JP2005179916A - 凍結防止版及び凍結防止路面 - Google Patents

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Abstract

【課題】設置面への施工時には手間と時間とを削減でき、使用時には凍結防止液を設置面の広範囲に均一に無駄なく保持させて凍結防止効果を発揮させることができ、凍結防止液の供給及びタンクの設置が困難な場合でも凍結防止液の保持力を増すことで、事前の散布を可能とし、車上散布の回数を低減することができ、設置面の掘り起こし時には容易に且つ破損させることなく取り外し及び再施工が可能で再利用性が高い凍結防止版を提供する。
【解決手段】プレキャスト成形された非通液性のコンクリート下層部11と、コンクリート下層部11の上に積層された凍結防止液L又は雨水Wを含浸可能な連泡状の多孔質空隙を有する多孔質コンクリート上層部20とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、道路(車道及び歩道を含む)、駐車場、歩道橋、橋梁、住宅の敷地、護岸、滑走路等の様々な設置面に設置される凍結防止版、特に該凍結防止版を用いた道路の凍結防止路面に関するものである。
従来の道路・駐車場用の凍結防止方法には、地熱や電熱等で直接路面の温度を高めて凍りにくくする方法と、凍結防止液を用いて路面を凍りにくくする方法とが知られているが、本発明は後者の方法に着目したものである。後者の方法では、主として作業者が凍結防止液を路面に車上散布しているが、気象急変時等に自動的に凍結防止液を路面の一部から浸出させる方法もある。この浸出方法に用いる浸出装置として、例えば図8に示すように、アスファルトやコンクリート舗装されている路面60に複数個の浸出部材61をその上表面のみが露出するように埋設し(例えば特許文献1)、路面60から外れた所に凍結防止液を貯溜したタンク62を設置し、各浸出部材61とタンク62とを同じく路面60に埋設された供給管63で連結して、凍結防止液Lをタンク62から供給管63を経て浸出部材61に供給し、浸出部材61から路面60上に浸出させる装置が知られている。浸出した凍結防止液Lは路面60上を流れ、さらに通行車輌によって路面60に拡散される。また、施工効率の向上、取り外し等を考慮し、プレキャスト化された路面60と同様な構造のユニットが考案されている。
特開2001−3327公報
ところが、上記の浸出装置では、路面60に保持される凍結防止液Lの量に制限があるため、降雪時には断続的な凍結防止液Lの補充が必要であり、また降雪前にあらかじめ凍結防止液Lを路面60に散布して保持させておくことが難しく、適時に適量の凍結防止液Lを供給するシステムの設置及び多量に貯溜できるタンク62の設置が不可欠となっていた。
さらに、路面60下の水道管、ケーブル管、ガス管の引込工事や改修工事のために路面60を掘り返す際には、壊した路面60から浸出部材61や供給管63をうまく取り外した後、再施工する路面60に再び埋設して再利用することになるが、その作業には大変な手間がかかる。また、取り外す際に浸出部材61や供給管63が破損してしまい、再利用できないこともある。
本発明の目的は、上記課題を解決し、設置面への施工時には手間と時間とを削減でき、使用時には凍結防止液を設置面の広範囲に均一に無駄なく保持させて凍結防止効果を発揮させることができ、凍結防止液の供給及びタンクの設置が困難な場合でも凍結防止液の保持力を増すことで、事前の散布を可能とし、車上散布の回数を低減することができ、設置面の掘り起こし時には容易に且つ破損させることなく取り外し及び再施工が可能で再利用性が高い凍結防止版及び凍結防止路面を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の凍結防止版は、プレキャスト成形された非通液性のコンクリート下層部と、該コンクリート下層部の上に積層された凍結防止液又は雨水を含浸可能な連泡状の多孔質空隙を有する多孔質コンクリート上層部とを含むことを特徴とする。
