JPH0914312A - ディスクブレーキ用ブレーキパッド及びその製造方法 - Google Patents
ディスクブレーキ用ブレーキパッド及びその製造方法Info
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Abstract
高密度化させると共に、裏板と摩擦ライニング周縁部と
の接着力を強化し、ブレーキパッドの耐久性を高める。 【構成】 裏板2の表面に、摩擦ライニング4の加圧成
形時、その周縁に食い込む無端突条3を形成した。
Description
の表面で加圧成形すると共に該表面に接着してなるディ
スクブレーキ用ブレーキパッド及びその製造方法に関す
る。
イニングは密度が各部均一となるように加圧成形されて
いる。
ングの成形時、その周縁部を特に高密度化させると共
に、裏板と摩擦ライニング周縁部との接着力を強化し、
もって裏板と摩擦ライニング周縁部との間、並びに該周
縁部への水分の浸入を防ぎ得る耐久性の高いブレーキパ
ッドを提供することを第1の目的とし、そのようなブレ
ーキパッドを能率的に得ることができる製造方法を提供
することを第2の目的とする。
るために、本発明は、裏板の表面に、摩擦ライニングの
加圧成形時、その周縁部に食い込む無端突条を形成した
ことを特徴とする。
は、表面にその周縁に沿って延びる無端の無端突条を形
成した裏板を、摩擦ライニング成形用キャビティを有す
るダイの裏板保持用凹部に装着し、前記凹部の底面と前
記キャビティの内側面とで形成されるダイの角部を前記
無端突条との圧接状態に保持し、前記キャビティに装入
した摩擦ライニング素材をパンチにより前記裏板の表面
に対し加圧して摩擦ライニングを成形すると同時に接着
することを第2の特徴とする。
角部を前記無端突条との圧接状態に保持したとき、該無
端突条の外側面と前記凹部の内側面との間に、前記無端
突条及び角部間から漏出した接着剤を受容し得る空隙部
を設けたことを第2の特徴とする。
えて、前記無端突条の外側面を斜面に形成すると共に、
この斜面に前記ダイの角部を圧接させたことを第4の特
徴とする。
の加圧成形時、その周縁部に裏板の無端突条が食い込む
ことにより、裏板と摩擦ライニング周縁部との接着力が
特に強化されると共に、該周縁部が特に高密度化され
る。
突条にダイの角部が圧接すると、高面圧の線接触状態と
なって、シール性の良好なシール構造を構成するので、
摩擦ライニングが加圧成形されるとき、摩擦ライニング
及び裏板間からの接着剤のはみ出しを効果的に防ぐこと
ができる。したがって、製造後、はみ出し接着剤の除去
作業は不要となる。
端突条により強く加圧されることになるので、高密度と
なると共に、無端突条との接着力が強化される。
イニング及び裏板間の接着剤が無端突条及びダイの角部
の圧接部から万一、漏れ出した場合には、これを無端突
条外側の空隙部に受容するので、裏板外側面への漏洩を
防ぐことができる。
無端突条の外側斜面とダイの角部との圧接により、裏板
に調心作用が生じ、ダイの裏板保持凹部の寸法精度が粗
くとも、裏板の定位置に摩擦ライニングを形成すること
ができる。
説明する。
実施例から説明する。図1及び図2において、ディスク
ブレーキに使用されるブレーキパッド1の金属製裏板2
の表面には、その周縁に沿って延びる無端突条3が一体
に形成され、この無端突条3及びこれに囲まれる裏板2
の表面に摩擦ライニング4が接着剤を介して接着され
る。
を摩擦ライニング4に食い込ませており、これにより裏
板2と摩擦ライニング4周縁部との接着力が特に強化さ
れると共に、該周縁部が特に高密度化される。
は、ディスクブレーキのブレーキキャリパ5又はブラケ
ットのパッド装着部6に装着され、ブレーキディスク7
の回転方向に沿う裏板2の両外側面は、パッド装着部6
のトルク支承面6a,6aに当接する。したがって、ブ
レーキパッド1は、制動時、ブレーキディスク7から受
ける制動トルクをブレーキキャリパ5又はブラケットに
受止めさせることになる。
ついて図3及び図4により説明する。
機台10上面に立設された複数本のガイドポスト11に
は、下から順にパンチ12、ダイ13及び押え型14が
嵌装され、押え型14はガイドポスト11の上端に固着
され、パンチ12及びダイ13はばね部材15を介して
相互に連結されると共に、ガイドポスト11に沿って昇
降が可能であり、パンチ12には、これを昇降駆動する
油圧シリンダ16が連結される。そしてパンチ12及び
押え型14にはヒータ17,18がそれぞれ付設され
る。
に摩擦ライニング成形用キャビティ19が設けられ、こ
れに下方からパンチ12が摺動自在に嵌合される。また
ダイ13の上面には、裏板保持用凹部20が設けられ
