JPH09147391A - 光ディスク再生装置及び光ディスク再生装置のサ−ボ制御の最適化方法 - Google Patents

光ディスク再生装置及び光ディスク再生装置のサ−ボ制御の最適化方法

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JPH09147391A
JPH09147391A JP32370795A JP32370795A JPH09147391A JP H09147391 A JPH09147391 A JP H09147391A JP 32370795 A JP32370795 A JP 32370795A JP 32370795 A JP32370795 A JP 32370795A JP H09147391 A JPH09147391 A JP H09147391A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスク再生装置のサーボ制御のトラッキ
ングエラー信号及びフォーカスエラー信号のオフセッ
ト、バランス、ゲインを迅速かつ的確に再調整する上
で、複数の記録層を有するディスクの場合にも起動時に
待ち時間を少なくし、また通常再生時にも再生を中断す
ることなく急激な温度変化などに対応可能とする。 【解決手段】 サーボ制御手段における制御を各層につ
いて最適化するよう再調整し、装置の起動時に全層につ
いての最適化処理を行うのではなく、再生を行う層につ
いてまず最適化処理を行い、その再生データを一旦メモ
リに格納した後、これを読み出して再生を実行中に、す
なわち光ヘッドが待機状態のときに、他の層についての
最適化処理を実行する。また、光ディスク再生装置自体
又は光ディスクの物理的状態を検出し、最適化処理が必
要である場合、待機状態のときに、各層についての最適
化処理を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク状の記録媒体
に対して信号を記録/再生する光ディスク記録/再生装
置又は光ディスク再生装置に関し、特に記録/再生ヘッ
ドのサーボ制御機構に対する適切な制御に関し、具体的
にはDVD(デジタルビデオディスク)に代表される、
複数の記録層にデータを記録することができるディスク
に対してデータを所定のブロック時間単位で記録、再生
する情報記録再生装置におけるサーボ制御系のトラッキ
ングエラー信号やフォーカスエラー信号のオフセット、
バランス、ゲインの自動調整に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の情報記録再生装置で
は、光ヘッドのトラッキング制御とフォーカス制御が行
われ、記録時及び再生時にデータを正確に書き込み、ま
た読み出すようにしている。かかる制御は所謂サーボ制
御回路により光ヘッドを制御することにより行われてい
る。すなわち記録時にはディスクに光ビームスポットを
与えるレーザの出力パワー(以下レーザパワーという)
をディスクにより指定されるワット数に合わせて複数段
階に調節し、また、再生時には反射率が異なる数種類の
ディスクに対してレーザパワーを複数段階に可変にして
おき、再生光を適正にするためにトラッキングエラー信
号及びフォーカスエラー信号のゲインを切り換え、この
切換えを行う毎にこれらのエラー信号のオフセットを調
整する。また、この際に他の装置との互換性を考慮して
トラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号のオ
フセットやバランス等の調整対象を正確に調整しなけれ
ばならない。
【0003】また、トラッキングエラー信号及びフォー
カスエラー信号のオフセット、バランス、ゲインが一旦
正確に設定されたとしても、使用環境の物理的変化、例
えば温度、湿度、電源電圧等の変化があると、当初正確
に調整されていたオフセット、バランス、ゲイン等が変
化してしまい、再調整が必要となる場合がある。すなわ
ち、オフセット、バランス、ゲイン等の再調整を行わな
いと、トラッキング制御とフォーカス制御のいずれか又
は双方が制御不能となり、記録、再生が正確にできなか
ったり、最悪の場合は記録、再生が一切できない状態と
なってしまう。また、使用環境の物理的変化の他にも、
ディスク自体の偏心、面振れ等の不均一性に起因しても
同様の問題が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光ディスク記録/再生
装置や光ディスク再生装置の使用環境の物理的変化や、
ディスクの不均一性に対応して、トラッキングエラー信
号及びフォーカスエラー信号のオフセット、バランス、
ゲイン等を再調整しようとすると、従来の手法では、一
旦光ディスク記録/再生装置や光ディスク再生装置を停
止し、記録又は再生状態から解除しなければならず、し
たがって記録又は再生中に光ディスク記録/再生装置や
光ディスク再生装置の使用環境が急激に変化したような
場合には対応することができなかった。たとえば外気温
が−30℃であり、かかる雰囲気におかれたディスクを
+25℃の屋内に持込み、光ディスク記録/再生装置や
光ディスク再生装置に装填したような場合には、記録又
は再生開始当初に自動的かつ適切に設定されたトラッキ
ングエラー信号及びフォーカスエラー信号のオフセッ
ト、バランス、ゲインが時間の経過とともに変化し、あ
る時間の経過時点、すなわちディスクの温度がある程度
上昇した時点でサーボ制御が不能となることがある。
【0005】本発明者は本発明に先立って、上記従来の
問題点に鑑み、光ディスク記録/再生装置又は光ディス
ク再生装置自体の物理的状態の変化又は光記録媒体の不
均一性があっても、光ディスク記録/再生装置又は光デ
ィスク再生装置自を停止することなく、すなわち記録、
再生を中断することなく、トラッキングエラー信号及び
フォーカスエラー信号のオフセット、バランス、ゲイン
を迅速かつ的確に再調整することができる光ディスク記
録/再生装置を開発し、特許出願を行っている(特願平
7−31514号)。この先願に開示された発明の一つ
の態様では上記従来の問題を解決するために、光ディス
ク記録/再生装置自体又は光記録媒体の物理的状態を検
出し、検出された物理的状態を基準値あるいは、その物
理的状態の時間的に前の値と比較し、光ヘッドが光ディ
スクに対して記録又は読み出し中であるか待機状態であ
るかを検出し、トラッキングエラー信号及びフォーカス
エラー信号のオフセット、バランス、ゲインの少なくと
も一つについて再調整が必要なときは、光ヘッドが光デ
ィスクに対して光ヘッドが待機状態のときに、サーボ制
御手段における制御を最適化するよう再調整するように
している。
【0006】また この先願に開示された発明の他の態
様では上記従来の問題を解決するために、光ディスク記
録/再生装置自体に電源が投入された後の経過時間を計
測し、計測された経過時間を基準値と比較し、光ヘッド
が光ディスクに対して記録又は読み出し中であるか待機
状態であるかを検出し、トラッキングエラー信号及びフ
ォーカスエラー信号のオフセット、バランス、ゲインの
少なくとも一つについて再調整が必要なときは、光ヘッ
ドが待機状態のときに、サーボ制御手段における制御を
最適化するよう再調整するようにしている。
【0007】また この先願に開示された発明のさらに
他の態様では上記従来の問題を解決するために、光ディ
スク再生装置のエラー訂正手段において発生するエラー
信号をカウントし、カウントされたエラー信号数を基準
値と比較し、光ヘッドが光ディスクに対して読み出し中
であるか待機状態かを検出し、カウントされたエラー信
号数が基準値を超えたときは、トラッキングエラー信号
及びフォーカスエラー信号のオフセット、バランス、ゲ
インの少なくとも一つについて再調整が必要と判断し
て、光ヘッドが待機状態のときに、サーボ制御手段にお
ける制御を最適化するよう再調整するようにしている。
なお、「光ディスク記録/再生装置」とは、光ディスク
記録機能と光ディスク再生機能の一方又は双方を有する
ディスク装置を意味するものとする。
【0008】この先願に開示された発明により、ディス
クの記録層が1層のときは必要に応じてサーボ制御の最
適化処理が行われるが、DVDなどのように記録層が2
層あるいはそれ以上の複数層設けられていると、フォー
カス制御は各層毎に行う必要があり、また記録層毎にデ
ータの記録密度が異なっていれば、トラックピッチや反
射率が異なり、トラッキング制御とフォーカス制御にお
ける最適化処理も各層毎に行う必要がある。このように
各層の記録態様の差異などに起因して、それぞれに適合
したピックアップや信号処理回路部分を選択して、最適
化処理を行う必要があり、そのために要する調整時間が
1層当り1秒間とすると、2層で2秒、n層でn秒とな
り、たとえば装置の起動時や、ディスクの交換・装填後
に全層についてこの調整を行うと、再生装置では再生開
始までに時間待ちしなければならないこととなる。ま
た、温度変化などの要因により最適化処理が必要とされ
るとき、例えば第1層を再生中に第1層と第2層の双方
について最適化処理を実行すると、第1層の再生に中断
を生じることもあり、不都合である。
【0009】したがって、本発明はディスクに複数の記
録層が設けられている場合にも、起動時(ディスクの交
換・装填時を含む)の待ち時間を短くして、所望の最適
化処理を行うことができる光ディスク再生装置及び光デ
ィスク再生装置のサーボ制御の最適化方法を提供するこ
とを第1の目的とする。また、本発明はディスクに複数
の記録層が設けられている場合にも、通常再生時に例え
ば温度変化などの要因により最適化処理が必要となった
ときは、再生中に中断などを生じない所望の最適化処理
を行うことができる光ディスク再生装置及び光ディスク
再生装置のサーボ制御の最適化方法を提供することを第
2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、本発明では最適化処理を起動時に行うに当り、
全層について連続的に最適化処理を実行するのではな
く、当面必要な情報の記録されている層について最適化
処理を行い、その層からの情報を一定量読み出してメモ
リに格納し、この情報を読み出して再生を行い、メモリ
に情報が所定量以上ある間、すなわち光ヘッドが待機中
に他の層について最適化処理を行うようにしている。ま
た、上記第2の目的を達成するため、本発明では温度変
化などの要因により最適化処理を通常再生時に行うに当
り、全層について連続的に最適化処理を実行するのでは
なく、当面必要な情報の記録されている層からの情報を
一定量読み出してメモリに格納し、この情報を読み出し
て再生を行い、メモリに情報が所定量以上ある間、すな
わち光ヘッドが待機中にこの層についてまず最適化処理
を実行し、次いでさらにメモリに情報が所定量以上ある
間、すなわち光ヘッドが待機中に他の層についても最適
化処理を行うようにしている。
【0011】すなわち本発明の一つの態様によれば、デ
ィスク状の光記録媒体の第1層と第2層を含む複数の記
録層に記録された情報を再生する光ディスク再生装置で
あって、再生データを一時的に保持するメモリ手段と、
前記光ディスクからの読み出し時には前記光ヘッドから
の読み出しデータを前記メモリ手段へ書き込む速度より
遅い速度で前記メモリ手段からデータを読み出す時間軸
