JPH09154836A - X線撮像装置 - Google Patents

X線撮像装置

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Publication number
JPH09154836A
JPH09154836A JP7346328A JP34632895A JPH09154836A JP H09154836 A JPH09154836 A JP H09154836A JP 7346328 A JP7346328 A JP 7346328A JP 34632895 A JP34632895 A JP 34632895A JP H09154836 A JPH09154836 A JP H09154836A
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JP
Japan
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ray tube
axis
ray
shaped arm
arm
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JP7346328A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Koyama
博 小山
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検体に対するC型アームの鉛直軸周りの位
置関係が変動しても、常に見易い像を撮像する。 【解決手段】 X線管4とイメージインテンシファイア
5とが対向してC型アーム3に支持され、少なくともC
型アーム3が鉛直軸(J3軸)周りに回動可能に構成さ
れたX線撮像装置において、X線管4からの照射X線束
の中心軸XJを中心として、C型アーム3に対してX線
管4を回動させるモーター10と、C型アーム3の鉛直
軸(J3軸)周りの回動に応じて、X線管4内のアノー
ドとカソードの配置方向が、X線管4とイメージインテ
ンシファイア5との間に配置される被検体Mの体軸MJ
に平行になるようにモーター10を駆動制御するX線管
回動制御部とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線管とイメー
ジインテンシファイア(以下、「I.I」と略す)とが
対向してC型アームに支持され、少なくともC型アーム
が鉛直軸周りに回動可能に構成されたX線撮像装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のX線撮像装置は、例え
ば、図10に示すように、基台部1に支持されたC型ア
ーム支持部2にC型アーム3が支持され、X線管4と
I.I5とが対向してC型アーム3に支持されて構成さ
れている。
【0003】X線管4はC型アーム3の一端側に固定し
て支持されている。また、I.I5は、天板6に載置さ
れ、X線管4とI.I5との間に配置される被検体Mに
対して接離可能にC型アーム3の他端側に支持されてい
る。
【0004】この種のX線撮像装置では、C型アーム3
は水平1軸(図のJ1軸)周りに回動されるようにC型
アーム支持部2に支持され、また、C型アーム支持部2
は、前記J1軸に直交する水平1軸(図のJ2軸)周り
に回動されるように基台部1に支持されている。
【0005】基台部1は、床面(図では床面設置型のX
線撮像装置を図示しているが、天井懸垂型のX線撮像装
置では天井)に固定して支持されることもあるが、図に
示すように、鉛直軸(図のJ3軸)周りに回動されるよ
うに床面(または天井)に支持されることもある。
【0006】このX線撮像装置によれば、X線管4から
被検体MへのX線照射方向を適宜に変更して、多方向か
らのX線撮像(X線透視やX線撮影など)を行なうこと
ができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。図11に示すように、X線管4にはX線束を発生
させるためのアノード4aとカソード4bとが内設され
ており、アノード4aは、照射X線束の中心軸XJに対
して傾斜されている。そのため、前記中心軸XJからず
れた方向では、焦点TGの実効寸法が変化する。具体的
には、図の想像線で示すように、撮像面SP(例えば、
I.I5のX線入射面)から見て、前記中心軸XJより
アノード4a側では焦点TGの寸法が小さく、前記中心
軸XJよりカソード4b側では焦点TGの寸法が大きく
なる。撮像される像の解像度は焦点TGの寸法が大きく
