JPH09150395A - フィルム切断方法及び装置 - Google Patents

フィルム切断方法及び装置

Info

Publication number
JPH09150395A
JPH09150395A JP7311810A JP31181095A JPH09150395A JP H09150395 A JPH09150395 A JP H09150395A JP 7311810 A JP7311810 A JP 7311810A JP 31181095 A JP31181095 A JP 31181095A JP H09150395 A JPH09150395 A JP H09150395A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
cutter
cutting
disc
disc cutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7311810A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Washisaki
洋二 鷲崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Somar Corp
Original Assignee
Somar Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Somar Corp filed Critical Somar Corp
Priority to JP7311810A priority Critical patent/JPH09150395A/ja
Publication of JPH09150395A publication Critical patent/JPH09150395A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Nonmetal Cutting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムを切断するディスクカッターの切刃
の一部に刃こぼれが生じても更にフィルムを切断できる
ようにする。 【解決手段】 ディスクカッター16をカッター支持装
置20により回転できないように固定した状態で支持
し、このカッター支持装置20をフィルム14の幅方向
に駆動し、ディスクカッター16の切刃により、カッタ
ー台18A上のフィルム14を幅方向に切断する。一定
回数切断したり、切刃に刃こぼれが生じた場合、ディク
スッター16を所定角度回転させて、他の部位で切断す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フィルムの切断
方法及び装置にかかり、特に、電子回路基板を製造する
過程で、電子回路基板用の基板に回路パターン露光用の
感光層を形成するため張り付けられる積層体フィルム等
の切断に用いて好適なフィルムを切断する方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開昭63−20091号公報等
に開示されるように、従来この種の積層体フィルムの切
断手段としてディスクカッターと称されるものがある。
このディスクカッターは、円盤状部材の外周に切刃を形
成してなり、この円形の切刃をフィルムに押し付けなが
ら回転させることによって、該フィルムを切断するよう
にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような円盤状部
材の外周に切刃を形成したディスクカッターによりフィ
ルムを切断するとき、該切刃は硬質であるので、一部に
刃こぼれが生じることがある。
【0004】この場合、当該刃こぼれの部分はフィルム
を切断することができないので、ディスクカッター全体
を新しいディスクカッターに交換しなければならず、コ
ストが高くなると共に、交換の間は切断装置を停止させ
なければならないという問題点が生じる。
【0005】更に、ディスクカッターは強制回転されな
がらはフィルムを切断することになるので、上記のよう
な積層フィルムで、例えば感光層を被うカバーフィルム
を切断するとき、ディスクカッターの切刃がフィルムか
ら離間する方向に回転する近傍で感光層が支持フィルム
から持ち上げられて剥離してしまうという問題点があ
る。
【0006】更に、ディスクカッターをフィルムに押し
付けながらこれを切断するので、切断面から発生するフ
ィルム屑等がディスクカッターに付着して、その回転に
より外側に大きく持ち上げられるため、周囲に広い範囲
で飛散し、これが後工程での感光層の露光の邪魔とな
り、不良品を発生させてしまうという問題点がある。
【0007】又、ディスクカッターによる切断線に対し
てフィルム押えローラが離間していると、フィルムを確
実に押え込むのが困難になると共に、ディスクカッター
切刃のフィルムへの切り込み量の微妙な調整が困難にな
るという問題点がある。
【0008】これに対して、特開平3−270897号
公報に開示されるように、一対の凸状カッター(ナイ
フ)をフィルムに突き刺し、左右に開くことによってフ
ィルムを切断する装置があるが、フィルムが局部的に引