変更手段と、前記光ヘッドのトラッキング制御及び/又
は前記光ヘッドのフォーカス制御を行うサーボ制御手段
と、前記光ヘッドが前記光ディスクに対して読み出し動
作を行っていないときにこれを待機状態とする手段とを
有するものにおいて、前記サーボ制御手段における制御
を前記複数の記録層の各記録層について最適化し得る最
適化手段と、前記複数の記録層のいずれの記録層からの
情報再生が求められているかを判断する記録層判断手段
と、前記第1層について情報の再生が求められたとき
は、前記第1層について前記最適化手段による最適化処
理を行い、前記第1層から所定量の情報の読み出しを行
って前記メモリ手段に記憶し、前記メモリ手段に第1の
所定量以上の情報が記憶されているときは、、前記光ヘ
ッドを前記待機状態として前記メモリ手段から情報を読
み出して再生動作を行うとともに、前記第2層について
前記最適化手段による最適化処理を行わせるよう制御
し、前記メモリ手段の記憶情報量が第2の所定量より少
なくなったときは、前記第1層から所定量の情報の読み
出しを行って前記メモリ手段に記憶し、前記第2層につ
いて情報の再生が求められたときは、前記第2層につい
て前記最適化手段による最適化処理を行い、前記第2層
から所定量の情報の読み出しを行って前記メモリ手段に
記憶し、前記メモリ手段に第1の所定量以上の情報が記
憶されているときは、前記光ヘッドを前記待機状態とし
て前記メモリ手段から情報を読み出して再生動作を行う
とともに、前記第2層以外の記録層について前記最適化
手段による最適化処理を行わせるよう制御し、前記メモ
リ手段の記憶情報量が第2の所定量より少なくなったと
きは、前記第2層から所定量の情報の読み出しを行って
前記メモリ手段に記憶するよう、少なくとも前記光ディ
スク再生装置の起動後あるいは前記光記録媒体の装填後
に制御する制御手段とを、有することを特徴とする光デ
ィスク再生装置が提供される。
【0012】本発明の他の態様ではまた、ディスク状の
光記録媒体の第1層と第2層を含む複数の記録層に記録
された情報を再生する光ディスク再生装置であって、再
生データを一時的に保持するメモリ手段と、前記光ディ
スクからの読み出し時には前記光ヘッドからの読み出し
データを前記メモリ手段へ書き込む速度より遅い速度で
前記メモリ手段からデータを読み出す時間軸変更手段
と、前記光ヘッドのトラッキング制御及び/又は前記光
ヘッドのフォーカス制御を行うサーボ制御手段と、前記
光ヘッドが前記光ディスクに対して読み出し動作を行っ
ていないときにこれを待機状態とする手段とを有するも
のにおいて、前記サーボ制御手段における制御を前記複
数の記録層の各記録層について最適化し得る最適化手段
と、前記複数の記録層のいずれの記録層からの情報再生
が求められているかを判断する記録層判断手段と、前記
光ヘッドが前記光ディスクのいずれの記録層に対して読
み出し中であるか又は前記待機状態であるかを検出する
待機状態検出手段と、前記第1層について情報の再生が
求められたときは、前記第1層について前記最適化手段
による最適化処理を行い、前記第1層から所定量の情報
の読み出しを行って前記メモリ手段に記憶し、前記メモ
リ手段から情報を読み出して再生動作を行うとともに、
前記第1層について前記待機状態のときに前記第2層に
ついて前記最適化手段による最適化処理を行わせるよう
制御し、前記第2層について情報の再生が求められたと
きは、前記第2層について前記最適化手段による最適化
処理を行い、前記第2層から所定量の情報の読み出しを
行って前記メモリ手段に記憶し、前記メモリ手段から情
報を読み出して再生動作を行うとともに、前記第2層に
ついて前記待機状態のときに前記第1層について前記最
適化手段による最適化処理を行わせるよう、少なくとも
前記光ディスク再生装置の起動後あるいは前記光記録媒
体の装填後に制御する制御手段とを、有することを特徴
とする光ディスク再生装置が提供される。
【0013】また本発明のさらに他の態様によれば、デ
ィスク状の光記録媒体の第1層と第2層を含む複数の記
録層に記録された情報を再生する光ディスク再生装置で
あって、再生データを一時的に保持するメモリ手段と、
前記光ディスクからの読み出し時には前記光ヘッドから
の読み出しデータを前記メモリ手段へ書き込む速度より
遅い速度で前記メモリ手段からデータを読み出す時間軸
変更手段と、前記光ヘッドのトラッキング制御及び/又
は前記光ヘッドのフォーカス制御を行うサーボ制御手段
と、前記光ヘッドが前記光ディスクに対して読み出し動
作を行っていないときにこれを待機状態とする手段とを
有する光ディスク再生装置のサーボ制御の最適化方法で
あって、少なくとも前記光ディスク再生装置の起動後あ
るいは前記光記録媒体の装填後に、前記複数の記録層の
いずれの記録層からの情報再生が求められているかを判
断するステップと、前記第1層について情報の再生が求
められたときは、前記第1層についてサーボ制御の最適
化処理を実行するステップと、前記第1層から所定量の
情報の読み出しを行って前記メモリ手段に記憶するステ
ップと、前記メモリ手段に第1の所定量以上の情報が記
憶されているときは、前記光ヘッドを前記待機状態とし
て前記メモリ手段から情報を読み出して再生動作を行う
とともに、前記第2層について前記最適化処理を実行す
るステップと、前記メモリ手段の記憶情報量が第2の所
定量より少なくなったときは、前記第1層からの情報の
読み出しを行って前記メモリ手段に記憶するステップ
と、前記第2層について情報の再生が求められたとき
は、前記第2層について前記最適化処理を実行するステ
ップと、前記第2層から所定量の情報の読み出しを行っ
て前記メモリ手段に記憶するステップと、前記メモリ手
段に第1の所定量以上の情報が記憶されているときは、
前記光ヘッドを前記待機状態として前記メモリ手段から
情報を読み出して再生動作を行うとともに、前記第2層
以外の記録層について前記最適化処理を実行するステッ
プと、前記メモリ手段の記憶情報量が第2の所定量より
少なくなったときは、前記第2層から所定量の情報の読
み出しを行って前記メモリ手段に記憶するステップと
を、有する光ディスク再生装置のサーボ制御の最適化方
法が提供される。
【0014】上記光ディスク再生装置及びそのサーボ制
御の最適化方法で、光ディスク再生装置自体又は光記録
媒体の物理的状態を検出した結果、あるいは前記光ディ
スク再生装置自体に電源が投入された後の経過時間を計
測した結果、あるいは再生されたデータについてエラー
訂正処理を行うエラー訂正手段において発生するエラー
信号のカウント結果から最適化処理が必要か否かを判断
し、最適化処理が必要であると判断されたときは、待機
状態で各記録層について最適化処理を実行することは好
ましい態様である。
【0015】
【作用】本発明の一つの態様では、少なくとも前記光デ
ィスク再生装置の起動後あるいは前記光記録媒体の装填
後に全層についての最適化処理を行うのではなく、再生
を行う層についてまず最適化処理を行い、その再生デー
タを一旦メモリ手段に格納した後、これを読み出して再
生を実行中に他の層についてのサーボ制御の最適化処
理、すなわちトラッキングエラー信号及びフォーカスエ
ラー信号のオフセット、バランス、ゲインの少なくとも
一つについて再調整を実行するようにしたので、起動時
(ディスクの交換・装填時を含む)の待ち時間が少なく
てすむ。また光ディスク再生装置自体又は光記録媒体の
物理的状態を検出し、検出された物理的状態に応じて、
光ヘッドが光ディスクに対して読み出し中でない待機状
態のときに、サーボ制御手段における制御を最適化する
よう再調整する態様では、物理的状態の急激な変化が再
生中に生じても、音声、画像等の記録、再生を中断する
ことなく、最適化を実行することができ、したがってそ
の後安定した再生を継続することができる。
【0016】また、光ディスク再生装置自体に電源が投
入された後の経過時間を計測し、計測された経過時間に
応じて、光ヘッドが光ディスクに対して待機状態のとき
に、サーボ制御手段における制御を最適化するよう再調
整する態様では、物理的状態の急激な変化が再生中に生
じても、音声、画像等の再生を中断することなく、最適
化を実行することができ、したがってその後安定した再
生を継続することができる。
【0017】また、エラー訂正手段において発生するエ
ラー信号をカウントし、カウントされた前記エラー信号
数に応じて、光ヘッドが光ディスクに対して待機状態の
ときに、サーボ制御手段における制御を最適化するよう
再調整する態様では、物理的状態の急激な変化その他の
好ましくない現象が再生中に生じても、音声、画像等の
記録、再生を中断することなく、最適化を実行すること
ができ、したがってその後安定した再生を継続すること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について好ましい実施例とともに説明する。図
2は本発明に係る光ディスク再生装置の1実施例として
のDVD記録/再生装置を示すブロック図である。図3
は図2中のプリアンプの要部を示す回路図である。又、
図1は図2中のマイクロコンピュータ(マイコン)11
の動作中、起動時(ディスクの交換・装填時を含む)の
最適化処理に関連する部分の処理手順を示すフローチャ
ートである。また、図11は同様に、通常再生時の最適
化処理に関連する部分の処理手順を示すフローチャート
である。図3はトラックジャンプを示す説明図、図4は
トラッキングエラー信号のオフセットやバランスを調整
する場合の動作を説明するためのタイミングチャートで
ある。
【0019】DVD(デジタルビデオディスク)として
知られているディスクには、従来の音声のみ記録してあ
るオーディオ用ディスクと同様に再生専用のピット型デ
ィスクと、記録と再生が可能な相変化型光ディスクと、
一度だけ書き込める所謂ライトワンス型のディスクとが
ある。本実施例では記録と再生が可能なディスクであっ
て、記録層が2層の積層構造となっているものを例にと
って説明する。すなわち、図2にディスク1には内周か
ら外周に向かって渦巻き状に形成されたトラックがあ
り、光ピックアップ2はこのトラックに対してレーザビ
ームスポットを与えることにより、所定のフォーマット
の書誌情報、音声情報、映像情報が光学的に記録及び再
生される。このディスク1は光ピックアップ(光ヘッ
ド)2により読み出されて再生された信号に基づいてブ
ロック10のサーボ回路でサーボ制御を行い、スピンド
ルモータ3及びモータドライバ/トラッキング・フォー
カス制御回路4によりCLV(線速度一定)で回転され
る。光ピックアップ2は重畳器5を有している。光ヘッ
ド2はトラバースモータ6にてディスク1の半径方向に
移動可能である。
【0020】光ピックアップ2はまた、レーザビームを
ディスク1に出射するレーザダイオードLDを有し、そ
の反射光に基づいてディスク1に記録された光学的情報
を再生した信号と、非点収差法の4種類のフォーカスエ
ラー信号検出用信号A〜Dと3ビーム法の2種類のトラ
ッキングエラー信号検出用信号E、Fを出力する。これ
らの信号A〜Fはヘッドアンプ8によりその周波数に対
応して周波数特性が切り換えられて増幅され、検出・調
整手段として動作するプリアンプ9に出力される。ま
た、プリアンプ9からヘッドアンプ8に対しては、光ピ
ックアップ2内のレーザダイオードLDを駆動するため
の信号が印加される。
