JPH09145633A - パラメータの設定支援方法、ならびにその方法を用いたパラメータ設定方法およびその装置、ならびにこのパラメータ設定装置を用いた実装部品検査装置 - Google Patents

パラメータの設定支援方法、ならびにその方法を用いたパラメータ設定方法およびその装置、ならびにこのパラメータ設定装置を用いた実装部品検査装置

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JPH09145633A
JPH09145633A JP7329634A JP32963495A JPH09145633A JP H09145633 A JPH09145633 A JP H09145633A JP 7329634 A JP7329634 A JP 7329634A JP 32963495 A JP32963495 A JP 32963495A JP H09145633 A JPH09145633 A JP H09145633A
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Norihito Yamamoto
則仁 山本
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の特徴パターンを抽出するのに必要なパ
ラメータを、容易かつ正確に設定する。 【解決手段】 基板上の実装部品の実装品質を検査する
のに必要な色彩パターンを抽出するための色パラメータ
として、赤,緑,青の各色相比ROP,GOP,BOP
および明度データBRTそれぞれの上限値および下限値
を設定する。この設定データの入力画面には、各しきい
値の設定値を入力するための色パラメータ設定部27と
ともに、設定された各色パラメータにより抽出される色
彩の範囲を表示するための設定範囲表示部28が設けら
れる。この設定範囲表示部28には、所定の明度の下で
得られるすべての色彩を示した色合い図34が表示され
ており、オペレータが前記各色パラメータの上限値,下
限値を設定すると、色合い図34上には、設定された色
パラメータにより抽出される色彩を囲むような確認領域
35が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、対象物を撮像して得
られた画像より画像を特徴づける複数の特徴量の大きさ
が個々に規定された所定の特徴パターンを抽出する際
に、この特徴パターンの抽出に用いられる複数個のパラ
メータを、設定する作業を支援する方法、ならびにこの
支援方法を用いて前記パラメータを設定するパラメータ
設定方法およびその装置に関連し、さらにこの発明は、
プリント基板(以下単に「基板」という)上の実装部品
を撮像して得られたカラー画像に対し、前記のパラメー
タ設定方法により設定されたパラメータを用いて所定の
色彩を有する画像パターンを抽出して、実装部品の実装
品質を判定する実装部品検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被検査基板上の実装部品(はんだ
付け前のものとはんだ付け後のものとを総称して「実
装」という)について実装品質を検査するのに、目視に
よる検査が行われている。ところがこの種の目視検査で
は、検査ミスの発生が避けられず、検査結果も検査する
者によりまちまちであり、また検査処理能力にも限界が
ある。
【0003】そこで近年、多数の部品が実装された基板
につき、各部品の実装品質を画像処理技術を用いて自動
的に検査する実装部品検査装置が実用化された。この実
装部品検査装置を使用する場合、検査に先立ち、被検査
基板上のどの位置に、どのような部品が、どのように実
装されるかなどにつき、基板の種別毎に実装部品検査装
置に教示する必要がある。この教示作業は一般に「ティ
ーチング」と呼ばれている。
【0004】前記の教示データには、被検査基板上に実
装される部品の位置や種類の他に、部品本体、リード、
ランドなどの検査対象毎に設定される検査領域の設定位
置,各検査領域内で検査対象の画像パターンを抽出する
ために設けられた2値化しきい値(詳細は後述する),
前記2値化しきい値により検査領域内で抽出された画像
パターンの面積や形状などの特徴量(以下「特徴パラメ
ータ」と総称する)の良否の判断に用いられる基準値な
どが含まれる。
【0005】被検査基板の検査に際して、この実装部品
検査装置は、前記教示データに基づき、被検査基板を撮
像して得られた画像上の所定位置に検査領域を設定した
後、前記2値化しきい値を用いて検査領域内で所定の色
彩を有する画像パターン(以下「色彩パターン」とい
う)を抽出し、さらにこの色彩パターンにより算出され
る特徴パラメータを前記基準値と比較して部品の実装品
質を判定する。
【0006】前記の色彩パターンは、三原色のカラー画
像信号R,G,BをA/D変換して各画素毎に赤,緑,
青の各濃度値r,g,bを抽出した後、つぎの(1)式
により明度データBRTを算出し、さらに(2)〜
(4)式により、各濃度データr,g,bの明度データ
に対する比率ROP,GOP,BOP(以下「色相比R
OP,GOP,BOP」という)を算出し、これら明度
データBRTおよび色相比ROP,GOP,BOPを、
それぞれ前記2値化しきい値として設定された所定の上
限値および下限値と画素単位で比較して2値化処理する
ことにより抽出される。
【0007】
【数1】
【0008】
【数2】
【0009】
【数3】
【0010】
【数4】
【0011】上記において、各濃度値r,g,bがそれ
ぞれ0から100までの値をとるものとすると、明度デ
ータBRTは0から300までの範囲で変動する。この
場合に、明度データBRTが常に一定の値(例えば10
0)であるという条件(以下「制約条件」という)の下
で、濃度値r,g,bを変化させると、各色相比および
明度値により決定される色彩は、それぞれ色相比RO
