JP3326377B2 - 画質補正回路 - Google Patents

画質補正回路

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JP3326377B2
JP3326377B2 JP34276897A JP34276897A JP3326377B2 JP 3326377 B2 JP3326377 B2 JP 3326377B2 JP 34276897 A JP34276897 A JP 34276897A JP 34276897 A JP34276897 A JP 34276897A JP 3326377 B2 JP3326377 B2 JP 3326377B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像再生装置に用
いて好適な画質補正回路であって、特に、入力される画
像の高域周波数成分及び鮮鋭度に応じて、輪郭強調の度
合いを可変する画質補正回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、DVD(ディジィタ
ル バーサタイル ディスク)再生装置に用いられる画
質補正回路を例に、図6乃至図8とともに以下説明す
る。ここで、図6は従来の画質補正回路を用いたDVD
再生装置の再生信号処理系を示す概略構成図、図7は従
来の画質補正回路における要部波形図、図8は従来の画
質補正回路におけるリミッタ回路のリミッタ特性を示す
説明図である。
【0003】図6を参照して、従来のDVD再生装置の
再生信号処理系は、画像や音声信号が記録されたディス
ク11と、ピックアップにて再生された再生信号を増幅
するRF増幅器12と、RF増幅器12で増幅された信
号をデジタル復調するとともに、復調されたデータの誤
り訂正を行なうデジタル復調/誤り訂正回路13と、M
PEG2方式で圧縮されたデータを伸張するMPEG2
デコーダ14と、伸張されたデータを輝度データと色差
データとに分離するY/C分離回路15と、分離された
輝度データの特定周波数成分を抽出するフィルタ回路1
6とを備えている。
【0004】また、フィルタ回路16にて袖出された輝
度データのサンプリング周波数を任意の倍数にアップ変
換する(上げる)アップサンプラ17と、アップサンプ
ラ17の出力データを振幅制限するリミッタ回路18
と、振幅制限されたデータのサンプリング周波数をアッ
プ変換する前のサンプリング周波数に戻すダウンサンプ
ラ19と、ダウンサンプラ19の出力データとY/C分
離回路15の出力輝度データとを加算する加算器20
と、加算器20の出力輝度データとY/C分離回路15
の出力色差データとを混合するY/C混合回路21とを
備えている。
【0005】ここで、フィルタ回路16、アップサンプ
ラ17、リミッタ回路18、ダウンサンプラ19、加算
器20により画質補正回路を構成している。
【0006】次に、DVD再生装置の再生信号処理系の
動作を簡単に説明する。ディスク11から再生された再
生信号はRF増幅器12で増幅される。増幅された信号
はデジタル復調/誤り訂正回路13へ出力され、デジタ
ル復調されるとともに、復調されたデータの誤りが訂正
され、MPEG2デコーダ14へ出力される。尚、この
データは記録時にMPEG2方式で圧縮されたデータで
ある。
【0007】出力されたデータは、MPEG2デコーダ
14にてデータの伸張が行われ圧縮前のデータにデコー
ドされる。デコードされたデータは、Y/C分離回路1
5へ出力され、輝度データと色差データとに分離され
る。
【0008】分離された輝度データは、詳細を後述する
画質補正回路へ出力され、輪郭が強調されたデータとな
り、Y/C混合回路21へ出力される。また、分離され
た色差データも、Y/C混合回路21へ出力され、Y/
C混合回路21は入力された輝度データと色差データと
を混合し、輪郭が強調された画像データを次段へ出力す
る。
【0009】さらに、前述の画質補正回路について説明
する。Y/C分離回路15にて分離された図7(ア)に
示す輝度データは、前述したフィルタ回路16、アップ
サンプラ17、リミッタ回路18、ダウンサンプラ1
9、加算器20にて構成される画質補正回路に入力さ
れ、一方は加算器20に入力されるとともに、他方はフ
ィルタ回路16に入力される。
【0010】まず、フィルタ回路16に入力され輝度デ
ータは、一般的にはBPF(バンドパスフィルタ)ある
いはLPF(ローパスフィルタ)が用いられるフィルタ
回路16にて、図7(イ)に示す特定の周波数成分が抽出
される。
【0011】抽出されたデータは、零補間回路17a及
びLPF17bから構成されるアップサンプラ17へ出
力されて、零補間処理を受けサンプリング周波数が任意
の倍数にアップ変換(上げる)され、折り返しノイズが
