JPH09148862A - オートゲインコントロール装置およびレベル表示装置 - Google Patents

オートゲインコントロール装置およびレベル表示装置

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JPH09148862A
JPH09148862A JP32251795A JP32251795A JPH09148862A JP H09148862 A JPH09148862 A JP H09148862A JP 32251795 A JP32251795 A JP 32251795A JP 32251795 A JP32251795 A JP 32251795A JP H09148862 A JPH09148862 A JP H09148862A
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JP
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level
signal
emphasis
output
analog
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Application number
JP32251795A
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English (en)
Inventor
Takuji Himeno
卓治 姫野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アナログ入力信号に対して高域増強エンファ
シスをかけてからAD変換するシステムにおいてAGC
を行う場合に、略平坦な周波数特性を得ると共に、AD
変換器のレンジを有効に利用することができるようにす
る。 【解決手段】 ディエンファシスフィルタ19はAD変
換器14の出力に対してディエンファシスをかけ、平均
値検出回路20はその平均レベルを検出する。AGC特
性設定部32は、平均値検出回路20の出力に基づいて
アナログレベル調整器12のゲインを調整するAGC機
能の特性を設定する。ピーク検出回路21はAD変換後
の信号のピークレベルを検出し、リミッタ特性設定部3
3はこのピークレベルに基づいて、プリエンファシス後
の信号のレベルが所定のレベルを超えないようにアナロ
グレベル調整器12のゲインを調整するリミッタ機能の
特性を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力レベルを自動
調整するオートゲインコントロール装置およびレベルメ
ータ表示を行うレベル表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アナログ入力信号に対して高域増強プリ
エンファシスをかけてからアナログ−ディジタル変換
(以下、AD変換と記す。)し、ディジタル信号で記録
媒体への記録や送信を行い、再生または受信側では逆特
性のディエンファシスをかけて周波数特性を平坦に戻す
ことにより、高域のS/N(信号対雑音比)を改善する
ようなシステムにおいて、入力レベルを自動調整するオ
ートゲインコントロール(以下、AGCとも記す。)を
行う場合、従来は、AD変換後の出力信号のレベルを検
出して、アナログ入力信号のレベルを調整するアナログ
レベル調整器を制御するようにしていた。
【0003】図9は、上述のようなシステムの構成の一
例を示すブロック図である。このシステムは、ディジタ
ルオーディオシステムの例であり、記録側の構成とし
て、アナログ入力信号を入力する入力端101に接続さ
れ、設定ゲインに応じてアナログ入力信号のレベルを調
整するアナログレベル調整器102と、このアナログレ
ベル調整器102の出力信号に対してプリエンファシス
をかけるプリエンファシス回路103と、このプリエン
ファシス回路103の出力信号をAD変換するAD変換
器(図ではADCと記す。)104と、このAD変換器
104の出力信号を磁気テープ等の記録媒体106に記
録する記録回路105と、AD変換器104の出力信号
のレベルを検出するレベル検出回路107と、このレベ
ル検出回路107の出力を入力してAGCの特性を設定
するAGC特性設定部108と、このAGC特性設定部
108の出力に基づいてアナログレベル調整器102の
設定ゲインを設定するゲイン設定部109とを備えてい
る。図9に示したシステムは、再生側の構成として、記
録媒体106に記録された信号を再生する再生回路11
0と、この再生回路110で再生された信号をディジタ
ル−アナログ変換(以下、DA変換と記す。)するDA
変換器(図ではDACと記す。)111と、このDA変
換器111の出力信号に対してディエンファシスをかけ
て、出力端113に出力するディエンファシス回路11
2とを備えている。
【0004】図9に示したシステムの記録側では、入力
端101に入力されたアナログ入力信号は、アナログレ
ベル調整器102によってレベルが調整され、プリエン
ファシス回路103によってプリエンファシスがかけら
れ、AD変換器104によってディジタル信号に変換さ
れ、このディジタル信号が記録回路105によって記録
媒体106に記録される。また、レベル検出回路107
によってAD変換器104の出力信号のレベルが検出さ
れ、このレベル検出回路107の出力がAGC特性設定
部108によって所定の特性の出力に変換され、このA
GC特性設定部108の出力に基づいて、ゲイン設定部
109によってアナログレベル調整器102の設定ゲイ
ンが設定され、この設定ゲインに応じてアナログレベル
調整器102によってアナログ入力信号のレベルが調整
されて、AGCが行われる。一方、再生側では、再生回
路110によって記録媒体106に記録された信号が再
生され、この信号はDA変換器111によってアナログ
信号に変換され、このアナログ信号は、ディエンファシ
ス回路112によってディエンファシスがかけられて出
力端113より出力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図9に示し
たように、AD変換後の出力信号のレベルに基づいてア
ナログレベル調整器102を制御する従来のAGCで
は、アナログ入力信号が単信号(単一周波数の正弦波信
号)の場合には、プリエンファシス回路103で持ち上
げられた高域側の量がAGCによって圧縮されてしまう
のに、再生側では、プリエンファシス回路103で持ち
上げられた量と同じ量だけ高域を減衰させるため、出力
端113より出力されるアナログ信号の周波数特性では
高域が低下してしまい、平坦な周波数特性が得られない
