JPH09147000A - Cad装置及び図面作成方法 - Google Patents

Cad装置及び図面作成方法

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JPH09147000A
JPH09147000A JP7305802A JP30580295A JPH09147000A JP H09147000 A JPH09147000 A JP H09147000A JP 7305802 A JP7305802 A JP 7305802A JP 30580295 A JP30580295 A JP 30580295A JP H09147000 A JPH09147000 A JP H09147000A
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JP
Japan
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candidate
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candidates
dimension line
dimension
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JP7305802A
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English (en)
Inventor
Naoko Suzuki
菜穂子 鈴木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寸法線を容易に入力するCAD装置及び図面
作成方法を提供する。 【解決手段】 操作、命令、数値などの各種情報を入力
するための入力手段1と、一又は二以上の要素を含む図
を表示するための表示画面2と、寸法線を付加すべき前
記要素を指定する指定手段3と、前記指定された要素に
対応する種類の寸法線を候補として選定する選定手段4
と、前記選定された候補を表示する候補表示手段5と、
前記候補を選択するための選択手段6と、を設ける。候
補表示手段5は、選定された複数の候補を、順次、切替
表示し、及び、選定された複数の前記各候補を、前記表
示画面上の所定の表示領域に一覧表示するように構成さ
れる。また、前記候補の表示について、前記切替表示又
は前記一覧表示を変更するための変更手段7を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寸法線を容易に入
力するCAD装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、CAD装置の普及がめざましい。
CAD(Computer Aided Disig
n)装置は、コンピュータを用いた図面の作成支援装置
で、典型的には、マウスなどのポインティングデバイス
やキーボードなどの入力装置を用いる。そして、CAD
装置では、図形の種類、サイズ、配置する位置などを表
示画面上で順次選択したり、一定の処理を行うコマンド
を入力することにより、作図を行う。このCAD装置は
設計分野をはじめとする各分野で作図支援ツールとして
利用されている。
【0003】ところで、すべての分野において、製図を
行う上で寸法線を記入する作業は必要不可欠なものであ
る。寸法線について、従来のCAD装置では、種類ごと
に異なった呼び出しコマンドが存在するか、各種寸法線
の一覧表示メニューから選択していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術では、個々の寸法線ごとに用いる寸法線
の種類を判断し、対応するコマンドを入力したり、多種
類のなかからのメニュー選択をやり直す必要があった。
このため、作業効率の向上が困難であった。
【0005】例えば、水平方向の寸法線を描いた後に直
径寸法を描き、さらに平行方向の寸法線を描く場合だけ
でもコマンドを3度入力する必要がある。特に、設計分
野では、1枚の図面に多数の寸法線を記入する必要があ
り、その都度コマンドを入力し直して作業を進めていく
ことは大きな負担となる。
【0006】機械製図を例にとれば、水平方向、垂直方
