JPH09152708A - フォトマスク - Google Patents
フォトマスクInfo
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- JPH09152708A JPH09152708A JP31125995A JP31125995A JPH09152708A JP H09152708 A JPH09152708 A JP H09152708A JP 31125995 A JP31125995 A JP 31125995A JP 31125995 A JP31125995 A JP 31125995A JP H09152708 A JPH09152708 A JP H09152708A
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- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】焦点深度を改良したフォトマスクを提供し、も
って感光性樹脂膜の微細パターンの形成を可能にする。 【解決手段】遮光膜2に接した透明基板1の箇所に幅W
の凹部3を形成して第1の透明領域11を構成し、遮光
膜2との間に第1の透明領域11を挟んで位置す透明基
板の箇所に第2の透明領域12を構成することにより、
第1の透明領域11からの露光光の位相を第2の透明領
域12からの露光光の位相より進ませ、これによりフォ
ーカス特性を改善する。
って感光性樹脂膜の微細パターンの形成を可能にする。 【解決手段】遮光膜2に接した透明基板1の箇所に幅W
の凹部3を形成して第1の透明領域11を構成し、遮光
膜2との間に第1の透明領域11を挟んで位置す透明基
板の箇所に第2の透明領域12を構成することにより、
第1の透明領域11からの露光光の位相を第2の透明領
域12からの露光光の位相より進ませ、これによりフォ
ーカス特性を改善する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は投影露光装置用のフ
ォトマスクに係わり、特に半導体素子の製造工程で微細
パターン形成のために用いられるフォトマスクに関す
る。
ォトマスクに係わり、特に半導体素子の製造工程で微細
パターン形成のために用いられるフォトマスクに関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、半導体素子の製造工程に於いて
は、半導体基板上にパターンを形成するために、主に光
リソグラフィ技術を用いている。光リソグラフィでは、
縮小投影露光装置によりフォトマスク(透明領域と遮光
領域からなるパターンが形成された露光用原板であり、
縮小率が1:1でない場合は特にレチクルとも呼ばれる
が、本明細書ではいずれもフォトマスクと称す)のパタ
ーンによる感光性樹脂膜に所定のパターンを得ることが
できる。
は、半導体基板上にパターンを形成するために、主に光
リソグラフィ技術を用いている。光リソグラフィでは、
縮小投影露光装置によりフォトマスク(透明領域と遮光
領域からなるパターンが形成された露光用原板であり、
縮小率が1:1でない場合は特にレチクルとも呼ばれる
が、本明細書ではいずれもフォトマスクと称す)のパタ
ーンによる感光性樹脂膜に所定のパターンを得ることが
できる。
【0003】これまでの光リソグラフィ技術において
は、おもに露光装置の開発、とりわけ投影レンズの高N
A化および露光光の波長λの短波長化により半導体素子
の微細化に対処してきた。ここでNA(開口数)とはレ
ンズがどれだけ広がった光を集められるかに対応し、こ
の値が大きいほどより広がった光が集められ、レンズの
性能が良いことになる。そしてこのレンズの開口数NA
が大きいほど、また露光光の波長λが短いほど感光性樹
脂膜の限界解像度がより微細になって、これをエッチン
グマスクにして半導体素子を製造するための微細パター
ンを形成することが可能になる。
は、おもに露光装置の開発、とりわけ投影レンズの高N
A化および露光光の波長λの短波長化により半導体素子
の微細化に対処してきた。ここでNA(開口数)とはレ
ンズがどれだけ広がった光を集められるかに対応し、こ
の値が大きいほどより広がった光が集められ、レンズの
性能が良いことになる。そしてこのレンズの開口数NA
が大きいほど、また露光光の波長λが短いほど感光性樹
脂膜の限界解像度がより微細になって、これをエッチン
グマスクにして半導体素子を製造するための微細パター
ンを形成することが可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したようにレンズ
の開口数の高NA化および露光光の短波長化により解像
度が向上しこれにより理論的には微細パターンの形成が
可能となる。
の開口数の高NA化および露光光の短波長化により解像
度が向上しこれにより理論的には微細パターンの形成が
可能となる。
【0005】しかしながらレンズの高NA化および露光
光の短波長化により逆に焦点深度(焦点位置のずれが許
容できる範囲)が減少し、わずかに焦点の位置がずれて
も感光性樹脂膜に所定のパターンが得られなくなるか
ら、この焦点深度の点で更なる微細化が困難となってき
た。
光の短波長化により逆に焦点深度(焦点位置のずれが許
