JPH09153696A - シールドケースを有する電子部品及びその製造方法 - Google Patents

シールドケースを有する電子部品及びその製造方法

Info

Publication number
JPH09153696A
JPH09153696A JP31253795A JP31253795A JPH09153696A JP H09153696 A JPH09153696 A JP H09153696A JP 31253795 A JP31253795 A JP 31253795A JP 31253795 A JP31253795 A JP 31253795A JP H09153696 A JPH09153696 A JP H09153696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shield case
circuit board
joining
circuit
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31253795A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Nakamura
成男 中村
Masafumi Hisataka
将文 久高
Hiroshi Suenaga
弘 末永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP31253795A priority Critical patent/JPH09153696A/ja
Publication of JPH09153696A publication Critical patent/JPH09153696A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路基板上の回路の実装密度が向上し、量産
性に優れたシールドケースを有する電子部品及びその製
造方法を提供する。 【解決手段】 回路基板1の端面に接合用凹部6を形成
し、この接合用凹部6にシールドケース2の開口端面か
ら延びる接合用延出部7を配置し、導電性接着材12を
介して接合するシールドケース2を有する電子部品10
である。特に、接合用凹部6は、大型回路基板41の隣
接しあう回路基板1a、1bのシールドケース2の2つ
の接合用延出部7を配置できる貫通穴44を2分割して
構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、高周波回路を有す
る、または外来ノイズの影響を受けやすい回路基板を、
シールドケースで被覆した電子部品及びその製造方法
に,関するものである。
【0002】
【従来技術】従来より、高周波回路を有する回路基板
や、外来ノイズの影響によって特性が変化するような回
路を有する回路基板は、回路基板上の所定回路をシール
ドケースで被覆していた。
【0003】例えば、図6に示すように、回路基板61
の表面に、該回路基板61の平面形状よりもひとまわり
小さい外観形状の、一面が開口した筺体状のシールドケ
ース62を被覆して接合していた。
【0004】この時、シールドケース62の開口周囲の
一部には、回路基板61の表面と面接合する接合部63
が屈曲形成されており、この屈曲接合部63と回路基板
61の表面とが導電性接着材などを介して接合されてい
た。
【0005】尚、図6中、64〜66は回路基板上の所
定回路と接合する端子電極であり、各端子電極64〜6
6上には、シールドケース62と所定空間を形成し、シ
ールドケース62と短絡しないようになっている。
【0006】図7は、シールドケース72の端面が、回
路基板71の一対の端面にまで延出しており、シールド
ケース72の端面延出部73と、回路基板61の端面と
が導電性接着材などを介して接合されていた。
【0007】図8は、回路基板81の端面には、シール
ドケース82と接合するための凹部84が、回路基板8
1から凹んで形成されており、また、シールドケース8
2の端面には、夫々の接合用凹部84に対応するよう
に、接合用延出部83が形成されている。そして、シー
ルドケース82は、回路基板81を被覆するとともに、
シールドケース82の接合用延出部83は、回路基板8
1の接合用凹部84内に配置され、この接合用凹部84
内で導電性接着材などを介して接合されていた。
【0008】尚、各シールドケース62〜82のシール
ド効果を高めるためには、回路基板61の表面、回路基
板61の端面、接合用凹部84などのシールドケース6
2〜82の接合部分には、接地電位と接続した導体膜、
また、接地電位の端子電極と電気的に一体的となってい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のシールドケース
