JPH09150399A - 写真フイルム穿孔用パンチ - Google Patents

写真フイルム穿孔用パンチ

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JPH09150399A
JPH09150399A JP31250795A JP31250795A JPH09150399A JP H09150399 A JPH09150399 A JP H09150399A JP 31250795 A JP31250795 A JP 31250795A JP 31250795 A JP31250795 A JP 31250795A JP H09150399 A JPH09150399 A JP H09150399A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真フイルム穿孔用のパンチにおいて、切れ
味を向上させ、パンチおよびダイスの寿命を長くする。 【解決手段】 水平断面がほぼ矩形の写真フイルム穿孔
用パンチにおいて、穿孔時に最初にフイルムに切り込む
刃の先端が点状2,6 または線状102-104, 106-108にフイ
ルムに切り込み、その先端に連続する刃先10,12,14,16;
118,120,122,124がその先端から斜めに直線状に延びる
ように形成される。刃先の間には谷部が形成され、その
谷部には好ましくはアールが付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真フイルム穿孔用
のパンチ、すなわちネガフイルム、ポジフイルム等の写
真フイルムを穿孔するために下刃となるダイスとともに
使用される上刃となるパンチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真フィルムのパーフォレーションの穿
孔に使用される上刃(パンチ)は、パーフォレーション
の形状として規格化されている矩形の各頂点に一定の曲
率(アール)を施した一定形状(以下、「ほぼ矩形」と
いう)に合致させるため、その水平断面は、正確な寸法
を有するほぼ矩形であることが要求される。
【0003】従来、穿孔時の上刃(パンチ)の切れ味を
良くするために、刃先の形状に工夫がされており、例え
ば、上刃を構成する四角柱の下端部を残さずに該四角柱
をアーチ型に切り取って内部を湾曲させた形状(以下、
「R型」という)、(図1(a))や、四角柱の下端部
を該四角柱の側面に平行なV溝状に切り取った形状(以
下、「ハス型」という)、(図1(b))、あるいは、
また、四角柱の下端部を該四角柱の対角線方向に平行な
V溝状に切り取った形状(以下、「対角ハス型」とい
う。)、(図1(c))が使用されている。
【0004】しかしながら、製法の変更に伴い剛性が高
まったフィルムに対しては、従来穿孔に使用されている
パンチの切れ味が相対的に低下するとともに寿命が短く
なるという問題が生じる。従来のR型パンチは、刃の曲
線部分のうちカーブがより緩やかになりフィルムとほぼ
水平に交差する部分で切れ味が鈍化する。また、ハス型
および対角ハス型パンチでは、刃がフィルムに入進する
角度が鈍角になる部分での切れ味が低下する。
【0005】こうした、剛性の高いフィルムに対して
は、従来の比較的剛性の低いフィルム穿孔でR型パンチ
(材質SKD)使用時に800万ショットの使用に耐え
ていた下刃(ダイス)が500万ショット程度で使用不
能になり、下刃の寿命の向上が望まれる。
【0006】また、上刃の切れ味は、上刃と下刃とのク
リアランスによって左右され、上刃と下刃とのクリアラ
ンスが許容範囲を逸脱すると、パーフォレーションの断
面に返りが生じたり、ヒゲが発生するなど、穿孔後のフ
イルム断面の形状に不良が生ずるが、上記の剛性の高い
フィルムの場合には、切れ味の低下により、穿孔後のパ
ーフォレーションにこのような返り等の不良が発生す
る。
【0007】これは、高い剛性のフィルムに対する切れ
味の相対的低下によって、従来の上刃と下刃のクリアラ
ンスの許容範囲が小さくなるために、下刃に寸法の精度
