JP2972528B2 - 露光方法 - Google Patents

露光方法

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JP2972528B2
JP2972528B2 JP24910894A JP24910894A JP2972528B2 JP 2972528 B2 JP2972528 B2 JP 2972528B2 JP 24910894 A JP24910894 A JP 24910894A JP 24910894 A JP24910894 A JP 24910894A JP 2972528 B2 JP2972528 B2 JP 2972528B2
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は露光方法に係り、特に半
導体装置の製造工程において、半導体基板上にパターン
を形成するため位相シフトマスクを用いた露光方法
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体装置の製造工程におい
ては、半導体基板上に所望のパターンを形成するため
に、光リソグラフィ技術を用いている。光リソグラフィ
では、縮小投影露光装置によりフォトマスク(透明領域
と不透明領域からなるパターンが形成された透明基板で
あり、縮小率が1:1でない場合は特にレチクルとも呼
ばれるが、ここではいずれもマスクと呼ぶものとする)
のパターンを感光性樹脂の塗布された半導体基板上に転
写した後現像することにより、感光性樹脂の所望のパタ
ーンを得ることができる。
【0003】従来の光リソグラフィ技術においては、露
光装置の高開口数(NA)化により半導体素子パターン
の微細化へ対応してきた。しかし、露光装置の高NA化
により解像力は向上するものの、レンズ口径が大きくな
るためにレンズの周辺部から入射した光と中心部から入
射した光とが焦点で集光するときに、高さが少し変化し
てもぼけが大きくなるため、焦点深度が浅くなり、表面
の凹凸の影響を受け易くなり、その結果、更なる微細化
が困難となってきた。
【0004】そこで、位相シフトマスク技術による対応
が検討されてきている。位相シフトマスクは一般にマス
クを透過する光の位相を制御し、結像面での光強度分布
を改善するためのマスクである。また、この位相シフト
マスクにおいても、特にコンタクトホールパターンのよ
うな孤立パターンに対して、補助パターン方式、リム方
式、ハーフトーン方式(例えば、特開平4−16203
9号公報)等など種々の種類が提案されている。なかで
も、ハーフトーン方式の位相シフトマスクは、マスク作
成が他の方式の位相シフトマスクに比べて容易であるた
め、特に注目されている。
【0005】次に、これらの位相シフトマスクについて
通常のマスクと比較して説明する。図17(A1)、
(B1)及び(C1)は従来の通常のマスクの平面図、
縦断面図及び光の振幅分布の模式図を示す。通常のマス
クは、図17(A1)及び(B1)に示すように、石英
等の透明基板1上にクロム(Cr)及び酸化クロム(C
rO)からなる遮光膜5により、透明領域と遮光領域か
らなるパターンを有している。そして、マスクを透過す
る光の振幅は透明領域で一定値、遮光領域で零である。
【0006】一方、図17(A2)、(B2)及び(C
2)は補助パターン方式の位相シフトマスクの平面図、
縦断面図及び光の振幅分布の模式図を示す。この補助パ
ターン方式の位相シフトマスクは、図17(A2)及び
(B2)に示すように、透明基板1上に遮光膜5を形成
し、半導体素子上に転写されるべきメインのパターンの
周辺に、露光装置の限界解像度以下の補助パターンを形
成し、かつ、透明膜7を用いてメインパターンを透過す
る光と補助パターンを透過する光にお互いに180°の
位相差を与える構成である。
【0007】なお、ここでは、位相差を与える透明膜を
以下、単にシフタと呼ぶことにする。シフタは光路長の
違いにより透過する光と透過しない光に位相差を生じさ
せる。シフタにより生じる位相差θは露光光の波長を
λ、シフタ材料の屈折率をnとすると、次式で与えられ
る。
【0008】 θ=360°×λ/(n−1) (1) また、180°の位相差を与えるためのシフタ膜厚tは
次式で表される。
【0009】 t=λ/2(n−1) (2) よって、この補助パターン方式の位相シフトマスクを透
過する光の振幅分布は、メインパターン部分と補助パタ
ーン部分が正負反転した、図17(C2)に示す如き分
布となる。
【0010】図18(A1)、(B1)及び(C1)は
リム方式の位相シフトマスクの平面図、縦断面図及び光
の振幅分布の模式図を示す。このリム方式の位相シフト
マスクは、図18(A1)及び(B1)に示すように、
透明基板1上に遮光膜5を形成し、更に中央矩形部を除
いて遮光膜5上及びその周辺の透明基板1上に透明膜7
が形成された構成である。
【0011】このリム方式の位相シフトマスクは、補助
パターン方式の位相シフトマスクと同様に転写するパタ
