JPH09141935A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

Info

Publication number
JPH09141935A
JPH09141935A JP7299955A JP29995595A JPH09141935A JP H09141935 A JPH09141935 A JP H09141935A JP 7299955 A JP7299955 A JP 7299955A JP 29995595 A JP29995595 A JP 29995595A JP H09141935 A JPH09141935 A JP H09141935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
donor
sheet
paper
image
image receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7299955A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunei Saito
俊英 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP7299955A priority Critical patent/JPH09141935A/ja
Publication of JPH09141935A publication Critical patent/JPH09141935A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Photographic Developing Apparatuses (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光性を有するドナー用紙に画像に応じて露
光し、このドナー用紙に媒染剤を有する受像用紙を重
ね、熱現像転写により受像用紙上に画像を得るプリンタ
装置において、モータ数を削減して装置構成を小型化
し、また、ドナー用紙をカットせずに露光が行えるよう
にして、迅速に連続的な露光を行う。 【解決手段】 ドナー用紙ロール1より引出されて送ら
れるドナー用紙に対し、画像に応じて制御される液晶表
示板4を経た光束を露光する。このドナー用紙は、受像
用紙ロール15より引出されて送られる受像用紙と、送
られながら重ね合わされ、熱現像転写ローラ7により、
熱現像転写をなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号に応じた
画像を用紙上に印画するプリンタ装置に関する技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、感光材料が塗布されたドナー用紙
に画像信号に応じた露光を行い、このドナー用紙に媒染
剤が塗布された受像用紙を重ね、熱現像転写により該受
像用紙上に出力画像を得る方式のプリンタ装置が提案さ
れている。
【0003】上記ドナー用紙は、図12に示すように、
支持体111上に、感光材料が塗布されて構成されてい
る。この感光材料の主要成分は、ゼラチンの如き親水性
のバインダ107、高吸水性ポリマ、ハロゲン化銀粒子
106、有機銀塩108、水に対して難溶な塩基性金属
化合物110、及び、DRR化合物109である。
【0004】また、露光が完了された上記ドナー用紙に
重ねられる受像用紙101は、支持体102上に、バイ
ンダ105、色素を固定するカチオン系の色素媒染ポリ
マ103、及び、塩基プレカーサ104が塗布されて構
成されている。
【0005】そして、上記ドナー用紙及び上記受像用紙
を用いて印画を行うプリンタ装置としては、図16及び
図17に示すように、上記ドナー用紙が巻き付けられる
スキャナドラム115と、このスキャナドラム115に
巻き付けられたドナー用紙に対して露光を行う発光ダイ
オード(LED)ヘッド116とを有して構成されたも
のが提案されている。
【0006】このプリンタ装置においては、上記ドナー
用紙は、遮光されたドナーフィルムマガジン118中に
おいてロール状に巻回されている。そして、このドナー
用紙は、上記ドナーフィルムマガジン118より引き出
されてシート状に切断され、上記スキャナドラム115
