WO2019021694A1 - 光セパレータ構造及び物質濃度測定装置 - Google Patents

光セパレータ構造及び物質濃度測定装置 Download PDF

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Abstract

設計及び組立が簡単で、小型化する。発光源3と、発光源3から出射された光の一部を遮って反射させることにより、リファレンス光及びメジャメント光を得る反射器4と、を備える。そして、反射器4で反射することなくそのまま通過するメジャメント光又はリファレンス光を得る。

Description

光セパレータ構造及び物質濃度測定装置
 本発明は、光セパレータ構造及び物質濃度測定装置に関するものである。
 従来、物質濃度を測定する物質濃度測定装置として、例えば水中の有機物濃度を測定する水質監視装置がある。水質監視装置には、光源である低圧水銀灯からの光線を光分離スプリッタにより、検水を透過させるサンプル光線と、それ以外のリファレンス光線に分離するようにしたものが公知である(例えば、特許文献1参照)。
 しかしながら、前記水質監視装置では、分光にビームスプリッターを使用しているため、次のような問題がある。
 すなわち、透過光の屈折(ビームシフト)等を考慮しなければならない。光軸に対してビームスプリッターを正確に45°に傾斜させて組み立てる必要がある。ビームスプリッターの入射光を所定の分割比で反射光と透過光に分割するのは、発光源の発光波長により異なる。このため、設計及び組立が共に複雑になる。
 また、ビームスプリッターは、光路全体をカバーできるように配置しなければならない。しかも、ビームスプリッターは、濁度を測定する波長660nm仕様のものと、UV吸光度を測定する波長253.7nm仕様のものとをそれぞれ用意する必要がある。このため、小型化する上での制約がある。
特開平7-209180号公報
 本発明は、設計及び組立が簡単で、小型化することができる光セパレータ構造及び物質濃度測定装置を提供することを課題とする。
 本発明は、前記課題を解決するための手段として、
 発光源と、
 前記発光源から出射された光の一部を遮って反射させることにより、リファレンス光又はメジャメント光を得る反射器と、
を備え、
 前記反射器で反射することなくそのまま通過するメジャメント光又はリファレンス光を得る、光セパレータ構造を提供する。
 この構成により、発光源から出射した光のうち、一部を遮って反射器で反射させることにより、ビームスプリッターを必要とすることなく、リファレンス光とメジャメント光とに2分割できる。ビームスプリッターを使用せず、反射器を配置しただけであるので、設計及び組立を容易に行え、小型化が可能となる。
 前記反射器は、前記発光源からの光の反射角度を90°とするのが好ましい。
 この構成により、光セパレータ構造の設計及び組立を容易に行うことができる。
 前記反射器で反射させる前記発光源からの光の割合は、メジャメント光の光強度がリファレンス光の光強度以上となるようにするのが好ましい。
 この構成により、透過率の低い試料であっても、メジャメント光の光強度を大きくすることにより対応することができる。
 前記反射器は、基材と、前記基材よりも前記発光源からの光照射による物性変化の少ない材料からなり、少なくとも反射面を構成するメッキ層とを備えているのが好ましい。
 この構成により、長期に亘って使用しても、少なくとも反射面は発光源からの光照射によって物性が変化しにくいので、安定して所望の反射光を得ることができる。
 前記反射器は、反射面の材質を選択可能であるのが好ましい。
 この構成により、使用環境に応じた適切な材質で反射光を得ることができる。
 前記発光源はLED素子であればよい。
 また、本発明は、前記課題を解決するための手段として、
 前記いずれかの光セパレータ構造を有する光学系と、
 前記光学系から得られたメジャメント光が介在させた試料を透過する測定セル部と、
 前記測定セル部の試料を透過したメジャメント光を受光する第1受光部、及び、前記光学系から得られたリファレンス光を受光する第2受光部からなる受光器と、
 前記第1受光部と前記第2受光部とで得られた光強度の差に基づいて、試料中の含有物の濃度を算出する制御部と、