に対する要求が厳しくなったためであり、本発明者らの
テストでは、従来のフイルムではR型やハス型形状の上
刃(パンチ)で使用可能であった下刃(ダイス)3,0
00枚のうち、500〜600枚が要求される精度を満
足せず使用不能になるという結果が出ている。
【0008】したがって、このように剛性が高くなった
フィルムの穿孔にも耐え得る高い切れ味を有する、下刃
に対する精度の許容範囲が大きい上刃(パンチ)が要望
される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の難点に鑑み、パンチおよび使用する下刃(ダ
イス)の寿命を長くし、下刃に対する許容範囲が広い、
切れ味の向上した写真フイルムの穿孔用のパンチを提供
することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明による写真フィルム穿孔用パンチは、上記の
ような水平断面がほぼ矩形の写真フイルム穿孔用パンチ
において、穿孔時にフイルムに切り込む2つ以上の刃の
先端が点状または線状にフイルムに切り込み、その先端
に連続する刃先がその先端から斜めに延びるように形成
され、その刃の先端の間に谷部が形成されていることを
特徴とするものである。
【0011】ここで、「ほぼ矩形」とは、フィルムのパ
ーフォレーションの形状に合わせて四隅にアールを有す
る矩形を意味するものである。
【0012】また、「フィルムに切り込む刃の先端」と
は、前記穿孔用パンチにおいて周囲よりも先にフィルム
に達する刃先をいう。
【0013】さらにまた、「点状または線状にフイルム
に切り込み」とは、前記「フィルムに切り込む刃の先
端」の水平断面が点または線であることをいう。
【0014】そして、「先端から斜めに延びるように」
とは、斜めに直線状または曲線状にあるいは直線状と曲
線状を組み合わせた状態で延びることをいう。
【0015】前記穿孔用パンチの下面は、前記矩形の対
角線にほぼ平行な方向または対向する2辺に平行な方向
に延びるV溝状の谷部を有することが好ましい。ここで
「ほぼ平行」というのは、V溝状の谷部が矩形の頂角よ
り僅かにずれている形態を含むことを意味するものであ
る。
【0016】なお、前記フィルムに切り込む2つ以上の
先端は、該2つ以上の刃の先端のすべてが必ずしも同時
にフィルムに切り込む必要はない。
【0017】また、前記谷部には曲率を施すことができ
るが、この場合、前記谷部の曲率の半径Rは谷部の長さ
Lに対して0.02<R/L<0.3の範囲であること
が好ましい。
【0018】ここで、曲率を施すとは、前記谷部のV溝
の底にアールをつけることをいう。
【0019】加えて、前記先端から斜めに直線上に延び
るように形成された刃先は、水平面に対して3°以上3
0°以下の角度に傾いていることが望ましい。
【0020】上記本発明による写真フィルム穿孔用パン
チの形状は、具体的には、四角柱の下端部を該四角柱に
対して交差する角柱の2側面のみを含む部分により下端
面を残さないように切り欠いて、前記下端部に断面V型
の谷部を形成した形状とすることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明による写真フィルム穿孔用パンチ
は、フィルムに切り込む刃の先端を2つ以上有し、か
つ、パンチの刃の先端に続いてフィルムに達する刃先
は、該先端から刃の端部に向かってすべて斜め上方に延
びており、それら刃先の間に谷部が形成されているの
で、該先端から刃の端部に向かい斜めに延びる刃先とパ
ンチの水平面とがすべて鋭角を構成する。よって、従来
のR型やハス型あるいは対角ハス型パンチに比べてパン
チの切れ味を向上させることができる。
【0022】また、本発明によるパンチでは、フィルム
に切り込む先端が2つ以上あり、該刃先の間に谷部が形
成されているため、それら2つ以上の刃先がフィルムに
対して常に鋭角に切り込んでいくので、切り込む刃先が
1つしかないハス型や対角ハス型パンチよりも切れ味を
向上させることができる。
【0023】このようなパンチの切れ味の向上により、
使用するダイスの寿命が延び、従来のR型パンチの使用
