形成されている。これら各スリット
9は、軸心P1を中心に所定のピッチPT2(従って上
述した欠落部位8aのピッチPT2と同じピッチ)で円
弧状に伸延した、挿着部4における欠落部位となった形
で形成されている。また、これら各スリット9は、上述
したストッパ部7の各欠落部位8aと対応整合した位置
に形成されており、従って各スリット9はストッパ部7
の各突条体8、8間にそれぞれ配置されている。一方、
挿着孔4bの内周面4c側には、図2及び図3に示すよ
うに、該内周面4cのうち、上述した3つのスリット9
よりも矢印B側の位置で保持用リブ11が、矢印A、B
方向に垂直な平面に沿った1筋の円環状に形成されてい
る。なお、上述したシリンジ100は、シリンジ本体2
と注射器支持部5が一体成型される形で構成されてお
り、シリンジ本体2は、主円筒部3、テ−パ部6、挿着
部4が一体成型される形で構成されている。
【0020】一方、挿着孔4bには、図1及び図2に示
すように、注射針装着ユニット13が装着されており
(なお、図2では、説明の便宜上、注射針装着ユニット
13のうち後述するハブ21及び注射針23が省略され
ている)、注射針装着ユニット13は挿着孔4bに挿入
装着された状態の針装着体15を有している。針装着体
15は、挿着孔4bに、前記導入穴7bを介して矢印B
方向に直線的に挿入され、また該挿着孔4bから前記シ
リンジ本体2内に矢印B方向に直線的に引き抜き得る形
の、基本的に円柱状の本体15aを有しており、更に本
体15aは円柱状の円柱部16を有している。円柱部1
6の外周面16a側には、該円柱部16の軸心、従って
前記本体15aの軸心(本実施例の場合は軸心P1と一
致)の方向、即ち図の矢印A、B方向に垂直な平面に沿
った1筋の円環状で形成された保持用溝10が、該外周
面16aに沿って形成されている。なお、この保持用溝
10は、上述した挿着孔4bの保持用リブ11に対して
所定の接触圧力で着脱自在に接触係合されており、この
係合によって針装着体15は、挿着孔4bに対して着脱
自在に係合接続されている。なお、保持用リブ11の、
軸心P1を含む平面による断面は、図3に示すように略
半円形になっており、従って該保持用リブ11の矢印
A、B方向の幅は、先端部11aに近いほど狭く、先端
部11aから遠いほど、即ち軸心P1からの遠心方向で
ある図の矢印C方向に向かうほど広くなっている。ここ
で、保持用リブ11の矢印A、B方向の最大の幅(保持
用リブ11の根元付近での幅)を幅W2とする。本実施
例では、この保持用リブ11の幅W2が、保持用溝10
の開口部10aにおける矢印A、B方向の幅W1よりも
広くなっているため、これら保持用リブ11と保持用溝
10との係合は、保持用リブ11の先端部11a側の一
部が保持用溝10に挿入された形で実現される。つま
り、これら保持用リブ11と保持用溝10との係合は、
保持用リブ11の表面のうちの所定の接触部11b、1
1bと保持用溝10の開口部10とが、軸心P1に垂直
な平面に沿った円環状に線接触(図3は断面図なので点
状に接触している様子が示されている)することによっ
て実現されている。なお、上述した保持用溝10と保持
用リブ11とは、針装着体15を挿着孔4bに係合さ
せ、しかもこれら針装着体15と挿着孔4bの間をシー
ルするためのシール機構65を構成している。
【0021】また、円柱部16について、図2に示すよ
うに、軸心P1から外周面16aまでの矢印C、D方向
の距離L3(即ち、外径の2分の1)は、挿着孔4bに
おける、軸心P1から内周面4cまでの矢印C、D方向
の距離L1(即ち、内径の2分の1)よりもやや小さく
なっており、従って挿着孔4bに本体15aが係合した
状態において、挿着孔4bの内周面4cと円柱部16の
外周面16aとの間には隙間としての矢印C、D方向の
間隔L7が形成されている。一方、本体15aの先端側
である図の矢印A側には、図2に示すように、円柱部1
6の矢印A側に、該円柱部16と同心状に矢印A方向に
伸延し、該矢印A方向に開口した形で一体的に設けられ
た円筒状の円筒部19が形成されており、円筒部19は
挿着孔4bの内部から、ストッパ部7及び導入穴7bを
通過して矢印A方向に伸延した状態になっている。ま
た、円筒部19については、軸心P1から該円筒部19
の外周面19cまでの矢印C、D方向の距離L4(即
ち、外径の2分の1)は、挿着孔4bのストッパ部7に
おける、軸心P1から頂部7cまでの矢印C、D方向の
距離L2(即ち、内径の2分の1)よりもやや小さくな
っており、従って挿着孔4bに針装着本15が係合した
状態において、ストッパ部7と円筒部19の外周面19
cとの間には隙間としての矢印C、D方向の間隔L5が
形成されている。また、円筒部19の内側には、後述す
るハブ21を本体15aにねじ込み装着するためのハブ
用ネジ穴18が、該円筒部19の内周面側にネジ山19
aを形成した形で形成されている。更に、本体15aの
先端側である図の矢印A側には、円柱部16の矢印A側
に、該円柱部16と同心状に矢印A方向に突出伸延した
形で一体的に設けられた筒状のハブ用テーパ部20が形
成されており、ハブ用テーパ部20は前記円筒部19の
内部の中央に配置されている。このハブ用テーパ部20
の形状は、外径が矢印A方向に向かうほど小さくなる形
のテーパ状になっている。
【0022】一方、円柱部16の矢印A側の端部には、
該円柱部16の前記間隔L3と、前記円筒部19の前記
間隔L4との差により、略円環状に配置された形で当接