【0021】光ピックアップ2の近傍でかつ、ディスク
1の近傍に雰囲気温度を測定するための温度センサ20
が設けられている。その出力信号はマイコン11のA/
D変換器11aに入力される。プリアンプ9は可変速コ
ントローラ/メモリコントローラ/EFM変復調/エラ
ー訂正/サーボ回路ブロック10に対して、再生したE
FM信号と、フォーカスエラー信号FEOとトラッキン
グエラー信号TEO等を出力する。なお、このブロック
10のサーボ回路は例えばDSP(デジタルシグナルプ
ロセッサ)で構成されている。4MBのDRAM13
は、記録、再生時のデータの圧縮、伸長の際に、一時的
にデータを保存するものであり、マイコン11の指示を
受けたブロック10のメモリコントローラにより書き込
み、読み出しが制御される。
【0022】可変速転送コントローラ/メモリコントロ
ーラ/EFM変復調/エラー訂正/サーボ回路ブロック
10は、記録時には記録データを符号化してEFM信号
に変調し、可変速でデータを転送し、プリアンプ9を介
してヘッドアンプ8に出力する。またこのブロック10
は、再生時にはプリアンプ9からのEFM信号を復調し
てエラー訂正復号化するとともに、可変速でデータを転
送する。ブロック10のサーボ回路は、フォーカスエラ
ー信号FEOとトラッキングエラー信号TEOに基づい
て光ピックアップ2がディスク1のトラックに対してト
ラッキング及びフォーカシングするようにモータドライ
バ/トラッキング・フォーカス制御回路4を介して制御
する。また、マイコン11は書き込み時には光ピックア
ップ2をディスク1の最内周付近(TOC:Table Of C
ontents)に移動させて必要なID情報を読み出し、後
述するようにトラッキングエラー信号TEOのオフセッ
トとバランス等を調整する。圧縮伸長制御手段14は、
記録信号を所定の方式で圧縮(エンコード)し、また、
再生信号を所定の方式で伸長(デコード)するものであ
る。なお、ブロック10と外部とのビデオ信号、オーデ
ィオ信号、ROM信号のインターフェース部分に必要に
応じて、A/Dコンバータ及びD/Aコンバータを設け
ることができる。
【0023】マイコン11はプリアンプ9からの各種信
号A〜F、FEO、TEO等を取り込むA/D変換器1
1aと、光ピックアップ2内のレーザダイオードLDを
例えば12ビットのPWM信号に応じた信号で駆動して
レーザダイオードLDの出力パワーを制御等するための
PWM部11bと、ワークエリア等用のRAM11c
と、プログラム等用のROM11dと後述するような制
御を行うCPU11e等を有し、これらの回路11a〜
11eはバス11fを介して接続されている。また、R
AM11cはCPU11eが後述する調整を行うために
トラッキングエラー信号の上下のピーク値等を記憶する
ためのエリアを有する。PWM部11bからのPWM信
号はローパスフィルタ(LPF)12によりDC電圧に
変換されて図2に示すレーザパワー制御回路(LPC)
22に印加され、次いでヘッドアンプ8を介して光ピッ
クアップ2内のレーザダイオードLDが駆動される。マ
イコン11には、入力手段16と表示手段18がそれぞ
れ接続され、ユーザからの指示を受け、かつ記録、再生
の状態や、制御状態等を表示する。
【0024】本発明では、図1に示したフローのよう
に、ブロック4、10及びプリアンプ9で構成されるサ
ーボ制御手段の最適化処理の必要なときに、最適化が行
われるが、その説明の前にサーボ制御の内容について説
明する。まず図3を参照してプリアンプ9の構成を詳細
に説明する。光ピックアップ2からヘッドアンプ8を介
して入力されるRF信号A、B、C、Dは、情報再生信
号出力回路21を介してEFM信号としてEFM変復調
/エラー訂正回路10に出力される。また、フォーカス
バランスを調整するためにEFM信号のエンベロープ信
号EFMENVがEFMENV検出回路21aにより検
出され、マイコン11内のA/D変換器11aに出力さ
れる。
【0025】また、フォーカスエラー信号検出用の4分
割センサ(図示省略)の出力信号A〜Dがフォーカスバ
ランス用差動増幅器23Fに印加されて(A+C−B−
D)が演算される。この差動増幅器23Fの+端子には
フォーカスバランス用可変抵抗手段24F1、24F2
により決定されるフォーカスバランス電圧が印加され
る。したがって、この差動増幅器23Fは{α(A+
C)−B−D}(αはフォーカスバランス調整量に対応
する係数)のフォーカスエラー信号FEを出力する。
【0026】ここで、フォーカスバランス用可変抵抗手
段24F1、24F2と、後述するフォーカスゲイン用
可変抵抗手段26Fとフォーカスオフセット用可変抵抗
手段28Fと、トラッキングバランス用可変抵抗手段2
4T1、24T2と、トラッキングゲイン用可変抵抗手
段26Tとトラッキングオフセット用可変抵抗手段28
Tはともに、複数段の抵抗ラダー及びアナログスイッチ
で構成されている。また、フォーカスバランス用可変抵
抗手段24F1と24F2の2つの可変抵抗値、トラッ
キングバランス用可変抵抗手段24T1と24T2の2
つの可変抵抗値は連動して制御される。
【0027】これらの可変抵抗手段24F、26F、2
8F、24T、26T、28Tの各アナログスイッチ群
は、図1に示すマイコン11のレジスタ(RAM11
c)に設定されたデータに応じたフォーカスバランス信
号FBAL、フォーカスゲイン信号FG、フォーカスオ
フセット信号FOFS、トラッキングバランス信号TB
AL、トラッキングゲイン信号TG、トラッキングオフ
セット信号TOFSをマイコンデータI/F36から与
えることにより、選択的にオン又はオフする。したがっ
て、抵抗値がステップ状に変化し、フォーカス(F)信
号のバランス(BAL)、ゲイン(G)及びオフセット
(OFS)、トラッキング(T)信号のバランス(BA
L)、ゲイン(G)及びオフセット(OFS)を調整す
ることができる。
【0028】差動増幅器23Fの出力電圧FEはフォー
カスゲイン用の増幅器25Fと可変抵抗手段26Fによ
りフォーカスゲイン信号FGに基づいて増幅され、次い
で、フォーカスオフセット用の差動増幅器27Fと可変
抵抗手段28Fによりフォーカスオフセット信号FOF
Sに基づいてフォーカスオフセットが調整される。この
信号はフォーカスエラー信号FEOとしてサーボ回路1
0とマイコン11内のA/D変換器11aに出力され
る。
【0029】また、光ピックアップ2からのトラッキン
グエラー信号検出用の2分割センサ(図示省略)の出力
信号E、Fの極性は、マイコン11からの極性選択信号
TESELに基づいて極性切換え回路29により切り換
え可能である。極性切換え回路29の出力信号E、F
は、トラッキングバランス用差動増幅器23Tに印加さ
れてこの差動増幅器23Tと可変抵抗手段24T1、2
4T2によりトラッキングバランス信号TBALに基づ
いて信号TESELがストレートの場合にはトラッキン
グエラー信号(βF−E)(βはトラッキングバランス
調整量)が、信号TESELがクロスの場合にはトラッ
キングエラー信号(βE−F)が生成される。
【0030】この出力電圧はトラッキングゲイン用の増
幅器25Tと可変抵抗手段26Tによりトラッキングゲ
イン信号TGに基づいて増幅され、次いで、トラッキン
グオフセット用の差動増幅器27Tと可変抵抗手段28
Tによりトラッキングオフセット信号TOFSに基づい
てオフセットが調整される。この信号はトラッキングエ
ラー信号TEOとしてサーボ回路10とマイコン11内
のA/D変換器11aに出力される。
【0031】また、トラッキングエラー信号TEOのバ
ランスとオフセットを調整するために、トラッキングエ
ラー信号TEOの上側の電圧Hと下側の電圧Lがピーク
測定手段として動作するピークホールド回路30により
ホールドされる。このホールド電圧がマイコン11内の
A/D変換器11aに出力されるとともに、差動増幅器
31H、31Lによりそれぞれトラッキングエラー信号
TEOが正側にクロスしたことを示すトラッククロス信
号Hと負側にクロスしたことを示すトラッククロス信号
Lが検出され、このトラッククロス信号H、Lがマイコ
ン11内の入力ポート(図示省略)に出力される。な
お、ピークホールド回路30はマイコン11からのリセ
ット信号によりリセット可能である。
【0032】図1に戻り、マイコン11による起動時の
最適化処理の手順について説明する。図1のフローチャ
ートは、図2の光ディスク記録/再生装置の起動時の最
適化処理を行うための手順を例として示している。この
フローは例えば装置の電源が投入され、ディスク1が装
填されたときに開始するものとする。まず、光ディスク
記録/再生装置に対して入力手段16からディスク1の
第1層又は第2層の情報再生を求める指示(Y1、Y
2)が入力されたか否かを判断する(ステップS1)。
以下の説明及び図1のステップS2以下ではこの2つの
層を単に1層又は2層と記すこともある。
【0033】1層についての再生要求(Y1)があれ
ば、又はいずれの層の再生要求もなければ、直ちに1層
の最適化処理を実行する(ステップS2)。1層の最適
化処理を実行するとともに、1層最適化要求フラグ1F
を1にセットする。1層最適化要求フラグ1F及び後述
の2層最適化要求フラグ2Fは、電源投入時又はディス
ク挿入時は共に0であり、最適化の要求があるときは
0、最適化処理が終了したときは1となる。最適化処理
は光ヘッドのトラッキング制御、フォーカス制御におけ
る、オフセット、バランス、ゲインの少なくとも一つを
調整するものであり、好ましくは全ての項目について調
整を行う。最適化処理の内容については、後述する。ス
テップS1で第2層についての再生要求(Y2)がある
ときは、後述のステップS11以下を実行する。
【0034】第1層の最適化処理のステップS2が終了
すると、光ヘッド2をディスクの内周部へ移動させ、1
層のTOCを読み込む(ステップS3)。次のステップ
S4ではステップS2と同様の再生要求(Y1、Y2)
の有無を判断する。再び1層の再生要求(Y1)が確認
されると、ステップS5へ行き、光ディスク1の第1層
から光ヘッド2にてデータを読み出し、メモリ手段であ
るDRAM13に書き込む。このDRAM13に書き込
まれたデータは書き込まれたときの速度より遅い速度で
読み出されて時間軸が変更され、そのデータがデコード
され順次時間伸長されて、再生信号として出力が開始さ
れる。
【0035】次にDRAM13にその容量に比較的近い
一定量(例えば80%程度)以上のデータがたまったか
否かを調べる(ステップS6)。すなわち、DRAM1
3のデータは読み出されると消去されるので、読み出し
が進むにつれ、データ残量が少なくなっていく。DRA
M13にその容量に比較的近い一定量以上のデータがな
いときは、ステップS5へ戻る。一方、DRAM13に
その容量に比較的近い一定量以上のデータがあるとき
は、ステップS7で2層最適化要求フラグ2Fが1か否
かを判断する。2F=0のとき、すなわち2層について
未だ最適化処理が実行されていないときは、ステップS
8で2層の最適化処理を実行する。
【0036】ステップS8の処理内容は対象とする記録
層が異なるだけでステップS2と基本的に同様である。
ただ、ステップS2は光ヘッド2が信号の読み出しを行
う以前に実行されるのに対して、ステップS7は、第1
層の音声、画像等のデータ再生の途中で実行される点が
