JPH09148429A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH09148429A
JPH09148429A JP29995695A JP29995695A JPH09148429A JP H09148429 A JPH09148429 A JP H09148429A JP 29995695 A JP29995695 A JP 29995695A JP 29995695 A JP29995695 A JP 29995695A JP H09148429 A JPH09148429 A JP H09148429A
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Norihiro Oonuma
範洋 大沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Si系材料膜よりなる下層配線上でSiOx
系材料膜のドライエッチングを行う際の下地ダメージを
十分に除去し、この下層配線と後工程で形成される上層
配線との間のコンタクト抵抗を下げる。 【解決手段】 SiOx層間絶縁膜をフルオロカーボン
系ガスを用いてエッチングし、その下層のポリシリコン
配線パターンに臨むビアホールを開口した後、該ビアホ
ールの底に形成されたポリシリコンのダメージ層と炭素
系ポリマーを主体とする堆積物層とを、40〜60%の
流量比でCF4 を含むCF4 /O2 混合ガスを用いたケ
ミカル・ドライエッチングで除去する。この条件によれ
ば、ポリシリコンを過剰に侵食せずにダメージ層を十分
に除去できるので、後工程においてサブオキサイド(S
iリッチなSiOx)の成長を抑制し、低抵抗コンタク
トを形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、特にシリコン系材料膜よりなる下層配線上で
酸化シリコン系材料膜のドライエッチングを行う際の下
地ダメージを十分に除去することにより、この下層配線
と後工程で形成される上層配線との間のコンタクト抵抗
を下げる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のVLSI,ULSI等にみられる
ように半導体装置の高集積化および高性能化が進展する
に伴い、絶縁膜のドライエッチングにおいても、高異方
性,高速性,高選択性,低ダメージ性,低汚染性といっ
た諸要求をいずれをも犠牲にすることなく達成する技術
が強く望まれている。
【0003】従来、絶縁膜の代表例である酸化シリコン
系材料膜(以下、SiOx膜と称する。)のドライエッ
チングには一般に、CF4 等のフルオロカーボン、CH
3等のフルオロハイドロカーボン、あるいはこれらの
混合物を主体とするガスが広く用いられている。これら
のガスが使用されるのは、(a)フルオロカーボン系ガ
スに含まれるCがSiOx膜の表面でC−O結合を生成
し、Si−O結合を切断したり弱めたりする働きがあ
り、(b)SiOx膜の主エッチング種であるCFx+
(特にx=3) を生成でき、さらに(c)プラズマ中で
カーボン・リッチな状態が作り出されるので、SiOx
膜中の酸素がCO,CO2 の形で除去される一方、ガス
系に含まれるC,H,F等の寄与でシリコン系材料から
なる下地の表面では炭素系のポリマーが堆積してエッチ
ング速度が低下し、高い下地選択比が得られるからであ
る。
【0004】ところで、半導体製造プロセス中で行われ
るSiOx膜のドライエッチングには色々な種類があ
る。特に、シリコン系材料層の上でこれに対して選択性
を確保しながら行われるものとしては、拡散層やゲート
電極上における接続孔の開口、MOSトランジスタのL
DDサイドウォール形成、ダブルポリシリコン型バイポ
ーラ・トランジスタのエミッタ窓部へのサイドウォール
の形成、MOSトランジスタのゲート酸化膜のエッチン
グが代表的である。
【0005】ここで、シリコン系材料層上でのエッチン
グでは、使用するエッチング装置のタイプにより、ポリ
マーの堆積状態や、シリコン系材料層におけるダメージ
の発生状態が異なることが知られている。たとえば、第
41回応用物理学関係連合講演会(1994年春季年
会)講演予稿集p.538,演題番号29p−ZF−5
には、A.陰極結合型RIE装置(RF=13.56M
Hz)、B.陽極結合型プラズマ・エッチング装置(R
F=380kHz)、C.スプリットRF印加型プラズ
マ・エッチング装置(RF=400kHz)の3種類の
エッチング装置を用いてシリコン基板にフルオロカーボ
ン・ガスのプラズマを照射した後、レジスト・アッシン