向、面取り部、直径、半径、角度など10種類前後もの
寸法線が存在する。そして、これら10種類前後の寸法
線を、寸法を記入する箇所により使い分け、対応するコ
マンド入力やメニュー選択を繰り返すことは、大きな負
担となる。このような寸法線に係る作業所要時間は、全
作図作業のうち2割前後にあたるのが現状である。
【0007】本発明は、上記のような先行技術の問題点
を解決するために提案されたもので、その目的は、寸法
線を容易に入力するCAD装置及び図面作成方法を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1のCAD装置は、一又は二以上の要素を含
む図を表示するための表示画面と、寸法線を付加すべき
前記要素を指定する指定手段と、前記指定された要素に
対応する種類の寸法線を候補として選定する選定手段
と、前記選定された候補を表示する候補表示手段と、前
記候補を選択するための選択手段と、を有することを特
徴とする。
【0009】請求項10の図面作成方法は、請求項1の
発明を方法の観点から把握したものであって、一又は二
以上の要素を含む図を表示するための表示画面と、寸法
線を付加すべき前記要素を指定する指定処理と、前記指
定された要素に対応する種類の寸法線を候補として選定
する選定処理と、前記選定された候補を表示する候補表
示処理と、前記候補を選択するための選択処理と、を含
むことを特徴とする。
【0010】請求項1、10の発明では、多種類の寸法
線から、指定した要素に対応する種類の寸法線が選定さ
れるので、寸法線の種類を指定する労力が軽減される。
【0011】請求項2の発明は、請求項1記載のCAD
装置において、前記選定手段は、前記指定された要素の
種類に基づいて、前記候補を選定するように構成された
ことを特徴とする。
【0012】請求項2の発明では、円弧か直線かなど、
要素の種類固有の候補を判断/指定する労力が軽減され
る。
【0013】請求項3の発明は、請求項1記載のCAD
装置において、前記選定手段は、前記指定された要素の
数に基づいて前記候補を選定するように構成されたこと
を特徴とする。
【0014】請求項3の発明では、要素の数に対応する
候補を判断/指定する労力が軽減される。
【0015】請求項4の発明は、請求項1記載のCAD
装置において、前記選定手段は、前記指定された要素間
の角度関係に基づいて前記候補を選定するように構成さ
れたことを特徴とする。
【0016】請求項4の発明では、平行か否かなど、要
素間の角度関係に対応する候補を判断/指定する労力が
軽減される。
【0017】請求項5の発明は、請求項1記載のCAD
装置において、前記候補表示手段は、選定された複数の
候補を、順次、切替表示するように構成されたことを特
徴とする。
【0018】請求項5の発明では、選定された候補が複
数ある場合、マウスのボタンのクリックやキーボードの
特定のキーの押し下げなど、所定の操作ごとに各候補が
順次切り替えて表示される。このため、各候補の寸法線
の実際の形状を容易に視認できる。
【0019】請求項6の発明は、請求項5記載のCAD
装置において、前記表示画面上に表示されるカーソルに
対応するポインティングデバイスを有し、前記候補表示
手段は、前記選定された複数の候補の表示に際し、前記
指定された各要素と前記カーソルとの位置関係に基づい
て、前記各候補を、順次、切替表示するように構成され
たことを特徴とする。
【0020】請求項6の発明では、選定された候補が複
数の場合、ポインティングデバイスの操作によって容易
に切替表示を行えるので、候補の確認/選択の作業が容
易になる。
【0021】請求項7の発明は、請求項1記載のCAD
装置において、前記候補表示手段は、前記選定された複
数の前記各候補を、前記表示画面上の所定の表示領域に
一覧表示するように構成されたことを特徴とする。
【0022】請求項7の発明では、選定された寸法線の
候補が複数の場合、各寸法線を名称や形状などで一覧表
示するので、候補の確認/選択の作業が容易になる。
【0023】請求項8の発明は、請求項7記載のCAD
装置において、前記表示画面上に表示されるカーソルに
対応するポインティングデバイスを有し、前記所定の表
示領域は、前記カーソルの近傍であることを特徴とす
る。
【0024】請求項8の発明では、候補の一覧表示がカ