P,GOP,BOPを示すベクトルと前記制約条件とに
基づく閉領域内の一点上に表現される。
【0012】図9は、明度データBRTが一定値M(た
だし0<M≦100)であるという制約条件の下に各色
相比ROP,GOP,BOPを変動させた場合に決定さ
れる閉領域を示すもので、各色相比ROP,GOP,B
OPの座標軸は、一点Pで、互いに120度の角度をな
して交わるように設定されている。
【0013】図中、R1 ,G1 ,B1 は、それぞれ各座
標軸上でそれぞれ色相比が100%となる点であって、
前記制約条件の下で決定されるすべての色彩は、これら
の点R1 ,G1 ,B1 を結んで形成される正三角形状の
領域TR内の一点上に表される。
【0014】上記領域TRにおいて、赤色の色相比RO
P(以下「赤色比ROP」という)は、辺G1 1 の位
置で0%となり、点R1 に近づくほど大きくなる。また
緑色の色相比GOP(以下「緑色比GOP」という)
は、辺R1 1 の位置で0%となり、また点G1 に近づ
くほど大きくなる。同様に青色の色相比BOP(以下
「青色比BOP」という)は、辺R1 1 の位置で0%
となり、点B1 に近づくほど大きくなる。
【0015】したがって、この領域TR内では、点R1
に近づくほど赤みがかった色彩が、点G1 に近づくほど
緑がかった色彩が、点B1 に近づくほど青みがかった色
彩が、それぞれ表され、領域TRの中央部にいくほど各
色が均等に混じり合って成る色彩が表されることにな
る。なお領域TR内の各点における色彩は、明度データ
BRTの影響を受けるため、前記Mの値が大きいほど明
るい色彩となる。
【0016】図10は、上記の原理に基づき、閉領域T
R内に各色相比の座標位置に対応する色彩を表したイメ
ージ(以下「色合い図」と呼ぶことにする)の一例を示
す。なおこの図示例では、説明を簡単にするために、前
記正三角形の領域TR内に、各色相比をそれぞれの座標
軸に沿って10%毎に区切ることにより複数個の正三角
形状の小領域を設定しており、各小領域毎に、この領域
の位置に対応する各色相比と前記明度データBRTの値
とに基づく均一な色彩を表している。また図中、40,
41,42は、それぞれ各色相比ROP,GOP,BO
Pの座標軸の方向を示す図形である。
【0017】例えば、図中太線で示した小領域43で
は、各色相比ROP,GOP,BOPがそれぞれ10
%,20%,70%となる。したがって明度データBR
Tにこれら色相比を掛け合わせることにより、この小領
域43内における赤,緑,青の各濃度値r,g,bが算
出され、小領域43内に表される色彩が決定される。
【0018】図11(1)〜(5)は、明度データの値
と色合い図の形状との関係であって、図11(1)は、
明度データBRTが100以下の所定値をとるという制
約条件の下で形成される色合い図の形状を示し、図11
(2)〜(5)に、それぞれ明度データBRTの濃度値
が150,200,250,300となる場合の色合い
図の形状を示す。
【0019】前記したように、各濃度データr,g,b
は0から100までの範囲にあるから、これら濃度デー
タの総和で示される明度データBRTが100を越える
場合、常に2種類以上の色相の組合せにより色彩が決定
されることになる。したがって、明度データBRTが1
00以下である場合は、各色相比ROP,GOP,BO
Pの最大値が100%となるので、図11(1)に示す
ような正三角形状の色合い図が得られる。これに対し、
明度データBRTが100を越えると、各色相比RO
P,GOP,BOPの最大値は100%を下回り、図1
1(2)〜(5)に示すように、各色相比の組合せの範
囲は前記閉領域TR内の一部の領域(図中、実線で示
す)内に限定され、この領域内に色彩が表された形の色
合い図が形成される。
【0020】上記のような原理により、各色相比RO
P,GOP,BOPおよび明度データBRTそれぞれの
上限値および下限値を設定し、これら上限値および下限
値を2値化しきい値としてカラー画像の2値化処理を行
うことにより、各上限値および下限値の範囲内に属する
画素により構成される色彩パターンが抽出されるのであ
る。
【0021】上記の各上限値および下限値(以下「色パ
ラメータ」と総称する)の設定は、ティーチング時に、
オペレータが画面に表示されたカラー画像を見ながら、
各部品毎に経験的に決定し、これを実装部品検査装置に
教示している。
【0022】図12は、メモリ内に設定された色パラメ
ータの設定テーブルの内容を示す。図中、スイッチ(S
W)は、2値化しきい値の設定対象を指定するためのも
のであって、スイッチがonに設定された色パラメータ
(図示例では明度データBRTと青色比BOPの各上限
値および下限値)が設定され、設定範囲に該当する画像
データが抽出される。なお、この図示例では、明度デー
タBRTの上限値および下限値は、0から300までの
明度値により指定され、各色相比ROP,GOP,BO
Pの上限値,下限値は、それぞれ0〜100%の数値で
指定されている。
【0023】オペレータは教示対象の部品に対し、検査
部位に所定の検査領域を設定した後、この検査領域内で
検査部位の色彩パターンを抽出するための色パラメータ
を設定する。この設定結果は、前記設定テーブルにセッ
トされて表示画面上に表示されるとともに、この設定値
に基づく2値化処理結果が別の表示画面上に表示され
る。
【0024】図13(1)〜(3)は、部品のフィレッ
ト部分に対する検査領域rにおいて、検査対象のフィレ
ットの色彩パターンを抽出するための色パラメータを設
定する経過を示す。まずオペレータが、教示対象とする
部品の画像44(図13(1)に示す)を参照した上
で、キーボードなどの入力手段を用いて検査領域r内の
画像データを2値化するための色パラメータの設定値を
入力すると、この設定値により、前記設定テーブルの内
容が書き換えられ、同時に、前記フィレットの画像45
