JPH09144735A - 雌ねじ不要脱落防止ねじ - Google Patents

雌ねじ不要脱落防止ねじ

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JPH09144735A
JPH09144735A JP33560195A JP33560195A JPH09144735A JP H09144735 A JPH09144735 A JP H09144735A JP 33560195 A JP33560195 A JP 33560195A JP 33560195 A JP33560195 A JP 33560195A JP H09144735 A JPH09144735 A JP H09144735A
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JP
Japan
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screw
thread
work
tapping
female
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Pending
Application number
JP33560195A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Otsuki
隆一 大槻
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Nitto Seiko Co Ltd
Original Assignee
Nitto Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ワークからのねじの取外しにおいて、ねじの脱
落を防止するとともにねじの緩みを防止すること。 【構成】頭部11と、頭部11と一体でワーク1の下穴
2に雌ねじ3を形成するタッピンねじ部15を先端に有
する脚部14とからなるねじ10であって、タッピンね
じ部15を2〜3山とし、これに連続してこのねじ部1
5の谷径と等しいかそれ以下の直径のねじなし部17を
形成し、ねじなし部17と首下部13との間の締結部1
8にタッピンねじ部15と同一ピッチのねじ山を形成し
た構成。 【効果】ワークにこのねじを使用すると、ワークからね
じが抜け落ちないように特別に加工を加える必要がない
とともにねじを緩めた場合、ねじがワークから脱落する
ことがなく、ねじの紛失が皆無になる。ねじの締結部の
ねじ山はワークの雌ねじに変形を与えているので、ワー
クが振動してもねじが緩むことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルミサッシ用戸
車、アンテナフィーダ線、照明器具、各種スイッチ部品
等に使用し、位置を調整したり、傾きを調整する等、部
品の取付け調整に最適なねじであって、特に振動等によ
り緩むことがないとともに調整時においてねじがワーク
から脱落するのを防止するねじに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に従来からこのような位置調整やフ
ィーダ線の取付け等には通常脚部にねじ山を形成した小
ねじが使用されており、別工程においてワークの下穴に
形成された雌ねじにねじ込まれているのが現状である。
この場合、ワークが振動すると、このねじに緩みが発生
し、これを防ぐために接着剤を使用したり、樹脂を介在
させたりしているが、この接着剤が外れたり、ねじの再
使用において、樹脂が変形する等して信頼性に欠けた
り、組立て作業における組立てコストが高価になってい
る。
【0003】これを解消することを目的として現状で
は、図5に示すようなねじ110を使用して組立てられ
ているものもある。図5に示すものはねじ110の先端
部をねじ山が形成されていないねじなし部117とし、
しかも、このねじなし部117の先端に中空孔116を
形成し、脚部114のねじ山をタッピンねじ115とし
たものである。そして、このねじ110をワーク101
の下穴102にタッピンねじ115で雌ねじを形成しな
がらねじ込み、この後、中空孔116をかしめて拡開す
ることによりねじ110が緩んでもねじ110がワーク
101から脱落しないようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなねじを使用して部品の位置を調整したり、フィーダ
線を取付けたりした場合、ねじは緩んでもワークから脱
落することは解消できるが、ねじをワークにねじ込んで
からねじの先端をかしめる作業が必要であるため、作業
工程が増加するとともにかしめるための特別な工具が必
要となっていた。また、ねじの脚部に焼き入れをして雌
ねじをワークの下穴に形成するようにすると、このねじ
が硬化され先端をかしめることができない問題も生じて
おり、更に、この場合は、ワークが振動すると、以前の
小ねじを使用したものに比べて緩みが生じるのはいくら
か減少するが、完全に緩みを防止することができない等
の課題がある。
【0005】本発明の第1の目的は、このような課題を
解消するとともにワークのねじの取外しにおいて、ワー
クからこのねじの脱落を防止することであり、本発明の
第2の目的は、ワークの下穴にねじ自体が雌ねじを形成
することであり、本発明の第3の目的は、ねじをワーク
にねじ込んだ後のねじの緩みを防止することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的は、
ドライバビットに係合して駆動される頭部11と、頭部
11と一体でワーク1の下穴2に雌ねじ3を形成するタ
ッピンねじ部15を先端に有する脚部14とからなるね
じ10であって、前記脚部14のタッピンねじ部15を
2〜3山とし、タッピンねじ部15に連続してこのねじ
部15の谷径と等しいかそれ以下の直径のねじなし部1
7を形成し、更に、このねじなし部17と頭部11の首
下部13との間の脚部14に形成した締結部18に前記
タッピンねじ部15と同一ピッチのねじ山を形成した構
成にすることで達成される。
【0007】本発明の第2の目的は、タッピンねじ部1
5の横断面を略三角形状に形成することにより達成され
る。
【0008】本発明の第3の目的は、締結部において、
ねじ山のフランク面19で形成されるねじ山先端角度び
がねじ山基部側のフランク面19で形成される角度βよ
り小さい複合角でかつねじ山外径がタッピンねじ部15
のねじ山外径より大きいことにより達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1乃至
