JPH09142164A - 自走式作業車の走行駆動装置 - Google Patents

自走式作業車の走行駆動装置

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JPH09142164A
JPH09142164A JP32647395A JP32647395A JPH09142164A JP H09142164 A JPH09142164 A JP H09142164A JP 32647395 A JP32647395 A JP 32647395A JP 32647395 A JP32647395 A JP 32647395A JP H09142164 A JPH09142164 A JP H09142164A
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variable displacement
shaft
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Saichiro Morita
佐一郎 森田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右一対のクローラ式走行装置を具備し、原
動機からの動力により上記走行装置を駆動し、しかも、
左右走行装置への駆動速度を異ならせて進行方向を操向
すべく構成した自走式作業車において、無段階変速、円
滑な旋回及び直進性の向上を実現する。 【解決手段】 原動機に左右可変容量型油圧ポンプ(4L)
(4R)を連動連結し、左右可変容量型油圧ポンプ(4L)(4R)
にそれぞれ左右定容量型油圧モータ(6L)(6R)を連動連結
し、左右定容量型油圧モータ(6L)(6R)にそれぞれ左右走
行部駆動系(L)(R)を連動連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラ式走行装
置を具備した自走式作業車の走行駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、左右一対のクローラ式の走行装置
を具備し、原動機からの動力によって走行駆動される自
走式作業車では、上記原動機と走行装置との間に、噛合
歯車群で構成された機械式動力伝達機構や、原動機に連
動連結した油圧ポンプで左右走行部に連動連結した油圧
モータを駆動する油圧式動力伝達機構が介設されてお
り、左右の走行装置の走行速度を同一にして直進させ、
走行速度を異ならせて進行方向を操向するようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記機械式
動力伝達機構では、デフを介して左右走行装置に動力を
分配しているため、左右走行部が受ける走行抵抗の差異
によって左右の走行速度に差異が生ずるため直進性が悪
く、また、旋回に際しては、左右走行装置の一方の駆動
を停止して制動し、他方の走行装置のみ駆動するため、
旋回が急激に行われて圃場面を傷めるという問題があ
る。
【0004】また、油圧式動力伝達機構の場合も、1個
の油圧ポンプで左右走行部の油圧モータを駆動するの
で、上記同様に左右走行抵抗の差異によって直進性が悪
くなるという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、左
右一対のクローラ式走行装置を具備し、原動機からの動
力により上記走行装置を駆動し、しかも、左右走行装置
への駆動速度を異ならせて進行方向を操向すべく構成し
た自走式作業車において、原動機に左右可変容量型油圧
ポンプを連動連結し、左右可変容量型油圧ポンプにそれ
ぞれ左右定容量型油圧モータを連動連結し、左右定容量
型油圧モータにそれぞれ左右走行部駆動系を連動連結し
たことを特徴とする自走式作業車の走行駆動装置を提供
せんとするものである。
【0006】また、左右走行部駆動系の上流側に動力取
出し軸をワンウエイクラッチを介して連動連結して、左
右走行駆動系のいずれか回転の速い方から動力取出し軸
に動力が伝達されるようにしたことにも特徴を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。
【0008】図1は、本発明に係る走行駆動装置Aの構
成を示しており、1は入力軸であって、一端をベルト伝
動機構2を介してエンジン(図示せず)に連動連結し、
他端をポンプ駆動用噛合歯車3を介して左右可変容量型
油圧ポンプ4L,4R とチャージポンプ5とに連動連結して
いる。
【0009】上記左右可変容量型油圧ポンプ4L,4R は、
それぞれ左右走行部駆動系L,R の始端である左右定容量
型油圧モータ6L,6R に連通連結している。
【0010】左右走行部駆動系L,R は対称的に構成され
ているので、左走行部駆動系Lについて説明する。
【0011】左定容量型油圧モータ6Lはそれぞれ左モー
タ軸歯車7Lと左第2速原動歯車11Lとの噛合を介して左
連結クラッチ軸8Lに連動連結している。
【0012】左連結クラッチ軸8Lには、それぞれ左第1
速原動歯車10L と左第2速原動歯車11L とが形成されて
おり、上記左第1速原動歯車10L と左第1速受動歯車12
L との噛合、左第2速原動歯車11L と左第2速受動歯車
13L との噛合、左第1速クラッチ14L 及び左第2速クラ
ッチ15L を介し左変速軸16L に連動連結して左副変速部
17L を構成している。
【0013】左変速軸16L には、それぞれ左駆動歯車18
L が形成されており、左受動歯車19L との噛合を介して
左中間軸20L に連動連結し、左中間軸20L は左駆動歯車
群21L を介して、左走行部を駆動する左スプロケット22
L に連動連結している。
【0014】図中、7Rは右モータ軸歯車、8Rは右連結ク
ラッチ軸、10R は右第1速原動歯車、11R は右第2速原
動歯車、12R は右第1速受動歯車、13R は右第2速受動
歯車、14R は右第1速クラッチ、15R は右第2速クラッ
チ、16R は右変速軸、17R は右副変速部、18R は右駆動
歯車、19R は右受動歯車、20R は右中間軸、21R は右駆
動歯車群、22R は右スプロケットである。