に巻き付けられる。
【0007】上記スキャナドラム115は、露光部11
7内に、軸回りに回転操作可能に配設されている。この
スキャナドラム115の周面部の近傍には、上記発光ダ
イオードヘッド116が配設されている。この発光ダイ
オードヘッド116は、上記スキャナドラム115の軸
方向に移動操作可能となされている。
【0008】上記発光ダイオードヘッド116は、図1
8に示すように、近赤外光(波長810nm)IRを発
する発光ダイオード、赤色光(波長660nm)Rを発
する発光ダイオード、及び、黄色光(波長570nm)
Yを発する発光ダイオードの3個の発光ダイオードを有
して構成されている。
【0009】上記発光ダイオードヘッド116には、画
像処理回路117を経た画像信号が供給される。この発
光ダイオードヘッド116は、供給された画像信号に応
じて、上記各発光ダイオードを発光させ、図13に示す
ように、上記スキャナドラム115に巻回されたドナー
用紙に対して露光を行う。このとき、上記スキャナドラ
ム115が回転操作されて主走査が行われるとともに、
上記発光ダイオードヘッド116が該スキャナドラム1
15の軸方向に移動操作されて副走査が行われる。
【0010】上記主走査及び副走査により、シート状の
ドナー用紙の全面に亘る露光が行われる。このとき、上
記ハロゲン化銀106は、光化学変化を起こし、潜像を
形成する。
【0011】露光を完了されたドナー用紙は、上記スキ
ャナドラム115より剥離され、湿し水ローラ塗布部1
19を経て、熱現像転写部120に送られる。上記ドナ
ー用紙の表面部(上記感光材料が塗布された面)には、
上記湿し水ローラ塗布部119において、10cc/m2
(A4サイズに対して0.6g)の水が、塗布ローラに
より塗布される。
【0012】上記熱現像転写部120においては、上記
ドナー用紙の表面部にシート状にカットされた受像用紙
(受像シート)101が重ねられ、これらドナー用紙及
び受像用紙101は、互いに張り合わせられる。そし
て、この熱現像転写部120においては、上記ドナー用
紙及び上記受像用紙101は、約90°Cに20秒間に
亘って加熱され、熱現像転写が行われる。
【0013】この熱現像転写の過程は、図14に示すよ
うに、加熱による塩基発生及びハロゲン化銀の現像が行
われ、上記DRR化合物109の色素部が放出され、こ
の色素が上記受像用紙101の色素媒染ポリマ(媒染
剤)103に捉えられることによる転写が生じるという
ものである。
【0014】そして、熱現像転写が完了すると、上記ド
ナー用紙及び上記受像用紙101は、上記熱現像転写部
より送り出されて、図15に示すように、互いに剥離さ
れる。上記ドナー用紙より剥離された受像用紙は、この
プリンタ装置の外筐体124上に設けられたペーパース
トッカ121上に送り出される。そして、上記受像用紙
より剥離されたドナー用紙は、このプリンタ装置の外筐
体124内に設けられた使用済ドナーフィルム収納箱1
22に廃棄される。
【0015】なお、上記ドナー用紙の感光材料の分光感
度は、図19に示すように、フォルス型となされてお
り、イエロー色素に対応する分光感度が上記黄色光(波
長570nm)Yに対応しており、マゼンタ色素に対応
する分光感度が赤色光(波長660nm)Rに対応して
おり、シアン色素に対応する分光感度が近赤外光(波長
810nm)IRに対応していることにより、上記プリ
ンタ装置において上記発光ダイオードヘッド116が発
する光の分光特性に対応している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なプリンタ装置においては、主走査のための上記スキャ
ナドラムの回転操作、及び、副走査のための上記発光ダ
イオードヘッド116の移動操作のために、それぞれ駆
動力原となるモータが必要であり、装置構成の大型化、
複雑化が招来されている。
【0017】また、露光が完了されたドナー用紙への水
の塗布を行う塗布ローラへの給水もモータによって行な
っているため、このプリンタ装置を構成するモータの数
が多くなって、装置構成の大型化が招来されている。
【0018】さらに、上記ドナー用紙をシート状にカッ
トして上記スキャナドラム115に巻き付け、再び、こ
のスキャナドラム115より剥離させるという工程が煩
雑であり、このドナー用紙に対する露光を迅速に連続的