ーン周辺部の光を透過させ、かつ、この部分の光の位相
を反転させる位相シフトマスクである。そして、このリ
ム方式の位相シフトマスクを透過する光の振幅分布は、
図18(C1)に示すように、メインパターンの周辺に
正負反転した微細部分が形成された分布を示す。
【0012】また、図18(A2)、(B2)及び(C
2)はハーフトーン方式の位相シフトマスクの平面図、
縦断面図及び光の振幅分布の模式図を示す。このハーフ
トーン方式の位相シフトマスクは、図18(A2)及び
(B2)に示すように、透明基板1上に酸化クロム等の
所定の膜厚の半透明膜8を形成することにより、透明領
域と半透明領域とからなるパターンを形成している。こ
のハーフトーン方式の位相シフトマスクでは、透明基板
1のみからなる透明領域を透過した光と、透明基板1と
半透明膜8の両方からなる半透明領域を透過した光との
振幅分布は、図18(C2)に示すようになり、両者の
光の位相が180°反転するようにしている。
【0013】これらの位相シフトマスクでは位相の反転
した光を僅かに漏らすことにより、結像面上においてメ
インパターンの境界部分で位相の反転した光同士の打ち
消し合いにより暗部を形成し、メインパターンの光強度
分布を急峻にする。これにより、位相シフトマスクは従
来の通常のマスクよりも焦点深度及び解像度を向上させ
ることができる。
【0014】次に、位相シフトマスクにおける位相差の
影響について簡単に説明する。近年、位相エラー(位相
差の180°からのずれ)が、結像面のフォーカス特性
に影響を及ぼすことが報告されている。ここで、フォー
カス特性とは、焦点位置と感光性樹脂に形成されるパタ
ーン寸法の関係のことである。そのため、位相差を精度
良く制御することが必要とされ、現状では1枚のマスク
面内で±2°、複数のマスク間で±2°程度のばらつき
以内に制御されている。
【0015】また、そのために位相差測定方法の検討も
従来より進められている。各種方法が提案されている
が、例えば特開平4−177111号公報に示されてい
るような代表的な従来の位相差測定方法について説明す
る。まず、光源からの測定光をビームスプリッタにより
2つに分割する。ここで、この測定光には、通常は露光
光が用いられる。これは、前述したように、位相差はシ
フタの膜厚及び屈折率に依存して生じるが、一般に屈折
率は波長により変化するため、露光光と測定光の波長が
異なると、実際の位相差が測定できないからである。
【0016】もし、露光光と測定光との波長が異なると
きには露光光と測定光の波長での屈折率により位相差を
校正して求めることが必要となる。しかし、ハーフトー
ン方式の位相シフトマスクの場合は、CrONをスパッ
タしたシフタ膜内で、膜の厚さ方向で屈折率が変化する
ため、このような波長による屈折率の差を補正すること
は困難であった。よって、従来は光源には水銀ランプを
用い、フィルタにより露光光と同じ波長の光を取り出
し、測定光とする方法が用いられている。
【0017】そして、図19に示すように、2つに分割
した測定光の一方をマスク上のシフタが形成されている
領域、他の一方をシフタが形成されていない領域を透過
させてこれら2つの光を再び一つにし、干渉させた光強
度を用いてシフタで生じた位相差を求めている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の位相
シフトマスクでは位相差を180°を目標として設定し
ているが、位相差が180°より大きい場合(これを位
相エラーが”+”ともいう)と、位相差が180°より
小さい場合(これを位相エラーが”−”ともいう)で
は、フォーカス特性の変化の挙動が反対であるため、安
定した性能が得られないという問題点があった。
【0019】更に、露光される感光性樹脂が有限の膜厚
を有するため(通常は1〜2μm)、位相差が180°
であっても、良好な解像特性が得られなかった。すなわ
ち、単純に光強度のみを考えると、位相差が180°の
時に、焦点位置の±で対称のフォーカス特性が得られ
る。しかし、感光性樹脂の膜厚を考慮し、かつ、感光性
樹脂の現像をも考えると位相差が180°のとき、特性
が最適とはならなかった。
【0020】また、従来の位相差測定方法においては、
マスク上のシフタの形成された部分と、シフタの形成さ
れていない部分に測定光を透過させて測定していたた
め、微細パターンでの測定が不可能であった。すなわ
ち、測定光を高NAの光学系を用いて絞っても、1μm
以上のスポットサイズとなる。そのため、測定位置と測
定光のアライメント等の要因を考えると、測定パターン
は2μm以上でなければならなかった。
【0021】しかし、実際に位相シフトマスクを必要と
するパターンは微細パターンであり、マスク上2μm以
下である。そのため、コンタクトホールのマスクでは、
実際のコンタクトホールパターン部分では測定できず、
マスク周辺のパターン(例えば、露光装置用のアライメ
ントマークあるいは製品名の部分)で測定していた。し
かし、ハーフトーン方式の位相シフトマスクのようにシ
