JPH09149059A - 通信制御システム - Google Patents

通信制御システム

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JPH09149059A
JPH09149059A JP30712495A JP30712495A JPH09149059A JP H09149059 A JPH09149059 A JP H09149059A JP 30712495 A JP30712495 A JP 30712495A JP 30712495 A JP30712495 A JP 30712495A JP H09149059 A JPH09149059 A JP H09149059A
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message
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Shogo Yamatani
昇吾 山谷
Takushi Hamada
卓志 濱田
Sadao Mizokawa
貞生 溝河
Hisayuki Maruyama
久幸 丸山
Toru Muramoto
徹 村本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メッセージ通信とサイクリック通信を併用しな
がらも、サイクリック周期を短縮する伝送方式を実現す
る。 【解決手段】自局が送信権を獲得した回数をカウント
し、カウントした自局の送信権獲得回数が予め設定され
た数値と一致したとき、自局の送信権獲得回数を0にリ
セットするとともに、送信するメッセージがあるときは
メッセージをデータ部に書き込んだメッセージデータフ
レームを送信するフレーム送信手段と、自局が論理リン
グに加入して最初の送信権獲得時に、自局の送信権獲得
回数を0にリセットするとともに、他局の送信権獲得回
数を0にリセットするように他局に通知し、かつ他局か
ら自局の送信権獲得回数を0にリセットするよう通知を
受けたときは、自局の送信権獲得回数を0にリセットす
ることによって、論理リング上の全ての局の送信権獲得
回数を同時に0にする手段と有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信回線を介して複
数の制御機器を接続した通信制御システムにかかり、特
に、各々の制御機器が自己の固有情報を他の制御機器に
通信回線を介して通知することで、全ての制御機器が各
制御機器の固有情報を保持するようにしたシステムに係
わり、各制御機器に接続し当該通信回線を介する通信を
制御する通信制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばIEEE802.4 委員会で定められたト
ークンパッシング・バス・アクセス制御方式を用いた情
報伝送システムにおいては、トークンがバスや通信回線
を介して各局に次々と渡され、トークンを受け取った局
のみが送信権を持つことによってバス上の伝送制御を行
っている。
【0003】このトークンパッシング・バス・アクセス
制御方式を用いたシステムで、所定の時間内に各局が自
局の固有情報をブロードキャスト伝送することにより複
数の局が同一の情報を共有するシステムがある。このよ
うなシステムの従来技術として例えば特開平1−157143
号公報記載のものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
制御機器の高速化に伴い、サイクリック周期をさらに短
くする要求が高まっており、サイクリック周期の短縮が
サイクリック通信における課題になっている。サイクリ
ック周期を短縮する方法には、各制御機器間のメッセー
ジ通信を止め、サイクリック通信のみを行い、最大トー
クン巡回時間を小さくする手段があるが、メッセージ通
信を併用するシステムでは、このような方法がとること
ができない。
【0005】そこで、本発明の目的は、メッセージ通信
とサイクリック通信を併用しながらも、サイクリック周
期を短縮する伝送方式を実現できる通信制御システムを
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の特徴は、以下の通りである。
【0007】所定の制御を実施する制御機器に通信制御
装置を接続した単位を1つの局とし、複数の局が共通伝
送路を介して接続され、前記通信制御装置間で送信権を
順次受け渡し、送信権を獲得した通信制御装置のみがデ
ータ伝送を行うことにより、各局間でサイクリック通信
とメッセージ通信を行うシステムにおいて、所定の周期
時間をカウントする手段と、前記周期時間毎に、自局の
メッセージデータフレームの送信を許可状態,不許可状
態にする手段と、システム上の各局間で同期を取って、
前記周期時間をカウントする手段とを備えた構成とす
る。
【0008】本発明では、かかる構成において、トーク
ンの論理リング1周当たりでのメッセージを送信できる
局を制限して、最大トークン巡回時間を削減することに
よりサイクリック周期を短縮し、トークン周回毎にメッ
セージを送信できる局を順次入れ替えることにより全て
の局にメッセージを送信する機会を与えることができる
ため、メッセージ通信とサイクリック通信を併用しなが
らも、サイクリック周期を短縮できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて詳細に説明する。
【0010】まず、図6を用いて、トークンパッシング
・バス・アクセス制御方式のフレーム送信タイミングに
ついて説明する。
【0011】論理リングが通信制御装置a,b,cの順
に構成されているとする。最初、通信制御装置aに送信
権があるが、通信制御装置aは送信するデータがないた
めトークンフレームTaを送信して通信制御装置bに送
信権を譲渡する。トークンフレームの宛先アドレス部に
は、論理リングに従って次に送信権を渡す通信制御装置
のアドレスが書き込まれており、トークンフレームTa
の宛先アドレスには、通信制御装置bのアドレスが書き
込まれる。次に通信制御装置bは、宛先アドレスが自通
信制御装置のアドレスと一致するトークンフレームTa
を検出し送信権を得る。送信権を得た通信制御装置bは
送信するデータがあるので、送信データをデータ部に書
き込んだデータフレームDbを送信し、データフレーム
Dbの後にトークンフレームTbを送信して通信制御装
置cに送信権を譲渡する。通信制御装置cは、宛先アド
レスが自通信制御装置のアドレスと一致するトークンフ
レームTbを検出し送信権を得る。送信権を得た通信制
