JPH0915153A - 透過率測定装置 - Google Patents

透過率測定装置

Info

Publication number
JPH0915153A
JPH0915153A JP16217695A JP16217695A JPH0915153A JP H0915153 A JPH0915153 A JP H0915153A JP 16217695 A JP16217695 A JP 16217695A JP 16217695 A JP16217695 A JP 16217695A JP H0915153 A JPH0915153 A JP H0915153A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
photodetector
sample
measurement
objective lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP16217695A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kakitsuda
洋 垣内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP16217695A priority Critical patent/JPH0915153A/ja
Publication of JPH0915153A publication Critical patent/JPH0915153A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サンプルの交換が簡単で、透過光量測定時で
もオートフォーカス機構を機能させ得る透過率測定装置
を提供する。 【構成】 第2遮光部材40が、第1遮光部材30の周
囲からの外部光が無反射で直接的に光検出器D1に入射
することを阻止するので、両遮光部材30、40間にサ
ンプルSPをセットした場合、外部光が光検出器D1に
入射することを阻止することができる。この際、サンプ
ルSPは両遮光部材30、40間にステージによって支
持されているだけで足り、サンプルSPの交換などの作
業性を高めることができる。また、干渉フィルタF1
が、測定波長以外の不要な照明光や焦点検出光が光検出
器D1に入射してノイズを発生させることを防止するの
で、合焦機構を動作させつつ精度の高い透過光量測定を
行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レチクルや液晶など
の各種サンプルについて、紫外域や可視域などにおける
特定波長に関する透過率を測定する透過率測定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の透過率測定装置の一例を
示す図である。この装置は、光源として、透過率測定に
用いる測定波長λ0の光を含む照明光を発生する測定用
光源S1と、可視光を含む観察光を発生する観察用光源
S2とを備える。
【0003】測定用光源S1から出射した照明光は、両
面全反射型のミラーMR及びこれに設けたピンホールP
によって2光路に分割される。ミラーMRで反射された
一方の光は、参照光として光検出器D2に入射し、ピン
ホールPを通過した他方の光は、反射対物レンズL1に
よってステージSS上の測定サンプルSPの微小領域を
照明する。照明された測定サンプルSPを透過した透過
光は光検出器D1によって検出される。両光検出器D1、
D2によって検出された光電流は、それぞれI/Vコン
バータIV1、IV2、アンプAP1、AP2、及びA/D
コンバータAD1、AD2を経てデジタルデータ化された
後、計算機CL内で透過率を求めるための計算に用いら
れる。ここで、参照光検出のための光検出器D2は、光
源S1の長期的変化(温度ドリフトなど)を補償するた
めのものである。
【0004】観察用光源S2からの観察光は、レンズL2
及びシャッターSTを通過し、一対のハーフミラーH
1、H2を透過した後、ミラーMRで下向きに反射されて
反射対物レンズL1に入射し、測定サンプルSP面に照
射される。そして、測定サンプルSPからの反射光は、
同一の光路を逆行してミラーMRで反射され、ハーフミ
ラーH1を透過し、ハーフミラーH2で反射された後、C
CDカメラ10によって観察される。
【0005】反射対物レンズL1及びステージSSは、
外部からのノイズ光を遮断するため暗箱部W中に収容さ
れている。そして、暗箱部W中の測定サンプルSPは、