低減されてリミッタ回路18ヘ出力される。アップサン
プラ17からの出力波形を図7(ウ)に示す。この出力
波形はLPF17bが理想的なフィルタであれば、図7
(ウ)に示すように、フィルタ回路16の出力波形と同
じ波形になるが、実際には理想的なフィルタはあり得ず
実際には若干鈍った波形で出力される。
【0012】リミッタ回路18ヘ入力されたデータは所
定のレベルに振幅が制限されて、ダウンサンプラ19へ
出力される。リミッタ回路18のリミッタ特性は、図8
に示すように非線形の特性をもっており、入力の振幅が
Lを越えない範囲ではそのまま出力し、Lを越えた場合
はLを出力、また、入力の振幅が−Lを越えない範囲で
はそのまま出力し、−Lを越えた場合は−Lを出力する
という特性になっている。リミッタ回路18の出力波形
を図7(エ)に示す。
【0013】リミッタ回路18にて振幅制限されたデー
タは、LPF19a及び間引き回路19bからから構成
されるダウンサンプラ19へ出力され、サンプリング周
波数がアップ変換する前のサンプリング周波数に戻さ
れ、加算器20へ出力される。尚、ダウンサンプラ19
の出力波形は、図7(オ)に示すように、矩形波にはな
っていないが、これはLPF19bにより若干波形が鈍
るためである。
【0014】加算器20は、ダウンサンプラ19の出力
データとY/C分離回路15の出力輝度データとを加算
して、図7(カ)に示す輪郭が強調された画像データを
次段へ出力する。
【0015】以上説明したとおり、上記画質補正回路を
設けることで、輪郭の強調された画像データを得て、画
質の向上を図ることができるが、この場合、輝度データ
の高域周波数成分を抽出して、リミッタ回路18にて振
幅を制限し、振幅制限したデータを入力画像データに加
算することにより輪郭を強調しているので、リミッタを
かけることによって、高周波成分の折り返しノイズが発
生し、鮮鋭度が低下するという問題があった。
【0016】また、入力される輝度データレベルに関係
なく、輪郭強調を行っており、入力される画像がくっき
りした画像であっても、ぼやけた画像であっても輪郭の
強調レベルは一定となっているため、輪郭強調レベルを
大きく設定すると、入力画像がくっきりしているときに
輪郭が強調されすぎた表示画面となり、輪郭強調レベル
を小さく設定すると、入力画像がぼやけているときに輪
郭がはっきりしない表示画面となってしまうという問題
があった。
【0017】そこで、例えば、特開平3−237889
号公報、特開平6−141204号公報、特開平6−2
45103号公報には、入力画像データの高域成分ピー
クレベルに応じて、輪郭強調成分の利得を制御するもの
が提案されている。
【0018】この技術を用いた画像補正装置について、
図9及び図10とともに以下説明するが、上記図6乃至
図8とともに説明した従来例と同一部分には同一符号を
付し、その説明は省略する。ここで、図9は従来の他の
画質補正回路を示すブロック図、図10は従来の他の画
質補正回路におけるピークレベル検出回路の動作を説明
するための波形図である。
【0019】図9を参照して、従来の画質補正回路は、
アップサンプラ17の出力データを増幅するゲインコン
トロールアンプ22と、アップサンプラ17の出力デー
タのピークレベルを検出し、前記ゲインコントロールア
ンプ22の利得を制御するゲインコントロール信号を出
力するピークレベル検出回路23とを備えている。
【0020】次に、この画質補正回路の動作説明をす
る。ゲインコントロールアンプ22に入力された高域周
波数成分データは、ピークレベル検出回路23からのゲ
インコントロール信号に基づいて、増幅されてゲインが
制御され、ダウンサンプラ19へ出力される。
【0021】一方、ピークレベル検出回路23に入力さ
れた高域周波数成分データは、図9に示すようなゼロレ
ベルからゼロレベル間(正レベル a〜b、c〜d、e
〜f、g〜h、i〜j、k〜l、負レベル m〜a、n
〜c、f〜o、p〜g、q〜i、l〜r)のピークレベ
ル(図10に示す正レベルD1,D2,D3レベル、負
レベルも同じレベル)が検出される。
【0022】また、ピークレベル検出回路23は、高域
周波数成分データのゼロレベルからゼロレベル間のピー
クレベルを検出すると、以下に示すような係数の算出を
行う。ここで、例えばゲインコントロールアンプ22の
出力レベルをDとし、前述したピークレベルD1,D
2,D3レベルとの関係において、(負レベルも同様) D1=D D2=1/2D D3=2D との関係が成立した場合、 D1領域の係数=1 D2領域の係数=1/2 D3領域の係数=2 となる。
【0023】従って、ピークレベル検出回路23は、ゲ
インコントロールアンプ22に対して、D1領域はアン
プゲインを1、D2領域はアンプゲインを1/2=0.