という問題点があった。
【0006】例えば、図10に示したように、AGCの
圧縮率を3に設定して、入力される単信号が3dB増加
したときに出力が1dBだけ増加するように設定した場
合、例えばプリエンファシスで高域を9dB持ち上げて
も、AGCによって圧縮されるので、記録信号では3d
Bしか持ち上がらず、これを再生側のディエンファシス
で9dB下げるので、再生信号では6dBも高域が落ち
てしまう。
【0007】また、アナログ入力信号が単信号ではな
く、例えば音楽信号の場合でも、曲によっては高域成分
が多い瞬間にAGCが効きすぎて、AGCの動作が不自
然になる場合があるという問題点があった。
【0008】このような問題を回避するために、プリエ
ンファシス前のアナログ入力信号のレベルに基づいてA
GCをかけることが考えられるが、そうすると、レベル
クリップを防ぐために、プリエンファシスによって持ち
上げられた高域の単信号の場合にもクリップしないよう
な振幅になるようにAGCによって振幅を抑え込む必要
が生じ、AD変換器のレンジが有効に利用されず、ま
た、中低域におけるS/Nが低下するという問題が生じ
る。
【0009】また、図9に示したシステムにおいてレベ
ルメータの表示を行う場合、従来は、AD変換後の出力
信号のレベルを検出してレベルメータの表示を行うよう
にしていたので、高域でレベルメータの表示値が大きく
なるような周波数特性を持ってしまうという問題点があ
った。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の課題は、アナログ入力信号に対して高
域増強エンファシスをかけてからAD変換するシステム
において用いられ、略平坦な周波数特性を得ることがで
きると共に、AD変換器のレンジを有効に利用すること
ができるようにしたオートゲインコントロール装置を提
供することにある。
【0011】また、本発明の第2の課題は、レベルメー
タ表示の周波数特性を略平坦にすることができるように
したレベル表示装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のオートゲ
インコントロール装置は、アナログ入力信号に対して高
域増強エンファシスをかけてからアナログ−ディジタル
変換するシステムにおいて用いられ、設定ゲインに応じ
てアナログ入力信号のレベルを調整するレベル調整手段
と、エンファシス前の信号のレベルに相当する値とエン
ファシス後の信号のレベルが所定のレベルを超えた量と
に基づいて、レベル調整手段の設定ゲインを設定するゲ
イン設定手段とを備えたものである。
【0013】請求項2記載のオートゲインコントロール
装置は、請求項1記載のオートゲインコントロール装置
において、ゲイン設定手段が、エンファシス前の信号の
レベルに相当する値に基づいて、アナログ入力信号のレ
ベルの変化を抑えるようにレベル調整手段の設定ゲイン
を自動調整するオートゲインコントロール機能と、エン
ファシス後の信号のレベルが所定のレベルを超えた量に
基づいて、エンファシス後の信号のレベルが所定のレベ
ルを超えないようにレベル調整手段の設定ゲインを調整
するリミッタ機能とを有するように構成したものであ
る。
【0014】請求項3記載のオートゲインコントロール
装置は、請求項1記載のオートゲインコントロール装置
において、ゲイン設定手段が、エンファシス前の信号の
レベルに相当する値としてエンファシス前の信号に相当
する信号の平均レベルを検出する平均レベル検出手段
と、エンファシス後の信号のレベルとしてエンファシス
後の信号のピークレベルを検出するピークレベル検出手
段とを有するように構成したものである。
【0015】請求項4記載のオートゲインコントロール
装置は、請求項1記載のオートゲインコントロール装置
において、ゲイン設定手段が、ディジタルフィルタによ
ってアナログ−ディジタル変換後の信号のエンファシス
特性を補正し、平坦な周波数特性を近似した信号を生成
し、この信号を用いて、エンファシス前の信号のレベル
に相当する値を検出するように構成したものである。
【0016】請求項5記載のオートゲインコントロール
装置は、請求項4記載のオートゲインコントロール装置
において、ディジタルフィルタが、入力信号を間引く間
引き部と、この間引き部の出力信号を通す1次のローパ
スフィルタとを有するように構成したものである。
【0017】請求項6記載のレベル表示装置は、アナロ
グ入力信号に対して高域増強エンファシスをかけてから
アナログ−ディジタル変換するシステムにおいて用いら
れ、アナログ−ディジタル変換後の信号のエンファシス
特性を補正し、平坦な周波数特性を近似した信号を生成
するディジタルフィルタと、このディジタルフィルタの
出力信号のレベルを検出するレベル検出手段と、このレ
ベル検出手段によって検出されたレベルに基づいてレベ
ルメータ表示を行うレベルメータ表示手段とを備えたも
のである。
【0018】請求項1記載のオートゲインコントロール
装置では、ゲイン設定手段によって、エンファシス前の
信号のレベルに相当する値とエンファシス後の信号のレ
ベルが所定のレベルを超えた量とに基づいて、レベル調
整手段の設定ゲインが設定され、この設定ゲインに応じ
て、レベル調整手段によってアナログ入力信号のレベル
が調整される。
【0019】請求項2記載のオートゲインコントロール
装置では、ゲイン設定手段のオートゲインコントロール
機能によって、エンファシス前の信号のレベルに相当す
る値に基づいて、アナログ入力信号のレベルの変化を抑
えるようにレベル調整手段の設定ゲインが自動調整さ
れ、ゲイン設定手段のリミッタ機能によって、エンファ
シス後の信号のレベルが所定のレベルを超えた量に基づ
いて、エンファシス後の信号のレベルが所定のレベルを
超えないようにレベル調整手段の設定ゲインが調整され
る。
【0020】請求項3記載のオートゲインコントロール
装置では、平均レベル検出手段によって、エンファシス
前の信号のレベルに相当する値としてエンファシス前の
信号に相当する信号の平均レベルが検出され、ピークレ
ベル検出手段によって、エンファシス後の信号のレベル
としてエンファシス後の信号のピークレベルが検出され
る。
【0021】請求項4記載のオートゲインコントロール
装置では、ゲイン設定手段において、ディジタルフィル
タによってアナログ−ディジタル変換後の信号のエンフ
ァシス特性が補正され、平坦な周波数特性を近似した信
号が生成され、この信号を用いて、エンファシス前の信
号のレベルに相当する値が検出される。
【0022】請求項5記載のオートゲインコントロール
装置では、ディジタルフィルタにおいて、間引き部によ
って入力信号が間引かれ、この間引きの後の信号が1次
のローパスフィルタに通されてエンファシス特性が補正
