JPH09119618A - 製紙残渣処理方法 - Google Patents

製紙残渣処理方法

Info

Publication number
JPH09119618A
JPH09119618A JP27563695A JP27563695A JPH09119618A JP H09119618 A JPH09119618 A JP H09119618A JP 27563695 A JP27563695 A JP 27563695A JP 27563695 A JP27563695 A JP 27563695A JP H09119618 A JPH09119618 A JP H09119618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
supplied
residue
exhaust gas
combustion
combustion furnace
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP27563695A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetaka Izawa
英孝 伊澤
Hiromitsu Tanii
宏光 谷井
Shinichi Aso
真一 麻生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd filed Critical Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Priority to JP27563695A priority Critical patent/JPH09119618A/ja
Publication of JPH09119618A publication Critical patent/JPH09119618A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 製紙残渣を効率的に燃焼してその熱を回収
しながら処理する方法を提供する。 【解決手段】 脱水後の製紙残渣を高発熱量を持つバイ
ンダーと混練し、この混練物を成形して固形燃料とし、
この固形燃料を燃焼炉で燃焼させて得られた排ガスを廃
熱ボイラに供給して熱回収を行うようにした製紙残渣処
理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製紙工程で発生す
る製紙残渣の処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に紙の製造過程においては製紙残
渣、所謂“製紙スラッジ”が発生している。この製紙ス
ラッジは、脱水した後、廃棄物として主として埋立処分
されていた。しかしながら近来、埋立地が不足している
関係もあって焼却処分されるようになって来ている。
【0003】この製紙スラッジは多量に含水していので
そのままで焼却することが困難であり、まず製紙スラッ
ジを焼却可能になるまで脱水した上で乾燥し、これを流
動層焼却炉に供給して焼却し、この流動層焼却炉で得ら
れた高温の排ガスを廃熱ボイラに供給して熱回収を行う
とともに、排ガスの熱の一部を用いて前記脱水された製
紙スラッジを乾燥する方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記従来の製
紙残渣の処理方法には問題がある。即ち、脱水後の製紙
スラッジは含水率50〜60%であり、これを自分で燃
焼させるためには流動焼却炉の排熱を用いて、その含水
率が10%程度になるまで乾燥させる必要があるが、こ
の熱利用のために廃熱ボイラでの蒸気発生量は減少する
ことになり、有効な熱回収を行うことができないと云う
問題がある。
【0005】一方、乾燥された製紙スラッジは軽量で浮
遊しやすい状態にあり、そのため煤塵が発生しやすくな
る。このような事情から大気汚染防止のためにバクフィ
ルター等の防塵装置が必要になるが、そのために装置が
高価になる。加えて流動層焼却炉での燃焼時間は数秒程
度と極めて短かく、そのために焼却灰中に未燃炭素が1
0%以上残り、灰を建築ボード増量剤等の用途等に有効
利用を図ることができない。その結果、この焼却灰は埋
立処分せざるを得ないと云う状況にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来技術
の問題点を解決するためになされたものであって、脱水
後の製紙残渣を高発熱量を持つバインダーと混練し、こ
の混練物を成形して固形燃料とし、この固形燃料を燃焼
炉で燃焼させて得られた排ガスを廃熱ボイラに供給して
熱回収を行うようにした製紙残渣処理方法を提供するも
のである。
【0007】そして好ましくは、廃熱ボイラから排出さ
れる廃ガスにより燃焼炉の燃焼用空気が加熱される。本
発明に係る製紙残渣処理方法によれば、製紙残渣を高発
熱量を持つバインダーと混練した後成形して固形燃料に
形態を変換して燃焼処分するため、煤塵の飛散を低く押
さえることができる。また、燃焼炉としてレシプロ・ス
トーカー炉を採用することができ、そのため燃焼時間を
長くとることができ、未燃炭素分を完全燃焼に近い状態
にすることが可能であり、灰を例えば建築増量剤等に有
効利用することができるのである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明によ
る製紙残渣処理方法の一実施例を説明する。1はホッパ
ーで、このホッパー1には図示しない脱水機で処理して
含水率が50〜60%程度になるよう脱水された製紙残
渣Sが投入される。そしてこのホッパー1内に投入され
た製紙残渣Sはスクリューフィーダ2により混練機3に
供給される。この混練機3には重油、微粉炭の如き高発
熱量を持ち、それ自体が燃料となるバインダーbが貯槽
4からポンプ等の供給装置5により供給され、この混練
機3内で混練される。
【0009】この場合、製紙残渣Sに混練されるバイン
ダーbの量は重量比で10%〜30%、好ましくは15
%〜20%とする。このバインダーbは製紙残渣Sを集
合させると共に成形し易くするためのものであり、それ
自体で主燃料とするものではないことから、前記の添加
量が決定される。このようにして混練機3において調整
された混練物cは成形機6に送られて所定の形状に形成
される。具体的には、例えば長さが40〜70mm、好
ましくは50〜60mm程度で、直径が15〜35m
m、好ましくは20〜25mm程度のビレット状ないし
は棒状の固形燃料dが成形される。そしてこの固定燃料
dは燃焼炉7に供給され、ここで燃焼される。
【0010】燃焼炉7は例えばストカー式燃焼炉が用い
られ、後述するエアヒータ9からラインL1 を経て送ら
れる加熱空気aにより乾燥され、燃焼された後、焼却灰
eとなって取り出される。一方、燃焼炉7で発生した排
ガスGは、例えば850℃〜900℃の高温排ガスであ
り、この排ガスGはラインL2 より廃熱ボイラ8で熱回
収され、例えば250℃程度の比較的低温排ガスG′と
なってエアーヒータ9に供給される。
【0011】そしてこのエアーヒータ9により、ファン
10により供給された空気と熱交換し、例えば180℃
の如く低温の排ガスG”となってマルチサイクロンの如
き除塵器11を経て煙突12から大気へ放出される。前
記エアーヒータ9により120℃に加熱された空気は、
前述したように加熱空気aとしてラインL1 から燃焼炉
7に供給される。更に廃熱ボイラ8で発生した蒸気fは
蒸気タービン13に供給され、発電機14を駆動するよ
うになっている。
【0012】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による製紙残渣処理方法によれば、製紙残渣を高発熱量
を有するバインダーと混練して固形燃料となし、この固
形燃料を燃焼炉で燃焼させるようにしたことに特徴があ
る。従って、飛散する灰が少なくなることから、除塵器
としては安価なマルチサイクロンを使用することができ
る。また、燃焼炉にストカー式燃焼炉を使用すれば燃焼
時間を長くとることができ、その結果、未燃炭素の殆ど
ない焼却灰とすることができる。そのため、この焼却灰
を乾燥資材や土壌改良資材等として有効利用を図ること
ができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による製紙残渣処理方法の一実施例を示
す系統図である。
【符号の説明】
1 ホッパー 2 スクリューフィ
ーダ 3 混練機 4 貯槽 5 供給装置 6 成形機 7 燃焼炉 8 廃熱ボイラ 9 エアーヒータ 10 ファン 11 除塵器 12 煙突 13 蒸気タービン 14 発電器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23G 5/04 ZAB F23G 5/04 ZABD 5/46 ZAB 5/46 ZABA