端面16bが形成されており、該当接端面16bは、前
記ストッパ部7の各突条体8の矢印B側の側部8bに対
して、矢印B側に接近して対応配置されている。つま
り、当接端面16bは、ストッパ部7の各突条体8の側
部8bに矢印B方向に当接自在になっている。なお、ス
トッパ部7の3つの突条体8は、上述したように軸心P
1を中心に所定のピッチPT1で円弧状に伸延して形成
されており、各突条体8、8の間には軸心P1を中心に
所定のピッチPT2で円弧状に伸延した欠落部位8aが
それぞれ形成されている。前記当接端面16bは、これ
ら3つの突条体8に対応して形成されているので、該当
接端面16bは略円環状に配置された3つの部位からな
っており、これら各部位は軸心P1を中心に前記ピッチ
PT1で円弧状に伸延して形成されており、これら各部
位の間には軸心P1を中心に前記ピッチPT2で円弧状
に伸延した当接端面16b以外の部位がそれぞれ形成さ
れている。なお、円筒部19の外周面19cのうち、当
接端面16bに隣接した位置K1から、本体15aの先
端位置K2(即ち、円筒部19の矢印A側の先端位置)
に亙っては、干渉防止面19bとなっている。つまり、
当接端面16bが3つの突条体8に対応して3つの部位
から構成されているので、該干渉防止面19bも3つの
突条体8に対応して3つの部位から構成されている。
【0023】更に、円柱部16の矢印A側の端部のう
ち、前記当接端面16b以外の部位、即ち前記当接端面
16bを構成する、前記ピッチPT1で円弧状に伸延し
た3つの部位の間に位置する、それぞれ前記ピッチPT
2で円弧状に伸延した3つの部位には、該当接端面16
bの位置よりも矢印A方向に突出した形の突起部22が
それぞれ形成されている。各突起部22は、前記円筒部
19の外周面19cよりも矢印C方向に突出しており、
軸心P1から該突起部22の矢印C側の端面22aまで
の矢印C、D方向の距離L3’は、前記円柱部16につ
いての、軸心P1から外周面16aまでの矢印C、D方
向の距離L3と略等しくなっている。即ち、該距離L
3’は、前記挿着孔4bにおける、軸心P1から内周面
4cまでの矢印C、D方向の距離L1よりもやや小さく
なっており、従って挿着孔4bに針装着本15が係合し
た状態において、突出部22の端部22aと挿着孔4b
の内周面4cとの間には隙間としての矢印C、D方向の
間隔L6が形成されている。なお、各突起部22は、ス
トッパ部7の各欠落部位8aに対応配置されていること
から、各突起部22は、ストッパ部7の各突条体8、8
の間に配置されている。つまり、軸心P1を中心とした
周方向を図で矢印E、F方向とし、各突条体8における
矢印E側及び矢印F側の端面を周方向当接面7d、7d
とすると、各突起部22は、各突条体8、8の周方向当
接面7d、7d間に配置されており、従って各突起部2
2の、挿着孔4bに対する矢印E、F方向への回動、即
ち、針装着体15の、挿着孔4bに対する矢印E、F方
向への回動は、これら突起部22が各突条体8の周方向
当接面7dに当接することにより阻止されるようになっ
ている。
【0024】また、円柱部16には、その矢印B側の端
面16cに開口部25aを形成する形で、係合溝25が
矢印A方向に向かって形成されており、係合溝25は、
図5に示すように矢印A、B方向とは垂直な図の矢印
G、H方向に円柱部16を貫通した形の溝となってい
る。係合溝25は、基本的に、開口部25aに隣接した
導入部25b及び該導入部25bの矢印A側に連通連続
する保持部25cから構成されており、導入部25bと
保持部25cの間には、矢印G、H方向に垂直な図の矢
印J、K方向の間隔が中央方向(本実施例では軸心P1
に向かう方向)に上下両側から狭くなったくびれ部25
dが形成されている。更に、円柱部16には、係合溝2
5の矢印J側及び矢印K側において、変形促進溝27、
27が、円柱部16の端面16cから矢印A方向に伸延
した形で設けられており、これら変形促進溝27、27
も、矢印G、H方向に円柱部16を貫通した形の溝とな
っている。また、本体15aには、円柱部16及びハブ
用テーパ部20に亙って矢印A、B方向に伸延して穿設
された薬液流通孔26が、ハブ用テーパ部20の先端側
外部と前記係合溝25の保持部25cとを連通接続する
形で設けられている。針装着体15の本体15aは、以
上の円柱部16、円筒部19、ハブ用テーパ部20から
構成されている。
【0025】注射針装着ユニット13は、上述した針装
着体15以外にハブ21を有している。ハブ21は、図
1に示すように、前記本体15aのハブ用テーパ部20
に水密に被せられたキャップ状に形成されており、ハブ
21の矢印B側にはつば状に突出したネジ係合部21a
が設けられている。つまり、ネジ係合部21aが円筒部
19のハブ用ネジ穴18のネジ山19aに螺合した状態
になっている。即ち、ハブ21は、ネジ係合部21a及
び円筒部19のネジ山19aを介して本体15aにネジ
込み装着自在になっている。なお、ハブ21の先端側に
は注射針23が接続されており、注射針23の内部(即
ち、薬液の流通する空間)は、ハブ21の内部21bと
連通し、従って該内部21bを介して前記本体15aの
薬液流通孔26と連通している。
【0026】一方、注射器1には、図1に示すように、
ピストン39が設けられている(なお、図1は、注射器
1の模式断面図であるが、ピストン39のうち、後述す
るピストン本体40、外押圧板42、内押圧板43につ
いては、便宜上、断面でなく側面を示している。)。ピ
