JPH09143079A - 病変異常組織治療用外用剤 - Google Patents

病変異常組織治療用外用剤

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JPH09143079A
JPH09143079A JP7302916A JP30291695A JPH09143079A JP H09143079 A JPH09143079 A JP H09143079A JP 7302916 A JP7302916 A JP 7302916A JP 30291695 A JP30291695 A JP 30291695A JP H09143079 A JPH09143079 A JP H09143079A
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acid
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Kinuko Oku
キヌ子 奥
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CHIYUUYAKUKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】特に直腸や肛門の病変異常組織を治療するのに
有効な病変異常組織治療用外用剤を提供すること。 【構成】タンニン酸と硫酸アルミニウムカリウムとから
なる薬効成分と、 外用剤基剤成分とからなることを特徴
とする病変異常組織治療用の軟膏、クリーム剤などの外
用剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、 病変異常組織治療用外
用剤に関するものであり、 更に詳細には、 特に直腸や肛
門の病変異常組織を治療するのに有効な病変異常組織治
療用外用剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】直腸や肛門の病変異常組織としては、 例
えば、 直腸下部または肛門の粘膜下にある痔静脈叢の瘤
状拡張に起因する痔核などの病変異常組織が挙げられ
る。 痔患者の多くは、 常に血便、痔痛、 内痔脱出、 外痔
の炎症、 粘液血便などによって健康を害していて、 また
仕事にも支障を来している。 肛門直腸の疾病には10余種類あるといわれている。 ま
ず、 疾病の原因に基づいて、 有菌性と非菌性とに分けら
れる。 に、 疾病のメカニズムによって特異性と非特異性
とに分けられる。 また、 病理変化の部位によって、 粘膜
区( 無痛区) 肛管皮膚区( 有痛区) の病理変化に区分さ
れる。 さらに、 病理損害に基づいて、 有菌性あるいは非
菌性炎症がもたらす充血、 滲出、浮腫等に分けられる。
また、 肛管の機能性と器質性疾患に基づき直腸肛管狭小
によって引き起こされる糞詰まり、便秘と肛管弛緩によ
る内痔だ脱出、 粘膜脱出、 粘液の外部流出に分けられ
る。 したがって、 直腸や肛門の病変異常組織を治療する
際には、 上記のような肛門直腸の疾病の種類を考慮しな
ければならない。
【0003】痔核などの直腸下部や肛門の病変異常組織
の治療方法としては、 種々の方法が採用されている。 そ
の病状が軽度のものは、 温浴や、 軟膏等の塗布や座薬挿
入などによる治療方法が、また重症のものでは、 痔核結
節への注射療法や痔核摘出などの外科手術による治療方
法が採用されている。 しかしながら、 痔核摘出による外
科手術以外の治療方法は、 いずれも痔核を根本から治療
するものではなく、 あくまでも対症療法にすぎない。 ま
た、 外科手術による治療方法は、 特に術後に耐え難い苦
痛を与えるもので、 できることならこのような外科手術
による治療方法は避けたいのが痔に苦しむ患者の願いで
ある。 その上、 苦痛を伴わないで痔の治療ができるので
あれば、 患者にとって非常に好ましいことである。
【0004】痔核等の直腸下部や肛門の病変異常組織を
外科手術的に摘除するのではなく、非手術的に治療する
方法に使用される薬剤としては、 軟膏等の外用剤や座薬
がある。 軟膏等の外用剤は患部が肛門の外部に露出して
いる外痔等に適用され、 薬は特に患部が直腸下部や肛門
内部に存在する内痔等に適用されている。 しかしなが
ら、 痔等の病変異常組織治療用として販売されている軟
膏や座薬の種類は非常に少なく、 通常使用されているの
は僅かに3ないし4種類である。 その内の主なものはい
ずれも伝統的な中国医学の処方によっている。 その軟膏
の基本成分は九草粉( キクの花粉) であって、 ルク、 月
長石( 硼砂)、龍骨( 動物骨の化石) 粉、 ベイモ、 竜脳、
バーミリオンを含んでいる。 この軟膏の薬理作用は主に
軽度の止血と収斂作用であり、 制菌、 消炎および止痛作
用は認められない。 しかしながら、この軟膏で最も問題
なのは水銀が含有されていることである。 この軟膏から
水銀を除去し、 その成分を加減して、その上麝香を添加
したものが座薬として通常使用されている。 この座薬も
中国医学の伝統的な肛腸の外用薬として広範に使用され
てきた。 しかしながら、 信頼できる実験データと臨床デ
ータが不足している。 さらに、 この座薬の成分として使用されている麝香が国
家の規制によって医薬品として使用できなくなってい
る。
【0005】痔核等の直腸下部や肛門の病変異常組織を
外科手術的に摘除するのではなく、しかも根本から治療
する方法として、 物でその病変異常組織の患部に注射に
よって投与し、 その病変異常組織の患部を硬化させて、
その硬化させた細胞が正常細胞から自然に脱落させる治
療方法が提案されている。 このような薬物療法に使用さ
れる薬物としては、 中国名”消痔霊”(XIAOZHILING)が
提案されている。 この注射剤の組成は、 タンニン、 ミョ
ウバン( 硫酸アルミニウムカリウム)、クエン酸ナトリウ
ム、 デキストラン、 グリセリンおよびトリクロロブチル
アルコールを含む水溶液からなっている。 しかしなが
ら、 この注射剤には、 トリクロロブチルアルコールが含
まれていることからして注射剤としては好ましくない。
【0006】そこで、 この注射剤を改良してより好まし
い組成を有する病変異常組織治療用硬化剤である注射剤
が提案されている。 本特許出願人の出願による特開平4-
225920号には、 タンニンと、 ミョウバン( 硫酸アルミニ
ウムカリウム) と、 クエン酸ナトリウムと、 亜硫酸水素
ナトリウムと、 デキストランと、 グリセリンと、 安定化
剤として植物生薬の抽出物とを含有する硬化剤が記載さ
れている。 しかし、 この硬化剤にしても、 安定化剤とし
て植物生薬の抽出物を含有していることから、品質の一
定した注射剤を常時調製するのが困難であることが判明
した。
【0007】したがって、 本発明者らは、 上記基本組成
を有する硬化剤の品質が一定しかつ製剤安定性が優れた
注射剤を得るべく種々検討し、 鋭意研究した結果、 植物
生薬の抽出物を安定化剤として添加しなくとも、 タンニ
ンと、 ミョウバン( 硫酸アルミニウムカリウム) との配
合順序を工夫することによって、 製剤としての安定性が
優れかつ品質が常に一定した硬化剤としての注射剤が得
られることを見出した。 この注射剤は、 基本的には、 タンニンと、 硫酸アルミ
ニウムカリウムと、 クエンン酸ナトリウムと、 亜硫酸水
素ナトリウムとからなっている。 国際公開番号WO94/064
43および病変異常組織の関連特許公開公報には、 注射剤
としてのこの硬化剤についての詳細が記載されている。
【0008】この病変異常組織治療用硬化剤は注射剤で
あることから、 治療に際しては当然のことながらある程
度の苦痛を伴うのは明らかである。 また、 治療には医師
による処置が不可欠であることも痔患者にとって苦痛で