グ→SPM(H2 SO4 /H22 )洗浄→DHF(希
フッ酸)洗浄の一連の後処理とTiシリサイド化を順次
経た場合のダメージ層の挙動を、XPS(X線蛍光スペ
クトル)分析とシート抵抗測定により評価した結果が記
載されている。
【0006】これによると、陰極結合型RIE装置(以
下、装置Aと称する。)を用いた場合にはダメージ層は
ほとんど形成されないが、陽極結合型プラズマ・エッチ
ング装置(以下、装置Bと称する。)とスプリット印加
型プラズマ・エッチング装置(以下、装置Cと称す
る。)を用いた場合には、SiCとSiFxを含むダメ
ージ層が後処理後も残る。これは、印加周波数の違いに
もとづくもので、周波数が低くなるほど基板への入射イ
オン・エネルギーが増大するためと考えられる。このよ
うなダメージ層を完全に除去しないままTiシリサイド
化を行っても、十分な低抵抗化を図ることはできない。
これは、ダメージ層中のSiCがシリサイド化反応を阻
害しているためと考えられている。
【0007】コンタクト・ホールの底面におけるダメー
ジ層の存在が、コンタクト抵抗の上昇を招く旨を記載し
た刊行物もある。信学技報SDM94−12,p.79
−85によると、このコンタクト抵抗の上昇はホール底
に形成されるサブオキサイド−リッチな酸化膜に起因し
ている。サブオキサイドとは、Si−Si結合を多く含
む、すなわち化学量論的組成よりもSi含有量の多いS
iOxである。サブオキサイド−リッチな酸化膜は、ド
ライエッチングによるダメージ層が形成されたシリコン
系材料層の表面において、O2 プラズマ処理や洗浄の途
中で形成されると考えられるが、そのSi−Si結合が
DHFでは切断され難いために、ホール底に一旦形成さ
れると通常のDHF洗浄では除去することができない。
このようなホールにプラグ材料を埋め込んでも、コンタ
クト抵抗を下げることはできない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の様に
ダメージ層が残るとされる装置Bと装置Cであるが、こ
れらの装置は装置Aに比べて一般に速いエッチング速度
を達成することができる。また装置Bと装置Cを比較す
ると、後者はより低圧下でのエッチングが可能であって
微細加工性に優れる。したがって、ダメージの問題さえ
解決できれば、装置Cはホール加工用エッチング装置と
して極めて有望な存在となる。
【0009】一方、前掲の論文(信学技報)には、サブ
オキサイド−リッチな酸化膜がダメージを除去した基板
上では成長しにくいこと、このダメージ層の除去がCF
4 /O2 混合ガスを用いたケミカル・ドライエッチング
により可能であること、および、ケミカル・ドライエッ
チングを施したホール底に再成長した自然酸化膜は通常
組成の酸化膜であるためDHF洗浄で除去できること、
が述べられている。
【0010】しかしながら、CF4 /O2 流量比やダメ
ージ層のエッチング深さの最適値等、ケミカル・ドライ
エッチング条件については言及されておらず、詳細は不
明である。上記論文によると、O2 プラズマ処理を経た
段階ではダメージ層が除去できていないので、このプラ
ズマ処理をCF4 /O2 系によるケミカル・ドライエッ
チングにおけるCF4 流量比0%のケースと考えれば、
ダメージ層の除去の程度はCF4 流量比に依存して変化
する筈である。
【0011】そこで本発明は、ケミカル・ドライエッチ
ングの最適条件を見いだして、できるだけ少ないエッチ
ング量で十分なダメージ層の除去を行い、その結果とし
てコンタクト抵抗の低減を図る半導体装置の製造方法を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、SiOx系材料膜をその下層側のSi系材料
層に対して選択性を確保しながらドライエッチングした
後、このドライエッチングにより前記シリコン系材料層
の露出面に形成されたダメージ層を、40〜60%の流
量比でCF4 を含むCF4 /O2 混合ガスを用いてケミ
カル・ドライエッチングを行うことにより除去するもの
である。上記ダメージ層は、酸化シリコン系材料膜を特
にプラズマ励起周波数500kHz以下のプラズマ装置
を用いてドライエッチングした場合に顕著に形成され
る。このような場合において徹底したダメージ層除去が
必要とされるので、本発明の有効性が大いに発揮され
る。
【0013】上記SiOx系材料膜のドライエッチング
をレジスト・パターンをマスクとして行う場合には、こ
のレジスト・パターンを除去するためのプラズマ・アッ
シングを、前記ケミカル・ドライエッチング終了後に行
う。ケミカル・ドライエッチングよりも後にプラズマ・
アッシングを行うのは、エッチング・ダメージ層が残っ
