JP6319931B1 - パームefb熱分解ガス化発電システム - Google Patents

パームefb熱分解ガス化発電システム Download PDF

Info

Publication number
JP6319931B1
JP6319931B1 JP2018030946A JP2018030946A JP6319931B1 JP 6319931 B1 JP6319931 B1 JP 6319931B1 JP 2018030946 A JP2018030946 A JP 2018030946A JP 2018030946 A JP2018030946 A JP 2018030946A JP 6319931 B1 JP6319931 B1 JP 6319931B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pyrolysis
gas
heating gas
drum
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018030946A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019143942A (ja
Inventor
彰 田口
彰 田口
美久 川井
美久 川井
弘樹 藤平
弘樹 藤平
宏 田井
宏 田井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takuma KK
Original Assignee
Takuma KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takuma KK filed Critical Takuma KK
Priority to JP2018030946A priority Critical patent/JP6319931B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6319931B1 publication Critical patent/JP6319931B1/ja
Priority to MYPI2019000882A priority patent/MY179026A/en
Publication of JP2019143942A publication Critical patent/JP2019143942A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/12Heat utilisation in combustion or incineration of waste

Landscapes

  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
  • Incineration Of Waste (AREA)

Abstract

【課題】 パームEFBを熱分解して燃焼させることにより、発電や補助燃料、肥料に有効利用できるようにする。【解決手段】 パームEFBを熱分解して熱分解ガスAと熱分解残渣Bにする熱分解ドラム1と、熱分解ドラム1から排出された熱分解ガスAを燃焼させ、その燃焼排ガスを加熱ガスCとして熱分解ドラム1に供給する熱分解ガス燃焼炉2と、加熱ガスC中のダスト類を除去する集じん器3と、集じん器3から排出された加熱ガスCを熱分解ガス燃焼炉2に戻す加熱ガス循環送風機4と、前記熱分解ドラム1、熱分解ガス燃焼炉2、集じん器3及び加熱ガス循環送風機4をループ状に接続する加熱ガス循環ダクト5と、熱分解ガス燃焼炉2の下流側の加熱ガス循環ダクト5に介設され、加熱ガスCから熱回収する第1廃熱ボイラ6と、第1廃熱ボイラ6の下流側の加熱ガス循環ダクト5と熱分解ドラム1の下流側の加熱ガス循環ダクト5とを接続する加熱ガスバイパスダクト7と、加熱ガスバイパスダクト7に介設され、第1廃熱ボイラ6から排出された加熱ガスCの一部から熱回収する第2廃熱ボイラ8と、第1廃熱ボイラ6及び第2廃熱ボイラ8からの蒸気Dで蒸気タービン13aを回して発電機13bで発電する発電装置13と、を備えている。【選択図】 図1