張られるために、条件によってはフィルムにしわが発生
するという問題がある。
【0009】この発明は上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、ディスクカッターの切刃の一部が欠
損しても、ディスクカッター全体を交換する必要がな
く、従ってコスト低減及びディスクカッター交換による
ラインの停止時間を低減させることができるフィルム切
断方法及び装置を提供することを目的とする。
【0010】又、ディスクカッター切刃を多層フィルム
の一部の層に切り込ませてこれを切断する際に、切刃の
フィルムへの切り込み量を微妙且つ正確に調整すること
ができるようにしたフィルム切断方法及び装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、請求項1の
ように、円盤状部材の外周に切刃を形成してなるディス
クカッターを、回転不能に固定した状態で、該ディスク
カッターを含み、且つ、フィルム面に交叉する面内で、
フィルムに切刃を押し付けつつフィルム面に沿って移動
させて、該フィルムの厚さ方向少なくとも一部を切断す
ることを特徴とするフィルム切断方法により上記目的を
達成するものである。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記フィルムの厚さ方向少なくとも一部を切断する
切断動作を所定回数行った後に、前記ディスクカッター
を、その中心軸線回りに所定角度回転させて、次の所定
回数の切断動作に移るようにしたものである。
【0013】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明において、前記フィルムを、多層フィルムとし、前記
ディスクカッターの切刃を、前記フィルムの一部の層に
切り込ませて、該一部の層のみを切断するようにしたも
のである。
【0014】請求項4の発明は、請求項1、2または3
の発明において、前記フィルムの切断線に隣接し、切断
後に除去される領域を、前記ディスクカッターと同期し
て移動する回転自在の押さえローラにより押圧するよう
にしたものである。
【0015】また、装置発明は、請求項5のように、円
盤状部材の外周に切刃を形成してなるディスクカッター
と、このディスクカッターを円盤の回転中心軸線回りに
所定角度回転自在、且つ、固定可能に支持するカッター
支持装置と、前記ディスクカッターを含む面に対して交
叉する平面上にフィルムを支持するカッター台と、前記
ディスクカッターを、該ディスクカッターを含む面内
で、前記カッター台上のフィルムに切刃を押し付けつつ
フィルム面に沿って駆動して、該フィルムの厚さ方向少
なくとも一部を切断させるカッター駆動装置と、を有し
てなり、前記カッター支持装置は、前記デスクカッター
が、該カッター駆動装置よりフィルムに押し付け駆動さ
れるとき該ディスクカッターを回転不能に固定するよう
にされたことを特徴とするフィルム切断装置により上記
目的を達成するものである。
【0016】請求項6の発明は、請求項5の発明におい
て、前記カッター支持装置が、前記ディスクカッターが
フィルムに接触する近傍で、該フィルムを前記カッター
台に押圧しつつ切断方向に移動可能な押圧ローラを備え
るようにしたものである。
【0017】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記押圧ローラを、前記カッター支持装置に、前記
デスクカッターに隣接して、同軸的に、且つ、該ディス
クカッターと相対回転自在に支持されるようにするとと
もに、その半径が、該ディスクカッター刃先のフィルム
への切り込み深さと等しい長さだけ、該ディスクカッタ
ー刃先の半径よりも小さくしたものである。
【0018】請求項8の発明は請求項5、6または7の
発明において、前記ディスクカッターがフィルムを切断
する回数を計数するカウンターと、前記カッター支持装
置に取り付けられ、前記カウンターの計数値が設定回数
に到達した時、前記ディスクカッターを所定角度回転さ
せる回動装置と、この回動装置により前記ディスクカッ
ターを所定角度回転させるとき該ディスクカッターを解
放し、非回転時には拘束するブレーキ装置と、を設けた
ものである。
【0019】請求項9の発明は、請求項5乃至8のいず
れかの発明において、前記ディスクカッターがフィルム
を切断する際の切断線の、該フィルム外側への延長線上
に、前記ディスクカッターの切刃を清掃するカッターク
リーナを配置したものである。
【0020】
【発明の実施の態様】以下本発明の実施の態様の例を図
面を参照して詳細に説明する。
【0021】この発明に係るフィルム切断装置10は、
図1に示されるように、ガイドローラ12A、12Bを
経て図において矢印の方向に送られるフィルム14を、
その幅方向(図1において紙面に直角の方向)に切断す
るものである。
【0022】このフィルム切断装置10は、円盤状部材
の外周に切刃16A(図3、図4参照)を形成してなる
ディスクカッターを、このディスクカッター16を含む
面に対して実質的に直交する平面上にフィルム14を支
持する、図1において3個の上下方向のカッター台18
A〜18Cのいずれかの位置で、切刃16Aを押し付け
つつディスクカッター16を非回転状態に固定したまま
フィルム幅方向に移動させてこれを切断するようにした
