JPH09151990A - 防振マウント - Google Patents
防振マウントInfo
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- JPH09151990A JPH09151990A JP7335673A JP33567395A JPH09151990A JP H09151990 A JPH09151990 A JP H09151990A JP 7335673 A JP7335673 A JP 7335673A JP 33567395 A JP33567395 A JP 33567395A JP H09151990 A JPH09151990 A JP H09151990A
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- vibration
- stopper
- mounting member
- spring
- mass
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F1/00—Springs
- F16F1/36—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers
- F16F1/38—Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers with a sleeve of elastic material between a rigid outer sleeve and a rigid inner sleeve or pin, i.e. bushing-type
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F7/00—Vibration-dampers; Shock-absorbers
- F16F7/10—Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect
- F16F7/104—Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect the inertia member being resiliently mounted
- F16F7/108—Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect the inertia member being resiliently mounted on plastics springs
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Springs (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 防振マウントの本体ばね３を介して伝達され
る振動の低減を図ることにある。 【解決手段】 大荷重入力時の本体ばね３の過大変形を
規制して支持体側と被支持体側との剛体接触を防止する
ストッパ４が、金属ケース２に設けられた弾性体層３１
と適当な隙間δを介して対向配置された質量体４１を金
属スリーブ１側の金属プレート１ａに弾性体４２を介し
て弾性的に連結してなる構造を有し、ダイナミックダン
パとしての機能を兼備するため、所定振動数領域でのブ
ラケット等の共振による振動や騒音が低減される。ま
た、大荷重入力によって質量体４１が弾性体層３１と接
触した状態ではストッパ４の固有振動数が高くなり、高
い振動数領域の微小振幅の振動を吸収する。
る振動の低減を図ることにある。 【解決手段】 大荷重入力時の本体ばね３の過大変形を
規制して支持体側と被支持体側との剛体接触を防止する
ストッパ４が、金属ケース２に設けられた弾性体層３１
と適当な隙間δを介して対向配置された質量体４１を金
属スリーブ１側の金属プレート１ａに弾性体４２を介し
て弾性的に連結してなる構造を有し、ダイナミックダン
パとしての機能を兼備するため、所定振動数領域でのブ
ラケット等の共振による振動や騒音が低減される。ま
た、大荷重入力によって質量体４１が弾性体層３１と接
触した状態ではストッパ４の固有振動数が高くなり、高
い振動数領域の微小振幅の振動を吸収する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は防振技術に属し、例
えば自動車のキャビンやエンジン等の防振支持手段とし
て用いられる防振マウントに関するものである。
えば自動車のキャビンやエンジン等の防振支持手段とし
て用いられる防振マウントに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】防振マウントは、基本的には例えば車体
フレーム等の支持体側に固定される取付部材と、例えば
キャビンあるいはエンジン等の被支持体側に固定される
取付部材とを、エラストマからなる本体ばね（弾性体）