Description

本発明は、パーム油搾油後に排出されるパームEFB(EFB:Empty Fruit Bunch)を熱分解ドラムで熱分解することにより得られた熱分解ガスを燃料として熱分解ガス燃焼炉で燃焼させ、熱分解ガス燃焼炉で発生した燃焼排ガスを加熱ガスとして熱分解ドラムの加熱源とすると共に、前記加熱ガスから廃熱ボイラで熱回収して蒸気を発生させ、この蒸気を発電装置で使用して発電するようにしたパームEFB熱分解ガス化発電システムに関するものである。
従来、パーム椰子は、食用のパーム油を抽出するために、その果実部のみが利用され、残ったパームEFB(パーム椰子空果房とも言う)については、容易に処理できないことから廃棄処分されていた。
何故なら、パームEFBは、水分が多くて熱量が低いため、燃料としては効率が悪く、そのままの状態では燃焼利用に適さないからである。
また、パームEFBは、K,Na,Clを多く含むため、そのままの状態でパームEFBのみを焼却処理すると、焼却炉内にクリンカーが生成され、連続運転性能が阻害されると共に、焼却炉の後段に設置したボイラ等に腐食の問題が発生すると言う問題があった。
一方、近年、パームEFBからK,Na,Clを除去した後、パームEFBをペレット化して燃料として有効利用する技術が開発されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
しかし、パームEFBを燃料として有効利用するには、パームEFBを乾燥処理、破砕処理、洗浄処理、固形化処理する等、多くのプロセスを必要とし、極めて高価な燃料となる。
また、パームEFBを破砕機で細かく破砕してその一部を石炭等の他の燃料に混入して燃焼させることも行われているが、破砕機の刃の寿命が短いことやクリンカーの発生、腐食の問題を考慮すると、長期的に見ると、あまり経済的であるとは言えない。
このように、パームEFBを燃料として有効利用する場合には、次のような問題が発生している。
(1)パームEFBは、K,Na,Clを多く含むため、専焼炉ではクリンカー生成によ る連続運転性能の阻害や腐食の問題が発生する。
(2)パームEFBをペレット化して燃料化すると、乾燥処理、破砕処理、洗浄処理、固 形化処理等の多くのプロセスを必要とし、経済的でない。
(3)パームEFBは、そのままの状態で燃焼させると、水分の変動により燃焼性能が安 定しない。
(4)パームEFBを焼却処理する場合、破砕機が必要になると共に、破砕機の刃の寿命 が非常に短くなって不経済である。
特開2012−122026号公報 特開2017−176925号公報
本発明は、このような問題点に鑑みて為されたものであり、その目的は、廃棄処理又は高額な費用で燃料化されて来たパームEFBを熱分解処理して熱分解ガス及び熱分解残渣を生成し、生成した熱分解ガスを燃料として燃焼させて発生した燃焼排ガスをパームEFBを熱分解するための加熱ガスとして使用すると共に、この加熱ガスから熱回収して蒸気を発生させて発電し、また、熱分解残渣を助燃剤や肥料とすることにより、パームEFBをクリンカー生成による連続運転性能の阻害や腐食の問題、処理工程の増加や破砕機の使用による高コスト化、燃焼性能の不安定化等を引き起こすことなく、発電や補助燃料、肥料に有効利用できるようにしたパームEFB熱分解ガス化発電システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のパームEFB熱分解ガス化発電システムは、少なくともパームEFBを乾留熱分解して熱分解ガスと熱分解残渣にする熱分解ドラムと、熱分解ドラムから排出された熱分解ガスを燃焼させ、その燃焼排ガスを加熱ガスとして熱分解ドラムに供給する熱分解ガス燃焼炉と、熱分解ドラムの後段に設置され、加熱ガス中のダスト類を除去する集じん器と、集じん器から排出された加熱ガスを熱分解ガス燃焼炉に戻す加熱ガス循環送風機と、前記熱分解ドラム、熱分解ガス燃焼炉、集じん器及び加熱ガス循環送風機をループ状に接続する加熱ガス循環ダクトと、熱分解ガス燃焼炉の下流側の加熱ガス循環ダクトに介設され、加熱ガスから熱回収する第1廃熱ボイラと、第1廃熱ボイラの下流側の加熱ガス循環ダクトと熱分解ドラムの下流側の加熱ガス循環ダクトとを接続する加熱ガスバイパスダクトと、加熱ガスバイパスダクトに介設され、第1廃熱ボイラから排出された加熱ガスの一部から熱回収する第2廃熱ボイラと、第1廃熱ボイラ及び第2廃熱ボイラからの蒸気で蒸気タービンを回して発電機で発電する発電装置と、を備えていることに特徴がある。
本発明の請求項2に記載のパームEFB熱分解ガス化発電システムは、請求項1に記載のパームEFB熱分解ガス化発電システムにおいて、前記集じん器の上流側の加熱ガス循環ダクトに、熱分解ドラム及び第2廃熱ボイラから排出された加熱ガスから熱回収する熱回収装置を介設したことに特徴がある。
本発明の請求項3に記載のパームEFB熱分解ガス化発電システムは、請求項2に記載のパームEFB熱分解ガス化発電システムにおいて、前記集じん器の下流側の加熱ガス循環ダクトに、加熱ガスの余剰分を排出する余剰加熱ガス排出ダクトを分岐状に接続し、前記余剰加熱ガス排出ダクトに、熱分解ドラムに投入されるパームEFBを余剰の加熱ガスにより乾燥する乾燥機と、余剰の加熱ガスを引き抜く余剰加熱ガス誘引送風機とをそれぞれ介設したことに特徴がある。
本発明の請求項4に記載のパームEFB熱分解ガス化発電システムは、請求項3に記載のパームEFB熱分解ガス化発電システムにおいて、前記乾燥機の上流側の余剰加熱ガス排出ダクトに、余剰の加熱ガスから熱回収して発電する低温熱回収発電装置を介設したことに特徴がある。
本発明の請求項5に記載のパームEFB熱分解ガス化発電システムは、請求項1に記載のパームEFB熱分解ガス化発電システムにおいて、前記集じん器の上流側の加熱ガス循環ダクトに、加熱ガスの余剰分を排出する余剰加熱ガス排出ダクトを分岐状に接続し、前記余剰加熱ガス排出ダクトに、押込み送風機から熱分解ガス燃焼炉に供給する燃焼用空気を余剰の加熱ガスにより予熱する燃焼用空気予熱器と、熱分解ドラムに投入されるパームEFBを余剰の加熱ガスにより乾燥する乾燥機と、余剰の加熱ガスを引き抜く余剰加熱ガス誘引送風機と、をそれぞれ介設したことに特徴がある。