御装置cは、送信するデータがあるので送信データをデ
ータ部に書き込んだデータフレームを送信するが、送信
データがトークンパッシング・バス・アクセス制御方式
で規定されている最大データ長より大きいため、2個の
データフレームDc1,Dc2に分割して送信し、デー
タフレームDc2の後にトークンフレームTcを送信し
て通信制御装置aに送信権を譲渡する。トークンパッシ
ング・バス・アクセス制御方式では、送信権を保有でき
る最大時間を規定することにより最大送信待ち時間を確
定させて、リアルタイム性を要求されるデータ伝送シス
テムにも利用できるようにしている。
【0012】このトークンパッシング・バス・アクセス
制御方式を用いたシステムで、所定の時間内に各局が自
局の固有情報をブロードキャスト伝送することにより複
数の局が同一の情報を共有するシステムは、バスとの間
のインタフェースをとる伝送処理制御回路と、それを制
御する伝送制御用プロセッサ,タイマ,コモンメモリ等
から構成され、プロセッサはタイマを用いて送信権の巡
回時間を監視し、前もって決定された限定時間内に送信
権が回ってきた場合は、伝送制御回路にコモンメモリ内
の自局の固有情報を他局にブロードキャスト送信し、他
局からの情報を受信した場合は、その情報をコモンメモ
リ内の送信局対応の領域に格納することで複数局が同一
情報を共有するようにしている。以後、このように自局
の固有情報を予め定められた限定時間内にサイクリック
にブロードキャスト送信して、複数局が同一情報を共有
する通信方式をサイクリック通信といい、予め定められ
た限定時間をサイクリック周期という。
【0013】図7を用いて、サイクリック通信におい
て、通信制御装置が周期的に自局の固有情報を送信する
タイミングを説明する。
【0014】論理リングが通信制御装置a,b,cの順
に構成されているとする。この通信制御装置a,b,c
間では、サイクリック通信の他に、任意の1局から任意
の複数局へ突発的に発生するメッセージを伝送するメッ
セージ通信も行っている。通信制御装置aが通信制御装
置cよりトークンフレームTcを受信し送信権を得る
と、コモンメモリ内の自局の固有情報をデータ部に書き
込んだサイクリックデータフレームSaをブロードキャ
スト送信する。通信制御装置aには送信するメッセージ
データがないので、トークンフレームTaを送信して通
信制御装置bに送信権を譲渡する。通信制御装置bは、
宛先アドレスが自通信制御装置のアドレスと一致するト
ークンフレームTaを検出し送信権を得る。送信権を得
た通信制御装置bは、コモンメモリ内の自局の固有情報
をデータ部に書き込んだサイクリックデータフレームS
bをブロードキャスト送信する。通信制御装置bには送
信するメッセージデータがあるので、メッセージデータ
をデータ部に書き込んだメッセージデータフレームMb
を送信し、メッセージデータフレームMb送信後、トー
クンフレームTbを送信して通信制御装置cに送信権を
譲渡する。送信権を得た通信制御装置cは、コモンメモ
リ内の自局の固有情報をデータ部に書き込んだサイクリ
ックデータフレームScをブロードキャスト送信する。
通信制御装置cには送信するメッセージデータがないの
で、トークンフレームTaを送信して通信制御装置bに
送信権を譲渡する。このように予め設定されたサイクリ
ック周期Tcyc内にトークンが巡回してきて、自局の固有
情報をサイクリックに送信することにより、各局は固有
情報送信の周期性を守る。
【0015】トークンが論理リングを1周する時間をト
ークン巡回時間と呼ぶ。各局が自局の固有情報を限定さ
れた時間内、つまり、サイクリック周期内に、周期的に
送信する為には、サイクリック周期をトークン巡回時間
より大きな値で設定する必要がある。トークン巡回時間
は、トークンが1周する間に、論理リング上の全ての通
信制御装置がトークンを保持できる最大時間一杯トーク
ンを保持したとき最大となる。従来は、各局が1回のト
ークン獲得でサイクリックデータフレームとメッセージ
データフレームの両方を送信するとして最大トークン保
持時間を決めている。
【0016】図8を用いてトークン巡回時間が最大にな
る場合を説明する。論理リングが通信制御装置a,b,
cの順に構成されているとする。この通信制御装置a,
b,c間では、サイクリック通信の他に、任意の1局か
ら任意の複数局へ突発的に発生するメッセージを伝送す
るメッセージ通信も行っている。通信制御装置aが通信
制御装置cよりトークンフレームTcを受信し送信権を
得ると、コモンメモリ内の自局の固有情報をデータ部に
書き込んだサイクリックデータフレームSaをブロード
キャスト送信する。通信制御装置aには送信するメッセ
ージデータがあるので、メッセージデータをデータ部に
書き込んだメッセージデータフレームMaを送信し、メ
ッセージデータフレームMa送信後、トークンフレーム
Taを送信して通信制御装置bに送信権を譲渡する。送
信権を得た通信制御装置bは、コモンメモリ内の自局の
固有情報をデータ部に書き込んだサイクリックデータフ
レームSbをブロードキャスト送信する。通信制御装置
bには送信するメッセージデータがあるので、メッセー
ジデータをデータ部に書き込んだメッセージデータフレ
ームMbを送信し、メッセージデータフレームMb送信
後、トークンフレームTbを送信して通信制御装置cに
送信権を譲渡する。送信権を得た通信制御装置cは、コ
モンメモリ内の自局の固有情報をデータ部に書き込んだ
サイクリックデータフレームScをブロードキャスト送
信する。通信制御装置cには送信するメッセージデータ
があるので、メッセージデータをデータ部に書き込んだ
メッセージデータフレームMcを送信し、メッセージデ
ータフレームMc送信後、トークンフレームTcを送信
して通信制御装置aに送信権を譲渡する。このようにト
ークンが論理リング1周当たり各局がサイクリックデー
タフレームとメッセージデータフレームの両方を送信し
た場合トークン巡回時間は最大となり、サイクリック周
期Tcycはこの最大トークン巡回時間TRTmax より大き
い値で設定しなければならない。
【0017】しかしながら、最近の制御機器の高速化に
伴い、サイクリック周期をさらに短くする要求が高まっ
ており、サイクリック周期の短縮がサイクリック通信お
ける課題になっている。サイクリック周期を短縮する方
法には、各制御機器間のメッセージ通信を止め、サイク
リック通信のみを行い、最大トークン巡回時間を小さく
する手段がある。そこで、メッセージ通信とサイクリッ
ク通信を併用しながらも、サイクリック周期を短縮する
伝送方式を実現できる通信制御システムが必要となる。
【0018】図3は、本発明の実施例に係わる伝送シス
テムにおける全体構成を示す接続図である。複数の通信