なる程悪くなるため、撮像された像の解像度は、撮像面
SP上において、アノード4aとカソード4bの配置方
向(図11のAC)に平行な方向で異なっている。
【0008】上記方向ACが被検体Mの体軸MJ(図1
0参照)に直交していると、撮像される像の解像度は被
検体Mの体軸MJを挟んで左右方向に不均一になる。例
えば、被検体M内の血管構造などは、体軸MJを挟んで
左右にわたって存在しており、例えば、体軸MJの左側
の血管が鮮明で、右側の血管が不鮮明であると、医師な
どは診断や治療を行なうために像を観察する上で非常に
見づらくなる。従って、一般的には、上記方向ACを被
検体Mの体軸MJに平行にすることが望ましい。
【0009】基台部1が床面(または天井)に固定され
ているX線撮像装置においては、被検体Mに対するC型
アーム3の鉛直軸周りの位置関係は固定されるので、C
型アーム3に固定支持されているX線管4内のアノード
4aとカソード4bの配置方向ACは被検体Mに対して
固定される。従って、このタイプの装置では、上記方向
ACが被検体Mの体軸MJに平行になるようにX線管4
をC型アーム3に固定支持している。
【0010】しかしながら、基台部1が鉛直軸(J3
軸)周りに回動できるように床面(または天井)に支持
されたX線撮像装置においては、被検体Mに対するC型
アーム3の鉛直軸(J3軸)周りの位置関係が変動し、
それに伴って、上記方向ACが被検体Mの体軸MJに平
行にならない状態が発生し、観察する上で見づらい像を
医師などに提供せざるを得ない場合もあった。
【0011】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、被検体に対するC型アームの鉛直軸
周りの位置関係が変動しても、常に見易い像を撮像する
ことができるX線撮像装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明は、X線管とイメージインテンシファイア
とが対向してC型アームに支持され、少なくとも前記C
型アームが鉛直軸周りに回動可能に構成されたX線撮像
装置において、(a)前記X線管からの照射X線束の中
心軸を中心として、前記C型アームに対して前記X線管
を回動させるX線管回動手段と、(b)前記C型アーム
の鉛直軸周りの回動に応じて、前記X線管内のアノード
とカソードの配置方向が、前記X線管と前記イメージイ
ンテンシファイアとの間に配置される被検体の体軸に平
行になるように前記X線管回動制御手段を制御するX線
管回動制御手段とを備えたものである。
【0013】
【作用】この発明の作用は次のとおりである。C型アー
ムが鉛直軸周りに回動され、C型アームに支持されたX
線管とイメージインテンシファイアとの間に配置される
被検体に対するC型アームの鉛直軸周りの位置関係が変
動すると、X線管回動制御手段はX線管回動手段を制御
して、前記C型アームの鉛直軸周りの回動(回転角度)
に応じて、X線管内のアノードとカソードの配置方向が
前記被検体の体軸に平行になるように、X線管からの照
射X線束の中心軸を中心として、C型アームに対するX
線管の回動を行なう。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
一実施例を説明する。図1は、この発明の一実施例に係
る床面設置型のX線撮像装置の構成を示す正面図であ
り、図2は、天井懸垂型のX線撮像装置の構成を示す正
面図である。
【0015】この実施例装置は、X線管4やイメージイ
ンテンシファイア(I.I)5を備えた撮像系本体7と
ベッド8とを備えている。
【0016】ベッド8は、昇降可能に構成されたベッド
基台9の上部に、被検体Mを載置する天板6が水平移動
可能に支持されており、天板6に載置された被検体Mの
所望の撮像部位を撮像系本体7のX線管4とI.I5と
の間に配置させるようにしている。
【0017】撮像系本体7は、基台部1に支持されたC
型アーム支持部2にC型アーム3が支持され、X線管4
とI.I5とが対向してC型アーム3に支持されて構成
されている。
【0018】X線管4は、X線管4からの照射X線束の
中心軸XJ周りに回動されるようにC型アーム3の一端
側に支持されている。このC型アーム3に対するX線管
4の軸XJ周りの回動は、C型アーム3に内設された、
X線管回動手段としての正逆回転可能なモーター10に
よって実現される。
【0019】このX線管4のX線照射側には、照射X線
束をコリメートするためのX線コリメータ11が付設さ
れており、また、X線管4からX線束の照射を行なわせ
るための所定のX線管電圧、X線管電流をX線管4に供