を介して互いに弾性的に連結した構造を有するものであ
り、この種の防振マウントの典型的な従来技術が、例え
ば特公昭５６−１２７３４号公報あるいは特公昭５９−
２１９５４０号公報に開示されている。
フレーム等の支持体側に固定される取付部材と、例えば
キャビンあるいはエンジン等の被支持体側に固定される
取付部材とを、エラストマからなる本体ばね（弾性体）
を介して互いに弾性的に連結した構造を有するものであ
り、この種の防振マウントの典型的な従来技術が、例え
ば特公昭５６−１２７３４号公報あるいは特公昭５９−
２１９５４０号公報に開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このうち、前者の特公
昭５６−１２７３４号公報に開示されたマウントは、大
振幅の振動入力時における本体ばねの変形量を制限し
て、支持体と被支持体が互いに剛体接触してしまうのを
防止するためのストッパが設けられており、車両走行に
伴い振動する車体フレームからの小振幅の振動入力に対
しては、本体ばねの変形による振動吸収特性によって、
被支持体であるキャビンへの振動伝達を有効に低減する
ことができる。ところが、キャビン側の取付部材は、ブ
ラケットを介してキャビンに取り付けられるため、前記
本体ばねを介して伝達された小さな振動が加振源となっ
て、その振動数によっては前記ブラケットが共振してし
まうことがあり、この共振によってキャビンが振動し、
乗員に不快感を与えてしまう問題が指摘される。
昭５６−１２７３４号公報に開示されたマウントは、大
振幅の振動入力時における本体ばねの変形量を制限し
て、支持体と被支持体が互いに剛体接触してしまうのを
防止するためのストッパが設けられており、車両走行に
伴い振動する車体フレームからの小振幅の振動入力に対
しては、本体ばねの変形による振動吸収特性によって、
被支持体であるキャビンへの振動伝達を有効に低減する
ことができる。ところが、キャビン側の取付部材は、ブ
ラケットを介してキャビンに取り付けられるため、前記
本体ばねを介して伝達された小さな振動が加振源となっ
て、その振動数によっては前記ブラケットが共振してし
まうことがあり、この共振によってキャビンが振動し、
乗員に不快感を与えてしまう問題が指摘される。
【０００４】また、後者の特公昭５９−２１９５４０号
公報に開示されたマウントは、支持体側と被支持体との
間の本体ばねにダンパマス（錘）を介在させた構造を有
し、所定の振動数領域において、前記本体ばね及びダン
パマスからなる共振系が加振振動に対して反転した位相
角で共振することによって、いわゆる動的吸振作用によ
り振動を低減するものである。ところが、このマウント
によれば、ダンパマスがその両側の本体ばねを介して２
個の支持部材間に設けられているため、ばね定数が高く
なり、ダンパマスの振動が逆に本体ばねを介して支持体
あるいは被支持体側に伝達されてしまう問題がある。
公報に開示されたマウントは、支持体側と被支持体との
間の本体ばねにダンパマス（錘）を介在させた構造を有
し、所定の振動数領域において、前記本体ばね及びダン
パマスからなる共振系が加振振動に対して反転した位相
角で共振することによって、いわゆる動的吸振作用によ
り振動を低減するものである。ところが、このマウント
によれば、ダンパマスがその両側の本体ばねを介して２
個の支持部材間に設けられているため、ばね定数が高く
なり、ダンパマスの振動が逆に本体ばねを介して支持体
あるいは被支持体側に伝達されてしまう問題がある。
【０００５】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その主な技術的課題とするところは、防振
マウントの本体ばねを介して伝達される振動の低減を図
ることにある。
れたもので、その主な技術的課題とするところは、防振
マウントの本体ばねを介して伝達される振動の低減を図
ることにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る防振マウントは、支持体側及び被支持体側
のうちの一方に取り付けられる第一の取付部材と、前記
支持体側及び被支持体側のうちの他方に取り付けられる
第二の取付部材とを、エラストマからなる本体ばねを介
して互いに弾性的に連結し、前記第二の取付部材側に対
して適当な隙間を介して振動入力方向に対向配置された
質量体を前記第一の取付部材側にエラストマからなる弾
性体を介して弾性的に連結した構造の所要数のストッパ
を設けたものである。
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る防振マウントは、支持体側及び被支持体側
のうちの一方に取り付けられる第一の取付部材と、前記
支持体側及び被支持体側のうちの他方に取り付けられる
第二の取付部材とを、エラストマからなる本体ばねを介
して互いに弾性的に連結し、前記第二の取付部材側に対
して適当な隙間を介して振動入力方向に対向配置された