のうち、この色パラメータにより抽出される画像部分の
みが白く塗りつぶされた形に変換される。
【0025】図13(2)は、色パラメータの設定が適
切でない場合の表示例であって、フィレットの画像45
の一部のみが白色に変換されている。オペレータは、こ
の画像表示を見て、前記の設定値が適切でないことを認
識し、色パラメータの設定値を変更して再入力する。こ
の変更処理に対応して前記設定テーブルの内容が書き換
えられるとともに、表示画面上の抽出結果も変更され
る。
【0026】図13(3)は、色パラメータの設定が適
切になったときの表示例であって、検査領域r内のフィ
レットの画像45がすべて白色に変換されている。オペ
レータは、この表示を見て、色パラメータの設定が適切
になったものと判断し、この検査領域rにおける色パラ
メータの教示を終了する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の表
示方法の場合、各色パラメータの設定結果の適否が表示
されるだけであるので、オペレータはどの色パラメータ
をどのように変更すれば最適になるのかを判断しにく
い。また前記した各合い図の原理は、一般のオペレータ
には理解しにくいため、最適な色パラメータを導き出す
まで何度も試行錯誤の操作を繰り返し、教示作業に多大
の労力と時間とを要している。
【0028】この発明は上記問題点に着目してなされた
もので、対象物を撮像して得られた画像より、所定の特
徴パターンを抽出するのに必要なパラメータを、容易か
つ正確に設定することを目的とする。さらにこの発明
は、基板上の実装部品を撮像して得られたカラー画像よ
り所定の色彩を有する画像パターンを抽出して実装部品
の実装品質を検査する実装部品検査装置において、上記
のパラメータ設定方法を用いて画像パターンを抽出する
ためのパラメータを容易かつ正確に設定することによ
り、教示作業にかかる労力や手間を大幅に削減すること
を目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、対象
物を撮像して得られた画像より、画像を特徴づける複数
の特徴量の大きさが個々に規定された所定の特徴パター
ンを抽出する際に、前記特徴パターンの抽出に必要な複
数個のパラメータをパラメータ設定装置により設定する
作業を支援するための方法であって、各パラメータに対
応するベクトルと前記各特徴量間の関係に対する制約条
件とで外形が決まる閉領域内に各特徴量の大きさが表さ
れて成る図形を、表示装置により表示画面上に表示して
おき、各パラメータについて所定の設定値が前記パラメ
ータ設定装置に入力されたとき、各設定値により抽出さ
れる各特徴量の範囲を前記表示画面に表示された前記図
形内に表示することを特徴としている。
【0030】請求項2の発明は、上記のパラメータ支援
方法を用いて前記特徴パターンの抽出に必要な複数個の
パラメータを設定するための方法であって、前記と同様
の方法で表示画面に表示された図形内に、入力されたパ
ラメータの設定値により抽出される特徴量の範囲が表示
されたことに応じて、各パラメータの設定値が適切であ
るとの判定データが入力されたとき、前記各設定値を前
記特徴パターンを抽出するためのパラメータ値として設
定することを特徴としている。
【0031】請求項3の発明は、前記のパラメータ設定
方法を実現するための装置であって、各パラメータの設
定値およびその設定値の適否にかかる判定データを入力
するための入力手段と、各パラメータに対応するベクト
ルと前記各特徴量間の関係に対する制約条件とで外形が
決まる閉領域内に各特徴量の大きさが表されて成る図形
を、表示画面上に表示しておき、前記入力手段から各パ
ラメータの設定値が入力されたとき、この入力された各
設定値により抽出される各特徴量の範囲を前記表示画面
に表示された前記図形内に表示する表示制御手段と、前
記表示制御手段による各特徴量の範囲表示に応じて前記
入力手段よりパラメータの設定値が適切であるとの判定
データが入力されたとき、前記各設定値を前記特徴パタ
ーンを抽出するためのパラメータ値として設定する設定
手段とを備えている。
【0032】請求項4の発明は、基板上の実装部品を撮
像して得られたカラー画像より、実装部品を特徴づける
所定の色彩を有する画像パターンを抽出した後、この画
像パターンを用いて実装部品の実装品質を検査する実装
部品検査装置において、前記所定の色彩を有する画像パ
ターンを抽出するための複数個のパラメータについての
設定値およびその設定値の適否にかかる判定データを入
力するための入力手段と、各パラメータに対応するベク
トルと前記各特徴量間の関係に対する制約条件とで外形
が決まる閉領域内に各特徴量の大きさが表されて成る図
形を、表示画面上に表示しておき、前記入力手段から各
パラメータの設定値が入力されたとき、この入力された
各設定値により抽出される各特徴量の範囲を前記表示画
面に表示された前記図形内に表示する表示制御手段と、
前記表示制御手段による各特徴量の範囲表示に応じて前
記入力手段よりパラメータの設定値が適切であるとの判
定データが入力されたとき、前記各設定値を前記画像パ
ターンを抽出するためのパラメータ値として設定する設
定手段と、前記設定手段により設定された各パラメータ
値を用いて、検査対象の実装部品を撮像して得られた画
像から前記所定の色彩を有する画像パターンを抽出する
画像処理手段と、前記画像処理手段により抽出された画
像パターンを用いて実装部品の実装品質を判定する判定
手段とを備えたものである。
【0033】請求項5の発明では、前記各特徴量は、前
記カラー画像における赤,緑,青の各色相毎の濃度値で
あって、前記各パラメータは、各濃度値の総和により得
られる明度および各色相毎の濃度値の前記明度に対する
比率について、それぞれ設定される2値化しきい値であ
る。
【0034】請求項6の発明では、前記明度データが一