される。
【0023】請求項6記載のレベル表示装置では、ディ
ジタルフィルタによってアナログ−ディジタル変換後の
信号のエンファシス特性が補正され、平坦な周波数特性
を近似した信号が生成され、レベル検出手段によって、
ディジタルフィルタの出力信号のレベルが検出され、こ
のレベルに基づいて、レベルメータ表示手段によってレ
ベルメータ表示が行われる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0025】図1は本発明の一実施の形態に係るAGC
装置およびレベル表示装置を含むシステムの構成を示す
ブロック図である。このシステムは、ディジタルオーデ
ィオシステムの例であり、記録側の構成として、アナロ
グ入力信号を入力する入力端11に接続され、設定ゲイ
ンに応じてアナログ入力信号のレベルを調整するアナロ
グレベル調整器12と、このアナログレベル調整器12
の出力信号に対してプリエンファシスをかけるプリエン
ファシス回路13と、このプリエンファシス回路13の
出力信号をAD変換し、記録される信号のサンプリング
周波数fs =32kHzの2倍のサンプリング周波数f
s =64kHzでオーバーサンプリングしてAD変換す
るAD変換器(図ではADCと記す。)14と、このA
D変換器14の出力信号をサンプリング周波数fs =3
2kHzの信号に変換するオーバーサンプリングローパ
スフィルタ(以下、オーバーサンプリングLPFと記
す。)15と、このオーバーサンプリングLPFの出力
信号を、折れ線で近似した対数カーブに従って指数部3
ビットと仮数部9ビットの浮動小数点形式に変換して1
2ビットの信号に瞬時圧縮する12ビット折線圧縮回路
16と、この12ビット折線圧縮回路16の出力信号を
記録媒体18に記録する記録回路17とを備えている。
【0026】図1に示したシステムは、更に、AD変換
器14の出力信号に対してプリエンファシスと逆特性の
ディエンファシスをかけて略平坦な周波数特性を近似す
るディエンファシスフィルタ19と、プリエンファシス
前の信号のレベルに相当する値として、ディエンファシ
スフィルタ19の出力信号の平均レベルを検出する平均
値検出回路20と、この平均値検出回路20の出力デー
タをピークに合わせて折れ線変換する折線変換部31
と、この折線変換部31の出力データを入力し、プリエ
ンファシス前の信号のレベルに相当する値に基づいて、
アナログ入力信号のレベルの変化を抑えるようにアナロ
グレベル調整器12の設定ゲインを自動調整するAGC
機能を果たすAGC特性設定部32とを備えている。折
線変換部31は、12ビット折線圧縮回路16と同様の
変換処理をソフトウェアで行うものである。
【0027】図1に示したシステムは、更に、プリエン
ファシス後の信号のレベルとして、12ビット折線圧縮
回路16の出力信号のピークレベルを検出するピーク検
出回路21と、このピーク検出回路21の出力データを
入力し、プリエンファシス後の信号のレベルが所定のレ
ベルを超えた量に基づいてプリエンファシス後の信号の
レベルが所定のレベルを超えないようにアナログレベル
調整器12の設定ゲインを調整するリミッタ機能を果た
すリミッタ特性設定部33と、AGC特性設定部32の
出力データとリミッタ特性設定部33の出力データとを
加算する加算部34と、この加算部34の出力データに
対してバックラッシュ処理を行うバックラッシュ処理部
35と、このバックラッシュ処理部35の出力データに
基づいてアナログレベル調整器12の設定ゲインを設定
するゲイン設定部36とを備えている。
【0028】折線変換部31、AGC特性設定部32、
リミッタ特性設定部33、加算部34、バックラッシュ
処理部35およびゲイン設定部36は、例えばマイクロ
コンピュータおよびそのソフトウェア処理によって実現
される。アナログレベル調整器12、ディエンファシス
フィルタ19、平均値検出回路20、ピーク検出回路2
1、折線変換部31、AGC特性設定部32、リミッタ
特性設定部33、加算部34、バックラッシュ処理部3
5およびゲイン設定部36は、本実施の形態に係るAG
C装置を構成し、このうち、アナログレベル調整器12
が本発明におけるレベル調整手段に対応し、その他の構
成要素が本発明におけるゲイン設定手段に対応する。ま
た、ディエンファシスフィルタ19、ピーク検出回路2
2、レベルメータ駆動回路23およびレベルメータ24
は、本実施の形態に係るレベル表示装置を構成する。
【0029】図1に示したシステムは、更に、ディエン
ファシスフィルタ19の出力信号のピークレベルを検出
するピーク検出回路22と、このピーク検出回路22の
出力信号に基づいてレベルメータ24を駆動して、レベ
ルメータ表示を行うレベルメータ駆動回路23とを備え
ている。なお、図1には再生側の構成は図示していな
が、図9と同様である。
【0030】ここで、本実施の形態において、プリエン
ファシス前の信号のレベルに相当する値に基づいてアナ
ログ入力信号のレベルの変化を抑えるようにアナログレ
ベル調整器12の設定ゲインを自動調整するAGC機能
と、プリエンファシス後の信号のレベルが所定のレベル
を超えた量に基づいてプリエンファシス後の信号のレベ
ルが所定のレベルを超えないようにアナログレベル調整
器12の設定ゲインを調整するリミッタ機能とを併用し
ている理由について説明する。
【0031】単にAGCの周波数特性を略平坦にするに
は、エンファシス(プリエンファシス)前のアナログ入
力信号のレベルに基づいてAGCをかけることで実現で
きる。しかし、この場合には、レベルクリップを防ぐた
めに、エンファシスによって持ち上げられた高域の単信
号の場合にもクリップしないような振幅になるようにA
GCによって振幅を抑え込む必要がある。そうすると、
中低域ではエンファシス量だけ低いレベルに抑えられて
AD変換されることになり、AD変換器14のレンジが
有効に利用されなくなってしまう。元々、エンファシス
とは、音楽信号の高域成分が統計的に少ないことを利用
して高域を持ち上げてからAD変換してAD変換器のレ
ンジを有効に利用しようとするものなので、上述のよう
にエンファシス前のアナログ入力信号のレベルに基づい
てAGCをかけるだけでは、中低域におけるS/Nが低
下するだけで、エンファシスをかけた意味がなくなって
しまう。一方、図9に示した従来の構成のように、エン
ファシス後の信号のレベルに基づいてAGCをかける
と、AD変換器のクリップレベルに対応するため、AD
変換器のレンジを最も有効に利用するという目的には有
利である。
【0032】そこで、本実施の形態では、AD変換後の
出力信号があるレベル以下のときには、AGC機能によ
って、周波数特性を略平坦に近似した信号のレベル(平