ストン39は、矢印A、B方向に伸延した棒状のピスト
ン本体40を有しており、ピストン本体40は、矢印
A、B方向に偏長な長方形板状の2つの合同な平板部4
0aが、断面が十字状を成す形で一体的に交差して設け
られている。平板部40aの板面の矢印A、B方向に垂
直な幅は、前記主円筒部3のうちの係止リブ3bにおけ
る内径に略等しく、ピストン本体40は、該ピストン本
体40の矢印A側より、主円筒部3に、開口端部3aを
通して挿入された形で設けられている。
【0027】ピストン本体40の各平板部40aには、
矢印A側寄りにおいて、各平板部40aの両側部40
b、40bよりピストン本体40の軸心(即ち、軸心P
1)方向に楔形の切欠き41が設けられている。4ヵ所
の切欠き41は、矢印A、B方向において互いに整合し
た位置に設けられている。また、ピストン本体40の矢
印B側の端部側には、板面が矢印A、B方向に垂直な円
形板状の外押圧板42がピストン本体40と一体的に、
かつ同心状に設けられており、外押圧板42の径は、主
円筒部3の内径よりも充分に大きく設けられている。ピ
ストン本体40の矢印A側の端部側には、図1に示すよ
うに、板面が矢印A、B方向に垂直な円形板状の内押圧
板43がピストン本体40と一体的に、かつ同心状に設
けられており(従って、内押圧板43は主円筒部3の内
部に位置しており)、内押圧板43の径は、前記主円筒
部3の内径に略等しくなっている(従って、内押圧板4
3の径は、主円筒部3のうちの係止リブ3bにおける内
径よりも大きい。)。内押圧板43には、図1に示すよ
うに、矢印A側にパッキン支持部45が矢印A方向に突
出した略円柱状に設けられており、パッキン支持部45
には、リング状に形成された、可撓性のある樹脂からな
るパッキン46が係合装着されている。即ち、パッキン
46により、シリンジ本体2の内部は、該パッキン46
の矢印A側及び矢印B側の間で水密(及び気密)に閉塞
され得るようになっている。
【0028】更に、パッキン支持部45の矢印A側には
ハブ係合部47が一体的に設けられており、ハブ係合部
47は矢印A、B方向に伸延した円柱部47a及び、該
円柱部47aの矢印A側に設けられた挿入部47bから
なっている。挿入部47bは、その径が円柱部47aよ
り大きな半球形状であり、該挿入部47bはその球面4
7c側を矢印A側に向ける形で配置されている。なお、
円柱部47aの径は、前記針装着体15の本体15aに
設けられた係合溝25のくびれ部25dにおける図の矢
印J、K方向の間隔に略等しくなっており、挿入部47
bの径は、前記係合孔25の保持部25cの矢印J、K
方向よりも小さくなっている。
【0029】注射器1は、以上のように構成されてお
り、該注射器1を組立る際には、以下の手順で行う。即
ち、注射器1の構成部品であるシリンジ100、注射針
装着ユニット13、ピストン39を準備する。この場
合、注射針装着ユニット13は、針装着体15とハブ2
1が分離された状態にしておき、該ハブ21には注射針
23が予め接続されている。そしてまず初めに、シリン
ジ100にピストン39を装着し、次いで、シリンジ1
00に針装着体15を挿着する。即ち、針装着体15の
挿着は、ハブ挿着部4の導入穴7b側より、該針装着体
15を挿着孔4bに挿入するようにする。つまり、針装
着体15の矢印B側、即ち端面16c側を挿着部4の導
入穴7bから開口先端面7aに押圧させ、そのまま針装
着体15をシリンジ100に対して矢印B方向に押し進
める。この際、上述したように開口先端面7aがテーパ
状に形成されているので、針装着体15により開口先端
面7aを押圧する力は、挿着部4のストッパ部7付近を
軸心P1に対する遠心方向、即ち図の矢印C方向に拡大
させる力となる。また、挿着部4の矢印A側は上述した
ように3つのスリット9により3つの挿着部片4aに分
割されているので、挿着部4の矢印A側、即ちストッパ
部7付近は、針装着体15からの押圧力により容易に矢
印C方向に拡大される。針装着体15からの押圧力によ
りストッパ部7付近を矢印C方向に拡大させながら、更
に針装着体15をシリンジ100に対して矢印B方向に
押し進めることにより、針装着体15の保持用溝10を
挿着孔4bの保持用リブ11に係合させる。これら保持
用溝10と保持用リブ11の係合により、針装着体15
と挿着孔4bが係合され、針装着体15の当接端面16
bはストッパ部7の矢印B側に接近して対応配置され、
針装着体15の3つの突起部22は、ストッパ部7の3
つの突条体8の間にそれぞれ配置される。なお、上述し
たようにストッパ部7の頂部7cは、矢印A、B方向に
伸延した面状に形成されていることから、針装着体15
の挿着時には、針装着体15を矢印B方向に挿入するた
めのガイドとしての働きをなす。また、頂部7cが矢印
D方向などにとがってないことから、ストッパ7は補強
されており、従って挿着時に針装着体15がストッパ7
と擦れて、該ストッパ7の一部が削りとられるといった
ことが有効に防止されている。よって、組立時におい
て、異物がシリンジ本体2の内部空間2a等に混入して
しまうといったことが未然に防止され、安全性が高い。
【0030】次いで、注射針23が接続されたハブ21
を、針装着体15のハブ用テーパ部20に被せると共
に、針装着体15のハブ用ネジ穴18にねじ込み装着す
ることにより、該針装着体15に装着接続して、注射器
1の組立てを完了する。なお、ハブ21のねじ込み装着
の際には、該ハブ21のねじ込み動作により、針装着体
15を軸心P1を中心に、シリンジ100に対して矢印