ありかつ不便である。 そこで、 特に軽症の痔患者にとっ
ては、自分自身によって在宅でも簡便な方法で使用でき
る病変異常組織治療用薬剤が長い間要望されてきた。
【0009】また、 重症の痔疾患の患者にとって、 外科
的手術によって病変異常組織を摘出した後の処置も極め
て苦痛である。 痔疾患部位は非常に細菌で汚染され易い
ところであるが、 また常時清潔に保っておくのが非常に
困難なところでもある。 えて、 痔疾患部位が特に肛門で
ある場合には、 排便時や手術部位が汚れた場合に手術部
位に激痛が生じかつその痛みが継続することになる。 し
たがって、 細菌からの汚染を防止するとともに、 手術部
位の痛みを緩和することができ、 かつ、 在宅でも簡便に
適用できる薬剤が長い間待望されてきた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】したがって、 本発明
は、 痔疾等の疾病に起因する病変異常組織治療用硬化剤
の、 軟膏等の外用剤を提供することを目的としている。
本発明に係る病変異常組織治療用硬化剤の外用剤は、 軽
症の痔等に基づく病変異常組織を治療するのに有効ばか
りでなく、 直腸、 肛門の手術後に起こる合併症に照らし
て、 主に術後の括約筋の痙攣によって引き起こされる疼
痛を防止し、 制菌、 消炎をし、 腫れを引き、痛みを止め、
肉芽細胞の正常でかつ早急な発育を促し、傷口の癒合
を促進するのに有効である。
【0011】また、 本発明に係る病変異常組織治療用硬
化剤である外用剤は、 定められた方法ならびに処方で患
者自身によって在宅でも簡便に適用することができる極
めて有用な外用剤である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る病変異常組
織治療用外用剤は、 薬効成分と、 外用剤用基剤成分とか
らなり、薬効成分としてはタンニン酸と硫酸アルミニウ
ムカリウムとが含有されている。 その他の成分として、
硫酸アルミニウムカリウムを含んでいて、 の硫酸アルミ
ニウムカリウムはタンニン酸が外用剤においてその効果
を失うことを防止する役目をも果たしていると考えられ
る。
【0013】本明細書において、 特記なき限りまた本明
細書の文脈から明らかな場合には、本発明に係る病変異
常組織治療用外用剤の主成分であるタンニン酸と硫酸ア
ルミニウムカリウムとを一括して単に「 薬効成分化合
物」 という場合がある。
【0014】本発明に係る病変異常組織治療用外用剤に
おいて、 タンニン酸は、 それ自体で割合強い収斂作用が
あり、 粘膜の充血、 出血を軽減する働きを有している。
また、 タンニン酸は、 グラム陰性菌とグラム陽性菌とに
対して制菌作用と殺菌作用とを有している。 また、 硫酸
アルミニウムカリウムは、 水溶液の状態または水溶の状
態で、 アルミニウムイオンを放出し、 相当強い止血、 収
斂作用を及ぼすことができるとともに、 傷口の肉芽の正
常な発育を促進する働きがある。 したがって、本発明に
おけるように、 タンニン酸と硫酸アルミニウムカリウム
とを適当に配合することにより、 痔などに起因する炎症
および滲出に対して抗炎、 抗滲出作用を及ぼして、 消炎
をしおよび腫れを引かせて止血作用を及ぼすことができ
る。
【0015】本発明に係る病変異常組織治療用外用剤に
おいて、 外用剤の剤型としては例えば軟膏、 クリーム
剤、 ローション剤、 エアゾール剤等が挙げられる。 ま
た、 外用剤基剤成分も、 その製剤の剤形に応じて、 適宜
選択して使用するのが好ましい。したがって、 本発明に
係る外用剤の組成も、 外用剤の形態に応じて、 適当に調
製することが好ましい。
【0016】本発明に係る病変異常組織治療用硬化剤に
おいて、 その外用剤に含まれる薬効成分化合物は、 いず
れの剤型においても、 その薬効成分化合物に対して相溶
性を示す基剤成分である液状または固体状溶剤に溶解状
態で含有されている。その薬効成分化合物の一つである
硫酸アルミニウムカリウムは、水には容易に可溶である
が、エタノールなどにはほとんど溶解しない。他方、も
う一つの薬効成分であるタンニン酸は、水、エタノー
ル、アセトン等に容易に溶解する。なお、硫酸アルミニ
ウムカリウムとタンニン酸とを配合する場合に、特に両
者を液状で配合する場合には、その配合の仕方に十分配
慮しなければならない。特に注意すべきことは、硫酸ア
ルミニウムカリウムを水に溶解すると、硫酸アルミニウ
ムカリウムからアルミニウムイオンが分解して水溶液中
に存在するが、このアルミニウムイオンがタンニン酸と
結合して水溶液中で沈殿を生成し、タンニン酸の効果が
失われてしまうという問題を生ずるからである。また、
薬効成分化合物を有機固体中に溶解させるには、有機固
体を熱溶融し、この溶融物中に薬効成分化合物を添加混
合するか、または薬効成分化合物と有機固体とを混合し
て、この混合物を熱熔融すればよい。 本発明に係る外
用剤における薬効成分化合物は、常温において、 液状ま
たは溶液状の形態で外用剤中に存在させるのが好まし
い。
【0017】本発明に係る病変異常組織治療用硬化剤に
おいて使用される薬効成分化合物の配合量は、薬効成分
化合物の種類、外用剤の剤型、適用対象患者の性別、年
齢、疾病の症状等によって種々変えるのが好ましい。本
発明の薬効成分化合物のうちタンニン酸の配合量は、例
えば、外用剤の重量に対して、約0.5 ないし40重量%、
好ましくは約1%ないし30重量%、更に好ましくは約5
%ないし20重量%の範囲内に設定することができる。他
方、 もう一つの成分である硫酸アルミニウムカリウムの
配合量は、外用剤の重量に対して、約0.1 ないし20重量
%、好ましくは約0.5 ないし10重量%、更に好ましくは
約1ないし5重量%であって、タンニン酸に対して、約
10重量%ないし90重量%、好ましくは約30重量%
ないし70重量%、更に好ましくは約40重量%ないし
60重量%の範囲であるのがよい。
【0018】本発明に係る病変異常組織治療用外用剤を
調製する際に使用される外用剤用基剤成分としては、 例
えば、薬効成分化合物を可溶化できる液状基剤成分を含
む軟膏基剤成分、液剤、乳剤性基剤成分などが挙げられ
る。
【0019】軟膏基剤成分としては、液状基剤成分、有
機固体、油性物質、界面活性剤などが挙げられる。液状
基剤成分としては、硫酸アルミニウムカリウムを可溶化
できる溶剤としての水などと、タンニン酸を可溶化でき
る溶剤としての水、エタノール、アセトンなどが含まれ
る。したがって、硫酸アルミニウムカリウムとタンニン
酸とを含有する溶液を調製する場合には、例えば、硫酸
アルミニウムカリウムを水などの溶剤に溶解して得られ
た溶液と、タンニン酸を水、エタノール、アセトンなど
の溶剤に溶解して別個に得られた溶液とを混合すること
などによって調製することができる。有機固体として
は、ラウリン酸、ミリステン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸等の脂肪族カルボ
ン酸が挙げられる。また、油性物質もまた本発明の基剤
成分として使用することができる。油性物質としては、
例えば、脂肪酸のエステル、 芳香族カルボン酸エステ
ル、リン酸エステル、高級脂肪酸トリグリセライド、高
級脂肪族アルコール、高級脂肪酸、テルペン、ワセリ
ン、ラノリン、ミツロウ、流動パラフィン、スクワラン
およびそれらの混合物が挙げられる。更には、固体状の
界面活性剤もまた使用することができる。
【0020】脂肪酸エステルとしては、常温において固
体状のモノカルボン酸エステルおよびポリカルボン酸エ
ステルが包含される。かかる脂肪酸エステルは、一般
に、炭素数4 ないし22個、好ましくは炭素数8 ないし18
個程度の飽和または不飽和の直線状もしくは分岐状のモ
ノまたはポリカルボン酸の炭素数が18個程度までの高級
アルコールエステルであるのがよい。このカルボン酸エ
