JP2004523311A - 安全性が改善された医療用途のための装置、特に注射器 - Google Patents

安全性が改善された医療用途のための装置、特に注射器 Download PDF

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Abstract

本発明は、鋭利な要素(11)を備えた装置の部分(2)の周りに配置される保護ケーシング(5)を備えた装置に関する。この発明によれば、保護ケーシング(5)は、少なくとも一つの開口すなわちスリット(32)を備える。鋭利な要素(11)を備えた装装置の部分(2)は、少なくとも一つの支持部(45)を有すると共に保護ケーシング(5)に関してスライド可能な第1の支持部(6)に接続されている。装置(1)は、一つの支持部(17)を有する第2の支持部(4)を備える。また、本発明の装置は、それぞれの支持部(45,17)に及ぼされる対抗する力が所定の閾値を超えると破壊することができる破壊可能手段(20)を備える。

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、安全性が改善された医療用途のための装置、特に注射器に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、安全性が改善された医療用途のための装置、特に注射器であって、(i)患者の組織に導入されるか、患者の体液と接触するようにもたらされ、それにより、組織または体液によって汚染されることが意図されている鋭利な又は鋭い刃をもつ部材(11)、特に注射針と、(ii)装置の部分(2)の周囲で係合する保護ケーシング(5)、特に注射器本体であって、このケーシング(5)と部分(2)とは、鋭利な又は鋭い刃をもつ部材(11)が露出される装置(1)の使用位置と、前記ケーシング(5)によってこの針(11)が包囲された安全位置との間を、使用後に刺傷や切傷およびこの部材(11)によるそれから想定される使用者の感染からのいかなる危険性をも防止するように相互に移動可能である保護ケーシング(5)と、(iii)特に手動操作により、前記部分(2)および前記ケーシング(5)を前記使用位置と安全位置との間で互いに移動することを可能にする移動手段(6)とを備え、前記保護ケーシング(5)は、少なくとも一つの長手方向のスロットすなわち切欠を備えており、前記部分(2)は、保護ケーシング(5)に対してスライド可能な第1の支持部分(6)に接続された鋭利な又は鋭い刃をもつ部材(11)を有し、当該第1の支持部分(6)は、前記スロットすなわち切欠(32)を介して係合され、保護ケーシング(5)の上に突き出し、使用者の手の2本の指、特に人差し指と中指とを支持するように作用する少なくとも一つの支持部(45)を有する何れかの装置に対して適用可能なものである。
【0003】
本発明は、注射器や、この注射器の針である鋭利な又は鋭い刃をもつ部材に適用されるように意図されている。
【0004】
特許文献1には、請求項1の前文による装置が開示されている。
【0005】
しかしながら、前記文献の装置は、注射器が再利用されてしまうことに対する完全な安全性をもたらし得ないという欠点を有している。
【0006】
特許文献2には、注入の最後に、注射器本体に対するケーシングの移動を妨げるものがない装置が開示されている。この移動は、それが起こると、針が再度露出されるだけではなく、プランジャの戻りにより、注射器の詰め替えが可能となる。この文献の装置も、注射器が再利用されてしまうことに対する完全な安全性をもたらし得ないという欠点を有している。
【0007】
また、これらの既存の注射器は、それらの比較的複雑な構造、それらの構成要素の寸法公差やこれらの構成要素を互いに接合させることに伴う寸法公差の結果として生じる製造上の問題、異なる径の注射器本体に対する適合性の欠如、または、前記各構成要素間に遊びが存在することに伴う様々な欠点を有する。
【0008】
【特許文献1】
欧州特許出願公開第1 090 652号明細書
【特許文献2】
国際公開第00/56383号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、これらの欠点のすべてに対処することを目的とする。
【0010】
したがって、本発明の主たる目的は、保護ケーシングを安全位置へと移動させるための異なる別個の動作の必要性を除き、この移動を調整する可能性を除くことにより、上述のように、使用後の偶発的な刺傷や切傷の危険性に対し、使用者に完全な安全をもたらすか、または、少なくとも安全性を向上させることができる装置を利用可能にする点にある。
【0011】
本発明の他の目的は、注射器の構造または装置のアセンブリを複雑にし過ぎることなく、または、この構造およびこのアセンブリを既存の注射器と比べて単純化さえもすることによって、上記の目的を達成することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