時のダイスの穿孔回数寿命は約500万ショットであっ
たのに対して、本発明による穿孔用パンチでは、ダイス
寿命を1,000 万〜1,200 万ショットまで向上させること
ができる。(なお、パンチはダイス5本毎に1本の割合
で交換しているので、パンチ寿命も結果として延びるこ
とになる。)また、パンチの切れ味の向上により、上刃
(パンチ)と下刃(ダイス)のクリアランスの精度に対
する許容範囲が拡大し、上刃と下刃とのマッチングに対
する要求を緩和することができる。これにより、前記テ
ストで下刃(ダイス)3,000のうち不良が0枚、すなわ
ち、従来のパンチに対して使用可能であったダイスのす
べてが使用可能となる。
【0024】パンチの谷部に曲率を設けたときには、剪
断の終了直前に刃の入進速度とフィルム剪断速度とを微
調整することができ、刃の切れ味を一層向上させること
ができる。
【0025】このように、パンチの切れ味の向上によ
り、パンチおよびダイスの寿命が大幅に延び、またダイ
ス(下刃)とのクリアランスの許容範囲が拡大するの
で、穿孔コストを大幅に削減することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明による写真フィルム
穿孔用パンチの実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、従来の形状による写真フィルム穿孔用パンチの
外形および水平断面を示す斜視図、図2は本発明の一実
施の形態による写真フィルム穿孔用パンチの外形を示す
斜視図、図3は図2に示す実施の形態によるパンチの側
面図、図4は本発明の他の実施の形態によるパンチの外
形を示す側面図、図5から図8は本発明のさらに他の実
施の形態によるパンチの外形を示す斜視図、また、図9
は本発明のさらに異なる実施の形態によるパンチの側面
図である。
【0027】図1( a)(b) および( c) に示すよう
に、従来の穿孔用パンチの形状としては、その水平断面
がほぼ矩形のR型( a) 、ハス型( b) および対角ハス
型( c) が用されている。
【0028】図2は、本発明による穿孔用パンチの一実
施の形態の斜視図、図3はその側面図を示したもので
る。パンチの下端部は、4つの稜abcdにより囲まれ
た水平断面がほぼ矩形の四角柱を、前記矩形の対角線の
方向に交差する角柱の2側面のみを含む部分により、該
四角柱の下端面を残さないように切り欠いた形状よりな
るパンチを示している。
【0029】四角柱の稜aおよびcの下端にそれぞれフ
ィルムに点状に切り込む刃の先端(刃先)2および6が
形成され、これら先端2および6から稜bおよびdの下
端4および8まで、斜め上方に向かって直線状に延びる
刃先10、12、14および16が形成されている。
【0030】さらに、刃先2および6の間には、稜bお
よびdの下端4と8を結ぶ底を有する前記矩形の対角線
の方向に延びる断面がV型の谷部18が形成されてい
る。
【0031】刃先2および6は、四角柱の軸に垂直な同
一平面上にあり、稜の下端4および8よりも穿孔するフ
ィルムに近い方向、すなわち、パンチの下方に配されて
おり、これにより刃先の周囲の部分よりも先に同時にフ
ィルムに到達する。
【0032】点状にフィルムに切り込む刃先2および6
に続いて、刃先10、12、14および16がフィルム
に直線状に到達し、最後に下端4および8並びに谷部1
8がフィルムに到達して剪断が終了する。
【0033】このように、本実施の形態によるパンチで
は、周囲よりも先にフィルムに達する刃(先端)が2つ
形成されており、かつ、それら刃先の間には、下方に前
記矩形の対角線の方向に延びる谷部が形成されているの
で、切り込む先端が一つしかないハス型や対角ハス型パ
ンチよりも切れ味を向上させることができる。
【0034】なお、パンチの切れ味を一層向上させるた
めには、刃先2または6と下端4または8を結ぶ刃先1
0、12、14または16と四角柱の水平断面が交差す
る角度θは、3°以上30°以下の範囲であることが望
ましい。
【0035】図4( a) および( b) は本発明によるさ
