JPH09152085A - 誘導融着継手 - Google Patents

誘導融着継手

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Publication number
JPH09152085A
JPH09152085A JP31034195A JP31034195A JPH09152085A JP H09152085 A JPH09152085 A JP H09152085A JP 31034195 A JP31034195 A JP 31034195A JP 31034195 A JP31034195 A JP 31034195A JP H09152085 A JPH09152085 A JP H09152085A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
joint
fusion
induction
resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP31034195A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichiro Goto
雄一郎 後藤
Hideki Bai
秀樹 倍
Taku Tago
卓 多胡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
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Publication of JPH09152085A publication Critical patent/JPH09152085A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 キュリー温度の低い第2ヒータ18bが配置
された第2部分では、第1ヒータ18aが配置された第
1部分よりも低い温度で樹脂が溶融されるので、第1部
分に比べて樹脂が早く硬化する。したがって、第2部分
の樹脂が硬化した後は、この部分がクランプとして機能
するので、第1部分の樹脂が硬化する前でもクランプ部
材20を取り外すことができる。 【効果】 融着作業に要する時間を大幅に短縮でき、施
工性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は誘導融着継手に関し、
特にたとえば継手に設けられたヒータに誘導電流を付与
して接合面を融着するようにした、誘導融着継手に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ガス用ポリエチレン管等のような
ポリオレフィン系樹脂からなる管を接合する際には、た
とえば特願平2−86847号に開示されているような
誘導融着継手を用いるようにしていた。この従来の誘導
融着継手では、継手の融着ゾーンに融着に適正な温度と
ほぼ等しいキュリー温度(たとえば315℃)を有する
磁性合金ヒータが設けられており、管の接合時には、継
手と管とをクランプ部材で固定した状態で、継手の磁性
合金ヒータに誘導電流を付与して接合面を融着するよう
にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、磁性合
金ヒータによって接合面の全体が均一かつ十分に溶融さ
れるので、接合面全体が硬化するまでクランプ部材を取
り外すことができず、施工性が悪いという問題点があっ
た。それゆえに、この発明の主たる目的は、施工性を向
上できる、誘導融着継手を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、融着ゾーン
に誘導融着用ヒータを設けた誘導融着継手において、融
着ゾーンにキュリー温度の異なる2以上の誘導融着用ヒ
ータを配置したことを特徴とする、誘導融着継手であ
る。
【0005】
【作用】たとえば、継手の融着ゾーンに、融着に適正な
温度とほぼ等しいキュリー温度を有する第1ヒータと第
1ヒータよりも低いキュリー温度を有する第2ヒータと
を配置する。この継手を用いて管を接合する際には、管
と継手とをクランプ部材で固定し、第1および第2ヒー
タに誘導電流を付与し、接合面を加熱溶融して融着す
る。このとき、キュリー温度の低い第2ヒータが配置さ
れた第2部分では、第1ヒータが配置された第1部分に
比べて低い温度で樹脂が溶融されるので、第2部分の樹
脂を第1部分の樹脂よりも短時間で冷却硬化させること
ができる。したがって、第2部分の硬化後は、第2部分
をクランプとして機能させることができるので、第1部
分が硬化する前でもクランプ部材を取り外すことがで
き、融着作業時間を大幅に短縮できる。
【0006】
【発明の効果】この発明によれば、融着作業に要する時
間を大幅に短縮できるので、施工性を大幅に向上でき
る。この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および
利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明
から一層明らかとなろう。
【0007】
【実施例】図1に示すこの実施例の誘導融着継手10
は、図2からよくわかるように、ポリエチレン等のよう
なポリオレフィン系樹脂からなる2つの管12aおよび
12bを互いに接合するためのものであり、管12aお
よび12bと同じ樹脂材料からなる略中空円筒状の継手
本体14を含む。継手本体14の内周部には、管12a
および12bのそれぞれを受容する受口16aおよび1
6bが形成され、受口16aおよび16bのそれぞれの
融着ゾーンには、図3および図4に示すような磁性合金
ヒータ18aおよび18bが入口側からこの順に配置さ
れる。
【0008】図3に示す磁性合金ヒータ(以下、「第1
ヒータ」という。)18aは、融着に適正な温度(たと
えば315℃)とほぼ同じキュリー温度を有する磁性合
金(たとえば42アロイ:ニッケル含有率42%)から
なるヒータ線で構成され、融着ゾーンの長さL0 に対す
る第1ヒータ18aの長さL1 の割合は、十分な融着強
度を確保するため、十分に大きく(たとえば70%:L
1 =0.7×L0 )設定される。一方、図4に示すヒー
タ(以下、「第2ヒータ」という。)18bは、第1ヒ
ータ18aのキュリー温度よりも低いキュリー温度(た
とえば270℃)を有する磁性合金(たとえば36アロ
イ:ニッケル含有率36%)からなるヒータ線で構成さ
れる。
【0009】このような継手10を用いて2つの管12
aおよび12bを接合する際には、図2に示すように、
まず、継手10の各受口16aおよび16bに管12a
および12bを挿入し、管12aおよび12bのそれぞ
れと継手10とをクランプ部材20を用いて固定する。