関連する装置は、それ自体わかるように、(i)患者の組織に導入されるか、患者の体液と接触するようにもたらされ、それにより、組織または体液によって汚染されることが意図されている鋭利な又は鋭い刃をもつ部材(11)、特に針と、(ii)装置の部分の周囲で係合する保護ケーシング、特に注射器本体であって、このケーシングと部分とは、鋭利な又は鋭い刃をもつ部材が露出される装置の使用位置と、前記ケーシングによってこの針が包囲された安全位置との間を、使用後に刺傷や切傷およびこの部材によるそれから想定される使用者の感染からのいかなる危険性をも防止するように相互に移動可能である保護ケーシングと、(iii)特に手動操作により、前記部分および前記ケーシングを前記使用位置と安全位置との間で互いに移動することを可能にする移動手段とを備え、前記保護ケーシングは、少なくとも一つの長手方向のスロットすなわち切欠を備えており、前記部分は、保護ケーシングに対してスライド可能な第1の支持部分に接続された鋭利な又は鋭い刃をもつ部材を有し、当該第1の支持部分は、前記スロットすなわち切欠を介して係合され、保護ケーシングの上に突き出し、使用者の手の2本の指、特に人差し指と中指とを支持するように作用する少なくとも一つの支持部を有しており、前記装置は、第3の指、特に使用者の親指のための支持部を有する第2の支持部分、特にプランジャロッドを備え、
前記装置は、前記第1および第2の支持部分の前記それぞれの支持部に及ぼされる対抗する力の閾値を超えると破壊することができる破壊可能手段を備え、これらの手段の破壊は、鋭利すなわち鋭利な又は鋭い刃をもつ部材を備えた前記部分と前記保護ケーシングとの突然の相対運動を発生させ、それにより、この部分とケーシングとが当該突然の運動の最後に安全位置にもたらされる。
【0013】
本発明によれば、装置は、更に、鋭利な又は鋭い刃をもつ部材を有する部分と保護ケーシングとを安全位置でロックする手段を備える。
【0014】
鋭利な又は鋭い刃をもつ部材を備えた部分と保護ケーシングとを安全位置にもたらすことを可能にする動作は、使用中に装置が保持されるのと同一の手のグリップにより実現され、この動作は、この使用の継続として実現され得る。
【0015】
前記突然の運動は、鋭利な又は鋭い刃をもつ部材を有する部分と保護ケーシングとの相対移動を不注意な調整を制限または禁止する。
【0016】
安全位置における鋭利な又は鋭い刃をもつ部材を備えた部分および保護ケーシングのロックが確保されるか、少なくとも、この部分およびこのケーシングのロック解除が実質的に不可能となる。
【0017】
本発明の好ましい実施形態によれば、装置は、注射器であって、鋭利な又は鋭い刃をもつ部材を有する前記部分は、その末端に針を有する注射器本体と、その基端のフランジのような接続手段とにより形成され、前記第1の支持部分は、リングにより形成され、このリングは、該リングと注射器本体との間の軸方向の接続を確実にするために、注射器本体のそれを補う接続手段を備えた保護ケーシングの内部につかえる部分と、例えば対称をなし、前記支持部を形成すると共に使用者の人差し指と中指とをそれぞれ受けるように意図された2つの翼型突起を備えたケーシングから突出した部分とを備え、前記第2の支持部分は、注射器のプランジャロッドにより形成され、このプランジャロッドは、2つの入れ子式部品を有し、そのうち一方は、末端部が前記注射器のプランジャに接続され、そのうちの他方は、基端部が使用者の親指のための支持部を形成するヘッドを有し、前記破壊可能手段は、プランジャロットの2つの入れ子式部品を接続する物質である少なくとも一つのブリッジからなり、このブリッジまたはブリッジ群を破壊するための力の閾値は、プランジャを移動させるのに必要な力よりも大きく、使用者が前記突起および前記ヘッドに手で及ぼす対抗する力よりも小さい。
【0018】
プランジャは、このプランジャが注射器の本体の底部と接触する際、または、プランジャのヘッドがケーシングと接触するようになった際に、注入を実行すべく操作され得るものであり、前記対抗する力は、前記ブリッジまたはブリッジ群を破壊するために前記力の閾値を超えて及ぼすことが可能であり、それにより、注射器本体と保護ケーシングとの前記安全位置に対する相対移動をもたらす。
【0019】
プランジャのロッドは、好ましくは、プランジャが注射器本体の底部と接触する際に、プランジャヘッドがケーシングの基端と接触しないような長さを有する。
【0020】
ロック手段は、好ましくは、キャッチ型であって、特にスナップフィットするものであり、鋭利な又は鋭い刃をもつ部材を備えた部分と保護ケーシングとが安全位置に達した瞬間に自動的にロックされるように位置決めされる。
【0021】
リングは、注入の最後に、注射器のプランジャの操作ロッドのヘッドをしっかりと受けることができる座部を定める周壁を有し、ロック手段は、前記座部に配されており、プランジャロッドのヘッドは、このヘッドが前記座部に受けられる際に、リングのロック手段と係合することができるロック手段を備えていると有利である。
【0022】
プランジャロッドのヘッドは、注入の最後に、前記座部に係合されると共にロックされ、それにより、プランジャロッドが注入の最後にこの位置に固定されるだけでなく、前記ロック手段が分離されるのを可能にするプランジャヘッドの保持がなくなる。
【0023】
前記周壁の基端は、前記座部への前記ヘッドの係合を容易にするベベルを有していると有利である。
【0024】
好ましい実施形態によれば、周壁が備えるロック手段は、この周壁に形成された少なくとも一つのリブから構成され、前記ヘッドが備えるロック手段は、このヘッドから径方向かつ外方に突出すると共にリブまたはリブ群の背後にスナップ止めすることにより係合・ロック可能な対応する肩部から構成される。
【0025】
好ましくは、ケーシングの内部に位置するリングの部分は、一対のアームと、該アームとリングとを接続する接続体とをそれぞれ備え、例えば正反対に対向する2つのフォーク状のホルダ部からなり、各フォークのアームは注射器本体を部分的に取り囲むことができるように構成されており、前記アームは、それの間に、しっかりしたグリップで、異なる外径の注射器本体の受け入れが可能となるように弾性変形可能となるように、ある程度の弾性的可撓性を有する材料により作成されている。
