JPH09148477A - 半導体素子パッケージ及びその製造方法 - Google Patents
半導体素子パッケージ及びその製造方法Info
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- JPH09148477A JPH09148477A JP30245795A JP30245795A JPH09148477A JP H09148477 A JPH09148477 A JP H09148477A JP 30245795 A JP30245795 A JP 30245795A JP 30245795 A JP30245795 A JP 30245795A JP H09148477 A JPH09148477 A JP H09148477A
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Abstract
の低減化を図ることができる半導体素子パッケージ及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】 素子実装キャビティを樹脂多層板の切削
加工により形成した半導体素子パッケージにおいて、切
削加工誤差以上の高さを有し、頭頂部のみ露出し、この
頭頂部以外を多層基板樹脂中に埋設したパッケージ内配
線導体102に接続する金属塊からなる柱状電極103
を設ける。
Description
するパッケージにおける接続電極の構造及びその製造方
法に関するものである。
は、例えば、以下に示すようなものがあった。図5は、
従来の半導体素子パッケージの断面図であり、樹脂基板
から削り出しによって、半導体素子実装用キャビティを
形成するようにしている。
導体素子実装用キャビティ502をミリング加工により
形成する。樹脂基板501内には予め配線導体503を
形成しておき、ミリング加工により、その一部が半導体
素子実装用キャビティ内に露出し、接続電極部504と
なるように設定されている。半導体素子505は、ダイ
ボンディング樹脂506により、キャビティ502内に
固定され、その半導体素子505上の電極(図示なし)
と、キャビティ502内に露出した接続電極部504間
を、例えば、ワイヤボンディング法により形成された金
属細線507で接続される。
1に設けられた貫通スルーホール508により、配線導
体503に連続する回路として取り出される。
た従来の半導体素子を収納するパッケージでは、ミリン
グ加工によって、実装用キャビティを形成するため、深
さ方向の加工誤差を許容するため、配線導体そのものを
ある程度(dt)削らなければならない必然性があっ
た。そのため、配線導体の元厚(t)を厚くしなければ
ならず、エッチング加工により形成される配線導体では
配線幅を細くできず、接続電極密度の低下という問題点
があった。
て、樹脂基板内の配線導体の層数を増やし、接続電極部
を階段状にしたパッケージ構造が提案されているが、加
工が複雑になり、製造歩留まりの低下、コスト増になっ
ていた。本発明は、上記問題点を除去し、加工が簡単
で、製造歩留まりの向上、コストの低減化を図ることが
できる半導体素子パッケージ及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
成するために、 (1)素子実装用キャビティを樹脂多層板の切削加工に
より形成した半導体素子パッケージにおいて、切削加工
誤差以上の高さを有し、頭頂部のみ露出し、該頭頂部以
外を多層基板樹脂中に埋設したパッケージ内配線導体に
接続する柱状金属塊からなる柱状電極を設けるようにし
たものである。
要な、深さ方向の加工誤差許容値分以上の高さを持つ柱
状金属塊を、半導体との接続電極として配線導体上に形
成しているため、配線導体そのものの厚さを薄くでき、
エッチング加工を用いた製造でも配線密度(接続電極密
度)を高くすることができる。そのため、多ピン半導体
素子を搭載する場合においても、パッケージ構造を小
型、簡略化でき、低コスト化を図ることができる。
塊が絶縁樹脂中に埋め込まれた構造としたため、電極引
き剥がし応力に対して強く、接続信頼性の高い半導体パ