に行うことができない。
【0019】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、構成に要する駆動力原の数が削
減されて装置構成が小型化、簡素化され、また、ドナー
用紙をシート状にカットすることなく露光が行えるよう
になされ、露光の前後の工程が簡素化され、迅速、か
つ、連続的な露光が行えるようになされたプリンタ装置
の提供という課題を解決しようとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係るプリンタ装置は、感光材料が塗布され
たドナー用紙に画像信号に応じた露光を行いこのドナー
用紙に媒染剤が塗布された受像用紙を重ね熱現像転写に
より該受像用紙上に出力画像を得る方式のプリンタ装置
であって、上記ドナー用紙に対する露光は、該ドナー用
紙を一方向に送り操作しつつ上記画像信号に応じて制御
される液晶表示板を経た光束により行うこととし、この
液晶表示板は、上記ドナー用紙の送り方向に略々直交し
このドナー用紙の幅に略々等しい長さの線状に構成され
ていることとなされたものである。
【0021】また、本発明に係るプリンタ装置は、感光
材料が塗布されたドナー用紙に画像信号に応じた露光を
行いこのドナー用紙に媒染剤が塗布された受像用紙を重
ね熱現像転写により該受像用紙上に出力画像を得る方式
のプリンタ装置であって、ロール状に巻回されたドナー
用紙を蓄えているドナー用紙供給カートリッジより該ド
ナー用紙を引き出してこのドナー用紙を上記露光が行わ
れる位置を通過させて送り操作する用紙送り駆動力と該
ドナー用紙を該露光を行う光束に対して送り操作してこ
の光束による該ドナー用紙に対する走査を行わせる走査
駆動力とは、同一の駆動源より供給され、上記露光が行
われる位置を通過しているドナー用紙は、上記ドナー用
紙供給カートリッジ内に蓄えられているドナー用紙に対
して切断されることなく連続したものとなっていること
としたものである。
【0022】そして、本発明に係るプリンタ装置は、感
光材料が塗布されたドナー用紙に画像信号に応じた露光
を行いこのドナー用紙に媒染剤が塗布された受像用紙を
重ね熱現像転写により該受像用紙上に出力画像を得る方
式のプリンタ装置であって、回転可能に支持された塗布
ローラと、水を蓄えるとともに給水管及びこの給水管に
対して移動可能に支持された可動部材を介して上記塗布
ローラに給水する給水タンクとを備え、上記塗布ローラ
は、上記露光が完了されて送り操作されるドナー用紙の
上記受像用紙が重ねられる面部に転接して、このドナー
用紙の面部に水を塗布することとなされたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0024】本発明に係るプリンタ装置は、感光材料が
塗布されたドナー用紙にビデオ信号の如き画像信号に応
じた露光を行い、このドナー用紙に媒染剤が塗布された
受像用紙を重ね、熱現像転写により該受像用紙上に出力
画像を得る方式のプリンタ装置である。
【0025】上記ドナー用紙は、図12に示すように、
支持体111上に、感光材料が塗布されて構成されてい
る。この感光材料の主要成分は、ゼラチンの如き親水性
のバインダ107、高吸水性ポリマ、ハロゲン化銀粒子
106、有機銀塩108、水に対して難溶な塩基性金属
化合物110、及び、DRR化合物109である。この
DRR化合物109は、図13に示すように、色素部1
12と、リドックス(Redox)部113とを有して
いる。
【0026】また、露光が完了された上記ドナー用紙に
重ねられる受像用紙101は、支持体102上に、バイ
ンダ105、色素を固定する媒染剤となるカチオン系の
色素媒染ポリマ103及び塩基プレカーサ104が塗布
されて構成されている。
【0027】上記ドナー用紙においては、後述するよう
に、本発明に係るプリンタ装置により露光を行われる
と、図13に示すように、上記ハロゲン化銀106は、
光化学変化を起こし、潜像を形成する。
【0028】このプリンタ装置において、露光を完了さ
れたドナー用紙は、表面部(上記感光材料が塗布された
面)に湿し水を塗布される。このドナー用紙は、上記高
給水性ポリマーにより、1秒間に10cc/m2(A4サ
イズに対して0.6g)の水を吸収することができる。
この水は、次の熱現像転写において、反応の場を提供す