ステルにおけるカルボン酸成分としては、酪酸、乳酸、
オクタン酸、イソオクタン酸、ジメチルオクタン酸、ノ
ナン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン
酸、ベヘン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸
等を例示することできる。一方、アルコール成分として
はエタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタ
ノール、ヘキサノール、デカノール、ミリスチルアルコ
ール、ドデカノール、セチルアルコール、ヘキサデシル
アルコール、ベヘニルアルコール等を例示することがで
きる。好適な脂肪酸エステルとしては、例えば、酪酸イ
ソプロピルなどの酪酸エステル、乳酸ミリスチル等の乳
酸エステル、オクタン酸セチルなどのオクタン酸エステ
ル、イソオクタン酸セチルなどのイソオクタン酸エステ
ル、ジメチルオクタン酸へキシルデシル等のジメチルオ
クタン酸エステル、ノナン酸デシルなどのノナン酸エス
テル、カプリン酸イソプロピル等のカプリン酸エステ
ル、ラウリン酸へキシル等のラウリン酸エステル、ミリ
スチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソドデシル、ミ
リスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ミリスチル
等のミリスチン酸エステル、パルミチン酸イソプロピル
等のパルミチン酸エステル、ステアリン酸ブチル等のス
テアリン酸エステル、イソステアリン酸ヘキシルデシル
等のイソステアリン酸エステル、オレイン酸デシル、オ
レイン酸オレイル等のオレイン酸エステル、ベヘン酸ベ
ヘニルなどのベヘン酸エステル、アジピン酸オレイル、
アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジイソブチル、アジピ
ン酸ジイソデシル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸
ジベンジル、アジピン酸ジ(2―メトキシエチル) 等のア
ジピン酸エステル、セバシン酸ジメチル、アゼライン酸
ジイソプロピル、ゼライン酸ジイソオクチル等のアゼラ
イン酸エステル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン
酸ジオクテル等のセバシン酸エステル等、またはグリセ
リンもしくはプロピレングリコールのモノ、ジもしくは
トリ脂肪酸エステル、例えば、モノカプリル酸グリセリ
ン、ジカプリル酸プロピレングリコール、トリカプリル
酸グリセリン等が挙げられる。
【0021】芳香族カルボン酸エステルとしては、 フタ
ル酸ジエチル、 フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル
などのフタル酸エステル等が挙げられる。 リン酸エステ
ルとしては、 リン酸トリオレイル、 リン酸トリドデシ
ル、 リン酸トリオクチル等が挙げられる。
【0022】また、 本発明においては、 前記した多価ア
ルコールの部分エステルやそのアルキレンオキシド付加
物も油性物質として用いることができる。
【0023】高級脂肪酸トリグリセライドとしては、常
温で液状ないし半固体状のものであって、 天然由来の動
物質および植物質のものを各種用いることができる。 こ
れらは一般に油脂と称されるもので工業的に広く入手可
能である。多くの種類の植物油、牛脂、肝油、ラノリ
ン、ラード等が使用できるが、好適には植物油、特にオ
リーブ油、椿油、大豆油、菜種油、コーン油、ひまし
油、サフラフー油等が使用される。更には、中国医学に
おいて外用剤の添加剤または賦形剤として繁用されてい
る香果脂、竜脳等も好適に使用することができる。
【0024】高級脂肪族アルコールとしては、 セタノー
ル、 ステアリルアルコール、 ベヘニルアルコール、 ラノ
リンアルコール、 アルネノール等が挙げられる。 また、
高級脂肪酸としては、 例えば、 オクタン酸、 ノナン酸、
カプリン酸、 ラウリン酸、 ミリスチン酸、 パルミチン
酸、 ステアリン酸、 オレイン酸、 リノール酸、 リノレン
酸、 ベヘン酸、 モンタン酸、 エライジン酸等が挙げられ
る。
【0025】本発明の病変異常組織治療用外用剤に使用
することができる界面活性剤としては、 陰イオン性、 陽
イオン性、 非イオン性および両性の各種界面活性剤が挙
げられるが、 適用部位の皮膚に対する刺激性が低いとい
うの点から、 非イオン性界面活性剤を使用するのが好ま
しい。 かかる非イオン性界面活性剤としては、 エチレン
オキシド系界面活性剤、 ポリヒドロキシ系界面活性剤、
高分子系界面活性剤等が挙げられる。 エテレンオキシド
系界面活性剤としては、 例えば、 高級アルコールのエチ
レンオキシド付加物、 高級脂肪酸のエチレンオキシド付
加物、 アルキルフェノールのエチレンオキシド付加物、
脂肪族アミンのエチレンオキシド付加物、 脂肪族アミドのエチレンオキシド付加物、 多価アルコ
ールのエチレンオキシド付加物、 エチレンオキシドもし
くはプロピレンオキシドブロック共重合体等が挙げられ
る。 ポリヒドロキシ系界面活性剤としては、 例えば、 グ
リセリンモノ脂肪酸エステル、 ぺンタエリスリトール脂
肪酸エステル、 ソルビタン脂肪酸エステル、 ショ糖脂肪酸エステル、 エタノールアミンの脂肪酸ア
ミドおよ病変異常組織れらのアルキレンオキシド付加物
等が挙げられる。 本発明に係る病変異常組織治療用外用
剤においては、 特に、 ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステル、 ポリオキシエチレングリセリルモノ脂肪
酸エステル、 ポリオキシプロピレンモノ脂肪酸エステ
ル、 ルビタン脂肪酸エステルポリオキシエチレンアルコ
ールエーテル等が好適に使用される。 また、 これらの界
面活性剤は単独または混合物の形で用いることができ
る。
【0026】本発明の病変異常組織治療用硬化剤におい
て、 上記油性物質の含有量は特に制約されなく、所望の
外用剤の種類、 性状、 剤形等に応じて適当な量を適宜配
合すればよい。 また、 上記界面活性剤を配合する場合
も、 その配合量は特に制約されず、 所望する外用剤の種
類、 性状等に応じて、 適当な量を適宜配合すればよい。
上記界面活性剤を非エマルジョンタイプの外用剤に使用
する場合には、 その配合量は、 全外用剤重量に対して、
約5ないし5O重量%、 好ましくは約2Oないし45重量%で
あればよい。 一方、 上記界面活性剤をエマルジョンタイ
プの外用剤に適用する場合には、 約lないし2O重量%、
好ましくは約5ないし15重量%であればよい。
【0027】本発明に係る病変異常組織治療用外用剤
は、 必要に応じ、 水、 充填剤、 増粘剤(高分子化合
物)、着色剤、芳香剤、乳化安定化剤等を含有すること
ができる。 これらはいずれも外用剤の分野で通常繁用されているも
のであってもよい。 なお、充填剤としては、 有機系お
よび無機系の微粉末、 例えば、 シリカ、 アルミナ、 チタニア、 樹脂粉末、ケイ酸塩粉末、 クレー粉末、 セ
ピオライト粉末、 モンモリロナイト粉末、 含フツ素マイ
カ粉末、 ヒドロキシプロピルセルロース粉末等を使用す
るのが好ましい。 この充填剤の粒径は、 通常、 約0.1 な
いし20μm、 好ましくは約0.5 ないし10μmである。
【0028】本発明の病変異常組織治療用外用剤を非エ
マルジョンタイプの軟膏状混合物の形態で適用する場
合、 次の成分組成であることが好ましい。 つまり、 本発
明に係る非エマルジョンタイプの軟膏状混合物の好適な
成分組成は、 例えば、 それぞれの薬効成分化合物が約0.