を有する電子部品において、要求される技術的な項目の
1つとして、シールドケース62〜82の接合によっ
て、回路基板61、82の所定回路を形成するための領
域(回路専有面積)を侵さないようすることである。即
ち、回路基板61、81上に高密度に回路を形成するこ
とである。
【0010】この点、図6のシールドケースを有する電
子部品は、回路基板61の表面に、シールドケース62
が接合されるため、回路基板61は、回路専有面積部分
とこのシールドケース62の接合専有面積部分とが存在
するため、この要求項目に適さない。
【0011】また、別の要求される技術的な項目とし
て、シールドケースの構造が簡単で、その接合が確実に
行え、且つ非常に簡単に行えることである。
【0012】この点、図7のシールドケースを有する電
子部品は、回路基板61の端面全体にシールドケース7
2の端面延出部73が接合されているため、回路基板6
1の接合端面と平行な方向でのシールドケース72の位
置決めができなという問題点があり、シールドケース7
2の確実な接合が行えず、回路基板61の回路とシール
ドケース72の短絡が発生してしまうことがある。
【0013】図8のシールドケースを有する電子部品
は、回路基板81の端面に接合用凹部84内に、シール
ドケース82の一部である接合用延出部83が配置され
ることになるため、上述の位置決めは確実に行えるもの
の、シールドケース82の接合は個々の状態の回路基板
81で接合する必要があり、シールドケースの接合工程
が複雑となってしまう。
【0014】本発明は、上述の問題点に鑑みて案出され
たものであり、その目的は、回路基板上で所定回路を高
密度に形成できるとともに、また、シールドケースの接
合の位置決めを簡単に行え、また、製造方法が非常に簡
略化できるシールドケースを有する電子部品及びその製
造方法を提供するものである。
【0015】また、別の目的は、シールドケースと回路
基板との接合を強固にすることができるシールドケース
を有する電子部品である。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、表面に所
定回路を、端面に該回路の入出力部分である端子電極及
びシールドケース接合用凹部を有する回路基板と、該一
面が開口し、該開口周囲に前記シールドケース接合用凹
部に嵌入される接合用延出部を有する筺体状のシールド
ケースとから成り、前記シールドケースを前記回路を被
覆するようにして、回路基板の接合用凹部内にシールド
ケースの接合用延出部を嵌入接合させたシールドケース
を有する電子部品において、前記接合用延出部の回路基
板表面側の幅が、接合用凹部の開口幅と実質的に同一で
あり、接合用延出部の回路基板裏面側の幅が、接合用凹
部の開口幅の1/2以下であり、且つ接合用凹部の中心
軸に対して一方側に変位しているシールドケースを有す
る電子部品である。
【0017】また、第2の発明は、前記接合用凹部と回
路基板の裏面との成す角部が傾斜面が形成されているシ
ールドケースを有する電子部品である。第3の発明は、
第1の発明のシールドケースを有する電子部品を製造す
る方法であって、分割溝によって複数の回路基板に区画
され、且つ分割溝に跨がって接合用凹部となる貫通穴が
形成された複数の回路基板を抽出できる大型回路基板を
準備する工程、接合用延出部を有する筺体状のシールド
ケースを複数準備する工程、前記大型回路基板の各回路
基板上に、シールドケースを被覆させるとともに、各分
割溝に跨がる1つの貫通穴に、この分割溝によって隣接
しあう回路基板上に載置されたシールドケースの接合延
出部を対象状態として嵌入させ、各回路基板にシールド
ケースを接合する工程、前記大型回路基板を、分割溝に
そって分割処理する工程とから成るシールドケースを有
する電子部品の製造方法である。
【0018】
【作用】第1の発明によれば、シールドケースが、回路
基板の端面に形成した接合用凹部内で、シールドケース
の一部である接合延出部と接合しているため、回路基板
上の所定回路専有率が高まるため、高密度実装の回路が
達成でき、小型なシールドケースを有する電子部品とな
る。
【0019】また、回路基板とシールドケースに関し
て、シールドケースの接合延出部の幅が少なくとも2段
階となっており、表面側の接合延出部の幅が、接合用凹
部の開口幅と実質的に同一となっている。このため、シ
ールドケースと回路基板とを接合するにあたり、シール
ドケースを所定位置に確実に位置決めを行うことができ
る。
【0020】また、第3の発明では、複数の回路基板が
抽出できる大型回路基板の状態で、シールドケースを接
合することができ、各回路基板となる部分にシールドケ
ースを接合した状態で分割処理できるため、従来のよう
に個々の状態の回路基板にシールドケースを接合するこ
