JPH09152377A - 赤外線撮像装置 - Google Patents

赤外線撮像装置

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JPH09152377A
JPH09152377A JP7337817A JP33781795A JPH09152377A JP H09152377 A JPH09152377 A JP H09152377A JP 7337817 A JP7337817 A JP 7337817A JP 33781795 A JP33781795 A JP 33781795A JP H09152377 A JPH09152377 A JP H09152377A
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JP
Japan
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infrared
optical system
image
focus position
condensing optical
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JP7337817A
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English (en)
Inventor
Shigeru Kato
茂 加藤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 焦点位置の変化による影響を受けずに、被写
体の温度分布等を忠実に再現した画像を得ることがで
き、画面内の均一性を確保した赤外線撮像装置を提供す
る。 【構成】 被写体1から放射される赤外線を集光する集
光光学系2と、集光光学系により集光される赤外線を受
光し電気信号を出力する赤外線撮像素子3と、その出力
信号を画像信号に変換する画像信号出力回路4と、画像
信号に基づき被写体の温度分布等を示す画像を表示する
表示装置5とを備える赤外線撮像装置において、集光光
学系の焦点位置情報を得る焦点位置検出部7と、その情
報に応じて、出力回路4が撮像素子3の出力信号を画像
信号に変換する際の変換係数の値を調整し、画面内の不
均一性を補正する画像調整回路6とを備える。集光光学
系の焦点位置が変化しても、赤外線撮像素子が受光する
赤外線の光量が略一定になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被写体から放射
される赤外線を検出して被写体の温度分布等を示す画像
を得る赤外線撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の赤外線撮像装置としては、例えば
図5に示す構成を有するものが知られている。すなわ
ち、被写体51から放射される赤外線は集光レンズ52
により集光されて赤外線撮像素子53で受光される。こ
の撮像素子53は、赤外線の受光量に応じた電気信号を
出力する。この出力信号は画像信号出力回路54によっ
て画像信号に変換され、この画像信号に基づき表示装置
55が被写体51の温度分布等を示す画像を画面内に表
示する。画像調整回路56は、赤外線撮像素子53の素
子不均一性(画素むら)及び欠陥の補正(例えば、故障
により出力の出ない画素の補正)を行なうものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、画
像調整回路56により素子不均一性及び欠陥の補正を行
なっているが、均一な光量の赤外線を放射する被写体を
観測している場合、表示装置55の画面内に均一な温度
分布を示す画像が表示されず、特に画面の周辺部におけ
る温度分布が他の部分と異なってしまう。これによっ
て、被写体の温度分布等を忠実に再現した画像を得るこ
とができず、画面内の均一性を確保することができない
という問題があった。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、その課題は焦点位置の変化による影響を受
けずに、被写体の温度分布等を忠実に再現した画像を得
ることができ、画面内の均一性を確保した赤外線撮像装
置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め請求項1記載の発明に係る赤外線撮像装置は、被写体
に焦点を合わせて該被写体から放射される赤外線を集光