この暗箱部Wに設けた扉DRを開閉することによって交
換される。
【0006】なお、測定用光源S1及び観察用光源S2の
選定の仕方によっては、観察用光源S2の発生する観察
光が測定波長λ0の成分を含むものとなってしまう場合
があり、さらに観察光が光検出器D1によって検出され
る可能性もある。これを防止するため、従来の装置で
は、測定時(透過光量測定時)にシャッターSTが閉じ
る機構となっている。
【0007】また、測定サンプルSPを支持するステー
ジSSの位置を調節するオートフォーカス機構20につ
いても、オートフォーカス機構20の発生する焦点検出
用のレーザ光が光検出器D1によって検出される可能性
がある。これを防止するため、従来の装置では、測定時
にオートフォーカス動作を停止させる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図6に示す装
置では、外部からの外部光を遮断する暗箱部Wを設けて
いることから、暗箱部Wの内外に測定サンプルSPを出
し入れする際の取扱いが不便である。
【0009】また、オートフォーカス機構20を測定時
に切る必要があるため、振動、機械精度などの不安定性
に起因して、測定時に測定サンプルSPが合焦位置から
外れる可能性があり、測定値の信頼性が低いものとな
る。
【0010】そこで、この発明は、上記のような暗箱部
Wを不要にし、また透過光量測定時でもオートフォーカ
ス機構20を機能させ得る透過率測定装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の透過率測定装置は、測定用光源からの照
明光をサンプルに入射させる対物レンズと、照明光によ
って照明されたサンプルから出射する透過光の光量を検
出する光検出器とを備える透過率測定装置において、対
物レンズの周囲を覆うとともに、照明光が当該対物レン
ズから出射するサンプル側に開口を有する第1遮光部材
と、光検出器の周囲を覆うとともに、透過光が当該光検
出器に入射するサンプル側に開口を有し、第1遮光部材
の周囲からの外部光が無反射で直接的に光検出器に入射
することを阻止する第2遮光部材と、第1及び第2遮光
部材間にサンプルを支持するステージと、ステージと対
物レンズとを光軸方向に相対的に移動させて合焦動作を
行わせる合焦機構と、測定用光源が発生する照明光のう
ち測定波長の光のみを選択的に取り出す第1フィルタ
と、合焦機構が発生する焦点検出波長の光が光検出器に
入射するのを防止する第2フィルタとを備えることを特
徴とする。
【0012】また、請求項2の透過率測定装置は、第1
及び第2フィルタが、ステージと光検出器との間に配置
される単一のフィルタであることを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1の透過率測定装置では、第1遮光部材
が、対物レンズの周囲を覆うとともに照明光が当該対物
レンズから出射するサンプル側に開口を有し、第2遮光
部材が、光検出器の周囲を覆うとともに透過光が当該光
検出器に入射するサンプル側に開口を有し、第1遮光部
材の周囲からの外部光が無反射で直接的に光検出器に入
射することを阻止するので、第1及び第2遮光部材間に
サンプルをセットした場合、第1遮光部材に設けた開口
を介して照明光をサンプルに入射させることができ、第
2遮光部材に設けた開口を介して透過光を光検出器に入
射させることができるのみならず、外部光が無反射で直
接的に光検出器に入射することを阻止することができ
る。この際、サンプルは第1及び第2遮光部材間にステ
ージによって支持されているだけで足り、サンプルの周
囲を暗箱で覆う必要がないので、サンプルの交換などの
作業性を高めることができる。また、この装置では、第
1フィルタが、測定用光源の発生する照明光のうち測定
波長の光のみを選択的に取り出すので、測定用光源の発
生する照明光のうち測定波長以外のノイズ光が光検出器
に入射することを防止できる。また、この装置では、第
2フィルタが、合焦機構の発生する焦点検出波長の光が
光検出器に入射してノイズを発生させることを防止する
ので、合焦機構を動作させつつ精度の高い透過光量測定
を行うことができる。
【0014】また、請求項2の透過率測定装置では、単
一のフィルタが、測定波長の光のみを光検出器に入射さ
せ、ノイズ光の入射を防止する。無論、集点検出波長の
光も光検出器に入射されない。
【0015】
【実施例】図1は、第1実施例の透過率測定装置の構造
を示す図である。この装置の光学系のほとんどを収容す
る筐体2内には、透過率測定に用いる測定波長λ0の光