本発明のパームEFB熱分解ガス化発電システムは、次のような優れた作用効果を奏することができる。
(1)即ち、本発明のパームEFB熱分解ガス化発電システムは、パームEFBを熱分解 ドラムで熱分解処理して熱分解ガス及び熱分解残渣を生成し、生成したこの熱分解ガ スを熱分解ガス燃焼炉で燃焼させて発生した燃焼排ガスを加熱ガスとし、この加熱ガ スを熱分解ドラムの熱源として使用すると共に、この加熱ガスから複数の廃熱ボイラ により熱回収して蒸気を発生させ、発生した蒸気で発電装置を駆動させて発電するよ うにしているため、パームEFB熱分解ガス化発電システム自体の動力、パーム油製 造工場内の動力を全て賄うことができると共に、余剰電力を売電することができる。
(2)本発明のパームEFB熱分解ガス化発電システムは、パームEFBを熱分解ドラム で熱分解することにより得られた熱分解ガスを燃料として使用しているため、パーム EFB熱分解ガス化発電システムの始動時を除いて外部燃料が不要となり、自己熱で 熱分解及び発電を行える。
(3)本発明のパームEFB熱分解ガス化発電システムは、パームEFBを熱分解ドラム で熱分解すると、K,Cl,Sをあまり含まない燃焼性に優れた熱分解ガスと、Kを 多く含む熱分解残渣(炭化物)を生成することができるため、熱分解ガスを燃料とし て利用でき、また、熱分解残渣を他の燃料との混焼での助燃剤やKを多く含むことか ら肥料として有効に利用することができ、パームEFBを全て有効利用することがで きるので廃棄物がでない。
(4)本発明のパームEFB熱分解ガス化発電システムは、熱分解ドラムに投入される パームEFBを余剰の加熱ガスにより乾燥する乾燥機を備えているため、パームEF Bを自己熱で乾燥させることができ、パームEFBを高品質で安定的な燃料にでき る。
(5)本発明のパームEFB熱分解ガス化発電システムは、パームEFBを熱分解ドラム で熱分解してK,Cl,Sをあまり含まない燃焼性に優れた熱分解ガスと、Kを多く 含む熱分解残渣を生成しているため、エネルギー密度の向上、性状の均質化、ハンド リング性の改善などが期待できる。
(6)本発明のパームEFB熱分解ガス化発電システムは、パームEFBを熱分解ドラム で熱分解しているため、パームEFBを破砕機で破砕することなく、そのままの形態 で熱分解ドラムに投入することができ、破砕機の設置やメンテナンスを省略できて極 めて経済的である。
(7)本発明のパームEFB熱分解ガス化発電システムは、K,Cl,Sをあまり含まな い熱分解ガスを燃料として熱分解ガス燃焼炉で燃焼させているため、発生した燃焼排 ガス(加熱ガス)は、パームEFBを単純焼却して発生した燃焼排ガスよりもCl・ S分が少なくなり、露点温度が低くなって低温まで熱回収することができる。その結 果、加熱ガスの余剰分を排出する余剰加熱ガス排出ダクトに低温熱回収発電装置を設 置することができ、当該低温熱回収発電装置により余剰の加熱ガスの熱を回収して発 電することができ、より多くの電力を発電することができる。
(8)本発明のパームEFB熱分解ガス化発電システムは、熱分解ドラムの入口でパーム EFBの水分に変動があった場合でも、熱分解ドラムがバッファーとなり、熱分解ガ スの性状が安定することになり、連続安定燃焼が可能になって運転が簡単になる。
(9)本発明のパームEFB熱分解ガス化発電システムは、熱分解ガス燃焼炉に供給され る燃焼用空気を加熱ガスで予熱することができる空気予熱器を備えているため、熱分 解ガス燃焼炉での燃焼効率を高めることができる。
(10)本発明のパームEFB熱分解ガス化発電システムは、設備が比較的シンプルであ り、設備費、維持管理費、ユーティリティーを考慮して比較的早期から利益を出すこ とができる。
このように、本発明のパームEFB熱分解ガス化発電システムは、今まで廃棄処理又は高額な費用で燃料化されて来たパームEFBを、発電や補助燃料、肥料に有効利用することができると共に、廃棄物として廃棄することを無くすことができる。
本発明の第1の実施形態に係るパームEFB熱分解ガス化発電システムの概略系統図である。 本発明の第2の実施形態に係るパームEFB熱分解ガス化発電システムの概略系統図である。 本発明の第3の実施形態に係るパームEFB熱分解ガス化発電システムの概略系統図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係るパームEFB熱分解ガス化発電システムを示し、当該パームEFB熱分解ガス化発電システムは、少なくともパーム油搾油後に排出されるパームEFBを乾留熱分解して熱分解ガスAと熱分解残渣Bにする熱分解ドラム1と、熱分解ドラム1から排出された熱分解ガスAを燃焼させ、その燃焼排ガスを加熱ガスCとして熱分解ドラム1に供給する熱分解ガス燃焼炉2と、熱分解ガス燃焼炉2の後段に設置され、加熱ガスC中のダスト類を除去する集じん器3と、集じん器3から排出された加熱ガスCを熱分解ガス燃焼炉2に戻す加熱ガス循環送風機4と、前記熱分解ドラム1、熱分解ガス燃焼炉2、集じん器3及び加熱ガス循環送風機4をループ状に接続する加熱ガス循環ダクト5と、熱分解ガス燃焼炉2の下流側の加熱ガス循環ダクト5に介設され、加熱ガスCから熱回収する第1廃熱ボイラ6と、第1廃熱ボイラ6の下流側の加熱ガス循環ダクト5と熱分解ドラム1の下流側の加熱ガス循環ダクト5とを接続する加熱ガスバイパスダクト7と、加熱ガスバイパスダクト7に介設され、第1廃熱ボイラ6から排出された加熱ガスCの一部から熱回収する第2廃熱ボイラ8と、集じん器3の上流側の加熱ガス循環ダクト5に介設され、熱分解ドラム1及び第2廃熱ボイラ8から排出された加熱ガスCから熱回収する熱回収装置9と、集じん器3の下流側の加熱ガス循環ダクト5に分岐状に接続され、加熱ガスCの余剰分を排出する余剰加熱ガス排出ダクト10と、余剰加熱ガス排出ダクト10に介設され、熱分解ドラム1に投入されるパームEFBを余剰の加熱ガスC′により乾燥する乾燥機11と、乾燥機11の下流側の余剰加熱ガス排出ダクト10に介設され、余剰の加熱ガスC′を引き抜く余剰加熱ガス誘引送風機12と、前記各廃熱ボイラ6,8,9からの蒸気Dで蒸気タービン13aを回して発電機13bで発電する発電装置13と、を備えている。
