JPH0931864A - 印刷用積層布 - Google Patents
印刷用積層布Info
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- JPH0931864A JPH0931864A JP8129136A JP12913696A JPH0931864A JP H0931864 A JPH0931864 A JP H0931864A JP 8129136 A JP8129136 A JP 8129136A JP 12913696 A JP12913696 A JP 12913696A JP H0931864 A JPH0931864 A JP H0931864A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】積層された布地の両面に印刷することができ、
それぞれの印刷面が反対に見えることがなく、表裏の両
側から広告の内容が確認できる印刷用積層布であって,
広告印刷用積層布、とくに広告のぼり用積層布を提供す
ることを目的とするものである。 【解決手段】印刷可能な布地と布地とを積層し、その間
に隠蔽性フィルム、隠蔽性転写膜、コーティング膜等の
隠蔽性物質を設けてなる印刷用積層布。
それぞれの印刷面が反対に見えることがなく、表裏の両
側から広告の内容が確認できる印刷用積層布であって,
広告印刷用積層布、とくに広告のぼり用積層布を提供す
ることを目的とするものである。 【解決手段】印刷可能な布地と布地とを積層し、その間
に隠蔽性フィルム、隠蔽性転写膜、コーティング膜等の
隠蔽性物質を設けてなる印刷用積層布。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両面印刷が可能な
印刷用積層布、特に両面印刷が可能な広告印刷用積層布
に関する。
印刷用積層布、特に両面印刷が可能な広告印刷用積層布
に関する。
【0002】
【従来の技術】タフタ、ポンジのような織物にオフセッ
ト印刷もしくは昇華捺染などで広告となる宣伝文や文字
もしくは図柄を印刷し、広告に関係ある店の前や近く、
人の往来が多い場所、道路脇に立て掛けて、印刷の内容
を宣伝している。しかし、このタフタやポンジのような
織物に印刷する場合、隠蔽性が無く布の片面だけにしか
印刷することが出来ない。これらの広告のぼりは片面印
刷したものだけである。
ト印刷もしくは昇華捺染などで広告となる宣伝文や文字
もしくは図柄を印刷し、広告に関係ある店の前や近く、
人の往来が多い場所、道路脇に立て掛けて、印刷の内容
を宣伝している。しかし、このタフタやポンジのような
織物に印刷する場合、隠蔽性が無く布の片面だけにしか
印刷することが出来ない。これらの広告のぼりは片面印
刷したものだけである。
【0003】そのため、この片面印刷した広告のぼりは
片側の一方からしか見ることができないので,広告の効
果は両面印刷された場合にくらべ半減する。広告のぼり
の両面に印刷した字や模様を用いる方法として、片面に
印刷した布を2枚重ねてその縁を糸などで縫い合わせて
1枚の広告用のぼりとして使用することが試みられた
が,雨に濡れた場合は,片側の印刷が反対側へも見える
ようになり、広告の内容の確認が困難になる。また、布
地を使用しない方法として、隠蔽性のある白色の塩ビシ
ートの両面に広告用の文字や模様を印刷することがあっ
たが、広告の期間が過ぎてこの広告の塩ビシートを廃棄
する際、焼却すると塩素ガスが発生し焼却炉を傷めた
り、周囲の生活環境を悪化するという問題があった。
片側の一方からしか見ることができないので,広告の効
果は両面印刷された場合にくらべ半減する。広告のぼり
の両面に印刷した字や模様を用いる方法として、片面に
印刷した布を2枚重ねてその縁を糸などで縫い合わせて
1枚の広告用のぼりとして使用することが試みられた
が,雨に濡れた場合は,片側の印刷が反対側へも見える
ようになり、広告の内容の確認が困難になる。また、布
地を使用しない方法として、隠蔽性のある白色の塩ビシ
ートの両面に広告用の文字や模様を印刷することがあっ
たが、広告の期間が過ぎてこの広告の塩ビシートを廃棄