ものである。
【0023】前記ディスクカッター16は、カッター支
持装置20の可動部材22に、図1及び図3において、
上下方向の回転中心軸16B廻りに回動且つ固定可能に
支持されている。
【0024】前記可動部材22は、図3に拡大して示さ
れるように、前記回転中心軸線16Bと同軸の支持シャ
フト24がナット24Aにより締め付け固定されてい
る。このナット24Aは、支持シャフト24の上部に形
成されたおねじ部24Bに螺合されるようになってい
る。
【0025】又、前記支持シャフト24には、おねじ部
24Bに対して、可動部材22を間にして反対側に支持
スリーブ24Cが嵌合され、前記ディスクカッター16
は、この支持スリーブ24Cに嵌合され、段部24Dの
位置で支持シャフト24の軸線方向の位置決めがなされ
ている。
【0026】支持スリーブ24Cに嵌合されたディスク
カッター16は、その下方から支持スリーブ24Cに嵌
合されている押えプレート24Eを介して脱着ねじ24
Fにより前記段部24Dに押し付け固定され得るように
なっている。
【0027】脱着ねじ24Fは、前記支持シャフト24
の、前記おねじ部24Bと反対側端部に形成されたおね
じ部24Gに手動により螺合又は螺脱されるようになっ
ている。
【0028】前記支持シャフト24の、前記段部24D
と可動部材22との間の位置には、ベアリング26を介
して押えローラ28が回転自在に支持されている。
【0029】この押えローラ28は、前記支持スリーブ
24Cに嵌合位置決めされているディスクカッター16
の切刃16Aの半径よりも、同切刃16Aのフィルム1
4の切り込み深さと等しい量、例えば30μ程度だけ小
さい半径の円盤状とされている。
【0030】この押えローラ28は、図3において下面
がディスクカッター16の上面と僅な隙間をもって平行
に隣接するように配置され、又、上面の外周が段差形状
とされ、切刃16Aに隣接する部分が薄肉の最大径部2
8Aとされ、この最大径部28Aのみが切刃16Aより
も僅かに小さい外径とされている。
【0031】図3の符号24Hは、前記おねじ部24B
の端部外周に形成された面取り部であって、ナット24
Aを支持シャフト24に締め付けるとき、該面取り部2
4Hにスパナ等を嵌合させる。
【0032】ディスクカッター16は、脱着ねじ24F
により段部24Dに締め付け固定された状態で、ナット
24Aを締め付けたとき、支持シャフト24が回転不能
となることにより固定状態とされ、又ナット24Aを弛
めたとき、面取り部24Hにスパナ等の工具をあて所定
角度回転され得るようになっている。
【0033】前記カッター台18A〜18Cは、前記フ
ィルム14を間にして、前記ディスクカッター16の走
行軌跡に対向する位置に、該ディスクカッター16がフ
ィルム14を介して押し付けられる硬質樹脂あるいは金
属からなる切刃受部19Aを備えている。この切刃受部
19Aは、図1に示されるように、押えプレート19B
により支持プレート19C上に押し付け固定されてい
る。
【0034】ここで、前記カッター台18A〜18Cは
垂直フレーム38を介してユニットフレーム36に支持
され、又、このユニットフレーム36は、水平且つフィ
ルム14と平行に装置を幅方向に横断して配置され、そ
の両端は図2に示されるように装置の側壁42に固定さ
れている。更に、前記ロッドレスシリンダ32は、垂直
リニアガイド40を介して前記ユニットフレーム36に
上下方向移動可能に支持されている。
【0035】前記カッター支持装置20は、カッター駆
動装置30により、フィルム14に沿ってその幅方向に
駆動されるようになっている。
【0036】前記カッター駆動装置30は、フィルム1
4に沿ってその幅方向に配置されたガイド内蔵型のロッ
ドレスシリンダ32と、このロッドレスシリンダ32に
よりフィルム14の幅方向往復動自在に支持されると共
に、前記カッター支持装置20と一体のスライド部材3
3とを備えて構成されている。
【0037】前記カッター支持装置20は、図3、図4
に示されるように、前記スライド部材33と一体的に連
結された本体部材34Aと、この本体部材34Aと前記
可動部材22との間に装架され、該本体部材34Aをフ
ィルム14方向に付勢するばね20Bと、このばね20
Bの設定長さを調整するばね調整手段であるマイクロメ
ータ20Cとを備えている。
【0038】前記本体部材34は、図3に示されるよう
に、スライド部材33に、図において下端が固着される
と共に、他端が可動部材22よりも上方に突出して、該
可動部材22の上側を横断する突出部34Aを備えてい
る。
【0039】前記ばね20Bは、前記本体部材34の突
出部34Aと可動部材22から図3において上方に突出
したばね受け22Aとの間に装架され、突出部34Aに
対して可動部材22を図3において左方向に付勢するよ
うに取り付けられている。図3、図4の符号34B、3
4Cはばね20Bの設定長さを調整するためのボルト、
ナットを示す。
【0040】前記可動部材22における前記ばね受け2
2Aの下側には、スライドシュー22Bが可動部材22
と一体的に突出して設けられ、前記本体部材34側に
は、該スライドシュー22Bを、図4において上下から
挾み込むように一対のガイド部材34Dが設けられ、こ
れにより、前記可動部材22は、前記一対のガイド部材