た状態でSi系材料層の酸化が行われることを避けるた
めであり、これにより除去の困難なサブオキサイドの形
成を防止して後処理を容易とするためである。
【0014】
【発明の実施の形態】まず、本発明において、SiOx
系材料膜のドライエッチングから後処理のひとつである
ケミカル・ドライエッチングまでを、ウェハを大気開放
せずに連続的に行える装置構成について、図1を参照し
ながら説明する。この装置は、スプリットRF印加型プ
ラズマ・エッチング装置100とケミカル・ドライエッ
チング装置101とを、互いにゲート・バルブ10を介
して連結したものである。
【0015】上記スプリットRF印加型プラズマ・エッ
チング装置100は、チャンバ1の天井部の一部を構成
する上部電極2とウェハWを載置するウェハ・ステージ
を兼ねる下部電極3との間にRF電界を印加して該チャ
ンバ1内にプラズマP1 を励起し、このプラズマP1
用いてウェハWのエッチングを行う、平行平板電極型の
プラズマ装置である。
【0016】ここで、上部電極2と下部電極3には、R
F電源6からパワー分配器7を介してRFパワーが供給
される。上下電極間のパワー分配比は、パワー分配器7
中の一次側コイルC1に対向する二次側コイルC2,C
3の巻数の比により決定される。上記RF電源6の周波
数は、500kHz以下に選ばれる。ここでは、400
kHzとした。また、上記パワー分配器7は、直流成分
遮断用のブロッキング・コンデンサ8を介して接地され
ている。
【0017】上記チャンバ1は、底面の排気孔5を通じ
て矢印A方向に高真空排気されると共に、ガス供給管4
を通じて矢印B方向からエッチング・ガスの供給を受け
ており、これらのバランスにより内部が所定のガス圧に
維持されている。また、上記チャンバ1の側壁面には、
ウェハ搬出入用のゲート・バルブ9が設けられている。
【0018】一方のケミカル・ドライエッチング装置1
01は、誘電体よりなるチャンバ11を周回する2本の
リング状アンテナ12,13の間にRF電源17よりR
F電界を印加して該チャンバ11内にプラズマP2 を励
起し、このプラズマP2 を用いてウェハWの低ダメージ
・エッチングを行う、誘導結合放電型の装置である。こ
こでは、上記RF電源17の周波数を13.56MHz
とした。
【0019】上記チャンバ11は、底面の排気孔15を
通じて矢印C方向に高真空排気されると共に、ガス供給
管16を通じて矢印D方向からエッチング・ガスの供給
を受けており、これらのバランスにより内部が所定のガ
ス圧に維持されている。このケミカル・ドライエッチン
グ装置101では、ウェハWを載置するウェハ・ステー
ジ14とプラズマ生成部との距離が離れているため、寿
命の比較的長い中性活性種(ラジカル)のみをダウンフ
ロー式にウェハW方向へ引き出し、低ダメージのエッチ
ングを行うことができる。
【0020】次に、上記の装置を用いて実際にポリシリ
コン膜上でのSiOx層間絶縁膜のドライエッチングに
よるコンタクト・ホールの開口、およびO2 /CF4
によるケミカル・ドライエッチングを順次行い、その
後、SPM(H2 SO4 /H22 )洗浄→SC−1
(NH4 OH/H22 /H2 O)洗浄→DHF(希フ
ッ酸)洗浄→上層配線パターンの形成→アニールの各工
程を経てコンタクトを完成させる一連のプロセスを実施
し、上記後処理の内容がデバイス性能に及ぼす影響につ
いて検討した。
【0021】ここで、上記の一連のプロセスについて、
図5ないし図9を参照しながら説明する。図5は、エッ
チング前のサンプル・ウェハであり、p+ 型不純物を含
有するポリシリコン配線パターン(p+ −polyS
i)21を被覆するごとく、厚さ約0.5μmのSiO
x層間絶縁膜22が形成され、さらにその上にレジスト
・パターン23が形成されている。このレジスト・パタ
ーン23には、コンタクト・ホール・パターンに倣って
直径約1.2μmの開口24が形成されている。次のド
ライエッチングでは、スプリットRF印加型プラズマ・
エッチング装置100を用いて、上記開口24内に表出
するSiOx層間絶縁膜22をエッチングする。このと
きのエッチング条件は、たとえば CHF3 流量 17 SCCM CF4 流量 17 SCCM Ar流量 150 SCCM 圧力 47 Pa RF電力(上部電極) 360 W(400 kHz) RF電力(下部電極) 240 W(400 kHz) ウェハ温度 −10 ℃ とする。このエッチングにより、図6に示されるような
コンタクト・ホール25が形成されるが、その底面で
は、ポリシリコン配線パターン21の表層部にダメージ
層27が形成され、その上には炭素系ポリマーを主体と
