JPH09150911A - 自動倉庫 - Google Patents
自動倉庫Info
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- JPH09150911A JPH09150911A JP31521295A JP31521295A JPH09150911A JP H09150911 A JPH09150911 A JP H09150911A JP 31521295 A JP31521295 A JP 31521295A JP 31521295 A JP31521295 A JP 31521295A JP H09150911 A JPH09150911 A JP H09150911A
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- JP
- Japan
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- fire
- stacker crane
- fire extinguisher
- rack
- warehouse
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 消化器や消火栓等により消火しようとしても
高所へ近づく手段がなく、また、固定式自動消火設備で
あるスプリンクラーでは収納している物品が邪魔となり
確実に消火できない虞れがあった。 【解決手段】 自動倉庫は、上下左右に複数の間口が並
設された前後一対のラックと、それらの前後のラック間
において左右方向に走行可能なスタッカクレーン2とよ
り構成されている。前側ラックにおける1つの間口に
は、通常の物品Wと同様にスライドフォーク4によって
出し入れ可能な消火装置15が収納されている。消火装
置15は通信装置20を有しており、地上制御盤の操作
盤にて作動させることができると共に、前後一対の感知
器17,17による認識結果を地上側に送信する。
高所へ近づく手段がなく、また、固定式自動消火設備で
あるスプリンクラーでは収納している物品が邪魔となり
確実に消火できない虞れがあった。 【解決手段】 自動倉庫は、上下左右に複数の間口が並
設された前後一対のラックと、それらの前後のラック間
において左右方向に走行可能なスタッカクレーン2とよ
り構成されている。前側ラックにおける1つの間口に
は、通常の物品Wと同様にスライドフォーク4によって
出し入れ可能な消火装置15が収納されている。消火装
置15は通信装置20を有しており、地上制御盤の操作
盤にて作動させることができると共に、前後一対の感知
器17,17による認識結果を地上側に送信する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラック及びラック
に沿って走行可能なスタッカクレーンを備えた自動倉庫
に関し、更に詳しくは、スタッカクレーンに搭載した消
火装置によってラック内の火災を初期において安全且つ
確実に消火することが可能な自動倉庫に関する。
に沿って走行可能なスタッカクレーンを備えた自動倉庫
に関し、更に詳しくは、スタッカクレーンに搭載した消
火装置によってラック内の火災を初期において安全且つ
確実に消火することが可能な自動倉庫に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ラック及びラックに沿って走行可
能なスタッカクレーンを備えた自動倉庫において、火災
が発生した場合、その火災を初期において発見しても、
消火器や消火栓等で消火するために高所へ近づく手段が
なく、固定式自動消火設備であるスプリンクラーに頼ら
ざるを得なかった。自動倉庫には、倉庫の構造に従って
消防法等により定められた間隔及び個数で多数のスプリ
ンクラーヘッドが設置されている。火災が発生すると、
火災発生箇所の近傍にあるスプリンクラーヘッドの可溶
部が熱によって溶解し、そのスプリンクラーヘッドから
放水が行われる。
能なスタッカクレーンを備えた自動倉庫において、火災
が発生した場合、その火災を初期において発見しても、
消火器や消火栓等で消火するために高所へ近づく手段が
なく、固定式自動消火設備であるスプリンクラーに頼ら
ざるを得なかった。自動倉庫には、倉庫の構造に従って
消防法等により定められた間隔及び個数で多数のスプリ
ンクラーヘッドが設置されている。火災が発生すると、