この凍結防止版は、1枚が独立して又は複数枚が間隔をおいて設置面に設置されてもよいし、複数枚が端面同士を突き合わせて設置面に設置されてもよい。前者の場合にはコンクリート下層部の上面全周縁部に、後者の場合にはコンクリート下層部の上面周縁部のうち少なくとも前記突き合わせがされない端面に沿った部位に、多孔質コンクリート上層部の端面を取り囲む枠部が起立形成されることが好ましい。
また、コンクリート下層部の一部に排水口が設けられ、該排水口を開閉する開閉部材が設けられることが好ましい。この場合、コンクリート下層部の上面の少なくとも一部を排水口に向かうにつれて低くなるように傾斜させ、多孔質コンクリート上層部の上面を略水平とすることが好ましい。
また、本発明の凍結防止路面は、プレキャスト成形された非通液性のコンクリート下層部と、該コンクリート下層部の上に積層された凍結防止液又は雨水を含浸可能な連泡の多孔質を有する多孔質コンクリート上層部とを含む凍結防止版が、路面の中央線から左右の路肩に向けてそれぞれ設置され、且つ、路面の長さ方向に端面同士を突き合わせて複数設置されてなり、前記コンクリート下層部のうち路肩に近い部位に排水口が設けられ、該排水口を開閉する開閉部材が設けられたことを特徴とする。
この路面の長さ方向に隣り合う二枚の凍結防止版の上面に前記突き合わされた端面に跨る平面四角形の凹所が形成され、該凹所に平面四角形の連結板が略面一に嵌合されて各凍結防止版に固定されることにより、両凍結防止版が連結されることが好ましい。また、この平面四角形の四辺が路面の長さ方向に対して30〜60度をなすことが好ましい。
上記の凍結防止版の寸法は、特に限定されないが、路面に設置される場合には、路面の幅(中央線を境に左右別通行する路面では路面の全幅でも半幅でもよい)の大半(例えば2/3以上)を占める幅を備えていることが好ましい。具体的には、幅2000〜6000mm、長さ1000〜4000mm、厚さ50〜300mmである。また、凍結防止版の平面形状は、製造も設置も容易な四角板状が適当であるが、設置面に応じて適宜変更できる。「多孔質コンクリート上層部」の空隙率は、特に限定されないが、10〜50%が好ましい。「凍結防止液」の材料は、特に限定されないが、塩化カルシウムのような塩素系薬剤、酢酸系薬剤と油脂の組み合わせのような非塩素系薬剤等を例示できる。非塩素系薬剤の場合、植物の成長を阻害せず、鉄、コンクリート等に対する腐食がほとんどないことからより好ましい。
本発明に係る凍結防止版及び凍結防止路面によれば、設置面への施工時には手間と時間とを削減でき、使用時には凍結防止液を設置面の広範囲に均一に無駄なく保持させて凍結防止効果を発揮させることができ、凍結防止液の供給及びタンクの設置が困難な場合でも凍結防止液の保持力を増すことで、事前の散布を可能とし、車上散布の回数を低減することができ、設置面の掘り起こし時には容易に且つ破損させることなく取り外し及び再施工が可能で再利用性が高いという優れた効果を奏する。
凍結防止版は、プレキャスト成形された非通液性のコンクリート下層部と、該コンクリート下層部の上に積層された凍結防止液又は雨水を含浸可能な連泡状の多孔質空隙を有する多孔質コンクリート上層部とを含む。この複数枚の凍結防止版が、端面同士を突き合わせて設置面に設置され、コンクリート下層部の上面周縁部のうち少なくとも突き合わせがされない端面に沿った部位に多孔質コンクリート上層部の端面を取り囲む枠部が起立形成されることを例示できる。また、コンクリート下層部の一部に排水口を設け、この排水口を開閉する開閉部材を設け、コンクリート下層部の上面の少なくとも一部を排水口に向かうにつれて低くなるように傾斜させ、多孔質コンクリート上層部の上面を略水平とするとよい。
凍結防止路面は、プレキャスト成形された非通液性のコンクリート下層部と、該コンクリート下層部の上に積層された凍結防止液又は雨水を含浸可能な連泡の多孔質を有する多孔質コンクリート上層部とを含む凍結防止版が、路面の中央線から左右の路肩に向けてそれぞれ設置され、且つ、路面の長さ方向に端面同士を突き合わせて複数設置されてなり、コンクリート下層部のうち路肩に近い部位に排水口が設けられ、排水口を開閉する開閉部材が設けられている。路面の長さ方向に隣り合う二枚の凍結防止版の上面に前記突き合わされた端面に跨る平面四角形の凹所が形成され、凹所に平面四角形の連結板が略面一に嵌合されて各凍結防止版に固定されることにより、両凍結防止版が連結されることを例示できる。この平面四角形の四辺が路面の長さ方向に対して30〜60度をなすとよい。