とに比較して、製造方法が非常に簡略化することにな
る。
【0021】この時、大型回路基板に形成され、分割処
理によって接合用凹部となる貫通穴内には、隣接しあう
回路基板に被覆されるシールドケースの接合用延出部が
各々配置されるため、分割された後においては、回路基
板に不要な凹部が形成されることが一切ない。
【0022】また、上述したように、接合用延出部の回
路基板の表面側の幅が貫通穴の開口長と実質的に同一
で、裏面側の幅が貫通穴の開口長さの1/2以下で、且
つ一方側に変位され、この1つの貫通穴内に配置される
2つのシールドケースの接合用延出部が夫々対象形状に
配置されて、導電性接着材などで接合している。
【0023】従って、大型回路基板にシールドケースを
接合するあたり、上述のように位置決めが可能であり、
しかも、2つの接合用延出部の裏面側は、貫通穴で互い
に離れて配置されることになるため、この2つの接合用
延出部の導電性接着材のブリッジを回避することができ
る。即ち、安定してシールドケースを接合することがで
き、しかも、分割工程において安定した分割処理が可能
となる。
【0024】また、プリント配線基板上に実装される時
に、シールドケースの接合用延出部に、プリント配線基
板の接地電位の配線導体と接続できるため、シールドケ
ースの効果を高めることができる。
【0025】さらに、第2の発明のように、接合用凹部
と回路基板の裏面との成す角部が傾斜面が形成されてい
るので、シールドケースの延長接合部に導電性接着材で
接合した場合には、導電性接着材溜まりがシールドケー
スの接合用延出部と傾斜面との間に形成されるため、強
固なシールドケースの接合が可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明のシールドケースを
有する電子部品及びその製造方法を図面に基づいて説明
する。
【0027】図1は、本発明のシールドケースを有する
電子部品の外観斜視図であり、図2は、シールドケース
の接合部側の外観図である。
【0028】電子部品10は、回路基板1とシールドケ
ース2とから構成される。
【0029】回路基板1は、アルミナなどのセラミック
基板上に、所定回路配線及び電子部品素子が搭載され、
所定回路が形成されている。また、回路基板1の長手方
向の端面には、回路の入出力部となる端子電極3〜5
(図面の奥側の端面は図には現れない)が形成されてい
る。この端子電極3〜5は、回路基板1の一対の端面、
例えば長手方向の端面から窪んで形成された半長円形状
凹部の内壁に導体膜が形成されて構成されている。尚、
端子電極3〜6は、回路基板1の長手方向の端面に凹部
を形成せず、そのまま端面に導体膜を形成しても構わな
い。
【0030】回路基板1のもう1対の端面、例えば幅方
向の端面には、シールドケース2と接合するための接合
用凹部6(図面の奥側の端面は図には現れない)が形成
されている。この接合用凹部6は、例えば半長円形状で
あり、図2、3に示すように回路基板1の幅方向に開口
幅Xを有し、また、回路基板1の内部側に凹み量Yを有
している。
【0031】また、接合用凹部6の内壁は、接地電位と
なり、また、シールドケース2との接合を容易にするた
めの導体膜6aが形成されている。この導体膜は、所定
回路の接地電位に接続するか、また、この電子部品を実
装するプリント配線基板の接地電位に接続するかのいず
れかである。
【0032】シールドケース2は、金属加工によって、
一面が開口した筺体状となっている。シールドケース2
の開口部分の面積は、実質的に回路基板1の外形形状と
なっており、回路基板1の略全体を所定回路を形成する
領域にできるようになっている。
【0033】また、シールドケース2の開口を構成する
端面のうち、回路基板1の幅方向の端面に相当する一部
から接合用延出部7が延出している。この接合用延出部
7は、接合用凹部6に対応している。この接合用延出部
7は、少なくとも2つの幅を有している。図では、第1
の幅W1を有する延出部7aと、第2の幅W2を有する
延出部7bとから構成され、段差形状を有している。
【0034】回路基板1の表面側の延出部7aの幅は、
例えば接合用凹部6の開口幅Xと実質的に同一、即ち、
接合用凹部6と接合用延出部7とが位置決めが可能な程
度の幅となっている。
【0035】回路基板1の裏面側の延出部7bの幅は、
例えば接合用凹部6の開口幅Xの1/2以下の幅であ
り、延出部7bが接合用凹部6の中心軸Zから一方側に
変位するように形成されている。図2では、接合用凹部
6の中心軸Zよりも左側に変位している。
【0036】この延出部7aは、接合用延出部7が接合
用凹部6に嵌合された時に、シールドケース2と回路基
板1との幅方向の位置決めを確実にするためものであ
る。
【0037】また、延出部7bは、主に回路基板1の端