5、D3領域はアンプゲインを2にするゲインコントロ
ール信号を出力する。
【0024】これによって、入力画像データの高域周波
数成分のピークレベルに応じて、ゲインコントロールア
ンプ22のゲインを制御して出力を一定にし、入力画像
データに加算して輪郭を強調するため、リミッタ回路を
必要とせず、且つ、輪郭強調部分の白潰れの発生を防止
しつつ、十分な輪郭強調を行うことが可能となり、画質
の向上を実現することができる。
【0025】さらに、特開平4−176266号公報、
特開平7−312704号公報には、入力画像データの
高域周波数成分の絶対値に応じて、輪郭強調成分の利得
を制御するものが提案されている。これによれば、所定
の領域内における画像の平坦な部分での雑音を抑圧した
り、リンギングの発生を抑制することが可能となる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画質補正回路においては、入力画像データに含まれる高
域周波数成分の量、すなわち画面全体がくっきりしてい
るか、ぼやけているかは考慮されていないので、例えば
入力画像が高域周波数成分を多く含み画面全体がくっき
りしている場合に輪郭が強調されすぎ、入力画像が高域
周波数成分をあまり含まず画面全体がぼやけている場合
に輪郭がはっきりせず、画面全体に対する最適な輪郭強
調とはならないという問題があった。
【0027】本発明は、上述したような点に鑑みてなさ
れたものであり、入力される画像の高域周波数成分の量
に応じて、輪郭強調の度合いを可変することにより、オ
ーバーシュートやアンダーシュートの発生を防止し、且
つ入力画像の鮮鋭度に応じて最適な輪郭強調を得ること
が可能な画質補正回路を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明の画質補正回路
は、入力画像データの高域周波数成分を抽出する第1フ
ィルタ回路と、該第1フィルタ回路にて抽出された高域
周波数成分のサンプリング周波数を任意の倍数にアップ
変換するアップサンプラと、該アップサンプラより出力
される高域周波数成分のゼロレベルからゼロレベル間の
ピークレベルを検出するピークレベル検出回路と、該ピ
ークレベル検出回路の検出結果に基づいて、前記アップ
サンプラより出力される高域周波数成分が一定レベルと
なるように利得制御する定出力ゲインコントロールアン
プと、前記入力画像データの高域周波数成分を抽出する
第2フィルタ回路と、該第2フィルタ回路にて抽出され
た高域周波数成分の絶対値を所定期間累算する累算回路
と、該累算回路による累算値と予め決められた閾値とを
比較/演算し、所定の単位ごとの利得制御信号を出力す
比較/演算回路と、該比較/演算回路からの利得制御
信号に基づいて、前記定出力ゲインコントロールアンプ
で一定レベルとされた高域周波数成分を利得制御するゲ
インコントロールアンプと、該ゲインコントロールアン
プ出力のサンプリング周波数をアップ変換する前のサン
プリング周波数に戻すダウンサンプラと、該ダウンサン
プラの出力データと前記入力画像データとを加算する加
算器とを備えてなるものである。
【0029】これによって、ピークレベル検出回路で検
出した高域周波数成分のピークレベルに基づいて、定出
力ゲインコントロールアンプにて高域周波数成分レベル
を一定に制御した後、所定期間における入力画像データ
の高域周波数成分の量に基づいて、ゲインコントロール
アンプにて高域周波数成分レベルを制御し、入力画像デ
ータに加算しているので、オーバーシュートやアンダー
シュートの発生を防止し、且つ入力画像の鮮鋭度に応じ
て最適な輪郭強調を得ることが可能である。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について、図
1乃至図5とともに以下説明するが、上記従来例と同一
部分には同一符号を付し、その説明は省略する。ここ
で、図1は本実施形態の画質補正回路を示すブロック
図、図2は本実施形態の画質補正回路における入力画像
データの波形を示す説明図、図3は本実施形態の画質補
正回路における比較/演算回路のゲインコントロール制
御を示す説明図、図4は本実施形態の画質補正回路にお