定値をとるという条件を、前記制約条件としている。
【0035】請求項7の発明では、前記閉領域は、前記
各色相毎の明度に対する比率の大きさを示す3個のベク
トルと前記制約条件とにより決定される正三角形の領域
内に含まれる。
【0036】
【作用】パラメータの設定に際し、各パラメータに対応
するベクトルと特徴量間の関係に対する制約条件とに基
づく形状を有する閉領域内に各特徴量の大きさが表され
た図形が、表示画面上に表示される。つぎにオペレータ
が各パラメータについて所定の設定値を入力すると、こ
れら設定値により抽出される各特徴量の範囲が前記図形
内に表示される。オペレータはこの範囲の表示を見て、
設定値が特徴パターンを抽出するためのパラメータとし
て適切か否かを判断する。
【0037】請求項4の発明では、前記と同様の方法に
より、実装部品を撮像して得られた画像より実装部品を
特徴づける所定の色彩を有する特徴パターンを抽出する
ためのパラメータが設定され、このパラメータを用いて
検査に必要な画像パターンの抽出が行われる。
【0038】
【発明の実施の形態】請求項1〜7の発明を実施するた
めの一例として、図1に示す実装部品検査装置をあげ
る。この実装部品検査装置は、撮像部6により被検査基
板1T上の被検査部品を撮像して得られた画像から、被
検査部位の色彩パターンを自動的に抽出して実装部品の
実装品質を判断するものである。検査に先立ち、前記色
彩パターンを抽出するための色パラメータの教示を行う
際に、CRT表示部21には、色パラメータの設定にか
かる操作画面とともに、前記した色合い図34が表示さ
れる(図2)。オペレータが各色パラメータの上限値お
よび下限値を設定すると、この設定されたパラメータに
より抽出される色彩の範囲を示す確認領域35が、色合
い図34上に合成表示される。
【0039】
【実施例】図1は、この発明の一実施例にかかる実装部
品検査装置の全体構成を示す。この実装部品検査装置
は、実装品質が良好な基準基板1Sを撮像して得られた
前記基準基板1S上にある各部品2Sの検査領域の特徴
パラメータと、被検査基板1Tを撮像して得られた前記
被検査基板1T上にある各部品2Tの検査領域の特徴パ
ラメータとを比較するなどして、各部品2Tの実装品質
を検査するためのもので、X軸テーブル部3,Y軸テー
ブル部4,投光部5,撮像部6,制御処理部7などをそ
の構成として含んでいる。
【0040】前記X軸テーブル部3およびY軸テーブル
部4は、それぞれ制御処理部7からの制御信号に基づい
て動作するモータ(図示せず)を備えており、これらモ
ータの駆動によりX軸テーブル部3が投光部5および撮
像部6をX軸方向へ移動させ、またY軸テーブル部4が
基板1S,1Tを支持するコンベヤ8をY軸方向へ移動
させる。
【0041】前記投光部5は、異なる径を有しかつ制御
処理部7からの制御信号に基づき赤色光,緑色光,青色
光を同時に照射する3個の円環状光源9,10,11に
より構成されており、各光源9,10,11を観測位置
の真上位置に中心を合わせかつ観測位置から見て異なる
仰角に対応する方向に位置させている。
【0042】前記撮像部6はカラーテレビカメラであっ
て、観測位置の真上位置に下方に向けて位置決めしてあ
る。これにより観測対象である基板1S,1Tの表面の
反射光が撮像部6により撮像され、三原色のカラー信号
R,G,Bに変換されて制御処理部7へ供給される。
【0043】前記制御処理部7は、画像入力部12,メ
モリ13,撮像コントローラ14,画像処理部15,X
Yテーブルコントローラ16,判定部17,ティーチン
グテーブル18,制御部20,入力部19,2個のCR
T表示部21,22,プリンタ23,送受信部24,フ
ロッピーディスク装置25などで構成される。
【0044】前記画像入力部12は、前記撮像部6から
のカラー信号R,G,Bを入力してディジタル信号に変
換するもので、各色相毎のディジタル量の濃淡画像デー
タは、メモリ13内の画像データ格納エリアへと転送さ
れる。
【0045】撮像コントローラ14は、制御部20と投
光部5および撮像部6とを接続するインターフェイスな
どを備え、制御部20の出力に基づき投光部5の各光源
9〜11の光量を調整したり、撮像部6の各色相光出力
の相互バランスを保つなどの制御を行う。
【0046】XYテーブルコントローラ16は制御部2
0と前記X軸テーブル部3およびY軸テーブル部4とを
接続するインターフェイスなどを備え、制御部20の出
力に基づきX軸テーブル部3およびY軸テーブル部4の
駆動を制御する。
【0047】ティーチングテーブル18は、検査情報と
して、所定の色彩パターンを抽出するための色パラメー
タのほか、部品毎の検査領域の設定位置,検査領域内で
抽出された特徴パラメータの良否を判定するための基準
(以下「判定基準」という),検査の手順などが組み込
まれたプログラム(以下「検査プログラム」という)な
どを被検査部品毎に記憶している。これらの検査情報
は、検査時に、制御部20を介して、画像処理部15や
判定部17などに供給される。
【0048】画像処理部15は、前記の各教示データの
うちの色パラメータの供給を受けるもので、メモリ13
内に格納された赤色,緑色,青色の各画像データR,
G,Bより各色相毎の濃度値r,g,bを画素単位で抽
出した後、前記(1)〜(4)式を用いて各画素毎の明
度データBRTや色相比ROP,BOP,GOPを算出
する。さらに画像処理部15は、これらの算出値に対し
それぞれ供給された色パラメータを用いた2値化処理を
行って被検査部位の色彩パターンを抽出した後、この色
彩パターンから面積や形状などの特徴パラメータを算出
し、これを被検査用のデータとして判定部17に供給す
る。
【0049】判定部17は、検査プログラムや判定基準
などの供給を受け、検査プログラムに基づき前記画像処
理部15から転送された被検査用データを判定基準と比
較して、被検査基板1Tの各部品2Tにつき実装品質を