面間とで導電性接着材9を介在させて、強固に接合させ
る部位であり、その幅W2が接合用凹部6の開口幅Xの
1/2以下であり、一方側に変位している。これは、後
述の製造方法、特に接合用凹部6となる貫通穴44内
に、2つのシールドケース2の接合用延出部7を配置し
た時に、2つの接合用延出部7、7が完全に分離される
ようにするためである。
【0038】尚、接合用凹部6の凹み量Yは、接合用延
出部7の厚みに比べ、充分な凹み量となっている。
【0039】さらに、シールドケース2の開口を構成す
る端面のうち、回路基板1の長手方向の端面に相当する
一部には、回路基板1の端子電極3〜5との短絡を避け
るための切り込みが形成されている。
【0040】このようなシールドケース2は、回路基板
1の表面、即ち所定回路を被覆し、回路基板1の接合用
凹部6内に接合用延出部7が位置決め配置され、導電性
接着材9を介して接合している。
【0041】ここで、接合用凹部6内導体膜6aは、導
電性接着材9の不要な広がりを防止するために、導体
幅、形成位置を留意すべきである。導体膜6aは、実質
的に延出部7bに対応する幅、及び位置で、必要に応じ
て、回路基板表面側に延出してもかまなわい。
【0042】上述のらうに所定位置決めされた状態で、
接合用凹部6内の導体膜6aと、シールドケース2の接
合延出部7、特に延出部7Bが半田などの導電性接着材
9によって接合される。
【0043】また、接合部分での強度を向上するため
に、回路基板1の裏面と接合用凹部6との成す角部分に
傾斜面8を形成して、シールドケース2の接合延出部7
の延出部7bと回路基板1の接合用凹部6内の導体膜6
aとの間に充分な間隙を形成するようにしている。従っ
て、導電性接着材9で接合した場合には、この大きな間
隙に導電性接着材9が溜まることになり、回路基板1と
シールドケース2との強固な接合が達成されることにな
る。
【0044】このようなシールドケース2を有する電子
部品10においては、プリント回路基板(図示せず)の
所定配線に表面実装によって接合されることになり、端
子電極3〜5が接続されることになる。このましくは、
このシールドケース2の接合用延出部7にもプリント配
線基板の接地電位の配線と電気的に接続することが望ま
しい。
【0045】尚、上述の実施例では、接合用凹部6の形
状が半長円形状であるが、半円形状であてっても、ま
た、矩形状であっても構わない。
【0046】以上のように、本発明のシールドケース2
を有する電子部品10は、回路基板1の端面で、シール
ドケース2と接合しているため、回路基板1上の所定回
路専有率が高まり、小型なシールドケース2を有する電
子部品10となる。
【0047】次に、図1に示すシールドケースを有する
電子部品の製造方法を図4、図5に基づいて説明する。
図4は、複数の回路基板が抽出できる大型回路基板の平
面図であり、図5(a)は、接合用凹部を構成する貫通
穴にシールドケースの一部である接合用延出部を配置し
た状態の表面側の平面図であり、(b)はその裏面側平
面図である。
【0048】図4において、大型回路基板41は、複数
の回路基板1・・・が抽出できるように、縦横に分割溝
42、43が形成されている。この分割溝42、43で
区画された各回路基板1の領域には、厚膜技法によっ
て、Ag系(Ag単体、Ag合金)Au系、Cu系の導
電材料からなる配線導体やマイクロストリップ線路が形
成され、この配線導体には、厚膜抵抗体膜、厚膜コンデ
ンサ素子、ICチップ、トランジスタ、チップ抵抗器、
チップコンデンサ、水晶振動子など、所定回路動作に応
じて各種電子部品素子が実装されている。
【0049】また、大型回路基板41の分割溝42、4
3に跨がるように、各種貫通穴が形成されている。例え
ば、隣接しあう2つの回路基板1a、1bを区画する分
割溝42には、接合用凹部6となる貫通穴44が2つの
回路基板1a、1bに跨がるように形成され、また、隣
接しあう2つの回路基板1a、1cを区画する分割溝4
3には、端子電極3〜5となる貫通穴45・・・が2つ
の回路基板1a、1cに跨がるように形成される。尚、
夫々の貫通穴44、45の内壁面には、回路基板1a、
1b、1cの所定回路と接続する導体膜が形成されてい
る。
【0050】シールドケース2は、大型回路基板41の
各回路基板1・・・に対応して、各々配置・接合され
て、回路基板1に形成された所定回路を被覆する。
【0051】このような大型回路基板41には、シール
ドケース2が配置・接合される。この配置した状態が図
5である。
【0052】例えば、図5(a)、(b)において、回
路基板1aに配置・接合されるシールドケース2の接合
用延出部7と回路基板1bに配置・接合されるシールド
ケース2の接合用延出部7とが、長円形形状の貫通穴4
4に一緒に配置される。