1 ないし40重量%、 好ましくは約1ないし30重量%、 更
に好ましくは約5ないし20重量%、 油性物質が約10ない
し80重量%、 好ましくは約20ないし60重量%、 界面活性
剤が約20ないし約80重量%、 好ましくは約40ないし70重
量%、 充填剤が約15重量%、 好ましくは約5ないし10重
量%、 精製水が約10重量%、 好ましくは約1ないし5重
量%の範囲からなっているのが好ましい。
【0029】上記非エマルジョンタイプの軟膏状混合物
からなる病変異常組織治療用外用剤において、油性物質
としては、固体状油性物質または固体状油性物質と液体
状油性物質との混合物が用いられるのが好ましい。本発
明の外用剤の場合には、常温固体状の界面活性剤におよ
び/ または油性物質が約20ないし80重量%、好ましくは
約40ないし7O重量%程度含有されていることが必要であ
る。この場合の固体状油性物質としては、前記した各種
の油性物質を挙げることができる。また、固体状界面活
性剤としては、モノミリスチン酸グリセリル、モノステ
アリン酸グリセリル、ジステアリン酸ジグルセリル等の
グリセリン脂肪酸エステル、モノステアリン酸テトラグ
リセリル、トリスステアリン酸テトラグリセリル、トリ
オレイン酸デカグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エ
ステル、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(5) グリ
セリル、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(15)グリ
セリル、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(4O)グリ
セリル等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステ
ル、モノパルミチン酸ソルビタン、 モノステアリン酸ソ
ルビタン、スキステアリン酸ソルビタン、トリスステア
リン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル、トリ
スステアリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン等の
ポリオキシエチレンソルビタン、ヘキサステアリン酸ポ
リオキシエチレン(6) ソルビット等のポリオキシエチレ
ンソルビット脂肪酸エステル、モノステアリン酸ポリエ
チレングリコール(4E0)、ジステアリン酸ポリエチレン
グリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレン(80)硬化ヒマシ油、 リオキシエ
チレン(100) 硬化ヒマシ油等のボリエチレン硬化ヒマシ
油、ポリオキシエチレン(2) セチルエーテル、ポリオキ
シエチレン(5) ベヘニルエーテル等のポリオキシエテレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン(30)フィトス
テロール等のポリオキシエチレンフィトステロール、ポ
リオキシエチレン(25)フィトスタノール等のポリオキシ
エチレンフィトスタノール、ポリオキシエチレン(20)ポ
リオキシプロピレン(8) セチルエーテル、ポリオキシエ
チレン(20)ポリオキシプロピレン(6)デシルテトラデシ
ルエーテル等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン(30)オクチル
フエニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェ
ニルエーテル、 ポリオキシエチレン(40)ラノリンアルコ
ール、ポリオキシエチレン(10)ラノリンアルコール等の
ポリオキシエテレンラノリンアルコール、ポリオキシエ
チレン(6) ソルビツトミツロウ、 ポリオキシエチレン(2
0)ソルビットミツロウ等のポリオキシエチレンミツロウ
誘導体、ジポリオキシエチレン(8) アルキルエーテルリ
ン酸等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸等
が挙げられる。なお、これらの固体状界面活性剤はいず
れも油性物質として兼用することができる。
【0030】更に、前記外用剤には、 皮膚疾患の治療に
用いられている各種の薬剤を添加することができる。か
かる薬剤としては、例えば、局所麻酔薬、抗生物質、殺
菌・抗かび剤、ステロイド系抗炎症剤、非ステロイド系
抗炎症剤などが挙げられる。止痛化剤としての局所麻酔
薬としては、例えば、リドカイン、塩酸リドカイン、プ
ロカイン、ジブカイン、テトラカインなどが挙げられ、
抗生物質としては、例えば、ペニシリン、エリスロマイ
シン、テトラサイクリン、クロラムフェニコール、塩酸
フラジオマイシンなどが挙げられ、抗菌・ 抗かび剤とし
ては、例えば、ニトロフラゾン、ナイスタチン、ピロー
ルニトリン、クロトリマゾール、ミコナゾール、イソコ
ナゾール、エコナゾール、トリフォナゾール、トルナフ
テートなどが挙げられ、ステロイド系抗炎症剤として
は、例えば、プレドニゾロン、パラメタゾン、フルメタ
ゾン、デキサメタゾン、フルメタゾン、吉草酸ベタメサ
ゾン、フルオシノニド、フルオシノロナセトリド、酢酸
ヒドロコルチゾン、プロピオン酸クロベタゾール、ハイ
ドロコーチゾン、トリアムシノロン、トリアムシノロナ
セトニドなどが挙げられ、非ステロイド系抗炎症剤とし
ては、例えば、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコー
ルエステル、アセチルサリチル酸、インドメタシン、イ
ブプロフェン、フルルビプロフェン、ナプロキセン、ピ
ロキシカム、ジクロフェナック、アルクロフェナック、
オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾンなどが挙げら
れる。
【0031】前記外用剤は、 薬効成分化合物の溶液と、
加熱溶融させた油性物質と界面活性剤との混合溶融液と
を混合し、 次いで、 必要に応じて、 充填剤を添加し、 均
一に混合し、 放冷することによリ調製することができ
る。
【0032】本発明の病変異常組織治療用外用剤をエマ
ルジョンタイプの軟膏状混合物の形態で適用する場合に
は、次の成分組成であることが好ましい。つまり、 いず
れの薬効成分化合物が約0.l ないし40重量%、好ましく
は約1ないし30重量%、更に好ましくは約5ないし20重
量%、油性物質が約60ないし90重量%、好ましくは約75
ないし85重量%、界面活性剤が約1ないし20重量%、好
ましくは約2ないし10重量%、充填剤が約15重量%ま
で、好ましくは約5ないしlO重量%、精製水が約10重量
%、好ましくは約1ないし5 重量%の範囲であるのが好
ましい。
【0033】この場合の上記外用剤において、油性物質
としては、常温で固体状のものまたは常温で固体状のも
のと常温で液体状のものとの混合物が用いることができ
る。また、界面活性剤としては、HLB 値が8 ー15、好ま
しくは9 ー12のものが好んで用いることができる。
【0034】本発明に係る病変異常組織治療用外用剤
は、 薬効成分化合物またはその溶液と、 油性物質および
/ もしくは界面活性剤とを別々に調製して、 必要に応じ
て、 両者を混合して適用することもできる。 例えば、 薬
効成分化合物またはその溶液を約60℃以上に加温して、
これを油性物質および/ または界面活性剤の溶融液中に
撹拌下で徐々に添加し、 必要に応じ充填剤を混合し、 得
られた混合物を放冷することによって、 上記外用剤を調
製することができる。
【0035】本発明に係る病変異常組織治療用外用剤を
エマルジョンタイプのクリーム状混合物の形態で適用す
る場合、次のような成分組成を有することが好ましい。
つまり、上記外用剤は、例えば、薬効成分化合物が約0.
