JPH09151410A

JPH09151410A - 融雪装置

Info

Publication number: JPH09151410A
Application number: JP31322995A
Authority: JP
Inventors: Haruo Nomura; 春夫野村
Original assignee: NOMURA MACHINE TOOL WORKS; NOMURA SEISAKUSHO KK
Current assignee: NOMURA MACHINE TOOL WORKS; NOMURA SEISAKUSHO KK
Priority date: 1995-11-30
Filing date: 1995-11-30
Publication date: 1997-06-10

Abstract

(57)【要約】【課題】加温管２が埋設構造となりながらも、施行が
非常に容易となり、融雪効果も極めて秀れた融雪装置を
提供すること。【解決手段】地面に凹条部１を多数並設し、この凹条
部１内に加熱された水や井戸水などの加温水や暖水を通
水せしめる加温管２を配設した融雪装置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】地面の積雪や盛雪を消雪する
融雪装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
地面の融雪装置としては単に散水ホースや散水管を這わ
せたのでは、通交の妨げとなったり、車が踏み付けると
散水が激しくなったり、破損したりする問題があるた
め、地中に消雪パイプを埋設したり、ヒートパイプを埋
設したりする手法が一般的であるが、反面いずれも埋設
構造であるため、その施行は厄介であり、それだけ施行
コストは高く、また消雪範囲を広くしようとすれば一層
施行コストも高くなる。

【０００３】また、消雪作用はなかなか一様には働かな
い。

【０００４】本発明は、埋設タイプの利点を保有しつつ
このような問題点が解決され、消雪パイプやヒートパイ
プに比べて施行コストがかからず、消雪作用も適用地面
に対して一様に作用し良好な融雪効果が得られる画期的
な融雪装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。

【０００６】地面に凹条部１を多数並設し、この凹条部
１内に加熱された水や井戸水などの加温水や暖水を通水
せしめる加温管２を配設したことを特徴とする融雪装置
に係るものである。

【０００７】また、前記加温管２の外径を加温管２の上
端部が前記凹条部１の上端部に略一致するように設定し
たことを特徴とする請求項１記載の融雪装置に係るもの
である。

【０００８】また、多数本のチャンネル状杆１Ａを載置
して地面に前記凹条部１を多数並設形成し、この凹条部
１内にチャンネル状杆１Ａの端部で折り返し連設される
前記加温管２を配設したことを特徴とする請求項１，２
のいずれか１項に記載の融雪装置に係るものである。

【０００９】また、前記チャンネル状杆１Ａを複数本づ
つ結束し、この結束したチャンネル状杆１Ａを形成面に
載置して前記凹条部１を地面に多数並設形成したことを
特徴とする請求項３記載の融雪装置に係るものである。

【００１０】また、前記請求項１〜４のいずれか１項に
記載の融雪装置を駐車場の地面に適用したことを特徴と
する融雪装置に係るものである。

【００１１】また、前記請求項１〜４のいずれか１項に
記載の融雪装置を屋根の軒下や家屋の脇の空き地など雪
が積雪する箇所若しくは雪を投入することにより盛雪す
る箇所に適用して融雪用地面を形成し得るように構成し
たことを特徴とする融雪装置に係るものである。

【００１２】

【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
（発明をどのように実施するか）を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。

【００１３】多数並設形成した凹条部１上に降った積雪
や投げ雪（盛雪）は、この凹条部１内に入り込んだり、
凹条部１内の加温管２に当接し、加温管２の熱により融
雪される。また、この融雪水はこの凹条部１内に溜まり
加温管２により加温されることにより融雪用の暖水とし
て作用し、一層融雪効果を助長する。

【００１４】

【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。

【００１５】整地した地面（形成面）に、例えば、図示
したような多数本のチャンネル状杆１Ａを載置して地面
に前記凹条部１を多数並設形成し、この凹条部１内に加
熱された水や井戸水などの加温水や暖水を通水せしめる
加温管２を配設する。

【００１６】この加温管２は、上端部が前記凹条部１の
上端部に略一致するように設定する。

【００１７】例えば、図示したように加温管２の左右に
貯水できる水槽部３（融雪水を貯め受けるスペース）を
残して、この凹条部１を埋めるように加温管２を配設収
納すると共に、この加温管２の上端部がやや凹条部１内
に没入した状態か或いはやや上方に突出した状態か或い
は図示したように丁度合致する状態に設定して、この上
を少なくとも車両が支障なく走行でき、人が歩いても少
しは歩きずらくはなるが、足先や靴底が凹条部１内には
まり込んでしまうことなく、歩行可能となるように設計
している。このチャンネル状杆１Ａを図６に示すように
上部左右に水平片部を有するように形成すれば一層通行
・歩行が良好となる。

【００１８】勿論、この凹条部１を歩行し易いように網
板などで閉塞しても良い。

【００１９】また、この加温管２は、この凹条部１内に
チャンネル状杆１Ａの端部で折り返し連結され、この折
り返し連結部２Ａを押さえ板４により上部を隠蔽し、加
温管２が凹条部１内から浮き上がり突出しないように固
定している。

【００２０】また、前記チャンネル状杆１Ａを複数本づ
つ結束具５により結束し、この結束したチャンネル状杆
１Ａ毎を形成面に並設載置して前記凹条部１を地面に多
数並設形成するように構成している。