容できる範囲)が減少し、わずかに焦点の位置がずれて
も感光性樹脂膜に所定のパターンが得られなくなるか
ら、この焦点深度の点で更なる微細化が困難となってき
た。
【0006】したがって本発明の目的は焦点深度を改良
したフォトマスクを提供し、もって感光性樹脂膜の微細
パターンの形成を可能にすることである。
したフォトマスクを提供し、もって感光性樹脂膜の微細
パターンの形成を可能にすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、透明基
板上に選択的に形成された遮光膜により、透明領域と遮
光領域とからなる所定のパターンを有するフォトマスク
において、前記透明領域は、前記遮光領域に接しかつ該
遮光領域に沿って帯状に形成された第1の透明領域と、
前記遮光領域との間に前記第1の透明領域を挟んで位置
する第2の透明領域とを有し、前記第1の透明領域から
の露光光は前記第2の透明領域からの露光光より位相が
進む構成となっているフォトマスクにある。ここで、前
記第1の透明領域からの露光光は前記第2の透明領域か
らの露光光より3〜30度位相が進む構成となっている
ことが好ましい。さらに、前記遮光領域から前記第2の
透明領域に至る前記第1の透明領域の幅W(μm)は、
0.82×(λ/NA)以上であり、2.88×(λ/
NA)以下、(但し、λ(μm)は露光光の波長、NA
はレンズの開口数)であることが好ましい。
板上に選択的に形成された遮光膜により、透明領域と遮
光領域とからなる所定のパターンを有するフォトマスク
において、前記透明領域は、前記遮光領域に接しかつ該
遮光領域に沿って帯状に形成された第1の透明領域と、
前記遮光領域との間に前記第1の透明領域を挟んで位置
する第2の透明領域とを有し、前記第1の透明領域から
の露光光は前記第2の透明領域からの露光光より位相が
進む構成となっているフォトマスクにある。ここで、前
記第1の透明領域からの露光光は前記第2の透明領域か
らの露光光より3〜30度位相が進む構成となっている
ことが好ましい。さらに、前記遮光領域から前記第2の
透明領域に至る前記第1の透明領域の幅W(μm)は、
0.82×(λ/NA)以上であり、2.88×(λ/
NA)以下、(但し、λ(μm)は露光光の波長、NA
はレンズの開口数)であることが好ましい。
【0008】また、透明基板の平坦主面からエッチング
により凹部を形成して、前記凹部の箇所を前記第1の透
明領域とし、前記凹部が形成されていない前記透明基板
の箇所を前記第2の透明領域とすることができる。ある
いは、透明基板の平坦主面上に選択的に透明膜を形成
し、前記遮光膜および前記透明膜が形成されていない前
記透明基板の箇所を前記第1の透明領域とし、前記透明
膜が形成されている前記透明基板の箇所を該透明膜とと
もに前記第2の透明領域とすることができる。
により凹部を形成して、前記凹部の箇所を前記第1の透
明領域とし、前記凹部が形成されていない前記透明基板
の箇所を前記第2の透明領域とすることができる。ある
いは、透明基板の平坦主面上に選択的に透明膜を形成
し、前記遮光膜および前記透明膜が形成されていない前
記透明基板の箇所を前記第1の透明領域とし、前記透明
膜が形成されている前記透明基板の箇所を該透明膜とと
もに前記第2の透明領域とすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を説
明する。
明する。
【0010】本発明の第1の実施の形態のフォトマスク
およびその製造方法について図面を参照して説明する。
なお、ここでは露光装置として、縮小率5倍(マスクパ
ターン寸法:結像面上パターン寸法=5:1),NA
(開口数)=0.6,σ(コヒーレンスファクター)=
0.6のi線縮小投影露光装置を用いることとし、感光
性樹脂膜に0.35μm(結像面上)の孤立ラインパタ
ーンを形成するための幅Lが1.75μmのマスク孤立
パターンを示すものとする。なおここで孤立パターンと
は、ラインアンドスペースような周期パターンではな
く、例えばマスクパターンが幅Lの遮光膜パターンの場
合、このパターンから2×Lの範囲内には他の遮光膜パ
ターンが存在しないものである。また、後で示すシミュ
レーションの条件としてこの他に、感光性樹脂膜の膜厚
は1.0μmで半導体基板上面はシリコン(Si)とし
ている。
およびその製造方法について図面を参照して説明する。
なお、ここでは露光装置として、縮小率5倍(マスクパ
ターン寸法:結像面上パターン寸法=5:1),NA
(開口数)=0.6,σ(コヒーレンスファクター)=
0.6のi線縮小投影露光装置を用いることとし、感光
性樹脂膜に0.35μm(結像面上)の孤立ラインパタ
ーンを形成するための幅Lが1.75μmのマスク孤立
パターンを示すものとする。なおここで孤立パターンと
は、ラインアンドスペースような周期パターンではな
く、例えばマスクパターンが幅Lの遮光膜パターンの場
合、このパターンから2×Lの範囲内には他の遮光膜パ
ターンが存在しないものである。また、後で示すシミュ
レーションの条件としてこの他に、感光性樹脂膜の膜厚
は1.0μmで半導体基板上面はシリコン(Si)とし
ている。
【0011】図1(A)は実施の形態のフォトマスクを
示す平面図であり、図1(B)は図1(A)のB−B部
の縦断面図である。