l ないし30重量%、好ましくは約3 ないし20重量% 、有機
溶媒が約1 ないし40重量% 、好ましくは約2 ないし20重
量% 、油性物質が約2 ないし50重量% 、好ましくは約10
ないし40重量% 、界面活性剤が約10ないし35重量% 、好
ましくは約15ないし30重量% 、増粘剤( 水溶性高分子)
が約0.1 ないし5 重量% 、好ましくは約0.2 ないし2 重
量% 、精製水が約30ないし75重量% 、好ましくは約40な
いし60重量% 、充填剤が約10重量% まで、好ましくは約
l ないし5 重量% の範囲内で含有されているとよい。
【0036】更に詳細には、 上記外用剤を製造するに
は、 上記薬効成分化合物と、 精製水または有機溶媒とを
混合し加温して水溶液を作る。 一方、 上記油性物質と界
面活性剤とを加熱下で混合して溶融混合物を作る。 この
溶融混合物に精製水を徐々に添加した。 この得られた混
合物に別に得られた薬効成分化合物の水溶液を加温下に
おいて、 撹拌しながらを徐々に添加した。 この混合物に
増粘剤を添加して混合した。 この混合物に必要に応じて
充填剤を添加混合して冷却する。 このように外用剤を調
製すれば、 油/ 水型および水/ 油型のエマルジョンタイ
プの外用剤が得ることができる。 油/ 水型の場合には、
界面活性剤としては、HLB9 ーI8を有する界面活性剤を使
用するのが好ましく、 一方、 水/ 油型の場合、HLB2 ー8
を有する界面活性剤を使用するのが好ましい。 この場合
に使用できる油性物質としては常温で固体状のものまた
は常温で固体状のものと常温で液体状のものとの混合物
が用いられる。 増粘剤としては、 水溶性高分子、 例え
ば、 カルボキシビニルポリマー、 メチルセルロース、 ヒドロキシエチルセルロース、 カ
ルボキシメチルセルロース、 アルギン酸ソーダ、 アルギ
ン酸プロピレングリコールエステル、 キトサン、 ポリビニルアルコール、 デンプングリコール酸ナトリウ
ム等が挙げられる。
【0037】上述したクリーム状外用剤を好適に製造す
る方法としては、 例えば、 薬効成分化合物を精製水また
は有機溶媒に溶解させた溶液からなる溶液を、 固体状油
性物質と固体状界面活性剤とを加熱溶融して得られる混
合物に添加混合し、 更にこの混合物に、 薬効成分化合物
の溶液を添加混合する方法が挙げられる。 この混合工程
においては、 例えば、 常温で固体状の油性物質と常温で
固体状の界面活性剤とを加熱溶融する温度を、 それらの
物質の融点以上の温度に保持し、 それらの物質が固体と
して析出しないように注意するのが好ましい。 次いで、 得られた混合液に水および増粘剤を添加混合
し、 必要に応じ、 充填剤を添加混合して冷却する。 この
場合、 増粘剤は水の添加後に添加するのが好ましい。 し
かし、 この方法にげんていされるものではなく、 増粘剤
および必要に応じて添加される充填剤とを水にあらかじ
め溶解しておいてその水溶液として添加することもでき
る。 なお、 この水にはその他の水溶性物質、 例えば、 尿
素や多価アルコールをあらかじめ溶解させておくことも
できる。 この場合の尿素の添加量は、 全外用剤に対し
て、 約5 ないし20重量%、好ましくは約5 ないし10重量%
の範囲内に設定するのが好ましい。 また、 水は例えばリ
ン酸緩衝液等によってpHを4.5 ないし5.5 の範囲に予め
調節しておくのがよい。
【0038】前記のようにして得られたクリーム状の混
合物からなる外用剤は、 薬効成分化合物の水溶液または
有機溶剤との溶液を2 回に分けて油性物質と界面活性剤
の溶融混合液中に添加し、 第1回目の添加では撹拌せず
にまたはゆつくリとした撹拌しながら添加混合し、 第2
回目の添加では激しく撹拌しながら添加混合すると、得
られる製品の各成分は均一に混合されることになり、 そ
れによって得られる製剤はその保存安定性が著しくすぐ
れたものになる。
【0039】本発明に係る病変異常組織治療用外用剤を
溶液タイプのローションの形態で適用する場合、その外
用剤は次のような成分組成を有しているのが好ましい。
その外用剤の成分組成は、例えば、薬効成分化合物が約
0.1 ないし30重量% 、好ましくは約3 ないし20重量% 、
有機溶媒が約2ないし40重量% 、好ましくは約10ないし
30重量%、液状油性物質が約30重量% まで、好ましくは20
重量% まで、界面活性剤が約20重量% まで、好ましくは
約7重量% まで、水が約80重量% まで、好ましくは約60
重量% 、増粘剤が約0.05ないし5重量% 、好ましくは約
0.2 ないし1重量% からなっているのが好ましい。
【0040】前記外用剤は、薬効成分化合物を有機液体
に溶解させて溶液とし、この溶液に対し、必要に応じ
て、液状油性物質、界面活性剤、溶媒および・または増
粘剤を適宜添加することによって得ることができる。 こ
のローションタイプのものは、そのまま液体ローション
として適用し得る他、化天然ガス等の噴射剤とともにエ
アゾール缶に充填し、エアゾール型のローションとして
使用することもできる。
【0041】本発明に係る外用剤は、 剤型によって、 1
日数回、 例えば1ないし3回、 患部に直接塗布するかも
しくは噴霧するかして適用することができる。 なお、 適
用回数は適用する疾患の重篤度または剤型によリ適宜増
減することができる。
【0042】本発明の外用剤は、 それに含まれる薬効成
分化合物が安全性の高いものであリ、 しかも有機液体ま
たは有機固体中に溶解しているため、 起炎性を示さず、
すぐれた皮膚吸収性ないし粘膜吸収性を有し、 高い治療
効果を示すものである。
【0043】
【実施例】次に、 本発明を実施例によリさらに詳細に説
明する。
【0044】実施例1 タンニン酸100g、 亜硫酸水素ナトリウム20g およびグリ
セリン100ml を混合して、 得られた混合物を加熱後、 乳
鉢に入れて磨り潰して粉末にした。 これとは別に、 硫酸アルミニウムカリウム20g、リドカイ
ン20g,竜脳20g を乳鉢で磨り潰して粉末とし、 篩に掛け
て一定の粒度のものを集めた。 このようにして得られた両方の粉末を合わせて均一にな
るまで十分に混合した。 この得られた混合物を溶融した後、 グリセリンを全量
が1000g になるまで添加して軟膏を得た。 この軟膏をチ
ューブに充填して保存した。
【0045】実施例2 タンニン酸100g、 亜硫酸水素ナトリウム20g およびグリ
セリン100ml を混合して、 得られた混合物を加熱後、 乳
鉢に入れて磨り潰して粉末にした。 これとは別に、 硫酸アルミニウムカリウム20g、プロカイ
ン20g,竜脳20g を乳鉢で磨り潰して粉末とし、 篩に掛け
て一定の粒度のものを集めた。 このようにして得られた両方の粉末を合わせて均一にな
るまで十分に混合した。 この得られた混合物を溶融した後、 セリンを全量が10
00g になるまで添加して軟膏を得た。 この軟膏をチュー
ブに充填して保存した。
【0046】実施例3 タンニン酸100g、 亜硫酸水素ナトリウム30g およびグリ