を含む照明光を発生する測定用光源S1が配置されてい
る。この測定用光源S1から出射した照明光は、両面全
反射型のミラーMRとこれに設けたピンホールPとによ
って2光路に分割される。
【0016】ミラーMRで反射された一方の光は、参照
光として光検出器D2に入射する。この光検出器D2は、
光電管などからなり、参照光の光量を電流信号に変換し
て出力する。光検出器D2から出力された電流信号は、
I/VコンバータIV2で電圧信号に変換され、アンプ
AP2で増幅され、A/DコンバータAD2でデジタルデ
ータ化された後、計算機CLに入力される。
【0017】ピンホールPを通過した他方の光は、照明
光として、筐体2に設けた開口20aを介して筐体2外
に出射し、筐体2側に固定された一対の反射鏡からなる
反射対物レンズL1に入射する。反射対物レンズL1によ
って集束された照明光は、ステージSS上の測定サンプ
ルSPの微小領域を照明する。照明された測定サンプル
SPを透過して減衰した透過光は、測定波長λ0の光の
みを透過させる干渉フィルタF1を介して光検出器D1に
入射する。一方、測定波長λ0以外のノイズ光は光検出
器D1に入射されない。この光検出器D1は、光電管など
からなり、透過光の光量を電流信号に変換して出力す
る。光検出器D1から出力された電流信号は、I/Vコ
ンバータIV1で電圧信号に変換され、アンプAP1で増
幅され、バンドパスフィルタFLで高周波ノイズ成分が
カットされ、A/DコンバータAD1でデジタルデータ
化された後、計算機CLに入力される。
【0018】計算機CLは、ステージSS上に測定サン
プルSPがある場合にA/DコンバータAD1が出力す
るデータと、ステージSS上に測定サンプルSPがない
場合にA/DコンバータAD1が出力するデータとを比
較して、測定サンプルSPの透過率を決定する。この
際、ステージSS上に測定サンプルSPがない時点と、
後に測定サンプルSPを載置した時点との間で、光源S
1の発生する光量が変動している可能性もある。このた
め、A/DコンバータAD2が出力する参照光の光量デ
ータの変動を常に監視して、光源S1の光量変動分を補
償した透過率を算出することで、透過率測定の精度を高
めることができる。
【0019】なお、この装置を用いれば、レチクルや液
晶デバイスなどの紫外域や可視域などにおける透過率を
測定することができ、レチクル自体の評価や液晶デバイ
スの製造工程の評価が精密なものとなる。特に、i線に
関する透過率測定に用いた場合、位相シフトマスクの精
密な評価が可能となる。
【0020】以下、観察系について説明する。観察用光
源S2からの観察光は、測定波長λ0よりも長波長の光の
みを透過させる色フィルタである短波長カットフィルタ
F2で不要光が除かれ、ケーラー照明用のレンズL2で一
旦集束され始め、一対のハーフミラーH1、H2を透過し
た後、ミラーMRで反射されて反射対物レンズL1に入
射し、測定サンプルSP面に広がりを持って一様に照射
される。なお、図1では、観察光の光軸のみを示してあ
るが、実際の観察光は光軸の周辺に広がりをもって伝搬
する。したがって、観察用光源S2からの観察光の多く
は、ミラーMRに設けたピンホールPの周囲に入射して
下方に反射され、反射対物レンズL1に入射して測定サ
ンプルSP面に投影される。
【0021】測定サンプルSP面からの反射光は、同一
の光路を逆行してミラーMRで反射され、ハーフミラー
H1を透過し、ハーフミラーH2で反射された後、CCD
カメラ10によって観察される。なお、観察系に短波長
カットフィルタF2を設けて、観察用光源S2からの測定
波長λ0の光が測定サンプルSPに入射することを防止
できるので、光検出器D1の出力が観察用光源S2から発
生される光の影響を受けなくなり、測定サンプルSPを
透過率測定時を含め常時視認することができる。
【0022】以下、合焦系について説明する。オートフ
ォーカス機構20からの焦点検出用のレーザ光は、ハー
フミラーH1で反射された後、ミラーMRで再度反射さ
れて反射対物レンズL1に入射し、測定サンプルSP面
に照射される。測定サンプルSP面からの戻り光は、オ
ートフォーカス機構20に入射して焦点検出のために用
いられる。オートフォーカス機構20は、戻り光の状態
に基づいて焦点検出を行い、測定サンプルSPを支持す
るステージSSのz軸方向の位置を調節する。これによ
り、反射対物レンズL1と測定サンプルSPとの相対的
距離が調節されて自動的な焦点調節が可能になる。この
際、測定サンプルSPを透過した焦点検出用のレーザ光
は、測定波長λ0の光のみを透過させる干渉フィルタF1