示す平面図であり、図1(B)は図1(A)のB−B部
の縦断面図である。
【0012】石英ガラスの透明基板1の平坦な主面上に
選択的に形成されたクロム膜等の遮光膜2により、透明
領域10と遮光領域2とからなる所定のパターンを有す
るフォトマスクとなっている。透明領域10は露光光の
透過率が90%以上の領域であり、遮光領域2は露光光
の透過率が略0%の領域である。本実施の形態のフォト
マスクはさらに、遮光領域2に接しかつ遮光領域2に沿
ってWの幅を有して帯状に位置する第1の透明領域11
と、遮光領域2との間に第1の透明領域11を挟んで位
置する第2の透明領域12とを有して透明領域10が形
成され、第1の透明領域11からの露光光は第2の透明
領域12からの露光光より位相が進む構成となってい
る。
選択的に形成されたクロム膜等の遮光膜2により、透明
領域10と遮光領域2とからなる所定のパターンを有す
るフォトマスクとなっている。透明領域10は露光光の
透過率が90%以上の領域であり、遮光領域2は露光光
の透過率が略0%の領域である。本実施の形態のフォト
マスクはさらに、遮光領域2に接しかつ遮光領域2に沿
ってWの幅を有して帯状に位置する第1の透明領域11
と、遮光領域2との間に第1の透明領域11を挟んで位
置する第2の透明領域12とを有して透明領域10が形
成され、第1の透明領域11からの露光光は第2の透明
領域12からの露光光より位相が進む構成となってい
る。
【0013】すなわち、遮光膜2により幅Lが1.75
μm幅の孤立ラインパターン2が形成され、この孤立ラ
インパターン2から幅Wが0.875μmの範囲の透明
基板を平坦主面からエッチングして深さDが44nmの
凹部3を形成して第1の透明領域11を構成している。
そして、露光光であるi線(波長λ=365nm)に対
する透明基板1である石英ガラスの屈折率nは1.46
なので、この凹部3による段差により、孤立ラインライ
ンパターン2の周辺の光、すなわち第1の透明領域11
を通過する光の位相はその外側の第2の透明領域12す
なわちエッチング加工されない石英透明基板の箇所より
進むことになる(段差部は空気となるので、屈折率は
1)。すなわち、第2の透明領域12を通過する光の位
相を基準とすると孤立パターン周辺の第1の透明領域1
1では+20度の位相差(20度進んだ位相)が生じる
ことになる。
μm幅の孤立ラインパターン2が形成され、この孤立ラ
インパターン2から幅Wが0.875μmの範囲の透明
基板を平坦主面からエッチングして深さDが44nmの
凹部3を形成して第1の透明領域11を構成している。
そして、露光光であるi線(波長λ=365nm)に対
する透明基板1である石英ガラスの屈折率nは1.46
なので、この凹部3による段差により、孤立ラインライ
ンパターン2の周辺の光、すなわち第1の透明領域11
を通過する光の位相はその外側の第2の透明領域12す
なわちエッチング加工されない石英透明基板の箇所より
進むことになる(段差部は空気となるので、屈折率は
1)。すなわち、第2の透明領域12を通過する光の位
相を基準とすると孤立パターン周辺の第1の透明領域1
1では+20度の位相差(20度進んだ位相)が生じる
ことになる。
【0014】図2に図1に示した本発明のフォトマスク
のフォーカス特性(焦点位置と感光性樹脂膜パターンの
寸法との関係)のシミュレーション結果を示す(●を実
線で結んだデータ)。
のフォーカス特性(焦点位置と感光性樹脂膜パターンの
寸法との関係)のシミュレーション結果を示す(●を実
線で結んだデータ)。
【0015】また図2には、比較として従来のフォトマ
スク(本明細書および図面において″従来のフォトマス
ク″とは、図1の凹部を形成しないで、すなわち透明領
域内で位相差を発生させないで石英透明基板の平坦主面
上にそのまま同様の孤立ラインパターンを形成したフォ
トマスク、のことである)の結果も示している(○を点
線で結んだデータ)。
スク(本明細書および図面において″従来のフォトマス
ク″とは、図1の凹部を形成しないで、すなわち透明領
域内で位相差を発生させないで石英透明基板の平坦主面
上にそのまま同様の孤立ラインパターンを形成したフォ
トマスク、のことである)の結果も示している(○を点
線で結んだデータ)。
【0016】なお、ここで焦点位置の″+/−″は、半
導体基板が投影レンズに近づく方向を″+″、反対に遠
ざかる方向を″−″としており、シミュレーションにお
ける焦点位置=0μmは感光性樹脂膜の膜厚の中央に焦
点があった場合である。
導体基板が投影レンズに近づく方向を″+″、反対に遠
ざかる方向を″−″としており、シミュレーションにお
ける焦点位置=0μmは感光性樹脂膜の膜厚の中央に焦
点があった場合である。
【0017】図2に示すように、本発明のフォトマスク
を用いた場合は、焦点位置が−側で、従来のフォトマス
クを用いた場合に傾斜の大きかった孤立ラインパターン
のフォーカス特性を平坦化し、これにより正確な寸法制
御が可能となっている。すなわち焦点位置が多少ずれて
も意図する寸法により近づいた寸法の感光性樹脂膜パタ
ーンが形成されるようになっている。
を用いた場合は、焦点位置が−側で、従来のフォトマス
クを用いた場合に傾斜の大きかった孤立ラインパターン
のフォーカス特性を平坦化し、これにより正確な寸法制