そして、継手10の周囲にワークコイル22を配置し、
ワークコイル22に高周波電源24から高周波電流を付
与する。すると、電磁誘導によって第1ヒータ18aお
よび第2ヒータ18bに誘導電流が付与され、表皮効果
によってこれらが急激に発熱する。そして、第1ヒータ
18aおよび第2ヒータ18bのそれぞれの温度が固有
のキュリー温度に達すると、その透磁率が大幅に低下し
て表皮電流が流れにくくなり、それ以上温度上昇しなく
なる。第1ヒータ18aおよび第2ヒータ18bの熱が
継手本体14や管12aまたは12bに伝わる等して温
度が低下すると、再び表皮電流によって第1ヒータ18
aおよび第2ヒータ18bが発熱する。このようにし
て、第1ヒータ18aおよび第2ヒータ18bが所定の
キュリー温度に保たれるので、接合面は所定のキュリー
温度またはその近傍に加熱されて融着される。
【0010】継手10のサイズ等に応じて予め設定され
た融着時間が経過すると、高周波電源24からの通電を
停止してワークコイル22を取り外す。そして、第2ヒ
ータ18bが配置された部分の樹脂が硬化すると、クラ
ンプ部材20を取り外す。クランプ部材20を取り外し
たとき、第2ヒータ18bが配置された第2部分で管1
2aおよび12bと継手10とが接合されているので、
第1ヒータ18aが配置された第1部分の樹脂が硬化し
ていない場合でも、管12aおよび12bの位置ずれ等
の問題は生じない。すなわち、キュリー温度の低い第2
ヒータ18bが配置された第2部分では、第1部分に比
べて低い温度で樹脂が溶融されるので、第2部分の樹脂
は第1部分の樹脂よりも短時間で硬化され得る。したが
って、第2部分の硬化後は、第2部分を第1部分が硬化
するまでのクランプとして機能させることができる。
【0011】この実施例によれば、第2ヒータ18bが
配置された第2部分をクランプとして機能させることが
できるので、クランプ部材20を従来よりも早く取り外
すことができ、融着作業に要する時間を大幅に短縮でき
る。また、第2部分では、樹脂が十分に溶融されないの
で、管12aおよび12bの先端部から内面側へ溶融さ
れた樹脂が漏れ出すのを防止できる。
【0012】なお、上述の実施例では、受口16aおよ
び16bのそれぞれの入口側に第1ヒータ18aを配置
し、奥側に第2ヒータ18bを配置した場合を示した
が、たとえば図5に示すように、第1ヒータ18aを奥
側に配置し、第2ヒータ18bを入口側に配置するよう
にしてもよく、図6に示すように、奥側および入口側の
両方に第1ヒータ18aを配置し、その間に第2ヒータ
18bを配置するようにしてもよい。また、図7に示す
ように、奥側および入口側の両方に第2ヒータ18bを
配置し、その間に第1ヒータ18aを配置するようにし
てもよく、図8に示すように、2つ以上の第1ヒータ1
8aおよび第2ヒータ18bを交互に配置するようにし
てもよい。
【0013】また、上述の実施例では、この発明を両受
口継手10に適用した場合を示したが、この発明は、た
とえば図9に示すような片受口継手26や図10に示す
ような両差口継手28の他、誘導加熱により融着される
あらゆる継手に適用できる。さらに、上述の実施例で
は、第1ヒータ18aと第2ヒータ18bとを別々に形
成した場合を示したが、両者を予め軸方向に連結してお
くようにしてもよく、また、ヒータとしては、パンチン
グメタル等のような他の形状のものが用いられてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す図解図である。
【図2】図1実施例の使用方法を示す図解図である。
【図3】図1実施例で用いられる第1ヒータを示す図解
図である。
【図4】図1実施例で用いられる第2ヒータを示す図解
図である。
【図5】この発明の他の実施例を示す図解図である。
【図6】この発明の他の実施例を示す図解図である。
【図7】この発明の他の実施例を示す図解図である。
【図8】この発明の他の実施例を示す図解図である。
【図9】この発明の他の実施例を示す図解図である。
【図10】この発明の他の実施例を示す図解図である。
【符号の説明】
10 …誘導融着継手 12a,12b …管 14 …継手本体 16a,16b …受口 18a …第1ヒータ 18b …第2ヒータ 20 …クランプ部材 22 …ワークコイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】融着ゾーンに誘導融着用ヒータを設けた誘
    導融着継手において、 前記融着ゾーンにキュリー温度の異なる2以上の誘導融
    着用ヒータを配置したことを特徴とする、誘導融着継
    手。
JP31034195A 1995-11-29 1995-11-29 誘導融着継手 Pending JPH09152085A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31034195A JPH09152085A (ja) 1995-11-29 1995-11-29 誘導融着継手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31034195A JPH09152085A (ja) 1995-11-29 1995-11-29 誘導融着継手

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09152085A true JPH09152085A (ja) 1997-06-10

Family

ID=18004073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31034195A Pending JPH09152085A (ja) 1995-11-29 1995-11-29 誘導融着継手

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JP (1) JPH09152085A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102063978B1 (ko) * 2019-07-04 2020-01-08 (주)폴리텍 전기 융착식 이음관

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102063978B1 (ko) * 2019-07-04 2020-01-08 (주)폴리텍 전기 융착식 이음관

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Effective date: 20040622

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Effective date: 20041026