を備える、物質濃度計測装置を提供する。
 この構成により、メジャメント光は測定セル部の試料を透過する。このとき、試料中の含有物の濃度の違いに応じて減衰率が相違する。したがって、第1受光部で受光される光は減衰率に応じた光強度となる。そこで、第1受光部で検出される光強度と、試料を透過することなくそのまま照射されるリファレンス光の光強度とを比較して試料中の含有物の濃度を算出することができる。
 前記光学系は、出射される光の波長が相違する複数の発光源を備え、
 前記受光器は、前記各発光源からのリファレンス光とメジャメント光とをそれぞれ受光する複数の受光部で構成されているのが好ましい。
 この構成により、各発光源から試料の検出項目の違いに応じた適切な波長の光を出射させ、対応する受光部で検出することができる。
 前記試料は液体であってもよい。
 前記発光源は、出射する光のスペクトルが250~260nmにピークがあるのが好ましい。
 この構成により、試料に含まれる含有物の濃度を吸光度に対応する電気信号として検出できる。
 本発明によれば、発光源からの光の一部を反射器によって反射させることにより、リファレンス光とメジャメント光とを得るようにしたので、ビームスプリッターを必要とせず、設計及び組立を容易に行うことができるばかりか、小型化を実現可能となる。
本実施形態に係る水質監視装置の斜視図である。 図1の水質監視装置を反対側から見た斜視図である。 図1の分解斜視図である。 図1の部分断面斜視図である。 図3の第1取付台の部分断面斜視図である。 図3の第2取付台の斜視図である。 図1の水質監視装置の一部を示す概略正面断面図である。
 以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは相違している。
 図1から図3は、本実施形態に係る物質濃度計測装置の一例としての水質監視装置1を示す。水質監視装置1は、装置本体2、発光源3、反射器4、受光器5、及び、制御部である制御装置6(図4参照)を備える。
 図1に示すように、装置本体2は、平面視円形状の基台部7と、この基台部7の下面から所定間隔の隙間(測定セル部8)を形成するようにして延びる第1支持部9及び第2支持部10とで構成されている。基台部7には、表示部(図示せず)や制御装置6が設けられる。
 第1支持部9には、第2支持部10とは反対側に位置する外側面から平面視略矩形状の第1凹所11が形成されている。図3及び図4に示すように、第1凹所11の底面には、第2支持部側に位置する内側面に開口する平面視円形の段付き形状をした第1検出窓12が形成されている。第1検出窓12には、その形状に合わせた段付き形状の第1透過部材13が装着されている。第1透過部材13には、UV光(ultraviolet light)の減衰率が小さい材料からなるガラス(例えば、石英ガラス、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム等)が使用されている。
 第1凹所11には、その底面に第1取付台15がネジ止めされている。
 第1取付台15の側面には、第1凹部16と第2凹部17とが形成されている。図5に示すように、第1凹部16と第2凹部17の底面中央部には、第1貫通孔18と第2貫通孔19とがそれぞれ形成されている。第1凹部16と第2凹部17とには、後述する第1発光素子33と第2発光素子34とがそれぞれ配置される。また、第1凹部16と第2凹部17の底面には、第1貫通孔18と第2貫通孔19の上半部をそれぞれ閉鎖するように、後述する反射部材35,36が設けられる。
 第1取付台15の上面には、第3凹部20と第4凹部21とが形成されている。第3凹部20と第4凹部21の底面には、前記第1凹部16と前記第2凹部17とにそれぞれ連通する第3貫通孔22と第4貫通孔23とがそれぞれ形成されている。第3凹部20と第4凹部21とには、後述する第1光電変換素子37と第2光電変換素子38とがそれぞれ配置される。
 図2に示すように、第2支持部10には、第1支持部9とは反対側に位置する外側面から平面視略矩形状の第2凹所24が形成されている。図4に示すように、第2凹所24の底面には、第1支持部9側に位置する内側面に開口する平面視円形の第2検出窓25が形成されている。第2検出窓25は第1検出窓12に対向している。第2検出窓25には、前記第1透過部材13と同様な形状及び材質からなる第2透過部材26が装着されている。