判定し、その判定結果を制御部20へと出力する。制御
部20は、各部品についての判定結果を総合して被検査
基板1Tが良品か否かを判定し、その判定結果をCRT
表示部21やプリンタ23に出力する。
【0050】入力部19は、操作情報や基準基板1Sお
よび被検査基板1Tに関するデータなどを入力するのに
必要なキーボードやマウスなどから構成されており、入
力されたデータは前記制御部20へ供給される。
【0051】CRT表示部21(以下単に「表示部2
1」という)は、制御部20から検査結果や入力部22
からの入力データなどが供給されたとき、これを表示画
面上に表示し、またプリンタ23は、制御部20から検
査結果などが供給されたとき、これを予め決められた書
式でプリントアウトする。
【0052】第2のCRT表示部22(以下単に「表示
部22」という)は、画像入力部12により取り込まれ
たカラー濃淡画像データまたは画像処理部15により2
値化処理された画像データを切換え表示するためのもの
である。
【0053】送受信部24は、図示しないはんだ修正装
置やホストコンピュータなどとデータの送受信を行うた
めのもので、検査結果などのデータの送信や各種の部品
毎に編集された教示用データの受信など、各種データの
送受信を実行する。フロッピーディスク装置25には、
前記部品種毎の教示用データなどが格納されたフロッピ
ーディスクがセットされ、制御部20を介してデータの
読み書きが行われる。
【0054】この実装部品検査装置では、前記色パラメ
ータの教示用データをオペレータが手入力で設定して教
示するようにしており、この教示にあたり、第1の表示
部21に前記図9〜11の原理に基づく色合い図を表示
し、設定した色パラメータにより実際にどのような色彩
が抽出されるのかを容易に確認できるようにしている。
【0055】図2は、前記色パラメータの教示にかかる
表示部21の表示画面であって、表示画面上には、検査
部位選択部26,色パラメータ設定部27,設定範囲表
示部28の各領域のほか、種々のコマンドを入力するた
めの複数個のスイッチ画像29a〜29eなどが表示さ
れている。
【0056】前記検査部位選択部26は、教示対象とな
る色パラメータにより抽出される検査部位の選択を行う
ためのもので、オペレータは、前記入力部19を用い
て、この検査部位選択部26に表示された複数個の検査
部位の中から教示対象に該当するものを選択して確定操
作を行う。
【0057】色パラメータ設定部27は、前記した明度
データBRTおよび各色相比ROP,GOP,BOPに
ついて、それぞれ上限値および下限値を設定するための
もので、各色パラメータ毎に、数値の変化と明度または
色相比の変化とを対応づけて示した軸画像30,上限
値,下限値をそれぞれ設定するためのカーソル31,3
2(以下「設定用カーソル31,32」という),前記
したスイッチSWのオン,オフ設定を行うためのスイッ
チ設定部33,現在設定されている上限値,下限値を示
す数値などが表示されている。
【0058】前記設定用カーソル31,32は、前記軸
画像30の上下に位置しており、それぞれ入力部19の
操作により自由に移動し、軸画像30上の各カーソルに
より示される部分に対応する数値が、それぞれ上,下限
値として制御部20に取り込まれる。また前記上限値,
下限値の数値表示も、カーソルの移動と共に変化し、明
度データBRTについては0から300までの明度値
が、色相比のROP,GOP,BOPについては0〜1
00%の比率が、それぞれ表示される。
【0059】前記スイッチ設定部33は、白抜きの円形
画像であって、オペレータが入力部19よりこのスイッ
チ設定部33上に入力用カーソルを合わせて確定操作を
行うと、該当する色パラメータのスイッチSWがオンに
設定されるとともに、前記円形画像が黒く塗りつぶされ
た画像に変化する。
【0060】図示例では、明度データBRTと青色比B
OPの2種類の色パラメータのスイチSWがオンに、他
の色パラメータROP,GOPのスイッチSWはオフ
に、それぞれ設定されている。なおスイッチがオフの場
合は、具体的に上限値として最大値(色相比であれば1
00)が、下限値として最小値(色相比であれば0)
が、それぞれ設定されることになる。
【0061】設定範囲表示部28は、前記色パラメータ
の設定により、どのような色彩が抽出されるかを示すた
めのもので、パラメータ設定前の初期画面上には、前記
の原理に基づく色合い図34が表示される。なおこの実
施例では、各色相比ROP,GOP,BOPと色彩との
関係に対する理解が不十分なオペレータでも、色パラメ
ータ設定部27により設定された各色パラメータと表示
内容との関係が容易に把握できるように、所定の明度
(例えば100)に対する色合い図34のみを表示して
ある。
【0062】またこの実施例では、前記色合い図34を
表示するために、前記設定範囲表示部28内に所定の大
きさの正三角形状の領域TRを設定した後、この領域T
R内の各点につき、その座標位置に基づき色相比RO
P,GOP,BOPを算出し、さらにこの算出値と明度
データBRTとに応じて各点に表示する色彩を決定する
ようにしている。
【0063】つぎに図3を用いて、領域TR内の各点に
対応する色彩を決定するための原理を説明する。図中、
x,yの各座標軸は表示画面上の座標軸であって、ここ
ではy軸を赤色比ROPの座標軸に合わせて領域TRを
設定している。
【0064】いまこの領域TRの高さをHとすると、領
域TR内の所定の点pの座標位置(x,y)の範囲は、
つぎの(5)(6)式で表され、さらにこの点pに対応
する各色相比ROP,GOP,BOPは、それぞれ
(7)(8)(9)の各式により求められる。
【0065】
【数5】
【0066】
【数6】
【0067】
【数7】
【0068】
【数8】
【0069】
【数9】
【0070】つぎに表示対象の色合い図34の制約条件