異なる。
【0037】ステップS7で2F=1のとき、又はステ
ップS8の終了後、ステップS9で1トラックキックを
行い、次の読み出しのタイミングに備えて待機する。次
にDRAM13にエンプティーに近い一定量(例えば容
量の20%)以下のデータしか残っていないかチェック
し(ステップS10)、残っていればステップS5へ行
く。一方、DRAM13に一定量以上のデータが残って
いないとき、すなわち残存データ量が少ないときは、ス
テップS7へ戻りディスク1から新たにデータを読み出
す。このように、サーボ制御手段における第2層に対す
る制御を最適化する処理(ステップS8)を光ヘッドが
ディスク1から第1層のデータを読み出し(ピックアッ
プ)中でない待機中のとき、すなわち先に読み出した第
1層のデータを時間伸長して、再生している間に行うの
で、光ヘッド2により次々と行われるデータ読み出しを
中断する必要がない。
【0038】ステップS4に戻り、第2層の再生要求
(Y2)が確認されたか、あるいはいずれの層の再生要
求もないときは、第2層について最適化処理(ステップ
S11)とTOCの読み込み(ステップS12)を実行
する。なお、ディスクによっては、TOCが第1層にの
み存在する場合があり、この場合はステップ12は省略
する。ステップS11ではフラグ2Fを1とする。ステ
ップS12が終了すると、ステップS4と同様の判断を
ステップS13で行い、第1層の再生要求(Y1)が確
認されたときは、ステップS5へ行き、第2層の再生要
求(Y2)が確認されたときは、ステップS14へ行
く。いずれの層の再生要求もないときは、ステップS1
3を繰り返す。ステップS14〜S19は、第2層の情
報読み出し中に第1層の最適化処理を行うもので、ステ
ップS5〜S10の内容を層を入れ替えて実行するもの
であり、説明は省略する。
【0039】次に図11と共に、通常再生時の最適化処
理の手順について説明する。図11のフローチャート
は、図2の光ディスク記録/再生装置が再生モードのと
きに最適化処理を行うための手順を例として示してい
る。このフローは、通常再生時のもので、便宜上図1の
フローチャートと分けて記載しているが、図1と図11
の2つのフローチャートは、組合せて用いることによ
り、起動時と通常再生時の双方における最適化処理が実
現できる。図2に示した温度センサ20により、リアル
タイムで光ディスク1付近の温度が検出され、順次RA
M11cに書き込まれているものとする。また、かかる
測定温度は、基準値と比較されるか、あるいは時間的に
前の測定温度と比較されるものとする。かかる処理は、
マイコン11内のCPU11eの制御で行われるが、図
11には特に示していない。
【0040】なお、前述の温度センサ20の測定温度が
基準値を超えたり、前に測定した値より所定値以上の差
を有するほど変化したときは、最適化要求フラグ1F及
び2Fは0にセットされる。ステップS20で再生要求
のあった記録層が第1層か第2層かを判断する。第1層
のときは、ステップS5へ行き、図1と同様にステップ
S5、S68が実行される。次にステップS21で測定
温度の結果最適化処理が必要か否かを判断する。最適化
処理が必要であれば、ステップS22で第1層の最適化
を実行し、フラグ1Fを1にフラグ2Fを0にセットす
る。ステップS21でNOのとき又はステップS22の
終了後、ステップS7で2F=1か否かを判断する。ス
テップS22を経由したときは、2F=0であるので、
ステップS8で第2層の最適化処理を実行する。ステッ
プS7でYESのとき又はステップS8の終了後、1ト
ラックキックを行い(ステップS9)、再度再生要求が
第1層か否かを判断する(ステップS23)。その判断
がYESであれば、ステップS10を経由して図1と同
様にステップS5又はS7へ戻る。
【0041】ステップS23又はステップS20でNO
のとき、すなわち第2層の再生要求が確認されると、ス
テップS14へ行く。ステップS14以下のフローはス
テップS5以下のステップを第2層の再生用に変更した
ものであり、層のみが異なり、処理内容は対応してい
る。今、第2層を再生中に急激な温度変化があったとす
ると、ステップS24で最適化要求有りとなって、ステ
ップS25で第2層について最適化処理が実行され、フ
ラグ2Fは1に、フラグ1Fは0にセットされるので、
次にステップS16を実行するとその判断がNOとなっ
て、ステップS17で第1層についても最適化処理が実
行される。
【0042】図12は図1のフローチャートによる制御
の一つの態様(本発明の第1実施例)を示すタイミング
チャートである。この例は、図1中のステップS2〜S
10及び図11中のステップS5〜S8、S21〜S2
3、S10が実行されている様子を示し、図12中、光
ヘッド状態を示す部分の左側に示した第1層最適化の部
分は、図1のステップS2に、その右側に示した第2層
最適化の部分は、図1のステップS8に相当する。ま
た、その右側に示した第1層最適化の部分は、図11の
ステップS22に相当し、さらに右側(右端)に示した
第2層最適化の部分は、図11のステップS8に相当す
る。図12及び図13で最適化処理の部分はハッチング
で示されている。図12に示した例では、時刻t1で温
度差が30℃を超えると、最適化要求有りと判断する。
図中、”ディスク再生”とは、光ディスク1からデータ
を読み出すこと(図1のステップS5など)を言い、音
声/画像再生の部分における”再生”とは時間軸伸長さ
れた音声/画像が図示しないアンプ及びスピーカ等のオ
ーディオ再生装置及びディスプレイを介して実際に与え
られることを言う。
【0043】図13は図1のフローチャートによる制御
の他の態様(本発明の第2実施例)を示すタイミングチ
ャートである。本発明の第2実施例の構成も、図2のブ
ロック図とほぼ同様であるが、この第2実施例及び後述
する第3実施例並びに第4実施例では温度センサ20は
不要である。図13中、光ヘッド状態を示す部分に示し
た第1層最適化の部分及び第2層最適化の部分は、図1
2と同様に図1と図11の最適化処理ステップに対応す
る。図13に示した例では、図2のブロック10におけ
るエラー訂正処理でのエラーのカウント数が時刻t2で
所定値を超えると、最適化要求有りと判断する。
【0044】図中、”ディスク再生”と、音声/画像再
生の部分における”再生”は、図11と同じである。第
2実施例は上記第1実施例が光ディスク記録/再生装置
自体又は光記録媒体である光ディスク1の物理的状態を
検出する第1検出手段(温度センサ20)と、第1検出
手段により検出された物理的状態を基準値あるいは、前
記物理的状態の時間的に前の値と比較する比較手段(マ
イコン11)とを設けて、最適化処理を行うか否かを判
断していたのに対して、ブロック10内のエラー訂正手
段において発生するエラー信号をカウントする計数手段
(マイコン11)と、計数手段によりカウントされた前
記エラー信号数を基準値と比較する比較手段(マイコン
11)とを設けて最適化処理を行うか否かを判断してい
る。したがって、温度センサ等の物理的状況をモニタリ
ングするための手段を必要としない。
【0045】エラー信号をカウントする計数手段として
は、C1、C2のエラーカウンタ又はC1、C2、C3
のエラーカウンタ(DVD−ROMやCDROMの場
合)をブロック10内のエラー訂正回路に設けるか、あ
るいはマイコン11のソフトウエアにて実現することが
できる。なお、エラー訂正処理を行うICとして、かか
るエラー信号をカウントする計数手段が設けられている
ものを用いる場合は、これを用いることができる。この
計数手段は一定時間毎に各エラー数をカウントし、その
カウント値が計数手段にて基準値と比較される。このよ
うに、第2実施例は最適化要求の有無の判断材料が第1
実施例と異なっている。また、比較手段は、マイコン1
1のソフトウエアにて容易に実現することができる。
【0046】さらに本発明の第3実施例として上記第2
実施例の次のような変化態様がある。第3実施例では、
第2実施例同様にエラー数に基づいて図11のステップ
S8、S22、又はS17、S25の最適化処理を行う
が、この最適化処理にてエラー数が基準値を下回るよう
になったか否かをチェックするため、最適化処理が必要
と判断されたデータブロックについて再度光ヘッド(光
ピックアップ2)による読み出しを行う。すなわち、同
一データを再度読み出すことにより、再度エラー数をカ
ウントし、基準値と比較する。その結果、エラー数が基
準値より少なくなっていれば、改善有りとしてその後も
エラー数に基づいて最適化処理を行う。一方、エラー数
が基準値より少なくなっていなければ、改善無しとして
その後はエラー数に基づいた最適化処理は行わないよう
にする。かかる処理は、図11のフローチャートにおい
て、ステップS9、S18の1トラックキックの代りに
又は1トラックキックと共に行うようにすることができ
る。なお、ディスク1が交換されたときは図1のフロー
により起動時の最適化処理を行う。
【0047】上記第3実施例で最適化処理後にエラー数
が基準値より少なくなっていないときは、その後は最適
化処理を行わないようにするのは次の理由による。すな
わち、最適化処理にも拘わらずエラー数に改善がない場
合とは、ディスク1が極めて劣化していたり、光ピック
アップ2がほこりまみれか、温度その他の環境条件が使
用範囲外である場合のいずれかである可能性が高いの
で、その場合は最適化処理の実行が無駄となるので、む
しろマイコン11から表示手段18にアラーム信号を送
出し、ユーザに警告することが望ましい。
【0048】さらに本発明の第4実施例として、最適化
要求の有無の判断を所定時間の経過の有無に置き換える
こともできる。すなわち、光ディスク記録/再生装置又
は光ディスク再生装置の環境条件等は経時変化するの
で、一定時間ごとに最適化処理を実行することは本発明
の好ましい態様の一つである。第4実施例では、光ディ
スク記録/再生装置自体又は光記録媒体である光ディス
ク1の物理的状態を検出する検出手段やエラー信号をカ
ウントする計数手段等を設ける必要がなく、マイコン1
1のソフトウエアでタイマを構成するだけでステップS
6を実現することができるので、最も低コストとするこ
とができる。
【0049】次に上記各実施例に共通の最適化処理(ス
テップS2、S8、S11、S17、S22、S25)
について説明する。例えば、第1層について再生中に第
1層についての最適化処理を行う場合は、光ピックアッ
プによる光スポットをその位置のままとして、行うこと
もできるし、例えばTOC領域のような所定領域へトラ
ック移動して行うこともできる。また、第1層について
再生中に第2層についての最適化処理を行う場合は、光
ピックアップによる光スポットのフォーカスを制御し
て、ディスクに対して垂直方向に光スポットを移動させ
て行うこともできるし、所定領域へトラック移動して行
うこともできる。最適化処理では、光ヘッド2のトラッ
キング制御、フォーカス制御における、オフセット、バ
ランス、ゲインの少なくとも一つ(好ましくは全て)を
調整する。最適化処理では、まずスピンドルモータ3に
対する回転制御において、通常はブロック10内のサー
ボ回路に含まれるPLL回路が動作してフィードバック
制御が行われるが、このPLL回路をオフとし、サーボ
回路からは固定値をブロック4に与えて、スピンドルモ