ッケージを得ることができる。また、半導体素子との接
続電極にあたる柱状電極に、種々の金属を用いることが
できるため、現在ある殆どの半導体実装方式がパッケー
ジ内素子に応用可能である。
ージにおいて、前記柱状電極は複数の異なった金属を積
層して得られたものである。したがって、上記(1)の
効果に加えて、搭載される半導体素子の実装方式に応じ
て、柱状電極の表面となる上層の金属を、接続に有利な
金属を選択することができ、接続の信頼性を向上させる
ことができる。
ージにおいて、前記柱状電極を素子実装用キャビティ内
に有し、露出した柱状電極の頭頂部以外のキャビティ内
壁を前記柱状電極と絶縁された導体で被覆するようにし
たものである。したがって、上記(1)記載の効果に加
えて、半導体素子のシールド効果を高めることができ
る。
の切削加工により形成した半導体素子パッケージの製造
方法において、パッケージの一部となる第1の基板に配
線導体を形成し、この配線導体に接続した柱状金属塊か
らなる柱状電極を形成する工程と、前記柱状電極が完全
に埋設するように、絶縁樹脂を形成する工程と、前記絶
縁樹脂上に接着剤を介して第2の基板を形成する工程
と、前記第2の基板を前記柱状電極の頭頂部が露出する
まで削り、キャビティを形成する工程とを施すようにし
たものである。
造を小型、簡略化でき、低コスト化を図ることができ
る。更に、半導体素子との接続電極を柱状金属塊が絶縁
樹脂中に埋め込まれた構造としたため、電極引き剥がし
応力に対して強く、接続信頼性の高い半導体パッケージ
を得ることができる。
の切削加工により形成した半導体素子パッケージの製造
方法において、パッケージの一部となる第1の基板に配
線導体を形成し、この配線導体に接続した柱状金属塊か
らなる柱状電極を形成する工程と、前記柱状電極が完全
に埋設するように、絶縁樹脂を形成する工程と、前記絶
縁樹脂上に接着剤を介して第2の基板を形成する工程
と、前記第2の基板を削り、キャビティを形成する工程
と、前記柱状電極の周囲に絶縁に必要な厚さの樹脂を残
し、当該残存部以外の領域に前記切削に引続きキャビテ
ィ作製のための切削加工を行う工程と、キャビティ内壁
に当たる面全体を導体で被覆した後、柱状電極の頭頂部
に被着した導体、及び残存樹脂を切削加工し、前記柱状
電極の頭頂部のみを露出せしめる工程と、キャビティ作
製のための切削加工を前記柱状電極の頭頂部上面よりキ
ャビティ内壁を被覆する導体の厚さ以上で、且つ、前記
柱状金属導体の高さ以内に形成する工程とを施すように
したものである。
分が浸入することを極力防止でき、且つ、電磁放射ノイ
ズの漏洩、または、侵入を防ぐ低コストで信頼性の高い
半導体パッケージを得ることができる。
て図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1実
施例を示す半導体パッケージの製造工程断面図である。
まず、この第1実施例の半導体パッケージの構造につい
て、図1(f)を参照しながら説明する。
導体素子とパッケージとの電気的接続にフリップ・チッ
プ接続方式を使用しており、半導体素子108上に配置
された接続部材109は、例えば錫・鉛合金半田材で形
成され、パッケージ側に配置された例えば銅等からなる
柱状電極103と一対一に対応し、接続されている。ま
た、配線導体102は基板101上に設けられた微細配
線導体で、その膜厚は、例えば12μm若しくはそれ以
下で、配線導体幅は、例えば100μm若しくはそれ以
下である。柱状電極103に接続した配線導体102の
他端は基板101に設けたスルーホールを通して基板1
01の他面に形成した取り出し電極111に接続されて
いる。
埋設してなる絶縁樹脂104の層があり、当該絶縁樹脂
層を形成した基板101上にはキャビティを形成するた
めに接着剤106で貼付けた基板105が存在してい
る。以下、本発明の第1実施例を示す半導体パッケージ
の製造方法について説明する。
ッケージの一部となる基板101に配線導体102を、
従来のプリント配線板製造方法により形成する。この配
線導体102は銅等の金属よりなり、後述する半導体接
続部からパッケージ外部へ取り出す電極までを電気的に
接続しており、貫通スルーホール等を用いて基板101