ーソルの近傍で行われるので、カーソルによって候補を
選択する際、カーソルの移動距離が短縮され、作業効率
が向上する。
【0025】請求項9の発明は、請求項1記載のCAD
装置において、前記表示画面上に表示されるカーソルに
対応するポインティングデバイスを有し、前記候補表示
手段は、選定された複数の候補を、順次、切替表示し、
及び、前記選定された複数の前記各候補を、前記表示画
面上の所定の表示領域に一覧表示するように構成された
請求項1記載のCAD装置において、前記候補の表示の
態様を、前記切替表示及び前記一覧表示の間で変更する
ための変更手段を有することを特徴とする。
【0026】請求項9の発明では、利用者の習熟度合い
など各種事情に合わせて所望の表示態様を用いることが
できるので、作業が一層円滑となる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態(以下
「実施形態」という)について、図に従って説明する。
なお、以下の実施形態は、コンピュータをプログラムで
制御して実現されるもので、本発明の各機能に対応する
仮想的回路ブロックを想定して説明する。
【0028】(1)実施形態の構成 本実施形態は、請求項1〜9のCAD装置及びこのCA
D装置上で実行される図面作成方法(請求項10)に対
応するもので、その目的は、寸法線を容易に入力するC
AD装置及び図面作成方法を提供することである。
【0029】まず、図1は、本実施形態のCAD装置
(以下「本装置」という)の構成を表す機能ブロック図
である。本装置は、この図に示すように、操作、命令、
数値などの各種情報を入力するための入力手段1を有す
る。この入力手段1は、典型的には、キーボードと、マ
ウスなどのポインティングデバイスであるが、タッチパ
ネルやライトペンなど他の種類の入力装置を用いること
もできる。
【0030】また、本装置は、一又は二以上の要素を含
む図を表示するための表示画面2と、寸法線を付加すべ
き前記要素を指定する指定手段3と、前記指定された要
素に対応する種類の寸法線を候補として選定する選定手
段4と、前記選定された候補を表示する候補表示手段5
と、前記候補を選択するための選択手段6と、を有す
る。
【0031】なお、候補表示手段5は、選定された複数
の候補を、順次、切替表示し、及び、選定された複数の
前記各候補を、前記表示画面上の所定の表示領域に一覧
表示するように構成されている。また、本装置は、前記
候補の表示の態様を、前記切替表示及び前記一覧表示の
間で変更するための変更手段7を有する。
【0032】このような本実施形態は、一般的な構成の
コンピュータを用いて実現することができる。図2は、
本実施形態を実現するコンピュータの構成の一例を示す
図である。この図において、CRT表示装置21は表示
画面2の具体例、キーボード23、マウス22は入力手
段1の具体例であり、CPUや各種記憶装置を含む本体
25は、指定手段3、選定手段4、候補表示手段5、選
択手段6及び変更手段7の各機能を実現する。
【0033】(2)実施形態の作用 上記のような構成を有する本実施形態において、図中に
寸法線を用いる場合は、次のように行う。ここで、図3
は、本実施形態における処理手順を示すフローチャート
である。なお、これらの手順は、例えば、寸法線を用い
るためのコマンドを入力することによって開始すればよ
い。
【0034】[要素の指定処理]本実施形態のCAD装
置で寸法線を用いるには、まず、指定手段3によって、
寸法線を付加すべき要素を指定する(ステップ31)。
要素の指定は、例えばマウスのカーソルで所望の要素を
ポイントしながらマウスの所定のボタンを押すことで行
う。要素は1つでも複数でも自由に連続指定でき、要素
の指定はキーボードの所定のキーの押し下げなど所定の
動作で終了する(ステップ32)。また、要素の指定の
態様は自由で、例えば、表示画面上の所望の矩形の領域
をマウスのカーソルで指定し、その領域内の全ての要素
を一括指定してもよい。
【0035】[候補の選定処理]次に、選定手段4が、
複数種類の寸法線の中から、前記指定された要素に対応
する種類の寸法線を候補として選定する(ステップ3
3)。この選定は、具体的には、指定された要素の種
類、数、指定された要素間の角度関係に基づいて行われ
る。このため、要素の数、要素の種類(円弧か直線かな