ける比較/演算回路のゲインコントロール制御を示すフ
ローチャート、図5は本実施形態の画質補正回路におけ
るゲインコントロール制御を示す説明図である。
【0031】図1を参照して、本実施形態の画質補正回
路は、アップサンプラ17の出力データのピークレベル
を検出するピークレベル検出回路23と、該ピークレベ
ル検出回路23の検出結果に基づいて、上記アップサン
プラ17の出力データを一定レベルに増幅する定出力ゲ
インコントロールアンプ31とを備えている。
【0032】また、入力画像データの高域周波数成分を
抽出するフィルタ回路32と、該フィルタ回路32で抽
出された高域周波数成分の絶対値を検出する絶対値回路
33と、絶対値回路33で検出された絶対値を所定期間
(複数画面分)累積する累積回路34と、累積回路34
での累積値と予め決められた内部の閾値とを比較する比
較/演算回路35と、比較/演算回路35での比較結果
に基づいて、上記定出力ゲインコントロールアンプ31
の出力データの利得を制御してダウンサンプラ19に出
力するゲインコントロールアンプ36とを備えている。
【0033】次に、本実施形態の画質補正回路の動作説
明をする。尚、ここでは、上記従来例に対応させ、入力
画像データがY/C分離回路で分離された輝度データで
あるとの背景に基づいて説明する。
【0034】まず、図2(a)に示す入力画像データ
は、フィルタ回路16及びフィルタ回路32に入力され
るとともに、加算器20に入力される。一般的にはBP
F(バンドパスフィルタ)或いはHPF(ハイパスフィ
ルタ)が用いられるフィルタ回路16に入力された画像
データは、ここで、特定の高域周波数成分が抽出され
る。
【0035】抽出された高域周波数成分データは、零補
間回路17a及びLPF17bから構成されるアップサ
ンプラ17へ出力されて、零補間処理を受けサンプリン
グ周波数が任意の倍数にアップ変換(上げる)され、折
り返しノイズが低減された上で、定出力ゲインコントロ
ールアンプ31へ出力されるとともに、ピークレベル検
出回路23ヘ出力される。
【0036】ピークレベル検出回路23では、入力され
た高域周波数成分データのゼロレベルからゼロレベル間
の最大値を検出して、定出力ゲインコントロールアンプ
31の出力を一定とするための係数を算出し、算出結果
に基づいて、定出力ゲインコントロールアンプ31のゲ
インを制御するゲインコントロール信号を出力する。定
出力ゲインコントロールアンプ31に入力された高域周
波数成分データは、ピークレベル検出回路23からのゲ
インコントロール信号に基づいて、出力レベルが一定と
なるようにゲインが制御される。
【0037】また、フィルタ回路32で抽出された高域
周波数成分は、絶対値回路33で絶対値化されて、累算
回路34にて所定の複数画面分累算して比較/演算回路
35に出力される。比較/演算回路35は、入力された
累算値と内部の閾値とを比較して、図3(a)に示すよ
うな特性のゲインコントロール信号を出力する。定出力
ゲインコントロールアンプ31で一定レベルとされた高
域周波数成分データは、ゲインコントロールアンプ33
に入力され、累算/演算回路35からのゲインコントロ
ール信号に基づいて、ゲインが制御された後、LPF1
9a及び間引き回路19bから構成されるダウンサンプ
ラ19へ出力される。
【0038】ダウンサンプラ19に入力されたデータ
は、サンプリング周波数がアップ変換される前のサンプ
リング周波数に戻され、加算器20へ出力される。加算
器20では、ダウンサンプラ19の出力データと入力画
像データとを加算して、輪郭が強調された画像データを
次段へ出力する。
【0039】例えば、ピークレベル検出回路23にて、
図2(b)に示すようゼロレベルからゼロレベル間(正
レベル a〜b、e〜f、g〜h、j〜k、・・・、負レ
ベルb〜c、d〜e、h〜i、k〜l、・・・)のピーク
レベル、即ち、図5(a)に示す正レベルD1,D2,
D,D3・・・、図5(a)に示す負レベル−D1,−D
2,−D,−D3・・・が検出される。このように、高域
周波数成分データのゼロレベルからゼロレベル間のピー
クレベルを検出すると、次にピークレベル検出回路23
では、以下に示す係数の算出を行う。