図4に基づき説明する。図1及び図3において、10は
ドライバビット(図示せず)に係合可能な溝12を形成
した頭部11とこの頭部11の首下部13にねじ山を有
する脚部14とからなるねじである。前記脚部14の先
端には2〜3山程度のタッピンねじ部15が形成してあ
り、このタッピンねじ部15は横断面が略三角形状に形
成されている。この脚部14の先端には三角錐形状のガ
イド穴16が穿設してあり、このガイド穴16はねじ込
み時において、ねじ10が正しい姿勢でねじ込まれるよ
う案内する機能を有している。
【0010】また、前記タッピンねじ部15の後方には
これに連続してねじなし部17が形成してあり、このね
じなし部17はタッピンねじ部15の谷径と等しいかそ
れ以下の寸法の直径となっている。このねじなし部15
の長さはワーク1の下穴2の長さより僅かだけ長く形成
されている。
【0011】更に、前記ねじなし部17と前記頭部11
の首下部13との間の脚部14には前記タッピンねじ部
15と同一ピッチのねじ山を有する締結部18が形成さ
れている。この締結部18のねじ山は前記タッピンねじ
部15のねじ山の高さと等しいかそれより僅か高くなっ
ており、締結部18のねじ山外径は前記タツピンねじ部
15のねじ山外径と等しいかそれより大きくなってい
る。この締結部18のねじ山は具体的には図2に示すよ
うに、このねじ山を構成するフランク面19で形成され
るねじ山の基部側の角度βが通常60゜の角度を有して
おり、このねじ山の先端部の角度αは前記角度βの半分
即ち、30°の角度で形成された複合ねじ山となってい
る。この複合ねじ山の高さは前記タッピンねじ部15の
ねじ山より僅か高くなっており、締結部18のねじ山外
径はタッピンねじ部15のねじ山外径より僅か大きくな
っている。また、この締結部18も前記タッピンねじ部
15と同様に横断面が略三角形状となっており、ねじ込
み時のねじ込みトルクを低減するとともに緩みを防止す
るようになっている。
【0012】このため、図4に示すように、アンテナフ
ィーダ線等の電線4をワーク1にねじ止めする場合は、
ワーク1の下穴2に対してねじ10の先端のタッピンね
じ部15をねじ込む。これにより下穴2には雌ねじ3が
形成されながらねじ10はねじ込まれる。この後、ねじ
なし部17が下穴2に達し、続いてねじ10の締結部1
8のねじ山が前記下穴2の雌ねじ3に噛み合い、ねじ込
まれる。
【0013】このようにしてねじ10がねじ込まれる
と、電線4はワーク1に取付けられる。この時、締結部
18のねじ山は前記タッピンねじ部15で形成された下
穴2の雌ねじ3に噛み合いねじ込まれるので、この雌ね
じ3は更に僅か拡開されて変形されるので、雌ねじ3と
ねじ山との間で抜け止め作用が生じ、ワーク1の振動に
よるねじ10の緩みが防止される。
【0014】また、このねじ10を緩めた場合、ねじ1
0はねじなし部17が下穴2に達すると、先端のタッピ
ンねじ部15が下穴2に掛かり、ワーク1から脱落する
ことがないので、ねじ10の再利用が可能となる。
【0015】
【実施例】上記説明では、本発明のねじ10の締結部1
8のねじ山を複合ねじ山としているが、この他にねじ1
0の先端のタッピンねじ部15と同様の形状でしかも同
様の高さのねじ山としても同じ作用が得られる。特にこ
の場合は、ねじ込み時にねじ込みトルクが少なくなり、
緩み止め力も僅かに低下することになるが、ワークから
のねじの脱落が防止される。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上説明した実施例から明らか
なように、先端にタッピンねじ部を設け、これに続いて
このねじ部の谷径に等しいかそれ以下の直径のねじなし
部を形成し、このねじなし部と頭部との間に締結部を形
成した脚部を有するねじであるので、ワークにこのねじ
を使用すると、ワークにねじをねじ込んでから抜け落ち
ないように特別に加工を加えることが不要となるととも
にねじを緩めた場合、このねじがワークから脱落するこ
とがなく、ねじの紛失が皆無になる。また、ねじの締結
部のねじ山はワークにタッピンねじ部で形成された雌ね
じに変形を与えているので、ねじ山とワークとの接触面
積が大きくなり、ワークが振動してもねじが緩むことが
ない等の特有の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す正面図である。
【図2】本発明のねじとワークとの締結状態を示す拡大
要部断面図である。
【図3】図1の拡大底面図である。
【図4】本発明の実施例を示す正面図である。
【図5】本発明の従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 ワーク 2 下穴 3 雌ねじ 4 電線 10 ねじ 11 頭部 12 溝 13 首下部 14 脚部 15 タッピンねじ部 16 ガイド穴 17 ねじなし部 18 締結部 19 フランク面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドライバビットに係合して駆動される頭
    部11と、頭部11と一体でワーク1の下穴2に雌ねじ
    3を形成するタッピンねじ部15を先端に有する脚部1
    4とからなるねじ10であって、前記脚部14のタッピ
    ンねじ部15を2〜3山とし、タッピンねじ部15に連
    続してこのねじ部15の谷径と等しいかそれ以下の直径
    のねじなし部17を形成し、更に、このねじなし部17
    と頭部11の首下部13との間の脚部14に形成した締
    結部18に前記タッピンねじ部15と同一ピッチのねじ
    山を形成したことを特徴とする雌ねじ不要脱落防止ね
    じ。
  2. 【請求項2】 タッピンねじ部は横断面が略三角形状で
    あることを特徴とする請求項1に記載の雌ねじ不要脱落
    防止ねじ。
  3. 【請求項3】 締結部のねじ山はフランク面19で形成
    される先端角度αがねじ山基部側のフランク面19で形
    成される角度βより小さい複合角でかつねじ山外径がタ
    ッピンねじ部15のねじ山外径より大きいことを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載の雌ねじ不要脱落防止
    ねじ。
JP33560195A 1995-11-17 1995-11-17 雌ねじ不要脱落防止ねじ Pending JPH09144735A (ja)

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