34Dの間において、本体部材34に対してスライドシ
ュー22Bを介して摺動自在となるようにされている。
【0041】前記マイクロメータ20Cは、前記可動部
材22に取り付けられると共に、そのスピンドル20D
の先端が、前記一対のガイド部材34Dの間の位置にお
いて、前記本体部材34の端面34Eに当接して、ばね
20Bの付勢力に抗して可動部材22が図3、図4にお
いて左方向に付勢される際の位置規制をするようにされ
ている。
【0042】次に上記フィルム切断装置10によりフィ
ルム14を切断する工程について説明する。
【0043】フィルム14はガイドローラ12A、12
Bにより案内され、カッター台18A〜18Cに接近し
た位置を図1において鉛直上方に送られ、切断予定位置
が前記ディスクカッター16の位置に到達したとき停止
される。
【0044】ディスクカッター16は、カッター支持装
置20の可動部材22先端の支持シャフト24に、脱着
ねじ24Fにより締め付け固定されている。又、支持シ
ャフト24もナット24Aにより可動部材22に締め付
け固定され、該支持シャフト24も回転できない状態に
固定されている。
【0045】一方、この支持シャフト24にベアリング
26を介して支持されている押えローラ28は、ディス
クカッター16に対して相対的に回転自在となってい
る。
【0046】この状態のディスクカッター16及び押え
ローラ28をカッター支持装置20と共に、前記ロッド
レスシリンダ32によってフィルム幅方向に駆動する。
【0047】このとき、ディスクカッター16は、カッ
ター支持装置20におけるばね20Bにより付勢される
ことによって、カッター台18A上のフィルム14に切
り込み且つ回転しない状態でフィルム幅方向に駆動され
る。
【0048】ディスクカッター16の切刃16Aがフィ
ルム14に切り込むとき、同時にその幅方向に隣接した
位置で押えローラ28の最大径部28Aが、切刃16A
によって切断されつつあるフィルム14をカッター台1
8Aに押し付けて固定するので、切断が安定して行われ
る(図7(A)参照)。
【0049】なお、ディスクカッター16が、使用中ガ
タなどにより、フィルム14との直交面から少々傾いて
も、押えローラ28の最大径部28Aに隣接する部分は
段差により逃げているので、最大径部28A以外の部分
がフィルム14に先当りして、切断ができなくなること
が防止される。なお逃げは段差でなくても図8のように
テーパ面28としてもよい。
【0050】前記ディスクカッター16の切刃の、フィ
ルム14への切り込み量は、前述の如く、押えローラ2
8の半径とディスクカッター16の切刃16Aにおける
半径との差になる。従って、図7(B)に示されるよう
に、フィルム14が積層フィルムであって、その一方の
外側のカバーフィルム14Aのみを切断する場合、該切
断されるべきカバーフィルム14Aの厚さに等しい半径
差を設定すればよい。なお、図7(A)、(B)のいず
れの場合も、半径差を、切断すべきフィルム又は層の厚
さよりも僅かに大きくして、切断を確実にする。
【0051】このようにして、フィルム14を、所定回
数、例えば500回程度切断すると、ディスクカッター
16の切刃16Aは鈍ってきて、その切れ味が低下する
ので、所定回数の切断がなされた後は、装置を停止し、
前記支持シャフト24におけるナット24Aを弛めて、
該支持シャフト24を所定角度、例えば10度回転さ
せ、ディスクカッター16の、フィルム14を切断する
切刃16Aの円周方向の位置を変える。
【0052】このようにして、所定回数フィルムを切断
する毎に切刃16Aの円周方向の位置を変更していけ
ば、従来の回転式ディスクカッターと比較して、その寿
命を大幅に延長させることができる。上記例では、50
0×360÷10=18000回切断できる。
【0053】又、切断工程で切刃16Aに刃こぼれが生
じた場合は、直ちにディスクカッター16を次の角度位
置に回転させれば、ディスクカッター16全体を交換し
たりする必要はない。
【0054】又、ディスクカッター16を固定してフィ
ルム14を切断するので、その切断態様は、従来の回転
式ディスクカッターが押し切りであるのに対して、本発
明のディスクカッター16は引き切りであり、例えば内
側に感光層が積層された積層フィルムの外側の層を切断
した場合、感光層に強い悪影響を与えることなく切断す
ることができる。
【0055】又、前記ディスクカッター16はこれと同
軸的に且つ僅かの外径差の押えローラ28が隣接して取
り付けられているので、ディスクカッター16が角部等
に激突しても押えローラ28によって保護され、切刃1
6Aに刃こぼれが生じることが少ない。特に、フィルム
14の幅方向端部で、切断開始時にディスクカッター1
6が該フィルム14の端部に乗り上げたときも、刃こぼ
れを生じたりすることがない。
【0056】更に、カッター台18A〜18Cは硬質樹
脂あるいは金属より形成されているので、ディスクカッ
ター16がフィルム14の一部の層のみを切断する際
に、フィルム14全体が逃げることがなく、これら一部
の層のみを確実に切断することができる。
【0057】なお、上記フィルム切断装置10におい
て、フィルムの切断位置を変更する場合は、ロッドレス
シリンダ32を垂直リニアガイド40に沿って上下方向