する際、焼却すると塩素ガスが発生し焼却炉を傷めた
り、周囲の生活環境を悪化するという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】タフタやポンジのよう
な隠蔽性の無い布地は片面だけの印刷しか出来ず、片面
に印刷した布地を2枚縫い合わせても雨に濡れた場合、
片面の印刷が反対側に見える欠陥が生じる。また、隠蔽
性のある白色の塩ビシートを用いた場合は,有毒の塩素
ガスが発生する問題がある。
な隠蔽性の無い布地は片面だけの印刷しか出来ず、片面
に印刷した布地を2枚縫い合わせても雨に濡れた場合、
片面の印刷が反対側に見える欠陥が生じる。また、隠蔽
性のある白色の塩ビシートを用いた場合は,有毒の塩素
ガスが発生する問題がある。
【0005】本発明は、積層された1枚の布地の両面に
印刷することができ、それぞれの印刷面が反対側に見え
ることがなく、表裏の両側から広告の内容が確認できる
印刷用積層布、特に広告印刷用積層布、とりわけ広告の
ぼり用積層布を提供することを目的とするものである。
印刷することができ、それぞれの印刷面が反対側に見え
ることがなく、表裏の両側から広告の内容が確認できる
印刷用積層布、特に広告印刷用積層布、とりわけ広告の
ぼり用積層布を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る本発明によって工業的に好都合に達成された。
る本発明によって工業的に好都合に達成された。
【0007】[1]印刷可能な布地と布地とを積層し、
その中間に隠蔽性物質を設けてなる印刷用積層布。
その中間に隠蔽性物質を設けてなる印刷用積層布。
【0008】[2]隠蔽性物質が隠蔽性フィルムである
ことを特徴とする上記[1]の印刷用積層布。
ことを特徴とする上記[1]の印刷用積層布。
【0009】[3]隠蔽性フィルムが金属蒸着フィル
ム、塗料コーティングフィルム、及び原着フィルムから
選ばれたことを特徴とする上記[2]の印刷用積層布。
ム、塗料コーティングフィルム、及び原着フィルムから
選ばれたことを特徴とする上記[2]の印刷用積層布。
【0010】[4]隠蔽性フィルムが少なくとも一つが
金属蒸着された二つ以上のフィルムからなり、蒸着面が
他方のフィルムに接面していることを特徴とする上記
[2]の印刷用積層布。
金属蒸着された二つ以上のフィルムからなり、蒸着面が
他方のフィルムに接面していることを特徴とする上記
[2]の印刷用積層布。
【0011】[5]隠蔽性フィルムが少なくとも一つが
塗料コーティングがなされた二つ以上のフィルムからな
り、塗料コーティング面が他方のフィルムに接面してい
ることを特徴とする上記[2]の印刷用積層布。
塗料コーティングがなされた二つ以上のフィルムからな
り、塗料コーティング面が他方のフィルムに接面してい
ることを特徴とする上記[2]の印刷用積層布。
【0012】[6]隠蔽性物質が隠蔽性転写膜であるこ
とを特徴とする上記[1]の印刷用積層布。
とを特徴とする上記[1]の印刷用積層布。
【0013】[7]隠蔽性物質が隠蔽性コーティング膜
であることを特徴とする上記[1]の印刷用積層布。
であることを特徴とする上記[1]の印刷用積層布。
【0014】[8]広告印刷用である上記[1]〜上記
[7]の印刷用積層布。
[7]の印刷用積層布。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明において、隠蔽性物質とし
て隠蔽性フィルムが用いられる場合,かかるフィルムと
して金属蒸着フィルム、塗料コーティングフィルム、及
び原着フィルム等が用いられる。金属蒸着フィルムとし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレ
フタレート/イソフタレート共重合体等のポリエステル
フィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチル
ペンテン等のポリオレフィンフィルム、エチレンビニル
アルコール共重合体フィルム、ポリカーボネートなどの
プラスチックフィルムに金属蒸着膜を施し、光線透過率