ど)、要素間の角度関係(平行か否かなど)、に対応す
る候補を判断/指定する労力が軽減される。
【0036】ここで、図4は、本実施形態における処理
手順の一例をさらに具体的に示すフローチヤートであ
る。この図において、図中の記号A〜Iはそれぞれ異な
った種類の寸法線を示し、具体的には下記のごとくであ
る。
【0037】A:半径寸法線 B:直径寸法線 C:R面取り寸法線 D:弧長寸法線 E:C面取り寸法線 F:直線寸法線(直線寸法線には更に水平F1、垂直F
2、平行F3の分類があるとする) G:角度寸法線(角度寸法線には更に挟角G1、対頂角
G2、第1補角G3、第2補角G4の分類があるとす
る) H:連続寸法線(連続寸法線には更に水平H1、垂直H
2の分類があるとする) I:累進寸法線(累進寸法線には更に水平I1、垂直I
2、平行I3の分類があるとする) この例では、まず、指定された(ステップ1)要素のタ
イプ(種類)に基づいて候補の選定が行われる(ステッ
プ2)。すなわち、円弧の場合は円弧に関連する寸法線
である半径寸法線A、直径寸法線B、R面取り寸法線
C、弧長寸法線Dが候補として選定され、候補の表示
(ステップ8、もしくはステップ9)へ進む。一方、ス
テップ2において、指定されている要素が線分の場合は
線分に関連する寸法線に係る処理として、指定要素数に
よる選定の処理(ステップ4)へ進む。
【0038】ステップ4以降では、指定した線分の数に
基づいて対応する寸法線が選定される。すなわち、ま
ず、指定されている線分の数が1本の場合は(ステップ
4)C面取り寸法線Eを選定し(ステップ5)、数値の
補充の処理(ステップ14)へ進む。同様に、指定され
ている線分の数が2本の場合は、その2線分が平行か否
かを判断する処理(ステップ6)へ進む。また、指定さ
れている線分の数が3本以上の場合は、連続寸法線H、
累進寸法線Iを選定し、候補の表示(ステップ8、もし
くはステップ9)へ進む。
【0039】指定要素数が2本と判断されてステップ6
に進んだときは、2つの線分間の角度関係に応じて寸法
線が選定される(ステップ6、7)。すなわち、2つの
線分間に角度がある場合は直線寸法線F、角度寸法線G
を選定し、候補の表示(ステップ8、またはステップ
9)へ進む。また、2線分が平行な場合は直線寸法線G
を選定し、候補の表示と選択(ステップ12)の処理へ
進む。
【0040】図3において、ステップ2からステップ7
までが選定手段4の処理となる。
【0041】[候補表示処理と選択処理]選定された候
補は候補表示手段5によって表示され(ステップ3
4)、利用者は、選択手段6によって候補を選択する。
候補が一つの場合、選択の処理は省略してもよいが、確
認のために選択させたり、選定された候補の使用をキャ
ンセルできるようにしてもよい。次に、複数の候補を表
示する態様を説明する。
【0042】[一覧表示の例]候補の表示の第1の態様
は、最も単純で、選定された複数の各候補を、表示画面
上の所定の表示領域に一覧表示することである。
【0043】例えば、選択された寸法線の名称を一覧表
にして表示する。仮に、半径寸法線A、直径寸法線B、
R面取り寸法線C、弧長寸法線Dの4種類の寸法線が選
択された場合は、その4種類の寸法線の名称を一覧で表
示すればよい。利用者は、その一覧表の中から作成した
い寸法線の名称をマウスで選択する。すなわち、選定さ
れた寸法線の候補が複数の場合、各寸法線を名称や形状
などで一覧表示することによって、候補の確認/選択の
作業が容易になる。
【0044】例えば、図5は、選定された候補である寸
法線の名称を一覧表示している別の表示状態を示す図で
ある。なお、このような一覧表示の領域は、カーソルの
近傍とすることが望ましい。このようにすれば、候補の
一覧表示がカーソルの近傍で行われるので、カーソルに
よって候補を選択する際、カーソルの移動距離が短縮さ
れ、作業効率が向上する。
【0045】図4では、ステップ8からステップ10ま
で及びステップ12の処理は候補表示手段5の動作に対
応し、ステップ12においては表示の切替を用いて、候
補の選択が行われる。
【0046】[切替表示の例]また利用者は、変更手段
7によって、候補の表示の態様を変更することができ
る。すなわち、候補の表示の第2の態様は、選定された
複数の候補を、順次、切替表示することである。この場