以下、本発明を凍結防止路面とそれに使用する凍結防止版に具体化した実施例について、図1〜図7に基づき説明する。本実施例では、車道1の路面の中央線2から左右の路肩3に向けてそれぞれ一枚の連続した凍結防止版10が設置され、この凍結防止版10が車道1の長さ方向に端面同士を突き合わせて複数設置されて使用される。従って、凍結防止版10の幅は車道1の幅の略半幅である。また、歩道6の路面にも凍結防止版30が設置され、この凍結防止版30も歩道6の長さ方向に端面同士を突き合わせて複数設置されて使用される。車道1の路肩3には側溝4が設けられ、車道1と歩道6との間には歩車道境界ブロック5が設けられている。
まず、車道1の凍結防止版10について詳述する。この凍結防止版10は、プレキャスト成形された非通液性のコンクリート下層部11と、該コンクリート下層部11上に積層された凍結防止液又は雨水を含浸可能な連泡状の多孔質空隙を有する多孔質コンクリート上層部20とを含んでいる。図1において多孔質コンクリート上層部20の上面に付したクロスハッチングは、多孔質コンクリート上層部20に含浸された凍結防止液Lを表している。また、図2において2点鎖線による矢印は、多孔質コンクリート上層部20に含浸されてコンクリート下層部11の上面を流れる雨水Wを表している。
コンクリート下層部11は、工場にて一般的なコンクリート材料により補強鉄筋を埋設してプレキャスト成形された四角板状のものである。その寸法は、幅2500〜4000mm、長さ1500〜3000mm、厚さ100〜250mmである。コンクリート下層部11の上面周縁部のうち中央線2側の端面に沿った部位と路肩3側の端面に沿った部位とには、多孔質コンクリート上層部20の両端面を取り囲む枠部15がそれぞれ起立形成されている。また、コンクリート下層部11の路肩3側の端面には排水口16が設けられ、該排水口16は開閉部材17としての例えば軟質樹脂製の栓を差し込むことで開閉可能に塞ぐことができる。
コンクリート下層部11の上面は、図5に示すように、長さ方向の両縁付近が水平面12であり、長さ方向の中央部が中央線2側より路肩3側ほど低く傾斜した斜面13であり、各水平面12と斜面13との間が斜面13側ほど低く傾斜した斜面14であり、斜面14の路肩3側の端部14aは前記排水口16に連通するように大きく傾斜している。すなわち、コンクリート下層部11の上面は水平面12を除く大半部が、排水口16に向かうにつれて低くなるように傾斜している。なお、水平面12を無くし、上面全てを傾斜させてもよい。
多孔質コンクリート上層部20は、工場にて発泡性コンクリート材料によりプレキャスト成形された四角板状のものである。その寸法は、幅及び長さについてはコンクリート下層部11に合致するように(前記枠部15分を除いて)略同じであり、厚さは30〜100mmである。コンクリートの空隙率は10〜30%である。多孔質コンクリート上層部20の下面は、コンクリート下層部11の上面に略全面的に合致して当接するように、コンクリート下層部11の上面の傾斜に対応して傾斜している。一方、多孔質コンクリート上層部20の上面は略水平となっている。
この凍結防止版10の設置及び連結は次のとおりである。中央線2から左右の路肩3に向けてそれぞれ設置される左右の凍結防止版10,10は、路肩3側の各端面が所定距離(例えば100mm程度)だけ離間するように配置され、その離間部分にアスファルト等の路面用材料7が充填される。
また、車道1の長さ方向に隣り合う二枚の凍結防止版10は、前記のとおり端面同士を突き合わせて設置され、該端面間にゴム製の止水パッキン27が介装された上で、次のようにして連結される。この隣り合う二枚の凍結防止版10の上面、すなわち多孔質コンクリート上層部20(さらにコンクリート下層部11にかかってもよい)には、前記突き合わされた端面に跨る平面四角形の凹所21が形成されている。図示例では、各凍結防止版10の多孔質コンクリート上層部20の複数箇所に平面直角二等辺三角形の凹所21aが形成され、この凹所21aが隣り合って一辺約500mm、深さ約50mmの平面略正方形の凹所21を形成している。よって、凹所21(次の連結板23も同じ)の平面略正方形の四辺は、車道1の長さ方向に対して約45度をなしている。凹所21の底の各コンクリート下層部11には複数のアンカーナット22が埋設されている。凹所21には、凹所21と略同一寸法形状の連結板23が(上面どうしが)略面一となるように落とし込まれて嵌合され、各コンクリート下層部11のアンカーナット22にボルト25で固定されることにより、両凍結防止版10が連結されている。連結板23は補強鉄版24を埋設した硬質ゴムで形成されており、その上面には前記ボルト25の頭を落とし込む凹部26が設けられている。