御が可能となっている。すなわち焦点位置が多少ずれて
も意図する寸法により近づいた寸法の感光性樹脂膜パタ
ーンが形成されるようになっている。
【0018】なお、従来マスクでこのようにフォーカス
特性が大きく傾くのは、主に感光性樹脂膜が有限の膜厚
(通常1〜3μm)を有するためと考えられる。すなわ
ち、結像面での光強度を考えると、焦点位置の正負によ
り全く対称的に変化する。よって、感光性樹脂膜の膜厚
が″0″であればフォーカス特性も焦点位置の正負で対
称となる。しかし、感光性樹脂膜はある膜厚を有し、そ
の膜厚内での焦点位置の差が生じているので、焦点位置
を正負にずらして露光した場合に感光性樹脂膜の露光状
態が異なることになる。実際、感光性樹脂膜の膜厚を変
化させると、このフォーヵス特性の傾きも変化し、膜厚
を薄くすると傾きは小さくなり、反対に厚くすると大き
くなった。
特性が大きく傾くのは、主に感光性樹脂膜が有限の膜厚
(通常1〜3μm)を有するためと考えられる。すなわ
ち、結像面での光強度を考えると、焦点位置の正負によ
り全く対称的に変化する。よって、感光性樹脂膜の膜厚
が″0″であればフォーカス特性も焦点位置の正負で対
称となる。しかし、感光性樹脂膜はある膜厚を有し、そ
の膜厚内での焦点位置の差が生じているので、焦点位置
を正負にずらして露光した場合に感光性樹脂膜の露光状
態が異なることになる。実際、感光性樹脂膜の膜厚を変
化させると、このフォーヵス特性の傾きも変化し、膜厚
を薄くすると傾きは小さくなり、反対に厚くすると大き
くなった。
【0019】ここで本発明のフォトマスクによりフォー
カス特性が補正できることは、一般の位相シフトマスク
において、位相エラーが生じるとフォーカス特性が傾く
現象と同じと考えることができる。特に、渋谷ーレベン
ソン方式の位相シフトマスクにおいては、位相エラーが
生じると、その位相エラーの正負および大きさによりフ
ォーカス特性が傾くことが知られており、そのため位相
エラーは設定値の数%以内に抑えることが必要とされて
いた。一方、本発明では、位相シフトマスク以外では生
じていなかった位相エラーを透明領域を改良することに
より意識的に生じさせ、その制御された位相エラーによ
りフォーカス特性を補正している。
カス特性が補正できることは、一般の位相シフトマスク
において、位相エラーが生じるとフォーカス特性が傾く
現象と同じと考えることができる。特に、渋谷ーレベン
ソン方式の位相シフトマスクにおいては、位相エラーが
生じると、その位相エラーの正負および大きさによりフ
ォーカス特性が傾くことが知られており、そのため位相
エラーは設定値の数%以内に抑えることが必要とされて
いた。一方、本発明では、位相シフトマスク以外では生
じていなかった位相エラーを透明領域を改良することに
より意識的に生じさせ、その制御された位相エラーによ
りフォーカス特性を補正している。
【0020】次に、図3および図4に本発明のフォトマ
スクにより、各焦点位置で感光性樹脂膜に投影縮小露光
し現像後に得られる感光性樹脂膜パターンの断面形状を
シミュレーションで得た結果を示す図であり、形成され
る感光性樹脂膜パターンの断面形状を右下さがりの実線
のハッチングで示す。
スクにより、各焦点位置で感光性樹脂膜に投影縮小露光
し現像後に得られる感光性樹脂膜パターンの断面形状を
シミュレーションで得た結果を示す図であり、形成され
る感光性樹脂膜パターンの断面形状を右下さがりの実線
のハッチングで示す。
【0021】同様に図5および図6に従来のフォトマス
クにより、各焦点位置で感光性樹脂膜に投影縮小露光し
現像後に得られる感光性樹脂膜パターンの断面形状をシ
ミュレーションで得た結果を示す図であり、形成される
感光性樹脂膜パターンの断面形状を左下さがりの点線の
ハッチングで示す。
クにより、各焦点位置で感光性樹脂膜に投影縮小露光し
現像後に得られる感光性樹脂膜パターンの断面形状をシ
ミュレーションで得た結果を示す図であり、形成される
感光性樹脂膜パターンの断面形状を左下さがりの点線の
ハッチングで示す。
【0022】図3乃至図6の各図において、横軸は半導
体基板上の位置X(nm)であり、縦軸は感光性樹脂膜
の膜厚方向の位置Z(nm)である。また各図における
焦点位置の″+/−″は、図2と同様に、半導体基板が
投影レンズに近づく方向を″+″、反対に遠ざかる方向
を″−″としており、シミュレーションにおける焦点位
置=0.0μmは感光性樹脂膜の膜厚の中央に焦点があ
った場合である。
体基板上の位置X(nm)であり、縦軸は感光性樹脂膜
の膜厚方向の位置Z(nm)である。また各図における
焦点位置の″+/−″は、図2と同様に、半導体基板が
投影レンズに近づく方向を″+″、反対に遠ざかる方向
を″−″としており、シミュレーションにおける焦点位
置=0.0μmは感光性樹脂膜の膜厚の中央に焦点があ
った場合である。
【0023】図6に示す従来のフォトマスクの場合も図
4に示す本発明のフォトマスクの場合も、焦点位置が+
0.2μm以上では得られる感光性樹脂膜パターンの膜
厚(寸法Z)が減少し始め、またその側壁の角度も90
度よりかなり小さくなって上面が先鋭の断面形状となっ
ているからこの感光性樹脂膜パターンをエッチングマス
クとして次のエッチング工程(例えば感光性樹脂膜パタ
ーン下の導電膜をエッチングして配線層を形成する工