火災発生箇所の近傍にあるスプリンクラーヘッドの可溶
部が熱によって溶解し、そのスプリンクラーヘッドから
放水が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スプリ
ンクラーは固定式自動消火設備でありヘッドの設置数に
限界があるので、火災発生箇所によっては、収納してい
る物品が邪魔となり、スプリンクラーヘッドからの放水
では消火できない虞れがあった。このように従来の自動
倉庫においては、火災を初期において発見しても、確実
且つ安全に消火することが困難な場合があった。
ンクラーは固定式自動消火設備でありヘッドの設置数に
限界があるので、火災発生箇所によっては、収納してい
る物品が邪魔となり、スプリンクラーヘッドからの放水
では消火できない虞れがあった。このように従来の自動
倉庫においては、火災を初期において発見しても、確実
且つ安全に消火することが困難な場合があった。
【0004】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、その目的は、倉庫内で火災が発生した場合、スタッ
カクレーンに搭載した消火装置によって、火災に対して
適切な位置に消火剤を噴射して確実且つ安全に消火する
ことができる自動倉庫を提供することにある。
で、その目的は、倉庫内で火災が発生した場合、スタッ
カクレーンに搭載した消火装置によって、火災に対して
適切な位置に消火剤を噴射して確実且つ安全に消火する
ことができる自動倉庫を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ラック及びラックに沿って
走行可能なスタッカクレーンを備えた自動倉庫であっ
て、スタッカクレーンの昇降台に消火装置を搭載可能と
し、昇降台に搭載された消火装置を遠隔操作可能とした
自動倉庫とする。
に、請求項1記載の発明は、ラック及びラックに沿って
走行可能なスタッカクレーンを備えた自動倉庫であっ
て、スタッカクレーンの昇降台に消火装置を搭載可能と
し、昇降台に搭載された消火装置を遠隔操作可能とした
自動倉庫とする。
【0006】請求項2記載の発明は、消火装置は周囲の
状態を認識する認識手段と、その認識結果を遠隔位置に
送信する送信手段とを備えたものとする。
状態を認識する認識手段と、その認識結果を遠隔位置に
送信する送信手段とを備えたものとする。
【0007】請求項3記載の発明は、ラックは消火装置
を保管可能な間口を備え、その間口に消火装置を保管し
ておくものとする。
を保管可能な間口を備え、その間口に消火装置を保管し
ておくものとする。
【0008】請求項4記載の発明は、倉庫内の火災を感
知する火災感知器を備え、その感知器によって火災を感
知することにより、ラック内に保管されている消火装置
を積み込むようにスタッカクレーンを制御するものとす
る。
知する火災感知器を備え、その感知器によって火災を感
知することにより、ラック内に保管されている消火装置
を積み込むようにスタッカクレーンを制御するものとす
る。
【0009】本発明は以下のような作用をなすものであ
る。請求項1記載の発明では、スタッカクレーンの昇降
台に消火装置を搭載可能とし、昇降台に搭載された消火
装置を遠隔操作可能としたので、火災が発生した場合、
スタッカクレーンに搭載した消火装置によって遠隔操作
により消火することが可能となる。
る。請求項1記載の発明では、スタッカクレーンの昇降
台に消火装置を搭載可能とし、昇降台に搭載された消火
装置を遠隔操作可能としたので、火災が発生した場合、
スタッカクレーンに搭載した消火装置によって遠隔操作
により消火することが可能となる。
【0010】
【実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面を用い
て説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、何ら本実
施の形態に限定されるものではない。尚、本明細書にお
いて、前とは図1の上側、後とは同図の下側をいい、左
とは図1の左側、右とは同図の右側、上とは図1の紙面
表側、下とは同図の紙面裏側をいう。
て説明するが、本発明の趣旨を越えない限り、何ら本実
施の形態に限定されるものではない。尚、本明細書にお
いて、前とは図1の上側、後とは同図の下側をいい、左
とは図1の左側、右とは同図の右側、上とは図1の紙面
表側、下とは同図の紙面裏側をいう。
