JP4368584B2 - シリンジまたはそれに類似の装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンジまたはそれに類似する装置に関する。
シリンジの中には、基端部でリングと接続するように意図されたシリンジ本体を備えているものもある。そのようなケースは特に、シリンジ本体を取り囲んで係合する保護ケーシングを備え、このケーシングとこの本体は相対的に、シリンジの針が露出している装置の使用位置と、この針がケーシングに取り囲まれている安全位置との間を移動可能であり、このような方法で刺傷や切傷といった危険や、これによって想定される使用者の感染といったいかなる危険性を防止し、そして、前述のリングは前記本体及び前記ケーシングを相対的に前記使用位置と安全位置との間に配置する手段を形成する。
このタイプの現存のシリンジは、基部フランジを有するシリンジ本体を具えており、リングはこのフランジと協働することが可能な接続手段を具えている。
そのような現存のシリンジの中で、シリンジ本体とリングとの接続を解除できないようにする、また解除するのが非常に難しいというようにならないといった主たる欠点を有するものがいくつかある。
これらの既存のシリンジはまた、それらの比較的複雑な構造に関連し、またそれらの構成要素の寸法公差、またはこれらの構成要素が互いに接合することに伴う寸法公差の結果として生じる生産上の問題、または前記各構成要素間に遊びが存在することに伴う様々な欠点を有する。
本発明は、これらの欠点のすべてに対処することを目的とする。
したがって、その主たる目的はシリンジ本体とリングとの接続を解除できない、または少なくとも非常に困難にすることができるシリンジを形成することである。
本発明の別の目的は、シリンジの構造またはアセンブリを複雑にし過ぎることなく、またはこの構造およびこのアセンブリを既存のシリンジと比べて単純化さえもすることによって、上記の目的を達成することである。
当該シリンジは、シリンジ本体と、該シリンジ本体とその基端で接合されるように意図されたリングとを備え、シリンジ本体は本目的のための基部フランジを有し、リングはこのフランジと協働することができる接続手段を具えている。
本発明によれば、前記リングにおける接続手段は、
環をおおむね形成するような方法で配置された湾曲状の2つの接続部品であって、該接続部品は、周辺ゾーンの領域でリングと接続されており、ある程度の弾性的な可撓性を有する材料で形成されており、その接続部品の周辺ゾーンは、前記フランジの外径よりも長い距離で互いに配置されており、一方、その接続部分が変形しない状態での中央ゾーンはフランジの内径よりも短い距離で互いに配置されており、シリンジ本体が接続部品を通って係合されていることによって、リングの側面において、この係合の間、その中央ゾーンの半径方向の隙間を可能とするように形成されたベベルを、それら中央ゾーンは有しているような2つの接続部品と、
少なくともフランジに対して末端方向で一方が当接するように形成された末端方向当接手段と、
を具えることを特徴とする。
そのような接続部品の間におけるフランジの係合によって、前記中央ゾーンの領域における接続部品が弾性変形し、ベベルは半径方向の隙間を形成するようになる。ひとたび、フランジがその接続部品上で係合されれば、それら接続部品をなす物質の弾性戻りによって、シリンジ本体のロックを確実なものとする。
前記接続部品はフランジに対抗して係合するためのボスを有していてもよい。
さらに、前記末端当接手段は、二つのフォーク状のホルダ部品を具え、それらはそれぞれ一対の腕とその腕をリングに接続するための接続体と具え、各フォークの腕はシリンジ本体を部分的に取り囲むことができるような形状をしており、
前記ホルダ部品の少なくとも一方で、特にその接続体の領域は可撓性の構造であり、二つの腕が離れるように配置され、一方で、前記接続部分はそれぞれフランジの厚みよりも薄くなっているのが好ましい。
前記ホルダ部品またはホルダ部品群の両方は、フランジがホルダと前記接続部品との間で係合されるように形成されており、そして、それらはこのフランジが接続部品に対して平坦を保持するようになっている。これによって、シリンジ本体の軸方向の完全なる固定化が得られる。本発明の好ましい実施形態によれば、それぞれのホルダ部分接続体はL字型の形状をしており、前記リングの台と接続され、前記リングの軸にほぼ平行に配列された底部部品と、前記腕に接続され、前記リンクの軸にほぼ垂直に配置された中間部品とを具えている。
このL字型はホルダ部品の変形に有利となる。