程)を考えると実用には適さない。すなわち、エッチン
グでの寸法変化が大きくなってしまう。
4に示す本発明のフォトマスクの場合も、焦点位置が+
0.2μm以上では得られる感光性樹脂膜パターンの膜
厚(寸法Z)が減少し始め、またその側壁の角度も90
度よりかなり小さくなって上面が先鋭の断面形状となっ
ているからこの感光性樹脂膜パターンをエッチングマス
クとして次のエッチング工程(例えば感光性樹脂膜パタ
ーン下の導電膜をエッチングして配線層を形成する工
程)を考えると実用には適さない。すなわち、エッチン
グでの寸法変化が大きくなってしまう。
【0024】一方、感光性樹脂膜パターンの寸法変化が
10%までを許容するとすると、″−″側の限界も図
5、図3および上記した図2から定義できる。
10%までを許容するとすると、″−″側の限界も図
5、図3および上記した図2から定義できる。
【0025】すなわち、従来のフォトマスクでは、焦点
位置が−0.4μm〜0.0μmの0.4μmが焦点深
度となる。一方、本発明のフォトマスクでは、焦点位置
が−0.6μm〜0.0μmの0.6μmが焦点深度と
なり、約50%の焦点深度拡大の効果が得られている。
位置が−0.4μm〜0.0μmの0.4μmが焦点深
度となる。一方、本発明のフォトマスクでは、焦点位置
が−0.6μm〜0.0μmの0.6μmが焦点深度と
なり、約50%の焦点深度拡大の効果が得られている。
【0026】なお、現状の製造技術では透明マスク基板
にエッチングで凹部を形成する際の凹部深さや幅の精度
は2〜3%であるが、この凹部の深さや幅が数%程度ず
れたとしても得られるフォーカス特性はあまり変動しな
い。すなわち上記実施の形態における位相差20度がこ
の程度変化してもほとんど差は生じなかった。よって、
本発明のフォトマスクはマスク作製時の許容誤差が非常
に大きく意図するマスクを容易に製造することができ
る。
にエッチングで凹部を形成する際の凹部深さや幅の精度
は2〜3%であるが、この凹部の深さや幅が数%程度ず
れたとしても得られるフォーカス特性はあまり変動しな
い。すなわち上記実施の形態における位相差20度がこ
の程度変化してもほとんど差は生じなかった。よって、
本発明のフォトマスクはマスク作製時の許容誤差が非常
に大きく意図するマスクを容易に製造することができ
る。
【0027】図7は本発明の他の実施の形態のフォトマ
スクを示す縦断面図である。なお、図7において図1と
同一もしくは類似の箇所は同じ符号を付してあるから重
複する説明は省略する。
スクを示す縦断面図である。なお、図7において図1と
同一もしくは類似の箇所は同じ符号を付してあるから重
複する説明は省略する。
【0028】図7では、孤立ラインパターン2の付近の
第1の透過領域11を透過した光のの位相を第2の透過
領域12を透過した光の位相より、例えば20度進める
ために、第2の透過領域12に二酸化シリコン膜等の膜
厚Tの透明膜4を用いており、この場合も図1のフォト
マスクと同様の効果が得られる。
第1の透過領域11を透過した光のの位相を第2の透過
領域12を透過した光の位相より、例えば20度進める
ために、第2の透過領域12に二酸化シリコン膜等の膜
厚Tの透明膜4を用いており、この場合も図1のフォト
マスクと同様の効果が得られる。
【0029】すなわち図7において、石英透明基板1の
平坦主面上に選択的に透明膜4を形成し、遮光膜2およ
び透明膜4が形成されていない透明基板1の箇所が幅W
の第1の透明領域11となり、透明膜4が形成されてい
る透明基板1の箇所がこの透明膜4とともに第2の透明
領域12となる。
平坦主面上に選択的に透明膜4を形成し、遮光膜2およ
び透明膜4が形成されていない透明基板1の箇所が幅W
の第1の透明領域11となり、透明膜4が形成されてい
る透明基板1の箇所がこの透明膜4とともに第2の透明
領域12となる。
【0030】本発明においてフォーカス特性を補正する
効果は、孤立ラインパターン周辺の位相変化領域すなわ
ち第1の透明領域の第2の透明領域に対する位相差(凹
部の深さ(D)もしくは透明膜の膜厚(T))および第
1の透明領域の幅Wにより変化する。
効果は、孤立ラインパターン周辺の位相変化領域すなわ
ち第1の透明領域の第2の透明領域に対する位相差(凹
部の深さ(D)もしくは透明膜の膜厚(T))および第
1の透明領域の幅Wにより変化する。
【0031】まず、第1の透明領域の幅Wに関する影響
を説明する。図8に実施の形態のフォトマスクの第1の
透明領域の幅Wを変化させた際のフォーカス特性をシミ
ュレーションで検討した結果を示す。同図において、フ
ォトマスク上の幅W=0.875μm(結像面すなわち
感光性樹脂膜における面で0.175μm)のフォーカ
ス特性を●印で示し、幅W=0.5μm(結像面で0.
1μm)に狭めた場合のフォーカス特性を■印で示し、
幅W=1.75μm(結像面で0.35μm)に広げた
場合のフォーカス特性を◆印で示す。
を説明する。図8に実施の形態のフォトマスクの第1の
透明領域の幅Wを変化させた際のフォーカス特性をシミ
ュレーションで検討した結果を示す。同図において、フ
ォトマスク上の幅W=0.875μm(結像面すなわち
感光性樹脂膜における面で0.175μm)のフォーカ
ス特性を●印で示し、幅W=0.5μm(結像面で0.