制御装置5〜7(a,b,c)が分岐ケーブル2〜4を
介して通信回線14に接続され、各通信制御装置a,
b,cには制御機器8〜10(a,b,c)がシステム
バス11〜13によりそれぞれ接続される。これら制御
機器と、システムバスと、及び通信制御装置を1つの単
位として局1−1〜1−3が形成される。各通信制御装
置は送信データが発生すると、送信権を得た時点で、そ
の送信データを共通伝送路14へ送信すると共に、送信
権を次の通信制御装置へ譲渡する。また、各通信制御装
置は共通伝送路14から他局が送信した自局宛のデータ
を受信する。
【0019】図5を用いて、本発明の実施例でのデータ
の送信タイミングを説明する。論理リングが通信制御装
置a,b,cの順に構成されているとする。メッセージ
データの送信については、トークンが論理リングを3周
することを1単位とし、1周目には通信制御装置aにの
みメッセージデータの送信を許可し、2周目には通信制
御装置bにのみにメッセージデータの送信を許可し、3
周目には通信制御装置cにのみメッセージデータを送信
することを許可して、以後この3周毎に1回メッセージ
データの送信機会が回ってくる単位を繰り返すことによ
り各通信制御装置a〜cにメッセージ送信の機会を与え
る。サイクリックデータフレームについては、各通信制
御装置a〜cはトークンを獲得する度に送信する。
【0020】図5は、通信制御装置aにのみメッセージ
データの送信を許可するトークン1周目の状態から始ま
る。伝送装置aは送信権を得た時点で、まず、コモンメ
モリ内の自局の固有情報をデータ部に書き込んだサイク
リックデータフレームSaをブロードキャスト送信す
る。通信制御装置aには送信するメッセージデータがあ
り、かつメッセージ送信が許可されているので、次に、
メッセージデータをデータ部に書き込んだメッセージデ
ータフレームMaを送信し、メッセージデータフレーム
Ma送信後、トークンフレームTaを送信して通信制御
装置bに送信権を譲渡する。送信権を得た通信制御装置
bは、コモンメモリ内の自局の固有情報をデータ部に書
き込んだサイクリックデータフレームSbをブロードキ
ャスト送信する。通信制御装置bにはメッセージ送信が
許可されていないので、サイクリックデータフレームS
b送信後、トークンフレームTbを送信して通信制御装
置cに送信権を譲渡する。送信権を得た通信制御装置c
は、コモンメモリ内の自局の固有情報をデータ部に書き
込んだサイクリックデータフレームScをブロードキャ
スト送信する。通信制御装置cにはメッセージ送信が許
可されていないので、サイクリックデータフレームSc
送信後、トークンフレームTcを送信して通信制御装置
aに送信権を譲渡する。ここからトークンの周回数が2
周目に入る。
【0021】トークン周回2周目では、通信制御装置b
にのみメッセージデータの送信が許可される。送信権を
得た通信制御装置aは、コモンメモリ内の自局の固有情
報をデータ部に書き込んだサイクリックデータフレーム
Saをブロードキャスト送信する。本周回では通信制御
装置aにはメッセージデータの送信が許可されていない
ので、サイクリックデータフレームSa送信後、すぐト
ークンフレームTaを送信して通信制御装置bに送信権
を譲渡する。送信権を得た通信制御装置bは、コモンメ
モリ内の自局の固有情報をデータ部に書き込んだサイク
リックデータフレームSbをブロードキャスト送信す
る。通信制御装置bには送信するメッセージデータがあ
り、かつメッセージデータの送信が許可されているの
で、メッセージデータをデータ部に書き込んだメッセー
ジデータフレームMbを送信し、メッセージデータフレ
ームMb送信後、トークンフレームTbを送信して通信
制御装置cに送信権を譲渡する。送信権を得た通信制御
装置cは、コモンメモリ内の自局の固有情報をデータ部
に書き込んだサイクリックデータフレームScをブロー
ドキャスト送信する。通信制御装置cにはメッセージ送
信が許可されていないので、サイクリックデータフレー
ムSc送信後、トークンフレームTcを送信して通信制
御装置aに送信権を譲渡する。
【0022】ここからトークンの周回は、通信制御装置
cにのみメッセージの送信が許可された3周目にはい
る。送信権を得た通信制御装置aは、コモンメモリ内の
自局の固有情報をデータ部に書き込んだサイクリックデ
ータフレームSaをブロードキャスト送信する。本周回
では通信制御装置aにはメッセージデータの送信が許可
されていないので、サイクリックデータフレームSa送
信後、トークンフレームTaを送信して通信制御装置b
に送信権を譲渡する。送信権を得た通信制御装置bは、
コモンメモリ内の自局の固有情報をデータ部に書き込ん
だサイクリックデータフレームSbをブロードキャスト
送信する。通信制御装置bにはメッセージ送信が許可さ
れていないので、サイクリックデータフレームSb送信
後、トークンフレームTbを送信して通信制御装置cに
送信権を譲渡する。送信権を得た通信制御装置cは、コ
モンメモリ内の自局の固有情報をデータ部に書き込んだ
サイクリックデータフレームScをブロードキャスト送
信する。通信制御装置cには送信するメッセージデータ
があり、かつ本周回では通信制御装置cにメッセージデ
ータの送信が許可されているので、メッセージデータを
データ部に書き込んだメッセージデータフレームMcを
送信する。最後に通信制御装置cは、トークンフレーム
Tcを送信して通信制御装置aに送信権を譲渡する。
【0023】以後、このように論理リングをトークンが
3周することを1つの単位として、トークン周回毎にメ
ッセージデータの送信を許可する局を順次入れ替えるこ
とにより通信制御装置a〜cにメッセージデータの送信
機会を与える。
【0024】図8と比較すると、本実施例では、メッセ
ージデータフレームを2フレーム送信する時間分だけ最
大トークン巡回時間を削減でき、その削減時間分だけサ
イクリック周期を短縮できる。
【0025】本発明の実施例における通信制御装置の実
施例を以下に説明する。最初に図1を用いて通信制御装
置の第1の実施例を説明する。
【0026】図1は、図3のシステムから通信制御装置
5(a)を代表に取り上げて説明しているが、通信制御
装置6,7(b,c)も同じ構成を取る。通信制御装置
aは、コモンメモリ501と、送受信バッファと、送受
信回路502と、バス513等から成り立ち、送受信回
路502は伝送制御回路503と、MPU504と、発信器5
05と、タイマ506と、デュアルポートメモリ507
と、DMAコントローラ508と、モデム514と、RO
M509と、及び内部バス510等から成り立っている。こ
の中で、タイマ506は発信器505のパルスをカウン