 第2凹所24には、その底面に向かって第2取付台28がネジ止めされている。
 図6に示すように、第2取付台28の側面には、第5凹部29と第6凹部30とが形成されている。第5凹部29と第6凹部30の底面中央部には第5貫通孔31と第6貫通孔32とがそれぞれ形成されている。第5凹部29と第6凹部30とには、後述する第3光電変換素子39と第4光電変換素子40とがそれぞれ配置される。
 なお、第1凹所11及び第2凹所24は、図示しない蓋体によって密閉状態で閉鎖されるようになっている。また、第1検出窓12と第2検出窓25に対して、第1透過部材13と第2透過部材26とは、その外縁部に図示しないパッキン等を配置することによりそれぞれ封止状態で取り付けられるようになっている。これにより、第1支持部9と第2支持部10の内部での防水性が確保される。
 図3に示すように、発光源3は、第1発光素子33と第2発光素子34とからなる。これら発光素子33,34には共に、LED(Light Emitting Diode)が使用されている。ここで使用するLEDは、リードフレームにLEDチップを実装し、レンズで覆った構成である。各発光素子33,34は円筒形状に形成されており、一端側のレンズが半球状に形成され、他端には外径側に突出した鍔部が形成されている。但し、第1発光素子33には、出射する光のスペクトルが250~260nmにピークがあるものを使用している(ここでは、ピーク波長が253.7nmで、指向性が高く、半値幅が±10°以下の、UV光LED(Urtra Violet optical Light Emitting Diode)を使用している。)。これにより、第1発光素子33を、検出対象物である試料水の含有物の吸光度を測定するために使用できる。第2発光素子34には、出射する光のスペクトルが660nmにピークがあるものを使用している(ここでは、ピーク波長が660nmで、指向性が高く、半値幅が±10°以上の赤色光LED(Red Light Emitting Diode)を使用している。)。これにより、第2発光素子34を、検出対象物である試料水の透過光濁度(例えば、JIS K 0101(1998))を測定するために使用できる。
 反射器4は、第1反射部材35と第2反射部材36とからなる。これら反射部材35,36は共に、基材として金属材料(ここでは、ステンレスを使用)を断面直角二等辺三角形に形成したもので、傾斜面35a,36aを備える。少なくとも傾斜面35a,36aは、鏡面加工されて、表面がメッキ加工(ここでは、光照射による物性変化の少ないAuを使用)されてメッキ層が形成されることにより反射面35a,36aとなる。第1反射部材35は、傾斜面35aが斜め上方に向かうようにして接着や溶接等により第1凹部16の底面に固定される。このとき、一の平面で第1取付台15の第1貫通孔18の上半分を覆った状態とする。第2反射部材36も同様に、第1取付台15の第2貫通孔19の上半分を覆った状態で第1凹部16の底面に固定される。これにより、反射面35a,36aは、発光素子からの光の出射方向に対する傾斜角度が45°となり、この光の上半分を90°方向変換する。
 受光器5は、第1受光部である第1光電変換素子37及び第2光電変換素子38と、第2受光部である第3光電変換素子39及び第4光電変換素子40とで構成されている。第1光電変換素子37と第2光電変換素子38とは共に外周にカラー41を装着された状態で、第1取付台15の第3凹部20と第4凹部21とにそれぞれ装着される。この装着状態では、反射器4で90°方向変換された光が第1光電変換素子37と第2光電変換素子38とでそれぞれ受光される。第1光電変換素子37と第2光電変換素子38とでは、受光した光がその光強度を示す電気信号に変換される。また、第3光電変換素子39及び第4光電変換素子40とは、外周にカラー41を装着された状態で、第2取付台28の第5凹部29と第6凹部30とにそれぞれ装着される。この装着状態では、反射器4で方向変換されることなくそのまま直進し、測定セル部8で試料水を通過した各発光素子33,34からの光の下半分が、第3光電変換素子39と第4光電変換素子40とにそれぞれ受光される。第3光電変換素子39と第4光電変換とでは、受光した光がその光強度を示す電気信号に変換される。