【0011】図1の自動倉庫は、上下左右に複数の間口
が並設された前後一対のラック1,1と、それらの前後
のラック間において左右方向に走行可能なスタッカクレ
ーン2とより構成されている。スタッカクレーン2は昇
降自在な昇降台3を有しており、該昇降台3には前後方
向に出退自在なスライドフォーク4が設けられている。
このような構成によって、スタッカクレーン2の走行及
び昇降台3の昇降によりスライドフォーク4を所定位置
に移動させ、ラック1内の任意の間口に対して物品の出
し入れ動作を行うことができるようになっている。尚、
前後一対のラック1,1は複数列並設されていると共
に、全てのラックに対応するように所定の間隔及び個数
の火災感知器(図示略)が設けられている。各火災感知
器は送信装置を有しており、火災を感知すると、その旨
を後述の地上制御盤8の通信装置7に送信する。
が並設された前後一対のラック1,1と、それらの前後
のラック間において左右方向に走行可能なスタッカクレ
ーン2とより構成されている。スタッカクレーン2は昇
降自在な昇降台3を有しており、該昇降台3には前後方
向に出退自在なスライドフォーク4が設けられている。
このような構成によって、スタッカクレーン2の走行及
び昇降台3の昇降によりスライドフォーク4を所定位置
に移動させ、ラック1内の任意の間口に対して物品の出
し入れ動作を行うことができるようになっている。尚、
前後一対のラック1,1は複数列並設されていると共
に、全てのラックに対応するように所定の間隔及び個数
の火災感知器(図示略)が設けられている。各火災感知
器は送信装置を有しており、火災を感知すると、その旨
を後述の地上制御盤8の通信装置7に送信する。
【0012】前後のラック1,1の右側方には、入出庫
ステーション5,5が設けられている。スタッカクレー
ン2は、入出庫ステーション5にある物品Wを所定の間
口に収納したり(入庫動作)、所定の間口から物品Wを
入出庫ステーション5に取り出したり(出庫動作)す
る。入出庫ステーション5にはリフタ装置(図示略)が
設けられており、該リフタ装置による持上げ動作により
物品Wの下にフォーク挿入空間を形成することができ
る。また、入出庫ステーション5に対する物品Wの搬入
及び搬出はコンベアや無人搬送車等により行われる。
ステーション5,5が設けられている。スタッカクレー
ン2は、入出庫ステーション5にある物品Wを所定の間
口に収納したり(入庫動作)、所定の間口から物品Wを
入出庫ステーション5に取り出したり(出庫動作)す
る。入出庫ステーション5にはリフタ装置(図示略)が
設けられており、該リフタ装置による持上げ動作により
物品Wの下にフォーク挿入空間を形成することができ
る。また、入出庫ステーション5に対する物品Wの搬入
及び搬出はコンベアや無人搬送車等により行われる。
【0013】スタッカクレーン2の走行路の左右端には
該走行路への作業者の侵入を防止する安全柵6が設けら
れており、右側の安全柵6の一部には通信装置7が内蔵
された地上制御盤8が設置されている。この地上制御盤
8はモニタ9,9及び操作盤10を有している(図5参
照)。モニタ画面9は2つの画面より構成され、後述す
る前後の赤外線カメラ17,17で撮影した映像を映し
出すものである。操作盤10には、2つの消火装置作動
用スイッチ11,11、消火装置搭載指令スイッチ2
2、スタッカクレーン2の走行用操作スイッチ12、昇
降台3の昇降用操作スイッチ13、及びスライドフォー
ク4の出退入用操作スイッチ14の他、種々の設定スイ
ッチ等(図示略)が設けられている。尚、地上制御盤8
の回りに防火,防煙素材の壁及び天井を構成し、壁に出
火位置確認用の窓部を形成してもよい。
該走行路への作業者の侵入を防止する安全柵6が設けら
れており、右側の安全柵6の一部には通信装置7が内蔵
された地上制御盤8が設置されている。この地上制御盤
8はモニタ9,9及び操作盤10を有している(図5参
照)。モニタ画面9は2つの画面より構成され、後述す
る前後の赤外線カメラ17,17で撮影した映像を映し
出すものである。操作盤10には、2つの消火装置作動
用スイッチ11,11、消火装置搭載指令スイッチ2
2、スタッカクレーン2の走行用操作スイッチ12、昇
降台3の昇降用操作スイッチ13、及びスライドフォー
ク4の出退入用操作スイッチ14の他、種々の設定スイ
ッチ等(図示略)が設けられている。尚、地上制御盤8
の回りに防火,防煙素材の壁及び天井を構成し、壁に出