E、F方向に回動させようとする力が生じる。しかし、
針装着体15の3つの突起部22は、矢印E、F方向に
ストッパ7の各突条体8の周方向当接面7dに当接する
ようになっており、これら突起部22と突条体8の当接
により、針装着体15の矢印E、F方向への回動が阻止
され防止されている。よって、ハブ21のねじ込み装着
は容易に行われる。また、以上のように注射器1の組立
ては、上述のように、大部分の作業が、押圧装着するこ
とによって行われるため、複雑な作業を伴わず容易であ
る。
【0031】以上のように組立てられた注射器1を使用
し、使用の後、廃棄するには、次のように行う。まず、
組立られた注射器1に液状の注射媒体59を充填する。
注射媒体59の充填は、ピストン39を引っ張ることに
より、シリンジ本体2の内部空間2aに負圧を生ぜしめ
て、注射針23の先端側から注射媒体59を吸引するよ
うにして行う。注射媒体59は、注射針23、ハブ21
の内部21b、薬液流通孔26、係合孔25を介してシ
リンジ本体2の内部空間2aに流入し充填される。な
お、針装着体15の本体15aの円柱部16と挿着孔4
bとの間には隙間としての間隔L7が形成されている
が、針装着体15の保持溝10と挿着孔4bの保持リブ
11が係合しているので、これら保持溝10と保持リブ
11の間において、針装着体15と挿着孔4bとの間に
作用する所定の接触圧力、即ちシール圧によって、針装
着体15と挿着孔4bとの間がシールされ、液漏れが生
じない。なお、これら保持溝10と保持リブ11の係合
は、上述したように、開口部10aと接触部11bの間
における線接触によりなされているので、面接触などと
比較し高いシール性能を発揮し、都合がよい。
【0032】注射媒体59の充填の後、患者への薬液注
射注入を行い、その後、該注射器1の廃棄を行う。ま
ず、ピストン39と針装着体15とを互いに係合させ
る。即ち、ピストン39を更に矢印A方向に押圧する。
押圧によってピストン39のハブ係合部47の挿入部4
7bは、図6に示すように、針装着体15の係合溝25
の導入部25bに突入される。この際、挿入部47bの
先端には球面47cが形成されているため、突入された
挿入部47bはくびれ部25cを容易に通過し、保持部
25cに到達する。また、挿入部47bの矢印B側に伸
延している円柱部47aは、くびれ部25cを矢印A、
B方向に貫通する形で存在している。つまり、ピストン
39と針装着体15は互いに係合された。なお、挿入部
47bに矢印A方向の押圧力が作用することによって、
針装着体15にも矢印A方向の押圧力が作用する。しか
し、針装着体15は、当接端面16bにおいて、ストッ
パ部7に矢印A方向に当接するので、その結果、該スト
ッパ部7により支持される。従って、針装着体15は、
該押圧力を受けても矢印A方向等に殆ど移動せず、よっ
て、針装着体15が挿着孔4bから矢印A方向外部に抜
け出るようなことはなく安全である。
【0033】ピストン39とハブ13とを互いに係合さ
せた後、ピストン39をシリンジ100に対して矢印B
方向に引っ張る。これにより、ハブ係合部47及び係合
溝25を介してピストン39と係合された針装着体15
は、図6に示すように、該ピストン39と共にシリンジ
100に対して矢印B方向に引っ張られる。従って、針
装着体15と挿着孔4bとの間の係合が外されて、針装
着体15及び、該針装着体15に装着接続されたハブ2
1と注射針23は、シリンジ本体2の内部空間2aに挿
入される。ピストン39を更に引っ張り、図6に示すよ
うに、内押圧板43が、シリンジ本体2の主円筒部3の
係止リブ3bに当接する位置まで引っ張ってピストン3
9を停止させる。この際、注射針23の先端が完全に内
部空間2a内に挿入されている。なお、ピストン39の
内押圧板43が係止リブ3bによって係止されることに
より、誤ってピストン39を引きすぎ、ピストン39に
係合されたハブ13に挿着された注射針36がシリンジ
本体2外部に飛び出すことが防止されており、注射針2
3で手等を傷つけ起こす二次感染等の事故が防止されて
いる。また、ピストン39の内押圧板43が係止リブ3
bによって係止された状態では、ピストン39のピスト
ン本体40に形成された切欠き41の位置が、図6に示
すように、矢印A、B方向において、シリンジ本体2の
開口端部3aの位置に略対応した状態になっている。
【0034】次いで、シリンジ本体2を一方の手で固定
したまま、他方の手で、ピストン39を掴み、図6に示
すように、該ピストン39に矢印C方向の力を与える。
シリンジ本体2に対して、ピストン39に矢印C方向の
力が加えることにより、ピストン本体40には、前記係
止リブ3bとシリンジ本体2の開口端部3aとを支点と
する形で曲げ応力が加わり、ピストン本体40において
比較的曲げ応力に対して構造上弱く形成されている切欠
き41においてピストン本体40は折れ、ピストン本体
40は、切欠き41を境に矢印A側の部分と矢印B側の
部分とに分離される。次いで、これらの折取りされたシ
リンジ本体2側の部分とピストン39の外押圧板42の
部分とを廃棄処分する。
【0035】なお、上述した実施例では、シール機構6
5を構成する溝及び突条である、保持用溝10及び保持
用リブ11がそれぞれ針装着体15側及び挿着孔4b側
に形成されていたが、シール機構を構成する溝及び突条
を、それぞれ挿着孔4b側及び針装着体15側に形成し
てもよい。例えば、図7に示すように、シール機構を構