表裏の接続を行っている。ここで、配線に用いる金属導
体の厚さは、従来の高密度配線基板に用いたものと同等
のものを使用し、例えば12μm、若しくはそれ以下が
好適である。
線導体102を有するパッケージの一部となる基板10
1上に、配線導体102に接続した金属塊からなる柱状
電極103を形成する。ここで、この柱状電極103の
高さは、後述する研磨工程で切削される分に、やはり後
述するミリング加工時の加工精度許容値分を含めた以上
に高く形成する。柱状電極103には、銅、ニッケル、
金、パラジウム、ハンダ(錫・鉛合金)等の材料が半導
体素子との接続方法によって選択される。
は、短時間に微細、且つ、高い柱状電極を形成できる高
解像度・高膜厚レジストを使用した電解めっき法(電鋳
加工)が好適であるが、これに限定されるものではな
い。例えば、高解像度・高膜厚ドライフィルム・レジス
トを使用した場合では、柱状電極103の高さは50μ
m以上が形成可能である。
前記柱状電極103を形成したパッケージの一部となる
基板101上に、前記柱状電極103が完全に埋設する
ように、絶縁樹脂104を形成する。この絶縁樹脂10
4にはエポキシ樹脂、BT樹脂など従来基板の絶縁材料
に用いられたものを使用できるが、これらに特定するも
のではない。
2の基板を接着するに支障のない程度に絶縁樹脂表面を
平坦化する研磨を行う。この研磨では先に形成した半導
体接続部電極となる柱状電極103の頭頂部が完全に露
出するまで削る必要性はないし、絶縁樹脂104形成時
の表面凹凸が第2の基板を接着するのに支障のない場合
は削る必要もない。
記平坦化研磨を行った柱状電極103を形成したパッケ
ージの一部となる基板101上に、半導体素子実装用キ
ャビティを形成するために基板105を接着剤106を
用いて貼付ける。基板105(接着剤厚さを含む)の厚
さは後に実装する半導体素子の厚さに、素子接続に関す
る高さを足した厚さ以上に設定する。また、基板105
は、特に配線等を有する必要がなく、単に樹脂の塊のよ
うなものであっても良いし、次工程でのミリング加工を
簡素化するために、予めキャビティとなる部分に空間を
有した板材でも良い。
ャビティを形成するために貼付けた前記基板105の半
導体素子実装領域をミリング加工等の機械的切削法を用
いて、先に形成した半導体接続部電極となる柱状電極1
03の頭頂部が露出するまで削り、キャビティ107を
形成する。切削は柱状電極103の頭頂部が均一に露出
するように基板101表面に平行に行われ、柱状電極1
03の高さ方向中程で切削終了とする。この時、柱状電
極103の高さは、従来のパッケージの配線導体厚と同
等、若しくは以上であることは、切削誤差の許容範囲も
同等に設定できる。
述の工程により形成された半導体パッケージ112に半
導体素子108を実装した様子を示している。ここで
は、接続部材109に半田(錫・鉛合金)バンプ接続を
用いたフェイス・ダウン型実装方式を示している。ま
た、最終的に半導体素子を実装したキャビティ内を封止
樹脂110で満たして半導体パッケージが完成する。
出しは、取り出し電極111を介して行われる。図1で
はリードレス構造の電極を便宜上示しているが、これに
限定するものではない。また、本実施例では、予め電極
となる配線導体全体を形成した基板上にキャビティ構造
を形成したが、一部配線導体をキャビティ形成用基板内
に配置するようにした構造も本発明の実施例から排除す
るものではない。
る方法を示したが、従来のプリント配線基板製造方法で
使用されるプリプレグを挟んで直接基板(2)を貼付け
る方法を用いても良い。次に、本発明の第2実施例につ
いて説明する。図2は本発明の第2実施例を示す半導体
パッケージの断面図である。
子とパッケージとの電気的接続にワイヤボンディング接
続方式を使用している。図2に示すように、半導体素子
202上に配置された電極(図示なし)は、例えばアル
ミニウム、金等で形成され、パッケージ側に配置された
例えば金、パラジウム、ニッケル、銅、又はその積層体
203a,203bからなる柱状電極203と一対一に
対応し、金属細線205で接続されている。ここで、柱
状電極203を金属で積層する場合は、例えば、ワイヤ