ータを所定回転数で回転させる。
【0050】また、トラッキングとフォーカスのサーボ
制御をオフとし、レーザパワー制御回路22を介して光
ピックアップ2のレーザダイオードLDのパワーをオフ
とする。この状態で、トラッキングエラー信号TEOと
フォーカスエラー信号FEOをマイコン11のA/D変
換器11aを介してCPU11eに取り込み、それらの
電圧値を測定する。この二つの電圧値の基準電圧との差
をそれぞれ0とするようなトラッキングオフセット電圧
TOFSとフォーカスオフセット電圧FOFSがマイコ
ンデータI/F36から出力されるようにマイコン11
からマイコンデータI/F36へ制御データが送られ
る。
【0051】次にレーザダイオードLDをオンとし、ト
ラッキングとフォーカスのサーボ制御をオンとし、フォ
ーカスバランスを調整するために前述のEFM信号のエ
ンベロープEFMENVをマイコン11のA/D変換器
11aを介してCPU11eに取り込み、その電圧値を
測定する。この電圧値を用いてフォーカス位置を光軸方
向に動かす制御が行われる。すなわちり最適位置(例え
ばEFM信号の最大振幅の得られる点)を見出すべく、
FBALがマイコンデータI/F36から出力されるよ
うにマイコン11からマイコンデータI/F36へ制御
データが送られる。次にトラッキングバランスを調整す
るためにトラッキングサーボをオフにし、トラッキング
エラー信号TEOのSカーブにおける上下のピーク値を
測定し、これらの絶対値が等しくなるように、同様にト
ラッキングバランス信号TBALによってトラッキング
バランスを制御する。またこれらのピーク値を用いて、
トラッキングゲイン信号TGによってトラッキングゲイ
ンを制御する。トラッキングサーボがオンとされた後、
さらにEFMENV検出回路21aの出力として得られ
るEFM信号のエンベロープを用いて、情報再生信号出
力回路21におけるRF信号(EFM信号)のゲインを
適切に調整する。またフォーカスゲインについてもフォ
ーカスゲイン信号FGにより同様な制御が行われる。
【0052】次に、図4及び図5を参照してトラッキン
グエラー信号TEOのバランスとオフセットを調整する
最適化処理の具体的動作例について説明する。トラッキ
ングエラー信号TEOのバランスを調整する場合、図4
の(a)(b)に示すように段階「1」では−側のトラ
ックに、段階「2」、「3」では順次+側のトラック
に、段階「4」では−側のトラックになるようにビーム
を移動させる。なお、図4に示すn−2、n、n+2は
各トラックの中心を示し、n−1、n+1はトラック間
の中心を示している。また、図4の(a)の実線及び点
線はトラッキングエラー信号TEのお互いに逆極性の波
形を示し、1トラック分で1波の正弦波となる。また基
準電圧Vrefに対して正弦波の右下がりのセンタ位置が
トラックの中心になるようにサーボ回路10により位置
決めされる。
【0053】図5を参照して詳しく説明すると、先ず、
(E−F)が基準電圧Vrefに等しくなるようにトラッ
キングオフセットTOFSを調整し、次いで、この調整
後の値を用い、Vrefに対して所定値になるようにトラ
ッキングゲインTGを調整する。次いでフォーカスサー
ボを継続してオンにするとともに図5の(b)に示すよ
うに信号E、Fの極性は正方向に固定し、また、図5の
(c)に示すようにコイルに流す電流をアクセス信号に
より段階「1」〜「4」ではそれぞれ−方向、+方向、
+方向、−方向に設定する。段階「1」では図5の
(a)(d)に示すようにトラック「n」においてトラ
ッキングエラー信号TEの正負のピーク値が等しくない
仮の状態でトラッキングサーボをオンにした後オフにし
て1トラック分をジャンプさせるとともにその途中でア
クセス信号を停止し、図5の(e)に示すトラッククロ
ス信号H、Lを検出すると図5の(d)に示すようにト
ラッキングサーボを再度オンにする。そして図5の
(f)(g)にそれぞれ示すようにピークホールド回路
30によりホールドされている上側の電圧Hと下側の電
圧Lを図5の(h)に示すようにA/D変換器11aを
介して取り込み、次いで図5の(i)に示すようにピー
クホールド回路30をリセットする。
【0054】以下同様に、段階「2」〜「4」ではそれ
ぞれ、トラック「n−2」、「n」、「n+2」におい
てトラッキングサーボをオフにして1トラック分をジャ
ンプさせ、また、その途中でアクセス信号を停止してト
ラッククロス信号H、Lを検出するとトラッキングサー
ボをオンにし、ピークホールド回路30によりホールド
されている上側の電圧Hと下側の電圧LをA/D変換器
11aを介して取り込む。以下、同様にして数トラック
又は数十トラックにおける上側の電圧Hの和と下側の電
圧Lの和の差を算出し、この差が最小になるようにトラ
ッキングバランスTBALを調整する。
【0055】したがって、上記動作例によれば、トラッ
キングサーボをオフにして1トラック分をジャンプさせ
たときトラッキングサーボをオンにするので、トラッキ
ングサーボのオフ時間が短くなり、したがって、外的な
衝撃が発生しても所定以外のトラックに移動することを
防止することができる。また、データを間違えたり、所
定のトラックに戻る時間を短縮することができる。特
に、試し書き領域のトラック数が少ない形式のディスク
については、この試し書き領域以外についても誤って記
録時のレーザパワーでトラッキングエラー信号を調整し
てしまうと必要なデータを破壊するおそれがあることを
考慮すると、本発明における動作は効果的である。ま
た、面振れが存在する場合にもホールドすべきピークを
正確にホールドすることができるので、測定データの信
頼性を大きく向上させることができる。
【0056】なお、上記最適化処理は一例であって、ピ
ークホールド回路30によりホールドされている上側の
電圧Hと下側の電圧Lを測定する回数や、移動するトラ
ック数は任意である。また、ピークホールド回路30は
上側の電圧Hと下側の電圧Lの一方のみをホールドして
その回路の前で反転して両方を取り込むようにしてもよ
く、さらにトラッククロス信号H、Lは合成した信号を
検出するようにしてもよい。また、ピークホールド回路
30を用いる代わりに、A/D変換を何度か繰り返して
正負のピーク電圧を測定するようにしてもよい。
【0057】次に、図6及び図7を参照して他の動作例
について説明する。この例では、図6に示すようにハー
フトラック単位で段階「1」、「2」では順次−側に、
段階「3」〜「6」では順次+側に、段階「7」、
「8」では順次−側になるようにビームを移動させてい
る。
【0058】図7を参照して詳しく説明すると、先ず、
フォーカスサーボを継続してオンにするとともに図7の
(b)に示すように信号E、Fの極性を段階「1」〜
「8」毎に正又は逆に切り換え(極性切り換え信号TE
SEL)、また、図7の(c)に示すようにコイルに流
す電流をアクセス信号により段階「1」、「2」では−
側、段階「3」〜「6」では+側、段階「7」、「8」
では−側に切り換え、さらに本例では図7の(d)に示
すようにトラッキングサーボを継続してオンにしてい
る。
【0059】そして、段階「1」では図7の(b)に示
すように信号E、Fの極性を逆方向にし、また、図7の
(c)に示すように−側のアクセス信号によりハーフト
ラック分だけ移動し、図7の(e)に示すトラッククロ
ス信号Lを検出すると図7の(f)(g)にそれぞれ示
すようにピークホールド回路30によりホールドされて
いる下側の電圧Lを図7の(h)に示すようにA/D変
換器11aを介して取り込み、次いで図7の(i)に示
すようにピークホールド回路30をリセットする。
【0060】以下同様に、段階「2」では下側の電圧L
を、段階「3」〜「6」では上側の電圧Hを、段階
「7」、「8」では下側の電圧Lを取り込む。以下、同
様にして数トラック又は数十トラックにおける上側の電
圧Hの和と下側の電圧Lの和の差を算出し、この差が最
小になるようにトラッキングバランスTBALを調整す
る。
【0061】したがって、この例によれば、トラッキン
グサーボを全くオフにせず、トラッキングサーボをオン
にしたままアクセス信号によりレーザビームスポットを
ハーフトラック分だけ移動(シフト)させるので、先の
例よりより効果である。なお、上記説明では、コイルに
両方向の電流を流すようにしたが、モータ3の回転時の
風圧や光ピックアップ2内部のバネ力を利用して片方向
にのみ電流を流すようにしてもよい。また、上記説明で
は、ハーフトラック分だけを移動する毎に極性を反転し
たが、3ビーム法以外のトラッキングエラー信号検出方
法によっては、トラッキング方向により細かく分割して
極性を反転するようにしてもよい。
【0062】次に、トラッキングエラー信号とフォーカ
スエラー信号のオフセットの制御手法の他の例について
説明する。図8は光ピックアップ2と光ディスク1のデ
ィスク表面に近い方の記録層との間の距離と反射光量の
関係を示し、また、フォーカス電流が増加すると光ピッ
クアップ(PU)2がディスク1に近づくことを示して
いる。なお、図8のグラフにおいてデータ記録面とは、
ディスク表面に近い方の記録層を指しており、他の記録
層における反射は省略している。図8において位置Z5
で測定した値が回路と光学系のみによる本来のオフセッ
トである場合、フォーカスの初期位置が図8に示すZ
0、Z1、Z2の位置のようにばらつくと、位置Z1で
はディスク表面の信号を拾ってしまい、また、位置Z
0、Z2、Z4ではディスク表面近傍や、ディスク1の
ポリカーボネート樹脂間の非透明部分などに合焦して本
来の測定を行うことができない。
【0063】そこで、以下に説明する9つの動作例(第
1乃至第9動作例)では、スピンドルモータ3を起動す
る前に、図8に示す位置Z0、Z1、Z2のいずれかに
対応する電流を初期値として、光ピックアップ2のフォ
ーカスアクチュエータコイルに対してディスクに近づく
方向にフォーカス電流を徐々に増加させて印加するよう
にしている。
【0064】次に、第1動作例におけるオフセット調整
について説明する。先ず、ディスク検出スイッチの検出
信号によりディスクが無い場合には、光ピックアップ2
を初期位置に配置し、フォーカスエラー信号FEとトラ
ッキングエラー信号TEの各電圧を測定し、予めROM
11dに書き込まれているテーブルのオフセット値を測
定電圧に応じてD/A変換器35に出力する。
【0065】他方、ディスクが有る場合には、初期位置
が図8に示す位置Z0より左側すなわちディスク面から
遠い位置に有るとしてドライブ電圧をサーボ回路内の図
示省略のD/A変換器により増加させることによりフォ
ーカス電流を増加し、増加する毎にトラッキングエラー
信号TEの電圧を順次取り込む。そして、図8に示すよ
うに第1のピークであるディスクの表面を所定の閾値で
検出すると、この検出時のドライブ電圧のD/A値(D
A1)を記憶し、次いで第2のピークであるディスク内
のデータ記録面を所定の閾値で検出すると、この検出時
のD/A値(DA2)を記憶する。
【0066】次いで、この2つの値から(DA1+DA
2)/2を計算してこれを出力し、図8に示すセンタの
位置Z4付近に移動してフォーカスエラー信号FEとト
ラッキングエラー信号TEの各オフセットを調整する。
なお、オフセットの調整は、フォーカスエラー信号FE
とトラッキングエラー信号TEと、A、B、C、D、