給する電源ケーブル12もX線管4に接続されている。
電源ケーブル12は例えばC型アーム3、C型アーム支
持部2、基台部1などに内設されて図示しないX線高電
圧発生装置に接続されている。
【0020】I.I5は、天板6に載置され、X線管4
とI.I5との間に配置される被検体Mに対して接離可
能にC型アーム3の他端側に支持されている。I.I5
にはテレビカメラ13が付設されており、I.I5で可
視光に変換された被検体MのX線透過像をテレビカメラ
13で撮像し、撮像した像を、例えば、図示しないモニ
タに表示するようにしている。また、被検体Mに血管造
影剤を投与する前の像(マスク像)と、被検体Mに血管
造影剤を投与した後の像(ライブ像)とを撮像し、ライ
ブ像からマスク像をサブトラクションしてサブトラクシ
ョン像(血管像)を求める画像処理部(図示せず)が付
設されることもある。さらに、I.I5にシネカメラ
(図示せず)が付設されて、撮像された像をシネフィル
ムにも撮影できるように構成されたり、I.I5側にフ
ィルムチェンジャ(図示せず)が付設されて、撮像され
た像をX線フィルムにも撮影できるように構成されるこ
となどもある。
【0021】C型アーム3の両側面(図の手前側の面と
その反対側の面)には、凹状のレール部14が形成さ
れ、C型アーム支持部2に内設されたベアリング15が
これらレール部14に摺動自在に嵌め付けられていて、
C型アーム3がC型アーム支持部2に対して、図1のJ
1軸周りに回動可能に構成されている。この回動は、C
型アーム3の外周面に沿って付設されたベルト16を含
むベルト伝動機構と、C型アーム支持部2に内設された
正逆回転可能なモーター17とで実現されている。この
回動動作によって、X線管4とI.I5とがC型アーム
3の湾曲形状に沿ってJ1軸を中心として被検体Mの周
囲で回動されることになる。
【0022】C型アーム支持部2は基台部1に対して図
1のJ2軸周りに回動自在に支持されていて、基台部1
に内設された正逆回転可能なモーター18によってC型
アーム支持部2が基台部1に対してJ2軸周りに回動さ
れるようになっている。この回動動作によって、C型ア
ーム支持部2とともにC型アーム3がJ2軸を中心とし
て図1の手前側と奥手側とに回動(揺動)されることに
なる。
【0023】この実施例では、基台部1は、床面(図1
の場合)、または、天井(図2の場合)に対して鉛直軸
(図のJ3軸)周りに回動自在に支持されていて、基台
部1に内設された正逆回転可能なモーター19によって
基台部1が床面または天井に対して鉛直軸(J3軸)周
りに回動されるようになっている。この回動動作によっ
て、基台部1及びC型アーム支持部2とともにC型アー
ム3がJ3軸を中心として被検体Mの周囲で回動される
ことになる。なお、この実施例では上記J3軸が、上記
照射X線束の中心軸XJに一致している。
【0024】そして、C型アーム3(X線管4及びI.
I5)をJ1軸、J2軸、J3軸周りで適宜に回動させ
ることにより、X線管4から被検体MへのX線照射方向
を適宜に変更して、多方向からのX線撮像(X線透視や
X線撮影など)を行なうようにしている。
【0025】次に、この実施例装置の制御系の構成を図
3のブロック図を参照して説明する。
【0026】図中、符号20はC型アーム回動制御部で
あり、このC型アーム回動制御部20が、C型アーム3
のJ1軸、J2軸、J3軸周りの回動(正逆方向の回
転)を制御する。C型アーム3をJ1軸、J2軸、J3
軸周りで回動させる各モーター17、18、19にはそ
れぞれ、ロータリーエンコーダーなどの角度検出器2
1、22、23が付設されていて、C型アーム3のJ1
軸、J2軸、J3軸周りの回転角度θ1、θ2、θ3が
C型アーム回動制御部20に与えられ、図示しない設定
部から設定された条件に応じてC型アーム3のJ1軸、
J2軸、J3軸周りの正逆方向の回転を制御するように
なっている。また、符号24は、撮像制御部であり、こ
の撮像制御部24が、X線高電圧発生装置からX線管4
へのX線管電圧、X線管電流の供給を制御したり、テレ
ビカメラ13や画像処理部、シネカメラ、フィルムチェ
ンジャなどの撮像系を制御する。ここまでの構成は、従
来装置と同様である。
【0027】この実施例では、さらに、X線管回動制御
手段としてのX線管回動制御部25を備えている。この
X線管回動制御部25は、C型アーム回動制御部20か
らC型アーム3のJ3軸周りの回転角度θ3を取込み、
その回転角度θ3(C型アーム3の鉛直軸(J3)周り
の回動に)応じて、モーター10を制御して、X線管4
内のアノードとカソードの配置方向が、X線管4とI.