質量体を前記第一の取付部材側にエラストマからなる弾
性体を介して弾性的に連結した構造の所要数のストッパ
を設けたものである。
【０００７】上記構成の防振マウントによれば、通常の
振動入力においては、この振動入力に伴って互いに振動
変位される第一及び第二の取付部材の間で、本体ばねが
弾性的に変形されることによって振動の伝達を有効に絶
縁し、大荷重の振動変位入力時においては、第一の取付
部材に設けられたストッパにおける先端の質量体が第二
の取付部材側に押し付けられることによって、前記本体
ばねの過大変形を制限し、ひいては支持体側と被支持体
側との剛体接触を防止する。また、前記ストッパは、質
量体の質量及び弾性体のばね定数によって所定の固有振
動数を有する共振系を構成するため、例えば第一及び第
二の取付部材を支持体側あるいは被支持体側に固定する
ブラケット等の共振による振動を、動的吸振作用によっ
て有効に低減することができる。そしてこの場合、質量
体を第一の取付部材に連結している弾性体は圧縮された
状態にはなく、ばね定数が低いので、質量体自体の振動
による振動伝達を有効に吸収する。
振動入力においては、この振動入力に伴って互いに振動
変位される第一及び第二の取付部材の間で、本体ばねが
弾性的に変形されることによって振動の伝達を有効に絶
縁し、大荷重の振動変位入力時においては、第一の取付
部材に設けられたストッパにおける先端の質量体が第二
の取付部材側に押し付けられることによって、前記本体
ばねの過大変形を制限し、ひいては支持体側と被支持体
側との剛体接触を防止する。また、前記ストッパは、質
量体の質量及び弾性体のばね定数によって所定の固有振
動数を有する共振系を構成するため、例えば第一及び第
二の取付部材を支持体側あるいは被支持体側に固定する
ブラケット等の共振による振動を、動的吸振作用によっ
て有効に低減することができる。そしてこの場合、質量
体を第一の取付部材に連結している弾性体は圧縮された
状態にはなく、ばね定数が低いので、質量体自体の振動
による振動伝達を有効に吸収する。
【０００８】上記構成において一層好ましくは、ストッ
パを複数設け、各ストッパに互いに異なる固有振動数を
与えることによって、複数の振動数領域で動的吸振作用
を得ることができる。なお、この場合の異なる固有振動
数は、各ストッパの質量体及び弾性体の大きさを互いに
異なるものとすることによって与えられる。また、第二
の取付部材におけるストッパの質量体との対向面に、エ
ラストマからなる弾性体層を形成することによって、大
荷重の入力によってストッパ先端の質量体が第二の取付
部材側に接触する際に、弾性体層によって金属接触が防
止され、緩衝される。しかもこの接触状態では、質量体
の変位が前記弾性体層により許容されているが、ばね定
数の上昇によって固有振動数が高くなるので、高い振動
数領域での動的吸振機能を奏する。
パを複数設け、各ストッパに互いに異なる固有振動数を
与えることによって、複数の振動数領域で動的吸振作用
を得ることができる。なお、この場合の異なる固有振動
数は、各ストッパの質量体及び弾性体の大きさを互いに
異なるものとすることによって与えられる。また、第二
の取付部材におけるストッパの質量体との対向面に、エ
ラストマからなる弾性体層を形成することによって、大
荷重の入力によってストッパ先端の質量体が第二の取付
部材側に接触する際に、弾性体層によって金属接触が防
止され、緩衝される。しかもこの接触状態では、質量体
の変位が前記弾性体層により許容されているが、ばね定
数の上昇によって固有振動数が高くなるので、高い振動
数領域での動的吸振機能を奏する。
【０００９】
【発明の実施の形態】図１は、本発明に係る防振マウン
トの好ましい一実施形態を示すものである。すなわちこ
の防振マウントは、上端に金属プレート１ａが一体に設
けられた第一の取付部材としての金属スリーブ１と、こ
の金属スリーブ１の下部外周側に同心的に配置された第
二の取付部材としての金属ケース２と、前記金属スリー
ブ１及び金属プレート１ａと前記ケース２とを弾性的に
連結するエラストマからなる環状の本体ばね３と、前記
金属プレート１ａの外周部の下面に設けられたストッパ
４とを備える。金属スリーブ１は、これに挿通されるボ
ルト（図示省略）等を介して例えば自動車のキャビン側
のブラケットに固定され、金属ケース２は、その外周に
前記金属プレート１ａと略平行に張り出し形成されたフ
ランジ２ａにおいて、このフランジ部２ａに形成された
孔２ｂに挿通されるボルト（図示省略）を介して例えば
自動車の車体フレーム側に固定される。
トの好ましい一実施形態を示すものである。すなわちこ
の防振マウントは、上端に金属プレート１ａが一体に設
けられた第一の取付部材としての金属スリーブ１と、こ
の金属スリーブ１の下部外周側に同心的に配置された第
二の取付部材としての金属ケース２と、前記金属スリー
ブ１及び金属プレート１ａと前記ケース２とを弾性的に
連結するエラストマからなる環状の本体ばね３と、前記