成する溝及び突条である、保持用溝10P及び保持用リ
ブ11Pを、それぞれ挿着孔4b側及び針装着体15側
に形成してもよい。なお、本実施例ではスリット9は3
つ、ストッパ部9の突条体8も3つであったが、本発明
ではスリットの数はいくつでもよいし、ストッパ部の突
条体も1つ以上であればいくつでもよい。例えば、スリ
ット及び突条体が4つづつ形成されていてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち第1の
発明は、シリンジ本体2等のシリンジ本体を有し、前記
シリンジ本体にピストン39等のピストンを、該シリン
ジ本体の矢印A、B方向等の軸心方向に摺動自在に装着
して設け、前記シリンジ本体の先端に、筒状に形成され
た挿着孔4b等の針装着体装着穴を設け、前記針装着体
装着穴の先端に、導入穴7b等の装着体導入穴を、該針
装着体装着穴とシリンジ本体外部を連通する形で設け、
前記針装着体装着穴に対して、注射針23等の注射針が
接続され得る針装着体15等の針装着体を、シール機構
65等の所定のシール機構を介して着脱自在に接続する
注射器において、前記針装着体は、前記針装着体装着穴
に、前記装着体導入穴を介して前記シリンジ本体の軸心
方向に直線的に挿入され、また該針装着体装着穴から前
記シリンジ本体内に、前記シリンジ本体の軸心方向に直
線的に引き抜き得る形の柱状の本体15a等の装着体本
体を有し、前記装着体本体の外周部に、該装着体本体の
外周部と前記針装着体装着穴の内周部との間で、前記シ
リンジ本体の軸心方向における幅W1等の第1の幅を有
する保持用溝10、10P等の溝と、該第1の幅より広
い、前記シリンジ本体の軸心方向における幅W2等の第
2の幅を有する保持用リブ11、11P等の突条とによ
る、前記シール機構を構成する溝又は突条を、前記装着
体本体の軸心方向に垂直な平面に沿って環状に形成し、
前記装着体本体に係合溝25等の装着体側係合手段を、
前記ピストンと係合自在に設け、前記針装着体装着穴の
内周部に、前記シール機構を構成する突条又は溝を、前
記シリンジ本体の軸心方向に垂直な平面に沿って環状に
形成し、前記装着体本体は、前記針装着体装着穴におい
て装着された際、前記溝が前記突条に対して所定の接触
圧力で接触係合される形で配置されるようになってお
り、前記装着体本体の先端側にハブ用ネジ穴18等のハ
ブ装着用ネジ穴を、前記装着体本体の軸心方向に開口し
た筒状に形成し、前記装着体本体の前記先端側にハブ用
テーパ部20等のハブ装着用テーパ部を、前記ハブ装着
用ネジ穴内で、前記装着体本体の軸心方向に突出した形
で形成し、前記針装着体装着穴の内周部のうち前記装着
体導入穴の近傍に、突条体8等の突条体からなるストッ
パ部7等のストッパ部を形成し、前記装着体本体に当接
端面16b等の軸方向当接部を、前記ストッパ部に対し
て、該装着体本体の軸心方向で、しかも前記装着体導入
穴に向かう方向に当接自在に形成し、前記装着体本体に
干渉防止面19b等のストッパ干渉防止面を、前記軸方
向当接部に隣接した位置K1等の位置から前記装着体本
体の先端位置K2等の先端位置に亙って形成し、前記ス
トッパ干渉防止面は、前記装着体本体が前記針装着体装
着穴において装着された際、前記ストッパ部の頂部7c
等の頂部との間に、前記シリンジ本体の軸心方向に垂直
な方向で間隔L5等の第1の干渉防止間隔が0以上で形
成される形で形成し、前記装着体本体に、前記ストッパ
干渉防止面よりも、前記装着体本体の軸心方向に垂直な
方向に突出した突起部22等の周方向当接部を形成し、
前記周方向当接部は、前記装着体本体が前記針装着体装
着穴において装着された際、前記針装着体装着穴の内周
面4c等の内周面との間に、前記シリンジ本体の軸心方
向に垂直な方向で間隔L6等の第2の干渉防止間隔が0
以上で形成される形で形成し、前記ストッパ部に周方向
当接面7d等の周方向当接面を、前記装着体本体が前記
針装着体装着穴において装着された際、前記装着体本体
の、前記シリンジ本体の軸心P1等の軸心を中心とした
矢印E、F方向等の周方向への回動移動が阻止され得る
形で、前記周方向当接部と、前記シリンジ本体の軸心を
中心とした周方向に当接自在に形成して構成されるの
で、本発明による注射器において、針装着体をシリンジ
本体へ装着する際には、該針装着体を、装着体導入穴を
介してシリンジ本体の針装着体装着穴に、該シリンジ本
体の軸心方向に直線的に挿入するようにする。つまり、
針装着体はシリンジ本体の先端側から該シリンジ本体に
挿入装着することができるので、この挿入装着時に該シ
リンジ本体のピストン装着側の内部などに塵埃等が進入
せず都合がよい。なお、針装着体を針装着体装着穴に挿
入する際には、該針装着体装着穴に形成された突条体か
らなるストッパ部が針装着体に干渉することになる。つ
まり、針装着体の針装着体装着穴への挿入は、該針装着
体装着穴のうちストッパ部が形成された位置を膨張させ
る形で行われることになる。上述したように本発明で
は、ストッパ部が針装着体装着穴の内周部のうち装着体
導入穴の近傍に形成されているので、前記針装着体装着
穴の膨張は、該装着体導入穴の近傍において行われる。
即ち、前記針装着体装着穴の膨張は、該針装着体装着穴
のピストン装着側などで行われるのに比べ、位置的に極
力容易に行われ得るようになっている。つまり、針装着
体のシリンジ本体への装着が、シリンジ本体の先端側か
ら容易にできるようになっている。また、本発明による
注射器において、注射針引込み時には、ピストンと針装