【0053】図5(a)の回路基板1の表面側におい
て、回路基板1a側のシールドケース2の接合用延出部
7の延出部7aは、貫通穴44内に、貫通穴44の長軸
方向の開口幅に略一杯に、回路基板1a寄りに配置され
ている。
【0054】従って、シールドケース2を被覆するため
に、接合用延出部7を貫通穴44内に配置することで、
回路基板1に対して、所定位置にシールドケース2を位
置決めすることができる。
【0055】図5(b)の回路基板1の裏面側におい
て、回路基板1a側のシールドケース2の接合用延出部
7の延出部7bは、貫通穴44内の図面の右上側寄りに
配置され、回路基板1b側のシールドケース2の接合用
延出部7の延出部7bは、貫通穴44内の図面の左下側
寄りに配置されている。即ち、隣接しあう回路基板1
a、1bに被覆されるシールドケース2、2において、
接合用延出部7、7、特に延出部7b、7bは互いに対
象位置に配置される。
【0056】また、導体膜6aに関して、貫通穴44内
においては、実質的に幅の狭い延出部7bの幅、位置に
相当するように形成されて、例えば図5(a)の回路基
板1表面側では所定回路と接続するように延出し、図5
(b)の回路基板1の裏面側では、接地電位の端子電極
を構成するように導体幅が広がっている。
【0057】このようにして、大型回路基板41を構成
する各回路基板1・・・にシールドケース2を配置した
時、少なくとも同一の貫通穴44に配置される2つの接
合用延出部7のうち、導電性接着材9が主に接合される
延出部7bは、互いに所定間隔Dが形成されることがな
いため、導電性接着材9のブリッジの発生を抑えること
ができる。
【0058】導電性接着材9の塗布の方法として、大型
回路基板41の厚み分だけ、溶融した半田槽内に浸漬し
て、傾斜面8の導体膜6aと接合用延出部7、特に延出
部7bとの間で強固に接合する。
【0059】また、各貫通穴44の導体膜6aに予めク
リーム半田を塗布しておき、シールドケース2を配置し
て、熱処理によって、大型回路基板41の各回路基板1
の貫通穴44とシールドケース2・・・とを接合しても
構わない。
【0060】以上のように、1つの貫通穴44内に、隣
接する回路基板1a、1bを被覆する2つのシールドケ
ース2の接合用延出部7が配置されるが、特に接合に寄
与する延出部7b間が所定間隔Dを有しているため、導
電性接着材8、例えば半田のブリッジを抑制できる。そ
の信頼性を向上させるためには、貫通穴44の形状を、
長軸方向の長さ(接合用凹部6の開口幅Xに相当)を、
接合用延出部7の幅の2倍以上とし、しかも、短軸方向
の開口長さ(接合用凹部8の凹み量Yの2倍に相当)
を、2つの接合用延出部7、7間で充分な間隙が形成で
きる程度の幅となるにする。
【0061】また、回路基板1の裏面において、導体膜
6aの幅を広くして、接地電位の端子電極を形成すれ
ば、例えば、プリント配線基板の接地電位の配線との接
合が広い面積で行え、高いシールド効果を得ることがで
きる。
【0062】このようにして、大型回路基板41を構成
する各回路基板1に各々シールドケース2を接合した、
複数のシールドケース2を有する大型回路基板41は、
分割溝42、43にそって分割処理する。
【0063】しかも、上述のように分割溝42に沿って
分割しても、回路基板1a、1b側の各々導体膜6a
は、分割溝42は掛からないように形成されているた
め、導体膜6aは剥離が発生せず、また、半田ブリッヂ
が形成されていないため、簡単に分割することがてき
る。
【0064】これによって、貫通穴44は2分されて2
つの接合用凹部6、6となり、回路基板1a側に残存す
る接合用凹部6内には、回路基板1a側のシールドケー
ス2の接合用延出部7aのみが配置接合され、回路基板
1b側に残存する接合用凹部6内には、回路基板1b側
のシールドケース2の接合用延出部7bのみが配置接合
されることになる。
【0065】これによって、シールドケース2を有する
電子部品10が達成される。
【0066】上述の製造方法において、シールドケース
2を個々の回路基板1に分割処理する前に接合している
ため、その量産性が非常に向上する。
【0067】また、1つの貫通穴44に隣接しあう回路
基板1a、1bを被覆するシールドケース2の接合用延
出部7、7が同時に配置されるため、貫通穴44の数が
最小となり、貫通穴44の形成工程の工数が減少でき
る。
【0068】また、大型回路基板41の端面電極に関し
て、図1のように、回路基板1の長手方向側の端面に、
半長円形状の導通スルーホールで端子電極3〜5を構成
する場合には、大型回路基板41の分割溝43に跨がる
ように貫通穴45及び穴内壁面に導体膜を形成すること
によって、分割処理後に達成されることになる。
【0069】また、回路基板1の長手方向側の端面に直