金属プレート１ａの外周部の下面に設けられたストッパ
４とを備える。金属スリーブ１は、これに挿通されるボ
ルト（図示省略）等を介して例えば自動車のキャビン側
のブラケットに固定され、金属ケース２は、その外周に
前記金属プレート１ａと略平行に張り出し形成されたフ
ランジ２ａにおいて、このフランジ部２ａに形成された
孔２ｂに挿通されるボルト（図示省略）を介して例えば
自動車の車体フレーム側に固定される。
【００１０】本体ばね３は円錐台状に加硫成形されたも
のであって、その内周部が、金属スリーブ１の外周面及
び金属プレート１ａの内周部下面に加硫接着されてお
り、外周部が、上側が開いたテーパ状を呈する金属ケー
ス２を埋設した状態でこの金属ケース２に加硫接着され
ている。ストッパ４は、円周方向に複数配置され、すな
わち円周方向複数箇所で分割された形状であって、それ
ぞれ、本体ばね３の外周側に配置された金属製の質量体
４１と、この質量体４１の上面と金属プレート１ａの外
周部下面との間に加硫接着されたエラストマからなる弾
性体４２とを有する。質量体４１の下側に位置する金属
ケース２のフランジ２ａの内周部上面には、本体ばね３
の外周部から一体に延在された弾性体層３１が形成され
ており、前記質量体４１とこの弾性体層３１は上下に互
いに離間対向している。
のであって、その内周部が、金属スリーブ１の外周面及
び金属プレート１ａの内周部下面に加硫接着されてお
り、外周部が、上側が開いたテーパ状を呈する金属ケー
ス２を埋設した状態でこの金属ケース２に加硫接着され
ている。ストッパ４は、円周方向に複数配置され、すな
わち円周方向複数箇所で分割された形状であって、それ
ぞれ、本体ばね３の外周側に配置された金属製の質量体
４１と、この質量体４１の上面と金属プレート１ａの外
周部下面との間に加硫接着されたエラストマからなる弾
性体４２とを有する。質量体４１の下側に位置する金属
ケース２のフランジ２ａの内周部上面には、本体ばね３
の外周部から一体に延在された弾性体層３１が形成され
ており、前記質量体４１とこの弾性体層３１は上下に互
いに離間対向している。
【００１１】ストッパ４はダイナミックダンパとして動
的吸振機能を兼備するものであり、各ストッパは、質量
体４１の質量及び弾性体４２のばね定数の相違によっ
て、それぞれ所定の固有振動数が与えられている。この
固有振動数は、例えばキャビン側のブラケット（図示省
略）の複数の振動数領域での固有振動数と対応して設定
される。なお、図１においては本体ばねの左側に示され
たストッパ４と右側に示されたストッパ４の質量体４１
及び弾性体４２を互いに異なる断面積としているが、円
周方向における分割位置によっても、各ストッパ４に異
なる固有振動数を与えることができる。また、ストッパ
４における弾性体４２は、本体ばね３と同時に、あるい
は一体的に成形することができる。
的吸振機能を兼備するものであり、各ストッパは、質量
体４１の質量及び弾性体４２のばね定数の相違によっ
て、それぞれ所定の固有振動数が与えられている。この
固有振動数は、例えばキャビン側のブラケット（図示省
略）の複数の振動数領域での固有振動数と対応して設定
される。なお、図１においては本体ばねの左側に示され
たストッパ４と右側に示されたストッパ４の質量体４１
及び弾性体４２を互いに異なる断面積としているが、円
周方向における分割位置によっても、各ストッパ４に異
なる固有振動数を与えることができる。また、ストッパ
４における弾性体４２は、本体ばね３と同時に、あるい
は一体的に成形することができる。
【００１２】重力加速度１Ｇでのキャビン側からの荷重
による負荷が本体ばね３に加えられた通常状態では、各
ストッパ４の下端にある質量体４１の下面と、その下側
にある弾性体層３１との間には所定の隙間δが形成され
ている。したがってこの状態では、通常走行により車体
フレーム側から金属ケース２を介して入力される振動
（主に上下方向）は、本体ばね３の反復的な剪断変形に
よって有効に吸収され、キャビン側への振動の伝達を低
減する。
による負荷が本体ばね３に加えられた通常状態では、各
ストッパ４の下端にある質量体４１の下面と、その下側
にある弾性体層３１との間には所定の隙間δが形成され
ている。したがってこの状態では、通常走行により車体
フレーム側から金属ケース２を介して入力される振動
（主に上下方向）は、本体ばね３の反復的な剪断変形に
よって有効に吸収され、キャビン側への振動の伝達を低
減する。
【００１３】また、本体ばね３を介して車体フレーム側
の金属ケース２から金属スリーブ１へ伝達された僅かな
振動が加振源となって、ある振動数領域でキャビン側の
ブラケットが共振すると、これによって、固有振動数の
一致するいずれかのストッパ４が動的吸振作用を奏し、
前記共振を抑制する。すなわち図２にエンジン回転数と
キャビンのフロアの振幅との関係を、上述のようなスト
ッパ４によるダイナミックダンパ機能を設けない比較例
との比較において示すように、比較例の場合は、ブラケ
ットの共振による振幅のピークが複数の振動数領域で現