によってカットされて光検出器D1に入射しないので、
測定サンプルSPの透過率測定の結果に作用しない。よ
って、オートフォーカス機構20を動作させて焦点調節
を行いながら測定サンプルSPの正確な透過率を測定す
ることができる。
【0023】以下、測定サンプルSPを支持するステー
ジSS周辺の遮光について説明する。反射対物レンズL
1の周囲を覆う円筒状の第1遮光部材30と、光検出器
D1の周囲を覆う円筒状の第2遮光部材40とは、外部
光が直接的に光検出器D1に入射して透過率測定の精度
を低下させることを防止するために設けられている。
【0024】図2は、一対の遮光部材30、40の働き
を模式的に説明する図である。図示のように、第1遮光
部材30の下端部30aに形成された開口と第2遮光部
材40の上端部40aに形成された開口との間には、図
示されていないステージに支持された測定サンプルSP
が挿入される。測定サンプルSPの測定スポットには、
第1遮光部材30下端の開口を介して反射対物レンズL
1からの照明光が入射する。測定サンプルSPで減衰し
て下方から出射する透過光は、第2遮光部材40上端に
設けた開口を介して干渉フィルタF1及び光検出器D1に
入射する。この際、一対の遮光部材30、40の形状を
適宜設定することにより、一対の遮光部材30、40の
周囲からの外部光(測定波長λ0を含んだノイズ光)が
無反射で直接的に光検出器D1に入射することを阻止で
きる。言い換えるならば、図中の点線に示すように、第
1遮光部材30の下端部30aを通過した外部光が第2
遮光部材40の上端部40aの開口周辺のうち最も近い
部分に入射した場合にも、外部光が直接的に光検出器D
1に入射することを防止するように一対の遮光部材3
0、40の形状を決定する。具体的には、第1遮光部材
30下端の開口の半径、この開口から測定サンプルSP
表面までの距離、第2遮光部材40上端の開口の半径、
この開口から測定サンプルSP下面までの距離などを適
宜設定することとなるが、その際、反射対物レンズL1
の開口数、測定サンプルSPの厚み、干渉フィルタF1
及び光検出器D1の有効直径、第2遮光部材40上端の
開口から干渉フィルタF1や光検出器D1までの距離など
も考慮しなければならない。なお、第2遮光部材40上
端の開口の半径は、測定サンプルSP表面で結像した後
下方に進むにしたがって拡散する透過光をほぼ全て検出
できるような大きさとすることが必要となるが、必要以
上に大きくするとノイズ光が第2遮光部材40に入射し
易くなるという問題がある。さらに、第1及び第2遮光
部材30、40の内面は、反射防止の塗装をするなどし
て、これらの内面での反射によってノイズ光が結果的に
第2遮光部材40中の光検出器D1に相当な強度で入射
することを防止する。
【0025】以上説明した一対の遮光部材30、40を
用いることにより、外部光が無反射で直接的に光検出器
D1に入射することを阻止することができるのみなら
ず、測定サンプルSPの周囲を従来のような暗箱で覆う
必要がないので、測定サンプルSPの交換などの作業性
を高めることができる。
【0026】図3は、図2に示した第2遮光部材40の
構造を説明する斜視図である。光検出器D1の入射面上
には測定波長λ0の光のみを透過させる干渉フィルタF1
が固定されており、これら光検出器D1及び干渉フィル
タF1の周囲を覆うように第2遮光部材40が固定され
ている。そして、第2遮光部材40の上端部40aに
は、測定サンプルSPからの透過光を光検出器D1及び
干渉フィルタF1に導く開口42が形成されている。
【0027】なお、上記第1実施例において、測定サン
プルSPの透過率測定ポイントを変更する場合には、測
定サンプルSPを支持するステージSSを光軸に垂直な
方向に2次元的に逐次変位させる。
【0028】図4は、第2実施例の透過率測定装置の構
造を示す図である。この第2実施例の装置は、図1に示
す第1実施例の装置の変形例であるので、同一部分には
同一の符号を付して説明を省略する。第2実施例の装置
は、外部からの外部光が検出されて透過率測定に影響す
ることをより確実に防止する構造となっている。
【0029】図4の装置は、測定用光源S1の出射側に
照明光の強度を周波数fmで強度変調するチョッパCを
備える。このチョッパCによって、第1光検出器D1及
び第2光検出器D2では、ともに周波数fmで変調された
光が検出される。両光検出器D1、D2からの検出信号
は、最終的にデジタルデータ化されて計算機CLに入力
されるが、この計算機CLでは、時間的FFTなどの手
法によって両光検出器D1、D2からの検出信号に雑音除