1μm)に狭めた場合のフォーカス特性を■印で示し、
幅W=1.75μm(結像面で0.35μm)に広げた
場合のフォーカス特性を◆印で示す。
【0032】マスク上の幅Wが0.5μmの場合および
1.75μmの場合でも従来のフォトマスクと比べると
良好なフォーカス特性が得られているが、マスク上の幅
Wが0.875μmの場合よりフォーカス特性の傾きの
補正がされていない。
1.75μmの場合でも従来のフォトマスクと比べると
良好なフォーカス特性が得られているが、マスク上の幅
Wが0.875μmの場合よりフォーカス特性の傾きの
補正がされていない。
【0033】本発明は、孤立パターンのエッジ近傍に故
意に位相エラーを生じさせることによりフォーカス特性
の傾きを補正させているので、この位相エラー領域すな
わち第1の透過領域の幅が狭いと当然その効果が減少す
る。一方、この第1の透過領域の幅が広くなりすぎても
エッジ近傍に意図する位相エラーが生じなくなるのでそ
の効果が減少する。したがって位相エラー領域の幅には
適正の範囲が存在する。
意に位相エラーを生じさせることによりフォーカス特性
の傾きを補正させているので、この位相エラー領域すな
わち第1の透過領域の幅が狭いと当然その効果が減少す
る。一方、この第1の透過領域の幅が広くなりすぎても
エッジ近傍に意図する位相エラーが生じなくなるのでそ
の効果が減少する。したがって位相エラー領域の幅には
適正の範囲が存在する。
【0034】上記実施の形態で説明した露光条件で種々
の場合をシミュレーションで検討した結果、上記図8で
示す幅W=0.5μmおよび幅W=1.75μmが実用
上の観点からそれぞれ下限および上限とするのが適して
いる。
の場合をシミュレーションで検討した結果、上記図8で
示す幅W=0.5μmおよび幅W=1.75μmが実用
上の観点からそれぞれ下限および上限とするのが適して
いる。
【0035】実施の形態の露光条件のレンズのNA(開
口数)は0.6、使用露光光はi線でそのλ(波長)は
365nm=0.365μmである。したがってこの露
光条件で得られた幅W=0.5μmおよび幅W=1.7
5μmを他の露光条件にも適用できるようにλ(μm)
/NAで規格化すると、幅Wの下限WL (μm)=0.
82×(λ/NA)となり、幅Wの上限WU (μm)=
2.88×(λ/NA)となる。
口数)は0.6、使用露光光はi線でそのλ(波長)は
365nm=0.365μmである。したがってこの露
光条件で得られた幅W=0.5μmおよび幅W=1.7
5μmを他の露光条件にも適用できるようにλ(μm)
/NAで規格化すると、幅Wの下限WL (μm)=0.
82×(λ/NA)となり、幅Wの上限WU (μm)=
2.88×(λ/NA)となる。
【0036】次に、位相差の影響について説明する。位
相差は位相エラー(位相差の0および180度からの
差)が大きいほどフォーカス特性が変化するが、位相エ
ラーが大きすぎると、上記位相エラー領域である第1の
透過領域の幅Wのわずかの変化がフォーカス特性が大き
く変動させることになり、マスク作製上のマージンが減
少してマスク作製が困難となる。一方、現在いろいろの
照明法が検討されておりコヒーレントファクタ(σ)も
それぞれ異なるが種々の場合を検討した結果、現在一般
に使用されている縮小投影露光装置の露光条件に対して
は、第1の透明領域からの露光光を第2の透明領域から
の露光光より3〜30度位相が進む構成とすることが適
切であり、このような位相差が得られるように、図1で
は凹部3の深さDを定め、図7では透明膜4の膜厚Tを
定める。
相差は位相エラー(位相差の0および180度からの
差)が大きいほどフォーカス特性が変化するが、位相エ
ラーが大きすぎると、上記位相エラー領域である第1の
透過領域の幅Wのわずかの変化がフォーカス特性が大き
く変動させることになり、マスク作製上のマージンが減
少してマスク作製が困難となる。一方、現在いろいろの
照明法が検討されておりコヒーレントファクタ(σ)も
それぞれ異なるが種々の場合を検討した結果、現在一般
に使用されている縮小投影露光装置の露光条件に対して
は、第1の透明領域からの露光光を第2の透明領域から
の露光光より3〜30度位相が進む構成とすることが適
切であり、このような位相差が得られるように、図1で
は凹部3の深さDを定め、図7では透明膜4の膜厚Tを
定める。
【0037】石英透明基板もしくは透明膜の屈折率を
n、露光光の波長をλ(nm)とし、位相差をΔθ
(度)とすると、凹部3の深さD(nm)もしくは透明
膜4の膜厚T(nm)は、λ÷{2×(n−1)}×
{Δθ÷180}であらわされる。
n、露光光の波長をλ(nm)とし、位相差をΔθ
(度)とすると、凹部3の深さD(nm)もしくは透明
膜4の膜厚T(nm)は、λ÷{2×(n−1)}×
{Δθ÷180}であらわされる。
【0038】例えば図1の場合、石英透明基板の屈折率
n=1.46,使用露光光のi線の波長λ=365nm
であるから、3度の位相差を得る凹部の深さすなわち凹
部の深さの下限DL は6.6nmとなり、30度の位相
差を得る凹部の深さすなわち凹部の深さの上限DU は6
6.1nmとなる。
n=1.46,使用露光光のi線の波長λ=365nm
であるから、3度の位相差を得る凹部の深さすなわち凹
部の深さの下限DL は6.6nmとなり、30度の位相
差を得る凹部の深さすなわち凹部の深さの上限DU は6
6.1nmとなる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明のフォトマス
クは、透明領域に段差を設けることにより意図的に位相
エラーを発生させて孤立パターンのフォーカス特性を改
善している。
クは、透明領域に段差を設けることにより意図的に位相
エラーを発生させて孤立パターンのフォーカス特性を改
善している。
【0040】したがって、解像度を向上させるためにレ
ンズの高NA化および露光光の短波長化とした露光条件
の場合も、焦点深度が高くなっており焦点位置のずれが
許容できる範囲が広がっているから、感光性樹脂膜によ
る所定の微細レジストパターンが得られ、これをエッチ
ングマスクとして半導体素子に所定の微細素子パターン
を得ることができる。
ンズの高NA化および露光光の短波長化とした露光条件
の場合も、焦点深度が高くなっており焦点位置のずれが
許容できる範囲が広がっているから、感光性樹脂膜によ
る所定の微細レジストパターンが得られ、これをエッチ
ングマスクとして半導体素子に所定の微細素子パターン
を得ることができる。
【図1】本発明の実施の形態のフォトマスクを示す図で