E、Fそれぞれの電圧を測定し、この各電圧が基準電圧
になるように予めROM11dに書き込まれているオフ
セット値をD/A変換器35を介して出力することによ
り行う。なお、図8に示す例では、位置Z4の電圧は多
少本来のオフセットに対して戻り光成分を持つが、許容
される範囲である。
【0067】次に、第2〜第5動作例におけるオフセッ
ト調整を説明する。なお、第2〜第5動作例においてデ
ィスクが無い場合の動作は第1の動作例と同一であるの
で説明を省略する。先ず、第2の動作例では、ディスク
が有る場合には第1の動作例と同様に、初期位置が図8
に示す位置Z0より左側すなわちディスク面から遠い位
置に有るとしてドライブ電圧をサーボ回路内の図示省略
のD/A変換器にてフォーカス電流を増加する毎にトラ
ッキングエラー信号TEの電圧を順次取り込み、また、
図8に示すように第1のピークであるディスク表面を所
定の閾値で検出すると、この検出時のサーボ回路内のD
/A変換器の電圧DA1を記憶し、次いで第2のピーク
であるデータ記録面(ディスク表面に近い方の記録層)
を所定の閾値で検出するとこの検出時のサーボ回路内の
D/A変換器の電圧DA2を記憶する。
【0068】この第2動作例では、この2つの値から図
8に示す2つ目のピークよりデータ記録面に近い位置に
所定のオフセット、例えばDA2+(DA2−DA1)
/2を印加して位置Z5に移動し、位置Z5においてフ
ォーカスエラー信号FEとトラッキングエラー信号TE
と、A、B、C、D、E、Fの各オフセットを調整す
る。なお、図8に示す位置Z5まで移動させるまでの時
間と電流が増加するが、絶対に結像しない位置のため正
確なオフセットが測定できる。
【0069】第3動作例では、ディスクが有る場合には
初期位置が図8に示す位置Z0、Z1、Z2のどの位置
にあるかわからないとして、フォーカス電流を増加する
毎にトラッキングエラー信号TEの電圧を順次取り込
み、データ記録面を所定の閾値で検出し、その位置のD
A値をDA1とするとデータ記録面よりディスクに近い
位置に所定のオフセットa(aは−定値)を加算(=D
A1+a)して位置Z5に移動し、この位置Z5におい
て各オフセットを調整する。
【0070】第4動作例では、先ず、第3動作例と同様
に、ディスクが有る場合には初期位置が図8に示す位置
Z0、Z1、Z2のどの位置にあるかわからないとし
て、フォーカス電流を増加する毎にトラッキングエラー
信号TEの電圧を順次取り込む。そして、この第4動作
例では、データ記録面を所定の閾値で検出するとデータ
記録面より遠い位置(DA1)に所定のオフセット(−
a)を加算(=DA1−a)して位置Z4に移動し、こ
の位置Z4において各オフセットを調整する。
【0071】第5動作例では、先ず、第3及び第4動作
例と同様に、ディスクが有る場合には初期位置が図8に
示す位置Z0、Z1、Z2のどの位置にあるかわからな
いとし、フォーカス電流を徐々に増加させてトラッキン
グエラー信号TEの電圧を順次取り込む。そしてこの第
5動作例では、フォーカスエラー信号FEのSカーブの
中心でサーボをかけるためにデータ記録面を所定の閾値
で検出するとフォーカスサーボをオンにする。そして、
フォーカスエラー信号FEのSカーブの中心に位置決め
するとこの位置におけるドライブ電圧のD/A値の平均
値DA1を求める。次いで、フォーカスサーボをオフに
してデータ記録面から遠い位置Z4又は近い位置Z5に
移動し(=DA1−a,又は=DA1+a)、この位置
Z4又はZ5において各オフセットを調整する。
【0072】したがって、上記第1〜第5動作例によれ
ば、ディスク表面ではないデータ記録面から遠い位置Z
4又は近い位置Z5に移動してフォーカスエラー信号F
Eとトラッキングエラー信号TE、その他A、B、C、
D、E、Fの各オフセットを調整するので、正確なトラ
ッキングエラー信号やフォーカスエラー信号を得ること
ができ、したがって、再生時や書き込み時に最良のデー
タ信号を得ることができる。
【0073】なお、上記調整動作ではレーザパワーを一
定にして説明したが、図8に示すように所定タイプのデ
ィスクの場合、ROM領域の再生時には0.25mW、
PC領域の再生時、記録時にはそれぞれ0.5mW、5
mWのようにレーザパワーが変化する毎にオフセットが
変化するので、レーザパワーが変化する毎にオフセット
を調整するようにしてもよい。
【0074】次に第6動作例を説明する。ところで、図
8においてフォーカスエラー信号FEとトラッキングエ
ラー信号TEを除く他の検出用信号A〜Fは全て、不要
なオフセットが本来あるべきオフセットより+方向に加
わっているので、最小値が所望のオフセットとなる。な
お、信号A〜Fが反転されている回路では、不要なオフ
セットが本来あるべきオフセットより−方向に加わって
いるので最大値が所望のオフセットとなり、換言すれば
この最小値又は最大値はレーザダイオードLDからその
センサに戻る光が最も少ないときの値である。
【0075】第6動作例において、先ず、ディスクが無
い場合の動作は第1〜第5動作例と同一であるので説明
を省略する。ディスクが有る場合には図8に示す位置Z
0〜Z5のどの位置にあるかわからないとして、フォー
カスサーボをオフにした状態でフォーカス電流を直線状
に増加した後直線状に減少する三角波形で光ピックアッ
プ2が位置Z0〜Z5の範囲を往復するように制御し、
この間の信号A〜F、TE、FE或いは回路は図示しな
いがA+C、B+D等を一定のサンプリング周期で、位
置Z0〜Z5の範囲の均等な位置の数カ所から数十カ所
分だけA/D変換器11aを取り込んで測定する。
【0076】そして、ブロック4のモータドライバを制
御するサーボ回路内の図示省略のD/A変換器で直線状
の電流を0、20、40、60、80、100、12
0、140、160、180mAの10か所で出力し、
それぞれの電流値の位置で例えば0mAでA、B、C、
D、E、F、TE、FEなどを短い時間の中でA/D変
換し、A1、B1、C1、D1、E1、F1、TE1、
FE1を1ブロックとしてRAMに記憶し、次に20m
Aにし、同様にA2、B2、C2、D2、E2、F2、
TE2、FE2を2ブロックとしてRAMに記憶し、こ
れを繰り返して180mAまで記憶し、この記憶値より
それぞれのブロックの中からA、B、C、D、E、Fの
全ての値が最小となるブロック1つを比較して抽出し、
これをA、B、C、D、E、F、TE、FEの目的のオ
フセットとする。このそれぞれのA、B、C、D、E、
F、TE、FEの値に対応し、その値を所定の基準電圧
になるように、予めROMに書き込まれたテーブルによ
って決められているD/A値をそれぞれに対して出力す
ることで行われる。
【0077】したがって、この第6動作例では、レーザ
ダイオードLDからそのセンサに戻る光が最も少ないと
きの値を用いてオフセットを調整するので、正確なトラ
ッキングエラー信号やフォーカスエラー信号を得ること
ができ、したがって、再生時や書き込み時に最良のデー
タ信号を得ることができる。
【0078】なお、ここで言うオフセットとは、光ピッ
クアップ2内の光センサ自身のオフセットと、図2に示
すような測定回路までの回路のオフセットと、光ピック
アップ2内においてレーザダイオードLDからの不要な
戻り光である迷光としてのオフセットを含む。
【0079】次に第7動作例を説明する。上記第1〜第
6動作例では光ピックアップ2をフォーカス方向に移動
させるので、自重によるオフセットにより光ピックアッ
プ2がディスク1に衝突して光ピックアップ2やディス
ク1に傷を付けるおそれがある。また、設計上図8に示
す位置Z6においてデータ記録面に結像するが、光ピッ
クアップ2の自重により、図1に示すように光ピックア
ップ2がディスク1の下に位置する状態ではディスク1
から遠い方の位置Z0が結像位置になり、他方、ポータ
ブルな装置が逆に置かれた状態ではディスク1から近い
位置Z7が結像位置になる。したがって、前者の場合
(位置Z0で結像)には問題はないが、後者の場合(位
置Z7で結像)には上記衝突の問題が発生する。
【0080】そこで、第7動作例ではレーザパワーをオ
フ又は通常の再生パワーより小さくしてオフセットを調
整することにより上記衝突の問題を防止するようにして
いる。具体的な動作を説明すると、ディスク検出信号に
かかわらず光ピックアップ2を初期位置に固定してレー
ザパワーを最小値、ディスク1のROM領域を再生する
際の0.25mWの5分の1の0.05mWまたはオフ
に設定し、信号A〜F、TE、FE或いはA+C、B+
D等を一定のサンプリング周期で数十回繰り返してA/
D変換器11aを取り込んで測定する。
【0081】そして、この測定値の平均値を各信号につ
いて算出し、フォーカスエラー信号FEとトラッキング
エラー信号TEの各電圧が基準電圧になるように予めR
OM11dに書き込まれているオフセット値をマイコン
データI/F36を介して信号A〜F、TE、FE用の
オフセット信号FOFS、TOFSとして出力する。
【0082】なお、ここで言うオフセットとは、前述し
たように光ピックアップ2内の光センサ自身のオフセッ
トと、図2に示すような測定回路までの回路のオフセッ
トと、光ピックアップ2内においてレーザダイオードL
Dからの不要な戻り光である迷光としてのオフセットを
含むので、この第2動作例では迷光としてのオフセット
は測定できないが、他の2つのオフセットは光ピックア
ップ2の方向にかかわらず安定して測定することができ
る。また、迷光に対してオフセットが十分大きい光ピッ
クアップ2では、他の2つのオフセットを補正すればよ
い場合もある。更に、この方法は安定しているので、第
1〜第6動作例に比べて測定誤差がなく、精度を向上さ
せることができる場合もあり、また、測定時間が大幅に
短く、更にディスク検出信号を判定する必要もない。
【0083】次に、図9及び図10を参照して第8動作
例を説明する。先ず、図9に示すようにレーザパワーが
異なる場合には上記各検出信号A〜F、A+C−B−D
(FE)、E−F(TE)のレベルが異なり、また、式
(1)に示すようにトラッキングエラー信号TEはxの
関数(b1−b2)xである迷光成分と定数(c1−c
2)を有する。なお、図10に示すように式(1)に示
すb項はレーザパワーxに比例し、また、c項はレーザ
パワーxにかかわらず一定である。
【0084】そして、先ず、TOC領域を再生する場合
にフォーカスコイルに電流を流さない状態を初期位置と
し、また、レーザパワーxを0.25mW(=A)に設
定し、この状態でトラッキングオフセットZ1を測定し
て記憶する。
【0085】
【数1】 E−F=(b1−b2)A+c1−c2 =Z1(測定値)
【0086】次に、データ領域を再生する場合にレーザ
パワーxを0.5mW(=B)に設定し、この状態でト
ラッキングオフセットZ2を測定して記憶する。
【0087】
【数2】 E−F=(b1−b2)B+c1−c2 =Z2(測定値) この2つの連立方程式から b1−b2=(Z1−Z2)/(A−B) c1−c2=(AZ2−BZ1)/(A−B) となり、この式により、
【0088】とすることができる。したがって、レーザ
パワーxが変更される場合には、この上記値Z1、Z2
を測定することによりトラッキングオフセットを計算す
ることができる。なお、このオフセットを調整する場合
にはオフセット値が基準値になるように、予めROM1