 制御装置6は、各光電変換素子37~40から入力される電気信号に基づいて、試料水の吸光度と濁度とを算出する。
 続いて、前記構成からなる水質監視装置1の組立方法について説明する。
 第1取付台15に、第1反射部材35及び第2反射部材36と、第1発光素子33及び第2発光素子34と、第1光電変換素子37及び第2光電変換素子38とをそれぞれ装着して第1光学ユニット42を形成する。
 第1光学ユニット42を形成する場合、まず、第1取付台15の第1凹部16に第1反射部材35と第2反射部材36とを取り付ける。第1反射部材35は、反射面35aを上方側として一方の平面で第1貫通孔18の上半分を覆うようにして第1凹所11の底面に位置決めする。第2反射部材36も第1反射部材35と同様にして、反射面36aを上方側として一方の平面で第2貫通孔19の上半分を覆うようにして第1凹所11の底面に位置決めする。
 そして、第1凹部16に第1発光素子33を装着し、第2凹部17に第2発光素子34を装着する。これら発光素子33,34の装着では、図示しない円筒状のカラーを各発光素子33,34の外周に取り付ける。そして、接着等により各凹部16,17に固定する。取付状態では、先に取り付けた各反射部材35,36に対して各発光素子33,34のレンズが僅かな間隙を持って対向して位置決めされる。発光素子33,34から出力される光の照射範囲は、各貫通孔18,19の開口面積とほぼ同じサイズである。なお、第1発光素子33と第1反射部材35、第2発光素子34と第2反射部材36によってそれぞれ光セパレータ構造を構成している。
 また、第1取付台15の第3凹部20に第1光電変換素子37を装着し、第4凹部21に第2発光素子34を装着する。これにより、第1発光素子33と第1光電変換素子37とは、第1発光素子33から出力される光の進行方向(光路)と、第1光電変換素子37の軸心とが直交する位置関係となる。また、第2発光素子34と第2光電変換素子38とは、第2発光素子34から出力される光の進行方向(光路)と、第2光電変換素子38の軸心とが直交する位置関係となる。
 このように、第1光学ユニット42を形成する場合、第1取付台15に対して、発光素子33,34、反射部材35,36及び光電変換素子37,38を組み付けることができるので、これらの位置関係を正確に設定しやすい。すなわち、第1取付台15に形成する凹部16,17や貫通孔18,19の内径寸法や位置関係を正確に形成しておくだけで、組み付けた発光素子33,34、反射部材35,36及び光電変換素子37,38の位置関係も正確に設定できる。したがって、加工及び組付精度が要求される部品を第1光学ユニット42として予め完成しておくことができるので、その後の組立作業をスムーズに行うことが可能となる。
 続いて、装置本体2の第1凹所11に形成した第1検出窓12に第1透過部材13を装着する。そして、前述のようにして完成した第1光学ユニット42を、第1凹所11内に装着する。第1光学ユニット42の装着は、第1凹所11内の所定位置に第1取付台15を位置決めし、第1凹所11の底面に第1取付台15をネジ止めすることにより行う。これにより、第1発光素子33及び第2発光素子34から出射される光が通過する領域に第1貫通孔18及び第2貫通孔19の開口をそれぞれ位置させることができる。したがって、第1発光素子33及び第2発光素子34から出射された光のうち、上半分が第1反射部材35及び第2反射部材36でそれぞれ反射してリファレンス光となり、第1光電変換素子37及び第2光電変換素子38へと向かい、残りの下半分がそのまま第1透過部材13を透過するメジャメント光となる。
 また、第2取付台28に第3光電変換素子39と第4光電変換素子40とを装着して第2光学ユニット43を形成する。すなわち、第2取付台28の第5凹部29と第6凹部30とにカラー41を介して第3光電変換素子39と第4光電変換素子40とをそれぞれ装着する。このようにして、第2光学ユニット43が形成されれば、装置本体2の第2凹所24に形成した第2検出窓25に第2透過部材26を取り付けた後、第2光学ユニット43を装着する。この装着状態では、第1発光素子33と第2発光素子34の各出射範囲のうち、下半分に第3光電変換素子39と第4光電変換素子40とが位置する。