接端子電極3〜5となる導体膜を直接形成する場合は、
図4に示す大型回路基板41を、まず、分割溝43に沿
って1次分割処理して、大型回路基板41を2次の大型
回路基板である短冊状基板とし、この短冊状基板の分割
端面(回路基板1の長手方向側の端面となる面である)
に、厚膜導体ペーストによって、端子電極3〜5となる
導体膜を、印刷、焼きつけ処理し、その後、短冊状回路
基板の分割溝42によって区画される隣接しあう回路基
板1a、1bにシールドケース2の接合用延出部77を
接合すべき、貫通穴44に接合用延出部7、7を配置し
て、導電性接着材9で接合した後、分割溝42に沿って
2次分割処理する。
【0070】このような製造方法であっても、図5に示
す製造方法に比較して、若干量産性は劣るものの、従来
に比較して量産性に優れた製造方法であると言える。
【0071】さらに、回路基板1とシールドケース2と
の接合を強化するために、接合用凹部6と回路基板1の
裏面とが成す角部に傾斜面8を形成することが有用であ
るが、このような構造は、グリーンシートに分割溝のV
溝加工を施す際には、大型回路基板41の裏面側にも分
割溝42に対応するように溝幅の広い分割溝を形成する
ことによって簡単に形成することができる。
【0072】尚、上述の実施例では、接合用凹部6は、
回路基板1の一対の端面、即ち、幅方向の端面に1つづ
つ合計2つ形成され、この部分でシールドケース2の接
合用延出部7と接合されているが、例えば、この回路基
板1の幅方向の端面に2つづつ合計4つの接合用凹部を
形成してもよく、また、この回路基板1の長手方向の端
面に所定数個の接合用凹部を形成して、夫々にシールド
ケース2の接合用延出部7を接合しても構わない。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、シール
ドケースが回路基板の端面に形成された接合用凹部内で
回路基板と接合されるため、回路基板上の所定回路の実
装密度を高めることができる。また、大型回路基板から
回路基板を抽出しても、回路基板には、不要な貫通穴
(隣接する回路基板の接合用凹部の残存物)が、存在し
ないため、これによって回路基板上の所定回路の実装密
度を高めることができる。
【0074】また、プリント配線基板上にこの電子部品
を接合するにあたり、直接シールドケースの接合用延出
部に接合可能となるため、安定した接地電位にして、シ
ールド効果を向上させることができる。
【0075】特に、大型基板から回路基板を抽出する場
合に、最終的に分割処理前に、各回路基板の夫々シール
ドケースを配置接合できるため、非常に量産性が優れた
シールドケースを有する電子部品となる。
【0076】また、接合用凹部と回路基板の裏面とが成
す角部が傾斜面が形成されるため、接合用凹部内でのシ
ールドケースの接合用延出部とが、非常に強固に接合で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシールドケースを有する電子部品
の外観斜視図である。
【図2】本発明のシールドケースを有する電子部品にお
けるシールドケースと回路基板との接合状態を示す外観
図である。
【図3】本発明のシールドケースを有する電子部品にお
けるシールドケースと回路基板との接合状態を示す断面
図である。
【図4】本発明のシールドケースを有する電子部品の製
造方法を説明するための大型基板の平面図である。
【図5】(a)は、本発明のシールドケースを有する電
子部品の製造方法を説明するための大型基板の表面側の
部分拡大の平面図である。(b)はその裏面側の平面図
である。
【図6】従来のシールドケースを有する電子部品の外観
斜視図である。
【図7】従来の他のシールドケースを有する電子部品の
外観斜視図である。
【図8】従来の別のシールドケースを有する電子部品の
外観斜視図である。
【符号の説明】
10・・・・・シールドケースを有する電子部品 1・・・・・・回路基板 2・・・・・・シールドケース 3〜5・・・・端子電極 6・・・・・・接合用凹部 7・・・・・・接合用延出部 8・・・・・・傾斜面 9・・・・・・導電性接着材 41・・・・・・大型回路基板 42、43・・・分割溝 44・・・・・・貫通穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に所定回路を、端面に該回路の入出
    力部分である端子電極及びシールドケース接合用凹部を
    有する回路基板と、該一面が開口し、該開口周囲に前記
    シールドケース接合用凹部に嵌入される接合用延出部を
    有する筺体状のシールドケースとから成り、 前記シールドケースを前記回路を被覆するようにして、
    回路基板の接合用凹部内にシールドケースの接合用延出
    部を嵌入接合させたシールドケースを有する電子部品に