【００２１】従って、施行が非常に容易となり、施行能
率も向上する。

【００２２】即ち、本実施例では凹条部１をコンクリー
ト成形などによって成形せずとも、チャンネル状杆１Ａ
を載置できる形成面を形成した後、或いは既存の地面を
形成面とし、この形成面上に単に結束したチャンネル状
杆１Ａを次々と突き合わせながら並設すれば良いことに
なる。また、予めこのチャンネル状杆１Ａ内に加温管２
を配しておき、端部の押さえ板４によりこの加温管２を
チャンネル状杆１Ａ内に固定し、この状態で形成面に載
置した上で、押さえ板４に連設した取付板６を形成面に
止着固定して施行するようにしても良く、いずれにして
も施行が非常に容易となる。

【００２３】また、この加温管２に通水する加温水や暖
水はボイラーなどからポンプを介して通水しても良い
し、消雪パイプに連結している既存の地下水の導水管に
連結してポンプにより送水するようにしても良い。ま
た、この加温管２に散水孔を設けて散水も行うようにし
ても良い。

【００２４】従って、本実施例は加温管２が埋設構造
（完全な埋設構造ではない）となりながらも、上述のよ
うに施行が非常に容易となり、保守も簡単で、融雪効果
も貯水による水槽方式と加温管２により加温方式とによ
る相乗効果により極めて良好な融雪効果を発揮すると共
に、一様に融雪作用が発揮される秀れた融雪装置とな
る。

【００２５】本実施例のこの融雪装置は、駐車場の地面
に適用すれば、施行コストをかけずに融雪ムラのない良
好な融雪付の駐車場を構築できる。

【００２６】また、屋根の軒下や家屋の脇の空き地など
雪が積雪する箇所若しくは投入することにより盛雪する
箇所に適用して融雪用地面を形成することも可能で、特
に軒下に設ければ、屋根からの落雪も容易に融雪し、軒
下に積雪が高く積まれることなく、また、屋根の雪降ろ
しに際しても降ろした雪の消雪の苦労が軽減される。

【００２７】

【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、加
温管を埋設する構造となりながらも、上述のように施行
が非常に容易となり、保守も容易で、融雪効果も貯水に
よる水槽方式と加温管により加温方式とによる相乗効果
により極めて良好であると共に、一様に融雪作用が発揮
される秀れた融雪装置となる。

【００２８】請求項２記載の発明においては、この融雪
装置を施行した地面上を車両が通行したりすることに支
障が生じにくくまた人が歩行することも可能となるよう
に設計し易くなり、実用性に秀れた融雪装置となる。

【００２９】請求項３記載の発明においては、単にチャ
ンネル状杆を載置するだけで凹条部を地面に形成でき、
コンクリート成形により凹条部を成形する場合に比して
一層本発明の施行が容易となり、画期的な融雪装置とな
る。

【００３０】請求項４記載の発明においては、このチャ
ンネル状杆を予め束ねておくから、チャンネル状杆の載
置作業が一層容易となり、施行後も位置ズレせず安全性
に秀れた融雪装置となる。

【００３１】請求項５記載の発明においては、施行費が
かからず融雪効果に秀れた駐車場を簡単に提供できる融
雪装置となる。

【００３２】請求項６記載の発明においては、同様に融
雪用地面を提供でき、特に軒下に設ければ、屋根からの
落雪も容易に融雪し、軒下に積雪が高く積まれることな
く、また、屋根の雪降ろしに際しても降ろした雪の消雪
の苦労が軽減される画期的な融雪装置となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の説明平面面である。

【図２】本実施例の説明正断面図である。

【図３】本実施例の要部の拡大側断面図である。

【図４】本実施例の要部の拡大平面図である。

【図５】本実施例の要部の拡大正断面図である。

【図６】本実施例のチャンネル状杆の別例を示す要部の
拡大正断面図である。

【符号の説明】

１凹条部１Ａチャンネル状杆２加温管

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】地面に凹条部を多数並設し、この凹条部
内に加熱された水や井戸水などの加温水や暖水を通水せ
しめる加温管を配設したことを特徴とする融雪装置。
【請求項２】前記加温管の外径を加温管の上端部が前
記凹条部の上端部に略一致するように設定したことを特
徴とする請求項１記載の融雪装置。
【請求項３】多数本のチャンネル状杆を載置して地面
に前記凹条部を多数並設形成し、この凹条部内にチャン
ネル状杆の端部で折り返し連設される前記加温管を配設
したことを特徴とする請求項１，２のいずれか１項に記
載の融雪装置。
【請求項４】前記チャンネル状杆を複数本づつ結束
し、この結束したチャンネル状杆を形成面に載置して前
記凹条部を地面に多数並設形成したことを特徴とする請
求項３記載の融雪装置。
【請求項５】前記請求項１〜４のいずれか１項に記載
の融雪装置を駐車場の地面に適用したことを特徴とする
融雪装置。
【請求項６】前記請求項１〜４のいずれか１項に記載
の融雪装置を屋根の軒下や家屋の脇の空き地など雪が積
雪する箇所若しくは雪を投入することにより盛雪する箇
所に適用して融雪用地面を形成し得るように構成したこ
とを特徴とする融雪装置。