また、ホルダ部品の少なくとも一方は、ホルダ部品が変形しない状態において、それぞれの腕が前記接続部品の方向に傾けられるようにして形成されているのが好ましい。
ホルダ部品は直径方向にそって対峙しているのが好ましい。
前記腕はある程度の弾性的可撓性を有する材料で作られており、それは、それらと把持するグリップと異なる外径のシリンジ本体との間の受け入れが可能となるように弾性的に形成されることが可能となるようなものである。
ホルダ部品のそれぞれの腕は少なくとも半径方向内側に突き出した一つのボスを具えていてもよい。
シリンジは、
シリンジ本体を取り囲んで係合する保護ケーシングであって、このケーシングとこの本体とは、シリンジの針が露出された前記シリンジの使用位置と、使用後、刺傷や切傷およびそれから想定される使用者の感染からのいかなる危険性を防止するように、前記ケーシングによってこの針が包囲された安全位置との間を相互に移動可能であり、少なくとも一つの長手方向のスロットすなわち切欠を備える保護ケーシングと、
シリンジ本体と保護ケーシングを互いに前記使用位置と安全位置との間に配置する手段を形成するリングであって、この目的のために前記リングは保護シーケンスの内側に収容される部分を具えており、さらに、シリンジ本体を保持するための部分を具え、その少なくとも一つの支持部分は前記スロットすなわち切欠を介して係合し、保護ケーシングの上に突き出し、ユーザの手の人差し指と中指を支持するように働くものであるリングと、
2つの入れ子式部品を具えるシリンジのプランジャロットであって、該入れ子式部品の一方は末端部分が前記シリンジのプランジャに接続され、そのうちの他方は基部部分は前記ユーザの親指のための支持部品を形成する頭部を有するプランジャロットと、を具え、
少なくとも一つの破壊可能なブリッジが前記プランジャロットの2つの入れ子式部品と接続し、前記ブリッジまたはブリッジ群は前記支持部品および前記頭部上に及ぼされる対抗する力の閾値を超えると破壊可能であり、この閾値は、プランジャを変位させるのに必要な力よりは大きいが使用者が前記支持部品および前記頭部上に手で及ぼす対抗する力よりも小さいものである。
したがって、リングは本体とケーシングを互いに前記使用位置と安全位置との間に配置する手段を形成する。本体とケーシングとを安全位置の方へ動かすことは可能であり、シリンジが使用中に固定されるように同じ手動のグリップに関係し、この動作はこの使用の継続として認識され得る。
破壊可能なブリッジ及びブリッジ群を壊すことによって、シリンジ本体と保護ケーシングの突然の相対的な移動が起こり、この突然の移動が終わると、シリンジ本体とこのケーシングは安全位置に到達している。この移動は本体とケーシングの相対的な位置の不注意による制御を防止するものであるがこれに限定されるものではない。
このリングはケーシングの通路との開口部を具えていてもよく、それらの開口部の一部には楔結ショルダーがあり、ケーシングに対してリングが回転するのを止めるものである。
このことを明確に理解することを確実にするために、限定されない例として本発明が関連するシリンジの好ましい実施形態を示す添付の概略図面を参照にして、本発明を以下で再び説明する。
図1および2は、シリンジ本体2と、プランジャ3と、プランジャロッド4と、保護ケーシング5と、ケーシング5に作用するためのリング6とを備える、安全性が改良されたシリンジ1を示している。
シリンジ本体2は、従来型のタイプのものであり、特にガラス製である。シリンジ本体2は、注射針11を備える末端片10と、以下で説明するように、本体2をリング6と接合することを可能にする半径方向外向きに突き出した基部フランジ12とを備える。針11は、このような末端片10とは別の手段で固定されることが可能である。
プランジャ3は、従来型のタイプのものである。
プランジャロッド4は、2つの入れ子式部品15、16を備える。その末端側部品15は、十字型の断面を有し、その基部側部品16は、滑動によって部品15を収容することができる管状の形状をしている。部品15は、十字型断面以外の断面であってもよく、また、部品15が管状の形状で、部品16が十字型の断面を有するものであってもよい。
部品16は、使用者の親指のための支持頭部17を備える。
図3に、より具体的に示すように、部品15の4つの翼部のそれぞれは、同素材からなる少なくとも1つのブリッジ20を介して部品16と接続され、それによってこれらの部品15および16が通常、図1および2に示すように延長位置に維持されている。
