JPH09152116A - 製紙残渣処理装置における複合発電方法 - Google Patents

製紙残渣処理装置における複合発電方法

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JPH09152116A
JPH09152116A JP31410595A JP31410595A JPH09152116A JP H09152116 A JPH09152116 A JP H09152116A JP 31410595 A JP31410595 A JP 31410595A JP 31410595 A JP31410595 A JP 31410595A JP H09152116 A JPH09152116 A JP H09152116A
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JP
Japan
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waste heat
steam
heat recovery
recovery boiler
exhaust gas
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Withdrawn
Application number
JP31410595A
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English (en)
Inventor
Tadashi Kurakake
直史 鞍懸
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 始動時には特別の補助燃料が必要とせず、
高効率で発電できる方法を提供する。 【解決手段】製紙残渣Sをバインダーbと混練成型した
固型燃料dを燃焼炉7で燃焼し、この燃焼炉7の排ガス
2 で第1の廃熱回収ボイラ9によって蒸気s1を得る
製紙残渣処理装置Aと発電機15を駆動するガスタービン
8の排ガスG4 を第2の廃熱回収ボイラ16に供給して蒸
気s2 を得るガスタービン発電装置Bを併設し、ガスタ
ービン8の排ガスG4 の一部を燃焼炉7に供給して固型
燃料dを乾燥し、第1の廃熱回収ボイラ9から得られた
蒸気s1 と、第2の廃熱回収ボイラ16から得られた蒸気
2 とを集合して蒸気タービン17へ供給して発電機18を
駆動するようにした製紙残渣処理装置における複合発電
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製紙工程で発生す
る製紙スラッジ(製紙残渣)を処理する場合に使用され
る製紙残渣処理装置における複合発電システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に製紙工程において発生する製紙残
渣は、脱水後に廃棄物として埋立処理されているが、近
来埋立地不足の関係から焼却処分されるようになってき
た。この焼却処分の方法としては、脱水された製紙残渣
を流動式、ボルテックス式、サイクロン式焼却炉等に導
入して燃焼し、この焼却炉の排ガスを廃熱回収ボイラに
供給して蒸気として熱回収するとともに、燃焼方式によ
っては、排ガスの熱の一部を用いて前記脱水された製紙
残渣を乾燥する方法も実用化されている。
【0003】しかしながら、このような製紙残渣の処理
方法においては、未燃ロスが多くて熱回収率が悪いばか
りでなく、製紙残渣が燃焼した灰は軽量であることから
大部分が飛灰となって大気汚染をするという問題があ
り、この飛灰を捕捉するためにバグフィルター等の高価
な集塵装置が必要となる。更に焼却灰中に未燃炭素が含
まれるため、色も黒く、再利用先が制限され、有効利用
がむつかしいという問題があった。
【0004】即ち、製紙残渣は脱水後であっても含水率
は50%〜60%と高く、そのため自燃することがないため
含水率が10%程度になるまで乾燥させる必要があり、当
然のことながらこの乾燥工程に多くの熱量が必要にな
る。一般には、この乾燥工程に使用する熱量は製紙残渣
処理装置に併設してある廃熱回収ボイラの熱の一部を利
用することになるが、起動時には、この廃熱がないので
起動用燃料が必要であるという問題がある。
【0005】これらの各種の問題を解決するために本出
願人は、脱水された製紙残渣を微粉炭や重質油の如き高
発熱量を有するバインダーと混練し、これを成型して固
型燃料を形成し、この固型燃料を焼却炉、具体的にはス
トカー式焼却炉に導入して燃焼させ、この焼却炉からの
排ガスを廃熱回収ボイラに供給して蒸気として熱回収す
るとともに、この廃熱回収ボイラから排出される比較的
低温の排ガスにより空気を加熱し、この加熱された空気