均値検出回路20の出力)だけを用いてAGCをかけ、
AD変換後の出力信号があるレベルを超えたときには、
リミッタ機能によって、AD変換後の出力信号のレベル
(ピーク検出回路21の出力)に基づいて、AD変換後
の出力信号がクリップしないレベルまでアナログ入力信
号を抑え込むことにより、比較的低いレベルにおける略
平坦な周波数特性と、高いレベルにおけるAD変換器1
4のレンジの有効利用とを両立させている。
【0033】次に、図1におけるディエンファシスフィ
ルタ19の実現方法について説明する。プリエンファシ
ス前のアナログ入力信号のレベルに基づいてAGCをか
ける場合、単純には、プリエンファシス前のアナログ入
力信号を平均値検波し、得られた直流電圧を低速のAD
変換器でマイクロコンピュータに取り込んで、この直流
電圧に応じてAGCをかけることも可能である。しか
し、本実施の形態では、AD変換後に、ディジタルフィ
ルタ(ディエンファシスフィルタ19)によって、プリ
エンファシスと逆特性のディエンファシスをかけて、略
平坦な周波数特性を近似するようにしている。これによ
り、アナログのレベル検出回路は不要になる。ディエン
ファシスをかけるディジタルフィルタは、独立したハー
ドウェアで実現しても良いし、オーバーサンプリングL
PF15用のディジタルフィルタのマイクロプログラム
の一部のステップを使って実現することもできる。
【0034】ディエンファシス特性を比較的正確にディ
ジタルフィルタで実現するためには、1次のFIR(有
限インパルス応答)システムと1次のIIR(無限イン
パルス応答)システムを縦続接続したものが必要にな
る。また、フィルタ処理するサンプリング周波数も、記
録される信号のサンプリング周波数の2倍の64kHz
で行う必要がある。図2は、このような標準型のディエ
ンファシスフィルタの構成を示すブロック図である。こ
のディエンファシスフィルタは、入力端41と、この入
力端41からのサンプリング周波数fs =64kHzの
入力信号を1サンプリング遅延させる遅延部(z-1
素:zはz変換の変数)42と、この遅延部42の出力
信号に係数A1 を乗算する乗算部43と、入力端41か
らの入力信号に係数A0 を乗算する乗算部44と、乗算
部43および乗算部44の後段に設けられた加算部45
と、加算部45の出力信号を1サンプリング遅延させる
遅延部(z-1要素)46と、この遅延部46の出力信号
に係数Bを乗算する乗算部47と、加算部45の出力信
号をディエンファシスフィルタの出力信号として出力す
る出力端48とを備えている。加算部45は、乗算部4
3、乗算部44および乗算部47の各出力信号を加算し
て出力するようになっている。
【0035】これに対し、本実施の形態では、ディエン
ファシスフィルタ用ディジタルフィルタのハードウェア
や処理ステップ数を削減して回路規模や消費電力を減ら
し、また余ったステップ数をオーバーサンプリングLP
F15の次数、特性を上げることに使えるように、簡易
型のフィルタで近似している。図3は、このような簡易
型のディエンファシスフィルタの構成を示すブロック図
である。このディエンファシスフィルタは、入力端51
と、この入力端51からのサンプリング周波数fs =6
4kHzの入力信号を間引いてサンプリング周波数fs
=32kHzの信号にする間引き部52と、この間引き
部52の出力信号に係数Aを乗算する乗算部53と、こ
の乗算部53の後段に設けられた加算部54と、この加
算部54の出力信号を1サンプリング遅延させる遅延部
(z-1要素)55と、この遅延部55の出力信号に係数
Bを乗算する乗算部56と、加算部54の出力信号をデ
ィエンファシスフィルタの出力信号として出力する出力
端57とを備えている。加算部54は、乗算部53およ
び乗算部56の各出力信号を加算して出力するようにな
っている。このように簡易型のディエンファシスフィル
タでは、1次のIIRシステムだけのローパスフィルタ
(以下、LPFと記す。)で構成し、また、サンプリン
グ周波数を32kHzとして処理ステップ数を半分にし
ている。なお、オーバーサンプリングLPF15の後で
も32kHzサンプリングになっているが、図3に示し
たように、オーバーサンプリングLPF15の手前のA
D変換されたサンプリング周波数が64kHzの信号を
サンプリング周波数が32kHzの信号に間引いて、デ
ィエンファシスをかけて、AGCのためのレベルを検出
することにより、オーバーサンプリングLPF15の帯
域外の大入力に対してもAGCによる抑えが効くように
なる。
【0036】また、1次のLPFを仮に64kHzサン
プリングで実現したとすると16kHz付近では高域ほ
どゲインが下がり、ディエンファシス特性の理論値から
離れるが、図3に示したように、32kHzサンプリン
グで処理すると、fs /2の16kHzが折り返しとな
るために、16kHzを超えるとゲインが持ち上がっ
て、64kHzサンプリングの場合に比べてディエンフ
ァシス特性の理論値に近づくため、かえって有利であ
る。
【0037】ディエンファシスフィルタの係数は、直流
ゲインを1にするためにB=1−Aとする。従って、実
際の簡易型のディエンファシスフィルタ19の構成は、
図4に示すようになる。このディエンファシスフィルタ
19は、入力端61と、この入力端61からのサンプリ
ング周波数fs =64kHzの入力信号を間引いてサン
プリング周波数fs =32kHzの信号にする間引き部
62と、この間引き部62の後段に設けられた減算部6
3と、この減算部63の出力信号に係数Aを乗算する乗
算部64と、この乗算部64の後段に設けられた加算部
65と、この加算部65の出力信号を1サンプリング遅
延させる遅延部(z-1要素)66と、加算部65の出力
信号をディエンファシスフィルタ19の出力信号として
出力する出力端67とを備えている。減算部63は、間
引き部62の出力信号から遅延部66の出力信号を減算
して出力し、加算部65は、乗算部64の出力信号と遅
延部66の出力信号を加算して出力するようになってい
る。このように、実際の簡易型のディエンファシスフィ
ルタ19では、係数Aの1回の乗算だけで済ませること
ができる。
【0038】図4に示したディエンファシスフィルタ1
9の伝達関数は、次の(1)式のようになる。
【0039】
【数1】 H(z)=A/{1−(1−A)z-1} …(1)
【0040】従って、ω=2πf/fs としたときの振
幅周波数特性は、(1)式においてz-1=cosω−j
sinωとして、次の(2)式のようになる。
【0041】
【数2】 |H(ω)|=A/√[{1−(1−A)cosω}2 +{(1−A)sin ω}2 ] …(2)
【0042】一方、正確なディエンファシス特性は、例
えば次の(3)式で表される。なお、sはラプラス変換