ボンディングを行う上層には金を用いて、下層にはパラ
ジウム、ニッケル、銅などを用いることができる。な
お、図2において、201は半導体パッケージ、204
はダイボンド樹脂である。
る。図3は本発明の第3実施例を示す半導体パッケージ
の断面図である。この半導体パッケージ構造では、半導
体素子とパッケージとの電気的接続に異方導電接続方式
を使用している。図3に示すように、半導体素子302
上に配置された電極304は、例えば、金、ニッケル、
銅、又はその積層体等で形成され、パッケージ側に配置
された、例えば、金、ニッケル、銅、又はその積層体等
からなる柱状電極303と一対一に対応し、異方導電性
接着剤305で接続されている。301は半導体パッケ
ージである。
る。図4は本発明の第4実施例を示す半導体パッケージ
の製造工程断面図である。まず、この第4実施例の半導
体パッケージの構造について、図4(g)を参照しなが
ら説明する。この半導体パッケージ構造では、半導体素
子とパッケージとの電気的接続にフリップ・チップ接続
方式を使用している。
2上に配置された接続部材413は例えば錫・鉛合金半
田材で形成され、パッケージ側に配置された例えば銅等
からなる柱状電極403と一対一に対応し、接続されて
いる。また、配線導体402は基板401上に設けられ
た微細配線導体でその膜厚は、例えば12μm若しくは
それ以下で、配線導体幅は100μm若しくはそれ以下
である。柱状電極403に接続した配線導体402の他
端は基板401に設けたスルーホールを通して基板40
1の他面に形成した取り出し電極415に接続されてい
る。
埋設してなる絶縁樹脂404の層があり、当該絶縁樹脂
層を形成した基板401上にはキャビティ407を形成
するために接着剤406で貼付けた基板405が存在し
ている。そして、柱状電極403と絶縁されたキャビテ
ィ407の内壁、及び取出し電極415と絶縁した半導
体パッケージ全体をシールド用導体410,416bで
被覆している。また、封止用金属蓋414を完成された
半導体パッケージ417に取付けている。
ッケージの製造方法について説明する。 (1)まず、図4(a)に示すように、パッケージの一
部となる基板401に配線導体402を、従来のプリン
ト配線板製造方法により形成する。この配線導体402
は銅等の金属よりなり、後述する半導体との接続部から
パッケージ外部へ取り出す電極までを電気的に接続する
配線の一部である。
従来の高密度配線基板に用いたものと同等のものを使用
し、例えば厚さ12μm、若しくはそれ以下が好適であ
る。前記配線導体を有するパッケージの一部となる基板
401上に、配線導体402に接続した半導体との接続
電極となる柱状金属塊からなる柱状電極403を形成す
る。ここで、この柱状電極403の高さは、後述する研
磨工程で切削される分に、やはり後述するミリング加工
時の加工精度許容値分を含めた以上に高く形成する必要
がある。
ハンダ(錫・鉛合金)等の材料が半導体素子との接続方
法によって選択される。また、この柱状電極403の形
成方法には、短時間に微細、且つ、高い柱状電極を形成
できる高解像度・高膜厚レジストを使用した電界めっき
法(電鋳加工)が好適であるが、これに限定されるので
はない。例えば、高解像度・高膜厚ドライフィルム・レ
ジストを使用した場合では、柱状電極403の高さは5
0μm以上が形成可能である。
前記柱状電極403を形成したパッケージの一部となる
基板401上に、前記柱状電極403が完全に埋設する
ように絶縁樹脂404を形成する。絶縁樹脂404には
低吸水率なPPE、PPO、PTFE等従来基板の絶縁
材料に用いられた物を使用できるが特定するものではな
い。
基板を接着するのに支障のない程度に絶縁樹脂表面を平
坦化する研磨を行う。この研磨では先に形成した半導体
接続部電極となる柱状電極頭頂部が完全に露出するまで
削る必要性は特にないし、絶縁樹脂404形成時の表面
凹凸が第2の基板を接着するのに支障のない場合は削る
必要もない。
記平坦化研磨を行った柱状電極403を形成したパッケ
ージの一部となる基板401上に、半導体素子実装用キ
ャビティを形成するために、基板405を接着剤406