トし、MPU504から内部バス510を通じて知らされた自
局のサイクリック周期Tcyc1(局1−jではTcycj )毎に
割り込み信号S1を出力するように設定されている。本
実施例における通信制御装置のサイクリック周期Tcyc1
は、図5にて説明したような、トークン1周当たりにメ
ッセージデータを送信できる局を制限して周回時間を削
減した最大トークン巡回時間TRTmax と同値に設定す
る。
【0027】図4を用いてコモンメモリ内の送信局対応
に割り付けられた各局固有情報格納領域を説明する。コ
モンメモリ501の記憶領域は、システムに接続する局
数に分割され、分割されたそれぞれの領域A1,A2,
A3は局1,局2,局3の各々の固有情報格納領域とし
て割り当てられる。本実施例における通信制御装置4で
は、コモンメモリ501内の自局(局1)の固有情報を
格納する領域A1の大きさは、1回のデータフレームの
送信で送信可能な最大データバイト数と同値となるよう
設定される。
【0028】サイクリック通信における送信動作を説明
する。制御機器8(a)は、コモンメモリアクセス要求
信号(書き込み)S3をコモンメモリバススケジューラ5
11に出力し自局の固有情報をシステムバス11に出力
する。要求信号S3を受けたコモンメモリバススケジュ
ーラ511は、インタフェース512に対してアクセス
許可信号S4を出力し、インタフェース512がコモン
メモリバス513へ出力したのち、コモンメモリ501
に対してコモンメモリアクセス信号(書き込み)S5を出
力する。このときコモンメモリバス513上のアドレス
は領域A1のアドレスである。このようにして自局の固
有情報は制御機器8(a)よりコモンメモリ501内の
自局領域A1に書き込まれる。その後タイマ506から
周期Tcyc1 毎の割り込み信号S1によって起動をかけら
れたDMAコントローラ508はコモンメモリバススケ
ジューラ511との間でコモンメモリアクセス要求信号
(読み出し)S6と許可信号S7をやりとりすることに
よって、コモンメモリ501に格納された自局の固有情
報をコモンメモリバス513を通じデュアルポートメモ
リ215に書き込む。さらにタイマ214から割り込み
信号S1を受けたMPU504がROM509に格納されたマ
イクロプログラムに従ってサイクリックフレーム送信信
号S8を出力し、これを受けた伝送制御回路503はデ
ュアルポートメモリ507の固有情報から伝送フレーム
を生成し、論理リング上の先行局から送信権を譲渡され
るのを待って、モデム514,分岐ケーブル2,共通伝
送路14を介して他局にブロードキャスト送信される。
デュアルポートメモリの固有情報が書き込まれた領域の
アドレスは予め伝送制御回路503にMPU504が通知して
おく。
【0029】次に、突発的に発生するメッセージの送信
動作について説明する。制御機器8(a)は他局へ通知
したいメッセージが生じると、送受信バッファアクセス
要求信号(書き込み)S19をコモンメモリバススケジュ
ーラ511に出力し、メッセージデータの先頭に送信宛
先局のアドレスを付加してシステムバス11に出力す
る。要求信号S19を受けたコモンメモリバススケジュ
ーラ511は、インタフェース512に対してアクセス
許可信号S4を出力し、インタフェース512がコモン
メモリバス513へ出力したのち、送受信バッファ51
6に対して送受信バッファアクセス信号(書き込み)S
10を出力する。送受信バッファ516にコモンメモリ
バス513より宛先送信局アドレスとメッセージデータ
が書き込まれるのを待ったのち、コモンメモリバススケ
ジューラ511はメッセージデータ書き込み終了信号S
19を制御機器8(a)に出力する。終了信号S19を
受けた制御機器8(a)はメッセージデータ送信要求信
号S18をDMAコントローラ508に出力し、メッセ
ージデータ送信要求信号S18を受けたDMAコントロ
ーラ508は、コモンメモリバススケジューラ511と
の間で送受信バッファアクセス要求信号(読み出し)S
11と許可信号S12をやりとりすることによって、送
受信バッファ516に格納された宛先送信局アドレスと
メッセージデータをコモンメモリバス513を通じデュ
アルポートメモリ215に書き込みして、メッセージ送
信要求割り込み信号S13をMPU504に出力する。DMA
コントローラからメッセージ送信要求割り込み信号S1
3を受けたMPU504は、ROM504に格納されたマイクロプロ
グラムに従ってメッセージフレーム送信信号S14を出
力する。
【0030】ここで伝送制御回路503とカウンタ51
5の動作について説明する。伝送制御回路503は、論
理リングに加入して最初の送信権獲得時に、カウンタリ
セットS20を出力するとともに、他局のカウンタ51
5を0にリセットするよう通知する制御フレームをブロ
ードキャスト送信する。伝送制御回路503はカウンタ
515を0にリセットするよう通知するフレームを共通
伝送路を介して他局から受信するとカウンタリセット信
号S20を出力する。図2は本通信制御装置が送信する
フレームフォーマットの例を示すもので、プリアンブル
(P)201は同期を取るための固定パターンであり、
スタートデリミタ(SD)202はフレームの開始を、フ
レームコントロール(FC)203はトークンフレー
ム,サイクリックデータフレーム,メッセージデータフ
レーム、及び他局のカウンタ515をリセットするよう
通知するフレーム等のフレーム種別を、デスティネーシ
ョンアドレス(DA)204はフレームの送信宛先アドレ
スを、ソースアドレス(SA)205はフレームの送信も
とアドレスを、データ(DATA)206は送信する自局
の固有情報またはメッセージデータを、フレームチェッ
クシーケンス(FCS)207はフレームの正当性を示す
パターンを、エンドデリミタ(ED)208はフレームの
終了をそれぞれ示す。伝送制御回路503はトークンを
獲得する度にカウントアップ信号S2を出力する。カウ
ンタ515はカウントアップ信号S2を受けると内部の
カウンタ値に1を加算する。カウンタ515には予めシ
ステムに接続している局数n(本実施例ではn=3と設
定)と、自局の番号k(本実施例ではk=1と設定)を
通知しておく。尚、通信制御装置5,6(b,c)の場
合には、自局の番号kに2,3をそれぞれ設定する。カ
ウンタ515は内部のカウント値がkと一致するとメッ
セージ送信許可信号S15を出力する。また、カウンタ
515は、カウント値がnと一致するとカウント値を0
にリセットする。n=kの場合には、カウンタ515
は、カウント値がn=kに一致するとメッセージ送信許
可信号S15を出力したのち、カウント値を0にリセッ
トする。
【0031】メッセージの送信動作の説明に戻る。