【0026】
本発明による装置は、標準化された要素と、要求に応じて異なる外形をもった受容注射器本体とを備えることができる。
【0027】
ホルダ部の各アームは、固定、もし適切にセンタリングされているならば径が減じられている注射器本体の固定を確保するために、径方向かつ内方に突出する少なくとも一つのボスを備える。
【0028】
前記アームのリングの側にはベベルが形成されるとよく、それを介して、注射器本体は、このリングに導入されるように意図される。
【0029】
このベベルは、前記アーム間で注射器本体を係合させることを容易にする。
【0030】
前記ホルダ部の少なくとも何れか一つは、リングに注射器本体を容易に接続させること、特に、この注射器本体がそれを注射器に取り付けるために有する基端フランジを受けることを容易にするように、特にその接続体の領域に可撓性構造を有する。
【0031】
前記ホルダ部は、注射器本体の接続手段をリングまたはその規定部に対してフラットに押圧するように設計され得る。特に、前記アームは、リングに向けて傾けられてもよい。
【0032】
保護ケーシングは、このケーシング内に配置された注射器本体を横方向に楔結することができる楔結手段を有し、これらの楔結手段は、異なる外径の注射器本体を楔結することができるように径方向に移動可能であると有利である。
【0033】
これらの楔結手段は、注射器本体の末端部を横方向に楔結するために、特に、保護ケーシングの末端側に配置され得る。
【0034】
これらの楔結手段の好ましい実施形態によると、前記保護ケーシングは、それぞれが半径方向に移動可能なタブをつくり出し、少なくとも2つの径方向に対向するU字型スリットを有し、これらのタブのそれぞれの内側面が、前記保護ケーシングに接続されていないタブの端部のほうに、このケーシングの内側に向かって突き出したボスを有する。
【0035】
前記注射器本体は、前記保護ケーシング内に配置された際、これらのボスと当接する。本発明による注射器と共に使用することができる大きめの外径の注射器本体の場合、前記タブは、前記ボスの十分な隙間を許容するように径方向外側に変形する。
【0036】
各ホルダ部に設けられた接続体は、前記リングの半径方向にある程度の弾性的可撓性を有する材料で作られ、この可撓性は、前記ホルダ部のアームを複数の別個の半径方向位置に配置することを可能にするようなものであると有利である。
【0037】
この可撓性は、前記リングが受けることができる注射器本体の径の範囲を拡大し、所定直径の注射器本体の完全な保持および完全なセンタリングを確実にする。
【0038】
この場合、本発明の好ましい実施形態によれば、各接続体は、L字型の形状を呈し、前記アームに接続され、前記リングの軸とほぼ垂直に配置された中間部と、前記リングと接続され、このリングの軸とほぼ平行に配置された底部とを備える。
【0039】
何れか一つのホルダ部の接続体は、使用者の指の一つ以上を支持するための上記突起の何れか一つの近傍においてリングに接続され、他のホルダ部の接続体は、これらの突起の残りの近傍にてリングに接続され、これらの接続体の少なくとも一部は、保護ケーシングの壁部を超えて突出するように構成される。
【0040】
これらの接続体の存在により、上述の突然の運動の際に保護ケーシングを指で擦ってしまうことを防止するために、保護ケーシングの壁部から使用者の指を遠ざけることが可能となり、それにより、それらのこの運動の妨げを防止することができる。
【0041】
好ましくは、注射器本体(2)は、リング(6)と接続するための基端フランジ(12)を有し、ケーシング(5)の内部に位置するリング(6)の部分は、上記ホルダ部(47)を備え、リング(6)は、概ね環を形成するように配置された2つの湾曲形状の接続部(48)を備え、これらの接続部(48)は、周辺ゾーンの領域にてリング(6)に接続されると共にある程度の弾性的可撓性を有する材料により作成され、これらの接続部(48)の周辺ゾーンは、前記フランジ(12)の外径よりも長い距離だけ離れて互いに位置決めされる一方、これらの接続部(48)の中間ゾーンは、これらの接続部(48)が変形しない状態で、前記フランジ(12)の外径よりも短い距離だけ離れて互いに位置決めされ、これら中間ゾーンは、注射器本体(2)が接続部(48)によって係合されるリング(6)の側に、この係合の瞬間にこれらの中間ゾーンの半径方向の隙間を許容するように構成されたベベル(60)を有する。
【0042】
これらの接続部間のフランジの係合は、前記中間ゾーンの領域における接続部の弾性変形をもたらし、ベベルは径方向の隙間を許容する。一旦前記フランジがこれらの接続部に係合すると、これらの接続部を構成する材料の弾性的復元が注射器本体のロックを確実なものにする。
【0043】