が10%以下とさせて隠蔽性フィルムとして用いること
ができる。また、本発明において、塗料コーティングフ
ィルムとしては上記のようなプラスチックフィルムに顔
料好ましくは白色顔料をコーティングしたフィルムが用
いられる。原着フィルムとしては,酸化チタン、炭酸カ
ルシュウム、炭酸バリウムなどの白色顔料をフィルム中
に混合せしめたものが挙げられる。
て隠蔽性フィルムが用いられる場合,かかるフィルムと
して金属蒸着フィルム、塗料コーティングフィルム、及
び原着フィルム等が用いられる。金属蒸着フィルムとし
ては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレ
フタレート/イソフタレート共重合体等のポリエステル
フィルム、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチル
ペンテン等のポリオレフィンフィルム、エチレンビニル
アルコール共重合体フィルム、ポリカーボネートなどの
プラスチックフィルムに金属蒸着膜を施し、光線透過率
が10%以下とさせて隠蔽性フィルムとして用いること
ができる。また、本発明において、塗料コーティングフ
ィルムとしては上記のようなプラスチックフィルムに顔
料好ましくは白色顔料をコーティングしたフィルムが用
いられる。原着フィルムとしては,酸化チタン、炭酸カ
ルシュウム、炭酸バリウムなどの白色顔料をフィルム中
に混合せしめたものが挙げられる。
【0016】本発明において、隠蔽性物質として金属蒸
着フィルムもしくは塗料コーティングフィルムが用いる
場合、少なくとも一つが金属蒸着された二つ以上のフィ
ルムもしくは少なくとも一つが塗料コーティングがなさ
れた二つ以上のフィルムを使用し、蒸着面もしくは塗料
コーティング面が他方のフィルムに接面しているような
構成にすることが好ましい。このような構成にすめこと
によって、太陽からの紫外線や風雨に長期間暴露されて
も、蒸着面もしくは塗料コーティング面が剥離すること
を充分防止できるのである。
着フィルムもしくは塗料コーティングフィルムが用いる
場合、少なくとも一つが金属蒸着された二つ以上のフィ
ルムもしくは少なくとも一つが塗料コーティングがなさ
れた二つ以上のフィルムを使用し、蒸着面もしくは塗料
コーティング面が他方のフィルムに接面しているような
構成にすることが好ましい。このような構成にすめこと
によって、太陽からの紫外線や風雨に長期間暴露されて
も、蒸着面もしくは塗料コーティング面が剥離すること
を充分防止できるのである。
【0017】本発明において、隠蔽性物質として隠蔽性
転写膜も好ましく用いられる。この場合は、アルミニウ
ムなどを載せたいわゆる転写フィルムを用い、これを布
地に転写し、さらに別の布地を接着層を介して該アルミ
ニゥム転写膜面上に対向して積層することにより,本発
明に係わる印刷用積層布を得ることができる。
転写膜も好ましく用いられる。この場合は、アルミニウ
ムなどを載せたいわゆる転写フィルムを用い、これを布
地に転写し、さらに別の布地を接着層を介して該アルミ
ニゥム転写膜面上に対向して積層することにより,本発
明に係わる印刷用積層布を得ることができる。
【0018】また、本発明において、たとえば布地に塗
料を含浸・コーティングして得られる隠蔽性コーティン
グ膜を隠蔽性物質として用いることができる。
料を含浸・コーティングして得られる隠蔽性コーティン
グ膜を隠蔽性物質として用いることができる。
【0019】本発明において、布地と隠蔽性物質の間は
通常接着剤を用いて貼合せる。この積層布が,広告用の
印刷がされて街頭にのぼりとして立てられた場合,太陽
からの紫外線や風雨に2ケ月間以上暴露されても,積層
した布地が剥がれない程度の接着強度を持つことが望ま
しい。接着剤としては、所望の強度に応じてアクリル、
ウレタン、エステル、酢酸ビニル、合成ゴム系接着剤か
ら適宜選ばれて使用される
通常接着剤を用いて貼合せる。この積層布が,広告用の
印刷がされて街頭にのぼりとして立てられた場合,太陽
からの紫外線や風雨に2ケ月間以上暴露されても,積層
した布地が剥がれない程度の接着強度を持つことが望ま