セリン200ml を混合して、 得られた混合物を加熱後、 乳
鉢に入れて磨り潰して粉末にした。 これとは別に、 硫酸アルミニウムカリウム20g、ペニシリ
ン1g,竜脳20g を乳鉢で磨り潰して粉末とし、 篩に掛け
て一定の粒度のものを集めた。 このようにして得られた両方の粉末を合わせて均一にな
るまで十分に混合した。 この得られた混合物を溶融した後、 セリンを全量が10
00g になるまで添加して軟膏を得た。 この軟膏をチュー
ブに充填して保存した。
【0047】実施例4 タンニン酸100g、 亜硫酸水素ナトリウム20g およびグリ
セリン100ml を混合して、 得られた混合物を加熱後、 乳
鉢に入れて磨り潰して粉末にした。 これとは別に、 硫酸アルミニウムカリウム20g、プレドニ
ゾロン20g,竜脳20g を乳鉢で磨り潰して粉末とし、 篩に
掛けて一定の粒度のものを集めた。 このようにして得られた両方の粉末を合わせて均一にな
るまで十分に混合した。 この得られた混合物を溶融した後、 セリンを全量が10
00g になるまで添加して軟膏を得た。 この軟膏をチュー
ブに充填して保存した。
【0048】実施例5 タンニン酸100g、 亜硫酸水素ナトリウム20g およびグリ
セリン100ml を混合して、 得られた混合物を加熱後、 乳
鉢に入れて磨り潰して粉末にした。 これとは別に、 硫酸アルミニウムカリウム20g、イブプロ
フェン10g, 竜脳20gを乳鉢で磨り潰して粉末とし、 篩
に掛けて一定の粒度のものを集めた。 このようにして得られた両方の粉末を合わせて均一にな
るまで十分に混合した。 この得られた混合物を溶融した後、 セリンを全量が10
00g になるまで添加して軟膏を得た。 この軟膏をチュー
ブに充填して保存した。
【0049】実施例6 タンニン酸100g、 亜硫酸水素ナトリウム40g およびグリ
セリン200ml を混合して、 得られた混合物を加熱後、 乳
鉢に入れて磨り潰して粉末にした。 これとは別に、 硫酸アルミニウムカリウム30gおよび竜
脳30gを乳鉢で磨り潰して粉末とし、 篩に掛けて一定の
粒度のものを集めた。 このようにして得られた両方の粉末を合わせて均一にな
るまで十分に混合した。 この得られた混合物を溶融した後、 セリンを全量が10
00g になるまで添加して軟膏を得た。 この軟膏をチュー
ブに充填して保存した。
【0050】実施例7 タンニン酸100g、 亜硫酸水素ナトリウム20g およびグリ
セリン100ml からなる混合物を加熱後、 乳鉢で磨り潰し
て粉末にした。 同様に、 硫酸アルミニウムカリウム20g,
リドカイン20g,竜脳20g を乳鉢で磨り潰して粉末とし、
篩に掛けて一定の粒度のものを集めた。 これらの粉末を
合わせて均一になるまで十分に混合した。 この粉末混合物を、 ベヘニルアルコール30g、、 炭酸プ
ロピレン30g、オリーブ油100g、 アジピン酸ジブチル10g、
ミリステン酸イソプロピル30g、ミリステン酸イソトリデ
シル30g 、パルミチン酸セチル40g、ステアリン酸30g、ス
テアリン酸ポリオキシエチレン(5) グリセリル30g、モノ
ステアリン酸ポリエチレングリコール30g、ポリオキシエ
チレン(2) セチルエーテル10g からなる混合物に添加
し、 得られた混合物を82℃以上に加温し溶解して均一な
溶液を得た。 更に、 ジイソプロパノールアミン20g、イソプレングリコ
ール50g、パラアミノ安息香酸プロピルエステル1g、 パラ
アミノ安息香酸メチルエステル1gからなる混合液を約45
0m1 の精製水に加え、80 ℃に加温して均一に分散させて
分散液を得た。 この分散液を80℃で激しく撹拌しながら、 上記溶液を少
しづつ添加して乳化液を得た。 添加完了後、 加温を停止
し、室温で撹拌しながら60ー55℃になるまで放冷した。
続いて、 精製水を加えて全体をlkg とした。 得られた組
成物を室温で放置して脱泡させた後、 クリーム用容器に
充填した。
【0051】実施例8 タンニン酸100g、 亜硫酸水素ナトリウム20g およびグリ
セリン100ml からなる混合物を加熱後、 乳鉢で磨り潰し
て粉末にした。 同様に、 硫酸アルミニウムカリウム20g,
リドカイン20g,竜脳20g を乳鉢で磨り潰して粉末とし、
篩に掛けて一定の粒度のものを集めた。 これらの粉末を
合わせて均一になるまで混合した この粉末を、 オリーブ油100g、 鯨ロウ50g、ベヘニルアル
コール30g、ミリスチン酸イソプロピル30g、ミリスチン酸
イソトリデシル30g、ステアリン酸ポリオキシエチレン
(5) グリセリル30g、モノステアリン酸ポリエチレングリ
コール30g、ポリオキシエチレン(2) セチルエーテル10g
からなる混合物に添加した後、 この混合物を82℃以上に
加温し溶解して均一な溶液を得た。 更に、 ジイソプロパノールアミン20g、ステアリン酸30g、
パラアミノ安息香酸プロピルエステル1g、 パラアミノ安
息香酸メチルエステルlg、 イソプレングリコ一ル50g か
らなる混合液を作成し、 この混合液を約450m1 の精製水
に加えた。 られた混合液を80℃に加温して均一に分散さ
せて分散液を得た。 この分散液を8O℃に維持し、 激しく
撹拌しながら上記溶液を少しづつこの分散液に添加して
乳化させて乳化液を得た。 添加終了後、 加温を停止し
て、 室温で撹拌しながら60ー55℃に冷却した。 次いで、
この乳化液に精製水を加えて、 全体を1kg とした。 これ
をを放置して、 脱泡後にクリーム用容器に充填してクリ
ームを得た。
【0052】実施例9 タンニン酸50g、亜硫酸水素ナトリウム50g、グリセリン10
0ml からなる混合物を加熱後、 乳鉢で磨り潰して粉末に
した。 他方、 硫酸アルミニウムカリウム20g、リドカイン
20g,ワセリン200gを乳鉢で磨り潰して粉末とし、 篩に掛
けて一定の粒度の粉末を集めた。 これらの粉末を合わせ
て均一に混合した。 この混合物に、 オリーブ油100g、 ベヘニルアルコール30
g、炭酸プロピレン30g、アジピン酸ジブチル10g、ミリステ
ン酸イソプロピル30g、ミリステン酸イソトリデシル30g、
パルミチン酸セチル40g、ステアリン酸30、 ステアリン酸
ポリオキシエチレン(5) グリセリル30g、モノステアリン
酸ポリエチレングリコール30g、ポリオキシエチレン(2)
セチルエーテル10g からなる混合物を添加し、82 ℃以上
に加温し溶解して溶液を得た。 更に、 ジイソプロパノールアミン20g、イノプレングリコ
ール50g、パラアミノ安息香酸プロピルエステル1g、 パラ
アミノ安息香酸メチルエステル1gを混合し、 得られた混
合物を約450m1 の精製水に添加した。 この混合物を80℃
に加温して均一に分散した分散液を得た。 この分散液を
80℃に維持し、 激しく撹拌しながら溶液を少しづつ加え
て乳化させた。 乳化終了後、 加温を停止し、 室温で撹拌
しながら60ー55℃に冷やした。 次いで、 この乳化液に精
製水を加え、 全体をlkg した。 この乳化液を放置して、
脱泡後にクリーム用容器に充填してクリームを得た。