而して、前記パームEFB熱分解ガス化発電システムは、パームEFBを熱分解ドラム1で熱分解して熱分解ガスA及び熱分解残渣を生成し、生成した熱分解ガスAを燃料として熱分解ガス燃焼炉2で燃焼させ、発生した燃焼排ガスを加熱ガスCとして熱分解ドラム1の加熱源とすると共に、加熱ガスCから第1廃熱ボイラ6、第2廃熱ボイラ8及び第3廃熱ボイラ9で熱回収して蒸気Dを発生させ、この蒸気Dを発電装置13で使用して発電するようにしている。
具体的には、前記熱分解ドラム1は、内部に複数本の加熱管(図示省略)が配設され、軸心回りに回転自在に支持された円筒状のドラム本体14と、ドラム本体14の一端部に相対回転自在に接続され、加熱管に連通する加熱ガス入口ケーシング15と、ドラム本体14の他端部に相対回転自在に接続され、加熱管に連通する加熱ガス出口ケーシング16等を備えており、熱分解ガス燃焼炉2からの高温の加熱ガスCを加熱ガス入口ケーシング15、加熱管、加熱ガス出口ケーシング16の順に流し、ドラム本体14内に供給されたパームEFBを無酸素又は低酸素雰囲気下で加熱管内を流れる加熱ガスCにより間接的に加熱して熱分解ガスAと熱分解残渣Bとに熱分解するようにしたものである。
また、熱分解ドラム1は、パームEFBをドラム本体14内に供給するための供給装置17を備えている。この供給装置17は、加熱ガス出口ケーシング16側に設けられており、当該供給装置17には、ホッパー17aを備えたケーシング17b内にスクリュー羽根17cを回転自在に配設して成るスクリューフィーダーが使用されている。
尚、供給装置17は、スクリューフィーダーに限定されるものではなく、熱分解ドラム1に所定量のパームEFBを供給することができれば、如何なるものであっても良い。例えば、供給装置17に二重ダンパーとプッシャーを組み合わせたものを使用しても良い。
更に、熱分解ドラム1は、ドラム本体14内から排出された熱分解ガスA及び熱分解残渣Bを重力により熱分解ガスAと熱分解残渣Bとに分離する分離器18を備えている。この分離器18は、加熱ガス入口ケーシング15側に設けられており、分離器18の熱分解ガスAの出口が熱分解ガス供給ダクト19により熱分解ガス燃焼炉2のバーナ20に接続されている。
前記熱分解ガス燃焼炉2は、熱分解ドラム1の分離器18から排出された熱分解ガスAを燃焼用空気Eと一緒に燃焼させて燃焼排ガスを発生させ、この燃焼排ガスを加熱ガスCとして熱分解ドラム1に供給するものである。
また、熱分解ガス燃焼炉2は、熱分解ドラム1の運転開始時のみ石油や天然ガス等の化石燃料を燃焼させて加熱ガスCを生成するバーナ20と、炉内及びバーナ20に燃焼用空気Eを供給する燃焼用空気供給ダクト21と、燃焼用空気供給ダクト21に燃焼用空気Eを供給する押込み送風機22とを備えている。
前記集じん器3は、熱分解ドラム1や各廃熱ボイラ6,8、熱回収装置9から排出された加熱ガスC中のダスト類を除去するものであり、この集じん器3には、バグフィルタが使用されている。前記バグフィルタは、加熱ガスCの温度が200℃〜230℃以下の場合には、四フッ化エチレン樹脂やガラス繊維等で形成されたろ布が使用され、加熱ガスCの温度が前記温度よりも高い場合には、セラミックフィルタが使用されている。
また、集じん器3の前段には、HCl等の有害ガスを含んでいる加熱ガスCを中和処理するための中和剤Fを吹き込む中和剤供給部23が設けられている。この中和剤供給部23は、加熱ガスCの温度が200℃〜230℃以下の場合には、消石灰等の安価な中和剤Fを使用し、加熱ガスCの温度が高い場合(300℃位の場合)には、重曹等の高価な中和剤Fを使用する。
尚、この実施形態においては、集じん器3にバグフィルタを使用したが、他の実施形態においては、集じん器3に電気集じん機やマルチサイクロン等を使用しても良い。
前記加熱ガス循環ダクト5は、熱分解ドラム1の加熱ガス入口ケーシング15と熱分解ガス燃焼炉2の加熱ガス出口、熱分解ドラム1の加熱ガス出口ケーシング16と集じん器3の入口、集じん器3の出口と加熱ガス循環送風機4、加熱ガス循環送風機4と熱分解ガス燃焼炉2をそれぞれ接続するものである。これにより、熱分解ドラム1、熱分解ガス燃焼炉2、集じん器3及び加熱ガス循環送風機4は、加熱ガス循環ダクト5を介してループ状に接続されることになる。
前記第1廃熱ボイラ6及び第2廃熱ボイラ8は、何れも加熱ガスCから熱を回収して高温の蒸気Dを発生させるものであり、また、前記熱回収装置9は、熱分解ドラム1及び第2廃熱ボイラ8から排出された加熱ガスCから熱回収するものである。
前記第1廃熱ボイラ6は、熱分解ガス燃焼炉2の下流側の加熱ガス循環ダクト5に介設されており、熱分解ガス燃焼炉2から排出される全ての加熱ガスCから熱回収して高温の蒸気Dを発生するものである。この第1廃熱ボイラ6は、加熱ガスCの温度をパームEFBを熱分解することができる温度にすることができ、且つ熱分解ドラム1の各部材に比較的安価な一般構造用圧延鋼材等の鋼材を使用できるように加熱ガスCの温度を調整するものである。
また、第2廃熱ボイラ8は、第1廃熱ボイラ6の下流側の加熱ガス循環ダクト5と熱分解ドラム1の下流側の加熱ガス循環ダクト5とを接続する加熱ガスバイパスダクト7に介設されており、第1廃熱ボイラ6から排出されて加熱ガスバイパスダクト7により分岐された加熱ガスCから熱回収して蒸気Dを発生するものである。
更に、熱回収装置9は、加熱ガス循環ダクト5と加熱ガスバイパスダクト7の接続部よりも下流側位置で、且つ集じん器3の上流側の加熱ガス循環ダクト5に介設されており、熱分解ドラム1及び第2廃熱ボイラ8から排出された加熱ガスCから熱回収すると共に、加熱ガスCの温度を集じん器3に適した温度にするものである。この熱回収装置9には、例えば、第3廃熱ボイラ、エコノマイザ、温水ボイラ等が使用されている。この実施形態においては、熱回収装置9には、第3廃熱ボイラが使用されている。
前記余剰加熱ガス排出ダクト10は、集じん器3の下流側の加熱ガス循環ダクト5に分岐状に接続されており、加熱ガスCの余剰分を排出して他の機器に供給するものである。この余剰加熱ガス排出ダクト10には、熱分解ドラム1に投入されるパームEFBを余剰の加熱ガスC′により乾燥する乾燥機11と、余剰の加熱ガスC′を引き抜く余剰加熱ガス誘引送風機12とが介設されている。