こうして設置された凍結防止版10の路肩3側の端面は前記側溝4の側壁に接しており、該側溝4の側壁には排水口16に連通する排水穴8が形成されている。従って、前記開閉部材17は、側溝4の蓋9をあけて側溝4の内側から排水穴8を経て排水口16に差し込むことができるようになっている。
次に、歩道6の凍結防止版30について説明すると、この凍結防止版30も基本的な構成は凍結防止版10と共通であり、プレキャスト成形された非通液性のコンクリート下層部31と、該コンクリート下層部31の上に積層された雨水を含浸可能な連泡状の多孔質空隙を有する多孔質コンクリート上層部32とを含んでいる。コンクリート下層部31の路肩3側の端面には排水口33が設けられ、コンクリート下層部31の上面は排水口33に向かうにつれて低くなるように傾斜している。コンクリート下層部31の路肩3側の端面は歩車道境界ブロック5に接しており、該歩車道境界ブロック5には排水口33に連通する排水穴34が形成されている。
以上のように構成された凍結防止路面は、次のような作用効果を奏する。
(1)路面の施工と作用効果
凍結防止版10,30は、いずれも工場にてプレキャスト成形されたコンクリート下層部11,31と多孔質コンクリート上層部20,32とからなるものであり、現場の路面に設置して前記連結板23による連結と路面用材料7の充填を行うだけで容易に施工することができる。よって、前記従来例のように浸出部材などが破損するといったおそれもない。また、前記管工事のために路面を掘り返す際には、前記連結板23による連結を解いて凍結防止版10,30を剥がせばよいので作業が容易であり、再施工する際にも路面に再び凍結防止版10,30を設置するだけなので作業が容易である。また、凍結防止版10,30が破損するおそももなく、再利用性が高い。
(2)本来の凍結防止路面としての使用と作用効果
車道1の路面の凍結が起こる時期には、図1及び図3に示すように、凍結防止版10の排水口16に開閉部材17を差し込んで該排水口16を閉鎖する。そして、凍結防止液Lとして例えばカマグ(北海道日本油脂株式会社の商品名)を多孔質コンクリート上層部20にその上から注ぎ、その連泡状の多孔質空隙に含浸させて満たす。多孔質コンクリート上層部20の端面を取り囲むコンクリート下層部11の枠部15は凍結防止液Lを保持する。よって、凍結防止液Lが、多孔質コンクリート上層部20の全体に偏ることなく均一に満たされた状態に保たれ、前記のとおり図1にクロスハッチングで表すように、多孔質コンクリート上層部20全体の表面に浸出しているため、凍結防止液Lによる凍結防止効果を路面の広範囲にわたって発揮させることができる。すなわち、従来のように凍結防止液Lが路面の傾斜方向に流れてしまったり、一部の凹所に溜まってしまったりすることがないので、無駄がない。また、凍結防止液Lは多孔質コンクリート上層部20に含浸されて長時間保持されるため、所定期間おきに補充する程度で済む。すなわち、従来例のようにタンクを設けて絶えず凍結防止液を供給する必要がないため、設置コスト及びランニングコストがかからない。
(3)排水性路面としての使用と作用効果
車道1の路面の凍結が起こらない時期には、図2に示すように、凍結防止版10の排水口16から開閉部材17を抜いて該排水口16を開放する。それ以前に多孔質コンクリート上層部20に凍結防止液Lが満たされていた場合には、凍結防止液Lは、その一部が排水口16から側溝4に抜かれ(回収してもよい)、残りが多孔質コンクリート上層部20から揮発するため、やがて消失する。