あり、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B部の縦
断面図である。
あり、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B部の縦
断面図である。
【図2】本発明の実施の形態のフォトマスクのフォーカ
ス特性を従来のフォトマスクと比較して示した図であ
る。
ス特性を従来のフォトマスクと比較して示した図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態のフォトマスクにより形成
される感光性樹脂膜パターンの断面形状を示す図であ
る。
される感光性樹脂膜パターンの断面形状を示す図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態のフォトマスクにより形成
される感光性樹脂膜パターンの断面形状を示す図であ
る。
される感光性樹脂膜パターンの断面形状を示す図であ
る。
【図5】従来のフォトマスクにより形成される感光性樹
脂膜パターンの断面形状を示す図である。
脂膜パターンの断面形状を示す図である。
【図6】従来のフォトマスクにより形成される感光性樹
脂膜パターンの断面形状を示す図である。
脂膜パターンの断面形状を示す図である。
【図7】本発明の他の実施の形態のフォトマスクを示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図8】本発明の実施の形態のフォトマスクの第1の透
明領域の幅Wを変化させた際のフォーカス特性を示す図
である。
明領域の幅Wを変化させた際のフォーカス特性を示す図
である。
1 透明基板 2 遮光膜、遮光領域 3 凹部 4 透明膜 10 透明領域 11 第1の透明領域 12 第2の透明領域
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】なお、現状の製造技術では透明マスク基板
にエッチングで凹部を形成する際の凹部深さや幅の精度
は2〜3%であるが、この凹部の深さや幅が数%程度ず
れたとしても得られるフォーカス特性はあまり変動しな
い。すなわち上記実施の形態における位相差20度がこ
の程度変化してもほとんど差は生じなかった。よって、
本発明のフォトマスクはマスク作製時の許容誤差が非常
に大きく意図するマスクを容易に製造することができ
る。尚、本手法を従来の補助パターン手法と合わせて用
いることも可能である。すなわち、孤立ラインパターン
の左右に微細な補助パターンを配置し、孤立パターン周
辺と補助パターンの外側の透過光の位相差を生じさせ
る。このためには、例えば孤立パターンと補助パターン
の間の透明基板をエッチングする。この組み合わせ手法
では、マスク作製が困難であるという課題は依然残る
が、従来の補助パターン手法よりさらに焦点深度が拡大
できるという利点がある。
にエッチングで凹部を形成する際の凹部深さや幅の精度
は2〜3%であるが、この凹部の深さや幅が数%程度ず
れたとしても得られるフォーカス特性はあまり変動しな
い。すなわち上記実施の形態における位相差20度がこ
の程度変化してもほとんど差は生じなかった。よって、
本発明のフォトマスクはマスク作製時の許容誤差が非常
に大きく意図するマスクを容易に製造することができ
る。尚、本手法を従来の補助パターン手法と合わせて用
いることも可能である。すなわち、孤立ラインパターン
の左右に微細な補助パターンを配置し、孤立パターン周
辺と補助パターンの外側の透過光の位相差を生じさせ
る。このためには、例えば孤立パターンと補助パターン
の間の透明基板をエッチングする。この組み合わせ手法
では、マスク作製が困難であるという課題は依然残る
が、従来の補助パターン手法よりさらに焦点深度が拡大
できるという利点がある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】例えば図1の場合、石英透明基板の屈折率
n=1.46,使用露光光のi線の波長λ=365nm
であるから、3度の位相差を得る凹部の深さすなわち凹
部の深さの下限DL は6.6nmとなり、30度の位相
差を得る凹部の深さすなわち凹部の深さの上限DU は6
6.1nmとなる。尚、通常の補助パターン手法と同様
に、本手法に於いても位相変化部をさらに多数形成する
ことにより、周期性をより高め、孤立ラインパターンの
焦点深度を拡大することができる(a)。すなわち、孤
立ラインパターンの周辺透明基板上に周期的に段差(透
明基板のエッチング部あるいは透明膜)を形成すれば、
焦点深度はさらに拡大する。そして、2つの位相変化部
の間隔を狭め、2つの位相変化部で1つの遮光部が形成
されるようにしても同様の効果が得られる(b)。
n=1.46,使用露光光のi線の波長λ=365nm
であるから、3度の位相差を得る凹部の深さすなわち凹
部の深さの下限DL は6.6nmとなり、30度の位相
差を得る凹部の深さすなわち凹部の深さの上限DU は6
6.1nmとなる。尚、通常の補助パターン手法と同様
に、本手法に於いても位相変化部をさらに多数形成する
ことにより、周期性をより高め、孤立ラインパターンの
焦点深度を拡大することができる(a)。すなわち、孤
立ラインパターンの周辺透明基板上に周期的に段差(透
明基板のエッチング部あるいは透明膜)を形成すれば、
焦点深度はさらに拡大する。そして、2つの位相変化部
の間隔を狭め、2つの位相変化部で1つの遮光部が形成
されるようにしても同様の効果が得られる(b)。
Claims (5)
- 【請求項1】 透明基板上に選択的に形成された遮光膜
により、透明領域と遮光領域とからなる所定のパターン
を有するフォトマスクにおいて、前記透明領域は、前記
遮光領域に接しかつ該遮光領域に沿って帯状に形成され
た第1の透明領域と、前記遮光領域との間に前記第1の
透明領域を挟んで位置する第2の透明領域とを有し、前
記第1の透明領域からの露光光は前記第2の透明領域か
らの露光光より位相が進む構成となっていることを特徴
とするフォトマスク。 - 【請求項2】 前記第1の透明領域からの露光光は前記
第2の透明領域からの露光光より3〜30度位相が進む
構成となっていることを特徴とする請求項1記載のフォ
トマスク。 - 【請求項3】 前記遮光領域から前記第2の透明領域に
至る前記第1の透明領域の幅W(μm)の範囲は、 0.82×(λ/NA)≦W≦2.88×(λ/NA) (但し、λ(μm)は露光光の波長、NAはレンズの開
口数)であることを特徴とする請求項1もしくは請求項
2記載のフォトマスク。 - 【請求項4】 透明基板の平坦主面からエッチングによ