しい。接着剤としては、所望の強度に応じてアクリル、
ウレタン、エステル、酢酸ビニル、合成ゴム系接着剤か
ら適宜選ばれて使用される
【0020】
【実施例】実施例により本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0021】[実施例1]本発明の実施例1を図1に基
づき説明すると、図1は、隠蔽性フィルム1aとしては
厚さが25μの白色ポリエステルフィルム(東レ(株)
製ルミラーE20)に接着剤2をラミネーターで乾燥後
の厚さが5μになるように塗布し、120℃に保たれた
乾燥炉中を40秒間走行させて乾燥後、140℃に加熱
した金属ロールでプレスし、布地3aと片面ずつ貼合わ
せ、広告印刷用の積層布を作成した。
づき説明すると、図1は、隠蔽性フィルム1aとしては
厚さが25μの白色ポリエステルフィルム(東レ(株)
製ルミラーE20)に接着剤2をラミネーターで乾燥後
の厚さが5μになるように塗布し、120℃に保たれた
乾燥炉中を40秒間走行させて乾燥後、140℃に加熱
した金属ロールでプレスし、布地3aと片面ずつ貼合わ
せ、広告印刷用の積層布を作成した。
【0022】接着剤2としては、ウレタン系接着剤ハイ
ボン7763(日立化成ポリマー(株)製)55部、硬
化剤コロネートL75(日本ポリウレタン(株)製)5
部、希釈溶剤トルエン40部を配合したものである。布
地3aとしては、ポリエステル糸を用いたポンジ織物を
使用した。このポンジ織物は一般的な織物である。貼合
わされた積層布はそれぞれの布地に印刷された広告の文
字や模様が反対側の布地面に透き通って見えることがな
く、屋外での太陽光線の紫外線、風や雨などで積層され
た布が剥がれることもなかった。
ボン7763(日立化成ポリマー(株)製)55部、硬
化剤コロネートL75(日本ポリウレタン(株)製)5
部、希釈溶剤トルエン40部を配合したものである。布
地3aとしては、ポリエステル糸を用いたポンジ織物を
使用した。このポンジ織物は一般的な織物である。貼合
わされた積層布はそれぞれの布地に印刷された広告の文
字や模様が反対側の布地面に透き通って見えることがな
く、屋外での太陽光線の紫外線、風や雨などで積層され
た布が剥がれることもなかった。
【0023】[実施例2]本発明の実施例2を図2に基
づき説明すると、図2は隠蔽性フィルム1bとしては、
厚さ12μのポリエステルフィルム(東レ(株)製ルミ
ラーS10)に厚さが600Α程度のアルミニウム蒸着
膜を施す。このポリエステルフィルムのアルミニウム蒸
着膜は通常の真空蒸着加工で行われる。このアルミニウ
ム蒸着したポリエステルフィルムに、接着剤2をラミネ
ート時に乾燥後の厚さが5μになるように塗布し、12
0℃に保たれた乾燥炉中を40秒間走行させて乾燥後、
140℃に加熱した金属ロールでプレスし、布地3bと
片面ずつ貼合わせ広告印刷用の積層布を作成した。接着
剤2としては、ウレタン系接着剤ハイボン7763(日
立化成ポリマー(株)製)55部、硬化剤コロネートL
75(日本ポリウレタン(株)製)5部,希釈溶剤トル
エン40部を配合したものである。布地3bとしては、
ナイロン糸を用いたタフタ織物を使用した。貼合わされ
た積層布はそれぞれの布地に印刷された広告の文字や模
様が反対側の布地面に透き通って見えることがなく、屋
外で太陽光線の紫外線、風や雨などで積層された布が剥
がれることもなかった。
づき説明すると、図2は隠蔽性フィルム1bとしては、
厚さ12μのポリエステルフィルム(東レ(株)製ルミ
ラーS10)に厚さが600Α程度のアルミニウム蒸着
膜を施す。このポリエステルフィルムのアルミニウム蒸
着膜は通常の真空蒸着加工で行われる。このアルミニウ
ム蒸着したポリエステルフィルムに、接着剤2をラミネ
ート時に乾燥後の厚さが5μになるように塗布し、12
0℃に保たれた乾燥炉中を40秒間走行させて乾燥後、
140℃に加熱した金属ロールでプレスし、布地3bと
片面ずつ貼合わせ広告印刷用の積層布を作成した。接着
剤2としては、ウレタン系接着剤ハイボン7763(日
立化成ポリマー(株)製)55部、硬化剤コロネートL