    おいて、 前記接合用延出部の回路基板表面側の幅が、接合用凹部
    の開口幅と実質的に同一であり、接合用延出部の回路基
    板裏面側の幅が、接合用凹部の開口幅の1/2以下であ
    り、且つ接合用凹部の中心軸に対して一方側に変位して
    いることを特徴とするシールドケースを有する電子部
    品。
  2. 【請求項2】 前記接合用凹部と回路基板の裏面との成
    す角部が傾斜面が形成されていることを特徴とする請求
    項1記載のシールドケースを有する電子部品。
  3. 【請求項3】 前記請求項1記載のシールドケースを有
    する電子部品を製造する方法であって、 分割溝によって複数の回路基板に区画され、且つ分割溝
    に跨がって接合用凹部となる貫通穴が形成された複数の
    回路基板を抽出できる大型回路基板を準備する工程、 接合用延出部を有する筺体状のシールドケースを複数準
    備する工程、 前記大型回路基板の各回路基板上に、シールドケースを
    被覆させるとともに、各分割溝に跨がる1つの貫通穴
    に、この分割溝によって隣接しあう回路基板上に載置さ
    れたシールドケースの接合延出部を対象状態として嵌入
    させ、各回路基板にシールドケースを接合する工程、前
    記大型回路基板を、分割溝にそって分割処理する工程と
    から成るシールドケースを有する電子部品の製造方法。
JP31253795A 1995-11-30 1995-11-30 シールドケースを有する電子部品及びその製造方法 Pending JPH09153696A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31253795A JPH09153696A (ja) 1995-11-30 1995-11-30 シールドケースを有する電子部品及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31253795A JPH09153696A (ja) 1995-11-30 1995-11-30 シールドケースを有する電子部品及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09153696A true JPH09153696A (ja) 1997-06-10

Family

ID=18030425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31253795A Pending JPH09153696A (ja) 1995-11-30 1995-11-30 シールドケースを有する電子部品及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09153696A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100649491B1 (ko) * 2004-07-08 2006-11-24 삼성전기주식회사 회로기판과 실드 케이스의 고정장치
JP2007150330A (ja) * 2006-12-26 2007-06-14 Kyocera Corp 電子部品及びその製造方法
JP2007250732A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Fdk Corp 電子部品およびその製造方法
JP2007251200A (ja) * 2007-05-23 2007-09-27 Kyocera Corp 電子部品およびこれを備えた電子機器
JP2007258741A (ja) * 2007-05-23 2007-10-04 Kyocera Corp 電子部品、シールドカバー、多数個取り用母基板、配線基板及び電子機器
CN100342768C (zh) * 2004-05-07 2007-10-10 株式会社村田制作所 具有屏蔽壳的电子元件
JP2008177612A (ja) * 2008-04-07 2008-07-31 Kyocera Corp 電子部品
JP2008182251A (ja) * 2008-02-08 2008-08-07 Kyocera Corp 電子部品の製造方法
JP2015170827A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 セイコーエプソン株式会社 電子デバイス、電子機器および移動体
JP2021077672A (ja) * 2019-11-05 2021-05-20 株式会社デンソー 電子機器

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100342768C (zh) * 2004-05-07 2007-10-10 株式会社村田制作所 具有屏蔽壳的电子元件