【0015】特に、前記左右副変速部17L,17R の上流側
に位置する左右連結クラッチ軸8L,8R の間には、連結部
Mとしての連結クラッチ9が跨設されており、同連結ク
ラッチ9の結合により左右連結クラッチ軸8L,8R を同一
速度で回動させ、結合解除により左右連結クラッチ軸8
L,8R を異なる速度で回動できるようにしている。
【0016】このように、左右副変速部17L,17R の上流
側に連結部Mとしての連結クラッチ9を設けたことで、
同連結クラッチ9が負担するトルクが小さくなり、同連
結クラッチ9を小形化することができる。
【0017】図中、30は動力取出し軸であって一端に動
力取出しプーリ31を嵌着しており、同動力取出し軸30は
動力取出し用歯車群32とワンウエイクラッチ33とを介し
て前記入力軸1と連動連結すると共に、動力取出し軸30
に形成した左右動力取出し用受動歯車34L,34R と左右モ
ータ軸歯車7L,7R との噛合を介し、左右可変容量型油圧
ポンプ4L,4R にそれぞれ連動連結している。
【0018】かかる構成により、動力取出し軸30は、動
力取出し用歯車群32及び左右動力取出し用受動歯車34L,
34R から伝達される動力の回転数の大きい方から駆動さ
れることになり、車両の停止中でも動力取出しプーリ31
から出力することができる。
【0019】本発明の実施形態は上記のように構成され
ており、左右可変容量型油圧ポンプ4L,4R の吐出量を一
緒に変化させて走行速度を変更したり、左右第1速クラ
ッチ14L,14R 及び左右第2速クラッチ15L,15R を操作し
て、走行速度や駆動力を変更することができる。
【0020】また、連結クラッチ9を結合することで、
左右走行抵抗の差異にかかわらず直進性を高めることが
でき、連結クラッチ9の結合を解除した状態で、左右可
変容量型油圧ポンプ4L,4R の吐出量を左右異ならせるこ
とにより、緩旋回から急旋回に渉って円滑な操向を行う
ことができる。
【0021】図2は、動力取出しプーリ31を示してお
り、同動力取出しプーリ31は、所定間隔を保持して介装
した内外ベアリング40,41 によってミッションケース42
から突出した動力取出し軸30の端部に軸支されており、
上記間隔内に介装したワンウエイクラッチ43によって、
動力取出し軸30と動力取出しプーリ31とを連動連結して
おり、間隔を設けて配設した2個のベアリングで動力取
出しプーリ31のラジアル荷重を支持するので、多数のV
ベルトを巻回しても同動力取出しプーリ31が安定し、ワ
ンウエイクラッチ43の作動が確実になり、動力伝達を確
実にすることができる。図2中、44はベアリング支持筒
体、45はベアリング支持筒体44を動力取出し軸30に固定
するためのキー、46は止め輪、47はワンウエイクラッチ
43の外輪に動力取出しプーリ31を取付けるための六角穴
付きボルト、48はオイルシール、49はキャップである。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果を得るこ
とができる。
【0023】請求項1記載の構成、即ち、左右一対のク
ローラ式走行装置を具備し、原動機からの動力により上
記走行装置を駆動し、しかも、左右走行装置への駆動速
度を異ならせて進行方向を操向すべく構成した自走式作
業車において、原動機に左右可変容量型油圧ポンプを連
動連結し、左右可変容量型油圧ポンプにそれぞれ左右定
容量型油圧モータを連動連結し、左右定容量型油圧モー
タにそれぞれ左右走行部駆動系を連動連結したことによ
って、左右可変容量型油圧ポンプの吐出量を制御するこ
とによって、自走式作業車の走行速度を前進から後進に
渉って無段階に変速することができ、しかも、上記ポン
プの吐出量を左右異ならせることで、緩旋回から急旋回
に渉ってスムーズな操向を行うことができる。
【0024】請求項2記載の構成、即ち、左右走行部駆
動系の上流側に動力取出し軸をワンウエイクラッチを介
して連動連結して、左右走行駆動系のいずれか回転の速
い方から動力取出し軸に動力が伝達されるようにしたこ
とにより、動力取出し軸は、左右一対のクローラ式走行
装置による機体の左旋回、又は、右旋回に関係なく、回
転の速い方から出力できるために、安定した動力の取出
しが可能となって、同動力取出し軸により作動される作
業部を安定作動させることができ、同作業部の作業機能
を良好に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明走行駆動装置の構成を示す展開説明図。
【図2】動力取出しプーリの断面説明図。
【符号の説明】
M 連結部 L 左走行部駆動系 R 右走行部駆動系 4L 左可変容量型油圧ポンプ 4R 右可変容量型油圧ポンプ 6L 左定容量型油圧モータ 6R 右定容量型油圧モータ 17L 左副変速部 17R 右副変速部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対のクローラ式走行装置を具備
    し、原動機からの動力により上記走行装置を駆動し、し
    かも、左右走行装置への駆動速度を異ならせて進行方向
    を操向すべく構成した自走式作業車において、 原動機に左右可変容量型油圧ポンプ(4L)(4R)を連動連結
    し、左右可変容量型油圧ポンプ(4L)(4R)にそれぞれ左右
    定容量型油圧モータ(6L)(6R)を連動連結し、左右定容量
    型油圧モータ(6L)(6R)にそれぞれ左右走行部駆動系(L)
    (R)を連動連結したことを特徴とする自走式作業車の走
    行駆動装置。
  2. 【請求項2】 左右走行部駆動系(L)(R)の上流側に動力
    取出し軸(30)をワンウエイクラッチ(33)(33)を介して連
    動連結して、左右走行駆動系(L)(R)のいずれか回転の速
    い方から動力取出し軸(30)に動力が伝達されるようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の自走式作業車の走行
    駆動装置。
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