【0040】ここで、定出力ゲインコントロールアンプ
31の出力レベルをD或いは−Dとし、前述したピーク
レベルD1,D2,D3及び−D1,−D2,−D3と
の関係において、 D1=1/2D D2=2D D3=4D −D1=−1/2D −D2=−2D −D3=−4D との関係が成立する場合、 D1,−D1領域の係数=2若しくは1 D2,−D2領域の係数=1/2 D,−D領域の係数 =1 D3,−D3領域の係数=1/4 を算出する。
【0041】このような係数の算出を行ったピークレベ
ル検出回路23は、算出結果に基づいて、定出力ゲイン
コントロールアンプ31に対し、 D1,−D1領域はアンプゲインを2若しくは1 D2,−D2領域はアンプゲインを1/2(=0.5) D,−D領域はアンプゲインを1 D3,−D3領域はアンプゲインを1/4(=0.2
5) にするゲインコントロール信号を出力する。
【0042】前述の説明において、D1,−D1領域の
アンプゲインを2若しくは1としたのは、ピークレベル
を検出し、検出結果に基づいてアンプゲインを一律に制
御する方法と、ゲインコントロールアンプ31の出力レ
ベルであるDレベル以上のレベルのみを制御する方法が
あるからである。
【0043】また、比較/演算回路35は、図3(a)
に示すように、累算回路34での累算値が閾値よりも低
い場合は、ゲインコントロールアンプ36のゲインを大
きく(アップ)するゲインコントロール信号を出力し、
累算値が閾値より高い場合は、ゲインコントロールアン
プ36のゲインを小さく(ダウン)するゲインコントロ
ール信号を出力し、ゲインコントロールアンプ36のア
ンプゲインを制御する。
【0044】尚、図3(a)において、Nmaxは設定さ
れたゲインの最大値、Nmin(≧0)は最小値、Nnow
現在のゲインであり、Nmax,Nminの値は設計時に任意
の値に設定できるものである。
【0045】図4のフローチャートを参照して、比較/
演算回路35における具体的なアンプゲインの制御につ
いて説明する。まず、累算回路34より所定期間におけ
る高域周波数成分の絶対値の累算値Aが入力されると、
比較/演算回路35は、この累算値Aと内部の閾値Bと
を比較する(ステップ1)。
【0046】ここで、累算値Aが閾値Bよりも低い(A
B)場合は、現在のゲインNnowが最大値Nmaxを越え
ているか否かの比較を行なう(ステップ2)。現在のゲ
インNnowが最大値Nmaxを越えていなければ(Nnow<
Nmax)、比較/演算回路35はゲインコントロールの
演算を行い、現在のゲインNnowに0.1をプラスした
Nnow+0.1を制御ゲインとして、ゲインコントロー
ル信号をゲインコントロールアンプ36へ出力するとと
もに、Nnowの値をNnow+0.1に置き換える(ステッ
プ3)。
【0047】ステップ2において現在のゲインNnow
最大値Nmaxを越えていれば(Nnow≧Nmax)、比較/
演算回路35は、最大値Nmaxを制御ゲインとして、ゲ
インコントロール信号をゲインコントロールアンプ3へ
出力するとともに、Nnowの値をNmaxに置き換える(ス
テップ4)。
【0048】また、ステップ1において累算値Aが閾値
Bよりも高い場合(AB)、現在のゲインNnowが最
小値Nminより低いか否かの比較を行なう(ステップ
5)。現在のゲインNnowが最小値Nminより高ければ
(Nmin<Nnow)、比較/演算回路35はゲインコント
ロールの演算を行い、現在のゲインNnowに0.1をマ
イナスしたNnow−0.1を制御ゲインとして、ゲイン
コントロール信号をゲインコントロールアンプ36へ出
力するとともに、Nnowの値をNnow−0.1に置き換え
る(ステップ6)。
【0049】現在のゲインNnowが最小値Nminより低け
れば(Nnow≦Nmin)、比較/演算回路35は最大値N
minを制御ゲインとして、ゲインコントロール信号をゲ
インコントロールアンプ36へ出力するとともに、N
nowの値をNminに置き換える(ステップ7)。
【0050】以上のように、比較/演算回路35は、累
算値Aが閾値Bを越えたか越えないかにより、前回のゲ
イン演算値に0.1をプラス或いはマイナスしてゲイン
コントロール動作を行っていく。尚、上述の説明におい