【0032】伝送制御回路503は、MPUからメッセ
ージ送信要求信号S14を受けると、デュアルポートメ
モリ507に格納された宛先送信局アドレスとメッセー
ジデータから伝送フレームを生成し、論理リング上の先
行局より送信権を譲渡されるのを待つ。デュアルポート
メモリの宛先局アドレスとメッセージデータが書き込ま
れた領域のアドレスは予め伝送制御回路503にMPU504
が通知しておく。伝送制御回路503は、送信権を獲得
するとカウントアップ信号S2を出力し、カウントアッ
プ信号S2の出力に対してメッセージ送信許可信号S1
5を受けると、サイクリックデータフレーム送信後、メ
ッセージデータフレームを送信モデム514,分岐ケー
ブル2,共通伝送路14を介して宛先局に送信する。伝
送制御回路503は、カウントアップ信号S2の出力に
対してメッセージ送信許可信号S15を受けないとき
は、サイクリックフレームのみ送信後、論理リングの後
続局にトークンを渡し、次の送信権獲得を待ち、次の送
信権獲得時にカウントアップ信号S2の出力に対してメ
ッセージ送信許可信号S15を受けると、サイクリック
データフレーム送信後、メッセージデータフレームを送
信する。しかし、次の送信権獲得時にもメッセージ送信
許可信号S15を受けないときは、サイクリックデータ
のみ送信後、論理リングの後続局にトークンを渡し、以
降、メッセージフレームを送信できるまで、以上の動作
を繰り返す。
【0033】次に受信動作について説明する。まず、サ
イクリックデータフレームの受信動作を説明する。送信
局以外の局では、伝送フレームはモデム214を介して
伝送制御回路503によって受信される。伝送制御回路
503は受信フレームのフレームコントロール(FC)
203によりサイクリックデータフレームとメッセージ
データフレームとを判別し、受信したフレームがサイク
リックデータフレームのときは、データ(DATA)2
06の送信局の固有情報を内部バス510を介してデュ
アルポートメモリ507に格納する。伝送制御回路50
3は、デュアルポートメモリ507に当該受信固有情報
格納後、受信フレーム内のソースアドレス(SA)20
5よりフレームの送信元のアドレスを判別し、送信局の
アドレスをDMAコントローラ508に内部バス510
を介して渡し、同時にフレーム受信信号S9をDMAコ
ントローラ216に対して出力する。フレーム受信信号
S9を受けたDMAコントローラ508は渡された送信
局のアドレスからコモンメモリ501に割り付けられて
いる送信局対応の領域を判別し、コモンメモリバススケ
ジューラ511とコモンメモリアクセス要求信号(書き
込み)S6及びアクセス許可信号S7のやり取りを行っ
たあとにデュアルポートメモリ507の当該受信固有情
報をコモンメモリバス513を介してコモンメモリ50
1に割り付けられている送信局対応領域に格納する。次
に、メッセージデータフレームの受信動作について説明
する。伝送制御回路503は、受信フレームのフレーム
コントロール(FC)203より受信したフレームがメ
ッセージデータフレームを判別すると、受信フレーム内
のソースアドレス(SA)205より送信フレームの送
信局のアドレスを判別し、データ(DATA)206の
メッセージデータの先頭に送信局のアドレスを付加した
受信データをデュアルポートメモリに格納し、メッセー
ジフレーム受信信号S16をDMAコントローラ508
に出力する。メッセージフレーム受信信号S16受けた
DMAコントローラ508は、コモンメモリバススケジ
ューラ511と送受信バッファアクセス要求信号(書き
込み)S11及びアクセス許可信号S12のやり取りを
行ったあとにデュアルポートメモリ507の当該受信デ
ータをコモンメモリバス513を介して送受信バッファ
516に格納し、メッセージ受信割り込み信号S17を
制御機器8に出力する。メッセージ受信割り込み信号S
17を受けた制御機器8はコモンメモリバススケジュー
ラ511に送受信バッファアクセス要求信号(読み込
み)S19を出力して、コモンメモリバス513とイン
タフェース512とシステムバス11を介して受信デー
タを受信バッファより取り込む。
【0034】以上の実施例のような通信制御装置を用い
れば、図5に示すように、論理リングをトークンが1周
する間にメッセージ送信できる局を制限することにより
最大トークン巡回時間を削減して、その削減した時間分
だけサイクリック周期を短縮する事ができる。
【0035】次に図1を用いて第2の実施例を説明す
る。第1の実施例ではシステムに接続する各局が論理リ
ングからの離脱と論理リングへの加入を頻繁に繰り返す
と、論理リング上の他局の各カウンタ515がその度に
0にリセットされ、自局の番号kの値が大きい局ではメ
ッセージデータの送信遅延時間が大きくなってしまうと
いう問題がある。
【0036】そこで、第2の実施例では、システム上の
1局をマスタ局、その他の局をスレーブ局とし、マスタ
局のみが、トークン獲得回数をカウンタ515でカウン
トし、トークン獲得する度に、カウンタ515の値をス
レーブ局にブロードキャスト送信し、スレーブ局はマス
タ局より送信された前記カウンタ値により自局のメッセ
ージデータフレームの送信タイミングを判別することに
よって、マスタ局以外の局が頻繁に論理リングからの離
脱と論理リングへの加入を繰り返しても、マスタ局のカ
ウンタ値に影響を与えることがないため、自局の番号k
の値が大きい局においてメッセージデータの送信遅延時
間が大きくなってしまうことを防止できる。
【0037】第2の実施例の詳細構成は第1の実施例と
同じである。マスタ局には自局の番号が最大の局がな
る。つまりシステム上の局の数nと自局の局番号kがk
=nとなる局をマスタ局とする。本実施例では、全体構
成を図3とし、通信制御装置4(局1−1)にはk=1
を、通信制御装置5(局1−3)にはk=1を、通信制
御装置6(局1−3)にはk=1をそれぞれ設定し、シ
ステム上の局数nを3とする。よって本システムのマス
タ局は通信制御装置6(局1−3)である。
【0038】以下に本実施例の動作を説明する。サイク
リック送受信動作はマスタ局,スレーブ局とも第1の実
施例と同じである。マスタ局のメッセージの送信動作及
び受信動作も第1の実施例と同じである。マスタ局の動
作において第1の実施例と異なるのは、自局からサイク
リックデータフレーム,メッセージデータフレームを送
信後、論理リングの後続局にトークンフレームを送信す
る前の伝送制御回路503の動作である。
【0039】以下にその異なるところを説明する。伝送
制御回路503は論理リングの先行局からトークンフレ
ームを受信すると、第1の実施例で示したように動作し