75(日本ポリウレタン(株)製)5部,希釈溶剤トル
エン40部を配合したものである。布地3bとしては、
ナイロン糸を用いたタフタ織物を使用した。貼合わされ
た積層布はそれぞれの布地に印刷された広告の文字や模
様が反対側の布地面に透き通って見えることがなく、屋
外で太陽光線の紫外線、風や雨などで積層された布が剥
がれることもなかった。
【0024】[実施例3]本発明の実施例3を図3に基
づき説明すると、1bは厚さ6μのポリエステルフィル
ム(東レ(株)製ルミラーS10)に厚さ600A程度
のアルミニウム蒸着を施したフィルムを示す。このポリ
エステルフィルムのアルミニウム蒸着は通常の真空蒸着
加工で行われる。このアルミニウム蒸着したポリエステ
ルフィルムの、蒸着が施されている面に接着剤2を乾燥
後の厚さが2μになるように塗布し、かかる塗布面上に
厚さ6μのポリエステルフィルム1dを対向して配し,
140℃に加熱した金属ロールでプレスし隠蔽性フィル
ムとした。得られた隠蔽性フィルムの両面に接着剤2を
乾燥後の厚さが5μになるように塗布し、120℃に保
たた乾燥炉中に40秒間走行させて乾燥後、両面にそれ
ぞれ布地3aを接着剤塗布面を介して配し,140℃に
加熱した金属ロールでプレス貼合せし,広告印刷用の積
層布を作成した。
づき説明すると、1bは厚さ6μのポリエステルフィル
ム(東レ(株)製ルミラーS10)に厚さ600A程度
のアルミニウム蒸着を施したフィルムを示す。このポリ
エステルフィルムのアルミニウム蒸着は通常の真空蒸着
加工で行われる。このアルミニウム蒸着したポリエステ
ルフィルムの、蒸着が施されている面に接着剤2を乾燥
後の厚さが2μになるように塗布し、かかる塗布面上に
厚さ6μのポリエステルフィルム1dを対向して配し,
140℃に加熱した金属ロールでプレスし隠蔽性フィル
ムとした。得られた隠蔽性フィルムの両面に接着剤2を
乾燥後の厚さが5μになるように塗布し、120℃に保
たた乾燥炉中に40秒間走行させて乾燥後、両面にそれ
ぞれ布地3aを接着剤塗布面を介して配し,140℃に
加熱した金属ロールでプレス貼合せし,広告印刷用の積
層布を作成した。
【0025】接着剤2としては、ウレタン系接着剤ハイ
ボンド7763(日立化成ポリマー(株)製)55部、
硬化剤コロネートL75(日本ポリウレタン(株)製)
5部、希釈溶剤トルエン40部を配合したものである。
布地3aとしては、ポリエステル糸を用いたポンジ織物
を使用した。このポンジ織物は一般的な織物である。貼
合わされた積層布は隠蔽性に優れ,広告用のぼり旗とし
て極めて有用であった。また,それぞれの布地に印刷さ
れた広告の文字や模様が反対側の布地面に透き通って見
えることがなく、屋外で太陽光線の紫外線、風や雨など
で積層された布が剥がれることもなかった。
ボンド7763(日立化成ポリマー(株)製)55部、
硬化剤コロネートL75(日本ポリウレタン(株)製)
5部、希釈溶剤トルエン40部を配合したものである。
布地3aとしては、ポリエステル糸を用いたポンジ織物
を使用した。このポンジ織物は一般的な織物である。貼
合わされた積層布は隠蔽性に優れ,広告用のぼり旗とし
て極めて有用であった。また,それぞれの布地に印刷さ
れた広告の文字や模様が反対側の布地面に透き通って見
えることがなく、屋外で太陽光線の紫外線、風や雨など
で積層された布が剥がれることもなかった。
【0026】[実施例4]本発明の実施例4を図4に基
づき説明すると、図4は、隠蔽性フィルム1cとして
は、厚さ12μのポリエステルフィルム(東レ(株)製
ルミラーS10)両面にそれぞれ酸化チタンが樹脂分に
対して20%混入した塗料TPー1((株)三羽研究所
製)を厚さが乾燥後2μになるように塗布加工した。こ
の両面に白色塗布加工したポリエステルフィルムに、接
着剤2をラミネーターで乾燥後の厚さが5μになるよう
に塗布し、120℃に保たれた乾燥炉中を40秒間走行
させて乾燥後、140℃に加熱した金属ロールでプレス
し、布地3bと片面ずつ貼合せ広告印刷用の積層布を作
成した。接着剤2としては、ウレタン系接着剤ハイボン
7763(日立化成ポリマー(株)製)55部、硬化剤