前記発電装置13は、第1廃熱ボイラ6、第2廃熱ボイラ8及び第3廃熱ボイラ9から発生した蒸気Dで駆動される蒸気タービン13aと、蒸気タービン13aにより駆動されて電力を発生する発電機13bとを備えている。
尚、図1に示すパームEFB熱分解ガス化発電システムにおいては、廃熱ボイラ6,8や熱回収装置9だけでは、熱分解ドラム1に流入する加熱ガスCの温度を制御し難いので、図1に示すように第1廃熱ボイラ6の出口側の加熱ガス循環ダクト5と加熱ガス循環送風機4の出口側の加熱ガス循環ダクト5とを温度制御用バイパスダクト27で接続し、熱分解ガス燃焼炉2内に供給される加熱ガスCの一部を温度制御用バイパスダクト27でバイパスさせ、熱分解ドラム1に流入する加熱ガスCの温度を制御するようにしている。
次に、上述したパームEFB熱分解ガス化発電システムによりパーム油搾油後に排出されるパームEFBを処理する場合について説明する。
先ず、パームEFB熱分解ガス化発電システムの運転を開始する際には、熱分解ガス燃焼炉2に設けたバーナ20で化石燃料を燃焼させて加熱ガスCを生成し、この加熱ガスCを熱分解ドラム1の加熱ガス入口ケーシング15に供給すると共に、供給装置17から熱分解ドラム1のドラム本体14内にパームEFBを供給する。尚、このときの加熱ガスCは、化石燃料を燃料としているため、HCl等の腐食性ガスを含有しないクリーンなガスである。
熱分解ドラム1のドラム本体14内へ供給されたパームEFBは、ドラム本体14内において無酸素又は低酸素状態下で加熱管内を流れる加熱ガスCにより間接的に加熱され、ドラム本体14の回転による攪拌・混合作用を受けながら所定時間ドラム本体14内に滞留する。これによって、ドラム本体14内のパームEFBは、乾留熱分解されて熱分解ガスAと熱分解残渣Bになる。
尚、熱分解ガスAは、水分、CO、CO2、H2及び炭化水素を主成分とするものであり、その他にダスト等も含まれている。また、熱分解残渣Bは、カーボン残渣である。
熱分解ドラム1から熱分解ガスA及び熱分解残渣Bが排出されるようになると、分離器18で熱分解ガスA及び熱分解残渣Bを熱分解ガスAと熱分解残渣Bに分離し、分離された熱分解ガスAを熱分解ガス供給ダクト19により熱分解ガス燃焼炉2に導いて燃焼させると共に、バーナ20で燃焼させる化石燃料の量を徐々に少なくして行く。
そして、熱分解ドラム1から排出される熱分解ガスAの量が設定量になると、バーナ20の運転を停止し、熱分解ガスAだけを押込み送風機22及び燃焼用空気供給ダクト21により供給される燃焼用空気Eと一緒に熱分解ガス燃焼炉2で燃焼させて燃焼排ガスを発生させ、この燃焼排ガスを加熱ガスCとする。
熱分解ガス燃焼炉2内で発生した高温の加熱ガスCは、熱分解ガス燃焼炉2から排出されて第1廃熱ボイラ6で熱回収された後、一部分が加熱ガス循環ダクト5により熱分解ドラム1の加熱ガス入口ケーシング15に流入し、また、残りの部分が加熱ガスバイパスダクト7により第2廃熱ボイラ8に流入する。
このとき、熱分解ドラム1に流入する加熱ガスCの温度は、第1廃熱ボイラ6によりパームEFBを熱分解することができ、且つ熱分解ドラム1の各部材に比較的安価な一般構造用圧延鋼材等の鋼材を使用できる温度にする。この実施形態においては、熱分解ドラム1に流入する加熱ガスCの温度は、約530℃に設定されている。また、熱分解ドラム1から排出される加熱ガスCの温度は、加熱管の表面に付着物が付着しない程度の温度(約300℃)に設定されている。
熱分解ドラム1の加熱ガス入口ケーシング15に流入した加熱ガスCは、ドラム本体14内の加熱管内に流入し、加熱管内を通過する間にドラム本体14内のパームEFBに熱を与えた後、加熱ガス出口ケーシング16から排出される。
このとき、熱分解ドラム1のドラム本体14内のパームEFBは、無酸素又は低酸素状態下で加熱管内を流通する加熱ガスCにより熱分解する温度(約480℃)にまで加熱され、ドラム本体14が回転することにより攪拌混合を受けながら所定時間ドラム本体14内に滞留する。これにより、熱分解ドラム1のドラム本体14内においては、パームEFBが完全に熱分解され、熱分解ガスAと熱分解残渣Bが生成される。
一方、第2廃熱ボイラ8に流入した加熱ガスCは、ここで熱回収された後、熱分解ドラム1の加熱ガス出口ケーシング16から排出される加熱ガスCと一緒に加熱ガス循環ダクト5により熱回収装置9(第3廃熱ボイラ)に流入する。
そして、熱分解ドラム1で生成された熱分解ガスA及び熱分解残渣Bは、熱分解ドラム1の分離器18で熱分解ガスAと熱分解残渣Bに分離される。尚、パームEFBを熱分解して熱分解ガスAと熱分解残渣Bにすると、熱分解ガスA中には、Kが殆ど残らず、Clも1/4〜1/5に減少する。また、熱分解残渣Bは、パームEFBに比べて容積が5%位になると共に、Kを多く含むことになる。
分離器18で分離された熱分解ガスAは、熱分解ガス供給ダクト19により熱分解ガス燃焼炉2のバーナ20に流入し、ここで押込み送風機22及び燃焼用空気供給ダクト21を介して供給される燃焼用空気Eにより燃焼され、高温の加熱ガスCとなる。また、分離器18で分離された熱分解残渣Bは、Kを多く含んでいるので、肥料として利用される。
熱回収装置9(第3廃熱ボイラ)に流入した加熱ガスCは、ここで集じん器3に適した温度にまで減温された後、中和剤供給部23から吹き込まれた中和剤Fにより中和されて集じん器3に流入する。この実施形態においては、集じん器3に比較的安価なろ布を備えたバグフィルタを使用できるように、熱回収装置9(第3廃熱ボイラ)で加熱ガスCの温度を所定の温度に減温するようにしている。そのため、加熱ガスC中には、中和剤Fとして消石灰を吹き込む。
集じん器3に流入した加熱ガスCは、ここでダスト類が除去された後、加熱ガス循環送風機4により熱分解ガス燃焼炉2に戻され、熱分解ガス燃焼炉2内で熱分解ガス燃焼炉2の温度制御用(減温用)として使用される。また、集じん器3から排出された加熱ガスCの余剰分は、加熱ガス循環ダクト5に分岐状に接続された余剰加熱ガス排出ダクト10から引き抜かれ、余剰加熱ガス排出ダクト10に介設した乾燥機11で熱分解ドラム1に投入されるパームEFBを乾燥処理した後、余剰加熱ガス誘引送風機12により他機器に供給される。