を用いて貼付ける。基板405(接着剤厚さを含む)の
厚さは後に実装する半導体素子と素子接続部が、後述の
封止用蓋に接触しない程度以上に設定する。また、基板
405は特に配線等を有する必要がなく、単に樹脂の塊
のようなものであっても良いし、次工程でのミリング加
工を簡素化するために、予めキャビティとなる部分に空
間を有した板材でも良い。
ャビティを形成するために貼付けた前記基板405の半
導体素子実装領域をミリング加工等の機械的切削を用い
て、先に形成した半導体素子との接続電極となる柱状電
極403の頭頂部409及び後に形成するシールド導体
との絶縁に必要な樹脂厚分を残して削り、キャビティ4
07を形成する。
以外を後述するシールド導体金属の膜厚以上の深さで、
且つ、柱状電極403の高さ方向中程で終了するように
行う。従って、この状態での柱状電極403の頭頂部は
絶縁樹脂404、若しくは接着剤406、基板405の
一部中に埋設されたままとなっている。次に、前述した
配線導体402に接続し、パッケージ外に電極を取り出
すために必要な貫通スルーホール408をドリル加工に
より所定位置に形成する。
前述の切削加工によりキャビティ、貫通スルーホールの
形成された基板表面全体に導体金属(シールド導体)4
10を形成する。形成には無電解めっき、電解めっきを
組み合わせて行い、更にホトリソグラフにより必要な配
線パターンを前記導体基板上に形成する。このシールド
導体410は前記パターニングにより、キャビティ内壁
全面に被着したシールド導体416bと、前述の配線導
体402に電気的接続を持った貫通スルーホール408
の内壁を含む取出し電極415と、それ以外のパッケー
ジ外表面上の絶縁樹脂、及び端露出部を被覆するシール
ド導体416aに分割形成される。
述の柱状電極403の頭頂部409、及びその周囲に残
存した樹脂上に被着した前記シールド導体416bを絶
縁樹脂404、若しくは接着剤406、基板405の一
部とともにミリング加工等の機械的切削法を用いて柱状
電極403の頭頂部が露出するまで削り、半導体接続部
411を得る。この時、シールド導体416bが切削に
より消失しないように予めキャビティ形成時にシールド
導体厚さ以上の切削加工を施している。
前述の工程により形成された半導体パッケージ417に
半導体素子412を実装した様子を示している。ここで
は、接続部材413として半田バンプを用いたフェイス
・ダウン型実装方式を便宜上示しているが、実装方式を
これに限定するものではない。また、最終的に半導体素
子を実装したキャビティを封止用金属蓋414で封印し
て半導体パッケージ417が完成する。パッケージがら
外部への電気的取出しは、取り出し電極415を介して
行われる。この図ではリードレス構造の電極を便宜上示
しているが限定するものではない。
ィ形成用基板上に配置するようにした構造を示したが、
第1実施例同様、予め電極となる配線導体全体を形成し
た基板上にキャビティ構造を形成する方法も、本発明の
実施例から排除するものではない。更に、絶縁樹脂を用
いて柱状電極を埋設する方法を示したが、クロスの無い
プリプレグを挟んで直接基板405を貼付ける方法を用
いても良い。
ィを有する半導体パッケージ構造としてなる応用例を示
したが、素子実装用キャビティを有さない基板単独の使
用も可能であり、現在開発が進んでいる微細電極を有す
るマルチチップモジュール用基板の製造方法としても応
用可能である。なお、本発明は上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可
能であり、これらを本発明の範囲から排除するものでは
ない。
よれば、以下のような効果を奏することができる。 (1)請求項1記載の発明によれば、キャビティを形成
する際に必要な、深さ方向の加工誤差許容値分以上の高
さを持つ柱状金属塊を、半導体との接続電極として配線
導体上に形成しているため、配線導体そのものの厚さを
薄くでき、エッチング加工を用いた製造でも配線密度
(接続電極密度)を高くできる。
合においても、パッケージ構造を小型、簡略化でき、低
コスト化を図ることができる。更に、半導体素子との接
続電極を柱状金属塊が絶縁樹脂中に埋め込まれた構造と