これらのブリッジ20は十分に硬く、本体2内のプランジャ3を滑動させるべくロッド4を作用させる上で必要な力に耐えることができるが、シリンジを動かすための従来通りの操作に沿って、使用者の人差指および中指によってリング6に、および使用者の親指によって頭部17に及ぼされる対抗する力の閾値を超えると破壊することがある。一旦これらのブリッジ20が破壊されると、部品15は、部品16内を図10に示す位置まで滑動することができる。
基端部で、部品15はブリッジ20の上に続く。この連続部21は、部品16の内径よりもわずかに小さい外径を有する。この連続部21によって、ロッド4を長手方向に補強して、ブリッジ20が壊れる前に、このロッドが横方向に弱いゾーンを有しないことを確実にすることが可能になる。
頭部17は、円形の形状を有し、頭部17の円筒形部分17aの境界を画定する周縁段差23と、半径方向外向きに突き出したショルダ24とを備える。図11に示すように、この円筒形部分17aの直径は、この円筒形部分17aが、注射終了時に、ケーシング5の基部26内に正確に固定されることによって係合可能とされている。
ケーシング5は、本体2の外径よりも大きい内径を有する末端部25と、滑動によってリング6を受ける基部26とを有する。このケーシング5全体は、たとえば一般的なプラスチックなどの、ある程度の弾性的な可撓性を有する合成材料によって一体的に成形されている。
図1および4に示すように、部分25は、直径方向に対向する2つのU字型スロットを有する。U字型スロットのそれぞれはタブ30を作成し、このタブ30は、その底部で弾性変形によって半径方向に移動可能である。これらのタブのそれぞれの内側面は、ケーシング5に接続されていないタブ30の端部に、このケーシングの内側に向かって突き出したボス31を有する。
ケーシングの部分26は、直径方向に対向する2つの平面26aを有する(図6参照)。平面の領域内に、ケーシング5の基端部で外向きに開いた2つの切欠32がある。これらの切欠32は、滑動によって、リング6の部品56を受けるように意図されている。これらを以下に説明する。
この部分26は、その端縁部に2つのスナップフィット歯33を追加的に有する。これらは、リング6がケーシング5上で確実に保持されるようにすることができる。これらも以下に説明する。
図7を参照すると、リング6が、このリングの軸に関して対称的に配置された2つの弓形開口部35を備えることがわかる。図6に見られるように、これらの開口部35は、前記切欠32の間に延びているケーシング5の部品を受けるように意図されている。
これらの開口部35の長手方向端部の後ろに、楔結ショルダ40(wedding shoulder)が設置され、それによって、ケーシング5の回転に対してリング6を楔結することができる。各開口部35は、スリット41の形態で各ショルダ40の上に続く。
リング6は、半径方向外向きに突き出した、直径方向に対向する2つの支持翼部45と、基部側スカート46と、2つのホルダ部品47と、2つの接合部品48とを有する。このリング6全体は、たとえば一般的なプラスチックなどの、ある程度の弾性的な可撓性を有する合成材料によって一体成形されている。
翼部45は、使用者の人差指および中指(図5で破線の円によって概略的に示されている)のための支持表面を形成するような寸法にされており、リング6の中間部品50によって互いに接続されている。
スカート46は、図10および11に示すように、注射の最後に頭部17をしっかりと受けることができる座部を画定している。スカート46は、図11に見れば特にわかるように、直径方向に対向する2つの開口51および基部側にベベル52を有する。
図10および11に見られるように、リング6は、ケーシング5の基端と歯33の上の点で係合して、歯をケーシング5の部分26上に最終的にロックするように意図されている。その部品に対するベベル52は、使用後、ショルダ24が、開口51の基部側の縁部の境界を画定するリング6のゾーン上に配置されたリブ53の背部にスナップ係合するまで、壁46によって画定された座部内への頭部17の係合を可能にするように意図されている。このスナップ係合は、ロッド4が図10および11に示す位置に確実にロックされるようにする。頭部17の部分17aは、歯33を、リング6のロックを確実にする外側の半径方向位置に確実に維持する。
ホルダ部品47は、直径方向に対向しており、それぞれフォーク状である。すなわち、ホルダ部品47のそれぞれは、1対のアーム55と、これらのアーム55をリング6に接続する接続体56とを備える。
アーム55は、シリンジ本体2を部分的に閉鎖することができるように、ここに示した例では特に丸みを帯びた形状にされている。アームは、その近位の側部に形成された傾斜57を有する。この手段によって、シリンジ本体2が、リング6を通って導入されるように意図されている。