安全性を備えた医療用途のための装置に関連する本発明は、(a)基準軸に沿った細長い本体(2)と、軸方向に配置されて前記本体の末端でその内部と連通する針(11)と、末端側の当接位置まで前記本体の内部を移動可能なプランジャ(3)と、前記本体(2)の基端で基端側支持部(17)と共に現れるプランジャロット(4)とを備えた注射器型のサブアセンブリ(1)と、(b)前記本体(2)の周りに取り付けられる保護ケーシング(5)であって、2つの位置、すなわち、針(11)が露出される露出位置(図2参照)と、針(11)が完全に前記保護ケーシング(5)内に収容される安全位置(図10参照)との間で本体(2)に対して軸方向に移動可能な保護ケーシング(5)を備えた安全用サブアセンブリと、を備え、この発明によれば、(i)前記保護ケーシング(5)は、該保護ケーシングの露出位置にて、本体(2)の基端を越えて基端部(26)によって連続され、前記プランジャロット(4)は前記基部(26)の末端から出現し、(ii)駆動リング(6)は、前記本体(2)の基端から径方向に延びており、前記本体と一体化されると共に、前記本体(2)の何れかの側に外側支持部(45)を備え、(iii)前記駆動リンク(6)と前記保護ケーシング(5)の基端部(26)との間の軸方向スライド手段(41)であって、前記基端部が前記リング(6)を通して変形自在に取り付けられている手段と、(iv)プランジャ(3)がその末端側当接位置にある際に、基端側支持部(17)への軸方向の押圧により、前記プランジャロッド(4)をそれ自体の上に軸方向に引き込み、それにより、前記基端側支持部(17)が前記保護ケーシング(5)の基端に当接するようにし、その後、再び押圧することによって、保護ケーシングをその安全位置へと移動させる手段(20)とを備える。
【0044】
明確な理解を確実にするために、それに限定されない例として本発明が関連する装置の好ましい実施形態を示す添付図面を参照しながら、以下において本発明を再度説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
図1および2は、注射器本体2と、プランジャ3と、プランジャロッド4と、保護ケーシング5と、ケーシング5に作用するためのリング6とを備える、安全性が改良された注射器1を示している。
【0046】
注射器本体2は、従来型のタイプのものであり、特にガラス製である。注射器本体2は、注射針11を備える末端片10と、以下で説明するように、本体2をリング6と接合することを可能にする半径方向外向きに突き出した基部フランジ12とを備える。針11は、このような末端片10とは別の手段で固定されることが可能である。
【0047】
プランジャ3は、従来型のものである。
【0048】
プランジャロッド4は、2つの入れ子式部品15、16を備える。その末端側部品15は、十字型の断面を有し、その基端側部品16は、滑動によって部品15を収容することができる管状の形状をしている。部品15は、十字型断面以外の断面であってもよく、また、部品15が管状の形状で、部品16が十字型の断面を有するものであってもよい。
【0049】
部品16は、使用者の親指のための支持ヘッド17を備える。
【0050】
図3に、より具体的に示すように、部品15の4つの翼部のそれぞれは、同素材からなる少なくとも1つのブリッジ20を介して部品16と接続され、それによってこれらの部品15および16が通常、図1および2に示すように延長位置に維持されている。
【0051】
これらのブリッジ20は、十分に硬く、本体2内のプランジャ3を滑動させるべくロッド4を作用させる上で必要な力に耐えることができるが、注射器を動かすための従来通りの操作に沿って、使用者の2本の指、特に人差指および中指によってリング6に、および使用者の第3の指、特に親指によってヘッド17に及ぼされる対抗する力の閾値を超えると破壊することがある。一旦これらのブリッジ20が破壊されると、部品15は、部品16内を図10に示す位置まで滑動することができる。
【0052】
基端部で、部品15はブリッジ20の上に続く。この連続部21は、部品16の内径よりもわずかに小さい外径を有する。この連続部21によって、ロッド4を長手方向に補強して、ブリッジ20が壊れる前に、このロッドが横方向に弱いゾーンを有しないことを確実にすることが可能になる。
【0053】
ヘッド17は、円形の形状を有し、ヘッド17の円筒部17aの境界を画定する周縁段差23と、半径方向外向きに突き出した肩部24とを備える。図11に示すように、この円筒部17aの直径は、この円筒部17aが、注射終了時に、ケーシング5の基部26内に正確に固定されることによって係合可能とされている。
【0054】
ケーシング5は、本体2の外径よりも大きい内径を有する末端部25と、滑動によってリング6を受ける基部26とを有する。このケーシング5全体は、たとえば一般的なプラスチックなどの、ある程度の弾性的な可撓性を有する合成材料によって一体的に成形されている。
【0055】
図1および4に示すように、部分25は、直径方向に対向する2つのU字型スロットを有する。U字型スロットのそれぞれはタブ30を作成し、このタブ30は、その底部で弾性変形によって半径方向に移動可能である。これらのタブのそれぞれの内側面は、ケーシング5に接続されていないタブ30の端部に、このケーシングの内側に向かって突き出したボス31を有する。
【0056】
ケーシングの部分26は、直径方向に対向する2つの平面26aを有する(図6参照)。平面の領域内に、ケーシング5の基端部で外向きに開いた2つの切欠32がある。これらの切欠32は、滑動によって、リング6の部分56を受けるように意図されている。これらを以下に説明する。
【0057】
この部分26は、その端縁部に2つのスナップフィット歯33を追加的に有する。これらは、リング6がケーシング5上で確実に保持されるようにすることができる。これらも以下に説明する。
【0058】