火位置確認用の窓部を形成してもよい。
【0014】前側のラック1における最下段の右端の間
口には、通常の物品Wと同様にスライドフォーク4によ
って出し入れ可能な消火装置15が収納されている。
尚、消火装置15の収納間口位置は、スタッカクレーン
2の待機状態や各間口への物品Wの収納頻度等により任
意の間口にすればよい。消火装置15は、立方体状の筐
体16と、前後一対の感知器17,17と、二酸化炭素
タンク18と、タンク18内とホースを介して連通した
前後一対の噴射ヘッド19,19と、通信装置20が内
蔵された消火装置制御盤21とを有する消火ユニットと
されている。
口には、通常の物品Wと同様にスライドフォーク4によ
って出し入れ可能な消火装置15が収納されている。
尚、消火装置15の収納間口位置は、スタッカクレーン
2の待機状態や各間口への物品Wの収納頻度等により任
意の間口にすればよい。消火装置15は、立方体状の筐
体16と、前後一対の感知器17,17と、二酸化炭素
タンク18と、タンク18内とホースを介して連通した
前後一対の噴射ヘッド19,19と、通信装置20が内
蔵された消火装置制御盤21とを有する消火ユニットと
されている。
【0015】感知器17は昇降台3の前後における周囲
の状態を認識し、その認識結果を消火装置制御盤21に
出力する。消火装置制御盤21の通信装置20は、感知
器17により得られた認識結果を地上制御盤8の通信装
置7に送信する。前後の感知器17,17による認識結
果は各別に送信され、それぞれ地上制御盤8のモニタ9
における2つの画面に映像として映し出される。尚、感
知器17としては、周囲の温度分布を検知するサーモグ
ラフィーカメラや周囲の映像を撮影する赤外線カメラ等
がある。感知器17としてサーモグラフィーカメラや赤
外線カメラを用いると、停電発生時(暗闇状態)や煙に
覆われたような場合でも周囲の状態を認識することがで
きる。
の状態を認識し、その認識結果を消火装置制御盤21に
出力する。消火装置制御盤21の通信装置20は、感知
器17により得られた認識結果を地上制御盤8の通信装
置7に送信する。前後の感知器17,17による認識結
果は各別に送信され、それぞれ地上制御盤8のモニタ9
における2つの画面に映像として映し出される。尚、感
知器17としては、周囲の温度分布を検知するサーモグ
ラフィーカメラや周囲の映像を撮影する赤外線カメラ等
がある。感知器17としてサーモグラフィーカメラや赤
外線カメラを用いると、停電発生時(暗闇状態)や煙に
覆われたような場合でも周囲の状態を認識することがで
きる。
【0016】二酸化炭素タンク18は複数個あり、消火
装置15全体の重量バランスを考慮して筐体16内に配
置されている。各タンク18はそれぞれ前後の噴射ヘッ
ド19,19に連通しているとともに、タンク18から
各噴射ヘッド19に向けて常に高い圧力が作用してい
る。各噴射ヘッド19,19は消火制御盤21からの指
令により開閉する切換弁24(図3では図示略)をそれ
ぞれ有しており、前側の噴射ヘッド19の切換弁24或
いは後側の噴射ヘッド19の切換弁24が開放すること
により、前側或いは後側の噴射ヘッド19から炭酸ガス
を噴射することができる。
装置15全体の重量バランスを考慮して筐体16内に配
置されている。各タンク18はそれぞれ前後の噴射ヘッ
ド19,19に連通しているとともに、タンク18から
各噴射ヘッド19に向けて常に高い圧力が作用してい
る。各噴射ヘッド19,19は消火制御盤21からの指
令により開閉する切換弁24(図3では図示略)をそれ
ぞれ有しており、前側の噴射ヘッド19の切換弁24或
いは後側の噴射ヘッド19の切換弁24が開放すること
により、前側或いは後側の噴射ヘッド19から炭酸ガス
を噴射することができる。
【0017】地上制御盤8の操作盤10上の前側用ある
いは後側用の消火装置作動スイッチ11が操作される
と、その旨の信号が地上側の通信装置7から消火装置制
御盤21の通信装置20に送信され、消火装置制御盤2
1は前側或いは後側の噴射ヘッド19の切換弁24を開
放させる。このような構成によって、作業者は地上制御
盤8のモニタ9に映し出される画面に基づいて、前後ど
ちらかの消火装置作動スイッチ11を選択して操作する
ことにより、消火装置15の前方或いは後方の火災に対
して炭酸ガスを噴射することができる。
いは後側用の消火装置作動スイッチ11が操作される
と、その旨の信号が地上側の通信装置7から消火装置制