る。
裏板2の表面の、摩擦ライニング4を形成すべき領域に
フェノール樹脂系の接着剤を塗布し、乾燥させておく。
表組成の混合粉末を予備成形して生ライニング04を作
る。
をキャビティ19内のパンチ12上に配置し、次いで裏
板2をダイ13の凹部20に嵌合する。このとき、凹部
20の底面とキャビティ19の内側面とで形成される角
部22が裏板2の無端突条3の頂部に線接触状態で当接
すると共に、無端突条3の外側面と凹部20の内側面と
の間に空隙部23が画成される。この間にヒータ17,
18を付勢してパンチ12及び押え型14を加熱してお
く。
より上昇駆動すると、図4に示すように、ばね部材15
を介してダイ13も上昇し、先ず裏板2が押え型14に
当って裏板2が押え型14及びダイ13間で挟圧され、
無端突条3と角部22とが圧接状態に保持される。続い
てパンチ12により生ライニング04が裏板2に対して
加圧され、同時にヒータ17,18からの熱伝導により
加熱される。
に介在する接着剤が無端突条3外へはみ出ようとする
が、無端突条3は、これに前述のように線接触で圧接す
るダイ13の角部22と協働して、圧面の高い良好なシ
ール構造を構成するので、接着剤のはみ出しを効果的に
抑えることができる。
場合には、その接着剤は無端突条3の外側に画成された
空隙部23に受容され、裏板2の外側面への流出が防止
される。
向する周縁部は、無端突条3の食い込みにより特に強力
に加圧されるので、高密度となると共に、無端突条3と
の接着力が強化される。
と同時に裏板2に接着され、ブレーキパッド1の製造が
完了する。
くとも外側面には接着剤が付着していないから、従来の
ような接着剤除去作業が不要となり、生産性を大幅に高
めることができる。
条3との接着力が特に強化されると共に、該周縁部が特
に高密度化されているので、使用中、裏板2と摩擦ライ
ニング4の周縁部の間、並びに該周縁部への水分の侵入
を確実に防ぎ、耐久性の向上を図ることができる。
裏板2の無端突条3を断面台形状に形成する一方、その
頂部にダイ13の角部22を線接触させるべく、該角部
22を鋭角に形成した点を除けば前実施例と同様の構成
であり、図中、前実施例と対応部分には同一の符号を付
す。
ーキパッド1を能率的に製造することができる。
もので、いずれも裏板2の無端突条3の少なくとも外側
面を斜面3aに形成し、この斜面3aにダイ13の角部
22を圧接させるようにし、またダイ13の凹部20の
寸法精度を比較的粗くした点を除けば第1実施例と同様
の構成であり、図中、第1実施例との対応部分とは、同
一の符号を付す。
斜面3aとダイ13の角部22との当接により、裏板2
に調心作用が働き、凹部20の寸法精度が粗くとも、裏
板2の定位置に摩擦ライニング4を的確に形成すること
ができる。
なく、その要旨を逸脱することなく種々の設計変更が可
能である。例えば無端突条3は実質的に無端であれば良
く、摩擦ライニング4の加圧成形時、ガス抜きのために
該突条3の一部に小切欠を設けることもできる。また摩
擦ライニング素材として、前記組成の混合粉末を予備成
形することなく、そのまゝキャビティ19に装入するこ
ともできる。
ば、裏板の表面に、摩擦ライニングの加圧成形時、その
周縁部に食い込む無端突条を形成したので、摩擦ライニ
ングの加圧成形時、その周縁部に裏板表面の無端突条が
食い込むことにより、裏板と摩擦ライニング周縁部との
接着力を特に強化すると共に、該周縁部を特に高密度化
することができる。その結果、裏板と摩擦ライニング周
縁との間、並びに該周縁部への水分の浸入を防ぐことが
でき、ブレーキパッドの耐久性向上に寄与する。
その周縁に沿って延びる無端の無端突条を形成した裏板
を、摩擦ライニング成形用キャビティを有するダイの裏
板保持用凹部に装着し、前記凹部の底面と前記キャビテ
ィの内側面とで形成されるダイの角部を前記無端突条と
の圧接状態に保持し、前記キャビティに装入した摩擦ラ
イニング素材をパンチにより前記裏板の表面に対し加圧
して摩擦ライニングを成形すると同時に接着するので、
摩擦ライニング及び裏板間からの接着剤のはみ出しを無
端突条により防ぐことができ、したがって、裏板外側面
への付着接着剤の除去作業が不要となり、コスト低減に
寄与し得る。しかも摩擦ライニングの周縁部は無端突条
から特に強く加圧されることから、高密度となると共
に、無端突条との接着力が強化されるため、耐久性の高
いブレーキパッドを能率的に製造することができる。
角部を前記無端突条との圧接状態に保持したとき、該無
端突条の外側面と前記凹部の内側面との間に、前記無端
突条及び角部間から漏出した接着剤を受容し得る空隙部
を設けたので、万一、摩擦ライニング及び裏板間の接着