図7を参照すると、リング6が、このリングの軸に関して対称的に配置された2つの弧状開口部35を備えることがわかる。図6に見られるように、これらの開口部35は、前記切欠32の間に延びているケーシング5の部分を受けるように意図されている。
【0059】
これらの開口部35の長手方向端部の後ろに、楔結肩部40(wedding shoulder)が設置され、それによって、ケーシング5の回転に対してリング6を楔結することができる。各開口部35は、スリット41の形態で各肩部40の上に続く。
【0060】
リング6は、半径方向外向きに突き出した、直径方向に対向する2つの支持翼部45と、基部側スカート46と、2つのホルダ部47と、2つの接続部48とを有する。このリング6全体は、たとえば一般的なプラスチックなどの、ある程度の弾性的な可撓性を有する合成材料によって一体成形されている。
【0061】
翼部45は、使用者の人差指および中指(図5で破線の円によって概略的に示されている)のための支持表面を形成するような寸法にされており、リング6の中間部50によって互いに接続されている。
【0062】
スカート46は、図10および11に示すように、注射の最後にヘッド17をしっかりと受けることができる座部を画定している。スカート46は、図11に見れば特にわかるように、直径方向に対向する2つの開口51および基部側にベベル52を有する。
【0063】
図10および11に見られるように、リング6は、ケーシング5の基端と歯33の上の点で係合して、歯をケーシング5の部分26上に最終的にロックするように意図されている。その部分に対するベベル52は、使用後、肩部24が、開口51の基部側の縁部の境界を画定するリング6のゾーン上に配置されたリブ53の背部にスナップ係合するまで、壁46によって画定された座部内へのヘッド17の係合を可能にするように意図されている。このスナップ係合は、ロッド4が図10および11に示す位置に確実にロックされるようにする。ヘッド17の部分17aは、歯33を、リング6のロックを確実にする外側の半径方向位置に確実に維持する。
【0064】
ホルダ部47は、直径方向に対向しており、それぞれフォーク状である。すなわち、ホルダ部47のそれぞれは、1対のアーム55と、これらのアーム55をリング6に接続する接続体56とを備える。
【0065】
アーム55は、注射器本体2を部分的に閉鎖することができるように、ここに示した例では特に丸みを帯びた形状にされている。特に図6に示されるように、アームは、その近位の側部に形成されたベベル57を有する。この手段によって、注射器本体2が、リング6を通って導入されるように意図されている。
【0066】
各アーム55はまた、その自由端に、半径方向内向きに突き出したボス58を備える。アーム55は、複数のこのようなボスを備えることができる。
【0067】
フランジ12を接続部48に対してフラットに押圧するように、アーム55をリング6に向けて傾斜させることができる。
【0068】
各ホルダ部47の接続体56は、L字型の形状を有する。すなわち、接続体56は、リング6の残りに接続され、このリング6の軸とほぼ平行に配置された底部と、前記アーム55に接続され、このリング6の軸とほぼ垂直に配置された中間部とを備える。
【0069】
底部は、翼部45が突き出しているのと同じ直径上に配置されている。
【0070】
図5に示すように、接続体56は、リング6がケーシング5上に固定された後、前記中間部が滑動によって切欠32内に係合され、前記底部が、部分26の平面26aによってケーシング5の壁に対して突き出すようにして構成されている。
【0071】
図8および9を参照することによって分かるように、各アーム55は、それらの間で注射器本体2を受けて、しっかりと把持するように意図されている。また、各アーム55は、異なる外直径の注射器本体2、特に図8に示す「0.5ml」と称される注射器本体2、および図9に示す「1ml」と称される注射器本体2をそれらの間で受けて、しっかりと把持することができるように弾性変形することができる。
【0072】
ベベル57は、注射器本体2をこれらのアーム間に係合することをより容易にし、ボス58は小さい直径の注射器本体2の固定およびセンタリングを確実にする。
【0073】
接続体56がリング6の半径方向に比較的可撓性を有することによって、アーム55をいくつかの別個の半径方向位置に配置することが可能になり、したがって、広範囲の注射器本体直径にわたって、注射器本体2を良好に締結することが確実になる。これらのアーム55は、特にそれらがリングに向けて傾斜させられている場合、接続部48に対してフランジ12をフラットに押圧することを可能にする。
【0074】
また、接続体56の前記底部の存在によって、図5に示すように、使用者の指をケーシング5の壁から離すことが可能になり、それによって、ロッキングシステムの作動運動を遅延させる、またはこのロッキングを危うくさえもする摩擦のいかなる危険性も除去される。
【0075】
図4から推測されるように、これらの部分におけるタブ30およびボス31によって、異なる外径の注射器本体2を横方向に楔結することが可能になり、ボス31の十分な隙間を可能にするために、タブ30は必要に応じて外向きに変形する。
【0076】
2つの接続部48が、一方ではリング6の中間開口によって、他方では開口部35によって境界を画定されている。これらは、半径方向に弾性変形可能であるような厚さを有し、この変形可能性は、スリット41のおかげで顕著なものにされる。
【0077】