て、制御ゲインの単位を0.1としたのは、理解を容易
にするためであり、これに限らず、任意の値で良いこと
は言うまでもない。
【0051】また、上述した比較/演算回路35におい
ては、制御ゲインを細かくY段階に分割し、前回のゲイ
ン演算値を加味して制御するものであるが、図3(b)
に示すように、制御ゲインを2段階に設定し、累算値が
閾値を越えたか越えないかによって、制御ゲインをN1
或いはN2として制御することもできる。ただし、制御
ゲインを細かくY段階に分割し、前回のゲイン演算値を
加味して制御する方が、滑らかにゲインコントロール制
御を移行させることができるので、より自然な画面表示
を実現することが可能である。
【0052】図5を参照して、本実施形態のアンプゲイ
ン制御をもう少し説明する。図5(a)はアップサンプ
ラ17の出力波形を示している。このアップサンプラ1
7の出力波形は、前述したようにピークレベル検出回路
23からのゲインコントロール信号にて、アンプゲイン
の制御を以下のように受け、 D1,−D1領域はアンプゲインを2若しくは1 D2,−D2領域はアンプゲインを1/2(=0.5) D,−D領域はアンプゲインを1 D3,−D3領域はアンプゲインを1/4(=0.2
5) 定出力ゲインコントロールアンプ31にて、図5(b)
に示すように、ピークレベルが一定となるように補正さ
れる。尚、図5(b)は、D1,−D1領域のアンプゲ
インを2とした場合の図である。
【0053】さらに、比較/演算回路35からのゲイン
コントロール信号によって、ゲインコントロールアンプ
36のアンプゲインが制御を受ける。例えば、制御ゲイ
ンが0.5であった場合は、ゲインコントロールアンプ
36からは、図5(c)に示すデータD11,−D1
1,D211,−D211,D′,−D′,D311,
−D311が出力される。
【0054】以上のようなゲイン制御を受けたゲインコ
ントロールアンプ36の出力データは、LPF19a,
間引き回路19bにて構成されるダウンサンプラ19へ
出力され、サンプリング周波数がアップ変換される前の
サンプリング周波数に戻され、加算器9へ出力される。
加算器9では、ダウンサンプラ19の出力データと入力
画像データとを加算して、輪郭が強調された画像データ
を次段へ出力する。
【0055】尚、上記実施形態においては、一画面全体
における高域周波数成分を複数画面分累算したものに基
づいて、ゲインコントロールアンプ36のアンプゲイン
を制御しているが、画面内のある一部の領域における高
域周波数成分を複数画面分累算したものに基づいて、ゲ
インコントロールアンプ36のアンプゲインを制御する
ようにしても良い。この場合、累算,比較/演算処理を
行うデータ量を減らすことができるので、処理スピード
を向上させることが可能となる。
【0056】また、上記実施形態においては、入力画像
データの高域周波数成分のピークレベルを一定レベルに
した上で、所定期間における入力画像データの高域周波
数成分の量に応じて輪郭強調の度合いを制御しているの
で、ゲインコントロールアンプ36における利得制御の
演算誤差を極力小さいものとすることができる。
【0057】すなわち、通常のデジタル演算において
は、下位ビット(小数点以下)が切り捨てられるが、本
実施形態のように、定出力ゲインコントロールアンプ3
1で高域周波数成分のピークレベルを一定レベルにした
上で、ゲインコントロールアンプ36に入力することに
より、下位ビットの切り捨てを抑制することができるの
で、より設計に近い輪郭強調の制御を行うことが可能で
ある。
【0058】尚、以上の説明においては、画質補正回路
を画像再生装置に適用した場合、再生処理系の輝度信号
処理系で説明を行ったが、クロマ信号処理系に用いても
良いことは言うまでもない。
【0059】以上説明したように、本発明の画質補正回
路は、入力画像データの高域周波数成分のゼロレベルか
らゼロレベル間のピークレベル及び所定期間内に含まれ
る高域周波数成分の量に応じて、定出力ゲインコントロ
ールアンプ31,ゲインコントロールアンプ36のゲイ
ンを制御しているので、オーバーシュートやアンダーシ
ュートの発生を防止し、且つ入力画像の鮮鋭度に応じて