の演算子である。
【0043】
【数3】 H(s)=(1+sτ2 )/(1+sτ1 ) …(3)
【0044】従って、振幅周波数特性は、(3)式にお
いてs=j・2πfとして、次の(4)式のようにな
る。
【0045】
【数4】 |H(f)|=√[{1+(2πfτ2 2 }/{1+(2πfτ1 2 }] …(4)
【0046】図5は、(4)式においてτ1 =50μ
秒、τ2 =15μ秒とした場合のディエンファシス特性
の理論値(符号68で示す。)と、式(2)で表される
1次IIRシステムでfs =32kHz、A=0.49
として近似したディエンファシス特性(符号69で示
す。)とを示したものである。
【0047】図6は、図1におけるAGC特性設定部3
2の構成を示すブロック図である。このAGC特性設定
部32は、折線変換部31の出力をAGC入力として入
力する入力端71と、この入力端71より入力されるA
GC入力に対して所定のオフセットを加算する加算部7
2と、この加算部72の後段に設けられた減算部73
と、この減算部73の出力をそれぞれ入力する入出力変
換部74,76と、入出力変換部74の出力に対してア
タック時定数を決定するゲインGaaを設定するゲイン設
定部75と、入出力変換部76の出力に対してディケイ
時定数を決定するゲインGadを設定するゲイン設定部7
7と、これらゲイン設定部75,77の後段に設けられ
た加算部78と、この加算部78の出力をAGC特性設
定部32の出力AGC Zとして出力する出力端80と
を備えている。減算部73は、加算部72の出力から加
算部78の出力AGC Zを減算して出力するようにな
っている。入出力変換部74は、零以下の値の入力に対
しては零を出力し、正の値の入力に対してはそのままの
値を出力するようになっている。入出力変換部76は、
零以上の値に対しては零を出力し、負の値の入力に対し
てはそのままの値を出力するようになっている。加算部
78は、ゲイン設定部75,77の各出力および加算部
78の出力AGC Zを加算して出力するようになって
いる。
【0048】ゲイン設定部75におけるアタック時定数
を決定するゲインGaaとゲイン設定部77におけるディ
ケイ時定数を決定するゲインGadは、共に、値が大きい
ほど時定数が短く、LPFが入力に追従するのが速くな
り、逆に値が小さいほど時定数が長く、LPFが入力に
追従するのが遅くなる。なお、アタック時定数とは、入
力レベルが大きくなったときにアナログレベル調整器1
2のゲインを下げるときの時定数で、ディケイ時定数と
は、入力レベルが小さくなったときにアナログレベル調
整器12のゲインを上げるときの時定数である。AGC
特性設定部32では、Gaaを小さめにしてアタック時定
数を長くし、入力レベルの増加に対する応答を遅くし、
adはGaaより更に小さく設定してディケイ時定数を長
くして、例えば音楽の曲間の無音部分等で入力レベルが
下がってもAGCの応答が遅くなるようにして、アナロ
グレベル調整器12のゲインがなかなか上がってこない
ようにしている。
【0049】図7は、図1におけるリミッタ特性設定部
33の構成を示すブロック図である。このリミッタ特性
設定部33は、ピーク検出回路21の出力をリミッタ入
力として入力する入力端81と、この入力端81より入
力されるリミッタ入力から所定値LIM HIを減算す
る減算部82と、この減算部82の出力を入力する入出
力変換部83と、入力端81より入力されるリミッタ入
力から所定値LIM LOWを減算する減算部84と、こ
の減算部84の出力を入力する入出力変換部85と、こ
の入出力変換部85の出力に対してディケイ時定数を決
定するゲインGldを設定するゲイン設定部86と、入出
力変換部83とゲイン設定部86の後段に設けられた加
算部87と、この加算部87の出力を入力する入出力変
換部88と、この入出力変換部88の出力をリミッタ特
性設定部33の出力LIM Zとして出力する出力端9
0とを備えている。入出力変換部83は、零以下の値の
入力に対しては零を出力し、正の値の入力に対してはそ
のままの値を出力するようになっている。入出力変換部
85は、零以上の値に対しては零を出力し、負の値の入
力に対してはそのままの値を出力するようになってい
る。加算部87は、入出力変換部83の出力、ゲイン設
定部86の出力および入出力変換部88の出力LIM
Zを加算して出力するようになっている。
【0050】リミッタ特性設定部33では、AGC特性
設定部32におけるゲイン設定部75によるようなアタ
ック時定数がなく、また、LPF構成にしていないの
で、リミッタ機能が入力レベルの増加に対する応答の速
さは、ピーク検出回路21の出力を読みに行って、アナ
ログレベル調整器12のゲインを更新する間隔で決ま
り、処理速度の許す限り速くすることができる。また、
ゲイン設定部86におけるディケイ時定数を決定するゲ
インGldは、Gaaよりも大きく設定して応答を速くし、
瞬間的な大入力がなくなったら速やかにアナログレベル
調整器12のゲインを上げてレベルが復帰するようにす
る。
【0051】次に、本実施の形態に係るAGC装置を含
むシステムの動作について説明する。入力端11より入
力されたアナログ入力信号は、アナログレベル調整器1
2によって、ゲイン設定部36で設定された設定ゲイン
に応じてレベルが調整され、アナログのプリエンファシ
ス回路13によってプリエンファシスがかけられる。プ
リエンファシス回路13におけるプリエンファシス特性
は、例えば次の(5)式において時定数τ1 を50μ
秒、時定数τ2 を15μ秒としたものである。
【0052】
【数5】 H(s)=(1+sτ1 )/(1+sτ2 ) …(5)
【0053】プリエンファシス回路13の出力信号は、
AD変換器14によって、記録される信号のサンプリン
グ周波数の2倍の64kHzのサンプリング周波数でA
D変換される。AD変換器14の出力信号は、オーバー
サンプリングLPF15によって、サンプリング周波数
が32kHzの信号に変換され、12ビット折線圧縮回
路16によって、12ビットの信号に瞬時圧縮され、記
録回路17によって、磁気テープ等の記録媒体18に記
録される。
【0054】また、AD変換器14のサンプリング周波
数が64kHzの出力信号は、図4に示したディエンフ
ァシスフィルタ19によってディエンファシスがかけら
れる。ここでは、間引き部62によって、信号が2個に
1個ずつ間引かれてサンプリング周波数が32kHzの
信号に変換された後、1次IIRシステムのLPFでデ
ィエンファシスがかけられる。ディエンファシスフィル
タ19の出力信号は平均値検出回路20に入力され、こ
こで、プリエンファシス前の信号のレベルに相当する値