てサイクリックデータフレーム,メッセージフレームを
モデム514,共通伝送路14を介して送信後、論理リ
ングの後続局宛にトークンフレームを送信する前に、カ
ウンタ515のカウンタ値を内部バス510を介して読
み込み、図2のフレームフォーマットに従ってデータ
(DATA)206に読み込んだカウント値を書き込ん
だ制御フレームを生成し、モデム514,共通伝送路1
4を介してブロードキャスト送信する。
【0040】尚、本制御フレームのフレームコントロー
ル(FC)203には、データ部にカウント値が格納さ
れていることをスレーブ局が判別できるようにフレーム
種別を区別する情報が設定される。本制御フレーム送信
後、伝送制御回路503は論理リングの後続局にトーク
ンフレームを送信して、送信権を譲渡する。スレーブ局
のメッセージフレーム受信動作は第1の実施例と同じで
ある。
【0041】スレーブ局の動作において第1の実施例と
異なるのは、上記制御フレームの受信時の伝送制御回路
503の動作と、トークンフレーム受信時の伝送制御回
路503の動作と、メッセージデータフレーム送信時の
伝送制御回路503の動作である。
【0042】以下にその異なるところを説明する。伝送
制御回路503は、上記制御フレームをマスタ局よりモ
デム514を介して受信すると、受信したフレームのフ
レームコントロール(FC)203より、受信フレーム
がデータ(DATA)206にマスタ局のカウント値を
格納した制御フレームであるということを判別し、受信
フレームのデータ(DATA)206よりカウント値を
取り込んで、内部バス510を介してカウンタ515の
カウント値を、受信フレームより取り込んだカウント値
に書き替えることによってカウンタ515のカウント値
を更新する。スレーブ局では、伝送制御回路503は、
論理リングの先行局よりトークンフレームを受信しても
カウントアップ信号S2,リセット信号S20を出力せ
ず、またメッセージ送信許可信号S15の入力を無視す
る。スレーブ局では、伝送制御回路503は、メッセー
ジ送信要求信号S14を受けると、トークンフレームの
受信を待ち、トークンを受信するとサイクリックデータ
フレーム送信後、カウンタ515のカウント値を内部バ
ス510を介して読み込み、カウント値が自局の局番号
と一致するときはデュアルポートメモリ507より宛先
局とメッセージデータを取り込み、伝送フレームを生成
して、モデム514,共通伝送路14を介して宛先局へ
送信する。このとき、カウント値が自局の局番号と異な
るときは、伝送制御回路503はメッセージデータ送信
は行わず、次回以降のトークン獲得時にカウンタ値が自
局の局番号と一致するまで、メッセージデータの送信を
待つ。自局の局番号は、MPU504が予め伝送制御回路50
3に通知しておく。
【0043】以上の実施例のような通信制御装置を用い
れば、図5に示すように、論理リングをトークンが1周
する間にメッセージ送信できる局を制限することにより
最大トークン巡回時間を削減して、その削減した時間分
だけサイクリック周期を短縮する事ができ、しかも、各
局が論理リングからの離脱と論理リングへの加入を頻繁
に繰り返すと、論理リング上の他局の各カウンタ515
がその度に0にリセットされ、自局の番号kの値が大き
い局ではメッセージデータの送信遅延時間が大きくなっ
てしまうという第2の実施例の問題点を解決できる。
【0044】次に伝送装置4の第3の実施例を図1を用
いて説明する。第2の実施例では、スレーブ局において
メッセージデータフレーム送信時、伝送制御回路503
が内部バスを介してカウンタ515よりカウンタ値を読
み取る処理をトークン保持中に行うため、その処理時間
分トークン保持時間が増大し、その分最大トークン巡回
時間が大きくなる。
【0045】そこで、第3の実施例では、マスタ局にお
いては、伝送制御回路503はカウンタ515のカウン
ト値をトークンフレームに付加して後続局にトークンフ
レームを送信し、スレーブ局では、伝送制御回路503
は論理リングの先行局から受信したトークンフレームか
らマスタ局のカウント値を取り込み、そのカウント値が
伝送制御回路503の内部に保持する自局の局番号と一
致するときにメッセージフレームを送信し、論理リング
の後続局へトークンフレームを送信するときは、論理リ
ングの先行局から受信したトークンフレームに書き込ま
れていたカウント値をそのまま送信するトークンフレー
ムに付加して送信することにより、伝送制御回路503
が内部バスを介してカウンタ515よりカウンタ値を読
み取る処理を削除し、トークン保持時間が増大するとい
うことを解決する。
【0046】第3の実施例では、第2の実施例と以下の
動作が異なる他は、ホスト局の設定方法も含め全く同じ
である。以下にその違いのみ述べる。マスタ局では、伝
送制御回路503は、論理リングの先行局からトークン
フレームを受信すると、サイクリックデータフレーム,
メッセージフレームをモデム514、共通伝送路14を
介して送信後、カウンタ515のカウンタ値を内部バス
510を介して読み込み、図2のフレームフォーマット
に従ってデータ(DATA)206には読み込んだカウ
ント値を書き込み、フレームコントロール(FC)20
3にはトークンフレームであることを識別する情報を書
き込んだトークンフレームを生成し、モデム514,共
通伝送路14を介して論理リングの後続局へ送信する。
スレーブ局では、伝送制御回路503は、論理リングの
先行局からトークンフレームを受信すると、トークンフ
レームのデータ(DATA)206よりマスタ局のカウ
ント値を取り込み、自局の局番号とカウント値が一致す
るときは、サイクリックデータフレーム送信後メッセー
ジフレームを送信し、論理リングの先行局から受信した
トークンフレームに書き込まれていたカウント値をデー
タ(DATA)206に書き込んだトークンフレームを生
成して、論理リングの後続局に送信す。このとき、論理
リングの先行局から受信したトークンフレームに書き込
まれたカウント値が自局の局番号と異なるときは、メッ
セージデータフレームの送信を行わず、論理リングの先
行局から受信したトークンフレームに書き込まれていた
カウント値をデータ(DATA)206に書き込んだト
ークンフレームを送信して、送信権を後続局に譲渡し、
次回以降のトークンフレーム受信時に、受信したトーク
ンフレームに書き込まれたカウント値自局の局番号と一
致するのを待つ。なお、自局の局番号は、MPU504が予め
伝送制御回路503に通知しておく。
【0047】以上の実施例のような通信制御装置を用い
れば、図5に示すように、論理リングをトークンが1周
する間にメッセージ送信できる局を制限することにより
最大トークン巡回時間を削減して、その削減した時間分