るとともに、色素の転写助剤の働きをする。この湿し水
の量は、10cc/m2(A4サイズに対して0.6g)
程度となっている。
【0029】上記熱現像転写は、図14に示すように、
上記ドナー用紙の表面部に上記受像用紙(受像シート)
101を重ね、これらドナー用紙及び受像用紙101を
互いに張り合わせて行う。この熱現像転写は、上記ドナ
ー用紙及び上記受像用紙101を、約90°Cに20秒
間に亘って加熱することにより行う。
【0030】この熱現像転写の過程においては、まず、
上記受像用紙101の塩基プレカーサ104が、上記湿
し水により、上記ドナー用紙の感光材料中に拡散する。
そして、この塩基プレカーサ104は、上記感光材料中
の塩基性金属化合物110と反応して塩基を放出する。
このように放出された塩基及び熱の作用により、上記D
RR化合物109のリドックス部113が現像性を持
ち、ハロゲン化銀106の粒子を還元し、また、該DR
R化合物109の色素部112である色素を放出させ
る。この色素は、上記受像用紙101側に拡散し、上記
色素媒染ポリマ103にイオン的に固定される。
【0031】このようにして、熱現像転写が完了する
と、上記ドナー用紙及び上記受像用紙101は、図15
に示すように、互いに剥離される。このとき、上記DR
R化合物109より放出された色素のみが上記受像用紙
101に転写されており、銀像や未使用のハロゲン化銀
は、上記ドナー用紙の感光材料中に残っている。
【0032】上記湿し水は、上記感光材料と上記受像用
紙101とに分配されるので、上記ドナー用紙及び該受
像用紙101を互いに剥離させたときには、該受像用紙
には、5cc/m2程度以下しか残らない。また、このよ
うに受像用紙101に残存する湿し水は、上記ドナー用
紙及び該受像用紙101の剥離と同時に、余熱のために
急速に蒸発するので、該ドナー用紙より剥離された該受
像用紙101は、実質的には乾燥された印画(ドライプ
リント)として扱える。
【0033】そして、本発明に係るプリンタ装置は、図
1に示すように、ロール状に巻回されたドナー用紙を蓄
えておくドナー用紙供給カートリッジ1を有している。
このドナー用紙供給カートリッジ1からは、上記ドナー
用紙が引き出されて、このドナー用紙に対して露光を行
う露光部に送られる。この露光部は、光源となるランプ
10、液晶表示装置4及びセルフォックレンズアレイ3
を有して構成されている。
【0034】さらに、このドナー用紙は、上記露光部を
通過して、塗布ローラ6を有して構成された湿し水塗布
部に送られる。そして、この湿し水塗布部において湿し
水を塗布されたドナー用紙は、熱現像ローラ7を有して
構成された熱現像転写部に送られる。
【0035】上記ドナー用紙供給カートリッジ1よりの
上記ドナー用紙の引き出し及びこのドナー用紙の送り操
作は、ドナー用紙用ステッピングモータ2が発生する用
紙送り駆動力により、ドナー用紙送りローラ11,8を
介して行われる。これら各ドナー用紙送りローラ11,
8は、ローラ支持体17,16により回転操作可能に支
持され、上記ドナー用紙に転接される。上記ドナー用紙
用ステッピングモータ2が発生する用紙送り駆動力は、
複数の伝達ギヤを介して、上記各ドナー用紙送りローラ
11,8を回転操作する。上記ドナー用紙送りローラ1
1,8は、図2に示すように、上記ドナー用紙供給カー
トリッジ1の近傍に位置し、軸を該ドナー用紙供給カー
トリッジ1内のドナー用紙のロールの軸に平行として配
設されている。
【0036】また、このプリンタ装置は、ロール状に巻
回された受像用紙を蓄えておく受像用紙供給カートリッ
ジ15を有している。この受像用紙供給カートリッジ1
5からは、上記受像用紙が引き出されて、送り操作され
る。そして、この受像用紙は、上記湿し水塗布部通過後
の上記ドナー用紙に重ねられる。この受像用紙は、上記
ドナー用紙に重ねられた状態で、上記熱現像転写部に送
られる。
【0037】このような上記受像用紙の送り操作は、複
数の受像用紙送りローラ13,9によって行われる。こ
れら各受像用紙送りローラ13,9は、ローラ支持体1
8,19により回転操作可能に支持され、受像用紙用ス
テッピングモータ14が発生する駆動力により、複数の
伝達ギヤ12を介して回転操作される。
【0038】上記ドナー用紙と上記受像用紙とは、上記