フタをスパッタで形成するマスクにおいては、膜厚及び
膜質(屈折率)が中心部分と周辺で異なる可能性があ
り、実際の微細パターンでの測定が必要となっていた。
【0022】 本発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、感光性樹脂をより垂直なパターン形状として安定し
たパターンが形成されたあるいは焦点深度が広い位相シ
フトマスクを用いた露光方法を提供することを目的とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、透明基板上に半透明膜を部分的に形成し
て透明基板のみを光が透過する透明領域と、透明基板及
び半透明膜をそれぞれ光が透過する半透明領域とからな
るパターンを有する位相シフトマスクを用いた露光方法
において、前記透明領域を透過する光と前記半透明領域
を透過する光との位相差を181°〜210°の範囲内
の値にして基板上の感光性樹脂を露光し、光強度分布を
感光性樹脂の基板側で拡くし感光性樹脂の表面側で狭く
するものである。また、本発明は、透明基板上に半透明
膜を部分的に形成して透明基板のみを光が透過する透明
領域と、透明基板及び半透明膜をそれぞれ光が透過する
半透明領域とからなるパターンを有する位相シフトマス
クを用いた露光方法において、前記透明領域を透過する
光と前記半透明領域を透過する光との位相差を150°
〜179°の範囲内の値にして基板上の感光性樹脂を露
光し、光強度分布を感光性樹脂の基板側で狭くし感光性
樹脂の表面側で拡くするものである。
【0024】
【0025】
【0026】
【作用】本発明になる露光方法では、位相差がフォーカ
ス特性及びパターン形状に大きく影響を及ぼすことに着
目し、位相差181°〜210°の範囲内の値にして、
感光性樹脂の膜厚方向で光強度分布を変化させて露光す
ことにより、感光性樹脂の膜厚中央位置でピーク光強
度が最大となっても、光強度分布が感光性樹脂の半導体
基板側の位置で拡がり、感光性樹脂の表面側の位置では
光強度分布が狭くなるようにすることができる。
【0027】 また、本発明になる露光方法では、位相
差を150°〜179°の範囲内の値にして、感光性樹
脂の膜厚方向で光強度分布を変化させて露光することに
より、感光性樹脂の膜厚中央位置でピーク光強度が最大
となっても、光強度分布は感光性樹脂の表面側の位置で
拡がり、光強度から見たパターン寸法は大きくなり、か
つ、感光性樹脂の半導体基板側の位置では光強度的にパ
ターン寸法がより小さくなるようにすることができる。
【0028】
【0029】
【実施例】次に、本発明の各実施例について説明する。
図1(A)及び(B)は本発明になる露光方法で用いる
位相シフトマスクの第1実施例の平面図及び縦断面図を
示す。同図(A)及び(B)に示すように、石英製の透
明基板1上に半透明膜2が中央の所定の大きさの矩形部
分を除いて形成され、半透明膜2が存在しない透明基板
1のみの透明領域3と、透明基板1上に半透明膜2が形
成されている半透明領域4とよりなるパターンが形成さ
れている。
【0030】半透明膜2はこの位相シフトマスクの透過
率を所定の一定値(3%〜20%の範囲が望ましい)に
すると共に、181°以上(181°〜210°の範囲
が望ましい)の位相差を与える。ここでは、一例として
露光装置の露光光はi線(波長λ=365nm)とし、
半透明膜2は1235Åの膜厚のCrONよりなり、半
透明領域4の透過率Tを7.5%(透明領域3の透過率
Tは100%)とし、かつ、半透明膜2を透過する光と
透過しない光に185°の位相差を生じさせているもの
とする。
【0031】次に、本実施例の効果の原理について簡単
に説明する。なお、ここでは露光装置として開口数(N
A)が0.6、コヒーレントファクターσが0.3のi
線ステッパー(波長λ=365nm)とする。また、焦
点位置の正負の方向は、被露光物(感光性樹脂の塗布さ
れた半導体基板)が投影レンズに近付く方向を”+”、
遠ざかる方向を”−”とする。
【0032】この場合の0.35μmコンタクトホール
の光強度分布のシミュレーション結果を図2〜図4にそ
れぞれ示す。ハーフトーン方式の位相シフトマスクで
は、露光条件及びマスクの透過率により、マスクバイア
スを設定するが、ここではコンタクトホールの直径を
0.05μm拡大するマスクバイアスを設定している。
図2は位相差が170°のときの焦点位置による光強度
分布の変化を示している。位相差が180°より小さい
場合、焦点位置が”+”側で光強度の分布は大きくな
り、”−”側で小さくなることがわかる。
【0033】図3は位相差が180°のときの焦点位置
による光強度分布の変化を示している。位相差が180
°のときには、焦点位置(=0μm)のときに光強度分
布のピーク値が最も高く、かつ、その分布の拡がりも大
きい。そして、焦点位置の”+”側”と−”側では対称
に光強度は変化する。
【0034】図4は位相差が190°のときの焦点位置
による光強度分布の変化を示している。このときは図2