 次に、前記構成からなる水質監視装置1の使用方法について説明する。
 水質監視装置1を試料水に浸漬し、第1支持部9と第2支持部10との間の測定セル部8に試料水を介在させる。そして、発光源3の第1発光素子33及び第2発光素子34からそれぞれ前述のようにスペクトルのピーク値が相違する光を出射する。
 図7に示すように、第1発光素子33からの出射光は、上半分が第1反射部材35の反射面35aで反射して90°方向変換され、リファレンス光として上方の第1光電変換素子37で受光される。一方、出射光の下半分はそのまま直進するメジャメント光として、測定セル部8の試料水を透過して減衰した後、第3光電変換素子39に受光される。第1反射部材35により、第1発光素子33から出射された光を、光強度がほぼ同じリファレンス光とメジャメント光とに分割される。制御装置6では、各光電変換素子37,38で変換された電気信号を増幅器を介して受信し、両者を比較することにより、試料水の吸光度を求める。光路長が一定である場合、ランベルト・ベールの法則から試料水の濃度に比例して吸光度が増減することが分かっているので、求めた吸光度から試料水の含有物の濃度を算出することができる。
 第2発光素子34からの出射光も、上半分が第2反射部材36の反射面35aで反射して90°方向変換され、リファレンス光として上方の第2光電変換素子38で受光される。一方、出射光の下半分はそのまま直進するメジャメント光として、測定セル部8の試料水を透過して減衰した後、第4光電変換素子40に受光される。制御装置6では、各光電変換素子37,38で変換された電気信号を受信し、両者を比較することにより、試料水の濁度を求める。
 このように、前記実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)第1発光素子33、第1反射部材35及び第1光電変換素子37のそれぞれの位置関係と、第2発光素子34、第2反射部材36及び第2光電変換素子38のそれぞれの位置関係とを、予め同じ第1取付台15に組み付けることで精度良く設定できる。
(2)光学系を第1光学ユニット42と第2光学ユニット43とに集約しているので、装置本体2への組付作業を簡略化できる。
(3)反射部材で発光素子からの光の一部を反射させるだけの構成であるので、設計が簡単で、ビームスプリッターのような広い占有スペースが不要であり、又、高い組付精度も必要としない。
 なお、本発明は、前記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
 前記実施形態では、試料が液体である場合について説明したが、気体であっても同様である。
 前記実施形態では、反射器4での反射角度を90°としたが、この角度に限らず、装置の仕様に応じて種々の角度に設定することができる。
 前記実施形態では、反射器4で第1貫通孔18の上半分を覆うようにしたが、下半分、右半分あるいは左半分を覆う等、いずれかの位置で半分を覆うようにしてもよい。また、覆うのは半分に限らず、必要に応じて割合を変更することもできる。
 前記実施形態では、反射器4で反射させた光をリファレンス光とし、反射させずにそのまま通過させた光をメジャメント光としたが、逆としてもよい。この場合、測定セル部8にはメジャメント光である反射光が透過するようにすればよい。
 前記実施形態では、反射器4の各反射部材35,36を金属材料の表面にメッキ層を形成するようにした構成としたが、純度の高いアルミニウムで構成することにより、メッキ層を不要とすることもできる。この場合、反射面でのUV光の反射率を90%以上とすることができる(金メッキの場合、UV光の反射率は30%程度である。)。
 前記実施形態では、発光素子、反射部材及び光電変換素子を2組設けるようにしたが、用途に応じていずれか一方の1組のみで構成することもできる。また用途があれば、スペクトルのピーク値が相違する光をそれぞれ出射する3組以上とすることも可能である。