御盤21の通信装置20に送信され、消火装置制御盤2
1は前側或いは後側の噴射ヘッド19の切換弁24を開
放させる。このような構成によって、作業者は地上制御
盤8のモニタ9に映し出される画面に基づいて、前後ど
ちらかの消火装置作動スイッチ11を選択して操作する
ことにより、消火装置15の前方或いは後方の火災に対
して炭酸ガスを噴射することができる。
【0018】尚、消火剤として炭酸ガスを使用すると、
空気より重いので火熱の上昇を抑え燃焼を抑制できる、
気化熱により消火対象物を冷却することができる等によ
り消火性がよいことや、維持費なくして半永久的に貯蔵
することができる等のメリットがある。
空気より重いので火熱の上昇を抑え燃焼を抑制できる、
気化熱により消火対象物を冷却することができる等によ
り消火性がよいことや、維持費なくして半永久的に貯蔵
することができる等のメリットがある。
【0019】以上のように構成される本実施の形態の作
用を説明する。ラック1内で発生した火災が火災感知器
によって感知されると、その旨が地上制御盤8の通信装
置7に送信される。地上制御盤8は火災感知器による火
災感知の信号を受信すると、ラック1内に保管されてい
る消火装置15を積み込むようにスタッカクレーン2を
制御する。尚、複数の火災感知器は各ラック対毎に分割
されており、感知した火災発生列に対応するスタッカク
レーン2のみが動作するようになっている。作業者が火
災感知器より先に火災を発見した場合、地上制御盤8の
操作盤10上の消火装置搭載指令スイッチ22を操作す
ると、スタッカクレーン2による消火装置15の積み込
みが行われる。尚、火災感知器が火災を感知したとき或
いは消火装置搭載指令スイッチ22が操作されたとき
に、昇降台3上に物品Wがある場合、その物品Wを空き
間口に収納した後直ちに消火装置15の積込みが行われ
る。
用を説明する。ラック1内で発生した火災が火災感知器
によって感知されると、その旨が地上制御盤8の通信装
置7に送信される。地上制御盤8は火災感知器による火
災感知の信号を受信すると、ラック1内に保管されてい
る消火装置15を積み込むようにスタッカクレーン2を
制御する。尚、複数の火災感知器は各ラック対毎に分割
されており、感知した火災発生列に対応するスタッカク
レーン2のみが動作するようになっている。作業者が火
災感知器より先に火災を発見した場合、地上制御盤8の
操作盤10上の消火装置搭載指令スイッチ22を操作す
ると、スタッカクレーン2による消火装置15の積み込
みが行われる。尚、火災感知器が火災を感知したとき或
いは消火装置搭載指令スイッチ22が操作されたとき
に、昇降台3上に物品Wがある場合、その物品Wを空き
間口に収納した後直ちに消火装置15の積込みが行われ
る。
【0020】作業者は、昇降台3に消火装置15が積み
込まれた後、操作盤10上のスタッカクレーン2の走行
用操作スイッチ12及び昇降台3の昇降用操作スイッチ
13を操作して昇降台3を移動させ、消火装置15を大
まかに出火位置Sの近くに位置させる。その後、消火装
置15内の感知器17,17の認識結果を映像として映
し出すモニタ9を見ながら、消火装置15を正確に出火
位置Sに対応する位置に位置させた後、出火位置Sに対
応する方(前側用或いは後側用)の消火装置作動用スイ
ッチ11を操作する。
込まれた後、操作盤10上のスタッカクレーン2の走行
用操作スイッチ12及び昇降台3の昇降用操作スイッチ
13を操作して昇降台3を移動させ、消火装置15を大
まかに出火位置Sの近くに位置させる。その後、消火装
置15内の感知器17,17の認識結果を映像として映
し出すモニタ9を見ながら、消火装置15を正確に出火
位置Sに対応する位置に位置させた後、出火位置Sに対
応する方(前側用或いは後側用)の消火装置作動用スイ
ッチ11を操作する。
【0021】消火装置作動用スイッチ11が操作される
と、その旨が通信装置を介して消火装置制御盤21に送
信され、消火装置制御盤21は操作されたスイッチ11
に対応する方(前側或いは後側)の噴射ヘッド19の切
換弁24を開放させる。切換弁24が開放されると、噴
射ヘッド19の噴射口から炭酸ガスが噴射される。炭酸
ガスの噴射中、作業者は、モニタ9を見ながら必要に応
じて消火装置15の位置を微調節すればよい。
と、その旨が通信装置を介して消火装置制御盤21に送
信され、消火装置制御盤21は操作されたスイッチ11