として、ディエンファシスフィルタ19の出力信号の平
均レベルが検出される。平均値検出回路20は、具体的
には、左チャネル、右チャネル別にディエンファシスフ
ィルタ19の出力信号の絶対値をとって、左チャネル、
右チャネル別の平均値レジスタで、所定のサンプリング
数だけ累積加算する。このように、ピークレベルではな
く平均レベルをとることによって、録音中の咳払いやそ
の他の瞬間的なノイズに対して応答しにくくなるため、
ディケイ時定数の長いAGC機能によってゲインが一旦
下がってなかなか上がってこないという状態を避けるこ
とができる。平均値検出回路20内の平均値レジスタ
は、マイクロコンピュータ30から読み出されたらクリ
アされる。
【0055】マイクロコンピュータ30は、一定時間間
隔で平均値検出回路20内の平均値レジスタを読みに行
くが、その時間間隔を20〜100m秒程度の長めにし
て、処理頻度を減らすことができる。なお、AGC機能
の時定数は長いので、平均値検出回路20内の平均値レ
ジスタを読みに行く時間間隔は長くても構わない。ま
た、AGCに使用する平均レベルのデータとしては、左
チャネルの信号と右チャネルの信号の大きい方を選ぶ。
平均値検出回路20の出力データはリニアなので、折線
変換部31でピークに合わせて簡易的に折れ線変換した
後、図6に示したAGC特性設定部32に入力する。こ
れは、アナログレベル調整器12の設定ゲインが1dB
ステップ毎等の対数(log)値で与えられ、マイクロ
コンピュータ30における計算処理も対数値で行われる
ので、リニアな平均レベルのデータを対数値に変換する
ためである。折線変換部31では、折れ線で近似した対
数カーブに従って、平均レベルのデータを、指数部3ビ
ットと仮数部9ビットの浮動小数点形式に変換してい
る。
【0056】AGC特性設定部32では、まず、入力端
71より入力されるAGC入力に対して、AGC機能の
目標値に合うように加算部72でオフセットが加算され
て、重みが調整される。次に、減算部73で、加算部7
2の出力から加算部78の出力AGC Zが減算され、
この減算部73の出力は入出力変換部74,76に入力
される。入出力変換部74は、零以上の値に対しては零
を出力し、負の値の入力に対してはそのままの値を出力
する。入出力変換部74の出力は、ゲイン設定部75を
経て加算部78に出力される。入出力変換部76は、零
以上の値に対しては零を出力し、負の値の入力に対して
はそのままの値を出力する。入出力変換部76の出力
は、ゲイン設定部77を経て加算部78に出力される。
加算部78は、ゲイン設定部75,77の各出力および
加算部78の出力AGC Zを加算して出力する。加算
部78の出力AGC Zは、AGC特性設定部32の出
力として出力端50より出力される。
【0057】このように、時定数の長いAGC機能の特
性は、出力AGC Zで設定され、AGC特性設定部3
2は、AGC ZがAGC入力に追従するLPF構成に
なっている。すなわち、加算部72の出力がAGC
より大きいときはアタック時定数を決定するゲインGaa
でAGC Zが増加し、加算部72の出力がAGC Zよ
り小さいときはディケイ時定数を決定するゲインGad
AGC Zが減少する。図6に示した構成では、入力と
AGC Zの重みの比率が1になるようにしているの
で、AGCの圧縮率は2となる。
【0058】また、12ビット折線圧縮回路16の出力
データは、ピーク検出回路21に入力され、ここで、プ
リエンファシス後の信号のレベルとして、12ビット折
線圧縮回路16の出力データのピークレベルが検出され
る。例えば、12ビット折線圧縮回路16の出力データ
を、最上位ビット(以下、MSBと記す。)が“1”の
とき負の数、“0”のとき正の数を表し、負の数を1の
補数で表現したデータとした場合、ピーク検出回路21
は、具体的には、MSBが“0”の場合は残りのビット
をそのまま絶対値とし、MSBが“1”の場合は残りの
ビットを反転して絶対値をとり、これらの絶対値を左チ
ャネル、右チャネル別に、ピークレジスタの値と比較し
て、大きい方をピークレジスタに残す。このピークレジ
スタは、マイクロコンピュータ30から読み出されたら
クリアされる。
【0059】マイクロコンピュータ30によって実現さ
れるリミッタ特性設定部33は、リミッタ機能の応答を
速くするため、20m秒以下の短めの時間間隔で、ピー
ク検出回路21内のピークレジスタを読みに行く。ま
た、リミッタ機能に使用するピークレベルのデータとし
ては、左チャネルの信号と右チャネルの信号の大きい方
を選ぶ。
【0060】図7に示したように、リミッタ特性設定部
33では、減算部82で、入力端81より入力されるリ
ミッタ入力から所定値LIM HIが減算され、減算部
84で、リミッタ入力から所定値LIM LOWが減算
される。減算部82,84の出力はそれぞれ入出力変換
部83,85に入力される。入出力変換部83は、零以
下の値の入力に対しては零を加算部87に出力し、正の
値の入力に対してはそのままの値を加算部87に出力す
る。入出力変換部85は、零以上の値に対しては零を出
力し、負の値の入力に対してはそのままの値を出力す
る。入出力変換部85の出力は、ディケイ時定数を決定
するゲインGldを設定するゲイン設定部86を経て、加
算部87に出力される。加算部87は、入出力変換部8
3の出力、ゲイン設定部86の出力および後段の入出力
変換部88の出力LIM Zを加算して出力する。入出
力変換部88の出力は、リミッタ特性設定部33の出力
LIM Zとして出力端90より出力される。
【0061】このように、時定数の短いリミッタ機能の
特性は、出力LIM Zで設定される。出力LIM
は、リミッタが働いていないときは零となる。リミッタ
入力が所定値LIM HIを超えると、超えた量だけL
IM Zに累積加算される。リミッタ特性設定部33
は、AGC特性設定部32のようなLPF構成にせず
に、積分器を構成しているので、LIM Zが大きさを
持つリミッタ領域では圧縮率が無限大となり、静特性で
はアナログ入力信号のレベルがいくら増えても一定レベ
ルに抑えられる。従って、例え瞬間的にはAD変換器1
4がクリップしても、LIM Zが何回か累積される
と、AD変換器14の入力がAD変換器14のレンジ内
に収まるようになる。また、リミッタ入力が所定値LI
LOW以下のときは、ディケイ時定数を決定するゲ
インGldで、LIM Zが減少する。LIM LOW
は、LIM HIよりも少し低めに設定し、不感帯を設
けておく。例えば、LIM HIをAD変換器14のク
リップレベルの−2dB、LIM LOWをAD変換器1
4のクリップレベルの−4dBに設定すると、瞬間的に
はAD変換器14の入力がクリップレベルの−2dBを
超えることがあっても、定常的には単信号では−2dB