 前記実施形態では、制御装置6を装置本体2に設けるようにしたが、別に設けるようにしてもよい。各光電変換素子37,38での検出信号は、制御装置6には有線で入力するようにしてもよいし、通信手段を設けて無線で入力できるようにしてもよい。
 前記実施形態では、反射部材35,36により発光素子33,34からの光の半分を反射させて、リファレンス光とメジャメント光の光強度がほぼ同じとなるようにしたが、リファレンス光に比べてメジャメント光の割合を増やしてその光強度を大きくするようにしてもよい。これによれば、試料の含有物が多くて含有物による吸光度が高い場合であっても、メジャメント光の光強度を大きくすることで対応(検出)することができる。
 前記実施形態では、第1発光素子33からの光を第1反射部材35で、第2発光素子34からの光を第2反射部材36でそれぞれ別個に反射させるようにしたが、共通の反射部材で反射させるように構成してもよい。これによれば、反射部材35,36の取付作業を簡略化して、より一層、第1光学ユニット42を小型化することが可能となる。
 1…水質監視装置
 2…装置本体
 3…発光源
 4…反射器
 5…受光器
 6…制御装置
 7…基台部
 8…測定セル部
 9…第1支持部
 10…第2支持部
 11…第1凹所
 12…第1検出窓
 13…第1透過部材
 15…第1取付台
 16…第1凹部
 17…第2凹部
 18…第1貫通孔
 19…第2貫通孔
 20…第3凹部
 21…第4凹部
 22…第3貫通孔
 23…第4貫通孔
 24…第2凹所
 25…第2検出窓
 26…第2透過部材
 28…第2取付台
 29…第5凹部
 30…第6凹部
 31…第5貫通孔
 32…第6貫通孔
 33…第1発光素子
 34…第2発光素子
 35…第1反射部材
 36…第2反射部材
 37…第1光電変換素子
 38…第2光電変換素子
 39…第3光電変換素子
 40…第4光電変換素子
 41…カラー
 42…第1光学ユニット
 43…第2光学ユニット

Claims (10)

  1.  発光源と、
     前記発光源から出射された光の一部を遮って反射させることにより、リファレンス光又はメジャメント光を得る反射器と、
    を備え、
     前記反射器で反射することなくそのまま通過するメジャメント光又はリファレンス光を得る、光セパレータ構造。
  2.  前記反射器は、前記発光源からの光の反射角度を90°とするものである、請求項1に記載の光セパレータ構造。
  3.  前記反射器で反射させる前記発光源からの光の割合は、メジャメント光の光強度がリファレンス光の光強度以上となるようにしている、請求項1又は2に記載の光セパレータ構造。
  4.  前記反射器は、基材と、前記基材よりも前記発光源からの光照射による物性変化の少ない材料からなり、少なくとも反射面を構成するメッキ層とを備えている、請求項1から3のいずれか1項に記載の光セパレータ構造。
  5.  前記反射器は、反射面の材質を選択可能である、請求項1から4のいずれか1項に記載の光セパレータ構造。
  6.  前記発光源はLED素子である、請求項1から5のいずれか1項に記載の光セパレータ構造。
  7.  請求項1から6のいずれか1項に記載の光セパレータ構造を有する光学系と、
     前記光学系からのメジャメント光が介在する試料を透過する測定セル部と、
     前記測定セル部の試料を透過したメジャメント光を受光する第1受光部、及び、前記光学系から得られたリファレンス光を受光する第2受光部からなる受光器と、
     前記第1受光部と前記第2受光部とで得られた光強度の差に基づいて、試料中の含有物の濃度を算出する制御部と、
    を備える、物質濃度計測装置。
  8.  前記光学系は、出射される光の波長が相違する複数の発光源を備え、
     前記受光器は、前記各発光源からのリファレンス光とメジャメント光とをそれぞれ受光する複数の受光部で構成されている、請求項7に記載の物質濃度計測装置。
  9.  前記試料は液体である、請求項7又は8に記載の物質濃度計測装置。
  10.  前記発光源は、出射する光のスペクトルが250~260nmにピークがある、請求項7から9のいずれか1項に記載の物質濃度計測装置。
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