に対応する方(前側或いは後側)の噴射ヘッド19の切
換弁24を開放させる。切換弁24が開放されると、噴
射ヘッド19の噴射口から炭酸ガスが噴射される。炭酸
ガスの噴射中、作業者は、モニタ9を見ながら必要に応
じて消火装置15の位置を微調節すればよい。
【0022】モニタ9の画面により出火位置Sの火が確
実に消えたことを確認すると、作業者は先に操作した方
の消火装置作動用スイッチ11を再度操作する。作動し
ている状態で消火装置作動用スイッチ11が操作される
と、噴射ヘッド19の切換弁24が閉じられ消火装置1
5の作動は停止(炭酸ガスの噴射は終了)する。
実に消えたことを確認すると、作業者は先に操作した方
の消火装置作動用スイッチ11を再度操作する。作動し
ている状態で消火装置作動用スイッチ11が操作される
と、噴射ヘッド19の切換弁24が閉じられ消火装置1
5の作動は停止(炭酸ガスの噴射は終了)する。
【0023】尚、本実施の形態では、消火装置15やス
タッカクレーン2の電気系統が厚板等で覆われており、
熱や水(スプリンクラーによる放水)で電気系統が動作
不能になることを防止している。また、消火装置15は
蓄電池を備えており、スタッカクレーン2に搭載された
状態において、スタッカクレーン2が停止しても感知器
17による認識結果の送信及び炭酸ガスの噴射を継続す
ることができるようになっている。尚、消火装置15の
蓄電池はラック1内に保管中、常時充電されているもの
とする。
タッカクレーン2の電気系統が厚板等で覆われており、
熱や水(スプリンクラーによる放水)で電気系統が動作
不能になることを防止している。また、消火装置15は
蓄電池を備えており、スタッカクレーン2に搭載された
状態において、スタッカクレーン2が停止しても感知器
17による認識結果の送信及び炭酸ガスの噴射を継続す
ることができるようになっている。尚、消火装置15の
蓄電池はラック1内に保管中、常時充電されているもの
とする。
【0024】
【変形例等】 一対の噴射ヘッド19及び感知器17を連動して水
平旋回自在とし、地上制御盤8の操作盤10上で旋回操
作可能としてもよい(出火位置Sに対する角度調節可
能)。 噴射ヘッド19を前後にスライド自在とし、地上制
御盤8の操作盤10上でスライド操作可能としてもよい
(出火位置Sとの距離調節可能)。 炭酸ガスのようなガス状の消化剤でなく、高発砲の
泡状の消化剤や粉末状の消火剤でもよい。
平旋回自在とし、地上制御盤8の操作盤10上で旋回操
作可能としてもよい(出火位置Sに対する角度調節可
能)。 噴射ヘッド19を前後にスライド自在とし、地上制
御盤8の操作盤10上でスライド操作可能としてもよい
(出火位置Sとの距離調節可能)。 炭酸ガスのようなガス状の消化剤でなく、高発砲の
泡状の消化剤や粉末状の消火剤でもよい。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるので、
以下のような効果を奏する。 請求項1記載の発明によれば、スタッカクレーンの
昇降台に消火装置を搭載可能とし、昇降台に搭載された
消火装置を遠隔操作可能としたので、火災が発生した場
合、消火装置を搭載した昇降台を出火位置近くに移動さ
せ、遠隔操作により消火装置を作動させることができ
る。従って、スタッカクレーンに搭載した消火装置によ
って遠隔操作により消火することで、火災に対して適切
な位置に消火剤を噴射して確実且つ安全に消火すること
ができる。 請求項2記載の発明によれば、消火装置は周囲の状
態を認識する認識手段と、その認識結果を遠隔位置に送
信する送信手段とを備えたので、離れた位置で出火位置
の状態を確認しながら操作することで、火災に対してよ
り適切な位置に消火剤を噴射して確実且つ素早く消火す
ることができる。 請求項3記載の発明によれば、ラックは消火装置を
保管可能な間口を備え、その間口に消火装置を保管して
おくので、火災の発生時、スタッカクレーンの通常の入
出庫動作によって消火装置を素早く昇降台に搭載するこ
とができる。 請求項4記載の発明によれば、倉庫内の火災を感知
する火災感知器を備え、その感知器によって火災を感知
することにより、ラック内に保管されている消火装置を
積み込むようにスタッカクレーンを制御するので、作業
者による火災の発見が遅れた場合でも消火作業に要する
時間を短縮することができる。
以下のような効果を奏する。 請求項1記載の発明によれば、スタッカクレーンの
昇降台に消火装置を搭載可能とし、昇降台に搭載された