そして、この使用状態で車道1に雨が降ると、雨水Wは多孔質コンクリート上層部20の連泡状の多孔質空隙に流動可能に含浸され、前記のとおり図2に2点鎖線による矢印で表すように、コンクリート下層部11の傾斜した上面を流れて排水口16に集まり、該排水口16から排水穴8を経て側溝4に効率的に排水される。また、歩道6に降った雨水Wも、凍結防止版30の多孔質コンクリート上層部32に流動可能に含浸され、コンクリート下層部31の傾斜した上面を流れて排水口33に集まり、該排水口33から排水穴34を経て側溝4に効率的に排水される。
(4)その他の作用効果
従来の排水性路面は、路面そのものを傾斜させて雨水等を路肩に排水させているので、車両の走行性が悪い。これに対して、本実施例の路面は、凍結防止版10の上表面が略水平なので、車両の走行性が良い。また、連結板23及び凹所21の四辺が路面の長さ方向に対して略45度をなすので、図7(b)に示すように、その上を車両が走行する際にタイヤ接地面36がこの四辺に斜めに接するため、仮にこの四辺に段差や間隙があったとしても車両に振動が起こりにくい。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば次のように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更して具体化することもできる。
(1)凍結防止版の形状を路面の大きさに合わせて変更すること。
(2)凍結防止版の上面周縁部の全周に枠部を設けること。
(3)凍結防止版を路面の一部のみに設置すること。
(4)複数の凍結防止版を互いに間隔をおいて独立して設置すること。
本発明の実施例1に係る凍結防止路面の凍結防止使用時の斜視図である。 同凍結防止路面の排水使用時の斜視図である。 同凍結防止路面の断面図である。 同凍結防止路面に使用する凍結防止版の斜視図である。 同凍結防止版のコンクリート下層部の上面を示す斜視図である。 同凍結防止版の連結部を示す斜視図である。 (a)は図6のVII−VII断面図、(b)は同連結部におけるタイヤ接地域の作用図である。 従来の凍結防止路面を一部破断して示す斜視図である。
符号の説明
1 車道
2 中央線
3 路肩
6 歩道
10 凍結防止版
11 コンクリート下層部
15 枠部
16 排水口
17 開閉部材
20 多孔質コンクリート上層部
21 凹所
23 連結板
30 凍結防止版
31 コンクリート下層部
32 多孔質コンクリート上層部
33 排水口

Claims (8)

  1. プレキャスト成形された非通液性のコンクリート下層部と、該コンクリート下層部の上に積層された凍結防止液又は雨水を含浸可能な連泡状の多孔質空隙を有する多孔質コンクリート上層部とを含む凍結防止版。
  2. 複数枚の前記凍結防止版が、端面同士を突き合わせて設置面に設置される請求項1記載の凍結防止版。
  3. 前記コンクリート下層部の上面周縁部のうち少なくとも前記突き合わせがされない端面に沿った部位に前記多孔質コンクリート上層部の端面を取り囲む枠部が起立形成された請求項2記載の凍結防止版。
  4. 前記コンクリート下層部の一部に排水口が設けられ、該排水口を開閉する開閉部材が設けられた請求項1、2又は3記載の凍結防止版。
  5. 前記コンクリート下層部の上面の少なくとも一部を前記排水口に向かうにつれて低くなるように傾斜させ、前記多孔質コンクリート上層部の上面を略水平とした請求項4記載の凍結防止版。
  6. プレキャスト成形された非通液性のコンクリート下層部と、該コンクリート下層部の上に積層された凍結防止液又は雨水を含浸可能な連泡の多孔質を有する多孔質コンクリート上層部とを含む凍結防止版が、路面の中央線から左右の路肩に向けてそれぞれ設置され、且つ、路面の長さ方向に端面同士を突き合わせて複数設置されてなり、前記コンクリート下層部のうち路肩に近い部位に排水口が設けられ、該排水口を開閉する開閉部材が設けられたことを特徴とする凍結防止路面。
  7. 前記路面の長さ方向に隣り合う二枚の凍結防止版の上面に前記突き合わされた端面に跨る平面四角形の凹所が形成され、該凹所に平面四角形の連結板が略面一に嵌合されて各凍結防止版に固定されることにより、両凍結防止版が連結された請求項6記載の凍結防止路面。
  8. 前記平面四角形の四辺が路面の長さ方向に対して30〜60度をなす請求項7記載の凍結防止路面。
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