熱現像転写部を通過することにより熱現像転写を完了さ
れた後、互いに剥離される。
【0039】このプリンタ装置において、上記ドナー用
紙に対する上記露光部における露光は、このドナー用紙
を一方向に送り操作しつつ、上記画像信号に応じて制御
される上記液晶表示装置4の液晶表示板を経た光束によ
り行われる。
【0040】上記液晶表示装置4は、図6に示すよう
に、露光のための光源となる円柱状のランプ10と上記
セルフォックレンズアレイ3との間に挟まれて配設さ
れ、LCD(液晶表示板)ヘッドを構成している。すな
わち、上記ランプ10より発せられた光束は、上記液晶
表示装置4の液晶表示板における画像表示状態に依って
この液晶表示板における透過率を制御されて上記セルフ
ォックレンズアレイ3に至り、このセルフォックレンズ
アレイ3により上記ドナー用紙の表面部に結像して照射
される。
【0041】上記液晶表示装置4は、図7に示すよう
に、近赤外光(波長800nm)透過用の第1の液晶表
示板32、赤色(RED)光(波長660nm)透過用
の第2の液晶表示板33、及び、緑色(GREEN)光
(波長550nm)透過用の第3の液晶表示板34を有
している。これら第1乃至第3の液晶表示板32,3
3,34には、対応された透過光の波長に透過率のピー
クを有する分光透過フィルタが取付けられている。
【0042】なお、上記ドナー用紙の感光材料の分光感
度は、図19に示すように、イエロー色素に対応する分
光感度が上記緑色光(波長550nm)に対応してお
り、マゼンタ色素に対応する分光感度が赤色光(波長6
60nm)に対応しており、シアン色素に対応する分光
感度が近赤外光(波長800nm)に対応していること
により、上記各液晶表示板32,33,34を透過する
光の分光特性に対応している。
【0043】上記各液晶表示板32,33,34は、そ
れぞれ上記ドナー用紙の送り方向に略々直交しこのドナ
ー用紙の幅に略々等しい長さの線状に構成され、互いに
平行となされて該ドナー用紙の送り方向に配列されてい
る。これら液晶表示板32,33,34は、それぞれ第
1乃至第mのm個のセグメントが直線状に配列された状
態に構成されている。各セグメントは、上記受像用紙上
に印画される画像を構成する画素に対応するものであ
る。
【0044】また、上記液晶表示装置4には、セグメン
トドライブバス30及びラインドライブバス31が設け
られている。
【0045】そして、このプリンタ装置は、図8に示す
ように、コントローラ45を有する制御回路部を有して
いる。この制御回路部において、上記液晶表示装置4の
ラインドライブバス31には、ラインドライバ(LIN
E DRIVER)46より、上記第1乃至第3のいず
れの液晶表示板32,33,34を動作させるかを示す
制御信号が入力される。そして、上記液晶表示装置4の
セグメントドライブバス30には、セグメントドライバ
(SEGMENT DRIVER)44を介して、上記
各液晶表示板32,33,34において各セグメントに
対応して供給される画像信号が入力される。
【0046】上記ラインドライバ46及び上記セグメン
トドライバ44は、上記コントローラ45により動作を
制御されている。また、上記コントローラ45は、RA
M(ランダムアクセスメモリ)39、上記ドナー用紙用
ステッピングモータ2、上記受像用紙用ステッピングモ
ータ14、及び、上記熱現像転写部に設けられている熱
現像転写用ヒータ49を制御する。
【0047】上記コントローラ45には、メモリ指示ス
イッチ(MEM)47を介して、上記画像信号を上記R
AM39に記憶すべきことを指示する信号が入力され
る。また、上記コントローラ45には、プリント指示ス
イッチ(PRINT)48を介して、上記画像信号に基
づいて印画を実行すべきことを指示する信号が入力され
る。
【0048】そして、上記画像信号は、上記受像用紙上
に印画される画像に対応したものであり、赤色成分
(R)の画像信号、緑色成分(G)の画像信号及び青色
成分(B)の画像信号からなり、それぞれが画像信号入
力端子R,G,Bより対応して入力される。この画像信
号は、例えば、ビデオテープレコーダ(プレーヤ)装
置、ビデオディスクレコーダ(プレーヤ)装置、ビデオ
カメラ装置、テレビジョンチューナ装置等より出力され
るものである。
【0049】上記各画像信号入力端子R,G,Bより入