合は、選定された候補が複数ある場合、マウスのボタン
のクリックやキーボードの特定のキーの押し下げなど、
所定の操作ごとに各候補が順次切り替えて表示される。
このため、各候補の寸法線の実際の形状を容易に視認で
きる。
【0047】例えば、円弧が指定されている場合、要素
のタイプ(種類)に基づく選定によって(ステップ
2)、半径寸法線A、直径寸法線B、R面取り寸法線
C、弧長寸法線Dの4種類が選択される。これらの候補
のうち、まず半径寸法線Aの形状を画面に表示する。そ
の状態でマウスをクリックするか、キーボードの特定の
キーを押すことにより直径寸法線Bの形状に切り替わ
る。もう1度同様の処理をすることによりR面取り寸法
線Cの形状に切り替わる。さらにもう1度同様の処理を
すると弧長寸法線Dの形状に切り替わる。
【0048】このようにして、利用者は、所望の寸法線
が表示されているときにマウスを移動させたり、キーボ
ードの所定のキーを押し下げるなど所定の動作で、その
寸法線を選択する。
【0049】図6は、相互に角度のある線分2本を要素
として選択している表示状態を示す図であり、選択され
ている要素に正方形のマークが表示されている。この場
合は、選択した要素が線分、選択した要素数が2本、ま
た2線分に角度があることにより、A〜Iの9種類の寸
法線の中から、直線寸法線Fと角度寸法線Gが選定され
る。
【0050】この結果、当初は図7に示すように、直線
寸法線Fの形状が表示されるが、この状態でマウスのボ
タンをクリックすることにより、図8に示すように、角
度寸法線Gの表示に切り替わる。このような切替は、マ
ウスをクリックする度に順次繰り返し行われる。
【0051】[切替表示の他の例]さらに、表示画面上
に表示されるカーソルに対応するマウスなどのポインテ
ィングデバイスを用い、選定された複数の候補の表示に
際し、指定された各要素とカーソルとの位置関係に基づ
いて、各候補を、順次、切替表示することもできる。こ
こで、位置関係の内容は自由で、要素の位置に対するカ
ーソルの位置の角度値に応じて表示する候補を切り替え
てもよいし、また、要素とカーソルの単なる距離に基づ
いて表示する候補を切り替えるなど自由である。
【0052】例えば、図9は、2本の平行な直線(実線
で示す)を選択した状態を示す図である。このように2
本の平行な直線が指定されている場合、候補は直線寸法
線Fとなるが、直線寸法線Fには、さらに水平F1、垂
直F2、平行F3の種別が存在する。
【0053】これら候補を表示する際、次のように処理
する。まず、指定されている第1の要素の端点と第2の
要素の端点を結んだ線分の中点Oを求める。以下、各図
において、各種補助線を破線で示す。次に、中点Oを通
る水平線分L1及びL4、垂直二等分線L2及びL5、
垂直線分L3及びL6を想定する。さらに、図10に示
すように角L1、O、L2の角の二等分線M1を想定す
る。同様にM2、M3、M4、M5、M6を想定する。
【0054】ここで、図11は、カーソルの位置する角
度の範囲の区分と、各範囲に対応する寸法線の種別の関
係を示す図である。すなわち、中点Oの座標とマウスカ
ーソルが表示されている座標を結んだ線分の角度によ
り、画面に表示する寸法線の種類を切り替える。
【0055】つまり、本実施形態では、中点Oとマウス
カーソルが表示されている座標を結んだ線が、角M6、
O、M1の間に入っている場合は垂直F3、角M1、
O、M2に入っている場合は平行F3というように、マ
ウスを動かす度にその角度を計算し、マウスの動きに付
随して水平F1、垂直F2、平行F3の表示を切り替え
る。
【0056】利用者は、水平F1、垂直F2、平行F3
のうち、マウスを適当に動かし、作成したい寸法線が表
示された状態でマウスをクリックするとその寸法線が選
択される。
【0057】なお、図12は、複数の候補を含む直線寸
法線Fが選定されている場合に、マウスのカーソルの位
置に応じて表示される寸法線の種類が切り替わっている
状態を示す図である。すなわち、水平F1、垂直F2、
平行F3という3種を含む直線寸法線Fが選定されてい
る場合、マウスのカーソルが点アに位置するときは垂直
F2が(図13)、マウスのカーソルが点イに位置する
ときは水平F1が(図14)、マウスのカーソルが点ウ
に位置するときは平行F3が(図15)表示される。