着体を、装着体側係合手段を介して係合させた後、該ピ
ストンの操作により針装着体及び、該針装着体に装着さ
れたハブと注射針をシリンジ本体内部に引き込むように
する。ところで、針装着体は針装着体装着穴に対して、
シール機構を構成する突条と溝が所定の接触圧力で互い
に接触係合した形で装着されていると共に、該溝の第1
の幅が、該突条の第2の幅よりも狭いことから、これら
溝と突条の間の接触係合は環状でかつ線状な接触により
行われる。つまり本発明の場合、針装着体と針装着体装
着穴の間の接触係合が、例えば面状な接触により行われ
ているような場合に比べ、該接触係合を解除するにおい
て、極力小さな力で解除が可能になっている。よって、
針装着体の引込み動作は極力小さな力で行えるようにな
っている。更に、針装着体の引込み時には、ストッパ干
渉防止面がストッパ部の位置を、シリンジ本体の軸心方
向に通過することになるが、このストッパ干渉防止面に
対しては、前記ストッパ部の頂部との間において、前記
シリンジ本体の軸心方向に垂直な方向で0以上の第1の
干渉防止間隔が形成されているので、ストッパ干渉防止
面とストッパ部との干渉、従って針装着体とストッパ部
との干渉が防止されている。勿論、ストッパ干渉防止面
と針装着体装着穴の内周面との干渉も防止されている。
つまり、針装着体の引込み動作は極力小さな力で行える
ようになっている。また一方、針装着体の引込み時に
は、ストッパ干渉防止面よりも、前記装着体本体の軸心
方向に垂直な方向に突出した周方向当接部が、針装着体
装着穴の内周面の位置を、シリンジ本体の軸心方向に通
過することになるが、この周方向当接部に対しては、前
記針装着体装着穴の内周面との間において、前記シリン
ジ本体の軸心方向に垂直な方向で0以上の第2の干渉防
止間隔が形成されているので、周方向当接部と針装着体
装着穴の内周面との干渉、従って針装着体と針装着体装
着穴の内周面との干渉が防止されている。つまり、針装
着体の引込み動作は極力小さな力で行えるようになって
いる。更に、針装着体の引込み動作は、ピストンによる
押し引き動作だけで行えるので簡単である。また、装着
体本体には軸方向当接部が、ストッパ部に対して、該装
着体本体の軸心方向で、しかも装着体導入穴に向かう方
向に当接自在に形成されているので、ピストンと針装着
体の係合時には、該ピストンに押される針装着体が軸方
向当接部を介してストッパ部により支持されるので、該
針装着体がシリンジの先端側から飛び出すといったよう
な危険が防止される。更に、本発明による注射器におい
て、シリンジ本体へ装着された針装着体に対して、ハブ
装着用ネジ穴及びハブ装着用テーパ部を介して、所定の
ハブをねじ込み装着する際、針装着体の装着体本体がハ
ブと一緒になって、シリンジ本体に対して周方向に回動
しようとするが、周方向当接部がストッパ部の周方向当
接面に対して周方向に当接することにより、該装着体本
体の周方向への回動移動が阻止される。つまり、ハブの
針装着体に対する装着は容易である。以上のように、注
射針引込み機能をもったルアーロック式の注射器であ
る、本発明による注射器では、針装着体のシリンジ本体
への装着が、シリンジ本体の先端側から容易にでき、か
つ、注射針引込み時における針装着体の引込み動作が、
極力小さな力で、しかも簡単に行え、しかもピストンと
針装着体の係合が安全に行え、更にハブの針装着体に対
する装着が容易である。更に以上の効果に加えて、針装
着体のシリンジ本体への装着時に、針装着体装着穴の、
前記シリンジ本体の軸心方向に垂直な平面に沿って環状
に形成されたシール機構を構成する溝又は突条が、該針
装着体装着穴へ、該軸心方向へ直線的に挿入された針装
着体の、軸心方向に垂直な平面に沿って環状に形成され
たシール機構を構成する突条又は溝と直ちに係合し、該
針装着体が所定の位置に位置決めされるので、針装着体
を挿入するだけで、他に特別な操作を行わずに、針装着
体装着穴内での該針装着体の位置決めが完了し、また針
装着体とシリンジ本体間のシールも同時に完了させるこ
とができ、極めて迅速な組立が可能となる。また、上述
した針装着体と針装着体装着穴の間のシール、即ち溝と
突条の間のシールは環状でかつ線状な接触により行われ
るので、針装着体と針装着体装着穴の間のシールは、例
えば面状な接触により行われるような場合に比べて、極
力高いシール性能を発揮し得るようになっている。
【0037】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明の注射器において、前記装着体導入穴の周囲に1個以
上のスリット9等のスリットを形成した。即ち、注射器
の組立時における、針装着体の針装着体装着穴への挿入
は、該針装着体装着穴を膨張させる形で行われるが、該
針装着体装着穴にはスリットが形成されていることによ
り、膨張が極力容易になされるようになっている。従っ
て、第1の発明による効果に加えて、針装着体の針装着
体装着穴への挿入が容易になるので、注射器の組立が容
易になる。
【0038】また本発明のうち第3の発明は、第2の発
明の注射器において、前記スリットは、前記シリンジ本
体の軸心を中心とした周方向に配置された突条体に形成
された前記周方向当接面間に配置されている。即ち、ス
トッパ部のうち、突条体の欠落部位に相当する周方向当
接面間の部位が、シリンジ本体先端の欠落部位に相当す
るスリットの部位に対応配置されていることになる。つ
まり、第2の発明による効果に加えて、シリンジ本体先
端及びストッパ部における欠落部位が対応した位置に配