に移動させ、下方のカッター台18B又は18Cに該当
する位置で固定すればよい。
【0058】又、上記フィルム切断装置10におけるカ
ッター支持装置20は、ディスクカッター16のその回
転中心軸線16B廻りに回転させるとき、手動によりナ
ット24Aを弛めて支持シャフト24を回転させるよう
にしているが、本発明はこれに限定されるものでなく、
例えば図5に示されるように、前記支持シャフト24を
ステッピングモータ46により直接回転するようにし、
且つこの回転を、ブレーキ48により拘束又は解除でき
るようにしてもよい。
【0059】この場合、前記ロッドレスシリンダ32に
よりカッター支持装置20を駆動した回数、即ちディス
クカッター16によるフィルム14の切断回数をカウン
タ50により計数し、該計数値が一定値になったとき
に、前記ブレーキ48を解除し、ステッピングモータ4
6によりディスクカッター16をその回転中心軸線16
B廻りに所定角度ずつ回転するようにする。
【0060】なお、上記ディスクカッター16には、こ
れが非回転状態でフィルム14を切断するために、いわ
ゆる切断屑が切刃16Aの特定箇所に付着し易い。
【0061】この場合、図6に示されるように、ディス
クカッター16がフィルム14を1回切断した後、更に
外側に駆動し、該外側位置にクリーナ52を配置し、こ
れにより切刃16Aの特定位置に付着蓄積した切屑を清
掃するようにするとよい。
【0062】又、この場合、図5のステッピングモータ
46によりディスクカッター16を回転する構成では、
1回又は所定回数の切断動作の後にクリーナ52に切刃
16Aを押し付けた状態でブレーキ48を解除してステ
ッピングモータ46によりディスクカッター16を回転
させ、その切刃16Aに付着した切屑をクリーナ52に
よって拭き取るようにしてもよい。
【0063】更に、前記ディスクカッター16はフィル
ム14に対してほぼ直角に切り込むようにされてるい
が、これは、直交面から最大20度の範囲で傾けてもよ
い。
【0064】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、デ
ィスクカッターの寿命を延長させることができると共
に、該ディスクカッターに刃こぼれが生じても、全体を
取り替えることなく切断作業をすることができ、且つ鋭
く切断して、積層フィルムの一部を切断するような場合
に、切断線近傍内部の感光層等の剥離を生じないという
優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例に係るフィルム切断装
置を示す側面図
【図2】同フィルム切断装置の正面図
【図3】同フィルム切断装置の要部を拡大して示す側面
【図4】同要部を拡大して示す平面図
【図5】同フィルム切断装置の他の例を示す図3と同様
の側面図
【図6】フィルム切断装置の更に他の例を示す模式図
【図7】本発明のフィルム切断装置により切断されるべ
きフィルム及びディスクカッターを拡大して示す断面図
【図8】本発明のフィルム切断装置における押えローラ
の他の例を拡大して示す断面図
【符号の説明】
10…フィルム切断装置 14…フィルム 16…ディスクカッター 16A…切刃 16B…回転中心軸線 18A〜18C…カッター台 20…カッター支持装置 24…支持シャフト 28…押えローラ 30…カッター駆動装置 46…ステッピングモータ 48…ブレーキ 50…カウンタ 52…クリーナ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円盤状部材の外周に切刃を形成してなるデ
    ィスクカッターを、回転不能に固定した状態で、該ディ
    スクカッターを含み、且つ、フィルム面に直交する面内
    で、フィルムに切刃を押し付けつつフィルム面に沿って
    移動させて、該フィルムの厚さ方向少なくとも一部を切
    断することを特徴とするフィルム切断方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記フィルムの厚さ方
    向少なくとも一部を切断する切断動作を所定回数行った
    後に、前記ディスクカッターを、その中心軸線回りに所
    定角度回転させて、次の所定回数の切断動作に移ること
    を特徴とするフィルム切断方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記フィルム
    は、多層フィルムであり、前記ディスクカッターの切刃
    を、前記フィルムの一部の層に切り込ませて、該一部の
    層のみを切断することを特徴とするフィルム切断方法。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3において、前記フィ
    ルムの切断線に隣接し、切断後に除去される領域を、前
    記ディスクカッターと同期して移動する回転自在の押さ
    えローラにより押圧することを特徴とするフィルム切断
    方法。
  5. 【請求項5】円盤状部材の外周に切刃を形成してなるデ
    ィスクカッターと、このディスクカッターを円盤の回転
    中心軸線回りに所定角度回転自在、且つ、固定可能に支
    持するカッター支持装置と、前記ディスクカッターを含