コロネートL75(日本ポリウレタン(株)製)5部、
希釈溶剤トルエン40部を配合したものである。布地3
bとしてはナイロン糸を用いたタフタ織物を使用した。
貼合された積層布はそれぞれの布地に印刷された広告の
文字や模様が反対側の布地面に透き通って見えることが
なく屋外で太陽光線の紫外線、風や雨などで積層された
布が剥がれることもなかった。
づき説明すると、図4は、隠蔽性フィルム1cとして
は、厚さ12μのポリエステルフィルム(東レ(株)製
ルミラーS10)両面にそれぞれ酸化チタンが樹脂分に
対して20%混入した塗料TPー1((株)三羽研究所
製)を厚さが乾燥後2μになるように塗布加工した。こ
の両面に白色塗布加工したポリエステルフィルムに、接
着剤2をラミネーターで乾燥後の厚さが5μになるよう
に塗布し、120℃に保たれた乾燥炉中を40秒間走行
させて乾燥後、140℃に加熱した金属ロールでプレス
し、布地3bと片面ずつ貼合せ広告印刷用の積層布を作
成した。接着剤2としては、ウレタン系接着剤ハイボン
7763(日立化成ポリマー(株)製)55部、硬化剤
コロネートL75(日本ポリウレタン(株)製)5部、
希釈溶剤トルエン40部を配合したものである。布地3
bとしてはナイロン糸を用いたタフタ織物を使用した。
貼合された積層布はそれぞれの布地に印刷された広告の
文字や模様が反対側の布地面に透き通って見えることが
なく屋外で太陽光線の紫外線、風や雨などで積層された
布が剥がれることもなかった。
【0027】[実施例5]本発明の実施例5を図5に基
づき説明すると、4はアルミニウム蒸着膜による転写膜
を示す。ポリエステルフィルム(東レ(株)製ルミラー
S10,フィルム厚さ12μ)上にアクリル系塗料によ
る離型層を施し,その面上に通常の真空蒸着加工によっ
て厚さ約700Aのアルミニウム蒸着層を設けた。かか
る蒸着面に接着剤2を乾燥後の厚さが5μになるように
塗布し,120℃に保たれた乾燥炉中を40秒間走行さ
せて乾燥後、ポンジ織物布地3aを接着剤塗布面に配
し,140℃に加熱した金属ロールでプレス貼合せをお
こなった。ついでポリエステルフィルムを離型層から剥
離し,隠蔽性のあるアルミニウム転写膜を表層に有した
ポンジ布地を得た。
づき説明すると、4はアルミニウム蒸着膜による転写膜
を示す。ポリエステルフィルム(東レ(株)製ルミラー
S10,フィルム厚さ12μ)上にアクリル系塗料によ
る離型層を施し,その面上に通常の真空蒸着加工によっ
て厚さ約700Aのアルミニウム蒸着層を設けた。かか
る蒸着面に接着剤2を乾燥後の厚さが5μになるように
塗布し,120℃に保たれた乾燥炉中を40秒間走行さ
せて乾燥後、ポンジ織物布地3aを接着剤塗布面に配
し,140℃に加熱した金属ロールでプレス貼合せをお
こなった。ついでポリエステルフィルムを離型層から剥
離し,隠蔽性のあるアルミニウム転写膜を表層に有した
ポンジ布地を得た。
【0028】引き続き,上記アルミニウム転写膜面上
に,接着剤2を乾燥後の厚さが5μになるように塗布
し,120℃に保たれた乾燥炉中を40秒間走行させて
乾燥させこの接着剤塗布面にポンジ織物布地3aを対向
し,140℃の金属ロールでプレス貼合せをおこない,
アルミニウム転写膜を介し,両面がポンジ織物布地3a
で構成された広告印刷用積層体を得た。なお接着剤2と
しては実施例1に記載したものと同一のものを用いた。
このものは隠蔽性効果のみならず積層体の柔軟性にも優
れ,広告用のぼり旗として極めて有用であった。またそ
れぞれの布地に印刷された広告の文字や模様が反対側の
布地面に透き通って見えることがなく,屋外で太陽光線
の紫外線、風や雨などで積層された布が剥がれることも
なかった。
に,接着剤2を乾燥後の厚さが5μになるように塗布
し,120℃に保たれた乾燥炉中を40秒間走行させて
乾燥させこの接着剤塗布面にポンジ織物布地3aを対向
し,140℃の金属ロールでプレス貼合せをおこない,
アルミニウム転写膜を介し,両面がポンジ織物布地3a
で構成された広告印刷用積層体を得た。なお接着剤2と
しては実施例1に記載したものと同一のものを用いた。