力された画像信号は、A/D(アナログ・デジタル)変
換部35において、それぞれA/D(アナログ・デジタ
ル)コンバータ36,37,38によりデジタル変換さ
れ、上記RAM39に送られる。
【0050】上記RAM39においては、上記各色成分
の画像信号は、上記コントローラ45による制御に基づ
き、図9に示すように、それぞれ別個に記憶される。
【0051】すなわち、上記赤色成分(R)の画像信号
については、図9中に枠Rで示すように、アドレス(R
1,1)よりアドレス(R1,m)までに第1のライン
を記憶し、アドレス(R2,1)よりアドレス(R2,
m)までに第2のラインを記憶し、順次的に、アドレス
(Rn,1)よりアドレス(Rn,m)までの第nのラ
インまでが記憶される。すなわち、上記赤色成分(R)
の画像信号は、m個のセグメントからなるラインがn列
配列された、画素数がm×nの画像として記憶される。
【0052】同様に、上記緑色成分(G)の画像信号に
ついては、図9中に枠Gで示すように、アドレス(G
1,1)よりアドレス(G1,m)までに第1のライン
を記憶し、アドレス(G2,1)よりアドレス(G2,
m)までに第2のラインを記憶し、順次的に、アドレス
(Gn,1)よりアドレス(Gn,m)までの第nのラ
インまでが記憶される。この緑色成分(G)の画像信号
も、m個のセグメントからなるラインがn列配列され
た、画素数がm×nの画像として記憶される。
【0053】同様に、上記青色成分(B)の画像信号に
ついては、図9中に枠Bで示すように、アドレス(B
1,1)よりアドレス(B1,m)までに第1のライン
を記憶し、アドレス(B2,1)よりアドレス(B2,
m)までに第2のラインを記憶し、順次的に、アドレス
(Bn,1)よりアドレス(Bn,m)までの第nのラ
インまでが記憶される。この青色成分(B)の画像信号
も、m個のセグメントからなるラインがn列配列され
た、画素数がm×nの画像として記憶される。
【0054】上記RAM39に記憶された画像信号は、
上記コントローラ45による制御に基づき、該RAM3
9より読み出され、D/A(デジタル・アナログ)変換
部40に送られる。このD/A変換部40においては、
上記各色成分の画像信号は、それぞれD/A(デジタル
・アナログ)コンバータ41,42,43によりアナロ
グ変換され、上記セグメントドライバ44に送られる。
【0055】このプリンタ装置においては、図10に示
すように、時刻Tnにおいて、上記第1の液晶表示板3
2が赤色成分(R)の画像信号の第nライン(ここで
は、nは、1,2,3・・・nまでの任意の数)、すな
わち、RAM39上のアドレスで(Rn,1)から(R
n,m)までに記憶された画像信号に応じた表示を行
い、上記第2の液晶表示板33が緑色成分(G)の画像
信号の第(n+1)ライン、すなわち、RAM39上の
アドレスで(Gn+1,1)から(Gn+1,m)まで
に記憶された画像信号に応じた表示を行い、上記第3の
液晶表示板34が青色成分(B)の画像信号の第(n+
2)ライン、すなわち、RAM39上のアドレスで(B
n+2,1)から(Bn+2,m)までに記憶された画
像信号に応じた表示を行う。
【0056】そして、時刻Tn+1においては、このプ
リンタ装置は、上記ドナー用紙を1ライン分(すなわ
ち、nラインと(n+1)ラインとの間の間隔分)だけ
上記第1の液晶表示板32側(図10中上方向)に送り
操作し、上記第1の液晶表示板32により赤色成分
(R)の画像信号の第(n+1)ライン、すなわち、R
AM39上のアドレスで(Rn+1,1)から(Rn,
m)までに記憶された画像信号に応じた表示を行い、上
記第2の液晶表示板33により緑色成分(G)の画像信
号の第(n+2)ライン、すなわち、RAM39上のア
ドレスで(Gn+2,1)から(Gn+2,m)までに
記憶された画像信号に応じた表示を行い、上記第3の液
晶表示板34により青色成分(B)の画像信号の第(n
+3)ライン、すなわち、RAM39上のアドレスで
(Bn+3,1)から(Bn+3,m)までに記憶され
た画像信号に応じた表示を行う。
【0057】さらに、時刻Tn+2においては、このプ
リンタ装置は、上記ドナー用紙をさらに1ライン分だけ
上記第1の液晶表示板32側(図10中上方向)に送り
操作し、上記第1の液晶表示板32により赤色成分
(R)の画像信号の第(n+2)ライン、すなわち、R