に示した位相差が170°の時の光強度分布とは反対
に、焦点位置が”+”側で光強度の分布は小さくな
り、”−”側で大きくなることがわかる。
【0035】図5は各位相差でのコンタクトホール中央
のピーク光強度と焦点位置の関係を示す。同図中、点線
Iは位相差170°のときのコンタクトホール中央のピ
ーク光強度と焦点位置の関係、実線IIは位相差180°
のときのコンタクトホール中央のピーク光強度と焦点位
置の関係、破線IIIは位相差190°のときのコンタク
トホール中央のピーク光強度と焦点位置の関係をそれぞ
れ示す。同図からわかるように、ピーク光強度が最大と
なる焦点位置をベストフォーカスとすると、10°の位
相エラーで0.2μmのベストフォーカスのシフトが生
じる。
【0036】次に、光強度分布のスレシュホルドモデル
(ある一定値の光強度レベルをパターン寸法とする)を
用いて、パターン寸法と焦点位置の関係を求めた結果に
ついて図6と共に説明する。ここで、スレシュホルドモ
デルに用いたスライスレベルは、各位相差でベストフォ
ーカス(位相差180°では0μm、位相差170°で
は+0.2μm、位相差190°では−0.2μm)に
おいて、目標寸法の0.35μmとなるように設定し
た。
【0037】図6に示すように、位相差180°のコン
タクトホール寸法と焦点位置との特性は実線Vで示すよ
うに、ベストフォーカスを中心に対称の焦点位置依存性
が得られるのに対し、位相差170°及び190°のそ
れぞれは点線IV及び破線VIで示すように、ベストフ
ォーカスで目標寸法となるものの非対称の焦点位置依存
性が得られ、位相エラーがあると焦点位置による寸法変
化の関係が傾くことがわかる。
【0038】次に、この光強度分布から求めたフォーカ
ス特性より、各位相差での感光性樹脂のパターン形状に
ついて説明する。図7は位相差180°の場合の、感光
性樹脂の露光状態及びパターン形状を示す。ここでは、
同図(A)に示すように、半導体基板10上に形成され
た感光性樹脂11の膜厚の1/2の位置bに焦点があっ
ているものとする(ピーク光強度の最大となる焦点位置
が膜厚の1/2に位置する)。
【0039】このときの感光性樹脂11内の焦点位置に
よる光強度分布の変化を図7(B)〜(D)に示す。す
なわち、図7(B)は同図(A)に示す状態で位相差1
80°の場合の感光性樹脂11が露光されているときの
aで示す感光性樹脂11の表面から1/4程度の膜厚に
おける光強度分布を示し、同図(C)は同図(A)にb
で示す感光性樹脂11の膜厚中央における光強度分布を
示し、更に同図(D)は同図(A)にcで示す感光性樹
脂11の表面から3/4程度の膜厚における光強度分布
を示す。
【0040】位相差180°の場合、図7(C)に示す
感光性樹脂11の膜厚中央位置bでピーク光強度が最大
となると同時に、光強度から見たパターン寸法も最大と
なる。そして、同図(B)及び(D)に示すように、感
光性樹脂11内で焦点がずれるに従い、光強度から見た
パターン寸法は小さくなる。しかし、感光性樹脂11を
露光後現像して得られる感光性樹脂11のパターンは、
現像が感光性樹脂11の表面から進む現象であるため、
光強度分布通りにはパターンは形成されず、図7(E)
に示すように、開口されるコンタクトホールは若干順テ
ーパ形状の断面形状となる。
【0041】次に、図8は位相差190°の場合の、感
光性樹脂の露光状態及びパターン形状を示す。同図
(A)に示すように、半導体基板10上に形成された感
光性樹脂11の膜厚の1/2の位置bに焦点があってい
るものとしたときの(ピーク光強度の最大となる焦点位
置が膜厚の1/2に位置する)、感光性樹脂11内の焦
点位置による光強度分布の変化を図8(B)〜(D)に
示す。
【0042】すなわち、図8(B)は同図(A)に示す
状態で位相差190°の場合の感光性樹脂11が露光さ
れているときのaで示す感光性樹脂11の表面から1/
4程度の膜厚における光強度分布を示し、同図(C)は
同図(A)にbで示す感光性樹脂11の膜厚中央におけ
る光強度分布を示し、更に同図(D)は同図(A)にc
で示す感光性樹脂11の表面から3/4程度の膜厚にお
ける光強度分布を示す。
【0043】位相差190°の場合、図8(C)に示す
感光性樹脂11の膜厚中央位置bでピーク光強度が最大
となっても、同図(D)に示すように光強度分布は感光
性樹脂11の下側の位置cで拡がり、光強度から見たパ
ターン寸法は大きくなる。その反対に、同図(B)に示
すように、感光性樹脂11の上側の位置aでは光強度的
にパターン寸法がより小さくなる。よって、このような
光強度分布で露光した感光性樹脂11を現像すると、同
図(E)に示すように、感光性樹脂11のパターンは、
垂直な断面形状のパターンが開口される。
【0044】また、図9は位相差170°の場合の、感
光性樹脂の露光状態及びパターン形状を示す。同図
(A)に示すように、半導体基板10上に形成された感
光性樹脂11の膜厚の1/2の位置bに焦点があってい
るものとしたときの(ピーク光強度の最大となる焦点位