これらの部分48は、接続体56の底部の近傍で互いから最も遠い周縁ゾーンでリング6と接続された、たとえば楕円形状の環を構成する。これらの周縁ゾーンは、互いから、本体2のフランジ12の外直径よりも大きい距離に配置されるが、互いに最も近いこのリングの中間ゾーンは、このフランジ12の外径よりも小さい距離に、環状の変形しない常態で互いに配置される。
【0078】
図11は、ケーシング5の基端部26が、この基端部26の壁と前記環の中間ゾーンの間に空間を有するような直径を有し、この空間によってこれらの中間ゾーンの半径方向の変形が可能にされることを示している。
【0079】
また、ベベル60が、これらの同じ中間ゾーンに配置されている。
【0080】
図6、図8、図9および図11から推測されるように、フランジ12は、前記楕円環を通って、部分48の点と係合するように意図されている。これらの部分48のベベル60は、前記中間ゾーンの隙間を許して、フランジ12の通過を可能にする。これらの部分48がその初期形状に弾性的に戻ることによって、フランジ12をこれらの部分48上にロックすることが可能になる。
【0081】
別の実施形態では、接続部48は、最も変形可能な中間ゾーンで、1つまたは複数のボスとともにほぼ円形の環を構成することができる。
【0082】
そのとき、本体2は、いかなる半径方向の遊びもなく、極めて制限された軸方向の遊びで、リング6と完全に接続される。
【0083】
実際は、図2と10を比較することによって理解されるように、使用者が、前記の通例の操作に沿って、翼部45およびヘッド17のそれぞれに、特に中指および人差指を用いて、また、第3の指、特に親指を用いて対抗する圧力を及ぼすことによって注射を行う。
【0084】
注射の最後に、プランジャ3が注射器本体2の底部と当接する、またはヘッド17がケーシング5と当接する。そのとき、前記対抗する力が、より強く作用して、ブリッジ20が破壊することがある。この結果、リング6の、およびしたがって注射器本体2のヘッド17に対する突然の相対変位が生じ、リング6およびヘッド17が図10に示す安全な位置に到達する。この位置で、針11が、ケーシング5の内側に完全に引き込まれる。
【0085】
この突然の運動は、注射のために注射器1を使用する操作の続きとして実現される。この運動の突然の性質によって、接続体56の前記底部があることによって生じる、使用者の指のケーシング5からの間隔と連係して、すべての場合で安全位置に実際に到達することを確実にする。
【0086】
ヘッド17は、肩部24をリブ53の背部に係合することを用いて、この突然の運動の最後に自動的にロックされる。図11に示すように、ヘッド17の部分17aのケーシング5の基端における係合が解除され、または少なくともロッド4をロック解除しようとする試みが極めて困難にされる。
【0087】
上記から明らかなように、本発明は、保護ケーシングを安全位置へと移動させるための異なる別個の動作の必要性を除き、この移動を調整する可能性を除くことにより、使用後の偶発的な刺傷や切傷の危険性に対し、使用者に完全な安全をもたらすか、少なくとも改善された安全性をもたらすという主要な利点を有する装置を利用可能にする。
【0088】
言うまでもなく、本発明は、上述の一例として説明された実施形態に限定されるものでなく、添付の特許請求の範囲によってカバーされるすべての代替的実施形態を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】包含する製品が注入される前の状態を示す注射器の斜視図である。
【図2】注射器の長手方向側部断面図である。
【図3】注射器が備えるプランジャロッドの一部拡大図である。
【図4】注射器が備える保護ケーシングの長手方向側部断面を示す拡大詳細図である。
【図5】ケーシングおよび注射器が備える駆動リングの拡大側面図である。
【図6】注射器の基端からケーシングおよびリングを軸方向にみた図面である。
【図7】同じリングの斜視図である。
【図8】注射器の遠端部からリングおよびそれに接合された注射器本体を軸方向にみた図面である。
【図9】図8に示される注射器本体よりも大径の注射器本体をリング内に配置された際の図8と同様の図面である。
【図10】一旦注射が行われた後の図2と同様の注射器を示す図面である。
【図11】一旦注射が行われた後の注射器の基端部の拡大断面図である。

Claims (18)

  1. 安全性が改善された医療用途のための装置、特に注射器であって、
    (i)患者の組織に導入されるか、患者の体液と接触するようにもたらされ、それにより、組織または体液によって汚染されることが意図されている鋭利な又は鋭い刃をもつ部材(11)、特に針と、
    (ii)装置の部分(2)の周囲で係合する保護ケーシング(5)、特に注射器本体であって、このケーシング(5)と部分(2)とは、鋭利な又は鋭い刃をもつ部材(11)が露出される装置(1)の使用位置と、前記ケーシング(5)によってこの針(11)が包囲された安全位置との間を、使用後に刺傷や切傷およびこの部材(11)によるそれから想定される使用者の感染からのいかなる危険性をも防止するように相互に移動可能である保護ケーシング(5)と、
    (iii)特に手動操作により、前記部分(2)および前記ケーシング(5)を前記使用位置と安全位置との間で互いに移動することを可能にする移動手段(6)とを備え、
    前記保護ケーシング(5)は、少なくとも一つの長手方向のスロットすなわち切欠を備えており、