AM39上のアドレスで(Rn+2,1)から(Rn,
m)までに記憶された画像信号に応じた表示を行い、上
記第2の液晶表示板33により緑色成分(G)の画像信
号の第(n+3)ライン、すなわち、RAM39上のア
ドレスで(Gn+3,1)から(Gn+3,m)までに
記憶された画像信号に応じた表示を行い、上記第3の液
晶表示板34により青色成分(B)の画像信号の第(n
+4)ライン、すなわち、RAM39上のアドレスで
(Bn+4,1)から(Bn+4,m)までに記憶され
た画像信号に応じた表示を行う。
【0058】このようにして露光することにより、上記
第1の液晶表示板32を透して行われた赤色成分(R)
の画像信号の第(n+2)ラインに相当する露光と、上
記第2の液晶表示板33を透して行われた緑色成分
(G)の画像信号の第(n+2)ラインに相当する露光
と、上記第3の液晶表示板34を透して行われた青色成
分(B)の画像信号の第(n+2)ラインに相当する露
光とが、同一位置において重なることとなる。
【0059】すなわち、このようにして順次露光するこ
とにより、各色成分の画像信号の同一のラインについて
の露光が重ねられることとなり、原画像が再構成され
る。
【0060】ここで、上記各液晶表示板32,33,3
4における表示は、原画像の反転画像である。例えば、
原画像が赤色成分のみであるときには、上記第1の液晶
表示板32がこの赤色成分の強度に反比例して光束を遮
断する状態となり、上記第2及び第3の液晶表示板3
3,34が光束を透過させる状態となる。すると、上記
ドナー用紙においては、図19に示すこのドナー用紙の
分光感度に照らすと、シアンに相当する露光が抑えら
れ、イエロー及びマゼンタに相当する露光が行われるこ
とにより、赤色が表現される。
【0061】同様に、原画像が緑色成分のみであるとき
には、上記第2の液晶表示板33がこの緑色成分の強度
に反比例して光束を遮断する状態となり、上記第1及び
第3の液晶表示板32,34が光束を透過させる状態と
なる。すると、上記ドナー用紙においては、マゼンタに
相当する露光が抑えられ、シアン及びイエローに相当す
る露光が行われることにより、緑色が表現される。
【0062】同様に、原画像が青色成分のみであるとき
には、上記第3の液晶表示板34がこの青色成分の強度
に反比例して光束を遮断する状態となり、上記第1及び
第2の液晶表示板32,33が光束を透過させる状態と
なる。すると、上記ドナー用紙においては、イエローに
相当する露光が抑えられ、マゼンタ及びシアンに相当す
る露光が行われることにより、青色が表現される。
【0063】そして、このような露光を実行するために
は、上記制御回路部は、図11に示すように、上記液晶
表示装置4に対する上記画像信号の供給と、上記ドナー
用紙用ステッピングモータ2の駆動を同期させて制御す
る。すなわち、時刻Tnにおいて、上記ドナー用紙用ス
テッピングモータ2を停止させたまま、赤色成分の画像
信号(Rデータ)の第nライン(Rn)、緑色成分の画
像信号(Gデータ)の第(n+1)ライン(Gn+1)
及び青色成分の画像信号(Bデータ)の第(n+2)ラ
イン(Bn+2)について露光を開始し、この露光が完
了したときより時刻Tn+1まで、該ドナー用紙用ステ
ッピングモータ2を駆動させ、上記ドナー用紙を1ライ
ン分だけ送り操作する。
【0064】同様に、時刻Tn+1において、上記ドナ
ー用紙用ステッピングモータ2を停止させたまま、赤色
成分の画像信号(Rデータ)の第(n+1)ライン(R
n+1)、緑色成分の画像信号(Gデータ)の第(n+
2)ライン(Gn+2)及び青色成分の画像信号(Bデ
ータ)の第(n+3)ライン(Bn+3)について露光
を開始し、この露光が完了したときより時刻Tn+2ま
で、該ドナー用紙用ステッピングモータ2を駆動させ、
上記ドナー用紙を1ライン分だけ送り操作する。そし
て、このような動作を、時刻Tn+2、時刻Tn+3・
・・と順次的に行う。
【0065】上記露光が実行されている間には、上記セ
グメントドライバ44は、セグメントドライバシフトク
ロックに応じて、赤色成分の画像信号(Rデータ)の各
ラインについて、第1乃至第mのセグメントに対応する
画像信号(例えば、上記RAM39上のアドレスが(R
n,1)より(Rn,m)であるデータ)を上記第1の
液晶表示板32に送る。