置が膜厚の1/2に位置する)、感光性樹脂11内の焦
点位置による光強度分布の変化を図9(B)〜(D)に
示す。
【0045】すなわち、図9(B)は同図(A)に示す
状態で位相差170°の場合の感光性樹脂11が露光さ
れているときのaで示す感光性樹脂11の表面から1/
4程度の膜厚における光強度分布を示し、同図(C)は
同図(A)にbで示す感光性樹脂11の膜厚中央におけ
る光強度分布を示し、更に同図(D)は同図(A)にc
で示す感光性樹脂11の表面から3/4程度の膜厚にお
ける光強度分布を示す。
【0046】位相差170°の場合、図9(C)に示す
感光性樹脂11の膜厚中央位置bでピーク光強度が最大
となっても、同図(B)に示すように光強度分布は感光
性樹脂11の上側の位置aで拡がり、光強度から見たパ
ターン寸法は大きくなる。その反対に、同図(D)に示
すように、感光性樹脂11の下側の位置cでは光強度的
にパターン寸法がより小さくなる。
【0047】 よって、このような感光性樹脂11の上
部ほど広く開口されるような光強度分布で露光された感
光性樹脂11を現像すると、同図(E)に示すように、
感光性樹脂11のパターンは、より上部が大きく開口さ
れ、ややテーパのついた断面形状のパターンが得られ
る。
【0048】 従って、図7〜図9から分かるように、
感光性樹脂11に形成されるコンタクトホールの断面形
状は、位相差が180°より大きい方がより垂直とな
とが分かる。
【0049】 次に、フォーカス特性について図10と
共に説明する。感光性樹脂の膜厚内でのデフォーカス
(焦点ずれ)の影響により、フォーカス特性は図10に
示すように位相エラーの”+”と”−”とで正反対とは
ならない。すなわち、位相エラーが”+”、すなわち位
相差が180°より大であるときにはパターンが解像す
る焦点位置の範囲のシフトは小さく、フォーカス特性の
曲線も図10に曲線VIIIで示すように、位相エラーが”
0”の時の特性VIIに比し、僅かにしか傾斜しない。
【0050】 一方、位相エラーが”−”、すなわち位
相差が180°より小であるときには、パターンが解像
する焦点位置の範囲のシフトが大きく、”+”方向にシ
フトし、フォーカス特性の曲線も図10に曲線IXで示す
ように、位相エラーが”0”の時の特性VIIに比し、
きく傾斜する。
【0051】 よって、本実施例のハーフトーン方式の
位相シフトマスクにおいては、図2〜図10より位相差
を180°より僅かに大きめに設定し、マスク面内、マ
スク間の位相差のばらつきを考慮しても、”−”の位相
エラーが生じないように設定した、図1の構成とするこ
とにより、安定した、かつ、精度の良いパターン形成が
可能となる。ただし、位相差が180°より大きくずれ
ると、位相シフト法の効果自体がなくなるため、位相差
は185°±4°の範囲で制御することが望ましい。
【0052】 次に、本発明の第2実施例について説明
する。図11(A)及び(B)は本発明になる露光方法
で用いる位相シフトマスクの第2実施例の平面図及び縦
断面図を示す。同図(A)及び(B)に示すように、石
英製の透明基板1上に半透明膜12が中央の所定の大き
さの矩形部分を除いて形成され、半透明膜12が存在し
ない透明基板1のみの透明領域3と、透明基板1上に半
透明膜12が形成されている半透明領域14とよりなる
パターンが形成されている。
【0053】半透明膜12はこの位相シフトマスクの透
過率を所定の一定値(3%〜20%の範囲が望ましい)
にすると共に、179°以下(150°〜179°の範
囲が望ましい)の位相差を与える。ここでは、一例とし
て露光装置の露光光はi線(波長λ=365nm)と
し、半透明膜12は1165Åの膜厚のCrONよりな
り、半透明領域14の透過率Tを8.6%(透明領域3
の透過率Tは100%)とし、かつ、半透明膜12を透
過する光と透過しない光に175°の位相差を生じさせ
ているものとする。
【0054】 前述したように、位相エラーが”−”の
際には焦点位置変化によるパターン寸法変化が大きい。
しかし、半導体素子のコンタクトホールには、開口して
さえいれば寸法精度は問題としない場合も多い。パター
ン寸法精度を問題としなければ、単純にコンタクトホー
ルが開口する焦点範囲は位相エラーが”−”の場合の方
がより広くとれることは前述した通りである。そこで、
本実施例では、位相差を179°以下とすることによ
り、開口範囲をより拡大した構成としたものである。
【0055】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。一般的に、コンタクトホールのリソグラフィ工程に
おいては、下地基板である半導体基板上には1μm以上
の厚い膜厚の二酸化シリコン(SiO2 )等の絶縁膜が
形成されている。よって、このような厚い透明膜(Si
2 )の影響等により、通常マスク及び位相差180°
の位相シフトのフォーカス特性は傾斜してしまう。そこ
で、本実施例では更に積極的に位相エラーを与えること
により、フォーカス特性を向上させるものである。