以下に抑えられることになる。
【0062】ところで、リミッタ機能では、過大レベル
を検出してから、ゲインを下げるまでの間に、ソフトウ
ェアや通信のディレイがあるため、次のピークレベルの
検出区間では、ゲインを下げる前のレベルと下げた後の
レベルとが混じっていることになり、ピーク検出する
と、ゲインを下げる前のレベルが最大となっている可能
性がある。これをそのまま使ってリミッタ動作させる
と、AD変換器14のレンジ内に入るゲインなのに更に
ゲインを下げてしまい、後でまたゲインを上げるという
アンダーシュート現象が出てしまうことがある。そこ
で、リミッタ機能でゲインを下げた直後のピークレベル
の検出区間では、リミッタ処理は行わずに、ピークレベ
ルを読み出してクリアするだけにすることで、アンダー
シュート現象を避けることができる。
【0063】AGC特性設定部32の出力AGC Zと
リミッタ特性設定部33の出力LIM Zは、加算部3
4で加算され、バックラッシュ処理部35によってバッ
クラッシュ処理が行われた後、ゲイン設定部36に入力
され、このゲイン設定部36によってアナログレベル調
整器12の設定ゲインが設定される。バックラッシュ処
理は、設定ゲインが細かく変動するとレベルが不必要に
増減して音が不自然になるため、設定ゲインを増加させ
た後はレベルが一定量以上減らないと設定ゲインを減少
させないようにし、同様に、設定ゲインを減少させた後
はレベルが一定量以上増えないと設定ゲインを増加させ
ないようにするものである。
【0064】図8は、本実施の形態に係るAGC装置に
おける単信号に対する静特性を示したものである。この
図に示したように、単信号に対する静特性は、比較的レ
ベルの低いAGC機能の動作領域(符号92で示す。)
では周波数特性を持たないが、レベルの高いリミッタ機
能の併用領域(符号93で示す。)では、高い周波数ほ
ど早めに(低いレベルから)抑え込まれて飽和するよう
になる。なお、符号91は、AGCをかけない固定ゲイ
ンのときの特性を示している。
【0065】また、ディエンファシスフィルタ19の出
力信号は、ピーク検出回路22にも入力され、このピー
ク検出回路22で、プリエンファシス前の略平坦な周波
数特性を近似した信号のピークレベルが検出され、この
ピークレベルに基づいて、レベルメータ駆動回路23に
よってレベルメータ24が駆動され、レベルメータ表示
が行われる。
【0066】以上説明したように、本実施の形態では、
ディエンファシスフィルタ19によって、プリエンファ
シス前の略平坦な周波数特性を近似した信号を生成し、
この信号に基づいてAGCをかけるAGC機能と、AD
変換直後の信号のレベルが所定のレベルを超えたら超え
た分だけ抑えるようなリミッタ機能とを併用したので、
アナログ入力信号のレベルが、リミッタ機能が働かない
ようなレベル以下のときには略平坦な周波数特性を得る
ことができ、それ以上のレベルのときには、AD変換器
14がちょうどクリップしないようなレベルに抑え込ん
でAD変換器14のレンジを有効に利用することができ
る。従って、AGCのかかり方が自然になる。
【0067】また、本実施の形態では、ディエンファシ
スフィルタ19の出力信号のピークレベルではなく平均
レベルを検出して、AGCをかけるようにしたので、瞬
間的なノイズに対して応答しにくくなる。一方、AD変
換後の信号のピークレベルを検出してリミッタ動作を行
うようにしたので、プリエンファシス後の信号のレベル
が所定のレベルを超える範囲では瞬間的な大入力があっ
た場合にもレベルを抑え込むことができる。
【0068】また、本実施の形態では、ディジタルのデ
ィエンファシスフィルタ19によって、AD変換器14
の出力信号に対して、プリエンファシスと逆特性のディ
エンファシスをかけて、プリエンファシス前の略平坦な
周波数特性を近似した信号を生成するようにしたので、
プリエンファシス回路13の手前からアナログレベルを
検出するアナログ回路が別途必要になることがない。
【0069】また、本実施の形態では、ディエンファシ
スフィルタ19を、1次のIIRシステムだけのLPF
で構成したので、少ないハードウェアまたは少ないステ
ップ数のディジタルフィルタでディエンファシス特性を
実用的に近似することができる。また、オーバーサンプ
リングLPF15の手前の信号からAGCのためのレベ
ルを検出するようにしたので、オーバーサンプリングL
PF15の帯域外の大入力に対してもAGCによる抑え
が効くようになる。
【0070】更に、本実施の形態では、ピーク検出回路
22によって、ディエンファシスフィルタ19でプリエ
ンファシス前の略平坦な周波数特性を近似した信号のピ
ークレベルを検出して、このピークレベルに基づいてレ
ベルメータ表示を行うようにしたので、レベルメータ表
示の周波数特性を略平坦にすることができる。
【0071】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、例えば、本発明は、アナログ入力信号に対してプリ
エンファシスをかけてからAD変換し、ディジタル信号
で送信を行い、受信側で逆特性のディエンファシスをか
けて周波数特性を平坦に戻すようなシステムにも適用す
ることができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように請求項1または2記
載のオートゲインコントロール装置によれば、アナログ
入力信号に対して高域増強エンファシスをかけてからア
ナログ−ディジタル変換するシステムにおいて、ゲイン
設定手段によって、エンファシス前の信号のレベルに相
当する値とエンファシス後の信号のレベルが所定のレベ
ルを超えた量とに基づいて、レベル調整手段の設定ゲイ
ンを設定するようにしたので、エンファシス後の信号の
レベルが所定のレベルを超えない範囲では略平坦な周波
数特性を得ることができると共に、エンファシス後の信
号のレベルが所定のレベルを超える範囲ではレベルを抑
え込むことができ、AD変換器のレンジを有効に利用す
ることができるという効果を奏する。
【0073】請求項3記載のオートゲインコントロール
装置によれば、平均レベル検出手段によって、エンファ
シス前の信号のレベルに相当する値としてエンファシス
前の信号に相当する信号の平均レベルを検出し、ピーク
レベル検出手段によって、エンファシス後の信号のレベ
ルとしてエンファシス後の信号のピークレベルを検出す
るようにしたので、上記第1の効果に加え、エンファシ
ス後の信号のレベルが所定のレベルを超えない範囲では
瞬間的なノイズに対して応答しにくくなると共に、エン
ファシス後の信号のレベルが所定のレベルを超える範囲
では瞬間的な大入力があった場合にもレベルを抑え込む
ことができるという効果を奏する。