だけサイクリック周期を短縮する事ができ、しかも、ス
レーブ局の伝送制御回路503が内部バスを介してカウ
ンタ515よりカウンタ値を読み取る処理を削除するこ
とができる。
【0048】次に第4の実施例を説明する。第3の実施
例ではトークンが論理リング一巡する間にメッセージデ
ータフレームを送信できるのは1局に限られていた。し
かし、メッセージデータの送信が頻繁に発生する局と、
そうでない局が予めわかっているときは、メッセージデ
ータの送信が頻発する局にメッセージ送信機会をそうで
ない局よりも多く与えるべきである。本実施例は、カウ
ンタ値ではなく、図2(b)に示すような、各局対応に
メッセージ送信許可ビットをもつ制御情報をデータ(D
ATA)206に書き込んだトークンフレームをマスタ
局が送信することによって、メッセージデータの送信が
頻発する局にメッセージデータ送信機会を多く与えるこ
とを可能とするものである。
【0049】図2(b)の説明をする。211〜21n
はそれぞれ局番号1の局から局番号nの局に対応するビ
ット領域を示す。211〜21nの各局対応の領域は、
1が書き込まれたときは、そのビットに対応する局の送
信を許可し、0のときは、そのビットに対応する局の送
信を不許可を意味する。
【0050】以下、第4の実施例の通信制御装置におい
て、第3の実施例と異なるところを説明する。
【0051】まず、図9を用いて、マスタ局について説
明する。メッセージ送信許可ビット管理テーブルを示
す。このメッセージ送信許可ビット管理テーブルは、マ
スタ局の伝送制御回路503の内部に新たなレジスタを
設け、そこに設定する。領域B0〜Bmにはメッセージ
送信許可ビット列が格納されており、マスタ局の伝送制
御回路503はカウンタ515のカウンタ値が0のとき
は領域B0に格納されたメッセージ送信許可ビット列を
データ(DATA)206に書き込んだトークンフレー
ムを送信し、以降、カウンタ値が1のときは領域B1の
メッセージ送信許可ビット列を、カウンタ値が2のとき
は領域B2のメッセージ送信許可ビット列を用いて生成
したトークンフレームを送信する。
【0052】伝送制御回路503は論理リングの後続局
からトークンフレームを受信すると、カウントアップ信
号S2を出力する。カウンタ515には第1〜3で設定
していたシステム内の局の数nのかわりにカウンタ周期
jを予め設定しておき、カウンタ515はカウント値が
mと一致したときカウント値を0にリセットする。マス
タ局の伝送制御回路503は、論理リングの先行局より
リセット信号S20を出力せず、またメッセージ送信許
可信号S15の入力も無視する。
【0053】図1を用いてマスタ局の伝送制御回路50
3のトークンフレーム獲得から論理リングの後続局へト
ークンを送信するまでの動作を説明する。マスタ局の伝
送制御回路503は論理リングの先行局よりトークンフ
レームを受信すると、カウントアップ信号S2を出力
し、次に、データ(DATA)206に書き込まれたメ
ッセージ許可ビット列の自局対応のビット領域の値を読
み込み、読み込んだ値が1のときはサイクリックデータ
フレーム送信後、メッセージデータフレーム要求信号S
14を受けていれば、メッセージデータフレームを送信
する。メッセージ許可ビット列の自局対応のビット領域
の値を読み込んだとき、読み込んだ値が0のときは、伝
送制御回路503はメッセージデータフレームの送信は
行わず、次回以降のトークン獲得時に受信トークンに書
き込まれたメッセージ許可ビット列の自局対応ビットの
値が1になるまでメッセージデータフレームの送信を待
つ。伝送制御回路503はサイクリックデータフレー
ム,メッセージデータフレームを送信後、内部バス51
0を介してカウンタ515のカウンタ値を読み込み、メ
ッセージ送信許可ビット管理テーブルのカウント値対応
領域のメッセージ送信許可ビット列よりトークンフレー
ムを生成し、論理リングの後続局へ送信する。
【0054】次に、スレーブ局について説明する。スレ
ーブ局は論理リングの先行局からトークンフレームを受
信すると、データ(DATA)206に書き込まれたメ
ッセージ許可ビット列の自局対応のビット領域の値に従
ってメッセージデータフレームの送信処理を行い、受信
したトークンフレームに書き込まれていたメッセージ送
信許可ビット列情報をそのままデータ(DATA)20
6に書き込んだトークンフレームを論理リングの後続局
へ送信する。
【0055】図11に、第4の実施例を用いたシステム
例の全体構成図は示す。制御機器1110〜1113
(a,b,c,d)はシステムバス1114〜1117
を介して通信制御装置119〜1112(a,b,c,
d)に接続し、通信制御装置116〜119(a,b,
c,d)は分岐ケーブル112〜115を介して共通伝
送路1118に接続する。局11−1〜11−4はそれ
ぞれ局番号1〜4を割り当てられている。マスタ局は局
11−4と設定する。論理リングは通信制御装置a,
b,c,dの順で構成されているとする。
【0056】図10に、マスタ局の伝送制御回路503
が内部に保持するメッセージ送信許可ビット管理テーブ
ルを示す。本システムでは局11−1においてメッセー
ジデータの送信が多局より頻発することが予めわかって
いるものとして、局11ー1は送信権を獲得する度にメ
ッセージデータフレームを送信できるように設定し、他
の局11−2〜11−4は送信権獲得3回に1回の割合
でメッセージデータフレームを送信できるように設定し
ている。マスタ局のカウンタ515には、しきい値m=
3と設定する。
【0057】図12に本システム例の送信タイミングを
示す。図12はトークン巡回時間が最大になるタイミン
グのみを示している。図12より通信制御装置a(局1
1−1)は他局よりメッセージデータを頻繁に送信でき
ることがわかる。
【0058】以上の実施例のような通信制御装置を用い
れば、メッセージデータの送信が頻繁に発生する局と、
そうでない局が予めわかっているときは、メッセージデ
ータの送信が頻発する局にメッセージ送信機会をそうで
ない局よりも多く与えることができる。
【0059】また、トークン周回毎にメッセージを送信
できる局を順次入れ替えることにより全ての局にメッセ
ージを送信する機会を与えながらも、トークンの論理リ
ング1周当たりでのメッセージを送信できる局を制限す
る事により最大トークン巡回時間を削減して、サイクリ
ック周期を短縮することができる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、メッセージ通信とサイ
クリック通信を併用しながらも、サイクリック周期を短