する集光光学系と、前記集光光学系により集光される赤
外線を受光し、その受光量に応じた電気信号を出力する
赤外線撮像素子と、前記赤外線撮像素子の出力信号を画
像信号に変換する画像信号出力回路と、前記画像信号出
力回路からの画像信号に基づき前記被写体の温度分布等
を示す画像を表示する表示手段とを備える赤外線撮像装
置において、前記集光光学系の焦点位置情報を得る焦点
位置検出手段と、前記焦点位置検出手段により得た前記
焦点位置情報に応じて、前記画像信号出力回路が前記出
力信号を前記画像信号に変換する際の変換係数の値を調
整し、前記表示手段の画面内の不均一性を補正する補正
手段とを備えていることを特徴とする。
【0006】一般に、赤外線撮像素子が受光する赤外線
の光量は、被写体から放射される赤外線が集光光学系の
透過率による影響を受けてこの光学系から出射される光
量(第1の光量)と、集光光学系の自己放射光(集光光
学系自体から放射される赤外線)の光量(第2の光量)
との和である。
【0007】この出願の発明者は前記第1の光量及び第
2の光量が集光光学系の焦点位置、ズーム位置及び温度
によって変化することに着目し、この発明がなされた。
補正手段は、焦点位置検出手段により得た集光光学系の
焦点位置情報に応じて、画像信号出力回路が赤外線撮像
素子の出力信号を画像信号に変換する際の変換係数の値
を調整し、表示手段の画面内の不均一性を補正する。そ
のため、同じ被写体を観測している場合、集光光学系の
焦点位置が変化して前記第1の光量及び第2の光量が変
化しても、赤外線撮像素子が受光する赤外線の光量が略
一定になる。
【0008】請求項2記載の発明に係る赤外線撮像装置
は、前記補正手段は、前記赤外線撮像素子が有する複数
の画素毎に前記変換係数の値の調整を行なうことを特徴
とする。
【0009】補正手段は、焦点位置検出手段により得た
集光光学系の焦点位置情報に応じて、赤外線撮像素子が
有する複数の画素毎に前記変換係数の値の調整を行な
う。そのため、同じ被写体を観測している場合、集光光
学系の焦点位置が変化して前記第1の光量及び第2の光
量が変化しても、赤外線撮像素子の各画素が受光する赤
外線の光量が略一定になる。
【0010】請求項3記載の発明に係る赤外線撮像装置
は、前記集光光学系は、該集光光学系の光軸方向に移動
して焦点位置を変える光学部材を有し、前記焦点位置検
出手段は前記光学部材の位置を検出する位置検出器を有
し、かつ前記補正手段は、前記光学部材の位置に対応す
る前記変換係数の値を、前記複数の画素毎に記憶するメ
モリを有することを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明に係る赤外線撮像装置
は、前記集光光学系はズーム機能を有し、前記集光光学
系のズーム位置情報を得るズーム位置検出手段をさらに
備え、かつ前記補正手段は、前記焦点位置と前記ズーム
位置検出手段により得た前記ズーム位置情報とに応じ
て、前記画面内の不均一性を補正することを特徴とす
る。
【0012】補正手段は、集光光学系の焦点位置及びズ
ーム位置に応じて画面内の不均一性を赤外線撮像素子の
画素毎に補正する。そのため、同じ被写体を観測してい
る場合、集光光学系の焦点位置及びズーム位置のいずれ
か一方又は両方が変化して前記第1の光量及び第2の光
量が変化しても、赤外線撮像素子の各画素が受光する赤
外線の光量が略一定になる。
【0013】請求項5記載の発明に係る赤外線撮像装置
は、前記集光光学系の温度を検出する温度検出手段をさ
らに備え、かつ前記補正手段は、前記焦点位置情報、前
記ズーム位置情報及び前記温度検出手段により検出した
前記温度に応じて、前記画面内の不均一性を補正するこ
とを特徴とする。
【0014】補正手段は、集光光学系の焦点位置、ズー
ム位置及び温度に応じて赤外線撮像素子の画素毎に前記
変換係数の値の調整を行なう。そのため、同じ被写体を
観測している場合、集光光学系の焦点位置、ズーム位置
及び温度いずれかが変化して前記第1の光量及び第2の
光量が変化しても、赤外線撮像素子の各画素が受光する
赤外線の光量が略一定になる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0016】図1はこの発明の第1の実施形態に係る赤
外線撮像装置の概略構成を示している。この赤外線撮像
装置は、人体等の被写体から放射される赤外線を検出し
てその温度分布等を示す画像を得るものである。
【0017】赤外線撮像装置は、図1に示すように、被
写体1に焦点を合わせて被写体1から放射される赤外線
