JPH09143435A - マーキングシート用積層シート - Google Patents

マーキングシート用積層シート

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JPH09143435A
JPH09143435A JP32824495A JP32824495A JPH09143435A JP H09143435 A JPH09143435 A JP H09143435A JP 32824495 A JP32824495 A JP 32824495A JP 32824495 A JP32824495 A JP 32824495A JP H09143435 A JPH09143435 A JP H09143435A
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JP
Japan
Prior art keywords
layer
sheet
marking
thermoplastic resin
laminated sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP32824495A
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English (en)
Inventor
Tetsuyuki Yamamoto
徹之 山本
Hideo Kuroda
秀雄 黒田
Toru Hayashi
亨 林
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Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基布からの染料の移行昇華を抑制し、変色が
少なく、柔軟性に優れたマーキングシート用積層シート
を提供する。 【解決手段】 表面層が、着色された熱可塑性樹脂層で
あり、裏面層が、ホットメルト接着剤層であるマーキン
グシート用積層シートにおいて、前記着色された熱可塑
性樹脂層と前記ホットメルト接着剤層との間に、厚さ5
〜20μmのふっ素樹脂フィルム層が設けられてなるマ
ーキングシート用積層シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、染料の移行防止
性、柔軟性等に優れたマーキングシート用積層シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】ウインドブレーカー等のスポーツ用衣料
は、基布にマーキングシートを貼付することにより、チ
ーム名、背番号等の表示を行っている。このマーキング
シートは、一般に、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル等の
軟質熱可塑性樹脂に着色剤を配合して得られるものであ
り、所定の文字、図柄等を表す形状にカットした後、基
布に貼付して用いられる。
【0003】従来の表示は、所定の形状にカットした布
を基布に縫い合わせることにより行われていたので、作
業が煩雑であったが、このようなマーキングシートを使
用することにより、チーム名、背番号等の表示は、誰に
でも容易に行うことができるようになった。
【0004】ところが、スポーツ用衣料では分散染料に
より染色されたポリエステル繊維、ナイロン繊維、トリ
アセテート繊維等の合成繊維が用いられているので、従
来のマーキングシートは、このような分散染料により染
色された基布に貼付された場合、分散染料の移行昇華に
より色移りを生じ、表示の色の変化を引き起こす等の問
題を有している。
【0005】特開平2−200873号公報には、染色
された基布に、メラミン樹脂からなるバリヤー層がラミ
ネートやコーティングにより設けられた積層シートが、
特開平2−118181号公報には、このようなバリヤ
ー層がプラズマ処理により設けられた積層シートが、特
開平6−146165号公報には、染色された基布に、
吸着剤が添加されたバリヤー層がラミネートやコーティ
ングにより設けられた積層シートが、染料移行を防止す
ることができる基布としてそれぞれ開示されている。し
かし、基布にバリヤー層を積層して染料移行を防止する
これらの方法は、いずれも染料の色移りを防ぐには充分
でなく、現状では実用化されるに至っていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、基布からの染料の移行昇華を抑制し、変色が少な
く、柔軟性に優れたマーキングシート用積層シートを提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、表面層
が、着色された熱可塑性樹脂層であり、裏面層が、ホッ
トメルト接着剤層であるマーキングシート用積層シート
において、前記着色された熱可塑性樹脂層と前記ホット
メルト接着剤層との間に、厚さ5〜20μmのふっ素樹
脂フィルム層が設けられてなるところにある。
【0008】以下、本発明を図面を参照しながら説明す
る。図1は、本発明のマーキングシート用積層シートの
一例の断面を示す図である。図1中、1は、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)層を表す。2は、着色され
た熱可塑性樹脂層を表す。3は、上部接着剤層を表す。
4は、ふっ素樹脂フィルム層を表す。5は、下部接着剤