したため、電極引き剥がし応力に対して強く、接続信頼
性の高い半導体パッケージを得ることができる。
状電極に、種々の金属を用いることができるため、現在
ある殆どの半導体実装方式がパッケージ内素子に応用可
能である。 (2)請求項2記載の発明によれば、搭載される半導体
素子の実装方式に応じて、柱状電極の表面となる上層の
金属を接続に有利な金属を選択することができ、接続の
信頼性を向上させることができる。
(1)記載の効果に加えて、半導体素子のシールド効果
を高めることができる。 (4)請求項4記載の発明によれば、簡単な工程で、パ
ッケージ構造を小型、簡略化でき、低コスト化を図るこ
とができる。更に、半導体素子との接続電極を柱状金属
塊が絶縁樹脂中に埋め込まれた構造としたため、電極引
き剥がし応力に対して強く、接続信頼性の高い半導体パ
ッケージを得ることができる。
樹脂に低吸水性樹脂を用い、更に、半導体素子を実装す
るキャビティの内壁全面、且つ、パッケージ外表面上の
取出し電極形成部以外のパッケージ端部を含む絶縁樹脂
露出部を金属で被覆する構造としたため、実使用時にキ
ャビティ内に水分が浸入することを極力防止でき、且
つ、電磁放射ノイズの漏洩、または、侵入を防ぐ低コス
トで信頼性の高い半導体パッケージを得ることができ
る。
製造工程断面図である。
断面図である。
断面図である。
製造工程断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 素子実装用キャビティを樹脂多層板の切
削加工により形成した半導体素子パッケージにおいて、 切削加工誤差以上の高さを有し、頭頂部のみ露出し、該
頭頂部以外を多層基板樹脂中に埋設したパッケージ内配
線導体に接続する、金属塊からなる柱状電極を具備する
ことを特徴とする半導体素子パッケージ。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体素子パッケージに
おいて、前記柱状電極は複数の異なった金属を積層して
なることを特徴とする半導体素子パッケージ。 - 【請求項3】 請求項1記載の半導体素子パッケージに
おいて、前記柱状電極を素子実装用キャビティ内に有
し、露出した柱状電極の頭頂部以外のキャビティ内壁を
前記柱状電極と絶縁された導体で被覆するようにしたこ
とを特徴とする半導体素子パッケージ。 - 【請求項4】 素子実装用キャビティを樹脂多層板の切
削加工により形成した半導体素子パッケージの製造方法
において、(a)パッケージの一部となる第1の基板に
配線導体を形成し、該配線導体に接続した柱状金属塊か
らなる柱状電極を形成する工程と、(b)前記柱状電極
が完全に埋設するように、絶縁樹脂を形成する工程と、
(c)前記絶縁樹脂上に接着剤を介して第2の基板を形
成する工程と、(d)前記第2の基板を前記柱状電極の
頭頂部が露出するまで削り、キャビティを形成する工程
とを施すことを特徴とする半導体素子パッケージの製造
方法。 - 【請求項5】 素子実装用キャビティを樹脂多層板の切
削加工により形成した半導体素子パッケージの製造方法
において、(a)パッケージの一部となる第1の基板に
配線導体を形成し、該配線導体に接続した柱状金属塊か
らなる柱状電極を形成する工程と、(b)前記柱状電極
が完全に埋設するように、絶縁樹脂を形成する工程と、
(c)前記絶縁樹脂上に接着剤を介して第2の基板を形
成する工程と、(d)前記第2の基板を削り、キャビテ
ィを形成する工程と、(e)前記柱状電極の周囲に絶縁
に必要な厚さの樹脂を残し、当該残存部以外の領域に前
記切削に引続きキャビティ作製のための切削加工を行う
工程と、(f)キャビティ内壁に当たる面全体を導体で
被覆した後、柱状電極の頭頂部に被着した導体、及び残
存樹脂を切削加工し、前記柱状電極の頭頂部のみを露出
せしめる工程と、(g)キャビティ作製のための切削加
工を前記柱状電極の頭頂部上面よりキャビティ内壁を被
覆する導体の厚さ以上で、且つ、前記柱状電極の高さ以
内に形成する工程とを施すことを特徴とする半導体素子
パッケージの製造方法。
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