を焼却炉に供給して固型燃料の乾燥と焼却を行うように
した製紙残渣の改良処理方法を開発した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記の新製紙
残渣処理方法においては、確かに飛灰による大気汚染防
止及び焼却灰の有効利用を図ることは出来る。しかし、
排ガスの熱を用いて空気を加熱してバインダーと混練し
た固型燃料を乾燥し、これを焼却するために始動時には
特別の補助燃料が必要になる。
【0007】また、焼却炉からの排ガスを発熱回収ボイ
ラに供給して蒸気を得ているが、この蒸気を蒸気タービ
ンに供給して発電する場合、第1の廃熱回収ボイラーだ
けでは発生蒸気量が少ないため、高効率の蒸気タービン
として機能させることができないという問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した各種の
問題点を解決するためになされたものであって、製紙残
渣Sをバインダーbと混練し、かつ成型して固型燃料d
を製造し、この固型燃料dを燃焼炉7で燃焼し、この燃
焼炉7の排ガスG2 を第1の廃熱回収ボイラ9に供給し
て蒸気s1 を得る製紙残渣処理装置Aに、発電機15を駆
動するガスタービン8の排ガスG4 を第2の廃熱回収ボ
イラ16に供給して蒸気s2 を得るガスタービン発電装置
Bを併設し、前記ガスタービン8の排ガスG4 の一部を
前記燃焼炉7に供給して前記固型燃料dを乾燥するとと
もに、前記第1の廃熱回収ボイラ9から得られた蒸気s
1 と、前記第2の廃熱回収ボイラ16から得られた蒸気s
2 とを集合して蒸気タービン17へ供給し、この蒸気ター
ビン17により発電機18を駆動するようにしたことを特徴
とする製紙残渣処理装置における複合発電方法を提供す
るものである。
【0009】そして好ましくは第1の廃熱回収ボイラ9
から得られる蒸気s1 と、第2の廃熱回収ボイラ16から
得られる蒸気s2 とは、その圧力、温度がほぼ均一とな
るよう制御された後集合され蒸気タービン18へ供給す
る。前記製紙残渣処理装置における複合発電方法によれ
ば、ガスタービン8の排ガスG4 の一部により固型燃料
dを乾燥するため、製紙残渣処理装置Aの始動時におけ
る補助燃料は必要なくなり、また第1の廃熱回収ボイラ
9から得られる蒸気s1 と、第2の廃熱回収ボイラ16か
ら得られる蒸気s2 とを集合して蒸気タービン17へ供給
するようにしたため、この蒸気タービン17の効率を向上
させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る製紙残渣処理装置における複合発電方法の一実施例を
説明する。ホッパー1には図示しない脱水機により含水
率が50〜60%になるよう脱水した製紙残渣Sを投入し、
このホッパー1内に投入した製紙残渣Sをスクリューフ
ィーダ2により混練機3に供給する。この混練機3には
重質油、微粉炭の如き高発熱量を有するバインダーbを
貯槽4からポンプの如き供給装置5により供給し、この
混練機3内で混練する。
【0011】このようにして混練機3において、調整し
た混練物cを成形機6に移送し、この成形機6によっ
て、固形燃料dを連続的に成形し、この固形燃料dを燃
焼炉7に供給し、排ガスG1 で固形燃料dを乾燥させ、
この燃焼炉7内を徐々に移送しながら燃焼する。この燃
焼炉7は、例えばストカー式燃焼炉を使用し、後述する
ガスタービン8からの排ガスG1 をラインL1 を経由し
てこの燃焼炉7に送給し、前記のように50〜60%もの含
水率のあった固形燃料dを、例えば含水率が10%程度に
なるよう乾燥し、ラインL2 を経由して供給される燃焼
用空気aにより 850℃〜900℃程度で燃焼させ、そして
焼却灰eを排出する。この燃焼灰eは前記のように製紙
残渣Sを固形燃料dとしていることから燃焼中に飛散す
ることが少ない。
【0012】一方、燃焼炉7で発生した排ガスG2 はラ
インL3 を経由して第1の廃熱回収ボイラ9に供給し、
ここで蒸気s1 を発生すると共に 200℃程度の比較的低
温の排ガスG3 を発生する。この排ガスG3 を空気加熱
器10に供給し、この空気加熱器10で押込ファン13によっ
て供給された燃焼用空気aを加熱した後、排ガス処理装
置11に供給し、この処理装置11で脱硝、脱塵等の処理が
行なわれた後に誘引ファン14を経由して煙突12から大気
へ放出される。
【0013】本発明においては、前記のように構成した
製紙残渣処理装置Aにガスタービン発電装置Bを併設し
ている。このガスタービン発電装置Bは、ガスタービン
8、このガスタービン8によって駆動される発電機15、
そして第2の廃熱回収ボイラ16から構成している。ガス
タービン8として、例えば天然ガス等の燃料gをライン
4 を経由して供給して燃焼し、その燃焼ガスを利用し