れるが、本発明の場合は、ストッパ４のダイナミックダ
ンパ機能によって、各振動数領域での共振が有効に低減
される。
の金属ケース２から金属スリーブ１へ伝達された僅かな
振動が加振源となって、ある振動数領域でキャビン側の
ブラケットが共振すると、これによって、固有振動数の
一致するいずれかのストッパ４が動的吸振作用を奏し、
前記共振を抑制する。すなわち図２にエンジン回転数と
キャビンのフロアの振幅との関係を、上述のようなスト
ッパ４によるダイナミックダンパ機能を設けない比較例
との比較において示すように、比較例の場合は、ブラケ
ットの共振による振幅のピークが複数の振動数領域で現
れるが、本発明の場合は、ストッパ４のダイナミックダ
ンパ機能によって、各振動数領域での共振が有効に低減
される。
【００１４】また、例えば加速走行等によって、キャビ
ン側からの荷重により本体ばね３に加えられる負荷が増
大し、金属ケース２に対して金属スリーブ１及びこれと
一体の金属プレート１ａが所定の変位量を超えて大きく
下方変位された場合は、これによってストッパ４の質量
体４１の下面が、金属ケース２の上面の弾性体層３１に
押し付けられ、前記荷重がこのストッパ４の弾性体４２
の圧縮によって分担支持されるので、前記下方変位が規
制される。その際、弾性体層３１が緩衝体となるので、
質量体４１の接触による金属音の発生が防止される。そ
して、この接触状態では、質量体４１が弾性体４２及び
弾性体層３１によって上下両側から挟まれることにな
り、ばね定数の上昇によって固有振動数が高くなるた
め、例えばエンジンの機関振動等による高い振動数領域
の継続的な微小振幅の振動が、車体フレーム側からキャ
ビンへ伝達されるのを有効に防止することができ、加速
走行時等のキャビンの静粛性が向上される。
ン側からの荷重により本体ばね３に加えられる負荷が増
大し、金属ケース２に対して金属スリーブ１及びこれと
一体の金属プレート１ａが所定の変位量を超えて大きく
下方変位された場合は、これによってストッパ４の質量
体４１の下面が、金属ケース２の上面の弾性体層３１に
押し付けられ、前記荷重がこのストッパ４の弾性体４２
の圧縮によって分担支持されるので、前記下方変位が規
制される。その際、弾性体層３１が緩衝体となるので、
質量体４１の接触による金属音の発生が防止される。そ
して、この接触状態では、質量体４１が弾性体４２及び
弾性体層３１によって上下両側から挟まれることにな
り、ばね定数の上昇によって固有振動数が高くなるた
め、例えばエンジンの機関振動等による高い振動数領域
の継続的な微小振幅の振動が、車体フレーム側からキャ
ビンへ伝達されるのを有効に防止することができ、加速
走行時等のキャビンの静粛性が向上される。
【００１５】なお、本発明は、図示の実施形態によって
限定されるものではなく、例えば第一及び第二の取付部
材の形状や、その間に介在する本体ばねの形状は種々の
変更が可能である。また、上述の実施形態では、自動車
のキャビンに対する防振支持手段として説明したが、こ
の防振マウントは、エンジン等、他の被支持体に対する
防振支持手段としても適用可能である。
限定されるものではなく、例えば第一及び第二の取付部
材の形状や、その間に介在する本体ばねの形状は種々の
変更が可能である。また、上述の実施形態では、自動車
のキャビンに対する防振支持手段として説明したが、こ
の防振マウントは、エンジン等、他の被支持体に対する
防振支持手段としても適用可能である。
【００１６】
【発明の効果】本発明の防振マウントによると、次のよ
うな効果が実現される。 (1) 大荷重入力時の本体ばねの過大変形を規制して支持
体側と被支持体側との剛体接触を防止するストッパが、
ダイナミックダンパとしての機能を兼備するため、ブラ
ケット等の共振による振動や騒音が低減される。 (2) ストッパの弾性体が質量体を第一及び第二の取付部
材に連結したものではないのでばね定数が低く、質量体
の振動による伝達振動が有効に吸収される。 (3) ストッパの質量体との対向面に弾性体層を設けるこ
とによって、前記質量体の接触の際に緩衝されると共
に、ストッパの固有振動数が高くなって、高い振動数領
域の振動が有効に吸収される。
うな効果が実現される。 (1) 大荷重入力時の本体ばねの過大変形を規制して支持
体側と被支持体側との剛体接触を防止するストッパが、
ダイナミックダンパとしての機能を兼備するため、ブラ
ケット等の共振による振動や騒音が低減される。 (2) ストッパの弾性体が質量体を第一及び第二の取付部
材に連結したものではないのでばね定数が低く、質量体
の振動による伝達振動が有効に吸収される。 (3) ストッパの質量体との対向面に弾性体層を設けるこ
とによって、前記質量体の接触の際に緩衝されると共
に、ストッパの固有振動数が高くなって、高い振動数領
域の振動が有効に吸収される。
【図１】本発明に係る防振マウントの好ましい一実施形