消火装置を遠隔操作可能としたので、火災が発生した場
合、消火装置を搭載した昇降台を出火位置近くに移動さ
せ、遠隔操作により消火装置を作動させることができ
る。従って、スタッカクレーンに搭載した消火装置によ
って遠隔操作により消火することで、火災に対して適切
な位置に消火剤を噴射して確実且つ安全に消火すること
ができる。 請求項2記載の発明によれば、消火装置は周囲の状
態を認識する認識手段と、その認識結果を遠隔位置に送
信する送信手段とを備えたので、離れた位置で出火位置
の状態を確認しながら操作することで、火災に対してよ
り適切な位置に消火剤を噴射して確実且つ素早く消火す
ることができる。 請求項3記載の発明によれば、ラックは消火装置を
保管可能な間口を備え、その間口に消火装置を保管して
おくので、火災の発生時、スタッカクレーンの通常の入
出庫動作によって消火装置を素早く昇降台に搭載するこ
とができる。 請求項4記載の発明によれば、倉庫内の火災を感知
する火災感知器を備え、その感知器によって火災を感知
することにより、ラック内に保管されている消火装置を
積み込むようにスタッカクレーンを制御するので、作業
者による火災の発見が遅れた場合でも消火作業に要する
時間を短縮することができる。
【図1】本実施の形態に係る自動倉庫の平面図である。
【図2】図1の垂直断面図である。
【図3】スタッカクレーンの正面図である。
【図4】自動倉庫の側面図である。
【図5】地上制御盤の斜視図である。
【図6】ブロック図である。
S 出火位置 W 物品 1 ラック 2 スタッカクレーン 3 昇降台 4 スライドフォーク 7 通信装置 8 地上制御盤 9 モニタ 10 操作盤 15 消火装置 16 筐体 17 感知器 18 二酸化炭素 19 噴射ヘッド 20 通信装置 21 消火装置制御盤 24 切換弁
Claims (4)
- 【請求項1】 ラック及びラックに沿って走行可能なス
タッカクレーンを備えた自動倉庫であって、スタッカク
レーンの昇降台に消火装置を搭載可能とし、昇降台に搭
載された消火装置を遠隔操作可能とした自動倉庫。 - 【請求項2】 消火装置は周囲の状態を認識する認識手
段と、その認識結果を遠隔位置に送信する送信手段とを
備えた請求項1記載の自動倉庫。 - 【請求項3】 ラックは消火装置を保管可能な間口を備
え、その間口に消火装置を保管しておく請求項1又は2
記載の自動倉庫。 - 【請求項4】 倉庫内の火災を感知する火災感知器を備
え、その感知器によって火災を感知することにより、ラ
ック内に保管されている消火装置を積み込むようにスタ
ッカクレーンを制御する請求項3記載の自動倉庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31521295A JPH09150911A (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | 自動倉庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31521295A JPH09150911A (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | 自動倉庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09150911A true JPH09150911A (ja) | 1997-06-10 |
Family
ID=18062756
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31521295A Pending JPH09150911A (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | 自動倉庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09150911A (ja) |
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1995
- 1995-12-04 JP JP31521295A patent/JPH09150911A/ja active Pending
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