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱水後の製紙残渣を高発熱量を持つバイ
    ンダーと混練し、この混練物を成形して固形燃料とし、
    この固形燃料を燃焼炉で燃焼させて得られた排ガスを廃
    熱ボイラに供給して熱回収を行うようにした製紙残渣処
    理方法。
  2. 【請求項2】 廃熱ボイラから排出される排ガスにより
    燃焼炉の燃焼用空気を加熱するようにした請求項1記載
    の製紙残渣処理方法。
  3. 【請求項3】 レシプロ・ストーカー炉よりなる請求項
    1記載の燃焼炉。
JP27563695A 1995-10-24 1995-10-24 製紙残渣処理方法 Withdrawn JPH09119618A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27563695A JPH09119618A (ja) 1995-10-24 1995-10-24 製紙残渣処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27563695A JPH09119618A (ja) 1995-10-24 1995-10-24 製紙残渣処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09119618A true JPH09119618A (ja) 1997-05-06

Family

ID=17558228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27563695A Withdrawn JPH09119618A (ja) 1995-10-24 1995-10-24 製紙残渣処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09119618A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004124283A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Tsukishima Kikai Co Ltd 製紙スラッジの処理制御方法および処理制御設備
CN102313269A (zh) * 2010-07-08 2012-01-11 沈国华 利用定型机和锅炉排烟余热的蒸汽热水发生器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004124283A (ja) * 2002-09-30 2004-04-22 Tsukishima Kikai Co Ltd 製紙スラッジの処理制御方法および処理制御設備
CN102313269A (zh) * 2010-07-08 2012-01-11 沈国华 利用定型机和锅炉排烟余热的蒸汽热水发生器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104357069B (zh) 一种垃圾的炭气联产处理方法及其生产线设备
CN205279039U (zh) 一种污泥与生物质混合燃烧发电系统
CN102211845A (zh) 污泥处理处置系统及方法
JP2005319374A (ja) 汚泥の燃料化方法及び装置
CN111807671A (zh) 一种污泥焚烧与碳化协同处理的系统
CN111810961A (zh) 一种污泥焚烧与碳化协同处理的方法
CN207815342U (zh) 一种垃圾焚烧锅炉
JPH09119618A (ja) 製紙残渣処理方法
CN109355103A (zh) 一种生物质气化装置和方法
JPH08332469A (ja) サーマルサイクル・環境保全型複合システムによる小型都市ごみ処理設備
JPS5671704A (en) Method of starting fluidized boiler
JPH08110021A (ja) 廃棄物の溶融炉の発生ガス処理装置
JP3046776B2 (ja) 流木及び塵芥の処理方法
CN111623352A (zh) 一种低热值高灰污泥自持焚烧系统及方法
JPH0361085B2 (ja)
US7063026B1 (en) Waste carbonizing and energy utilizing system
JP4039467B2 (ja) ゴミを熱処理する方法及び装置
CN210128355U (zh) 一种固体废弃物协同处理系统
JPH11200882A (ja) 汚泥発電設備
JPH09152116A (ja) 製紙残渣処理装置における複合発電方法
JP4449704B2 (ja) 燃焼方法及び装置
CN217763445U (zh) 一种工业固废及污泥处置系统
JPH10169944A (ja) 廃棄物熱分解炉における流動層制御方法
JP2755539B2 (ja) ごみ焼却炉の燃焼制御方法
JPH05264023A (ja) 脱水汚泥の焼却方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030107