する堆積物層26が形成される。
【0022】続く後処理(ケミカル・ドライエッチン
グ)では、ウェハをケミカル・ドライエッチング装置1
01に搬送し、上記ダメージ層27と堆積物層26を除
去する。処理条件はたとえば、 CF4 /O2 流量 合計200 SCCM(流量比を変化させる) 圧力 113 Pa RF電力 100 W(13.56 MHz) ウェハ温度 50 ℃ とする。この処理により、図7に示されるように、堆積
物層26とダメージ層27とを除去する。
【0023】この後、通常のO2 プラズマ・アッシング
を行い、図8に示されるように、レジスト・パターン2
3を除去する。さらに、常法にしたがってSPM(H2
SO4 /H22 )洗浄、SC−1(NH4 OH/H2
2 /H2 O)洗浄、DHF(希フッ酸)洗浄を順次施
す。
【0024】次に、スパッタリング法によりTi膜(厚
さ約30nm)/TiON膜(厚さ約70nm)/Ti
膜(厚さ約30nm)の3層構造を有するバリヤメタル
28、および厚さ0.5μmのAl−1%Si膜29を
順次積層し、この多層膜をパターニングして図9に示さ
れるような上層配線パターン30を形成する。
【0025】以上の一連のプロセスに対して加えた検討
とは、ケミカル・ドライエッチング時のポリシリコン配
線パターン21のエッチング速度のCF4 流量比依存性
(図2)、コンタクト抵抗のCF4 流量比依存性(図
3)、およびコンタクト抵抗の後処理依存性(図4)の
3項目である。それぞれの検討結果について順次説明す
る。
【0026】図2は、ポリシリコン配線パターン21の
エッチング速度のCF4 流量比依存性を示すグラフであ
る。エッチング速度は、CF4 流量比の増大と共に上昇
する。これは、F* (フッ素ラジカル)生成量の増大に
よるものである。ただし、本発明では、ポリシリコン配
線パターン21の表層部に形成されたダメージ層27を
除去するためにある程度のエッチング速度は必要である
が、速すぎる速度は過剰な下地の除去、ひいてはコンタ
クト・ホール25のアスペクト比の増大を招き、上層配
線パターンの信頼性を損なう原因となるので、好ましく
ない。したがって、最適なCF4 流量は、次に述べるコ
ンタクト抵抗に与える影響も併せて検討しながら決定す
る必要がある。
【0027】図3は、コンタクト抵抗のCF4 流量比依
存性を示すグラフである。この図のプロットは、ポリシ
リコン配線パターン21の除去厚さを10nmに揃えた
場合の換算値である。コンタクト抵抗はCF4 流量比が
50%の時に最低となるが、流量比がこれより小さくて
も大きくてもコンタクト抵抗は増大する。CF4 流量比
が小さい領域でコンタクト抵抗が上昇するのは、F*
生成量が不足し、堆積物層26やダメージ層27が十分
に除去できなくなるためである。逆に、CF4流量比が
大きい領域でコンタクト抵抗が上昇するのは、酸素によ
るF* の活性化が十分に進まないため、堆積物層26や
ダメージ層27が十分に除去できなくなるためである。
【0028】以上の検討により、CF4 流量比を50%
とした場合に下地を大きく侵食せずに低いコンタクト抵
抗が得られることが判明したので、次に、この条件によ
るポリシリコン配線パターン21の除去厚さとコンタク
ト抵抗との関係について調べた。結果を図4に示す。除
去厚さは、5nm,10nm,20nmの3段階とし
た。また比較のために、ケミカル・ドライエッチングを
行わない場合(ケミカル・ドライエッチング無し)、お
よびNF3 ガスを用いてケミカル・ドライエッチングを
行った場合の結果も併せて示した。図4によると、CF
4 /O2 系によるケミカル・ドライエッチングを行った
場合には、ケミカル・ドライエッチングを行わなかった
場合に比べてコンタクト抵抗を低減させることができ、
特に除去厚さを20nmとした場合に良い結果が得られ
た。NF3 を用いたケミカル・ドライエッチングでは、
コンタクト抵抗を低減させることができない。
【0029】以上の検討結果を総合すると、実用的なエ
ッチング速度でダメージ層27を十分に除去することが
でき、しかもコンタクト抵抗を上昇させないためには、
CF4 /O2 系においてCF4 の流量比を40〜60%
としたケミカル・ドライエッチングを行うことが有効で
あると結論できる。特に、流量比50%にてポリシリコ
ン配線パターンの表層部を少なくとも20nm除去する
ことが好適である。20nm程度の除去であれば、コン
タクト・ホール25のアスペクト比が大幅に増大するこ
ともなく、したがってこれを被覆する上層配線膜のステ
ップ・カバレージ(段差被覆性)にも何ら問題は生じな
い。