らに他の実施の形態を示したものである。本発明による
パンチでは、フィルムに切り込む先端(図2では先端2
および6)は、必ずしも同時に切り込む必要はなく、ま
た、稜の下端(図2では下端4および8)も同時にフィ
ルムに到達する必要はない。
【0036】図4( a) に示す実施の形態では、図2の
実施の形態において、刃先の先端22および26の高さ
のみを変えたもので、2つの先端22および26は同時
ではなく、26および22の順にフィルムに点状に切り
込む。また、図4( b) に示す実施の形態は、刃先の先
端32および36の高さを変えると同時に、さらに稜の
下端34および38の高さも変えたものである。したが
って、刃先36および32の順にフィルムに切り込んだ
後、下端38に続き最後に下端34がフィルムに到達す
る。
【0037】図5は、本発明による穿孔用パンチのさら
に異なる実施の形態を示すものである。本実施の形態
は、4つの稜efghにより囲まれた水平断面がほぼ矩
形の四角柱において、該四角柱の下端部を三角屋根形に
下端面を残さないように切り欠いた形状よりなるもので
ある。
【0038】線状の刃先102−104および106−
108並びに谷部126の底を結ぶ110および112
は、それぞれ、前記四角柱の軸に垂直な断面に平行な同
一平面上にある。刃先102−104および106−1
08の両端からそれぞれ谷の両端110および112に
向かって斜め上方に直線状に延びる刃先118、12
0、122および124が形成されている。
【0039】本実施の形態では、2つの線状に切り込む
刃先102−104および106−108が同時にフィ
ルムに切り込み、続いて刃先118、120、122お
よび124がそれぞれ直線状にフィルムを入進する。本
実施の形態でも、直線状の刃先から刃先が直線状に延び
ているので、刃の入進速度とフィルム剪断速度を一致さ
せて穿孔の最後まで刃による剪断をおこなうことができ
る。よって、従来のR型パンチのように、刃が入進して
ゆくに連れて刃の入進速度が剪断速度を越えてしまい、
穿孔の最終段階ではフィルムを刃によって剪断する以前
に引きちぎってしまうという問題がない。
【0040】本実施の形態においても、図2に示す実施
の形態と同様に、フィルムに線状に切り込む2つの先端
は必ずしも同時にフィルムに切り込む必要はない。ま
た、先端は2つ以上あればよいので、刃の形状の種々の
変更が可能である。
【0041】図6および図7は、図5で示す実施の形態
の変形を示すものである。図7に示す実施の態様は、2
つ線状の刃先202−204および206−208の高
さを変えたもの、図7( a) は、それら線状の刃先40
2−404および406−408を斜めに傾けたもの、
また、図7( b) は、図7( a) において2つの線状の
刃先502−504および506−508の高さを変え
たものである。
【0042】図8は、4つの点状に切り込む先端(刃
先)および2つの谷部が形成されているパンチの実施の
形態を示すものである。本実施の形態によるパンチは、
四角柱の側面に平行な軸が直角に交差する2つの三角柱
により、該四角柱の下端部を下端面を残さないように切
り欠いた形状を有するものである。
【0043】本実施の形態では、4つの点状に同時に切
り込む先端302、304、306および308および
前記四角柱の側面に平行な2つの谷部310−314お
よび312−316が形成されている。
【0044】さらにまた、上記各実施の形態において、
パンチの谷部に曲率(アール)を施すことができる。図
9は、本発明による穿孔用パンチのさらに異なる実施の
形態を示すもので、図5で示したパンチの谷部126の
底に曲率を施したときの側面図を示すものである。
【0045】この曲率は、前記谷部の長さ(下端4と8
の距離)をL、谷部の曲率半径をRとすると、前記谷部
の曲率半径Rが谷部の長さLに対して0.02<R/L
<0.3の範囲にあることが好ましい。
【0046】パンチの谷部に曲率を設けることにより、
従来のR型パンチでは、剪断の終了直前の刃の入進速度
とフィルム剪断速度とを微調整することができるため、
刃の切れ味を一層向上させることができる。