となる明度データBRTの値に前記(7)(8)(9)
式で求めた各色相比を掛け合わせることにより、前記点
pにおける各色相毎の濃度データr,g,bが求められ
る。このようにして、領域TR内の各点毎の色彩を決定
し、それぞれ該当する座標位置に表示することにより、
色合い図34が形成される。
【0071】図2に戻って、オペレータが、前記色パラ
メータ設定部27により各色パラメータの設定を行う
と、この色合い図34上に、各色パラメータにより抽出
される色彩の範囲を示す領域35(以下「確認領域3
5」という)が合成表示される。これによりオペレータ
は、設定した色パラメータによりどのような色彩が抽出
されかを一目で識別することができる。
【0072】前記スイッチ画像29aは、オペレータの
入力操作を、後記する濃淡画像上での画素指定へと移行
するためのもので、オペレータがこのスイッチ画像29
a上に入力用カーソルを合わせて確定操作を行うと、第
2の表示部22の表示画面に入力用のカーソルが移動す
る。
【0073】第2のスイッチ画像29bは、色パラメー
タ設定部27により設定された色パラメータにより実際
に抽出される色彩パターンを確認するためのもので、こ
のスイッチ画像29bの操作により、設定された色パラ
メータに基づく抽出結果が、前記図13に示した例と同
様の方法で第2の表示部22に表示される。
【0074】第3のスイッチ画像29cは、設定された
色パラメータの値を設定前の値に戻すために用いられ、
第4のスイッチ画像29dは、設定された色パラメータ
を最適なものとして確定してティーチングを終了するた
めのものである。また第5のスイッチ画像29eは操作
上のマニュアル表示を指定するために、第6のスイッチ
画像29fはこの色パラメータの設定画面をキャンセル
するために、それぞれ用いられる。
【0075】なお上記の表示画面は、色パラメータと色
彩との関係を熟知していないオペレータ向きのものであ
るので、明度データBRTの上限値,下限値について
は、あらかじめ代表的な範囲の数値または最大値(30
0)および最小値(0)を自動的に設定しておき、必要
に応じて変更するのが望ましい。
【0076】図4は、前記設定範囲表示部28の他の表
示例を示す。この表示例は、色合い図の原理を十分に理
解したオペレータに対するもので、表示画面上の所定位
置に、明度データBRTの変動範囲(0から300ま
で)を示す軸画像31を表示するとともに、明度データ
BRTの変化に応じた複数個の色合い図34が軸画像3
1に対応づけて表示されている。各色合い図34とも、
設定された色パラメータにより抽出される色彩の範囲
が、他の部分と識別できる形で表示されている(図示例
では塗りつぶしにより示している)。この表示方法によ
れば、各色相比に加え、明度データの色彩への影響も明
確に把握できるので、色パラメータをさらに正確に設定
することができる。
【0077】図5は、前記制御処理部7によるティーチ
ングの制御手順を示す。まず同図のステップ1,2にお
いて、オペレータは入力部19を操作して教示対象とす
る基板名の登録を行った後、基板サイズをキー入力し、
さらにステップ3で基準基板1SをY軸テーブル部4上
にセットしてスタートキーを押操作する。
【0078】つぎにステップ4で、その基準基板1Sの
原点と右上および左下の各角部を撮像部6にて撮像させ
て各点の位置により実際の基準基板1Sのサイズを入力
すると、制御部20は、入力データに基づきX軸テーブ
ル部3およびY軸テーブル部4を制御して基準基板1S
を初期位置に位置出しする。
【0079】前記基準基板1Sは、部品実装位置に所定
の部品2Sが適正にはんだ付けされた良好な実装品質を
有するものであって、この基準基板1Sが初期位置に位
置決めされると、つぎのステップ5で撮像部6が基準基
板1Sの領域を撮像して部品2Sの実装位置や部品種別
が教示される。
【0080】さらにステップ6ではこの部品2Sについ
ての検査領域が、ステップ7でこの検査領域における検
査時の判定基準や検査手順などを示すプログラムがそれ
ぞれ教示され、最後にステップ8で、前記検査領域にお
ける色パラメータの教示が行われてこの部品2Sに対す
るティーチングを終了する。以下同様に、基準基板1S
上のすべての部品について、上記ステップ5〜ステップ
8の手順が実行されると、ステップ9が「YES」とな
り、ティーチングを終了する。
【0081】図5は、前記図4のステップ8の詳細な手
順を示す。オペレータは、まずステップ8−1で、前記
検査部位選択部26を用いて検査部位の選択を行った
後、つぎのステップ8−2で、前記色あい図34や表示
部22に表示された検査領域の濃淡画像を参照して、前
記色パラメータ設定部27の設定用カーソル31,32
を操作し、各色パラメータの設定を行う。
【0082】この設定を受けて、制御部20は、前記設
定範囲表示部28の色あい図34上で、設定された各色
パラメータにより抽出される色彩が表示される範囲に、
確認領域35を合成表示する(ステップ8−3)。
【0083】つぎに制御部20は、前記の各色パラメー
タの設定値を画像処理部15に与えて、前記教示された
検査領域内の画像データを2値化処理し、この2値化処
理により抽出される画像部分を白などの色に塗りつぶし
て識別させた画像を生成し、この画像を第2の表示部2
2に表示させる。(ステップ8−4)。
【0084】オペレータは、設定範囲表示部28に表示
された確認領域35と前記表示部22に表示された抽出
結果を示す画像とを参照して、前記パラメータの設定値
の適否を判断する。この結果、抽出結果が適切でなけれ
ば再びステップ8−2に戻って色パラメータの再設定が
なされる。この場合、オペレータは、前記設定範囲表示
部28の確認領域35の表示により、どのパラメータを
どのように変更すればよいかを把握することができるか
ら、試行錯誤を繰り返した従来の方法よりも正確にパラ
メータの変更を行うことができる。