を集光する集光光学系2と、集光光学系2により集光さ
れる赤外線を受光し、その受光量に応じた電気信号を出
力する赤外線撮像素子3と、赤外線撮像素子3の出力信
号を画像信号に変換する画像信号出力回路4と、画像信
号出力回路4からの画像信号に基づき被写体1の温度分
布等を示す画像を画面内に表示する表示装置5とを備え
ている。また、赤外線撮像装置は、集光光学系2の焦点
位置情報を得る焦点位置検出部(焦点位置検出手段)7
と、この検出部7により得た焦点位置情報に応じて表示
装置5の画面内の不均一性を補正する画像調整回路(補
正手段)6とを備えている。
【0018】集光光学系2は、その光軸方向に移動して
焦点位置を変える不図示の可動レンズ(光学部材)を有
している。
【0019】赤外線撮像素子3は、例えば多数の画素を
有するCCD撮像素子で構成されている。赤外線撮像素
子3は、赤外線の受光量に応じた信号を、多数の画素毎
にそのアドレス順に出力する。
【0020】表示装置5は例えばモニター用テレビで構
成されている。
【0021】焦点位置検出部7は、集光光学系2の可動
レンズの位置を検出する位置検出器(例えばエンコー
ダ)を有している。焦点位置検出部7は、位置検出器に
よって検出した可動レンズの位置すなわち集光光学系2
の焦点位置を表わす信号(例えばエンコーダの出力信
号)を焦点位置情報として画像調整回路6へ出力するよ
うに構成されている。
【0022】画像調整回路6は、赤外線撮像素子52の
素子不均一性及び欠陥を補正する機能を有するととも
に、焦点位置検出部7により得た集光光学系2の焦点位
置情報に応じて、画像信号出力回路4が赤外線撮像素子
3の出力信号を画像信号に変換する際の変換係数の値を
調整し、画像調整信号を出力する機能を有している。
【0023】画像調整回路6は、図2に示すように、画
像補正演算部61と、素子ばらつき演算部62と、画像
補正係数演算部63、64とを備えている。
【0024】画像補正演算部61は、y=ax+bの演
算を行なうように構成されている。ここで、yは画像調
整出力、xは赤外線撮像素子3の出力、a、bは変換係
数である。
【0025】素子ばらつき演算部62は、赤外線撮像素
子52の素子不均一性(画素むら)及び欠陥の補正(例
えば、故障により出力の出ない画素の補正)を行なう機
能を有する。この演算部62は、画像補正演算部61か
らの画像調整出力に前記補正を加えた画像調整出力を画
像信号出力回路4へ出力する。
【0026】画像補正係数演算部63は、焦点位置検出
部7から出力される焦点位置を表わす信号を受け、集光
光学系2の焦点位置に応じて画素毎に変換係数aを演算
し、演算した画素毎の変換係数aを係数出力部65を介
して画像補正演算部61へ出力するように構成されてい
る。具体的には、画像補正係数演算部63は、所定の間
隔ずつ離れた各焦点位置に対応する複数のメモリプレー
ンを有している。各焦点位置毎のメモリプレーンには、
赤外線撮像素子3の画素毎の変換係数からなる値群Aが
記憶予め記憶されている。各メモリプレーンの値群A
は、例えば、均一な赤外線を放射する黒体炉のような被
写体を、所定の間隔ずつ離れた各焦点位置において補正
を行なわない状態で観測して得た画像補正用の基準デー
タ70に基づいて作られたデータ群である。そして、こ
の演算部63は、焦点位置検出部7から出力される焦点
位置を表わす信号に応じて、その焦点位置に対応するメ
モリプレーンの値群Aから例えば線形近似などの方法で
係数aを演算する。
【0027】画像補正係数演算部64は、焦点位置検出
部7から出力される焦点位置を表わす信号を受け、集光
光学系2の焦点位置に応じて画素毎に変換係数bを演算
し、演算した画素毎の変換係数bを係数出力部66を介
して画像補正演算部61へ出力するように構成されてい
る。具体的には、画像補正係数演算部64は、所定の間
隔ずつ離れた各焦点位置に対応する複数のメモリプレー
ンを有している。各焦点位置毎のメモリプレーンには、
赤外線撮像素子3の画素毎の変換係数からなる値群Bが
記憶予め記憶されている。各メモリプレーンの値群B
は、画像補正用の基準データ70に基づいて作られたデ
ータ群である。そして、この演算部64は、焦点位置検
出部7から出力される焦点位置を表わす信号に応じて、
その焦点位置に対応するメモリプレーンの値群Bから例
えば線形近似などの方法で係数bを演算する。
【0028】次に、上記第1の実施形態の動作を説明す
る。
【0029】被写体1から放射される赤外線は集光レン
ズ2により集光されて赤外線撮像素子3で受光される。