【0047】また、上記実施の形態では、V溝状の谷部
18、126は正確に矩形の対角線状に延びているが、
これは対角線から少しずれていてもよい。すなわち谷部
は矩形の対角線上に回転の中心を有して任意の角度θだ
け回転させた直線上に延びるようにすることができる。
そのような例を図10に示す。図10に示すパンチ40
は、V溝状の谷部44が矩形の対角線42から角度θだ
け回転した直線上を通るように延びている。このように
形成することにより、谷部の刃先が角から多少ずれるた
め、刃先の切込み時にフィルムに生ずるカブリ(谷部で
生じやすい)の位置をコマ位置から多少遠ざけることが
できる。このときの谷部44の対角線42からのずれで
ある角度θの大きさは任意でよいが、例えば、110 フィ
ルムで2.33゜、135 フィルムで16゜程度とするこ
とができる。
【0048】さらに、刃先がその先端から直線状でなく
曲線状に延びるように構成した例としては、例えば図1
1、図12に示すような形態が考えられる。
【0049】以上説明したように、本発明による写真フ
ィルム穿孔用パンチは、その効果を損なうことなく形状
の種々の変更が可能である。
【0050】
【実施例】以下に本発明による写真フィルム穿孔用パン
チの実施例を示す。
【0051】下刃となるダイスの厚さSを2mm、上刃
(パンチ)と下刃(ダイス)とのクリアランスをC/T
0 = 0.036(ここで、C:クリアランス、T0 をフィル
ム部材の厚さを示す。)、パンチ材質を硬質鋼、ダイス
材質を硬質鋼、フィルム材質をTACおよび乳剤とした
場合に、従来の対角ハス型パンチであって、刃先角θが
5゜のもので穿孔したときに、ダイスの寿命は900万
ショットであった。
【0052】これに対して、本発明によるパンチのう
ち、図2に示す実施の形態によるパンチであって谷部に
下記のような曲率を設けたときに、パンチの刃先角θが
5゜のパンチでは、谷部の曲率がR/L(ここで、Rは
谷部曲率半径、Lはパンチの水平断面の対角線方向の長
さを示す)が0.10, 0.15, 0.2 のとき、ダイス寿命は、
順に、900 万、1,000 万、900 万ショットであった。ま
た、刃先角θが10゜のパンチでは、曲率がR/Lが0.
10, 0.15, 0.2 のとき、ダイス寿命は、順に、1,300
万、1,500 万、1,100 万ショット、さらに刃先角θが1
5゜のパンチでは、曲率がR/Lが0.10, 0.15, 0.2 の
とき、ダイス寿命は、順に、1,500 万、1,800 万、1,30
0 万ショットであった。
【0053】また、下刃となるダイスの厚さSを 0.5 m
m 、上刃(パンチ)と下刃(ダイス)とのクリアランス
を C/T0 = 0.029(ここで、C:クリアランス、T0
をフィルム部材の厚さを示す。)、パンチ材質をSK
D、ダイス材質をSKD、フィルム材質をTACおよび
乳剤とした場合には、従来のR型パンチでは、ダイス寿
命は400万ショットであったのに対して、本発明によ
るパンチのうち、図2に示す実施の形態によるパンチで
あって谷部に下記の曲率を設けたときに、パンチの刃先
角θが5゜のパンチでは、谷部の曲率がR/L(ここ
で、Rは谷部曲率半径、Lはパンチの水平断面の対角線
方向の長さを示す)が0.10, 0.15, 0.2 のとき、ダイス
寿命は、順に、550 万、600 万、500 万ショットであっ
た。また、刃先角θが10゜のパンチでは、曲率がR/
Lが0.10, 0.15, 0.2 のとき、ダイス寿命は、順に、1,
000 万、1,200 万、900 万ョット、さらに刃先角θが1
5゜のパンチでは、曲率がR/Lが0.10, 0.15, 0.2 の
とき、ダイス寿命は、順に、900 万、1,000 万、800 万
ショットであった。
【0054】また、パンチとダイスのクリアランスの範
囲を 1.97 〜 2.04 mmとしたときに、従来のR形状のパ
ンチによる剛性フィルムの穿孔後のパーフォレーション
の断面には、20穴中6穴に、返り、ヒゲ等の不良が発
生したのに対して、本発明によるパンチでは、20穴