り凹部を形成して、前記凹部の箇所を前記第1の透明領
域とし、前記凹部が形成されていない前記透明基板の箇
所を前記第2の透明領域としたことを特徴とする請求項
1、請求項2もしくは請求項3記載のフォトマスク。 - 【請求項5】 透明基板の平坦主面上に選択的に透明膜
を形成し、前記遮光膜および前記透明膜が形成されてい
ない前記透明基板の箇所を前記第1の透明領域とし、前
記透明膜が形成されている前記透明基板の箇所を該透明
膜とともに前記第2の透明領域としたことを特徴とする
請求項1、請求項2もしくは請求項3記載のフォトマス
ク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31125995A JP2773718B2 (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | フォトマスクおよびパターン形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31125995A JP2773718B2 (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | フォトマスクおよびパターン形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09152708A true JPH09152708A (ja) | 1997-06-10 |
JP2773718B2 JP2773718B2 (ja) | 1998-07-09 |
Family
ID=18014998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31125995A Expired - Fee Related JP2773718B2 (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | フォトマスクおよびパターン形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2773718B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7026081B2 (en) | 2001-09-28 | 2006-04-11 | Asml Masktools B.V. | Optical proximity correction method utilizing phase-edges as sub-resolution assist features |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02140743A (ja) * | 1988-11-22 | 1990-05-30 | Hitachi Ltd | 集積回路装置の製造方法 |
JPH03259256A (ja) * | 1990-03-09 | 1991-11-19 | Mitsubishi Electric Corp | フォトマスク |
JPH0424637A (ja) * | 1990-05-18 | 1992-01-28 | Mitsubishi Electric Corp | フォトマスクおよびその製造方法 |
JPH0429143A (ja) * | 1990-05-24 | 1992-01-31 | Sony Corp | 位相シフトマスクの製造方法 |
JPH0451151A (ja) * | 1990-06-19 | 1992-02-19 | Fujitsu Ltd | 位相シフトレチクルの製作方法 |
JPH06266094A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-09-22 | Texas Instr Inc <Ti> | 半導体製造のためのフォトマスク |
-
1995
- 1995-11-29 JP JP31125995A patent/JP2773718B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02140743A (ja) * | 1988-11-22 | 1990-05-30 | Hitachi Ltd | 集積回路装置の製造方法 |
JPH03259256A (ja) * | 1990-03-09 | 1991-11-19 | Mitsubishi Electric Corp | フォトマスク |
JPH0424637A (ja) * | 1990-05-18 | 1992-01-28 | Mitsubishi Electric Corp | フォトマスクおよびその製造方法 |
JPH0429143A (ja) * | 1990-05-24 | 1992-01-31 | Sony Corp | 位相シフトマスクの製造方法 |
JPH0451151A (ja) * | 1990-06-19 | 1992-02-19 | Fujitsu Ltd | 位相シフトレチクルの製作方法 |
JPH06266094A (ja) * | 1992-09-29 | 1994-09-22 | Texas Instr Inc <Ti> | 半導体製造のためのフォトマスク |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7026081B2 (en) | 2001-09-28 | 2006-04-11 | Asml Masktools B.V. | Optical proximity correction method utilizing phase-edges as sub-resolution assist features |
US7399559B2 (en) | 2001-09-28 | 2008-07-15 | Asml Masktools B.V. | Optical proximity correction method utilizing phase-edges as sub-resolution assist features |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2773718B2 (ja) | 1998-07-09 |
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---|---|---|---|
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