この撮像素子3は、赤外線の受光量に応じた電気信号を
出力する。この出力信号は、画像調整回路6を経て画像
信号出力回路4に入力し、この回路4によって画像信号
に変換され、この画像信号に基づき表示装置5が被写体
1の温度分布等を示す画像を画面内に表示する。
【0030】いま、被写体1からある距離だけ離れた位
置に赤外線撮像装置を置き、集光光学系2の可動レンズ
を動かして焦点位置を調節することにより、被写体1に
焦点を合わせると、焦点位置検出部7の位置検出器が可
動レンズの位置を検出して集光光学系2の焦点位置を表
わす信号を画像調整回路6へ出力する。
【0031】画像調整回路6の画像補正係数演算部63
は、焦点位置検出部7から焦点位置を表わす信号を受
け、集光光学系2の焦点位置に応じて画素毎に変換係数
aを演算し、演算した画素毎の変換係数aを係数出力部
65を介して画像補正演算部61へ出力する。一方、画
像補正係数演算部64は、焦点位置検出部7から焦点位
置を表わす信号を受け、焦点位置に応じて画素毎に変換
係数bを演算し、演算した画素毎の変換係数bを係数出
力部66を介して画像補正演算部61へ出力する。
【0032】画像補正演算部61は、赤外線撮像素子3
の出力、すなわち多数の画素毎にそのアドレス順に出力
される受光量に応じた画素毎の出力xについて、ax+
bの演算を行なって画像調整出力y(y=ax+b)を
素子ばらつき演算部62へ出力する。
【0033】尚、画像補正演算部61と素子ばらつき演
算部62とは順序が逆になっていてもよい。
【0034】素子ばらつき演算部62は、画像補正演算
部61から出力される画素毎の画像調整出力yについて
赤外線撮像素子52の素子不均一性及び欠陥の補正を行
ない、画像調整出力を画像信号出力回路4へ出力する。
この回路4は、素子ばらつき演算部62からの画像調整
出力を画像信号に変換し、この画像信号に基づき表示装
置5が被写体1の温度分布等を示す画像を画面内に表示
する。
【0035】このように、上記第1の実施形態によれ
ば、補正手段である画像調整回路6は、焦点位置検出部
7により得た集光光学系2の焦点位置情報に応じて、画
像信号出力回路4が赤外線撮像素子2の出力信号を画像
信号に変換する際の変換係数の値を赤外線撮像素子3の
画素毎に調整し、表示装置5の画面内の不均一性を補正
する。これによって、同じ被写体1を観測している場
合、集光光学系2の焦点位置が変化し、被写体1から放
射される赤外線が集光光学系2の透過率による影響を受
けてこの光学系2から出射される光量(第1の光量)
と、集光光学系2の自己放射光(集光光学系自体から放
射される赤外線)の光量(第2の光量)とが変化して
も、赤外線撮像素子3が受光する赤外線の光量が略一定
になる。したがって、集光光学系2の焦点位置の変化に
よる影響を受けずに、被写体1の温度分布等を忠実に再
現した画像を得ることができ、画面内の均一性を確保す
ることができる。
【0036】なお、上記第1の実施形態において、素子
ばらつき演算部62による補正を画像補正演算部61に
よる補正の前に行なってもよい。
【0037】図3は、この発明の第2の実施形態に係る
赤外線撮像装置の概略構成を示している。
【0038】この第2の実施形態では、集光光学系2は
ズーム機能を有し、かつ集光光学系2のズーム位置情報
を得てそのズーム位置を表わす信号を画像調整回路6へ
出力するズーム位置検出部(ズーム位置検出手段)8が
設けられている。
【0039】画像調整回路6の画像補正係数演算部63
は、焦点位置検出部7から出力される焦点位置を表わす
信号とズーム位置検出部8から出力されるズーム位置を
表わす信号とを受け集光光学系2の焦点位置及びズーム
位置に応じて画素毎に変換係数aを演算し、演算した画
素毎の変換係数aを係数出力部65を介して画像補正演
算部61へ出力するように構成されている。
【0040】この第2の実施形態によれば、焦点位置検
出部7及びズーム位置検出部8によってそれぞれ得られ
る焦点位置情報及びズーム位置情報に応じて、画像信号
出力回路4が赤外線撮像素子2の出力信号を画像信号に
変換する際の変換係数の値を赤外線撮像素子2の画素毎
に調整し、表示装置5の画面内の不均一性を補正する。
これによって、同じ被写体1を観測している場合、集光
光学系2の焦点位置及びズーム位置のいずれか一方又は
両方が変化して前記第1の光量と前記第2の光量が変化
しても、赤外線撮像素子2が受光する赤外線の光量が略
一定になる。したがって、集光光学系2の焦点位置及び
ズーム位置の変化による影響を受けずに、被写体1の温