各アーム55はまた、その自由端に、半径方向内向きに突き出したボス58を備える。アーム55は、複数のこのようなボスを備えることができる。
各ホルダ部品47の接続体56は、L字型の形状を有する。すなわち、接続体56は、リング6の残りに接続され、このリング6の軸とほぼ平行に配置された底部部品と、前記アーム55に接続され、このリング6の軸とほぼ垂直に配置された中間部品とを備える。
底部部品は、翼部45が突き出しているのと同じ直径上に配置されている。
図5に示すように、接続体56は、リング6がケーシング5上に固定された後、前記中間部品が滑動によって切欠32内に係合され、前記底部部品が、部分26の平面26aによってケーシング5の壁に対して突き出すようにして構成されている。
図8および9を参照することによって分かるように、各アーム55は、それらの間でシリンジ本体2を受けて、しっかりと把持するように意図されている。また、各アーム55は、異なる外直径のシリンジ本体2、特に図8に示す「0.5ml」と称されるシリンジ本体2、および図9に示す「1ml」と称されるシリンジ本体2をそれらの間で受けて、しっかりと把持することができるように弾性変形することができる。
ベベル57は、シリンジ本体2をこれらのアーム間に係合することをより容易にし、ボス58は小さい直径のシリンジ本体2の固定およびセンタリングを確実にする。
接続体56がリング6の半径方向に比較的可撓性を有することによって、アーム55をいくつかの別個の半径方向位置に配置することが可能になり、したがって、広範囲のシリンジ本体直径にわたって、シリンジ本体2を良好に締結することが確実になる。
図4から推測されるように、これらの部品におけるタブ30およびボス31によって、異なる外径のシリンジ本体2を横方向に楔結することが可能になり、ボス31の十分な隙間を可能にするために、タブ30は必要に応じて外向きに変形する。
また、接続体56の前記底部部品の存在によって、図5に示すように、使用者の指をケーシング5の壁から離すことが可能になり、それによって、ロッキングシステムの作動運動を遅延させる、またはこのロッキングを危うくさえもする摩擦のいかなる危険性も除去される。
2つの接合部品48が、一方ではリング6の中央開口によって、他方では開口部35によって境界を画定されている。これらは、半径方向に弾性変形可能であるような厚さを有し、この変形可能性は、スリット41のおかげで顕著なものにされる。
これらの部品48は、接続体56の底部部品の近傍で互いから最も遠い周縁ゾーンでリング6と接続された、たとえば楕円形状の環を構成する。これらの周縁ゾーンは、互いから、本体2のフランジ12の外直径よりも大きい距離に配置されるが、互いに最も近いこのリングの中間ゾーンは、このフランジ12の外径よりも小さい距離に、リングの変形しないようにして互いに配置される。
図11は、ケーシング5の近位の部品26が、この近位の部品26の壁と前記環の中間ゾーンの間に空間を有するような直径を有し、この空間によってこれらの中間ゾーンの半径方向の変形が可能にされることを示している。
また、ベベル60が、これらの同じ中間ゾーンに配置されている。
図6、8、9および11から推測されるように、フランジ12は、前記楕円環を通って、部品48の点と係合するように意図されている。これらの部品48のベベル60は、前記中間ゾーンの隙間を許して、フランジ12の通過を可能にする。これらの部品48がその初期形状に弾性的に戻ることによって、フランジ12をこれらの部品48上にロックすることが可能になる。
別の実施形態では、接合部品48は、最も変形可能な中間ゾーンで、1つまたは複数のボスとともにほぼ円形の環を構成することができる。
そのとき、本体2は、いかなる半径方向の遊びもなく、極めて制限された軸方向の遊びで、リング6と完全に接続される。
実際は、図2と10を比較することによって理解されるように、使用者が、前記の通例の操作に沿って、翼部45および頭部17にそれぞれ、彼の中指および人差指を用いて、また、親指を用いて対抗する圧力を及ぼすことによって注射を行う。
注射の終わりに、プランジャ3がシリンジ本体2の底部と当接する、または頭部17がケーシング5と当接する。そのとき、前記対抗する力が、より強く作用して、ブリッジ20が破壊することがある。この結果、リング6の、およびしたがってシリンジ本体2の頭部17に対する突然の相対変位が生じ、リング6および頭部17が図10に示す安全な位置に到達する。この位置で、針11が、ケーシング5の内側に完全に引き込まれる。