    前記部分(2)は、保護ケーシング(5)に対してスライド可能な第1の支持部分(6)に接続された鋭利な又は鋭い刃をもつ部材(11)を有し、当該第1の支持部分(6)は、前記スロットすなわち切欠(32)を介して係合され、保護ケーシング(5)の上に突き出し、使用者の手の2本の指、特に人差し指と中指とを支持するように作用する少なくとも一つの支持部(45)を有しており、
    前記装置は、第3の指、特に使用者の親指のための支持部(17)を有する第2の支持部分(4)、特にプランジャロッドを備え、
    前記装置は、前記第1および第2の支持部分(6,4)の前記それぞれの支持部(45,17)に及ぼされる対抗する力の閾値を超えると破壊することができる破壊可能手段を備え、これらの手段(20)の破壊は、鋭利すなわち鋭利な又は鋭い刃をもつ部材(11)を備えた前記部分(2)と前記保護ケーシング(5)との突然の相対運動を発生させ、それにより、この部分(2)とケーシング(5)とが当該突然の運動の最後に安全位置にもたらされ、
    前記装置は、ロック手段(53,24)を備え、このロック手段により、鋭利な又は鋭い刃をもつ部材(11)を有する部分(2)と保護ケーシング(5)とが安全位置でロックされることを特徴とする装置。
  2. 請求項1に記載の装置であって、注射器(1)を形成しており、
    鋭利な又は鋭い刃をもつ部材(11)を有する前記部分は、その末端に針を有する注射器本体(2)と、その基端のフランジのような接続手段(12)とにより形成され、
    前記第1の支持部分は、リング(6)により形成され、このリングは、該リング(6)と注射器本体(2)との間の軸方向の接続を確実にするために、注射器本体(2)のそれを補う接続手段(48,55)を備えた保護ケーシング(5)の内部につかえる部分と、例えば対称をなし、前記支持部を形成すると共に使用者の手の2本の指、特に人差し指と中指とを受けるように意図された2つの翼型突起(45)を備えたケーシングから突出した部分とを備え、
    前記第2の支持部分は、注射器(1)のプランジャロッド(4)により形成され、このプランジャロッド(4)は、2つの入れ子式部品(15,16)を有し、そのうち一方は、末端部が前記注射器のプランジャ(3)に接続され、そのうちの他方は、基端部が使用者の第3の指、特に親指のための支持部を形成するヘッド(17)を有し、
    前記破壊可能手段は、プランジャロット(4)の2つの入れ子式部品(15,16)を接続する物質(20)である少なくとも一つのブリッジからなり、このブリッジまたはブリッジ群(20)を破壊するための力の閾値は、プランジャ(3)を移動させるのに必要な力よりも大きく、使用者が前記突起(45)および前記ヘッド(17)に手で及ぼす対抗する力よりも小さいことを特徴とする装置。
  3. プランジャ(3)のロッド(4)は、プランジャ(3)が注射器本体(2)の底部と接触する際に、プランジャヘッド(17)がケーシング(5)の基端と接触しないような長さを有することを特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. ロック手段(53,24)は、キャッチ型であって、特にスナップフィットするものであり、鋭利な又は鋭い刃をもつ部材(11)を備えた部分(2)と保護ケーシング(5)とが安全位置に達した瞬間に自動的にロックされるように位置決めされていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の装置。
  5. 請求項4に記載の装置であって、注射器(1)を形成しており、
    リング(6)は、注入の最後に、注射器(1)のプランジャ(3)の操作ロッド(4)のヘッド(17)をしっかりと受けることができる座部を定める周壁(46)を有し、
    ロック手段は、前記座部に配されており、
    プランジャロッド(4)のヘッド(17)は、このヘッド(17)が前記座部に受けられる際に、リング(6)のロック手段(53)と係合することができるロック手段24を備えていることを特徴とする装置。
  6. 前記周壁(46)の基端は、前記座部への前記ヘッド(17)の係合を容易にするベベル(52)を有していることを特徴とする請求項5に記載の装置。
  7. 周壁(46)が備えるロック手段は、この周壁(46)に形成された少なくとも一つのリブ(53)から構成され、前記ヘッド(17)が備えるロック手段は、このヘッド(17)から径方向かつ外方に突出すると共にリブまたはリブ群(53)の背後にスナップ止めすることにより係合・ロック可能な対応する肩部(24)から構成されることを特徴とする請求項5または6に記載の装置。
  8. ケーシング(5)は、その基縁に、このケーシング(5)にリング(6)を保持することができる2つのスナップフィット歯(33)を有し、
    プランジャロッド(4)のヘッド(17)は、プランジャロッド(4)のヘッド(17)の円筒部(17a)を定める周段(23)と、径方向かつ外方に突出する肩部(24)とを備えており、円筒部(17a)の径は、注入の最後に、この円筒部(17a)がケーシング(5)の基端部(26)と正確に係合し、リング(6)のロックの外側の径方向位置で歯(33)を保持するようになされていることを特徴とする請求項5から7の何れかに記載の装置。
  9. ケーシング(5)の内部に位置するリング(6)の部分は、一対のアーム(55)と、該アーム(55)とリング(6)とを接続する接続体(56)とをそれぞれ備える2つのフォーク状のホルダ部(47)からなり、各フォークのアーム(55)は注射器本体(2)を部分的に取り囲むことができるように構成されており、