剤が無端突条の外側へ多少ともはみ出しても、それは無
端突条外側の空隙部に受容され、裏板の外側面に付着す
ることが回避される。
無端突条の外側面を斜面に形成すると共に、この斜面に
前記ダイの角部を圧接させたので、無端突条の外側斜面
と、裏板保持凹部底面の内周縁との係合による自動調心
作用により裏板をキャビティに対する定位置に正確に保
持することができる。したがってダイの裏板保持凹部の
寸法精度を粗くしてダイの製作費の低減が可能となる。
用状態を示す、ディスクブレーキの横断面図
断面図
キパッドの素材を製造機にセットした状態を示す縦断面
図
状態を示す縦断面図
その製造方法を示す要部断面図
その製造方法を示す要部断面図
その製造方法を示す要部断面図
Claims (4)
- 【請求項1】 摩擦ライニング(4)を裏板(2)の表
面で加圧成形すると共に該表面に接着してなるディスク
ブレーキ用ブレーキパッドにおいて、 裏板(2)の表面に、摩擦ライニング(4)の加圧成形
時、その周縁部に食い込む無端突条(3)を形成したこ
とを特徴とする、ディスクブレーキ用ブレーキパッド。 - 【請求項2】 表面にその周縁に沿って延びる無端突条
(3)を形成した裏板(2)を、摩擦ライニング成形用
キャビティ(19)を有するダイ(13)の裏板保持用
凹部(20)に装着し、 前記凹部(20)の底面と前記キャビティ(19)の内
側面とで形成されるダイ(13)の角部(22)を前記
無端突条(3)との圧接状態に保持し、 前記キャビティ(19)に装入した摩擦ライニング素材
(04)をパンチ(12)により前記裏板(2)の表面
に対し加圧して摩擦ライニング(4)を成形すると同時
に接着することを特徴とする、ディスクブレーキ用ブレ
ーキパッドの製造方法。 - 【請求項3】 請求項2記載のものにおいて、 ダイ(13)の角部(22)を前記無端突条(3)との
圧接状態に保持したとき、該無端突条(3)の外側面と
前記凹部(20)の内側面との間に、前記無端突条
(3)及び角部(22)間から漏出した接着剤を受容し
得る空隙部(23)を設けたことを特徴とする、ディス
クブレーキ用ブレーキパッドの製造方法。 - 【請求項4】 請求項2又は3記載のものにおいて、 前記無端突条(3)の外側面を斜面(3a)に形成する
と共に、この斜面(3a)に前記ダイ(13)の角部
(22)を圧接させたことを特徴とする、ディスクブレ
ーキ用ブレーキパッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16621595A JP3208287B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | ディスクブレーキ用ブレーキパッド及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16621595A JP3208287B2 (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | ディスクブレーキ用ブレーキパッド及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0914312A true JPH0914312A (ja) | 1997-01-14 |
JP3208287B2 JP3208287B2 (ja) | 2001-09-10 |
Family
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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JP (1) | JP3208287B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001050320A (ja) * | 1999-08-09 | 2001-02-23 | Hitachi Chem Co Ltd | ディスクブレーキパッド及びその製造法 |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP16621595A patent/JP3208287B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001050320A (ja) * | 1999-08-09 | 2001-02-23 | Hitachi Chem Co Ltd | ディスクブレーキパッド及びその製造法 |
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