【0056】このことについて更に説明するに、まず、
図12に示すように、位相差が異なる複数の位相シフト
マスク(位相差170°、175°、180°、185
°、190°)のそれぞれについて、フォーカス特性
(コンタクトホール寸法対焦点位置特性)をシミュレー
ションにより求める。ここでは、一般性を持たせるた
め、実際の半導体基板ではなくシリコン基板上でフォー
カス特性を求めている。
【0057】続いて、各位相差でのフォーカス特性の傾
きSを S=F+0.5−F-0.5 なる式に基づいて求める。ここで、F+0.5は焦点位置+
0.5μmでのコンタクトホール寸法、F-0.5は焦点位
置−0.5μmでのコンタクトホール寸法である。
【0058】図13は上記のようにして求めたフォーカ
ス特性を示す。同図中、縦軸は上式で与えられるフォー
カス特性の傾きS、横軸は位相シフトマスクの位相差を
示す。同図に示すように、位相シフトマスクの位相差が
180°のときにはフォーカス特性の傾きSが”0”、
位相差が180°より小さいときにはフォーカス特性の
傾きSが”+”であり、位相差が180°より大きいと
きにはフォーカス特性の傾きSは”−”となる。ここ
で、このフォーカス特性は、露光条件はもとより、コン
タクトホール寸法及びそのパターンレイアウトにも依存
する。
【0059】続いて、実際に位相差180°のハーフト
ーン方式の位相シフトマスクを用いて、実際の半導体基
板上でのフォーカス特性を測定する。そして、その測定
フォーカス特性の傾きSが図14に示すように、傾斜し
ている場合は、この傾斜に相当する位相エラーを、正負
を反転して付加する。
【0060】例えば、フォーカス特性の傾きSが”−6
°”の位相エラーの影響に相当するときには、反対に”
+6°”の位相エラーを与え、位相差を186°とした
位相シフトマスクを作成する。この位相差186°の位
相シフトマスクにより、本来のフォーカス特性の傾きを
打ち消し、平坦なフォーカス特性が得られるようにな
り、寸法精度が向上する。なお、ここで位相差180°
の位相シフトマスクのフォーカス特性は、投影レンズの
収差等が測定可能であれば、シミュレーションにより求
めても良い。
【0061】次に、本発明になる位相差測定方法の第1
実施例について図15の各種特性図と共に説明する。な
お、ここでも以上の実施例と同様に、露光装置はNA=
0.6、σ=0.3のi線ステッパで、マスクはハーフ
トーン方式の位相シフトマスクで、パターンは0.35
μmコンタクトホール、マスクバイアス0.05μm
(直径)とする。
【0062】まず、図15(A)に示すように、位相差
が異なる複数の位相シフトマスクのそれぞれについて、
フォーカス特性(コンタクトホール寸法対焦点位置特
性)をシミュレーションにより求める。ここでは、位相
差180°を中心に±5°ステップで±10°の範囲で
(すなわち、位相差170°、175°、180°、1
85°、190°)フォーカス特性を求めている。
【0063】次に、各位相差でのフォーカス特性の傾き
Sを前記した式に基づいて求める。図15(B)はこの
ようにして求めたフォーカス特性を示す。同図中、縦軸
はフォーカス特性の傾きS、横軸は位相シフトマスクの
位相差を示す。同図に示すように、位相シフトマスクの
位相差が180°のときにはフォーカス特性の傾きS
が”0”、位相差が180°より小さいときにはフォー
カス特性の傾きSが”+”であり、位相差が180°よ
り大きいときにはフォーカス特性の傾きSは”−”とな
る。ここで、このフォーカス特性は、露光条件はもとよ
り、コンタクトホール寸法及びそのパターンレイアウト
にも依存する。
【0064】続いて、実際に位相差を測定しようとする
位相シフトマスクを用いて露光を行い、フォーカス特性
を測定する。図15(C)はこの実際に測定したフォー
カス特性の一例を示す。そして、最後に、図15(D)
に示すように、同図(B)に示したフォーカス特性に、
同図(C)に示したフォーカス特性の傾きSを比較し、
そのときの位相差(同図(D)の横軸)の値を求める。
【0065】なお、図15ではフォーカス特性を表すパ
ラメータとして傾きSを用いたが、これに代わる他のパ
ラメータとして、例えば解像する焦点位置範囲あるいは
その中心値等を用いることも考えられる。しかし、位相
エラーに最も影響されるのは、フォーカス特性の傾きS
であるため、上記実施例のようにフォーカス特性の傾き
Sを用いた方が、位相エラーの測定精度が得られる。
【0066】本実施例によれば、従来困難であった実際
のパターンでの位相差測定ができる。また、従来の測定
装置では困難であった、ArFエキシマレーザ(λ=1
93nm)あるいはX線のような短波長の光源に対する
位相シフトマスクの位相差も測定できるという利点があ
る。
【0067】なお、シミュレーションにより求めた、各
位相差でのフォーカス特性の曲線は、実験により求めて
も良い。すなわち、位相差を意図的に180°を中心に
±2°ステップで±10°の範囲で変化させた複数のマ