【0058】このように、本実施例では、選定された候
補が複数の場合、ポインティングデバイスの操作によっ
て容易に切替表示を行えるので、候補の確認/選択の作
業が容易になる。
【0059】[数値の補充]選択された寸法線は、寸法
の数値を補充して完成する(ステップ14)。このよう
な数値は、キーボードから入力してもよいし、要素の大
きさや要素間の距離、スケールなどから自動的に算出し
て寸法線に付加してもよい。図16は、水平寸法線F1
について数値が補充され、最終的に画面上に確定した状
態を示す図である。
【0060】(3)実施形態の効果 以上のように、本実施形態によれば、多種類の寸法線か
ら、指定した要素に対応する種類の寸法線が選定される
ので、寸法線の種類を指定する労力が軽減される。具体
的には、例えば、1つのコマンドを利用するだけで製図
を行う上で必要な多種類の寸法線を作成することができ
るようになる。
【0061】よって、従来のように記入する寸法線のコ
マンドを入力する手間が省け、製図作業における寸法線
記入の割合が短縮されるようになり、作業効率を向上す
ることができる。また、本実施形態では、前記候補の表
示の態様を、前記切替表示及び前記一覧表示の間で変更
するための変更手段7を設けている。このため、利用者
の習熟度合いなど各種事情に合わせて所望の表示態様を
用いることができるので、作業が一層円滑となる。
【0062】(4)他の実施例 なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではな
く、実施態様の変更は自由であるから、次に例示するよ
うな他の実施形態をも包含するものである。例えば、寸
法線の具体的な候補の内容や、選定の基準などは利用目
的に合わせて自由に定めることができる。また、候補の
表示の具体的な態様も自由で、確定した要素とは異なる
色で表示したり、破線で表示するなども望ましい。
【0063】また、候補の選定の基準も、要素の種類、
数、角度関係には限定されず、自由に定めうる。また、
数値の補充の態様も自由で、複数の寸法線の種類の選択
を連続して行った後、数値の補充をまとめて行うなどし
てもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
寸法線を容易に入力するCAD装置及び図面作成方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成を示す機能ブロック
【図2】本発明の実施の形態を実現するためのコンピュ
ータの構成の一例を示す図
【図3】本発明の実施の形態における処理手順を示すフ
ローチャート
【図4】本発明の実施の形態における処理手順の一例を
さらに具体的に示すフローチヤート
【図5】本発明の実施の形態において、選定された候補
である寸法線の名称を一覧表示している別の表示状態を
示す図
【図6】本発明の実施の形態において、相互に角度のあ
る線分2本を要素として選択している表示状態を示す図
【図7】本発明の実施の形態において、直線寸法線Fの
形状が表示されている状態を示す図
【図8】本発明の実施の形態において、角度寸法線Gの
表示に切り替わった状態を示す図
【図9】本発明の実施の形態において、2本の平行な直
線(実線で示す)を選択した状態を示す図
【図10】本発明の実施の形態において、角L1、O、
L2の角の二等分線M1を示す概念図
【図11】本発明の実施の形態において、カーソルの位
置する角度の範囲の区分と、各範囲に対応する寸法線の
種別の関係を示す図
【図12】本発明の実施の形態において、複数の候補を
含む直線寸法線Fが選定されている場合に、マウスのカ
ーソルの位置に応じて表示される寸法線の種類が切り替
わっている状態を示す図
【図13】水平F1、垂直F2、平行F3という3種を
含む直線寸法線Fが選定されている場合、マウスのカー
ソルが点アに位置するときに垂直F2が表示されている
状態を示す図
【図14】水平F1、垂直F2、平行F3という3種を
含む直線寸法線Fが選定されている場合、マウスのカー
ソルが点イに位置するときに水平F1が表示されている
状態を示す図
【図15】水平F1、垂直F2、平行F3という3種を
含む直線寸法線Fが選定されている場合、マウスのカー
ソルが点ウに位置するときは平行F3が表示されている
状態を示す図