置されているので、構造が簡単となり、製造が容易にな
る。また、針装着体を針装着体装着穴に装着した際、周
方向当接面間に適切に配置される、該針装着体側の周方
向当接部が、これら周方向当接面間に配置されているス
リットを介して外部から見えるようになっている。つま
り、針装着体側の周方向当接部が所定の位置である周方
向当接面間に適切に配置されているかどうかをスリット
を介して外部から目視確認することにより、該針装着体
の針装着体装着穴に対する適切な装着を容易に確認でき
るので都合がよい。
【0039】また本発明のうち第4の発明は、第1の発
明の注射器において、前記装着体側係合手段は、前記装
着体本体の軸心方向とは垂直な方向に、該装着体本体を
貫通する形で穿設された溝であるので、第1の発明によ
る効果に加えて、装着体本体に対する装着体側係合手段
の加工形成は、該装着体本体を貫通穿設して溝を形成す
る形で行えばよいので容易である。また、ピストンを押
圧して、装着体側係合手段を介して該ピストンの先端部
と装着体本体を係合させる際、装着体側係合手段内に残
留した注射薬液が、ピストンの先端部と装着体本体との
間で圧縮されようとするが、装着体側係合手段は、前記
装着体本体の軸心方向とは垂直な方向に、該装着体本体
を貫通する形で穿設された溝であるので、前記注射薬液
は溝である装着体側係合手段を介して、前記装着体本体
の軸心方向とは垂直な方向に、該軸心から遠ざかる方向
に適宜流動して、装着体本体の側方などにのがれる。つ
まり、装着体側係合手段内に残留した注射薬液が、ピス
トンの先端部と装着体本体との間で圧縮されることが極
力防止されることから、ピストンの先端部と装着体本体
の係合が極力小さな力で行え都合がよい。
【0040】また本発明のうち第5の発明は、第1の発
明の注射器において、前記装着体本体に、前記装着体側
係合手段の、前記装着体本体の軸心方向とは垂直な方向
における側方において、変形促進溝27等の変形促進溝
を設けたので、変形促進溝により、装着体本体のうち装
着体側係合手段の付近の変形は極力容易になっている。
よって、第1の発明による効果に加えて、装着体側係合
手段等を変形させる形で行われる、装着体側係合手段を
介したピストンの先端部と装着体本体との係合は、極力
小さな力で容易に行えるようになっている。また、これ
により、ピストンの先端部と装着体本体との係合時に、
装着体本体からストッパ部に作用する応力が極力小さく
なるので、該ストッパ部の大きさ、即ち突出の度合を極
力小さくできる。つまり、装着体本体をシリンジ本体に
装着する際における、ストッパ部からの抵抗を極力小さ
くでき都合がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による注射器の一例を示した模
式断面図である。
【図2】図2は、図1に示す注射器の挿着孔付近におけ
る拡大断面図である。
【図3】図3は、図2に示すシール機構の拡大断面図で
ある。
【図4】図4は、図2のI矢視図である。
【図5】図5は、図2のII矢視図である。
【図6】図6は、図1に示す注射器において、ピストン
の折り取りを行っている図である。
【図7】図7は、本発明による注射器の別の一例であ
り、その挿着孔付近における拡大断面図である。
【符号の説明】
1……注射器 2……シリンジ本体 4b……針装着体装着穴(挿着孔) 4c……内周面 7……ストッパ部 7b……装着体導入穴(導入穴) 7c……頂部 7d……周方向当接面 8……突条体 9……スリット 10……溝(保持用溝) 10P……溝(保持用溝) 11……突条(保持用リブ) 11P……突条(保持用リブ) 15……針装着体 15a……装着体本体(本体) 16b……軸方向当接部(当接端面) 18……ハブ装着用ネジ穴(ハブ用ネジ穴) 19b……ストッパ干渉防止面(干渉防止面) 20……ハブ装着用テーパ部(ハブ用テーパ部) 22……周方向当接部(突起部) 23……注射針 25……装着体側係合手段(係合溝) 27……変形促進溝 39……ピストン 65……シール機構 P1……軸心 K1……位置(位置) K2……先端位置 L5……第1の干渉防止間隔(間隔) L6……第2の干渉防止間隔(間隔) W1……第1の幅(幅) W2……第2の幅(幅)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンジ本体を有し、 前記シリンジ本体にピストンを、該シリンジ本体の軸心
    方向に摺動自在に装着して設け、 前記シリンジ本体の先端に、筒状に形成された針装着体
    装着穴を設け、 前記針装着体装着穴の先端に、装着体導入穴を、該針装
    着体装着穴とシリンジ本体外部を連通する形で設け、 前記針装着体装着穴に対して、注射針が接続され得る針
    装着体を、所定のシール機構を介して着脱自在に接続す
    る注射器において、 前記針装着体は、前記針装着体装着穴に、前記装着体導
    入穴を介して前記シリンジ本体の軸心方向に直線的に挿
    入され、また該針装着体装着穴から前記シリンジ本体内
    に、前記シリンジ本体の軸心方向に直線的に引き抜き得
    る形の柱状の装着体本体を有し、 前記装着体本体の外周部に、該装着体本体の外周部と前
    記針装着体装着穴の内周部との間で、前記シリンジ本体
    の軸心方向における第1の幅を有する溝と、該第1の幅
    より広い、前記シリンジ本体の軸心方向における第2の
    幅を有する突条とによる、前記シール機構を構成する溝