I5との間に配置される被検体Mの体軸MJに平行にな
るようにC型アーム3に対してX線管4を正逆方向に回
転させる。この制御については以下で詳述する。
【0028】なお、上記C型アーム回動制御部20や撮
像制御部24、X線管回動制御部25は、例えば、CP
U(中央処理装置)やメモリなどを備えたコンピュータ
ーシステムなどで構成される。
【0029】次に、この発明の要部であるC型アーム3
が鉛直軸(J3軸)周りに回動されたときの動作を図4
を参照して説明する。なお、図4(図5、図6も同じ)
では、C型アーム3及びX線管4と、被検体M(体軸M
J)との位置関係を平面視で描いており、また、C型ア
ーム3の下側半分を図示(I.I5などの図示を省略)
している。
【0030】まず、C型アーム3と被検体Mとが図4
(a)に示すような位置関係(図1、図2と同じ位置関
係)にあるとき、X線管4内のアノードとカソードとの
配置方向(以下では、この方向を「AC方向」ともい
い、図面では符号ACで示す)が被検体Mの体軸MJに
平行になるように、X線管4がC型アーム3に支持され
ているとする。なお、この実施例では、図4(a)に示
すC型アーム3の位置を基準位置としている。
【0031】さて、図4(b)に示すように、C型アー
ム3が基準位置からJ3軸を中心として図の時計回りに
90°回転されたとする。このとき、C型アーム3に対
するX線管4の位置関係が図4(a)のまま(従来装置
の構成に相当する)であると、図4(b)に示すよう
に、X線管4内のAC方向が被検体Mの体軸MJに直交
することになる。先にも述べたように、この状態で撮像
された像は観察する上で非常に見づらくなってしまう。
【0032】そこで、この実施例では、X線管回動制御
部25が、C型アーム3のJ3軸周りの回転角度θ3を
C型アーム回動制御部20から取込み、この回転角度θ
3に基づき、基準位置からC型アーム3が回転された角
度(この場合は90°)だけX線管4をC型アーム3に
対してXJ軸周りに回転させるようにモーター10を駆
動する。これにより、図4(c)に示すように、AC方
向が被検体Mの体軸MJに平行になり、高品質な像の撮
像が行なえるようになる。
【0033】また、C型アーム3が基準位置からJ3軸
を中心として図の反時計回りに90°回転されたときに
も、上記動作と同様に、X線管4を図4(a)の状態か
らXJ周りに90°回転させることで、図4(d)に示
すように、AC方向を被検体Mの体軸MJに平行にして
高品質な像の撮像が行なえるようになる。
【0034】さらに、図4(c)や図4(d)の状態か
らC型アーム3が基準位置に戻されたときには、X線管
4をXJ周りに上記動作時と逆方向に90°回転させて
図4(a)の状態に戻すようにしている。
【0035】なお、AC方向が被検体Mの体軸MJに直
交している状態で撮像される像が最も見づらくなるが、
C型アーム3に対するX線管4の位置関係が図4(a)
のままで、C型アーム3が基準位置から90°以外の角
度(例えば45°)回転された状態でも、AC方向は被
検体Mの体軸MJに平行でなくなるので、撮像された像
は見づらくなる。
【0036】そこで、この実施例では、基準位置からC
型アーム3が回動された角度に応じて、C型アーム3に
対してX線管4をXJ軸周りに回動させるようにモータ
ー10を駆動して、被検体Mに対してC型アーム3が鉛
直軸(J3)周りにどれだけ回動されたとしても、常
に、AC方向が被検体Mの体軸MJに平行になるように
している。なお、一例として、基準位置からC型アーム
3が時計回り及び反時計回りに45°回転された場合を
図4(e)、(f)に示す。
【0037】ところで、X線管4には電源ケーブル12
が接続されている関係で、例えば、図5(a)に示す状
態からX線管4をさらに図の反時計回りに回転させた
り、また、図5(b)に示す状態からX線管4をさらに
図の時計回りに回転させるように、X線管4への電源ケ