中、不良穴は0個であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来形状のパンチの外形をを示す斜視図
【図2】本発明の一実施の形態によるパンチの外形を示
す斜視図
【図3】図2に示す実施の形態によるパンチの側面図
【図4】本発明の他の実施の形態によるパンチの外形を
示す斜視図
【図5】本発明のさらに他の実施の形態によるパンチの
外形を示す斜視図
【図6】本発明のさらに他の実施の形態によるパンチの
外形を示す斜視図
【図7】本発明のさらに他の実施の形態によるパンチの
外形を示す斜視図
【図8】本発明のさらに他の実施の形態によるパンチの
外形を示す斜視図
【図9】本発明のさらに他の実施の形態によるパンチの
側面図
【図10】本発明のさらに他の実施の形態によるパンチ
の底面図
【図11】本発明のさらに他の実施の形態によるパンチ
の外形を示す斜視図
【図12】本発明のさらに他の実施の形態によるパンチ
の外形を示す斜視図
【符号の説明】
2、6、22、26、32、36 点状に切り込む先端(刃
先) 4、8、34、38 下端 10、12、14、16、118 、120 、122 、124 刃先 18、126 谷部 102-104 、106-108 、202-204 、206-208 線状の刃
先 a 、b 、c 、d 、e 、f 、g 、h 四角柱の稜 L 谷部の長さ R 曲率半径 θ 刃先と四角柱の水平断面とが交差する角度

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平断面がほぼ矩形の写真フイルム穿孔
    用パンチにおいて、穿孔時にフイルムに切り込む2つ以
    上の刃の先端が点状にフイルムに切り込み、その先端に
    連続する刃先がその先端から斜めに延びるように形成さ
    れ、前記2つ以上の刃の先端の間に谷部が形成されてい
    ることを特徴とする写真フイルム穿孔用パンチ。
  2. 【請求項2】 水平断面がほぼ矩形の写真フイルム穿孔
    用パンチにおいて、穿孔時にフイルムに切り込む2つ以
    上の刃の先端が線状にフイルムに切り込み、その先端に
    連続する刃先がその先端から斜めに延びるように形成さ
    れ、前記2つ以上の刃の先端の間に谷部が形成されてい
    ることを特徴とする写真フイルム穿孔用パンチ。
  3. 【請求項3】 水平断面がほぼ矩形の写真フイルム穿孔
    用パンチにおいて、四角柱の下端部を該四角柱に対して
    交差する角柱の2側面のみを含む部分により下端面を残
    さないように切り欠いて、前記下端部に断面V型の谷部
    を形成した形状からなる写真フィルム穿孔用パンチ。
  4. 【請求項4】前記谷部が前記矩形の対角線にほぼ平行な
    方向に延びていることを特徴とする請求項1から3いず
    れか1項記載の写真フイルム穿孔用パンチ。
  5. 【請求項5】前記谷部が矩形の対角線上に回転の中心を
    有して任意の角度回転させた直線上に延びていることを
    特徴とする請求項1から4いずれか1項記載の写真フイ
    ルム穿孔用パンチ。
  6. 【請求項6】前記谷部が前記矩形の対向する2辺に平行
    であることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記
    載の写真フイルム穿孔用パンチ。
  7. 【請求項7】 前記谷部に曲率を有することを特徴とす
    る請求項1から6いずれか1項記載の写真フイルム穿孔
    用パンチ。
  8. 【請求項8】 前記谷部の曲率の半径Rが谷部の長さL
    に対して0.02<R/L<0.3の範囲にあることを
    特徴とする請求項7記載の写真フイルム穿孔用パンチ。
  9. 【請求項9】 前記先端から斜めに直線上に延びるよう
    に形成された刃先が水平面に対して3°以上30°以下
    の角度に傾いていることを特徴とする請求項1または2
    項記載の写真フイルム穿孔用パンチ。
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