    む面に対して交叉する平面上にフィルムを支持するカッ
    ター台と、前記ディスクカッターを、該ディスクカッタ
    ーを含む面内で、前記カッター台上のフィルムに切刃を
    押し付けつつフィルム面に沿って駆動して、該フィルム
    の厚さ方向少なくとも一部を切断させるカッター駆動装
    置と、を有してなり、前記カッター支持装置は、前記デ
    スクカッターが、該カッター駆動装置よりフィルムに押
    し付け駆動されるとき該ディスクカッターを回転不能に
    固定するようにされたことを特徴とするフィルム切断装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記カッター支持装置
    は、前記ディスクカッターがフィルムに接触する近傍
    で、該フィルムを前記カッター台に押圧しつつ切断方向
    に移動可能な押圧ローラを備えたことを特徴とするフィ
    ルム切断装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、前記押圧ローラは、前
    記カッター支持装置に、前記デスクカッターに隣接し
    て、同軸的に、且つ、該ディスクカッターと相対回転自
    在に支持されるとともに、その半径が、該ディスクカッ
    ター刃先のフィルムへの切り込み深さと等しい長さだ
    け、該ディスクカッター刃先の半径よりも小さくされた
    ことを特徴とするフィルム切断装置。
  8. 【請求項8】請求項5、6または7において、前記ディ
    スクカッターがフィルムを切断する回数を計数するカウ
    ンターと、前記カッター支持装置に取り付けられ、前記
    カウンターの計数値が設定回数に到達した時、前記ディ
    スクカッターを所定角度回転させる回動装置と、この回
    動装置により前記ディスクカッターを所定角度回転させ
    るとき該ディスクカッターを解放し、非回転時には拘束
    するブレーキ装置と、を設けたことを特徴とするフィル
    ム切断装置。
  9. 【請求項9】請求項5乃至8のいずれかにおいて、前記
    ディスクカッターがフィルムを切断する際の切断線の、
    該フィルム外側への延長線上に、前記ディスクカッター
    の切刃を清掃するカッタークリーナを配置したことを特
    徴とするフィルム切断装置。
JP7311810A 1995-11-30 1995-11-30 フィルム切断方法及び装置 Pending JPH09150395A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7311810A JPH09150395A (ja) 1995-11-30 1995-11-30 フィルム切断方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7311810A JPH09150395A (ja) 1995-11-30 1995-11-30 フィルム切断方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09150395A true JPH09150395A (ja) 1997-06-10

Family

ID=18021700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7311810A Pending JPH09150395A (ja) 1995-11-30 1995-11-30 フィルム切断方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09150395A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010030035A (ja) * 2008-07-01 2010-02-12 Nitto Denko Corp 光学フィルムを有する積層フィルムの切断方法および光学表示装置の製造方法
JP2010120119A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd 樹脂フィルムの切断方法及び切断装置並びにそれらに用いるカッター
US9038879B2 (en) 2009-10-13 2015-05-26 3M Innovative Properties Company Corrugated edge nip

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49129189U (ja) * 1973-03-05 1974-11-06
JPS54105092U (ja) * 1978-01-09 1979-07-24
JPS5743129U (ja) * 1980-07-01 1982-03-09
JPS5884888U (ja) * 1981-12-04 1983-06-08 三菱重工業株式会社 スリツタ−
JPH0343189A (ja) * 1989-07-11 1991-02-25 Toshiba Mach Co Ltd シート状物切断装置
JPH04217492A (ja) * 1990-02-12 1992-08-07 Gerber Garment Technol Inc シート材料裁断機械