去の処理を施す。
【0030】図5は、両光検出器D1、D2で検出された
信号の処理を説明する図である。図5(a)は、第1光
検出器D1からの電流信号をI/VコンバータIV1で電
圧信号に変換しアンプAP1で増幅した後の信号強度Im
を示すグラフであり、図5(b)は、第2光検出器D2
からの電流信号をI/VコンバータIV2で電圧信号に
変換しアンプAP2で増幅した後の信号強度Irを示すグ
ラフである。図5(c)は、第1光検出器D1側からの
信号強度Imの変化(時系列信号)に対して計算機CL
内で時間的FFTの演算を行った結果を示すグラフであ
り、図5(d)は、第2光検出器D2側からの信号強度
Irの変化(時系列信号)に対して計算機CL内で時間
的FFTの演算を行った結果を示すグラフである。時間
的FFTの演算結果(パワースペクトル)に基づいて、
透過光の信号強度Imに対応する透過成分信号、参照光
の信号強度Irに対応する参照成分信号を求める。そし
て、参照成分信号によって透過成分信号を補償しつつ、
ステージSS上に測定サンプルSPがある場合とない場
合との各透過成分信号を比較することにより、測定サン
プルの透過率を決定することができる。このような方法
によれば、外部からの外部光と測定光とを第1実施例の
場合に比較してより明確に区別することができるため、
さらに測定値の信頼性が向上する。
【0031】なお、周波数fmに対応する透過光成分を
取り出す方法として、上記のように時間的FFTを用い
る方法のほか、図5(a)及び(b)に示す各信号強度
Im、Irの変化の極大値及び極小値間の差から透過光成
分を直接的に決定することもできる。具体的には、極大
値及び極小値間に適当なしきい値を定め、このしきい値
より大きな値を選択して平均化したHレベル値と、この
しきい値より小さな値を取り出して平均化したLレベル
値とを比較することにより、各信号強度Im、Irの変化
から周波数fmに対応する信号成分のみを取り出すこと
ができる。
【0032】図6は、第3実施例の透過率測定装置の構
造を示す図である。この第3実施例の装置は、図1に示
す第1実施例の装置の変形例である。第3実施例の装置
は、オートフォーカス機構20からの焦点検出用の計測
光がレーザ光でない場合の構成例を説明する図である。
上記第1実施例では、計測光であるレーザ光が測定波長
λ0と一致せず、干渉フィルタF1が光検出器D1の直前
で測定波長λ0の光のみを選択的に透過させるので、測
定用光源S1の発生する照明光のうち測定波長λ0の光の
みを選択的に取り出すことができるとともに、オートフ
ォーカス機構20からの焦点検出用のレーザ光が光検出
器D1に入射することを阻止できる。一方、この第3実
施例のように、焦点検出用の計測光がレーザ光でない場
合、計測光が測定波長λ0の光成分を含んでいることも
あるので、観察光用の短波長カットフィルタF2と同様
のカラーフィルタF3をオートフォーカス機構20の入
出力位置に配置し、オートフォーカス機構20から出力
される計測光のうち焦点検出波長λ0の光が測定サンプ
ルSPに入射することを防止する。
【0033】以上、実施例に即してこの発明を説明した
が、この発明は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、外部光が直接的に光検出器D1に入射すること
を阻止する第1及び第2遮光部材30、40の形状は、
上記実施例の形状に限られるものではなく、外部からの
外部光がカットされ、照明光、透過光などの測定光が遮
られず、かつ第1及び第2遮光部材30、40間に測定
サンプルSPが配置される十分な隙間が形成される範囲
で任意の形状とすることができる。
【0034】また、上記実施例では、短波長カットフィ
ルタF2を用いて観察用光源S2からの観察光から測定波
長λ0の光を除去して観察光が光検出器D1で検出される
ことを防止しているが、短波長カットフィルタF2の代
わりに、観察時にのみ開放されるシャッタ(図6の従来
例で示したものと同様のもの)を用いることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1の透過率測
定装置によれば、第2遮光部材が、光検出器の周囲を覆
うとともに透過光が当該光検出器に入射するサンプル側
に開口を有し、第1遮光部材の周囲からの外部光が無反
射で直接的に光検出器に入射することを阻止するので、
第1及び第2遮光部材間にサンプルをセットした場合、
外部光が光検出器に入射して透過率の測定結果に悪影響
を及ぼすことを防止することができる。この際、サンプ