スクを用い、実験的にフォーカス特性を求めておいても
同様の効果が得られる。
【0068】次に、本発明になる位相差測定方法の第2
実施例について図16と共に説明する。まず、実際のマ
スクパターンを用い、シミュレーションにより各位相差
毎のサイドローブ(メインパターンの回りにできる2次
ピークによる膜べり)の転写性を求める。図16(A)
はこのサイドローブの転写性特性を示す図で、縦軸が焦
点位置、横軸が位相シフトマスクの位相差を示してお
り、ここでは位相差180°を中心に±5°ステップで
±10°の範囲で(すなわち、位相差170°、175
°、180°、185°、190°)サイドローブの転
写性特性を求めている。
【0069】同図(A)に示すように、サイドローブは
位相エラーが”+”の場合、すなわち、位相差が180
°より大であるときには転写され易くなり、その転写さ
れる焦点範囲は拡がり、また、”+”方向にシフトす
る。位相エラーが”0”のときには、サイドローブが転
写される焦点範囲は最も狭くなる。また、位相エラー
が”−”、すなわち位相差が180°より小であるとき
には、サイドローブ転写範囲が多少拡がると共に”−”
方向にシフトする。
【0070】次に、位相差を測定しようとする位相シフ
トマスクを用いて露光を実際に行い、サイドローブの転
写される焦点位置を光学顕微鏡により測定する。図16
(B)の黒丸はこの実際に測定したサイドローブの転写
される焦点位置を、また実線は焦点範囲を示す。
【0071】そして最後に、図16(C)に示すよう
に、シミュレーションにより求めた同図(A)に示した
サイドローブの転写性特性と同図(B)に示した実際の
サイドローブの転写性を比較し、そのときの横軸の値か
ら位相差を求める。
【0072】本実施例によれば、解像特性のうち特に感
光性樹脂の表面に形成されるサイドローブの像に注目す
ることにより、光学顕微鏡による観察のみで位相差が測
定できるという利点を有する。
【0073】なお、シミュレーションにより求めた各位
相差でのフォーカス特性の曲線は、実験により求めても
良い、例えば、位相差を意図的に180°を中心に±2
°ステップで±10°の範囲で変化させた複数のマスク
を用い、実験的にフォーカス特性を求めておいても同様
の効果が得られる。
【0074】なお、以上の実施例ではハーフトーン方式
の位相シフトマスク及びその位相差測定方法について説
明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、透
明基板上に遮光膜と透明膜とがそれぞれ部分的に形成さ
れた投影露光装置用のフォトマスクで、前記透明基板の
みを光が透過する第1の透明領域と、透明基板及び透明
膜をそれぞれ光が透過する投影露光装置の限界解像度以
下の第2の透明領域と、遮光領域とからなるパターンを
有する位相シフトマスク、例えば補助パターン方式ある
いはリム方式の他の方式の位相シフトマスク及びその位
相差測定方法にも適用できるものである。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
位相差181°〜210°の範囲内の値にして、感光性
樹脂の膜厚方向で光強度分布を変化させて露光すること
により、感光性樹脂の膜厚中央位置でピーク光強度が最
大となっても、光強度分布が感光性樹脂の半導体基板側
の位置で拡がり、かつ、感光性樹脂の表面側の位置では
光強度分布が狭くなるようにすることにより、このよう
な光強度分布で露光した感光性樹脂を現像すると、感光
性樹脂のパターンは、垂直な断面形状のパターンを開口
できる。すなわち、本発明によれば、位相エラーの変動
によるフォーカス特性の変動を低減し、安定したパター
ン形成ができる。
【0076】 また、本発明によれば、位相差を150
°〜179°の範囲内の値にして、感光性樹脂の膜厚方
向で光強度分布を変化させて露光することにより、感光
性樹脂の膜厚中央位置でピーク光強度が最大となって
も、光強度分布は感光性樹脂の表面側の位置で拡がり、
光強度から見たパターン寸法は大きくなり、かつ、感光
性樹脂の半導体基板側の位置では光強度的にパターン寸
法がより小さくなるようにしたため、このような光強度
分布で露光した感光性樹脂を現像すると、感光性樹脂の
上部が大きく開口され、大きくテーパのついた断面形状
のパターンを得ることができ、よって、寸法精度は問題
としないコンタクトホールの開口に好適である。
【0077】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いる位相シフトマスクの第1実施例
の平面図及び縦断面図である。
【図2】位相差170°の位相シフトマスク使用時のコ
ンタクトホールの光強度分布を示す図である。
【図3】位相差180°の位相シフトマスク使用時のコ
ンタクトホールの光強度分布を示す図である。
【図4】位相差190°の位相シフトマスク使用時のコ
ンタクトホールの光強度分布を示す図である。
【図5】複数の位相シフトマスク使用時のコンタクトホ
ール中央のピーク光強度と焦点位置の関係を示す図であ