このものは隠蔽性効果のみならず積層体の柔軟性にも優
れ,広告用のぼり旗として極めて有用であった。またそ
れぞれの布地に印刷された広告の文字や模様が反対側の
布地面に透き通って見えることがなく,屋外で太陽光線
の紫外線、風や雨などで積層された布が剥がれることも
なかった。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明によって得られた積
層された布地は、表裏の両面からそれぞれ印刷ができ、
しかも積層された布地は隠蔽性があり、それぞれ印刷が
雨で濡れても反対面に現れることがない。したがって店
頭の前やその近くの道路に沿ってこの広告の文字や図柄
ののぼりを表裏のどちらから見ても確認できるので、こ
の広告用のぼりの広告の効果は極めて大きいものであ
る。
層された布地は、表裏の両面からそれぞれ印刷ができ、
しかも積層された布地は隠蔽性があり、それぞれ印刷が
雨で濡れても反対面に現れることがない。したがって店
頭の前やその近くの道路に沿ってこの広告の文字や図柄
ののぼりを表裏のどちらから見ても確認できるので、こ
の広告用のぼりの広告の効果は極めて大きいものであ
る。
【図1】図1は本発明にかかる印刷用積層布の厚み方向
の断面図であり、隠蔽性フィルムとして原着フィルムを
用いた例である。
の断面図であり、隠蔽性フィルムとして原着フィルムを
用いた例である。
【図2】図2は本発明にかかる印刷用積層布の厚み方向
の断面図であり、隠蔽性フィルムとして金属蒸着フィル
ムを用いた例である。
の断面図であり、隠蔽性フィルムとして金属蒸着フィル
ムを用いた例である。
【図3】図3は本発明にかかる印刷用積層布の厚み方向
の断面図であり、隠蔽性フィルムとして,少なくとも一
つが金属蒸着された二つ以上のフィルムからなり,該蒸
着面が他方のフィルムに接面している複数のフィルムを
用いた例である。
の断面図であり、隠蔽性フィルムとして,少なくとも一
つが金属蒸着された二つ以上のフィルムからなり,該蒸
着面が他方のフィルムに接面している複数のフィルムを
用いた例である。
【図4】図4は本発明にかかる印刷用積層布の厚み方向
の断面図であり、隠蔽性フィルムとして塗料コーティン
グフィルムを用いた例である。
の断面図であり、隠蔽性フィルムとして塗料コーティン
グフィルムを用いた例である。
【図5】図5は本発明にかかる印刷用積層布の厚み方向
の断面図であり、隠蔽性物質として隠蔽性転写膜を用い
た例である。
の断面図であり、隠蔽性物質として隠蔽性転写膜を用い
た例である。
1a……原着フィルム 1b……金属蒸着フィルム 1c……塗料コーティングフィルム 1d……生フィルム 2 ……接着剤 3a……ポリエステル製ポンジ織物 3b……ナイロン製タフタ 4 ……金属転写膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 14/20 C23C 14/20 Z D06M 17/00 D06M 17/00 Z
Claims (8)
- 【請求項1】印刷可能な布地と布地とを積層し、その中
間に隠蔽性物質を設けてなる印刷用積層布。 - 【請求項2】隠蔽性物質が隠蔽性フィルムであることを
特徴とする請求項1記載の印刷用積層布。 - 【請求項3】隠蔽性フィルムが金属蒸着フィルム、塗料
コーティングフィルム、及び原着フィルムから選ばれた
ことを特徴とする請求項2記載の印刷用積層布。 - 【請求項4】隠蔽性フィルムが少なくとも一つが金属蒸
着された二つ以上のフィルムからなり、蒸着面が他方の
フィルムに接面していることを特徴とする請求項2記載
の印刷用積層布。 - 【請求項5】隠蔽性フィルムが少なくとも一つが塗料コ
ーティングがなされた二つ以上のフィルムからなり、塗
料コーティング面が他方のフィルムに接面していること
を特徴とする請求項2記載の印刷用積層布。 - 【請求項6】隠蔽性物質が隠蔽性転写膜であることを特
徴とする請求項1記載の印刷用積層布。 - 【請求項7】隠蔽性物質が隠蔽性コーティング膜である
ことを特徴とする請求項1記載の印刷用積層布。 - 【請求項8】広告印刷用である請求項1〜請求項7に記
載の印刷用積層布。