ルは第1及び第2遮光部材間にステージによって支持さ
れているだけで足り、サンプルの周囲を暗箱で覆う必要
がないので、サンプルの交換などの作業性を高めること
ができる。また、この装置では、第1フィルタが、照明
光のうち測定波長の光のみを選択的に取り出すので、測
定用光源の発生する照明光のうち測定波長以外のノイズ
光が光検出器に入射することを防止できる。また、この
装置では、第2フィルタが、焦点検出波長の光が光検出
器に入射してノイズを発生させることを防止するので、
合焦機構を動作させつつ精度の高い透過光量測定を行う
ことができる。
【0036】また、請求項2の透過率測定装置によれ
ば、第1及び第2フィルタが、ステージと光検出器との
間に配置される単一のフィルタであるので、装置を簡単
な構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の透過率測定装置の構造を説明する
図である。
【図2】図1の装置の一部を拡大した図である。
【図3】ノイズ光を防止するための遮光板の構造を説明
する図である。
【図4】第2実施例の透過率測定装置の構造を説明する
図である。
【図5】図4の装置の動作を説明する図である。
【図6】第3実施例の透過率測定装置の構造を説明する
図である。
【図7】従来の装置の構造を説明する図である。
【符号の説明】
2 筐体 20 オートフォーカス機構 30 第1遮光部材 40 第2遮光部材 S1 測定用光源 S2 観察用光源 SS ステージ SP 測定サンプル F1 干渉フィルタ L1 反射対物レンズ D1 光検出器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定用光源からの照明光をサンプルに入
    射させる対物レンズと、前記照明光によって照明された
    前記サンプルから出射する透過光の光量を検出する光検
    出器とを備える透過率測定装置において、 前記対物レンズの周囲を覆うとともに、前記照明光が当
    該対物レンズから出射するサンプル側に開口を有する第
    1遮光部材と、 前記光検出器の周囲を覆うとともに、前記透過光が当該
    光検出器に入射するサンプル側に開口を有し、前記第1
    遮光部材の周囲からの外部光が無反射で直接的に前記光
    検出器に入射することを阻止する第2遮光部材と、 前記第1及び第2遮光部材間にサンプルを支持するステ
    ージと、 前記ステージと前記対物レンズとを光軸方向に相対的に
    移動させて合焦動作を行わせる合焦機構と、 前記測定用光源が発生する前記照明光のうち測定波長の
    光のみを選択的に取り出す第1フィルタと、 前記合焦機構が発生する焦点検出波長の光が前記光検出
    器に入射するのを防止する第2フィルタとを備えること
    を特徴とする透過率測定装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2フィルタは、前記ステ
    ージと前記光検出器との間に配置される単一のフィルタ
    であることを特徴とする請求項1記載の透過率測定装
    置。
JP16217695A 1995-06-28 1995-06-28 透過率測定装置 Pending JPH0915153A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16217695A JPH0915153A (ja) 1995-06-28 1995-06-28 透過率測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16217695A JPH0915153A (ja) 1995-06-28 1995-06-28 透過率測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0915153A true JPH0915153A (ja) 1997-01-17

Family

ID=15749467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16217695A Pending JPH0915153A (ja) 1995-06-28 1995-06-28 透過率測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0915153A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002340799A (ja) * 2001-05-14 2002-11-27 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 透孔板の透過率測定方法およびその装置