最適な輪郭強調を得ることが可能である。
【0060】
【発明の効果】本発明の画質補正回路によれば、ピーク
レベル検出回路で検出した高域周波数成分のピークレベ
ルに基づいて、定出力ゲインコントロールアンプにて高
域周波数成分レベルを一定に制御した後、所定期間にお
ける入力画像データの高域周波数成分の量に基づいて、
ゲインコントロールアンプにて高域周波数成分レベルを
制御し、入力画像データに加算しているので、オーバー
シュートやアンダーシュートの発生を防止し、且つ入力
画像の鮮鋭度に応じて最適な輪郭強調を得ることが可能
である。
【0061】さらに、定出力ゲインコントロールアンプ
にて高域周波数成分を一定レベルに制御した上で、ゲイ
ンコントロールアンプに入力しているので、輪郭強調成
分の利得制御の演算誤差を抑制して、より設計に近い輪
郭強調の制御を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画質補正回路の一実施形態を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明の画質補正回路の一実施形態における入
力画像データの波形を示す説明図である。
【図3】本発明の画質補正回路の一実施形態における比
較/演算回路のゲインコントロール制御を示す説明図で
ある。
【図4】本発明の画質補正回路の一実施形態における比
較/演算回路のゲインコントロール制御を示すフローチ
ャートである。
【図5】本発明の画質補正回路の一実施形態におけるゲ
インコントロール制御を説明するための波形図である。
【図6】従来の画質補正回路を用いたDVD再生装置の
再生信号処理系を示す概略構成図である。
【図7】従来の画質補正回路における要部波形図であ
る。
【図8】従来の画質補正回路におけるリミッタ制御回路
のリミッタ特性を示す説明図である。
【図9】従来の他の画質補正回路を示すブロック図であ
る。
【図10】従来の他の画質補正回路におけるピークレベ
ル検出回路の動作を説明するための波形図である。
【符号の説明】
16 フィルタ回路 17 アップサンプラ 19 ダウンサンプラ 20 加算器 23 ピークレベル検出回路 31 定出力ゲインコントロールアンプ 32 フィルタ回路 33 絶対値回路 34 累算回路 35 比較/演算回路 36 ゲインコントロールアンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/208 H04N 9/68 103

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画像データの高域周波数成分を抽出
    する第1フィルタ回路と、該第1フィルタ回路にて抽出された高域周波数成分のサ
    ンプリング周波数を任意の倍数にアップ変換するアップ
    サンプラと、 該アップサンプラより出力される 高域周波数成分のゼロ
    レベルからゼロレベル間のピークレベルを検出するピー
    クレベル検出回路と、 該ピークレベル検出回路の検出結果に基づいて、前記
    ップサンプラより出力される高域周波数成分が一定レベ
    ルとなるように利得制御する定出力ゲインコントロール
    アンプと、 前記入力画像データの高域周波数成分を抽出する第2フ
    ィルタ回路と、 該第2フィルタ回路にて抽出された高域周波数成分の絶
    対値を所定期間累算する累算回路と、 該累算回路による累算値と予め決められた閾値とを比較
    /演算し、所定の単位ごとの利得制御信号を出力する
    較/演算回路と、 該比較/演算回路からの利得制御信号に基づいて、前記
    定出力ゲインコントロールアンプで一定レベルとされた
    高域周波数成分を利得制御するゲインコントロールアン
    プと、該ゲインコントロールアンプ出力のサンプリング周波数
    をアップ変換する前のサンプリング周波数に戻すダウン
    サンプラと、 該ダウンサンプラ の出力データと前記入力画像データと
    を加算する加算器とを備えたこと特徴とする画質補正回
    路。
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