度分布等を忠実に再現した画像を得ることができ、画面
内の均一性を確保することができる。
【0041】図4は、この発明の第3の実施形態に係る
赤外線撮像装置の概略構成を示している。
【0042】この第3の実施形態に係る赤外線撮像装置
は、上記第2の実施形態に、集光光学系2の温度を検出
し、その温度を表わす信号を画像調整回路6へ出力する
温度検出部(温度検出手段)9をさらに設けたものであ
る。
【0043】画像調整回路6の画像補正係数演算部63
は、焦点位置検出部7から出力される焦点位置を表わす
信号と、ズーム位置検出部8から出力されるズーム位置
を表わす信号と、温度検出部9から出力される温度を表
わす信号とを受け、集光光学系2の焦点位置及びズーム
位置に応じて画素毎に変換係数aを演算し、演算した画
素毎の変換係数aを係数出力部65を介して画像補正演
算部61へ出力するように構成されている。
【0044】この第3の実施形態によれば、焦点位置検
出部7、ズーム位置検出部8及び温度検出部9によって
それぞれ得られる集光光学系2の焦点位置情報、ズーム
位置情報及び温度に応じて、画像信号出力回路4が赤外
線撮像素子2の出力信号を画像信号に変換する際の変換
係数の値を赤外線撮像素子3の画素毎に調整し、表示装
置5の画面内の不均一性を補正する。これによって、同
じ被写体1を観測している場合、集光光学系2の焦点位
置、ズーム位置及び温度のいずれが変化して前記第1の
光量と前記第2の光量が変化しても、赤外線撮像素子3
が受光する赤外線の光量が略一定になる。したがって、
集光光学系2の焦点位置、ズーム位置及び温度の変化に
よる影響を受けずに、被写体1の温度分布等を忠実に再
現した画像を得ることができ、画面内の均一性を確保す
ることができる。すなわち、環境温度が変化して集光光
学系2の温度が変化した場合でも、最適な画像を得るこ
とができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明に係る赤外線撮像装置によれば、補正手段は、焦点位
置検出手段により得た集光光学系の焦点位置情報に応じ
て、画像信号出力回路が赤外線撮像素子の出力信号を画
像信号に変換する際の変換係数の値を調整し、表示手段
の画面内の不均一性を補正する。そのため、同じ被写体
を観測している場合、集光光学系の焦点位置が変化し、
これによって被写体から放射される赤外線が集光光学系
の透過率による影響を受けてこの光学系から出射される
光量(第1の光量)及び集光光学系の自己放射光(集光
光学系自体から放射される赤外線)の光量(第2の光
量)が変化しても、赤外線撮像素子が受光する赤外線の
光量が略一定になる。したがって、集光光学系の焦点位
置の変化による影響を受けずに、被写体の温度分布等を
忠実に再現した画像を得ることができ、画面内の均一性
を確保することができる。
【0046】請求項2記載の発明に係る赤外線撮像装置
によれば、補正手段は、焦点位置検出手段により得た集
光光学系の焦点位置情報に応じて、赤外線撮像素子が有
する複数の画素毎に前記変換係数の値の調整を行なう。
そのため、同じ被写体を観測している場合、集光光学系
の焦点位置が変化して前記第1の光量及び第2の光量が
変化しても、赤外線撮像素子の各画素が受光する赤外線
の光量が略一定になる。したがって、画像の再現性及び
画面内の均一性がより一層向上する。
【0047】請求項4記載の発明に係る赤外線撮像装置
によれば、補正手段は、集光光学系の焦点位置及びズー
ム位置に応じて画面内の不均一性を赤外線撮像素子の画
素毎に補正する。そのため、同じ被写体を観測している
場合、集光光学系の焦点位置及びズーム位置のいずれか
一方又は両方が変化して前記第1の光量及び第2の光量
が変化しても、赤外線撮像素子の各画素が受光する赤外
線の光量が略一定になる。したがって、集光光学系の焦
点位置及びズーム位置の変化による影響を受けずに、被
写体の温度分布等を忠実に再現した画像を得ることがで
き、画面内の均一性を確保することができる。
【0048】請求項5記載の発明に係る赤外線撮像装置
によれば、補正手段は、集光光学系の焦点位置、ズーム
位置及び温度に応じて赤外線撮像素子の画素毎に前記変
換係数の値の調整を行なう。そのため、同じ被写体を観
測している場合、集光光学系の焦点位置、ズーム位置及
び温度いずれが変化して前記第1の光量及び第2の光量
が変化しても、赤外線撮像素子の各画素が受光する赤外
線の光量が略一定になる。したがって、集光光学系の焦
点位置、ズーム位置及び温度の変化による影響を受けず