【0053】実施例10 タンニン酸200g、 亜硫酸水素ナトリウム70g、グリセリン
200ml からなる混合物を加熱後、 乳鉢で磨り潰して粉末
にした。 他方、 硫酸アルミニウムカリウム30g、リドカイ
ン20g,ワセリン200gを乳鉢で磨り潰して粉末とし、 篩に
掛けて一定の粒度の粉末を集めた。 これらの粉末を均一
に混合した。 この混合物を、 セタノール40g、スクワレン60g 、ポリエ
チレングリコールー400 50g、ミリスチン酸イソプロビ
ル60g、ステアリン酸ポリオキシエチレン(5) グリセリル
120g、 モノステアリン酸ソルビタン20g、ポリオキシエチ
レン(2) セチルエーテル20g からなる混合物に添加し、
得られた混合物を82℃以上に加温して均一な溶液にし、
この温度に保温した。 これとは別個に、 プロピレングリコール30g、ブチレング
リコール20g、ジイソプロパノールアミン20g、カルボキシ
ビニルポリマー10g、パラアミノ安息香酸メチルエステル
lg、 パラアミノ安息香酸プロピルエステル1g、 塩酸テト
ラサイクリン20g を均一に混合して、 得られた混合物を
精製水400m1 に加えた後、80 ℃に加温して溶解した。 上述したように82℃以上に保温した溶液に、 別個に調製
された溶液を激しく撹拌しながらら少しづつ添加し、 油
中水型の乳化物を得た。 添加完了後、 加温を停止し、 室
温で撹拌しながら60ー55℃に放冷し、 精製水を加えて全
体の重量をlkgとした。 この乳化液を放置して脱泡させ
た後、 クリーム用容器に充填してクリームを調製した。
【0054】実施例11 タンニン酸100g、 亜硫酸水素ナトリウム20g およびグリ
セリン100ml を混合して、 得られた混合物を加熱後、 乳
鉢に入れて磨り潰して粉末にした。 これとは別に、 硫酸
アルミニウムカリ20g、リドカイン20g,竜脳20g を乳鉢で
磨り潰して粉末とし、 篩に掛けて一定の粒度のものを集
めた。 このようにして得られた両方の粉末を合わせて均
一になるまで十分に混合した。 この混合物に、 ベヘニルアルコール3Og、ステアリン酸30
g、イソステアリン酸60g、ミリスチン酸イソプロピル2Og、
ミリスチン酸イソトリデシル20g、パルミチン酸セチル30
g 、ステアリン酸ポリオキシエチレン(5) グリセリル30
g、モノステアリン酸ポリエチレングリコール30g、ポリオ
キシエチレン(2) セチルエーテル10g、オリーブ油80g か
らなる混合物を添加し、 得られた混合物を82℃以上に加
温し溶解して均一な溶液を得た。 別に、 ジイソプロパノールアミン20g、イソプレングリコ
ール50g、パラアミノ安息香酸プロピルエステル1g、 パラ
アミノ安息香酸メチルエステル1gを混合して、この混合
物を約450m1 の精製水に添加した。 得られた混合物を80
℃に加温して均一な分散液を得た。 この分散液を80℃に維持しがら、 この分散液を激しく撹
拌しながら上記溶液を少しづつ添加して乳化液を得た。
添加終了後、 加温を停止し、 室温で撹拌しながら60ー55
℃に放冷した後、 精製水を加えて乳化液の総重量をlkg
とした。 この乳化液を室温に放置して脱泡させた後、 ク
リーム用容器に充填してクリームを得た。
【0055】実施例12 タンニン酸200g、 亜硫酸水素ナトリウム70g、グリセリン
200ml からなる混合物を加熱後、 乳鉢で磨り潰して粉末
にした。 他方、 硫酸アルミニウムカリウム30g、リドカイ
ン20g,ワセリン200gを乳鉢で磨り潰して粉末とし、 篩に
掛けて一定の粒度の粉末を集めた。 これらの粉末を均一
に混合した。 この粉末混合物に、 炭酸プロピレン10g、セタノール40g、
スクワレン60g、ミリスチン酸イソプロピル60g、ステアリ
ン酸ポリオキシエチレン(5) グリセリル30g、モノステア
リン酸ポリエチレングリコール(4OEO)30g、モノステアリ
ン酸ソルビタン20g を混合して、 獲られた混合物を82℃
以上に加温して溶解し均一な溶液を得た。 この溶液の温
度を82℃に保温した。 別に、 ジイソプロパノールアミン20g、プロピレシグリコ
ール50g、カルボキシビニルポリマー10g、パラアミノ安息
香酸プロビルエステル1g、 パラアミノ安息香酸メチルエ
ステル1gを混合し、 得られ混合物を450m1 の精製水に加
え、 この混合物を80℃に加温し溶解して均一な溶液を得
た。 別に調製した溶液を80℃に保ちながら激しく撹拌しつ
つ、上記溶液を少しづつ加えて乳化した。添加終了後、
加温を停止し、 室温で撹拌しながら60ー55℃になるまで
放冷した後、精製水を加えて全体の重量をlkg にした。
これを室温に放置して脱泡した後、 クリーム用容器に充
填した。
【0056】実施例13 タンニン酸50g、亜硫酸水素ナトリウム50g、グリセリン10
0ml からなる混合物を加熱後、 乳鉢で磨り潰して粉末に
した。 他方、 硫酸アルミニウムカリウム20g、リドカイン
20g,ワセリン200gを乳鉢で磨り潰して粉末とし、 篩に掛
けて一定の粒度の粉末を集めた。 これらの粉末を合わせ
て均一に混合した。 この粉末混合物に、 ステアリルアルコール50g、白色ワセ
リン300g、 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40g、モノス
テアリン酸グリセリン10g を添加して83℃に加温して溶
解し溶液を得た。 更に、 プロピレングリコール120g、 パラアミノ安息香酸
メチルエステル1g、 パラアミノ安息香酸プロピルエステ
ルlgを混合して、 得られた混合物を約350m1 の精製水に
添加して加温し溶解して溶液を得た。 この溶液を、 激し
く撹拌しながら80℃に維持した上記溶液に少しづつ添加
して油中水型の乳化液を得た。 添加終了後、 加温を停止
し、 室温で撹拌しながら60ー55℃に放冷した後、 精製水
を加えて、 乳化液全体の重量を1kg にした。 これを室温
に放置して脱泡した後、 リーム用容器に充填してクリー
ムを調製した。
【0057】実施例14 タンニン酸50g、亜硫酸水素ナトリウム50g、グリセリン10
0ml からなる混合物を加熱後、 乳鉢で磨り潰して粉末に
した。 他方、 硫酸アルミニウムカリウム20g、リドカイン
20g,ワセリン200gを乳鉢で磨り潰して粉末とし、 篩に掛
けて一定の粒度の粉末を集めた。 これらの粉末を合わせ
て均一に混合した。 この粉末混合物に、 ベヘニルアルコール30g、炭酸プロピ
レン30g、オリーブ油100g、 アジビン酸ジブチル10g、ミリ
スチン酸イノプロピル30g、ミリステン酸イソトリデシル
30g、パルミチン酸セチル40g、ステアリン酸30、 ステアリ
ン酸ポリオキシエチレン(5) グリセリル30g、モノステア
リン酸ポリエチレングリコール30g、ポリオキシエチレン
(2) セチルエーテル10g からなる混合物を添加して、82
℃以上に加温して溶解し、 均一な溶液を得た。 更に、 ジイソプロパノールアミン20g、イソプレングリコ
ール50g、パラアミノ安息香酸メチルエステル1g、 パラア