層を表す。6は、ホットメルト接着剤層を表す。
【0009】上記着色された熱可塑性樹脂層2は、顔料
の配合により着色されたものであり、意匠性を有する表
面層である。上記着色された熱可塑性樹脂層2に使用さ
れる熱可塑性樹脂としては特に限定されず、例えば、ポ
リウレタン、ポリ塩化ビニル等の軟質のフィルム又はシ
ートの単体からなるものが挙げられる。
【0010】本発明で使用されるふっ素樹脂フィルム層
4は、厚さが5〜20μmであるものである。5μm未
満であると、薄いために取扱いにくく、加工しずらく、
20μmを超えると、優れた柔軟性を得ることができな
いので上記範囲に限定される。
【0011】上記ふっ素樹脂フィルム層4を積層するに
あたっては、接着性を付与するために、上記熱可塑性樹
脂層2とは上部接着剤層3を介して積層され、上記ホッ
トメルト接着剤層とは下部接着剤層5を介して積層され
る。上記上部接着剤層3を構成する接着剤の材質、上記
下部接着剤層5を構成する接着剤の材質は特に限定され
ない。
【0012】上記ふっ素樹脂フィルムを構成する材料
は、ふっ素樹脂である。上記ふっ素樹脂としては特に限
定されず、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTF
E)、ポリビニリデンフロライド(PVDF)等を挙げ
ることができる。
【0013】好ましくは、エチレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン
−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テト
ラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエー
テル共重合体(PFA)等であり、これらは、共重合体
であって側鎖を有するので、他のふっ素樹脂よりも結晶
構造を形成し難く、より柔軟性に富んだ貼付剤用支持体
を得ることができる。
【0014】上記ふっ素樹脂としては、例えば、ダイキ
ン工業社製、旭硝子社製、三井・デュポンフロロケミカ
ル社製のもの等を挙げることができる。
【0015】上記ホットメルト接着剤層6を構成するホ
ットメルト接着剤としては、基布に接着することができ
るものであれば特に限定されず、例えば、スチレン−イ
ソプレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンブロ
ック共重合体、スチレン−エチレン−ブチレンブロック
共重合体、エチレン−酢酸ビニル熱可塑性エラストマー
等を挙げることができる。
【0016】本発明のマーキングシート用積層シート
は、所定の形状に型抜きされた後、例えば、熱圧着によ
り基布に接着された後、上記PET層1が剥がされて使
用される。
【0017】図2は、基布に接着された本発明のマーキ
ングシート用積層シートを表す図である。図2中、7
は、基布を表す。本発明のマーキングシート用積層シー
トが接着される基布7としては、例えば、分散染料によ
り染色された合成繊維が挙げられる。上記合成繊維とし
ては特に限定されず、例えば、ポリエステル繊維、ナイ
ロン繊維、トリアセテート繊維等が挙げられる。
【0018】本発明で使用されるふっ素樹脂フィルム
は、極性が低く、炭化水素化合物との相溶性が低いの
で、有機物の浸透拡散防止性に優れており、また、PE
T等の結晶性ポリマーフィルムよりも優れた柔軟性を有
するものである。
【0019】本発明のマーキングシート用積層シート
は、着色された熱可塑性樹脂層とホットメルト接着剤層
との間に、ふっ素樹脂フィルム層がバリヤー層として設
けられてなるものであるので、例えば、分散染料等を含
有する基布からの染料の移行昇華が極めて低く抑えら
れ、表面層である着色された熱可塑性樹脂層の変色を防
ぐものである。
【0020】
【実施例】以下に実施例及び比較例を掲げて本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定さ
れるものではない。
【0021】実施例1 図1に示すマーキングシート用積層シートを以下のよう
に作製した。100μmのPET層1に白の顔料にて着
色したウレタン樹脂溶液をコーティングし、120℃×
1分で乾燥させ、30μmの厚みの着色された熱可塑性
樹脂層2を設けた。次に、染料の移行昇華防止層として
厚み25μmのETFEフィルム層4に接着剤を約5μ
mとなるようにコーティングし、100℃×1分で乾燥
させ、上記30μmの厚みの着色された熱可塑性樹脂層
2と貼り合わせた。
【0022】次に、3層となったETFEフィルム層4
側に更に約5μmとなるように接着剤をコーティング
し、100℃×1分で乾燥させ、ホットメルトのウレタ
ン(100μm)を貼り合わせてホットメルト接着剤層
6とした。
【0023】このように構成されたマーキングシート用
積層シートの変色状態と柔軟性とを以下の試験方法によ
り評価した。変色状態 分散染料で染色された基布に、マーキングシート用積層
シートを160℃にて20秒熱圧着して貼り合わせ、上
側の100μmのPET層1を剥がして試料を作製し
た。それをステンレス板にはさみ込み、荷重250g/
cm2 をかけて、130℃×2時間及び5時間加熱して
染料の昇華移行度(変色)を目視により評価した。結果
を表1に示した。 ○:移行が全く見られなかった。 △:移行が少しだけしていた。 ×:移行が甚だしかった。