1dに書き込まれているテーブルのオフセット値を出力
する。
【0089】次に、フォーカスエラー信号FEのオフセ
ットを調整する場合について説明する。先ず、トラッキ
ングエラー信号TEと同様に
【0090】
【数3】A=axsin ωt+b1x+c1 B=axsin (ωt+π)+b2x+c2 C=axsin ωt+b3x+c3 D=axsin (ωt+π)+b4x+c4 A+C−B−D=4axsin ωt+(b1+b3−b2
−b4)x+c1+c3−c2−c4
【0091】とする。先ず、TOC領域を再生する場合
にフォーカスコイルに電流を流さない状態を初期位置と
し、また、レーザパワーxを0.25mW(=A)に設
定し、この状態でフォーカスオフセットZ1を測定して
記憶する。
【0092】
【数4】
【0093】次に、データ領域を再生する場合にレーザ
パワーxを0.5mW(=B)に設定し、この状態でフ
ォーカスオフセットZ2を測定して記憶する。
【0094】
【数5】 この2つの連立方程式から b1+b3−b2−b4=(Z1−Z2)/(A−B) c1+c3−c2−c4=(AZ2−BZ1)/(A−B) となり、この式により、 A+C−B−D=(b1+b3−b2−b4)x +c1+c3−c2−c4 =(Z1−Z2)x/(A−B) +(AZ2−BZ1)/(A−B)
【0095】とすることができる。したがって、レーザ
パワーxが変更される場合には、この上記値Z1、Z2
を測定することによりフォーカスオフセットを計算する
ことができる。なお、このオフセットを調整する場合に
はオフセット値が基準値になるように、予めROM11
dに書き込まれているテーブルのオフセット値を出力す
る。
【0096】次に、第9動作例について説明する。先
ず、トラッキングオフセットを調整する場合にはフォー
カスコイルに電流を流さない状態を初期位置とし、ま
た、レーザパワーをオフ(x=0)にし、この状態でト
ラッキングオフセットZ1を測定して記憶する。
【0097】
【数6】 E−F=c1−c2 =Z1(測定値)
【0098】次に、データ領域を再生する場合にレーザ
パワーxを0.5mW(=B)に設定し、この状態でト
ラッキングオフセットZ2を測定して記憶する。
【0099】
【数7】 E−F=(b1−b2)B+c1−c2 =Z2(測定値) この2つの連立方程式から b1−b2=(Z2−Z1)/B c1−c2=Z1 となり、この式により、 E−F=(b1−b2)x+c1−c2 =(Z2−Z1)x/B+Z1
【0100】とすることができる。したがって、レーザ
パワーxが変更される場合には、この上記値Z1、Z2
を測定することによりトラッキングオフセットを計算す
ることができる。
【0101】次に、第9動作例においてフォーカスオフ
セットを調整する動作を説明する。フォーカスコイルに
電流を流さない状態を初期位置とし、また、レーザパワ
ーをオフ(x=0)にし、この状態でフォーカスZ1を
測定して記憶する。
【0102】
【数8】 A+C−B−D=c1+c3−c2−c4 =Z1(測定値)
【0103】次に、データ領域を再生する場合にレーザ
パワーxを0.5mW(=B)に設定し、この状態でフ
ォーカスオフセットZ2を測定して記憶する。
【0104】
【数9】 この2つの連立方程式から b1+b3−b2−b4=(Z1−Z2)/B c1+c3−c2−c4=Z1 となり、この式により、
【0105】とすることができる。したがって、レーザ
パワーxが変更される場合には、この上記値Z1、Z2
を測定することによりフォーカスオフセットを計算する
ことができる。なお、オフセットを調整する場合には、
オフセット値が基準値になるように、予めROM11d
に書き込まれているテーブルのオフセット値を出力す
る。
【0106】なお、上記第1〜第9動作例では、フォー
カスエラー信号FE(=A+C−B−D)、トラッキン
グエラー信号TE(=E−F)を検出することによりフ
ォーカスオフセットとトラッキングオフセットを調整し
た場合について説明したが、8つの信号A〜F、TE、
FEのどれを用いてもよく、また、A+C、B+Dの和
信号のように組み合わせた信号を用いてもよい。また、
オフセット調整は、予めROM11dに書き込まれてい
るテーブルを用いる代わりに追い込み調整で行うように
してもよい。
【0107】また、第8及び第9の動作例では、レーザ
パワーxを0mW(オフ)、0.25mW(TOC領域
の再生時)、0.5mW(データ領域の再生時)に設定
したことによりPC領域の記録時の5mW等に設定しな
くてもオフセットが調整でき、通常5mWを出してオフ
セット調整する方法で必要なデータを消去してしまうよ
うな危険もなく、短時間で測定が終了するメリットもあ
る。また、上記演算式は一例であって、簡略化してもよ
く、また、演算する代わりにテーブルを切り換えて用い
るようにしてもよい。また、オフセット、バランス、ゲ
イン調整などにおいて、例えば温度などの変化に対する
係数や演算式を予めメモリに記憶しておいて、対応する
ものを読み出して、演算するなどして調整量を補正する
ようにすれば、毎回サーボ制御をオフにして測定するこ
とを省略することができる。
【0108】上記第1実施例では光ディスク記録/再生
装置自体又は光記録媒体の物理的状態を検出する第1検
出手段として、温度センサを用いているが、これに代え
て又はこれに加えて次の項目について測定・検出するよ
うにしてもよい。 (1)湿度変化 (2)電源電圧変化 (3)衝撃
による物理的変化 (4)ディスクの内外周での回転
数の差異から生じる共振状態の変化 (5)ディスク
の偏心量、面振れ量の変化 (6)ディスク上の位置
差による光学特性の変化 (7)スピンドルモータの
回転数の変動 (8)スピンドルモータの起動回数
(9)アクチュエータによる光ピックアップの移動回
数又は移動距離
【0109】図1は再生時における最適化処理の手法を
示しているが、記録時においても記録情報を一旦DRA
M13に格納してから読み出してブロック10からプリ
アンプ9へ送るので、1つの層について書き込み中に他
の層の最適化処理を実行することが再生時と同様に可能
である。なお、図2のブロック図は記録と再生の双方の
機能を有しているが、一方のみを有する装置にも本発明
が適用されることは明らかである。さらに、上記例で
は、光ディスク1が記録層を2層有する場合について説
明したが、3層以上の多層構造のディスクにおいても、
本発明は適用可能である。また、上記実施の形態は再生
時について説明したが、記録可能なディスクに対して
は、図1と同様に起動時に最的化処理を行うことが可能
な他、記録時の時間軸圧縮におけるメモリ手段のデータ
残量に応じて、温度などの物理的状態を検出した結果、
あるいは前記光ディスク再生装置自体に電源が投入され
た後の経過時間を計測した結果、あるいは再生されたデ
ータについてエラー訂正処理を行うエラー訂正手段にお
いて発生するエラー信号のカウント結果から最適化処理
が必要か否かを判断し、最適化処理が必要であると判断
されたときは、光ヘッドが待機状態で各記録層、すなわ
ち現在書込みを実行している記録層と他の記録層につい
て図11と同様に最適化処理を実行するようにすること
もできる。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように本発明の一つの態様
では、少なくとも光ディスク再生装置の起動後あるいは
前記光記録媒体の装填後に全層についての最適化処理を
行うのではなく、再生を行う層についてまず最適化処理
を行い、その再生データを一旦メモリ手段に格納した
後、これを読み出して再生を実行中に他の層についての
サーボ制御の最適化処理、すなわちトラッキングエラー
信号及びフォーカスエラー信号のオフセット、バラン
ス、ゲインの少なくとも一つについて再調整を実行する
ようにしたので、起動時(ディスクの交換・装填時を含
む)の待ち時間が少なくてすむ。また光ディスク再生装
置自体又は光記録媒体の物理的状態を検出し、検出され
た物理的状態に応じて、光ヘッドが光ディスクに対して
読み出し中でない待機状態のときに、サーボ制御手段に
おける制御を最適化するよう再調整する態様では、物理
的状態の急激な変化が再生中に生じても、音声、画像等
の記録、再生を中断することなく、最適化を実行するこ
とができ、したがってその後安定した再生を継続するこ
とができる。
【0111】また、光ディスク再生装置自体に電源が投
入された後の経過時間を計測し、計測された経過時間に
応じて、光ヘッドが光ディスクに対して待機状態のとき
に、サーボ制御手段における制御を最適化するよう再調
整する態様では、物理的状態の急激な変化が再生中に生
じても、音声、画像等の再生を中断することなく、最適
化を実行することができ、したがってその後安定した再
生を継続することができる。
【0112】また、エラー訂正手段において発生するエ
ラー信号をカウントし、カウントされた前記エラー信号
数に応じて、光ヘッドが光ディスクに対して待機状態の
ときに、サーボ制御手段における制御を最適化するよう
再調整する態様では、物理的状態の急激な変化その他の
好ましくない現象が再生中に生じても、音声、画像等の
記録、再生を中断することなく、最適化を実行すること
ができ、したがってその後安定した再生を継続すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク再生装置における起動時の
最適化処理を実現するための制御手順を示すフローチャ
ートである。
【図2】本発明の光ディスク再生装置の第1実施例とし
てを示すブロック図である。
【図3】図2中のプリアンプを示すブロック図である。
【図4】トラックジャンプを示す説明図である。
【図5】トラッキングエラー信号のオフセットやバラン
スを調整する場合の動作を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図6】他の動作例におけるトラックジャンプを示す説
明図である。
【図7】他の動作例におけるトラッキングエラー信号の
オフセットやバランスを調整する場合の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図8】フォーカス電流と反射光量の関係を示す説明図
である。
【図9】レーザパワーと各種検出信号レベルの関係を示
す説明図である。
【図10】検出信号における定数項とパワー変化による
変数項を示す説明図である。
【図11】本発明の光ディスク再生装置における通常再
生時の最適化処理を実現するための制御手順を示すフロ
ーチャートである。
【図12】図1及び図11のフローチャートによる制御
の一つの態様を示すタイミングチャートである。
【図13】図1及び図11のフローチャートによる制御
の他の態様を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク 2 光ピックアップ(光ヘッド) 3 スピンドルモータ 4 モータドライバ/トラッキング・フォーカス制御回
路(プリアンプ9及びブロック10と共にサーボ制御手
段を構成する) 9 プリアンプ 10 可変速コントローラ/メモリコントローラ/EF
M変復調/エラー訂正/サーボ回路ブロック(エラー訂
正手段) 11 マイコン(待機状態とする手段、記録層判断手
段、最適化手段、制御手段、待機状態検出手段、比較手