US7362586B2 (en) 2004-05-07 2008-04-22 Murata Manufacturing Co., Ltd. Electronic component with shielding case and method of manufacturing the same
KR100649491B1 (ko) * 2004-07-08 2006-11-24 삼성전기주식회사 회로기판과 실드 케이스의 고정장치
JP2007250732A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Fdk Corp 電子部品およびその製造方法
JP4511513B2 (ja) * 2006-12-26 2010-07-28 京セラ株式会社 電子部品及びその製造方法
JP2007150330A (ja) * 2006-12-26 2007-06-14 Kyocera Corp 電子部品及びその製造方法
JP2007258741A (ja) * 2007-05-23 2007-10-04 Kyocera Corp 電子部品、シールドカバー、多数個取り用母基板、配線基板及び電子機器
JP2007251200A (ja) * 2007-05-23 2007-09-27 Kyocera Corp 電子部品およびこれを備えた電子機器
JP4511573B2 (ja) * 2007-05-23 2010-07-28 京セラ株式会社 電子部品およびこれを備えた電子機器
JP4558004B2 (ja) * 2007-05-23 2010-10-06 京セラ株式会社 電子部品、シールドカバー、多数個取り用母基板、配線基板及び電子機器
JP2008182251A (ja) * 2008-02-08 2008-08-07 Kyocera Corp 電子部品の製造方法
JP2008177612A (ja) * 2008-04-07 2008-07-31 Kyocera Corp 電子部品
JP2015170827A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 セイコーエプソン株式会社 電子デバイス、電子機器および移動体
JP2021077672A (ja) * 2019-11-05 2021-05-20 株式会社デンソー 電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2616280B2 (ja) 発振器及びその製造方法
US6760227B2 (en) Multilayer ceramic electronic component and manufacturing method thereof
JPS6119116B2 (ja)
JP2002026513A (ja) 電子部品およびその製造方法、集合電子部品、電子部品の実装構造、ならびに電子装置
JPH09153696A (ja) シールドケースを有する電子部品及びその製造方法
JPH11214556A (ja) 高周波用入出力端子ならびに高周波用半導体素子収納用パッケージ
US5517162A (en) Dielectric resonator including a plurality of solder bumps and method of mounting dielectric resonator
JPH05343878A (ja) 高密度回路モジュールの製造方法
US5581875A (en) Method of manufacturing circuit module
JPH0575313A (ja) 混成集積回路装置
JP2000183488A (ja) ハイブリッドモジュール
JPH10335873A (ja) 高周波回路部品
JPH0368157A (ja) 高周波用厚膜集積回路装置
JPH0537271A (ja) チツプ部品の電極形成方法
JPH05102621A (ja) 導電パターン
JPS61214548A (ja) テ−プキヤリア
JP2002016330A (ja) 部品実装用基板およびその製造方法
JP2594365B2 (ja) 配線基板及び配線基板の接続方法
JPH11288755A (ja) ジャンパ素子およびその製造方法
JPH10163002A (ja) チップ型電子部品とその製造方法
JPH08213743A (ja) 電子部品搭載用基板
JP3507746B2 (ja) 半導体パッケージ、半導体装置及びフィルム基板
JP2000278041A (ja) 電圧制御発振器
JPH01112793A (ja) 回路基板
JPH02182003A (ja) チップ形インダクタ