【0024】柔軟性 試料を19mm×150mmに切断し、その中央に長さ
100mmの横線を引いたものを引っ張り試験機にかけ
て50mm/分で10%モジュラスを測定した。これを
柔軟性の尺度とした。結果を表1に示した。 ○:10%モジュラスが25N以下であった。 △:10%モジュラスが25〜30Nであった。 ×:10%モジュラスが30N以上であった。
【0025】実施例2 ふっ素樹脂フィルム層において、厚み25μmのETF
Eフィルムの代わりに、厚み12μmのETFEフィル
ムを用いて実施例1と同様にして試料を作製し、変色状
態及び柔軟性の評価を行った。結果を表1に示した。
【0026】実施例3 ふっ素樹脂フィルム層において、ETFEフィルムの代
わりに、厚み6μmのETFEフィルムを用いて実施例
1と同様にして試料を作製し、変色状態及び柔軟性の評
価を行った。結果を表1に示した。
【0027】実施例4 ふっ素樹脂フィルム層において、ETFEフィルムの代
わりに、厚み25μmのFEPフィルムを用いて実施例
1と同様にして試料を作製し、変色状態及び柔軟性の評
価を行った。結果を表1に示した。
【0028】実施例5 ふっ素樹脂フィルム層において、ETFEフィルムの代
わりに、厚み25μmのPFAフィルムを用いて実施例
1と同様にして試料を作製し、変色状態及び柔軟性の評
価を行った。結果を表1に示した。
【0029】実施例6 ふっ素樹脂フィルム層において、ETFEフィルムの代
わりに、厚み12μmのPFAフィルムを用いて実施例
1と同様にして試料を作製し、変色状態及び柔軟性の評
価を行った。結果を表1に示した。
【0030】比較例1〜7 ふっ素樹脂フィルム層において、ETFEフィルムの代
わりに、厚み12μmのPETフィルム、厚み25μm
のPETフィルム、厚み50μmのPETフィルム、厚
み25μmのナイロンフィルム、厚み25μmのポリエ
チレンフィルム、厚み40μmのポリウレタン系熱可塑
性エラストマーフィルム、厚み30μmのシリコン系熱
可塑性エラストマーフィルム(日本ユニカ社製)の中の
ひとつを用いて実施例1と同様にして試料を作製し、変
色状態及び柔軟性の評価を行った。結果を表2に示し
た。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】本発明のマーキングシート用積層シート
は、上述の構成よりなるので、基布が含有する染料の移
行により発生する変色が防がれ、意匠性が保持されるも
のであり、また、柔軟性に優れており、着用者の動きを
妨げず、例えば、スポーツ衣料等のマーキングシートに
好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマーキングシート用積層シートの一例
の断面を示す図。
【図2】基布に接着された本発明のマーキングシート用
積層シートの一例の断面を表す図。
【符号の説明】
1 PET層 2 着色された熱可塑性樹脂層 3 上部接着剤層 4 ふっ素樹脂フィルム層 5 下部接着剤層 6 ホットメルト接着剤層 7 基布
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/30 B32B 27/30 D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面層が、着色された熱可塑性樹脂層で
    あり、裏面層が、ホットメルト接着剤層であるマーキン
    グシート用積層シートにおいて、前記着色された熱可塑
    性樹脂層と前記ホットメルト接着剤層との間に、厚さ5
    〜20μmのふっ素樹脂フィルム層が設けられてなるこ
    とを特徴とするマーキングシート用積層シート。
  2. 【請求項2】 ふっ素樹脂フィルムが、エチレン−テト
    ラフルオロエチレン共重合体、テトラフルオロエチレン
    −ヘキサフルオロプロピレン共重合体、及び、テトラフ
    ルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル
    共重合体からなる群より選択された少なくとも1種から
    なるものである請求項1記載のマーキングシート用積層
    シート。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030029518A (ko) * 2002-06-29 2003-04-14 (주)블루드림 의류부자재 및 그의 부착방법
JP2003518149A (ja) * 1999-11-30 2003-06-03 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 改良された塗料代替アップリケ
EP1364762A1 (en) * 2002-05-23 2003-11-26 Asahi Glass Company Ltd. Release film

Cited By (4)

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JP2003518149A (ja) * 1999-11-30 2003-06-03 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 改良された塗料代替アップリケ
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