この突然の運動は、注射のためにシリンジ1を使用する操作の続きとして実現される。この運動の突然の性質によって、接続体56の前記底部部品があることによって生じる、使用者の指のケーシング5からの間隔と連係して、すべての場合で安全位置に実際に到達することを確実にする。
頭部17は、ショルダ24をリブ53の背部に係合することを用いて、この突然の運動の最後に自動的にロックされる。図11に示すように、頭部17の部分17aのケーシング5の基端における係合が解除され、または少なくともロッド4をロック解除しようとする試みが極めて困難にされる。
上記のことから明らかになるように、本発明は、使用が終了すると、このシリンジに対して、シリンジ本体とリングの間にいかなる遊びなしに、もしくは遊びを減らして互いに接続させることによって、シリンジ本体とリングとの接続をはずすことができない、もしくは少なくとも非常に困難にするといった主要な利点を有する有効なシリンジを形成する。
言うまでもなく、本発明は、上記で一例として説明した実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲によってカバーされたすべての代替的な実施形態を包含するものである。すなわち、本発明は、医療に用いられる装置に関し、
(a)基準軸上の細長い本体と、その末端部で前記本体の内部と連通している、軸方向に配置された針と、前記本体の内部で末端の当接位置まで変位可能なプランジャと、基部側の支持部品を備える、前記本体の基端部に出現するプランジャロッドとを備える、シリンジタイプのサブアセンブリと、
(b)本体の周囲に取り付けられ、2つの位置、すなわち針が露出された露出位置と針が前記保護ケーシングの内部に完全に入っている安全位置との間で本体に対して軸方向に変位可能な保護ケーシングを備える安全用サブアセンブリとを備えるものである。
本発明によると、それとともに、
(i)前記保護ケーシングが、前記保護ケーシングの露出位置で本体の基端部の先の基部まで連続され、プランジャロッドが、前記基部の基端部から出現しており、
(ii)駆動リングが、本体の基端部から半径方向に延びて、本体と一体化されており、本体のいずれかの側に外側支持部分を備え、
(iii)前記駆動リングと前記保護ケーシングの基端部との間の軸方向滑動手段であって、前記基端部が、リングを通して変形自由に取り付けられている手段と、
(iv)前記プランジャがその末端側の当接位置にあるとき、基部側の支持部品上の軸方向押圧を用いて、前記プランジャロッドをそれ自体の上で軸方向に引き込み、それによって、前記基部側の支持部品が、前記保護ケーシングの基端部と当接し、その後、保護ケーシングを再び押圧することによって、その安全位置のほうへ変位させるための手段を特徴とする、医療用デバイスに関する。
このシリンジの中に入った製品の注射する前を示すシリンジの透視図である。 シリンジの長手方向側部断面図である。 シリンジが備えるプランジャロッドの一部分の拡大図である。 シリンジが備える保護ケーシングの長手方向側部断面拡大詳細図である。 このケーシングおよびシリンジが備える駆動リングの側面拡大図である。 シリンジの基端からの、このケーシングおよびこのリングの軸面図である。 この同じリングの斜視図である。 シリンジの遠端部からの、このリングおよびそれに接合されたシリンジ本体の軸面図である。 図8に示したシリンジ本体よりも大きな直径のシリンジ本体をリング内に配置した後の図8と同様の図である。 一旦注射が行われた後の図2と同様のシリンジの図である。 一旦注射が行われた後のシリンジの基端部の拡大断面図である。

Claims (8)

  1. シリンジ本体(2)と、該シリンジ本体(2)とその基端部で接続されるように意図されたリング(6)とを有するシリンジであって、
    前記シリンジ本体(2)はリング(6)と接続するための基部フランジ(12)を有し、前記リング(6)は該フランジと協働することができる接続手段(48)を具えており、
    前記リング(6)における前記フランジ(12)との接続手段は、
    ほぼ環を形成するように配置された、2つの湾曲状の接続部品(48)であって、リング(6)と周辺ゾーンの領域で接続され、ある程度の弾性的可撓性を有する材料で作られており、前記接続部品(48)の周辺ゾーンは、前記フランジ(12)の外径よりも長い距離で離れてお互いに位置が定められており、一方、接続部品(48)の中央ゾーンは前記接続部品(48)が変形していない状態で、前記フランジ(12)の外径よりも短い距離で離れてお互いに位置が定められており、これら中央ゾーンはリング(6)の側面でシリンジ本体(2)が接続部品を介して係合されることによって、中央ゾーンに半径方向の隙間ができるような形状のベベル(60)を有している接続部品(48)と、