JP2007093419A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Toppan Printing Co Ltd 画素内膜厚測定装置及び測定方法
JP2012028621A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Tokuyama Corp レーザ光線の繰り返し照射に起因する試料の透過率変動を測定する測定装置
JP2012047732A (ja) * 2010-07-30 2012-03-08 Hoya Corp 透過率測定装置、フォトマスクの透過率検査装置、透過率検査方法、フォトマスク製造方法、パターン転写方法、フォトマスク製品
WO2019021694A1 (ja) * 2017-07-28 2019-01-31 Jfeアドバンテック株式会社 光セパレータ構造及び物質濃度測定装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002340799A (ja) * 2001-05-14 2002-11-27 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 透孔板の透過率測定方法およびその装置
JP2007093419A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Toppan Printing Co Ltd 画素内膜厚測定装置及び測定方法
JP2012028621A (ja) * 2010-07-26 2012-02-09 Tokuyama Corp レーザ光線の繰り返し照射に起因する試料の透過率変動を測定する測定装置
JP2012047732A (ja) * 2010-07-30 2012-03-08 Hoya Corp 透過率測定装置、フォトマスクの透過率検査装置、透過率検査方法、フォトマスク製造方法、パターン転写方法、フォトマスク製品
WO2019021694A1 (ja) * 2017-07-28 2019-01-31 Jfeアドバンテック株式会社 光セパレータ構造及び物質濃度測定装置
JP2019027876A (ja) * 2017-07-28 2019-02-21 Jfeアドバンテック株式会社 光セパレータ構造及び物質濃度測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2806747B2 (ja) 顕微測光装置における反射光測定方法
JPH073365B2 (ja) 顕微分光装置
JPH0623808B2 (ja) 光学器械の自動焦点調節装置
WO2003095996A1 (en) Dual spot phase-sensitive detection
KR19980063666A (ko) 자동초점조정방법 및 장치
JPH10172898A (ja) 観察装置、位置検出装置および該位置検出装置を備えた露光装置
JP2001235684A (ja) 共焦点走査型顕微鏡
JPH0915153A (ja) 透過率測定装置
US6943898B2 (en) Apparatus and method for dual spot inspection of repetitive patterns
JP3431300B2 (ja) 顕微鏡用自動焦点検出装置
JPS6026311A (ja) 暗視野顕微鏡用焦点検出装置
JPS60420A (ja) 螢光顕微測光装置
JPH09184984A (ja) 顕微鏡
JPH0580246A (ja) 自動合焦装置及びそれを備えた観察装置
JPH05241077A (ja) 測光装置
JP3715013B2 (ja) 顕微鏡及びその焦点設定方法
JP2544447B2 (ja) 深さ測定方法および装置
JPH1054793A (ja) 分光反射光量測定装置
JP3217637B2 (ja) 自動焦点合わせ機構付き電子プローブマイクロアナライザ
JPH04177105A (ja) 膜厚測定装置
JPH10133117A (ja) 焦点検出装置を備えた顕微鏡
JP4827344B2 (ja) 光学測定装置
JP2007183111A (ja) 光強度検出装置とこれを有する光学装置、顕微鏡
JP2558202Y2 (ja) 顕微赤外スペクトル測定装置
JPH10160412A (ja) 位置検出装置