ーブル12の接続位置がX線管4を挟んでC型アーム3
と反対側にくるような回動を行なえば、電源ケーブル1
2に無理な力は加わることになる。そこで、この実施例
では、図5(a)の状態から図5(b)の状態へX線管
4を図の時計回りに回転させる回転(回動)制御と、図
5(b)の状態から図5(a)の状態へX線管4を図の
反時計回りに回転させる回転(回動)制御のみを行うよ
うにして、X線管4への電源ケーブル12の接続位置が
常にC型アーム3の側にくるようにし、電源ケーブル1
2に無理な力は加わらないようにして、C型アーム3の
J3周りの回動に応じて、AC方向を被検体Mの体軸M
Jに平行にするようにしている。
【0038】従って、C型アーム3が基準位置にあると
きに、X線管4への電源ケーブル12の接続位置が図5
(a)の状態であり、C型アーム3を基準位置からJ3
軸を中心に時計回りまたは反時計回りに90°回転させ
たときには、X線管4を図5(a)の状態からXJ軸を
中心に時計回りに90°回転させることになる。また、
同様に、C型アーム3が基準位置にあるときに、X線管
4への電源ケーブル12の接続位置が図5(b)の状態
であり、C型アーム3を基準位置からJ3軸を中心に時
計回りまたは反時計回りに90°回転させたときには、
X線管4を図5(b)の状態からXJ軸を中心に反時計
回りに90°回転させることになる。なお、これら制御
の場合、C型アーム3を基準位置からJ3軸を中心に時
計回りに90°回転させたときと、反時計回りに90°
回転させたときとでは、X線管4内のアノードとカソー
ドの配置が逆になるが、X線管4の回動を照射X線束の
中心軸XJを中心として行なっているので、このことは
撮像する上で特に問題にはならない。
【0039】また、C型アーム3が基準位置にあるとき
に、X線管4への電源ケーブル12の接続位置が図5
(a)(または、図5(b))の状態であり、C型アー
ム3を基準位置からJ3軸を中心に時計回りに例えば4
5°回転させたときには、X線管4を図5(a)(また
は、図5(b))の状態からXJ軸を中心に図の時計回
り(図5(b)の場合は反時計回り)に135°(図5
(b)の場合は45°)回転させるように制御し、ま
た、C型アーム3が基準位置にあるときに、X線管4へ
の電源ケーブル12の接続位置が図5(a)(または、
図5(b))の状態であり、C型アーム3を基準位置か
らJ3軸を中心に反時計回りに45°回転させたときに
は、X線管4を図5(a)(または、図5(b))の状
態からXJ軸を中心に時計回り(図5(b)の場合は反
時計回り)に45°(図5(b)の場合は135°)回
転させるように制御する。
【0040】さらに、例えば、C型アーム3が基準位置
からJ3軸を中心に時計回りに90°回転され、AC方
向が被検体Mの体軸MJに平行になっている状態から、
C型アーム3がJ3軸を中心に反時計回りに180°回
転されたとき(C型アーム3が基準位置からJ3軸を中
心に反時計回りに90°回転された状態になる)には、
X線管4の回動は行なわなくともAC方向が被検体Mの
体軸MJに平行になっている。
【0041】また、例えば、図6(a)に示すように、
C型アーム3が基準位置からJ3軸を中心に時計回りに
45°回転され、AC方向が被検体Mの体軸MJに平行
になっている状態から、C型アーム3がJ3軸を中心に
反時計回りに135°回転されたとき(C型アーム3が
基準位置からJ3軸を中心に反時計回りに90°回転さ
れた状態にある)には、X線管4をXJ軸を中心に反時
計回りに45°回転させることで、図6(b)に示すよ
うに、AC方向が被検体Mの体軸MJに平行になる。
【0042】なお、C型アーム3が基準位置からJ3軸
を中心に時計回りまたは反時計回りに最大何度まで回転
できるかは装置によって相違する。すなわち、C型アー
ム3が基準位置からJ3軸を中心に時計回りまたは反時
計回りに最大90°まで回転できるように構成された装