そして、第1廃熱ボイラ6、第2廃熱ボイラ8及び熱回収装置9(第3廃熱ボイラ)での加熱ガスCの熱回収により発生した蒸気Dは、発電装置13に供給され、ここで蒸気タービン13aを回して発電機13bで発電するようになっている。この発電装置13で得られた電力は、パームEFB熱分解ガス化発電システム自体の動力、パーム油製造工場内の動力を全て賄うことができる。また、余剰電力は売電することができる。
このように、上述したパームEFB熱分解ガス化発電システムは、今まで廃棄処理又は高額な費用で燃料化されて来たパームEFBを、発電や補助燃料、肥料に有効利用することができると共に、廃棄物として廃棄することを無くすことができる。
図2は本発明の第2の実施形態に係るパームEFB熱分解ガス化発電システムを示し、当該パームEFB熱分解ガス化発電システムは、熱分解ドラム1と、熱分解ガス燃焼炉2と、集じん器3と、加熱ガス循環送風機4と、加熱ガス循環ダクト5と、第1廃熱ボイラ6と、加熱ガスバイパスダクト7と、第2廃熱ボイラ8と、熱回収装置9(第3廃熱ボイラ)と、余剰加熱ガス排出ダクト10と、乾燥機11と、余剰加熱ガス誘引送風機12と、発電装置13と、蒸気タービン13aと、発電機13bと、ドラム本体14と、加熱ガス入口ケーシング15と、加熱ガス出口ケーシング16と、供給装置17と、ホッパー17aと、ケーシング17bと、スクリュー羽根17cと、分離器18と、熱分解ガス供給ダクト19と、バーナ20と、燃焼用空気供給ダクト21と、押込み送風機22と、中和剤供給部23と、低温熱回収発電装置24と、を備えている。
即ち、前記第2の実施形態に係るパームEFB熱分解ガス化発電システムは、第1の実施形態に係るパームEFB熱分解ガス化発電システムに低温熱回収発電装置24を追加したものであり、その他の構成は、図1に示すパームEFB熱分解ガス化発電システムと同様構造に構成されている。尚、図1に示すパームEFB熱分解ガス化発電システムと同一の部材・部位には、同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略する。
前記低温熱回収発電装置24は、余剰加熱ガス排出ダクト10に介設され、余剰の加熱ガスC′を通して余剰の加熱ガスC′から熱回収すると共に、貯留している熱媒水を加熱して減圧蒸気を発生させる内部圧が大気圧以下に保持された減圧ボイラ25と、減圧ボイラ25の減圧蒸気により低沸点の液状の冷媒を予熱、蒸発させてその蒸気で蒸気タービンを回して発電機で発電するバイナリー発電装置26と、を備えており、比較的低温になった余剰の加熱ガスC′(例えば、約140℃の加熱ガスC′)から熱を回収して発電を行えるようになっている。
上述した第2の実施形態に係るパームEFB熱分解ガス化発電システムは、第1の実施形態に係るパームEFB熱分解ガス化発電システムと同様の作用効果を奏することができる。しかも、低温熱回収発電装置24を備えているため、より多くの電力を発電することができる。
図3は本発明の第3の実施形態に係るパームEFB熱分解ガス化発電システムを示し、当該パームEFB熱分解ガス化発電システムは、熱分解ドラム1と、熱分解ガス燃焼炉2と、集じん器3と、加熱ガス循環送風機4と、加熱ガス循環ダクト5と、第1廃熱ボイラ6と、加熱ガスバイパスダクト7と、第2廃熱ボイラ8と、余剰加熱ガス排出ダクト10と、乾燥機11と、余剰加熱ガス誘引送風機12と、発電装置13と、蒸気タービン13aと、発電機13bと、ドラム本体14と、加熱ガス入口ケーシング15と、加熱ガス出口ケーシング16と、供給装置17と、ホッパー17aと、ケーシング17bと、スクリュー羽根17cと、分離器18と、熱分解ガス供給ダクト19と、バーナ20と、燃焼用空気供給ダクト21と、押込み送風機22と、中和剤供給部23と、燃焼用空気予熱器28と、を備えている。
即ち、前記第3の実施形態に係るパームEFB熱分解ガス化発電システムは、第1の実施形態に係るパームEFB熱分解ガス化発電システムの熱回収装置9(第3廃熱ボイラ)を省略し、燃焼用空気予熱器28を乾燥機11の上流側の余剰加熱ガス排出ダクト10に介設し、押込み送風機22からの燃焼用空気Eを燃焼用空気予熱器28で予熱した後、燃焼用空気供給ダクト21により熱分解ガス燃焼炉2に供給するようにしたものであり、その他の構成は、図1に示すパームEFB熱分解ガス化発電システムと同様構造に構成されている。尚、図1に示すパームEFB熱分解ガス化発電システムと同一の部材・部位には、同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略する。
前記第3の実施形態に係るパームEFB熱分解ガス化発電システムは、第1の実施形態に係るパームEFB熱分解ガス化発電システムと同様の作用効果を奏することができる。しかも、このパームEFB熱分解ガス化発電システムは、熱分解ガス燃焼炉2に供給する燃焼用空気Eを燃焼用空気予熱器28で予熱しているため、燃焼効率を高めることができる。
尚、上記の実施形態においては、熱分解ドラム1でパーム搾油後に排出されるパームEFBのみを熱分解するようにしたが、他の実施形態においては、パームEFBとパーム椰子の木の部分とを一緒に熱分解ドラム1で熱分解するようにしても良く、或いは、パームEFBと他の廃棄物(都市ごみや産廃)を混合して熱分解ドラム1で熱分解するようにしてもよい。
1は熱分解ドラム、2は熱分解ガス燃焼炉、3は集じん器、4は加熱ガス循環送風機、5は加熱ガス循環ダクト、6は第1廃熱ボイラ、8は第2廃熱ボイラ、9は第3廃熱ボイラ、10は余剰加熱ガス排出ダクト、11は乾燥機、12は余剰加熱ガス誘引送風機、13は発電装置、13aは蒸気タービン、13bは発電機、22は押込み送風機、24は低温熱回収発電装置、25は減圧ボイラ、26はバイナリー発電装置、28は燃焼用空気予熱器、Aは熱分解ガス、Bは熱分解残渣、Cは加熱ガス、C′は余剰の加熱ガス、Dは蒸気、Eは燃焼用空気。