段、第2制御手段、時間計測手段、計数手段、制御・警
報手段) 13 DRAM(メモリ手段) 14 圧縮伸長制御手段(時間軸変更手段) 16 入力手段 18 表示手段 20 温度センサ(物理的状態検出手段) 21 情報再生信号出力回路 21a EFMENV検出回路 22 レーザパワー制御回路 29 極性切換え回路 30 ピークホールド回路 31A〜31F,33F,33T 加算器 32F,32T 演算器 36 マイコンデータI/F

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状の光記録媒体の第1層と第2
    層を含む複数の記録層に記録された情報を再生する光デ
    ィスク再生装置であって、再生データを一時的に保持す
    るメモリ手段と、前記光ディスクからの読み出し時には
    前記光ヘッドからの読み出しデータを前記メモリ手段へ
    書き込む速度より遅い速度で前記メモリ手段からデータ
    を読み出す時間軸変更手段と、前記光ヘッドのトラッキ
    ング制御及び/又は前記光ヘッドのフォーカス制御を行
    うサーボ制御手段と、前記光ヘッドが前記光ディスクに
    対して読み出し動作を行っていないときにこれを待機状
    態とする手段とを有するものにおいて、 前記サーボ制御手段における制御を前記複数の記録層の
    各記録層について最適化し得る最適化手段と、 前記複数の記録層のいずれの記録層からの情報再生が求
    められているかを判断する記録層判断手段と、 前記第1層について情報の再生が求められたときは、前
    記第1層について前記最適化手段による最適化処理を行
    い、前記第1層から所定量の情報の読み出しを行って前
    記メモリ手段に記憶し、前記メモリ手段に第1の所定量
    以上の情報が記憶されているときは、、前記光ヘッドを
    前記待機状態として前記メモリ手段から情報を読み出し
    て再生動作を行うとともに、前記第2層について前記最
    適化手段による最適化処理を行わせるよう制御し、前記
    メモリ手段の記憶情報量が第2の所定量より少なくなっ
    たときは、前記第1層から所定量の情報の読み出しを行
    って前記メモリ手段に記憶し、前記第2層について情報
    の再生が求められたときは、前記第2層について前記最
    適化手段による最適化処理を行い、前記第2層から所定
    量の情報の読み出しを行って前記メモリ手段に記憶し、
    前記メモリ手段に第1の所定量以上の情報が記憶されて
    いるときは、前記光ヘッドを前記待機状態として前記メ
    モリ手段から情報を読み出して再生動作を行うととも
    に、前記第2層以外の記録層について前記最適化手段に
    よる最適化処理を行わせるよう制御し、前記メモリ手段
    の記憶情報量が第2の所定量より少なくなったときは、
    前記第2層から所定量の情報の読み出しを行って前記メ
    モリ手段に記憶するよう、少なくとも前記光ディスク再
    生装置の起動後あるいは前記光記録媒体の装填後に制御
    する制御手段とを、 有することを特徴とする光ディスク再生装置。
  2. 【請求項2】 ディスク状の光記録媒体の第1層と第2
    層を含む複数の記録層に記録された情報を再生する光デ
    ィスク再生装置であって、再生データを一時的に保持す
    るメモリ手段と、前記光ディスクからの読み出し時には
    前記光ヘッドからの読み出しデータを前記メモリ手段へ
    書き込む速度より遅い速度で前記メモリ手段からデータ
    を読み出す時間軸変更手段と、前記光ヘッドのトラッキ
    ング制御及び/又は前記光ヘッドのフォーカス制御を行
    うサーボ制御手段と、前記光ヘッドが前記光ディスクに
    対して読み出し動作を行っていないときにこれを待機状
    態とする手段とを有するものにおいて、 前記サーボ制御手段における制御を前記複数の記録層の
    各記録層について最適化し得る最適化手段と、 前記複数の記録層のいずれの記録層からの情報再生が求
    められているかを判断する記録層判断手段と、 前記光ヘッドが前記光ディスクのいずれの記録層に対し
    て読み出し中であるか又は前記待機状態であるかを検出
    する待機状態検出手段と、 前記第1層について情報の再生が求められたときは、前
    記第1層について前記最適化手段による最適化処理を行
    い、前記第1層から所定量の情報の読み出しを行って前
    記メモリ手段に記憶し、前記メモリ手段から情報を読み
    出して再生動作を行うとともに、前記第1層について前
    記待機状態のときに前記第2層について前記最適化手段
    による最適化処理を行わせるよう制御し、前記第2層に
    ついて情報の再生が求められたときは、前記第2層につ
    いて前記最適化手段による最適化処理を行い、前記第2
    層から所定量の情報の読み出しを行って前記メモリ手段
    に記憶し、前記メモリ手段から情報を読み出して再生動
    作を行うとともに、前記第2層について前記待機状態の
    ときに前記第1層について前記最適化手段による最適化
    処理を行わせるよう、少なくとも前記光ディスク再生装
    置の起動後あるいは前記光記録媒体の装填後に制御する
    制御手段とを、 有することを特徴とする光ディスク再生装置。
  3. 【請求項3】 前記光ディスク再生装置自体又は光記録
    媒体の物理的状態を検出する物理的状態検出手段と、 前記物理的状態検出手段により検出された物理的状態を
    基準値あるいは、前記物理的状態の時間的に前の値と比
    較する比較手段と、 前記比較手段及び前記待機状態検出手段に応答し、検出
    された前記物理的状態が前記基準値を超えるかあるい
    は、前記物理的状態の時間的に前の値に対して所定値以
    上の差を有することとなったときは、前記光ヘッドが前
    記待機状態のときに、前記サーボ制御手段における制御
    を前記各記録層について最適化すべく前記最適化手段を
    制御する第2制御手段とを、 更に有する請求項2記載の光ディスク再生装置。
  4. 【請求項4】 前記光ディスク再生装置自体に電源が投
    入された後の経過時間を計測する時間計測手段と、 前記時間計測手段により計測された経過時間を基準値と
    比較する比較手段と、 前記比較手段及び前記待機状態検出手段に応答し、計測
    された前記経過時間が前記基準値を超えたときは、前記
    光ヘッドが前記待機状態のときに、前記サーボ制御手段
    における制御を前記各記録層について最適化すべく前記
    最適化手段を制御する第2制御手段とを、 更に有する請求項2記載の光ディスク再生装置。
  5. 【請求項5】 再生されたデータについてエラー訂正処
    理を行うエラー訂正手段と、 前記エラー訂正手段において発生するエラー信号数をカ
    ウントする計数手段と、 前記計数手段によりカウントされた前記エラー信号数を
    基準値と比較する比較手段と、 前記比較手段及び前記待機状態検出手段に応答し、カウ
    ントされた前記エラー信号数が前記基準値を超えたとき
    は、前記光ヘッドが前記待機状態のときに、前記サーボ
    制御手段における制御を前記各記録層について最適化す
    べく前記最適化手段を制御する第2制御手段とを、 更に有する請求項2記載の光ディスク再生装置。
  6. 【請求項6】 前記最適化手段による最適化処理が行わ
    れた後、カウントされたエラー信号数が前記基準値を超
    えることとなったデータブロックを再度読み出すよう制
    御する制御手段と、 再度読み出されたデータにおけるエラー信号数が前記基
    準値を超えたときは、その後の最適化処理を中止するよ
    う制御するとともにアラームを発するよう制御する制御
    ・警報手段とを更に有する請求項5記載の光ディスク再
    生装置。
  7. 【請求項7】 ディスク状の光記録媒体の第1層と第2
    層を含む複数の記録層に記録された情報を再生する光デ
    ィスク再生装置であって、再生データを一時的に保持す
    るメモリ手段と、前記光ディスクからの読み出し時には
    前記光ヘッドからの読み出しデータを前記メモリ手段へ
    書き込む速度より遅い速度で前記メモリ手段からデータ
    を読み出す時間軸変更手段と、前記光ヘッドのトラッキ
    ング制御及び/又は前記光ヘッドのフォーカス制御を行
    うサーボ制御手段と、前記光ヘッドが前記光ディスクに
    対して読み出し動作を行っていないときにこれを待機状
    態とする手段とを有する光ディスク再生装置のサーボ制
    御の最適化方法であって、少なくとも前記光ディスク再
    生装置の起動後あるいは前記光記録媒体の装填後に、 前記複数の記録層のいずれの記録層からの情報再生が求
    められているかを判断するステップと、 前記第1層について情報の再生が求められたときは、前
    記第1層についてサーボ制御の最適化処理を実行するス
    テップと、 前記第1層から所定量の情報の読み出しを行って前記メ
    モリ手段に記憶するステップと、 前記メモリ手段に第1の所定量以上の情報が記憶されて
    いるときは、前記光ヘッドを前記待機状態として前記メ
    モリ手段から情報を読み出して再生動作を行うととも
    に、前記第2層について前記最適化処理を実行するステ
    ップと、 前記メモリ手段の記憶情報量が第2の所定量より少なく
    なったときは、前記第1層からの情報の読み出しを行っ
    て前記メモリ手段に記憶するステップと、 前記第2層について情報の再生が求められたときは、前
    記第2層について前記最適化処理を実行するステップ
    と、 前記第2層から所定量の情報の読み出しを行って前記メ
    モリ手段に記憶するステップと、 前記メモリ手段に第1の所定量以上の情報が記憶されて
    いるときは、前記光ヘッドを前記待機状態として前記メ
    モリ手段から情報を読み出して再生動作を行うととも
    に、前記第2層以外の記録層について前記最適化処理を
    実行するステップと、 前記メモリ手段の記憶情報量が第2の所定量より少なく
    なったときは、前記第2層から所定量の情報の読み出し
    を行って前記メモリ手段に記憶するステップとを、 有する光ディスク再生装置のサーボ制御の最適化方法。
  8. 【請求項8】 前記光ディスク再生装置自体又は光記録
    媒体の物理的状態を検出した結果、あるいは前記光ディ
    スク再生装置自体に電源が投入された後の経過時間を計
    測した結果、あるいは再生されたデータについてエラー
    訂正処理を行うエラー訂正手段において発生するエラー
    信号のカウント結果から前記最適化処理が必要か否かを
    判断するステップと、 前記最適化処理が必要であると判断されたときは、前記
    待機状態で前記各記録層について前記最適化処理を実行
    するステップとを、 更に有する請求項7記載の光ディスク再生装置のサーボ
    制御の最適化方法。
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