置もあれば、90°以上(例えば135°)回転できる
ように構成された装置もある。C型アーム3が基準位置
からJ3軸を中心に時計回りまたは反時計回りに90°
以内で回転される場合については、上述したような制御
で対応できるが、C型アーム3が基準位置からJ3軸を
中心に時計回りまたは反時計回りに90°以上回転され
た場合も上述した制御方式により対応できる。例えば、
図5(a)(または、図5(b))の状態からC型アー
ム3がJ3軸を中心に時計回りに120°回転された場
合には、X線管4を図5(a)(または、図5(b))
の状態からXJ軸を中心に時計回り(図5(b)の場合
は反時計回り)に60°(図5(b)の場合は120
°)回転させれば、図7(a)に示すように、AC方向
を被検体Mの体軸MJに平行にすることができ、また、
図5(a)(または、図5(b))の状態からC型アー
ム3がJ3軸を中心に反時計回りに120°回転された
場合には、X線管4を図5(a)(または、図5
(b))の状態からXJ軸を中心に時計回り(図5
(b)の場合は反時計回り)に120°(図5(b)の
場合は60°)回転させれば、図7(b)に示すよう
に、AC方向を被検体Mの体軸MJに平行にすることが
できる。
【0043】このように、この実施例によれば、C型ア
ーム3が鉛直軸(J3軸)周りに回動され、被検体Mに
対するC型アーム3の鉛直軸(J3軸)周りの位置関係
が変動しても、常に、X線管4内のアノードとカソード
との配置方向(AC方向)が被検体Mの体軸MJに平行
に設定され、被検体Mの体軸MJを挟んで左右で解像度
が均一な像が撮像できるので、常に、観察する上で見易
い像を医師などに提供することがきる。
【0044】また、C型アーム3に対するX線管4の回
動は、X線管4からの照射X線束の中心軸XJを中心と
して行なわれるので、C型アーム3に対してX線管4が
回動されても、X線管4からの照射X線束の中心軸XJ
が変動することはなく、撮像に支障をきたさない。
【0045】なお、上記実施例では、C型アーム3がJ
1軸やJ2軸周りにも回動可能であるが、X線管4内の
アノードとカソードとの配置方向(AC方向)が被検体
Mの体軸MJに平行にされた状態でC型アーム3がJ1
軸やJ2軸周りに回動されてもAC方向が被検体Mの体
軸MJに平行である状態が変動することはないので、こ
れらJ1軸やJ2軸周りのC型アーム3の回動に対して
は、C型アーム3に対するX線管4の回動は行なわれな
い。
【0046】上記実施例は、C型アーム3のJ1軸周り
の回動面と、X線管4及びI.I5のJ1軸周りの回動
面とが同一面である、いわゆるストレート型のX線撮像
装置を例にしているが、図8に示すように、C型アーム
3のJ1軸周りの回動面R1と、X線管4及びI.I5
のJ1軸周りの回動面R2とを平行にずらしている、い
わゆるオフセット型のX線撮像装置であってもこの発明
は同様に適用することができる。
【0047】また、例えば、図9に示すように、電源ケ
ーブル12がC型アーム3やC型アーム支持部2に内設
されないような構成であっても、X線管4への電源ケー
ブル12の接続位置に応じて、上記実施例と同様の制御
方式でX線管4を回動させてやることで、電源ケーブル
12に無理な力が加わるのを防止できる。
【0048】なお、図8、図9では、床面設置型の装置
を図示しているが、天井懸垂型の装置であってもよい。
【0049】また、この種のX線撮像装置は、X線透視
のみ行なえるもの、X線撮影のみ行なえるもの、X線透
視とX線撮影の双方が行なえるものなど、その撮像系の
構成は種々に組み合わされるが、撮像系の構成がいかな
るものであっても、この発明は同様に適用することがで
きる。
【0050】その他、X線管とイメージインテンシファ
イアとが対向してC型アームに支持され、少なくともC
型アームが鉛直軸周りに回動可能に構成されたX線撮像
装置であれば、上記実施例やその変形例以外の構成のX
線撮像装置に対してもこの発明は同様に適用することが