Claims (5)

  1. 少なくともパームEFBを乾留熱分解して熱分解ガスと熱分解残渣にする熱分解ドラムと、熱分解ドラムから排出された熱分解ガスを燃焼させ、その燃焼排ガスを加熱ガスとして熱分解ドラムに供給する熱分解ガス燃焼炉と、熱分解ドラムの後段に設置され、加熱ガス中のダスト類を除去する集じん器と、集じん器から排出された加熱ガスを熱分解ガス燃焼炉に戻す加熱ガス循環送風機と、前記熱分解ドラム、熱分解ガス燃焼炉、集じん器及び加熱ガス循環送風機をループ状に接続する加熱ガス循環ダクトと、熱分解ガス燃焼炉の下流側の加熱ガス循環ダクトに介設され、加熱ガスから熱回収する第1廃熱ボイラと、第1廃熱ボイラの下流側の加熱ガス循環ダクトと熱分解ドラムの下流側の加熱ガス循環ダクトとを接続する加熱ガスバイパスダクトと、加熱ガスバイパスダクトに介設され、第1廃熱ボイラから排出された加熱ガスの一部から熱回収する第2廃熱ボイラと、第1廃熱ボイラ及び第2廃熱ボイラからの蒸気で蒸気タービンを回して発電機で発電する発電装置と、を備えていることを特徴とするパームEFB熱分解ガス化発電システム。
  2. 前記集じん器の上流側の加熱ガス循環ダクトに、熱分解ドラム及び第2廃熱ボイラから排出された加熱ガスから熱回収する熱回収装置を介設したことを特徴とする請求項1に記載のパームEFB熱分解ガス化発電システム。
  3. 前記集じん器の下流側の加熱ガス循環ダクトに、加熱ガスの余剰分を排出する余剰加熱ガス排出ダクトを分岐状に接続し、前記余剰加熱ガス排出ダクトに、熱分解ドラムに投入されるパームEFBを余剰の加熱ガスにより乾燥する乾燥機と、余剰の加熱ガスを引き抜く余剰加熱ガス誘引送風機とをそれぞれ介設したことを特徴とする請求項2に記載のパームEFB熱分解ガス化発電システム。
  4. 前記乾燥機の上流側の余剰加熱ガス排出ダクトに、余剰の加熱ガスから熱回収して発電する低温熱回収発電装置を介設したことを特徴とする請求項3に記載のパームEFB熱分解ガス化発電システム。
  5. 前記集じん器の上流側の加熱ガス循環ダクトに、加熱ガスの余剰分を排出する余剰加熱ガス排出ダクトを分岐状に接続し、前記余剰加熱ガス排出ダクトに、押込み送風機から熱分解ガス燃焼炉に供給する燃焼用空気を余剰の加熱ガスにより予熱する燃焼用空気予熱器と、熱分解ドラムに投入されるパームEFBを余剰の加熱ガスにより乾燥する乾燥機と、余剰の加熱ガスを引き抜く余剰加熱ガス誘引送風機と、をそれぞれ介設したことを特徴とする請求項1に記載のパームEFB熱分解ガス化発電システム。
JP2018030946A 2018-02-23 2018-02-23 パームefb熱分解ガス化発電システム Active JP6319931B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018030946A JP6319931B1 (ja) 2018-02-23 2018-02-23 パームefb熱分解ガス化発電システム
MYPI2019000882A MY179026A (en) 2018-02-23 2019-02-20 Palm efb pyrolsis gasification power generation system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018030946A JP6319931B1 (ja) 2018-02-23 2018-02-23 パームefb熱分解ガス化発電システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6319931B1 true JP6319931B1 (ja) 2018-05-09
JP2019143942A JP2019143942A (ja) 2019-08-29