て作動して発電機15を駆動するとともに、その排ガスG
4 は例えば 500℃程度の高温でラインL5 を経て第2の
廃熱回収ボイラ16に供給して蒸気s2 を発生する。
【0014】そして第2の廃熱回収ボイラ16によって熱
を回収された排ガスG4 は低温の排ガスG5 となって煙
突12から大気へ放出する。また、前記ガスタービン8で
発生した 500℃程度の排ガスG4 の一部は、前述したよ
うにラインL1 から乾燥用の排ガスG1 として燃焼炉7
に供給して固形燃料dの乾燥に利用する。このようにし
て第1の廃熱ボイラ9で発生した蒸気s1 と第2の廃熱
ボイラ16で発生した蒸気s2 とはラインL6 で集合して
蒸気タービン17に供給して発電機18を駆動して発電す
る。
【0015】そしてこの蒸気タービン17から排出される
低温、低圧の蒸気s3 は復水器19で復水し、ラインL7
を経由してボイラ水Wとして第1の廃熱回収ボイラ9と
第2の廃熱回収ボイラ16に供給するようになっている。
なお、蒸気タービン17に接続したラインL8 は抽気蒸気
ラインである。この実施の形態においては、製紙残渣処
理装置Aとガスタービン発電装置Bを夫々一系統設けた
場合について説明したが、これらについては必要に応じ
て夫々複数系統を設けてもよい。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による製紙残渣処理装置における複合発電方法によれ
ば、製紙残渣処理装置Aにガスタービン発電装置Bを併
設し、ガスタービン8の排ガスG4 の一部を利用して固
形燃料を乾燥するとともに製紙残渣処理装置Aにおいて
得られた蒸気S1 とガスタービン発電装置Bから得られ
た蒸気s2 とを集合して蒸気タービン17に供給して発電
しているため、製紙残渣処理装置Aの始動時に特別の補
助燃料を必要としない。また、蒸気タービン17に二工程
で発生した蒸気を供給するので、排ガスの熱を有効に利
用することができ、高効率化を計ることができるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による製紙残渣処理装置における複合発
電システムの系統図である。
【符号の説明】
1 ホッパー 2 スクリュー
フィーダ 3 混練機 4 貯槽 5 供給装置 6 成形機 7 燃焼炉 8 ガスタービ
ン 9 第1の廃熱回収ボイラ 10 空気加熱器 11 排ガス処理装置 12 煙突 13 押込ファン 14 誘引ファン 15,18 発電機 16 第2の廃熱
回収ボイラ 17 蒸気タービン 19 復水器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製紙残渣をバインダーと混練し、かつ成
    型して固型燃料を製造し、この固型燃料を燃焼炉で燃焼
    し、この燃焼炉の排ガスを第1の廃熱回収ボイラに供給
    して蒸気を得る製紙残渣処理装置に、発電機を駆動する
    ガスタービンの排ガスを第2の廃熱回収ボイラに供給し
    て蒸気を得る、ガスタービン発電装置を併設し、 前記ガスタービンの排ガスの一部を前記燃焼炉に供給し
    て前記固型燃料を乾燥するとともに、前記第1の廃熱回
    収ボイラから得られた蒸気と、前記第2の廃熱回収ボイ
    ラから得られた蒸気とを集合して蒸気タービンへ供給
    し、この蒸気タービンにより発電機を駆動するようにし
    たことを特徴とする製紙残渣処理装置における複合発電
    方法。
  2. 【請求項2】 第1の廃熱回収ボイラから得られた蒸気
    と第2の廃熱回収ボイラから得られた蒸気とを温度及び
    圧力がほぼ均一になるようにして集合するようにした請
    求項1記載の製紙残渣処理装置における複合発電方法。
JP31410595A 1995-12-01 1995-12-01 製紙残渣処理装置における複合発電方法 Withdrawn JPH09152116A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108867142A (zh) * 2018-07-25 2018-11-23 山东鑫蓝新能源科技有限公司 一种造纸生产线的供能系统
CN108867142B (zh) * 2018-07-25 2024-05-03 山东鑫蓝新能源科技有限公司 一种造纸生产线的供能系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108867142A (zh) * 2018-07-25 2018-11-23 山东鑫蓝新能源科技有限公司 一种造纸生产线的供能系统
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Effective date: 20030204