に、被写体の温度分布等を忠実に再現した画像を得るこ
とができ、画面内の均一性を確保することができる。そ
の結果、環境温度が変化して集光光学系の温度が変化し
た場合でも、最適な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の第1の実施形態に係る赤外線
撮像装置を示す概略構成図である。
【図2】図2は図1に示す画像調整回路を示す概略構成
図である。
【図3】図3はこの発明の第2の実施形態に係る赤外線
撮像装置を示す概略構成図である。
【図4】図4はこの発明の第3の実施形態に係る赤外線
撮像装置を示す概略構成図である。
【図5】図5は従来の赤外線撮像装置を示す概略構成図
である。
【符号の説明】
1 被写体 2 集光光学系 3 赤外線撮像素子 4 画像出力回路 5 表示装置(表示手段) 6 画像調整回路(補正手段) 7 焦点位置検出部(焦点位置検出手段) 8 ズーム位置検出部(ズーム位置検出部手段) 9 温度検出部(温度検出手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体に焦点を合わせて該被写体から放
    射される赤外線を集光する集光光学系と、前記集光光学
    系により集光される赤外線を受光し、その受光量に応じ
    た電気信号を出力する赤外線撮像素子と、前記赤外線撮
    像素子の出力信号を画像信号に変換する画像信号出力回
    路と、前記画像信号出力回路からの画像信号に基づき前
    記被写体の温度分布等を示す画像を表示する表示手段と
    を備える赤外線撮像装置において、 前記集光光学系の焦点位置情報を得る焦点位置検出手段
    と、 前記焦点位置検出手段により得た前記焦点位置情報に応
    じて、前記画像信号出力回路が前記出力信号を前記画像
    信号に変換する際の変換係数の値を調整し、前記表示手
    段の画面内の不均一性を補正する補正手段とを備えてい
    ることを特徴とする赤外線撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、前記赤外線撮像素子が
    有する複数の画素毎に前記変換係数の値の調整を行なう
    ことを特徴とする請求項1記載の赤外線撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記集光光学系は、該集光光学系の光軸
    方向に移動して焦点位置を変える光学部材を有し、前記
    焦点位置検出手段は前記光学部材の位置を検出する位置
    検出器を有し、かつ前記補正手段は、前記光学部材の位
    置に対応する前記変換係数の値を、前記複数の画素毎に
    記憶するメモリを有することを特徴とする請求項2記載
    の赤外線撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記集光光学系はズーム機能を有し、前
    記集光光学系のズーム位置情報を得るズーム位置検出手
    段をさらに備え、かつ前記補正手段は、前記焦点位置と
    前記ズーム位置検出手段により得た前記ズーム位置情報
    とに応じて、前記画面内の不均一性を補正することを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の赤外線撮像装
    置。
  5. 【請求項5】 前記集光光学系の温度を検出する温度検
    出手段をさらに備え、かつ前記補正手段は、前記焦点位
    置情報、前記ズーム位置情報及び前記温度検出手段によ
    り検出した前記温度に応じて、前記画面内の不均一性を
    補正することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の赤外線撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010508534A (ja) * 2006-11-04 2010-03-18 トルンプフ ヴェルクツォイクマシーネン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 材料加工時にプロセス監視を行うための方法および装置
CN113489907A (zh) * 2021-07-16 2021-10-08 北京富吉瑞光电科技股份有限公司 红外热像仪的成像控制方法、装置及红外成像设备

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