【図16】水平寸法線F1について数値が補充され、最
終的に画面上に確定した状態を示す図
【符号の説明】
1…入力手段 2…表示画面 3…指定手段 4…選定手段 5…候補表示手段 6…選択手段 7…変更手段 21…CRT表示装置 22…マウス 23…キーボード 25…本体

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一又は二以上の要素を含む図を表示する
    ための表示画面と、 寸法線を付加すべき前記要素を指定する指定手段と、 前記指定された要素に対応する種類の寸法線を候補とし
    て選定する選定手段と、 前記選定された候補を表示する候補表示手段と、 前記候補を選択するための選択手段と、 を有することを特徴とするCAD装置。
  2. 【請求項2】 前記選定手段は、前記指定された要素の
    種類に基づいて、前記候補を選定するように構成された
    ことを特徴とする請求項1記載のCAD装置。
  3. 【請求項3】 前記選定手段は、前記指定された要素の
    数に基づいて前記候補を選定するように構成されたこと
    を特徴とする請求項1記載のCAD装置。
  4. 【請求項4】 前記選定手段は、前記指定された要素間
    の角度関係に基づいて前記候補を選定するように構成さ
    れたことを特徴とする請求項1記載のCAD装置。
  5. 【請求項5】 前記候補表示手段は、選定された複数の
    候補を、順次、切替表示するように構成されたことを特
    徴とする請求項1記載のCAD装置。
  6. 【請求項6】 前記表示画面上に表示されるカーソルに
    対応するポインティングデバイスを有し、 前記候補表示手段は、前記選定された複数の候補の表示
    に際し、前記指定された各要素と前記カーソルとの位置
    関係に基づいて、前記各候補を、順次、切替表示するよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項5記載のCAD
    装置。
  7. 【請求項7】 前記候補表示手段は、前記選定された複
    数の前記各候補を、前記表示画面上の所定の表示領域に
    一覧表示するように構成されたことを特徴とする請求項
    1記載のCAD装置。
  8. 【請求項8】 前記表示画面上に表示されるカーソルに
    対応するポインティングデバイスを有し、 前記所定の表示領域は、前記カーソルの近傍であること
    を特徴とする請求項7記載のCAD装置。
  9. 【請求項9】 前記表示画面上に表示されるカーソルに
    対応するポインティングデバイスを有し、 前記候補表示手段は、 選定された複数の候補を、順次、切替表示し、及び、 前記選定された複数の前記各候補を、前記表示画面上の
    所定の表示領域に一覧表示するように構成された請求項
    1記載のCAD装置において、 前記候補の表示の態様を、前記切替表示及び前記一覧表
    示の間で変更するための変更手段を有することを特徴と
    する請求項1記載のCAD装置。
  10. 【請求項10】 一又は二以上の要素を含む図を表示す
    るための表示画面と、 寸法線を付加すべき前記要素を指定する指定処理と、 前記指定された要素に対応する種類の寸法線を候補とし
    て選定する選定処理と、 前記選定された候補を表示する候補表示処理と、 前記候補を選択するための選択処理と、 を含むことを特徴とする図面作成方法。
JP7305802A 1995-11-24 1995-11-24 Cad装置及び図面作成方法 Pending JPH09147000A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999045504A1 (en) * 1998-03-04 1999-09-10 Amada Company, Limited Apparatus and method for manually selecting, displaying and repositioning dimensions

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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