る。
【図6】複数の位相シフトマスク使用時のパターン寸法
と焦点位置の関係を示す図である。
【図7】位相差180°の場合の感光性樹脂の露光状態
及びパターン形状説明図である。
【図8】位相差190°の場合の感光性樹脂の露光状態
及びパターン形状説明図である。
【図9】位相差170°の場合の感光性樹脂の露光状態
及びパターン寸法形状説明図である。
【図10】位相エラーによるフォーカス特性の変化を示
す図である。
【図11】本発明で用いる位相シフトマスクの第2実施
例の平面図及び縦断面図である。
【図12】位相エラーとフォーカス特性の関係を示す図
である。
【図13】位相エラーとフォーカス特性の傾きの関係を
示す図である。
【図14】本発明で用いる位相シフトマスクの第3実施
例の位相差設定方法説明図である。
【図15】本発明方法の第1実施例の説明図である。
【図16】本発明方法の第2実施例の説明図である。
【図17】従来のシフトマスクの各例を示す図である。
【図18】従来のシフトマスクの他の各例を示す図であ
る。
【図19】従来の位相差測定方法の一例を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1 透明基板 2、12 半透明膜 3 透明領域 4、14 半透明領域 10 半導体基板 11 感光性樹脂 S フォーカス特性の傾き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩渕 陽子 東京都港区芝5丁目7番1号 日本電気 株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−332152(JP,A) 特開 平6−289594(JP,A) 特開 平4−190352(JP,A) 特開 平4−230752(JP,A) 特開 平5−265186(JP,A) 特開 平6−3803(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 1/00 - 1/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に半透明膜を部分的に形成し
    て透明基板のみを光が透過する透明領域と、透明基板及
    び半透明膜をそれぞれ光が透過する半透明領域とからな
    るパターンを有する位相シフトマスクを用いた露光方法
    において、前記透明領域を透過する光と前記半透明領域
    を透過する光との位相差を181°〜210°の範囲内
    の値にして基板上の感光性樹脂を露光し、光強度分布を
    感光性樹脂の基板側で拡くし感光性樹脂の表面側で狭く
    することを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 透明基板上に遮光膜と透明膜とがそれぞ
    れ部分的に形成された投影露光装置用のフォトマスク
    で、前記透明基板のみを光が透過する第1の透明領域
    と、該透明基板及び透明膜をそれぞれ光が透過する該投
    影露光装置の限界解像度以下の第2の透明領域と、遮光
    領域とからなるパターンを有する位相シフトマスクを用
    いた露光方法において、前記第1の透明領域を透過する
    光と前記第2の透明領域を透過する光との位相差を18
    1°〜210°の範囲内の値にして基板上の感光性樹脂
    を露光し、光強度分布を感光性樹脂の基板側で拡くし感
    光性樹脂の表面側で狭くすることを特徴とする露光方
    法。
  3. 【請求項3】 透明基板上に半透明膜を部分的に形成し
    て透明基板のみを光が透過する透明領域と、透明基板及
    び半透明膜をそれぞれ光が透過する半透明領域とからな
    るパターンを有する位相シフトマスクを用いた露光方法
    において、前記透明領域を透過する光と前記半透明領域
    を透過する光との位相差を150°〜179°の範囲内
    の値にして基板上の感光性樹脂を露光し、光強度分布を
    感光性樹脂の基板側で狭くし感光性樹脂の表面側で拡く
    することを特徴とする露光方法。
  4. 【請求項4】 透明基板上に遮光膜と透明膜とがそれぞ
    れ部分的に形成された投影露光装置用のフォトマスク
    で、前記透明基板のみを光が透過する第1の透明領域
    と、該透明基板及び透明膜をそれぞれ光が透過する該投
    影露光装置の限界解像度以下の第2の透明領域と、遮光
    領域とからなるパターンを有する位相シフトマスクを用
    いた露光方法において、前記第1の透明領域を透過する
    光と前記第2の透明領域を透過する光との位相差を15
    0°〜179°の範囲内の値にして基板上の感光性樹脂
    を露光し、光強度分布を感光性樹脂の基板側で狭くし感
    光性樹脂の表面側で拡くすることを特徴とする露光方
    法。
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