できる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、X線管からの照射X線束の中心軸を中心と
して、C型アームに対してX線管を回動させるX線管回
動手段と、C型アームの鉛直軸周りの回動に応じて、X
線管内のアノードとカソードの配置方向が、X線管とイ
メージインテンシファイアとの間に配置される被検体の
体軸に平行になるようにX線管回動手段を制御するX線
管回動制御手段を備えたので、C型アームが鉛直軸周り
に回動され、被検体に対するC型アームの鉛直軸周りの
位置関係が変動しても、常に、医師などが観察する上で
見易い像を撮像することができる。
【0052】また、C型アームに対するX線管の回動
は、X線管からの照射X線束の中心軸を中心として行な
われるので、C型アームに対してX線管が回動されて
も、X線管からの照射X線束の中心軸が変動することは
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る床面設置型のX線撮
像装置の構成を示す正面図である。
【図2】この発明の一実施例に係る天井懸垂型のX線撮
像装置の構成を示す正面図である。
【図3】実施例装置の制御系の構成を示すブロック図で
ある。
【図4】C型アームが鉛直軸周りに回動されたときのこ
の実施例装置の動作を説明するための図である。
【図5】電源ケーブルに余分な力を加えないようにする
X線管の回動制御を説明するための図である。
【図6】同じく、電源ケーブルに余分な力を加えないよ
うにするX線管の回動制御を説明するための図である。
【図7】C型アームが基準位置から鉛直軸周りに90°
以上(120°)回転されたときのこの実施例装置の動
作を説明するための図である。
【図8】この発明が適用可能なその他の実施例の概略構
成を示す図である。
【図9】実施例装置の変形例の概略構成を示す図であ
る。
【図10】従来例に係るX線撮像装置の構成を示す図で
ある。
【図11】従来例の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
3 … C型アーム 4 … X線管 5 … イメージインテンシファイア(I.I) 10 … C型アームに対するX線管の回動を行なうモ
ーター 19 … C型アームを鉛直軸(J3)周りに回動させ
るモーター 25 … X線管回動制御部 θ3 … C型アームの鉛直軸(J3)周りの回転角度 J3 … C型アームの鉛直軸周りの回動の中心軸 XJ … X線管からの照射X線束の中心軸 AC … X線管内のアノードとカソードの配置方向 M … 被検体 MJ … 被検体の体軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線管とイメージインテンシファイアと
    が対向してC型アームに支持され、少なくとも前記C型
    アームが鉛直軸周りに回動可能に構成されたX線撮像装
    置において、(a)前記X線管からの照射X線束の中心
    軸を中心として、前記C型アームに対して前記X線管を
    回動させるX線管回動手段と、(b)前記C型アームの
    鉛直軸周りの回動に応じて、前記X線管内のアノードと
    カソードの配置方向が、前記X線管と前記イメージイン
    テンシファイアとの間に配置される被検体の体軸に平行
    になるように前記X線管回動制御手段を制御するX線管
    回動制御手段とを備えたことを特徴とするX線撮像装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006239126A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Toshiba Corp X線診断装置
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