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図２】エンジン回転数と防振マウントを介してキャビ
ンのフロアに伝達された振動の振幅との関係を示す説明
図である。
ンのフロアに伝達された振動の振幅との関係を示す説明
図である。
１ 金属スリーブ（第一の取付部材） １ａ 金属プレート ２ 金属ケース（第二の取付部材） ２ａ フランジ ２ｂ 孔 ３ 本体ばね ３１ 弾性体層 ４ ストッパ ４１ 質量体 ４２ 弾性体 δ 隙間
Claims (3)
- 【請求項１】 支持体側及び被支持体側のうちの一方に
取り付けられる第一の取付部材（１）と、 前記支持体側及び被支持体側のうちの他方に取り付けら
れる第二の取付部材（２）と、 前記第一の取付部材（１）及び第二の取付部材（２）を
互いに弾性的に連結するエラストマからなる本体ばね
（３）と、 前記第二の取付部材（２）側に対して適当な隙間（δ）
を介して振動入力方向に対向配置された質量体（４１）
を前記第一の取付部材（１）側にエラストマからなる弾
性体（４２）を介して弾性的に連結してなる構造の所要
数のストッパ（４）と、を備えることを特徴とする防振
マウント。 - 【請求項２】 各ストッパ（４）に、互いに異なる固有
振動数が与えられたことを特徴とする請求項１に記載の
防振マウント。 - 【請求項３】 第二の取付部材（２）におけるストッパ
（４）の質量体（４１）との対向面に、エラストマから
なる弾性体層（３１）が形成されていることを特徴とす
る請求項１に記載の防振マウント。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7335673A JPH09151990A (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 防振マウント |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7335673A JPH09151990A (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 防振マウント |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09151990A true JPH09151990A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18291236
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7335673A Pending JPH09151990A (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | 防振マウント |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09151990A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009037563A3 (en) * | 2007-09-17 | 2009-06-04 | Pullman Co | Self-constrained dynamic damper |
| CN110725888A (zh) * | 2019-10-22 | 2020-01-24 | 荆州介太科技有限公司 | Imu杠杆减振装置及其方法 |
| CN111828527A (zh) * | 2020-07-20 | 2020-10-27 | 上海众力投资发展有限公司 | 电机悬置 |
-
1995
- 1995-12-01 JP JP7335673A patent/JPH09151990A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009037563A3 (en) * | 2007-09-17 | 2009-06-04 | Pullman Co | Self-constrained dynamic damper |
| CN110725888A (zh) * | 2019-10-22 | 2020-01-24 | 荆州介太科技有限公司 | Imu杠杆减振装置及其方法 |
| CN110725888B (zh) * | 2019-10-22 | 2021-05-11 | 荆州介太科技有限公司 | Imu杠杆减振装置及其方法 |
| CN111828527A (zh) * | 2020-07-20 | 2020-10-27 | 上海众力投资发展有限公司 | 电机悬置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040823 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040901 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041222 |