【0074】請求項4記載のオートゲインコントロール
装置によれば、ゲイン設定手段において、ディジタルフ
ィルタによってアナログ−ディジタル変換後の信号のエ
ンファシス特性を補正して、平坦な周波数特性を近似し
た信号を生成し、この信号を用いて、エンファシス前の
信号のレベルに相当する値を検出するようにしたので、
上記第1の効果に加え、エンファシス前の信号からアナ
ログレベルを検出するためのアナログ回路が不要になる
という効果を奏する。
【0075】請求項5記載のオートゲインコントロール
装置によれば、エンファシス特性を補正して平坦な周波
数特性を近似した信号を生成するためのディジタルフィ
ルタを、入力信号を間引く間引き部と、この間引き部の
出力信号を通す1次のローパスフィルタとで構成したの
で、上記請求項4記載のオートゲインコントロール装置
の効果に加え、少ないハードウェアまたは少ないステッ
プ数でディジタルフィルタを実現することができるとい
う効果を奏する。
【0076】請求項6記載のレベル表示装置によれば、
ディジタルフィルタによってアナログ−ディジタル変換
後の信号のエンファシス特性を補正し、平坦な周波数特
性を近似した信号を生成し、レベル検出手段によって、
ディジタルフィルタの出力信号のレベルを検出し、この
レベルに基づいて、レベルメータ表示手段によってレベ
ルメータ表示を行うようにしたので、レベルメータ表示
の周波数特性を略平坦にすることができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るオートゲインコン
トロール装置およびレベル表示装置を含むシステムの構
成を示すブロック図である。
【図2】標準型のディエンファシスフィルタの構成を示
すブロック図である。
【図3】簡易型のディエンファシスフィルタの構成を示
すブロック図である。
【図4】図1におけるディエンファシスフィルタの構成
を示すブロック図である。
【図5】ディエンファシス特性の理論値と図4に示した
ディエンファシスフィルタのディエンファシス特性とを
示す特性図である。
【図6】図1におけるAGC特性設定部の構成を示すブ
ロック図である。
【図7】図1におけるリミッタ特性設定部の構成を示す
ブロック図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係るオートゲインコン
トロール装置における単信号に対する静特性を示す特性
図である。
【図9】AGCを行う従来のシステムの構成の一例を示
すブロック図である。
【図10】図9に示したシステムの問題点を説明するた
めの説明図である。
【符号の説明】 11 入力端 12 アナログレベル調整器 13 プリエンファシス回路 14 AD変換器 15 オーバーサンプリングLPF 16 12ビット折線圧縮回路 17 記録回路 18 記録媒体 19 ディエンファシスフィルタ 20 平均値検出回路 21 ピーク検出回路 22 ピーク検出回路 23 レベルメータ駆動回路 24 レベルメータ 30 マイクロコンピュータ 31 折線変換部 32 AGC特性設定部 33 リミッタ特性設定部 34 加算部 35 バックラッシュ処理部 36 ゲイン設定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H03M 1/18 H03M 1/18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ入力信号に対して高域増強エン
    ファシスをかけてからアナログ−ディジタル変換するシ
    ステムにおいて用いられ、 設定ゲインに応じてアナログ入力信号のレベルを調整す
    るレベル調整手段と、 エンファシス前の信号のレベルに相当する値とエンファ
    シス後の信号のレベルが所定のレベルを超えた量とに基
    づいて、前記レベル調整手段の設定ゲインを設定するゲ
    イン設定手段とを備えたことを特徴とするオートゲイン
    コントロール装置。
  2. 【請求項2】 前記ゲイン設定手段は、エンファシス前
    の信号のレベルに相当する値に基づいて、アナログ入力
    信号のレベルの変化を抑えるように前記レベル調整手段
    の設定ゲインを自動調整するオートゲインコントロール
    機能と、エンファシス後の信号のレベルが所定のレベル
    を超えた量に基づいて、エンファシス後の信号のレベル
    が所定のレベルを超えないように前記レベル調整手段の
    設定ゲインを調整するリミッタ機能とを有することを特
    徴とする請求項1記載のオートゲインコントロール装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ゲイン設定手段は、エンファシス前
    の信号のレベルに相当する値としてエンファシス前の信
    号に相当する信号の平均レベルを検出する平均レベル検
    出手段と、エンファシス後の信号のレベルとしてエンフ
    ァシス後の信号のピークレベルを検出するピークレベル
    検出手段とを有することを特徴とする請求項1記載のオ
    ートゲインコントロール装置。
  4. 【請求項4】 前記ゲイン設定手段は、ディジタルフィ
    ルタによってアナログ−ディジタル変換後の信号のエン
    ファシス特性を補正し、平坦な周波数特性を近似した信
    号を生成し、この信号を用いて、エンファシス前の信号
    のレベルに相当する値を検出することを特徴とする請求
    項1記載のオートゲインコントロール装置。
  5. 【請求項5】 前記ディジタルフィルタは、入力信号を
    間引く間引き部と、この間引き部の出力信号を通す1次
    のローパスフィルタとを有することを特徴とする請求項
    4記載のオートゲインコントロール装置。
  6. 【請求項6】 アナログ入力信号に対して高域増強エン
    ファシスをかけてからアナログ−ディジタル変換するシ
    ステムにおいて用いられ、 アナログ−ディジタル変換後の信号のエンファシス特性
    を補正し、平坦な周波数特性を近似した信号を生成する
    ディジタルフィルタと、 このディジタルフィルタの出力信号のレベルを検出する
    レベル検出手段と、 このレベル検出手段によって検出されたレベルに基づい
    てレベルメータ表示を行うレベルメータ表示手段とを備
    えたことを特徴とするレベル表示装置。
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JP (1) JPH09148862A (ja)

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