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---|---|---|---|
JP8129136A JP2984784B2 (ja) | 1995-05-18 | 1996-04-25 | 広告印刷用積層布およびのぼり |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7-143875 | 1995-05-18 | ||
JP14387595 | 1995-05-18 | ||
JP8129136A JP2984784B2 (ja) | 1995-05-18 | 1996-04-25 | 広告印刷用積層布およびのぼり |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0931864A true JPH0931864A (ja) | 1997-02-04 |
JP2984784B2 JP2984784B2 (ja) | 1999-11-29 |
Family
ID=26464624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8129136A Expired - Fee Related JP2984784B2 (ja) | 1995-05-18 | 1996-04-25 | 広告印刷用積層布およびのぼり |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2984784B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100425034B1 (ko) * | 2001-10-23 | 2004-03-30 | 주식회사지엠피 | 차광 및 엠보스 기능을 갖는 피씨 실사프린트용 적층시트 |
KR100441298B1 (ko) * | 2001-10-31 | 2004-07-23 | 주식회사 티엔지코리아 | 실사출력용 직물 시트의 제조방법 및 직물시트 |
DE102004001291A1 (de) * | 2004-01-07 | 2005-08-11 | Sachsen Fahnen Gmbh & Co. Kg | Verfahren zum Herstellen doppelseitig bedruckter Werbeträger |
US20090176087A1 (en) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Lg Chem, Ltd. | Recording fabrics and manufacturing methods thereof |
EP3762239A4 (en) * | 2018-06-29 | 2021-01-13 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | PRINTABLE FABRICS |
-
1996
- 1996-04-25 JP JP8129136A patent/JP2984784B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20090176087A1 (en) * | 2007-12-21 | 2009-07-09 | Lg Chem, Ltd. | Recording fabrics and manufacturing methods thereof |
EP3762239A4 (en) * | 2018-06-29 | 2021-01-13 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | PRINTABLE FABRICS |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2984784B2 (ja) | 1999-11-29 |
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