ミノ安息香酸プロピルエステル1gを均一に混合して、 得
られた混合物を約450m1 の精製水に加えた後、80 ℃に加
温して均一な分散液を得た。 この分散液を80℃に加温し
続けて、 これを激しく撹拌しながら上記溶液を少しづつ
加えて乳化した。 記溶液を添加した後、 加温を停止し、
室温で撹拌しながら60ー55℃に放冷した。 次いで、この
乳化液に60-55 ℃で精製水を加え、 乳化液の全体重量を
lkg にした。 これを室温で放置して脱泡した後、 クリー
ム用容器に充填した。
【0058】実施例15 タンニン酸100g、 亜硫酸水素ナトリウム20g およびグリ
セリン100ml からなる混合物を加熱後、 乳鉢で磨り潰し
て粉末にした。 同様に、 硫酸アルミニウムカリ20g,リド
カイン20g,竜脳20g を乳鉢で磨り潰して粉末とし、 篩に
掛けて一定の粒度のものを集めた。 これらの粉末を合わ
せて均一になるまで混合した この粉末混合物に、 ベヘニルアルコール30g、オリーブ油
100g、 鯨ロウ50g、ミリスチン酸イソプロピル30g、ミリス
チン酸イソトリデシル30g、ステアリン酸ポリオキシエチ
レン(5) グリセリル30g、モノステアリン酸ポリエチレン
グリコール30g、ポリオキシエチレン(2) セチルエーテル
10g からなる混合物を添加して均一になるまで混合し
て、82 ℃以上に加温し溶解して均一な溶液を得た。 これとは別に、 ジイソプロパノールアミン20g、イソプレ
ングリコ一ル50g、ステアリン酸30g、パラアミノ安息香酸
プロピルエステル1g、 パラアミノ安息香酸メチルエステ
ルlgを均一に混合し、 この混合物を約450m1 の精製水に
添加し、80 に加温して均一な分散液を得た。 この分散液を8O℃に維持し、 激しく撹拌しながら上記溶
液を少しづつ添加して乳化させた。 添加終了後、 加温を
停止し、 得られた乳化液を60ー55℃になるまで室温で撹
拌した。 次いで、 この乳化液に精製水を加え、 全体の重
量を1kg にした。 これを室温で放置して脱泡した後、 クリーム用容器に
充填してクリームを調製した。
【0059】実施例16 タンニン酸150g、 亜硫酸水素ナトリウム80g、グリセリン
200ml からなる混合物を加熱後、 乳鉢で磨り潰して粉末
にした。 他方、 硫酸アルミニウムカリウム50g、リドカイ
ン30g,ワセリン300gを乳鉢で磨り潰して粉末とし、 篩に
掛けて一定の粒度の粉末を集めた。 これらの粉末を合わ
せて均一に混合した。 この粉末混合物に、 オリーブ油80g、ベヘニルアルコール
30g、ポリエチレングリコール( 分子量400)10g、ミリスチ
ン酸イソプロピル30g、ミリスチン酸イソトリデシル30g、
パルミチン酸セチル70g、ステアリン酸ポリオキシエチレ
ン(5) グリセリル30g、モノステアリン酸ポリエチレング
リコール20g、モノステアリン酸ソルビタン20g からなる
混合物を添加して均一に混合した。 得られた混合物を82
℃以上に加温して溶解し均一な溶液を得た。 更に、 ジイソプロパノールアミン20g、ブチレングリコー
ル20g、イソプレングリコール30g、カルボキシビニルポリ
マー5g、 ステアリン酸40g、パラアミノ安息香酸プロピル
lg、 パラアミノ安息香酸メチル1gを混合し、 得られた混
合物を約500m1の精製水に添加した後80℃に加温して均
一な分散液を得た。 この分散液を80℃に維持して、 激しく撹拌しながら上記
溶液を少しづつ添加して乳化させた。 添加終了後、 得ら
れた乳化液の加温を停止し、 室温で撹拌しながら60ー55
℃に冷やした。 ついで、 この乳化液に精製水を加えて全
体の重量をlkgにした。 これを室温に放置して脱泡させ
た後、 クリーム用容器に充填してクリームを調製した。
【0060】実施例17 タンニン酸50g,亜硫酸水素ナトリウム50g,グリ
セリン100mlからなる混合物を加熱後、 乳鉢で磨り
潰して粉末にした。 他方、 硫酸アルミニウムカリウム2
0g,リドカイン20g,ワセリン200gを乳鉢で磨
り潰して粉末とし、 篩に掛けて一定の粒度の粉末を集め
た。 これらの粉末を合わせて均一に混合した。 白色ワセリン15g、セタノール5g,ステアリルアル
コール5g,スクワラン3g,ポリオキシエチレンセチ
ルアルコール2g,メチルバラベン0. 2gを80℃に
加熱し、均一に撹拌しながら溶解する。この溶液に同じ
温度に加温した精製水55gを加え、ホモジナイザーで
撹拌して乳化した。この乳化液に、上記のようにに調製
した薬効成分化合物の均一混合物の溶液を約45℃に加
温したものを添加して、更に撹拌しクリーム剤を得た。
【0061】実施例18 上記実施例17と同様にして、白色ワセリン15g、セ
タノール5g,ステアリルアルコール5g,ポリオキシ
エチレンセチルアルコール2g,流動パラフィン2gか
らなるクリーム基剤を調製した。この基剤に、上記実施
例17と同様にして調製した薬効成分化合物の溶液を添
加してクリーム剤を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 9/12 A61K 9/12 L 31/19 ACJ 31/19 ACJ //(A61K 33/06 31:19)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンニン酸と硫酸アルミニウムカリウム
    とからなる薬効成分化合物と、 外用剤基剤成分とからな
    ることを特徴とする病変異常組織治療用外用剤。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の病変異常組織治療用外
    用剤において、前記薬効成分化合物が、外用剤基剤成分
    に対して、0.2重量%から60重量%までの範囲の割
    合で含有されていること。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の病変異常組織
    治療用外用剤において、前記タンニン酸が、前記硫酸ア
    ルミニウムカリウムが、タンニン酸に対して、10重量
    %ないし90重量%の割合で含有されていること。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の病変異常組織治療用外用剤において、 前記外用剤用基
    剤成分が、前記薬効成分化合物を可溶化できる液体基
    剤、有機固体、油性物質または界面活性剤であること。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の病変異常組織治療用外用剤において、前記外用剤が軟
    膏、クリーム、ローションまたスプレーの形態であるこ
    と。
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AU7589296A (en) 1997-06-11

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