    前記アーム(55)は、それの間に、しっかりしたグリップで、異なる外径の注射器本体(2)の受け入れが可能となるように弾性変形可能となるように、ある程度の弾性的可撓性を有する材料により作成されていることを特徴とする請求項2から8の何れかに記載の装置。
  10. ホルダ部(47)の各アーム(55)は、径方向かつ内方に突出する少なくとも一つのボス(58)を備えることを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 各ホルダ部(47)の接続体(56)は、L字型の形状を有しており、前記リング(6)の台に接続されると共にリング(6)の軸方向と実質的に平行に配置されたベース部と、前記アーム(55)に接続されると共にリング(6)の軸方向と実質的に垂直に配置された中間部とを備え、前記ベース部は、翼形状部が突出するのと同じ径上に配置されていることを特徴とする請求項9または11に記載の装置。
  12. 前記ホルダ部(47)の少なくとも何れか一つは、リング(6)に注射器本体を容易に接続させることができるように、特にその接続体(56)の領域に、可撓性構造を有することを特徴とする請求項9から11の何れかに記載の装置。
  13. 前記ホルダ部(47)は、注射器本体(2)の接続手段(12)をリング(6)またはその規定部(48)に対してフラットに押圧するように設計されていることを特徴とする請求項9から12の何れかに記載の装置。
  14. 保護ケーシング(5)は、このケーシング(5)内に配置された注射器本体(2)を横方向に楔結することができる楔結手段(30,31)を有し、これらの楔結手段(30,31)は、異なる外径の注射器本体(2)を楔結することができるように径方向に移動可能であることを特徴とする請求項2から13の何れかに記載の装置。
  15. 注射器本体(2)は、リング(6)と接続するための基端フランジ(12)を有し、
    ケーシング(5)の内部に位置するリング(6)の部分は、上記ホルダ部(47)を備え、
    リング(6)は、概ね環を形成するように配置された2つの湾曲形状の接続部(48)を備え、これらの接続部(48)は、周辺ゾーンの領域にてリング(6)に接続されると共にある程度の弾性的可撓性を有する材料により作成され、これらの接続部(48)の周辺ゾーンは、前記フランジ(12)の外径よりも長い距離だけ離れて互いに位置決めされる一方、これらの接続部(48)の中間ゾーンは、これらの接続部(48)が変形しない状態で、前記フランジ(12)の外径よりも短い距離だけ離れて互いに位置決めされ、これら中間ゾーンは、注射器本体(2)が接続部(48)によって係合されるリング(6)の側に、この係合の瞬間にこれらの中間ゾーンの半径方向の隙間を許容するように構成されたベベル(60)を有すること特徴とする請求項9から14の何れかに記載の装置。
  16. リング(6)は、前記接続部(48)を定めると共にケーシング(5)を受け入れる2つの弧状開口部(35)を備え、これらの開口部(35)は、それらの長手方向端部に、リング(6)がケーシング(5)に対して回転するのを止めることができる楔結肩部を有していることを特徴とする請求項15に記載の装置。
  17. プランジャロッド(4)の末端部(15)は、基端にて、前記ブリッジまたはブリッジ群(20)の上に連続し、この連続部(21)は、プランジャロッド(4)の基端部(16)の内径よりもわずかに小さい外径を有することを特徴とする請求項2から16の何れかに記載の装置。
  18. 請求項1から17に何れかに記載の安全性が改善された医療用途のための装置、特に注射器であって、
    (a)基準軸に沿った細長い本体(2)と、軸方向に配置されて前記本体の末端でその内部と連通する針(11)と、末端側の当接位置まで前記本体の内部を移動可能なプランジャ(3)と、前記本体(2)の基端で基端側支持部(17)と共に現れるプランジャロット(4)とを備えた注射器型のサブアセンブリ(1)と、
    (b)前記本体(2)の周りに取り付けられる保護ケーシング(5)であって、2つの位置、すなわち、針(11)が露出される露出位置(図2参照)と、針(11)が完全に前記保護ケーシング(5)内に収容される安全位置(図10参照)との間で本体(2)に対して軸方向に移動可能な保護ケーシング(5)を備えた安全用サブアセンブリと、
    を備え、
    (i)前記保護ケーシング(5)は、該保護ケーシングの露出位置にて、本体(2)の基端を越えて基端部(26)によって連続され、前記プランジャロット(4)は前記基部(26)の末端から出現し、
    (ii)駆動リング(6)は、前記本体(2)の基端から径方向に延びており、前記本体と一体化されると共に、前記本体(2)の何れかの側に外側支持部(45)を備え、
    (iii)前記駆動リンク(6)と前記保護ケーシング(5)の基端部(26)との間の軸方向スライド手段(41)であって、前記基端部が前記リング(6)を通して変形自在に取り付けられている手段と、
    (iv)プランジャ(3)がその末端側当接位置にある際に、基端側支持部(17)への軸方向の押圧により、前記プランジャロッド(4)をそれ自体の上に軸方向に引き込み、それにより、前記基端側支持部(17)が前記保護ケーシング(5)の基端に当接するようにし、その後、再び押圧することによって、保護ケーシングをその安全位置へと移動させる手段(20)とを備える装置。
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