Family

ID=62106169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018030946A Active JP6319931B1 (ja) 2018-02-23 2018-02-23 パームefb熱分解ガス化発電システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6319931B1 (ja)
MY (1) MY179026A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110260334A (zh) * 2019-06-21 2019-09-20 无锡市华星电力环保工程有限公司 垃圾焚烧及烟气净化处理系统
JP2020071016A (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 ビーアンドジー コリア カンパニー,リミテッド 熱分解機を用いた丸太の熱分解及び燃焼時に発生する有害物質の除去及びエネルギー効率の増大が得られるエネルギー回収システム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102598870B1 (ko) * 2023-04-27 2023-11-06 주식회사 이앤에스코리아 소각로 및 폐열 재활용 보일러 시스템

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000240923A (ja) * 1999-02-23 2000-09-08 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 廃棄物発電装置
JP2005308281A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Takuma Co Ltd 廃棄物の熱分解設備
WO2014168004A1 (ja) * 2013-04-10 2014-10-16 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 バイオマス熱分解装置、及び発電システム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000240923A (ja) * 1999-02-23 2000-09-08 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 廃棄物発電装置
JP2005308281A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Takuma Co Ltd 廃棄物の熱分解設備
WO2014168004A1 (ja) * 2013-04-10 2014-10-16 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 バイオマス熱分解装置、及び発電システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020071016A (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 ビーアンドジー コリア カンパニー,リミテッド 熱分解機を用いた丸太の熱分解及び燃焼時に発生する有害物質の除去及びエネルギー効率の増大が得られるエネルギー回収システム
CN110260334A (zh) * 2019-06-21 2019-09-20 无锡市华星电力环保工程有限公司 垃圾焚烧及烟气净化处理系统

Also Published As

Publication number Publication date
MY179026A (en) 2020-10-26
JP2019143942A (ja) 2019-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5300237B2 (ja) 汚泥燃料化装置
JP2009091496A (ja) 汚泥燃料化装置
JP6319931B1 (ja) パームefb熱分解ガス化発電システム
CN103542415B (zh) 烟热解窑、炉组合式污泥焚烧装置
JP5521187B2 (ja) 廃棄物をガス化する可燃ガス生成装置および可燃ガス製造方法
JP5946906B2 (ja) ガス化発電装置及び廃棄物取扱い方法
EP1027408A1 (en) Process and apparatus for gasifying solid carbonaceous material
US7749291B2 (en) Three-stage gasification—biomass-to-electricity process with an acetylene process
JP4502331B2 (ja) 炭化炉による熱併給発電方法及びシステム
JP5148809B2 (ja) 汚泥の燃料化方法及び装置
JP6388555B2 (ja) バイオマスガス化システム及びこれを用いるボイラ設備
JP4910431B2 (ja) 廃棄物の熱分解ガス化方法及び装置
RU94574U1 (ru) Модуль установки по газификации угля с получением генераторного газа
KR101482574B1 (ko) 화력발전 연계형 가스화 시스템
KR101033825B1 (ko) 완전연소와 간접열원 전달방식을 가지는 신·재생연료 연소시스템
RU70963U1 (ru) Энергоустановка
CN211620327U (zh) 处理污泥的系统
JPH10238732A (ja) 廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置
Koga et al. Biomass solid fuel production from sewage sludge with pyrolysis and co-firing in coal power plant
JP4089079B2 (ja) 廃棄物処理方法及び廃棄物処理システム
JP4161462B2 (ja) 廃棄物処理方法及び廃棄物処理システム
JP5591268B2 (ja) 加熱処理設備及び方法
RU2137981C1 (ru) Энерготехнологическая установка для термической переработки твердых отходов
CN219283341U (zh) 一种生活垃圾高温碳化装置
RU2707227C1 (ru) Пиролизная установка

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180309

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180309

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180309

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180402

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6319931

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250