【0085】以下同様の手順が実行されて、設定範囲表
示部28に表示された確認用の領域および表示部22に
表示された抽出結果の画像がともに適切なものであると
判断されると、前記スイッチ画像29dが操作されてス
テップ8−5が「YES」となり、色パラメータの教示
が終了する。
【0086】なお上記の処理は、オペレータが各色パラ
メータの上限値および下限値を入力操作しているが、こ
の操作に代えて、実際の濃淡画像上で抽出したい色彩を
有する画素を指定し、この画素の有する明度データや色
相比からパラメータ値を自動的に算出して教示データと
することも可能である。
【0087】図7は、この画素指定による色パラメータ
の設定手順を示す。なお、この手順も前記図5のステッ
プ8の詳細な手順を示すものであるが、ここでは図6の
手順と区別するために各ステップを「8´− 」の形で
示すことにする。
【0088】前記図6と同様、検査部位の選択が行われ
ると(ステップ8´−1)、オペレータは、つぎのステ
ップ8´−2で、前記スイッチ画像29aを操作する。
このとき表示部22には、前記検査領域内の濃淡画像が
表示されており、スイッチ画像29aの操作により、入
力用カーソルがこの表示部22の表示画面上に移動す
る。
【0089】オペレータが、この濃淡画像の検査部位を
表す画像パターン上で、抽出したい色彩を有する画素を
複数個指定すると、制御部20は、ステップ8´−3
で、検査領域内の各画素の濃度値r,g,bを前記した
(1)〜(4)式に当てはめて、各画素毎に明度データ
BRTや各色相比ROP,GOP,BOPを算出し、さ
らに続くステップ8´−4で、これら算出結果に基づき
各色パラメータの上限値および下限値を自動設定する。
【0090】つぎにステップ8´−5およびステップ8
´−6で、前記図6のステップ8−3,8−4と同様、
色合い図34上で、設定された色パラメータにより抽出
される色彩が表示される範囲に確認領域35が合成表示
され、前記表示部22に抽出結果を示す画像が表示され
る。この結果、色パラメータの再設定が必要な場合は、
再びステップ8´−2へと戻って同様の処理が実行され
る。なお、前記濃淡画像上の画素を指定する代わりに、
濃淡画像上の所定の領域を指定するようにしても良い。
【0091】図8は、制御処理部7による自動検査の制
御手順を示す。同図のステップ1,2で、オペレータ
は、検査すべき基板名を選択して基板検査の開始操作を
行い、つぎのステップ3で実装部品検査装置への被検査
基板1Tの供給をチェックする。その判定が「YES」
であれば、コンベヤ8が作動して、Y軸テーブル部4に
被検査基板1Tを搬入し、自動検査を開始する(ステッ
プ4,5)。
【0092】ステップ5において、制御部20はX軸テ
ーブル部3およびY軸テーブル部4を制御して、被検査
基板1T上の1番目の部品2Tに対し撮像部6の視野を
位置決めして撮像を行わせ、この部品2T上の所定の位
置に検査領域を設定した後、この検査領域内の画像デー
タに対し、前記色パラメータを用いた2値化処理を行っ
て、被検査部位の色彩パターンを抽出する。この色彩パ
ターンより算出された特徴パラメータは判定部17に供
給され、判定基準との照合により部品の実装状態の良否
が判定される。
【0093】このような検査が被検査基板1T上の全て
の部品2Tにつき繰り返し実行され、その結果、実装状
態が不良な部品が存在するとステップ6の判定が「N
O」となり、その不良部品と不良内容とが表示部20に
表示され或いはプリンタ21に印字された後、被検査基
板1TはY軸テーブル部4より搬出される(ステップ
7,8)。かくして同様の検査手順が全ての被検査基板
1Tにつき実行されると、ステップ9の判定が「YE
S」となって検査が完了する。
【0094】
【発明の効果】この発明は上記の如く、対象物の画像を
特徴づける所定の特徴パターンを抽出するためのパラメ
ータの設定に際し、各パラメータに対応するベクトルと
特徴量間の関係に対する制約条件とに基づく外形を有す
る閉領域内に各特徴量の大きさが表された図形を表示し
ておき、各パラメータの設定値が入力されたとき、これ
ら設定値により抽出される各特徴量の範囲を前記図形内
に表示するようにしたから、入力された設定値が特徴パ
ターンを抽出するためのパラメータとして適切か否かを
容易に判断でき、パラメータの設定を正確かつ短時間で
行うことができる。
【0095】請求項4の発明では、前記と同様の方法に
より、実装部品を撮像して得られた画像より、実装部品
の実装品質の検査に必要な特徴パターンを抽出するため
のパラメータが設定されるので、パラメータの教示作業
にかかる労力や時間を大幅に削減することができるな
ど、発明目的を達成した顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる実装部品検査装置
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】色パラメータ教示時の設定値の入力画面を示す
説明図である。
【図3】色合い図上の各点の色彩を決定する原理を説明
するための図である。
【図4】設定範囲表示部の他の表示例を示す説明図であ
る。
【図5】ティーチングの手順を示すフローチャートであ
る。
【図6】色パラメータの教示の詳細な手順を示すフロー
チャートである。
【図7】色パラメータの教示の詳細な手順を示すフロー
チャートである。
【図8】検査手順を示すフローチャートである。
【図9】各色相比の関係と明度データの制約条件とに基
づき決定される閉領域を示す説明図である。
【図10】色合い図の表示例を示す説明図である。
【図11】明度データと色合い図の形状との関係を示す
説明図である。
【図12】色パラメータのしきい値テーブルを示す説明
図である。
【図13】色パラメータの教示時の表示画面を示す説明
図である。
【符号の説明】