縮する伝送方式を実現できる通信制御システムを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の通信制御の詳細構成図。
【図2】本発明の実施例のフレームフォーマットを示す
図。
【図3】本発明の実施例のネットワークシステムの構成
を示す図。
【図4】本発明の実施例のコモンメモリを示す図。
【図5】本発明の実施例のデータ伝送手順を示す説明図
である。
【図6】本発明の比較例におけるフレーム伝送手順を示
す説明図である。
【図7】本発明の比較例におけるサイクリックデータフ
レーム,メッセージデータフレームのフレーム伝送手順
を示す説明図。
【図8】本発明の比較例における最大トークン巡回時間
を示す説明図。
【図9】本発明のメッセージ送信許可ビット管理テーブ
ルを示す説明図。
【図10】本発明の実施例のメッセージ送信許可ビット
管理テーブルを示す説明図。
【図11】本発明の実施例のネットワークシステムの構
成を示す説明図。
【図12】本発明の実施例におけるサイクリックデータ
フレーム,メッセージデータフレームのフレーム伝送手
順を示す説明図。
【符号の説明】
1−1〜1−3…局1−1〜1−3、2〜4…分岐ケー
ブル、5〜7…通信制御装置、8〜10…制御機器、1
1〜13…システムバス、11−1〜11−4…局11
−1〜11−4、14…共通伝送路、112〜115…
分岐ケーブル、116〜119…通信制御装置、201
…プリアンブル(P)、202…スタートデリミタ(S
D)、203…フレームコントロール(FC)、204
…デスティネーションアドレス(DA)、205…ソー
スアドレス(SA)、206…データ(DATA)、2
07…フレームチェックシーケンス(FCS)、208
…エンドデリミタ(ED)、211〜21n…局番号1の
局から局番号nの局に対応するビット領域、501…コ
モンメモリ、502…送受信回路、503…伝送制御回
路、504…MPU、505…発信器、506…タイ
マ、507…デュアルポートメモリ、508…DMAコ
ントローラ、509…ROM、510…内部バス、51
1…コモンメモリバススケジューラ、512…インタフ
ェース、513…コモンメモリバス、514…モデム、
515…カウンタ、1110〜1113…制御機器、1
114〜1117…システムバス、1118…共通伝送
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 久幸 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 村本 徹 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の制御を実施する制御機器に通信制御
    装置を接続した単位を1つの局とし、複数の局が共通伝
    送路を介して接続され、前記通信制御装置間で送信権を
    順次受け渡し、送信権を獲得した通信制御装置のみがデ
    ータ伝送を行うことにより、各局間でサイクリック通信
    とメッセージ通信を行うシステムにおいて、 所定の周期時間をカウントする手段と、前記周期時間毎
    に、自局のメッセージデータフレームの送信を許可状
    態,不許可状態にする手段と、システム上の各局間で同
    期を取って、前記周期時間をカウントする手段とを備え
    たことを特徴とする通信制御システム。
  2. 【請求項2】請求項1において、 通信制御装置の送信権獲得は、システム上の通信制御装
    置間で論理リングを形成して、送信権を順次受け渡すこ
    とによって達成するシステムにおいて、自局が送信権を
    獲得した回数をカウントする手段と、カウントした自局
    の送信権獲得回数が予め設定された数値と一致したとき
    のみ、メッセージデータフレームの送信を許可する手段
    と、自局が論理リングに加入して最初の送信権獲得時
    に、自局の送信権獲得回数を0にリセットするととも
    に、他局の送信権獲得回数を0にリセットするように他
    局に通知し、かつ自局の送信権獲得回数を0にリセット
    するように他局から通知を受けたときは、自局の送信権
    獲得回数を0にリセットすることによって、システム上
    の各局の送信権獲得回数を同時に0にする手段とを備え
    たことを特徴とする通信制御システム。
  3. 【請求項3】請求項2において、論理リングを形成する
    複数局の内の1局をマスタ局、他の局をスレーブ局と
    し、自局がマスタ局の時は、自局の送信権獲得回数を自
    局が送信権を獲得する度にスレーブ局にブロードキャス
    ト送信し、かつ自局がスレーブ局の時は、マスタ局から
    通知されたマスタ局の送信権獲得回数が予め設定された
    数値と一致したときのみ、メッセージデータフレームの
    送信を許可する手段を備えたことを特徴とする通信制御
    システム。
  4. 【請求項4】請求項3において、トークンフレーム内に
    制御情報を書き込める領域を新たに設け、自局がマスタ
    局の時は、上記領域に自局の送信権獲得回数を書き込ん
    だトークンフレームを論理リングの後続局へ送信し、か
    つ自局がスレーブ局の時は、受信したトークンフレーム
    内の上記領域に書き込まれた情報を、論理リングの後続
    局宛のトークンフレームの上記領域に書き込んで送信
    し、かつ自局がスレーブ局の時は、論理リングの先行局
    から受信したトークンフレームに書き込まれた値が予め
    自局に設定された値と一致したときにのみメッセージデ
    ータフレームの送信を許可する手段を備えたことを特徴
    とする通信制御システム。
  5. 【請求項5】請求項4において、トークンフレーム内に
    制御情報を書き込める領域を新たに設け、自局がマスタ
    局の時は、自局を含むシステム上の各局のメッセージデ
    ータフレーム送信を許可状態、または不許可状態にする
    制御情報を上記領域に書き込んだトークンフレームを送
    信し、かつ自局がスレーブ局の時は、受信したトークン
    フレーム内の上記領域に書き込まれた情報を、論理リン
    グの後続局宛のトークンフレームの上記領域にそのまま
    書き込んで送信し、かつ自局がマスタ局またはスレーブ
    局のどちらのときでも、論理リングの先行局から受信し
    たトークンフレームに書き込まれ制御情報によりメッセ
    ージデータフレームを送信する手段を備えたことを特徴
    とする通信制御システム。
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