【0030】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記の形態に何ら限定されるものではな
い。たとえば、シリコン基板中に形成された拡散層に臨
むコンタクト・ホールの開口、MOSトランジスタのL
DDサイドウォール形成、あるいはダブルポリシリコン
型バイポーラ・トランジスタのエミッタ窓部へのサイド
ウォールの形成を、各々500kHz以下のプラズマ励
起周波数におけるドライエッチングで行った後に、上述
のケミカル・ドライエッチングを行っても良い。
【0031】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明によれば、酸化シリコン系材料膜のドライエッチング
をプラズマ励起周波数500kHz以下の周波数領域で
行い、下地のシリコン系材料層の表層部にダメージ層が
発生した場合にも、これを十分に除去し、かつコンタク
ト抵抗を低く保つことができる。したがって本発明は、
酸化シリコン系材料膜の微細加工を要する超高集積化半
導体装置の製造に好適であり、極めて産業上の利用価値
が高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いるドライエッチング装置およびケ
ミカル・ドライエッチング装置の一体化構成例を示す模
式的断面図である。
【図2】ポリシリコン膜のエッチング速度のCF4 流量
比依存性を示すグラフである。
【図3】コンタクト抵抗のCF4 流量比依存性を示すグ
ラフである。
【図4】コンタクト抵抗の後処理依存性を示すグラフで
ある。
【図5】本発明をコンタクト・ホール加工に適用したプ
ロセス例において、SiOx層間絶縁膜上でレジスト・
パターニングを行った状態を示す模式的断面図である。
【図6】図5のSiOx層間絶縁膜をエッチングした結
果、下地のポリシリコン配線パターンの露出面にダメー
ジ層と堆積物層が形成された状態を示す模式的断面図で
ある。
【図7】ケミカル・ドライエッチングを行って図6のダ
メージ層と堆積物層を除去した状態を示す模式的断面図
である。
【図8】O2 プラズマ・アッシングにより図7のレジス
ト・パターン除去してコンタクト・ホールを完成した状
態を示す模式的断面図である。
【図9】図8のコンタクト・ホールを埋め込む上層配線
パターンを形成した状態を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 (スプリットRF印加型プラズマ・エッチング装置
100の)チャンバ 2 上部電極 3 下部電極 6 RF電源 7 パワー分配器 10 ゲート・バルブ 11 (ケミカル・ドライエッチング装置101の)チ
ャンバ 12,13 リング状アンテナ 14 ウェハ・ステージ 17 RF電源(ある 100 スプリットRF印加型プラズマ・エッチング装
置 101 ケミカル・ドライエッチング装置 W ウェハ P1 ,P2 プラズマ 21 ポリシリコン配線パターン 22 SiOx層間絶縁膜 23 レジスト・パターン 25 コンタクト・ホール 26 堆積物層 27 ダメージ層 30 上層配線パターン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化シリコン系材料膜をその下層側のシ
    リコン系材料層に対して選択性を確保しながらドライエ
    ッチングする工程と、 前記ドライエッチングにより前記シリコン系材料層の露
    出面に形成されたダメージ層を、40〜60%の流量比
    でCF4 を含むCF4 /O2 混合ガスを用いたケミカル
    ・ドライエッチングにより除去する工程とを有する半導
    体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記酸化シリコン系材料膜のドライエッ
    チングを、プラズマ励起周波数500kHz以下のプラ
    ズマ装置を用いて行う請求項1記載の半導体装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記ドライエッチングはレジスト・パタ
    ーンをマスクとして行い、プラズマ・アッシングによる
    該レジスト・パターンの除去は、前記ケミカル・ドライ
    エッチング終了後に行う請求項1記載の半導体装置の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記ドライエッチングにより、前記酸化
    シリコン系材料膜に接続孔を開口する請求項1記載の半
    導体装置の製造方法。
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