JPH0711297U (ja) * 1993-07-22 1995-02-21 株式会社塚谷刃物製作所 ハーフスリッタ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49129189U (ja) * 1973-03-05 1974-11-06
JPS54105092U (ja) * 1978-01-09 1979-07-24
JPS5743129U (ja) * 1980-07-01 1982-03-09
JPS5884888U (ja) * 1981-12-04 1983-06-08 三菱重工業株式会社 スリツタ−
JPH0343189A (ja) * 1989-07-11 1991-02-25 Toshiba Mach Co Ltd シート状物切断装置
JPH04217492A (ja) * 1990-02-12 1992-08-07 Gerber Garment Technol Inc シート材料裁断機械
JPH0711297U (ja) * 1993-07-22 1995-02-21 株式会社塚谷刃物製作所 ハーフスリッタ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010030035A (ja) * 2008-07-01 2010-02-12 Nitto Denko Corp 光学フィルムを有する積層フィルムの切断方法および光学表示装置の製造方法
JP2010120119A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Mitsuboshi Diamond Industrial Co Ltd 樹脂フィルムの切断方法及び切断装置並びにそれらに用いるカッター
US9038879B2 (en) 2009-10-13 2015-05-26 3M Innovative Properties Company Corrugated edge nip
US9725270B2 (en) 2009-10-13 2017-08-08 3M Innovative Properties Company Corrugated edge nip

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2189259B1 (en) Method and device for cutting resin film, and cutter used therein
EP2546035A1 (en) Method for cutting laminated film, cutting device, and method for manufacturing optical display device
GB2204260A (en) Knife and knife holder assembly
US5134913A (en) Slitting machine for travelling webs
JP2006289601A (ja) 光学フィルムシートの切断方法、光学フィルムシートの切断装置、該切断方法により得られた光学フィルム、該光学フィルムを有する画像表示装置
EP0955137A3 (de) Maschine zum Schneiden eines Gutstrangs in Scheiben
JPS6253283B2 (ja)
JP3166116B2 (ja) 磁気記録媒体の裁断方法及び装置
JPH09150395A (ja) フィルム切断方法及び装置
US3459078A (en) Slitting and scoring apparatus
TWI482693B (zh) The cutting method of the laminated body and the cutter used in the method
JP4138908B2 (ja) フィルム切断装置
JP2009072900A (ja) シート切断装置
WO2011004695A1 (ja) スロッタ、スロッタの切断方法、スロッタナイフ及び刃物台
US5269210A (en) Slitter machine for use in manufacturing semiconductor devices
JP4712260B2 (ja) ウェブを加工するための力調節可能な回転装置
US6783620B1 (en) Thin-laminate panels for capacitive printed-circuit boards and methods for making the same
EP0289146A1 (en) Improvements in or relating to edge sharpening
JPH11179693A (ja) フィルム切断装置
JP2775555B2 (ja) 一対のロールを用いる多層シート材の加工装置の段差付アンビルロールの製造方法
JPH0947914A (ja) 丸・角パイプ切断機
JP3162429B2 (ja) 易開封性カット装置
KR101351078B1 (ko) 라미네이팅 필름 하프 컷팅 나이프 유닛
JPH03196992A (ja) 切断用スリッター
JP4671081B2 (ja) 帯状シート分割用スリッター