1T 被検査基板 2T 被検査部品 7 制御処理部 17 判定部 18 ティーチングテーブル 20 制御部 21 CRT表示部 27 色パラメータ設定部 28 設定範囲表示部 34 色合い図 35 確認領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物を撮像して得られた画像より、画
    像を特徴づける複数の特徴量の大きさが個々に規定され
    た所定の特徴パターンを抽出する際に、前記特徴パター
    ンの抽出に必要な複数個のパラメータをパラメータ設定
    装置により設定する作業を支援するための方法であっ
    て、 各パラメータに対応するベクトルと前記各特徴量間の関
    係に対する制約条件とで外形が決まる閉領域内に各特徴
    量の大きさが表されて成る図形を、表示装置により表示
    画面上に表示しておき、 各パラメータについて所定の設定値が前記パラメータ設
    定装置に入力されたとき、各設定値により抽出される各
    特徴量の範囲を前記表示画面に表示された前記図形内に
    表示することを特徴とするパラメータの設定支援方法。
  2. 【請求項2】 対象物を撮像して得られた画像より、画
    像を特徴づける複数の特徴量の大きさが個々に規定され
    た所定のパターンを抽出する際に、前記特徴パターンの
    抽出に必要な複数個のパラメータを設定するための方法
    であって、 各パラメータに対応するベクトルと前記各特徴量間の関
    係に対する制約条件とで外形が決まる閉領域内に各特徴
    量の大きさが表されて成る図形を、表示装置により表示
    画面上に表示しておき、 各パラメータについて所定の設定値が前記パラメータ設
    定装置に入力されたとき、各設定値により抽出される各
    特徴量の範囲を前記表示画面に表示された前記図形内に
    表示し、この特徴量の範囲表示に応じて各パラメータの
    設定値が適切であるとの判定データが入力されたとき、
    前記各設定値を前記特徴パターンを抽出するためのパラ
    メータ値として設定することを特徴とするパラメータ設
    定方法。
  3. 【請求項3】 対象物を撮像して得られた画像より、画
    像を特徴づける複数の特徴量の大きさが個々に規定され
    た所定のパターンを抽出する際に、前記特徴パターンの
    抽出に必要な複数個のパラメータを設定するための装置
    であって、 各パラメータの設定値およびその設定値の適否にかかる
    判定データを入力するための入力手段と、 各パラメータに対応するベクトルと前記各特徴量間の関
    係に対する制約条件とで外形が決まる閉領域内に各特徴
    量の大きさが表されて成る図形を、表示画面上に表示し
    ておき、前記入力手段から各パラメータの設定値が入力
    されたとき、この入力された各設定値により抽出される
    各特徴量の範囲を前記表示画面に表示された前記図形内
    に表示する表示制御手段と、 前記表示制御手段による各特徴量の範囲表示に応じて前
    記入力手段よりパラメータの設定値が適切であるとの判
    定データが入力されたとき、前記各設定値を前記特徴パ
    ターンを抽出するためのパラメータ値として設定する設
    定手段とを備えて成るパラメータ設定装置。
  4. 【請求項4】 基板上の実装部品を撮像して得られたカ
    ラー画像より、実装部品を特徴づける所定の色彩を有す
    る画像パターンを抽出した後、この画像パターンを用い
    て実装部品の実装品質を検査する実装部品検査装置にお
    いて、 前記所定の色彩を有する画像パターンを抽出するための
    複数個のパラメータについての設定値およびその設定値
    の適否にかかる判定データを入力するための入力手段
    と、 各パラメータに対応するベクトルと前記各特徴量間の関
    係に対する制約条件とで外形が決まる閉領域内に各特徴
    量の大きさが表されて成る図形を、表示画面上に表示し
    ておき、前記入力手段から各パラメータの設定値が入力
    されたとき、この入力された各設定値により抽出される
    各特徴量の範囲を前記表示画面に表示された前記図形内
    に表示する表示制御手段と、 前記表示制御手段による各特徴量の範囲表示に応じて前
    記入力手段よりパラメータの設定値が適切であるとの判
    定データが入力されたとき、前記各設定値を前記画像パ
    ターンを抽出するためのパラメータ値として設定する設
    定手段と、 前記設定手段により設定された各パラメータ値を用い
    て、検査対象の実装部品を撮像して得られた画像から前
    記所定の色彩を有する画像パターンを抽出する画像処理
    手段と、 前記画像処理手段により抽出された画像パターンを用い
    て実装部品の実装品質を判定する判定手段とを備えて成
    る実装部品検査装置。
  5. 【請求項5】 前記各特徴量は、前記カラー画像におけ
    る赤,緑,青の各色相毎の濃度値であって、前記各パラ
    メータは、各濃度値の総和により得られる明度、および
    各色相毎の濃度値の前記明度に対する比率について、そ
    れぞれ設定される2値化しきい値である請求項4に記載
    された実装部品検査装置。
  6. 【請求項6】 前記制約条件は、前記明度が一定値をと
    るという条件である請求項4または5に記載された実装
    部品検査装置。
  7. 【請求項7】 前記閉領域は、前記各色相毎の濃度値の
    明度に対する比率の大きさを示す3個のベクトルと前記
    制約条件とにより決定される正三角形の領域内に含まれ
    る請求項4〜6のいずれかに記載された実装部品検査装
    置。
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