    又は突条を、前記装着体本体の軸心方向に垂直な平面に
    沿って環状に形成し、 前記装着体本体に装着体側係合手段を、前記ピストンと
    係合自在に設け、 前記針装着体装着穴の内周部に、前記シール機構を構成
    する突条又は溝を、前記シリンジ本体の軸心方向に垂直
    な平面に沿って環状に形成し、 前記装着体本体は、前記針装着体装着穴において装着さ
    れた際、前記溝が前記突条に対して所定の接触圧力で接
    触係合される形で配置されるようになっており、 前記装着体本体の先端側にハブ装着用ネジ穴を、前記装
    着体本体の軸心方向に開口した筒状に形成し、 前記装着体本体の前記先端側にハブ装着用テーパ部を、
    前記ハブ装着用ネジ穴内で、前記装着体本体の軸心方向
    に突出した形で形成し、 前記針装着体装着穴の内周部のうち前記装着体導入穴の
    近傍に、突条体からなるストッパ部を形成し、 前記装着体本体に軸方向当接部を、前記ストッパ部に対
    して、該装着体本体の軸心方向で、しかも前記装着体導
    入穴に向かう方向に当接自在に形成し、 前記装着体本体にストッパ干渉防止面を、前記軸方向当
    接部に隣接した位置から前記装着体本体の先端位置に亙
    って形成し、 前記ストッパ干渉防止面は、前記装着体本体が前記針装
    着体装着穴において装着された際、前記ストッパ部の頂
    部との間に、前記シリンジ本体の軸心方向に垂直な方向
    で第1の干渉防止間隔が0以上で形成される形で形成
    し、 前記装着体本体に、前記ストッパ干渉防止面よりも、前
    記装着体本体の軸心方向に垂直な方向に突出した周方向
    当接部を形成し、 前記周方向当接部は、前記装着体本体が前記針装着体装
    着穴において装着された際、前記針装着体装着穴の内周
    面との間に、前記シリンジ本体の軸心方向に垂直な方向
    で第2の干渉防止間隔が0以上で形成される形で形成
    し、 前記ストッパ部に周方向当接面を、前記装着体本体が前
    記針装着体装着穴において装着された際、前記装着体本
    体の、前記シリンジ本体の軸心を中心とした周方向への
    回動移動が阻止され得る形で、前記周方向当接部と、前
    記シリンジ本体の軸心を中心とした周方向に当接自在に
    形成して構成した注射器。
  2. 【請求項2】前記装着体導入穴の周囲に1個以上のスリ
    ットを形成したことを特徴とする請求項1記載の注射
    器。
  3. 【請求項3】前記スリットは、前記シリンジ本体の軸心
    を中心とした周方向に配置された突条体に形成された前
    記周方向当接面間に配置されていることを特徴とする請
    求項2記載の注射器。
  4. 【請求項4】前記装着体側係合手段は、前記装着体本体
    の軸心方向とは垂直な方向に、該装着体本体を貫通する
    形で穿設された溝であることを特徴とする請求項1記載
    の注射器。
  5. 【請求項5】前記装着体本体に、前記装着体側係合手段
    の、前記装着体本体の軸心方向とは垂直な方向における
    側方において、変形促進溝を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の注射器。
JP7344861A 1993-03-12 1995-12-06 注射器 Pending JPH09154947A (ja)

Priority Applications (2)

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JP7344861A JPH09154947A (ja) 1995-12-06 1995-12-06 注射器
US08/616,830 US5968020A (en) 1993-03-12 1996-03-15 Syringe assembly

Applications Claiming Priority (1)

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JP7344861A JPH09154947A (ja) 1995-12-06 1995-12-06 注射器

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1923086A1 (en) * 2006-11-15 2008-05-21 Arte Corporation Luer-lock type cylindrical tip of syringe
JP2009515574A (ja) * 2005-11-14 2009-04-16 エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー 非円筒形チャンバを有するシリンダ/ピストン・ユニット
WO2021165297A1 (en) * 2020-02-18 2021-08-26 Becton Dickinson France An adaptor for mounting onto a medical container, a medical container comprising said adaptor, and a drug delivery device comprising said medical container

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