    前記フランジ(12)に対して末端方向で少なくとも一つが当接するように形成された末端当接手段(47)と、
    を具え、
    シリンジ本体(2)の周囲で係合する保護ケーシング(5)を具え、該保護ケーシングと該本体(2)は、シリンジの針(11)が露出された前記シリンジ(1)の使用位置と、使用後、刺傷や切傷およびそれから想定される使用者の感染からのいかなる危険性を防止するように、前記ケーシング(5)によってこの針(11)が包囲された安全位置との間を相互に移動可能であり、少なくとも一つの長手方向のスロットすなわち切欠を備える保護ケーシング(5)と、
    シリンジ本体(2)と保護ケーシング(5)を互いに前記使用位置と安全位置との間に配置する手段を形成するリング(6)であって、この目的のために前記リングは保護ケーシング(5)の内側に収容される部分を具えており、さらに、シリンジ本体を保持するための部分(47)を具え、その少なくとも一つの支持部分(45)は前記スロットすなわち切欠(32)を介して係合し、保護ケーシング(5)の上に突き出し、使用者の手の人差し指と中指を支持するように働くものであるリング(6)と、
    2つの入れ子式部品(15,16)を具えるシリンジ(1)のプランジャロット(4)であって、該入れ子式部品の一方は末端部分が前記シリンジのプランジャ(3)に接続され、そのうちの他方は基部部分は前記ユーザの親指のための支持部品を形成する頭部(17)を有するプランジャロットと、を具え、
    少なくとも一つの破壊可能なブリッジ(20)が前記プランジャロットの2つの入れ子式部品(15,16)と接続し、前記ブリッジまたはブリッジ群(20)は前記支持部品(45)および前記頭部(17)上に及ぼされる対抗する力の閾値を超えると破壊可能であり、この閾値は、プランジャ(3)を変位させるのに必要な力よりは大きいが使用者が前記支持部品(45)および前記頭部(17)上に手で及ぼす対抗する力よりも小さいものであることを特徴とするシリンジ。
  2. 前記接続部品(48)は前記フランジ(12)に対抗して係合するためのボスを具えることを特徴とする請求項1に記載のシリンジ。
  3. 前記末端当接手段(47)は、2つのフォーク状のホルダ部品(47)で、一対の腕(55)と該腕(55)とリング(6)とを接続する接続体(56)とを具えるものを有し、前記それぞれのフォークの腕(55)はシリンジ本体(2)を部分的に取り囲むことができる形状であり、
    前記ホルダ部品(47)の少なくとも一方は、特にその接続体(56)の領域において可撓性の構造を具えており、腕(55)が離れるように配置され、一方で、前記接続部品(48)はそれぞれフランジ(12)の厚みよりも薄くなっており、
    ホルダ部品(47)のそれぞれの接続体(56)はL字型の形状を有しており、それは、前記リング(6)の台と接続し、このリング(6)の軸方向とほぼ平行に配置された底部と、前記腕(55)と接続し、前記リング(6)の軸方向にほぼ垂直に配置された中間部とを具えていることを特徴とする請求項1または2に記載のシリンジ。
  4. ホルダ部品(47)の少なくとも一方は、ホルダ部品(47)が変形されていない状態でその腕(55)が前記接続部品(48)の方向に傾くように形成されていることを特徴とする請求項3に記載のシリンジ。
  5. ホルダ部品(47)は直径に沿って対峙していることを特徴とする請求項4に記載のシリンジ。
  6. 前記ホルダ部品(47)の前記腕(55)のそれぞれは、半径方向内側に突き出たボスを少なくとも一つは具えていることを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載のシリンジ。
  7. 前記リング(6)は前記ケーシング(5)の通路となる開口部(35)をさらに備え、該開口部(35)の領域には、リング(6)がケーシング(5)に対して回転するのを止めることができる楔結ショルダを具えていることを特徴とする請求項1に記載のシリンジ。
  8. 開口部(35)のそれぞれは、接続部品(48)に対応する程度の可撓性を与えるために、スリット(41)の形成において、ショルダ(40)の上まで伸びていることを特徴とする請求項7に記載のシリンジ。
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