【0066】同様に、上記露光が実行されている間に
は、上記セグメントドライバ44は、セグメントドライ
バシフトクロックに応じて、緑色成分の画像信号(Gデ
ータ)の各ラインについて、第1乃至第mのセグメント
に対応する画像信号(例えば、上記RAM39上のアド
レスが(Gn+1,1)より(Gn+1,m)であるデ
ータ)を上記第2の液晶表示板33に送る。
【0067】また、同様に、上記露光が実行されている
間には、上記セグメントドライバ44は、セグメントド
ライバシフトクロックに応じて、青色成分の画像信号
(Bデータ)の各ラインについて、第1乃至第mのセグ
メントに対応する画像信号(例えば、上記RAM39上
のアドレスが(Bn+2,1)より(Bn+2,m)で
あるデータ)を上記第3の液晶表示板34に送る。
【0068】上記各液晶表示板32,33,34におい
て、同一のラインについての上記第1より第mのセグメ
ントまでについての露光は、上記RAM39よりのデー
タ読み出し速度が速いため、略々同時に行われるといっ
てよい。
【0069】そして、このプリンタ装置においては、上
記ドナー用紙供給カートリッジ1より上記ドナー用紙を
引き出してこのドナー用紙を上記露光部を通過させて送
り操作する用紙送り駆動力と、該ドナー用紙を該露光を
行う光束に対して1ライン分ずつ送り操作してこの光束
による該ドナー用紙に対する走査を行わせる走査駆動力
とは、同一の駆動源、すなわち、上記ドナー用紙用ステ
ッピングモータ2より供給されるものである。
【0070】また、このプリンタ装置においては、上記
露光部を通過しているドナー用紙は、上記ドナー用紙供
給カートリッジ1内にロール状となされて蓄えられてい
るドナー用紙に対して切断されることなく連続したもの
となされている。
【0071】そして、上記湿し水塗布部に設けられてい
る塗布ローラ6は、図3に示すように、上記ドナー用紙
の送り方向に直交する方向となされて支持された支軸2
3回りに回転可能に支持されている。この塗布ローラ6
は、布や発泡性合成樹脂材料(いわゆるスポンジ)の如
き吸水性を有する材料により、円柱状に構成されてい
る。
【0072】この塗布ローラ6は、上記ドナー用紙が上
記湿し水塗布部に送り操作されることにより、このドナ
ー用紙の表面部、すなわち、上記感光材料が塗布された
面に転接される。
【0073】そして、上記塗布ローラ6の上方側には、
給水タンク5が配設されている。この給水タンク5は、
上面部に、給水口21及び空気穴22を有し、該給水口
21より注入された水を蓄えることができるようになさ
れている。
【0074】そして、この給水タンク5には、一対の給
水管24,24が設けられている。これら給水管24,
24は、中空の管状に形成され、基端側を上記給水タン
ク5に一体的に接続されてこの給水タンク5内に連通さ
れ、先端側を上記塗布ローラ6の両端面部に臨ませてい
る。
【0075】上記各給水管24,24の先端側には、図
4に示すように、それぞれ可動部材となる球形布ローラ
26が、回転可能に取付けられている。これら球状布ロ
ーラ26は、内部に中空部27を有している。この球状
布ローラ26は、上記塗布ローラ6の両端面部に対応さ
れて転接されている。
【0076】また、上記給水管24の先端側部分の内部
には、上記球状布ローラ26の内方側に位置して、布フ
ィルタ25が配設されている。
【0077】上記給水タンク5内に蓄えられた水は、上
記各給水管24,24内を流れて、図4中矢印Bで示す
ように、上記布フィルタ25を透過することにより塵挨
を除去されて、上記各球状布ローラ26に浸透し含浸さ
れる。この水は、上記各球状布ローラ26内に蓄えられ
る。このとき、上記中空部27内にも、水が蓄えられ
る。このように上記各球状布ローラ26に蓄えられた水
は、上記塗布ローラ6が回転操作され、この塗布ローラ
6に転接している該各球状布ローラ26が上記各給水管
24,24に対して回動されることにより、該塗布ロー
ラ6に供給され、この塗布ローラ6内に浸透し含浸され
る。
【0078】上記塗布ローラ6に含浸された水は、上記
ドナー用紙が上記湿し水塗布部に送り操作されてこの塗
布ローラ6に転接されることにより、該ドナー用紙の表
面部(上記感光材料が塗布された面)、すなわち、上記
受像用紙101が重ねられる面部に対して上記湿し水と
して塗布される。この湿し水の量は、10cc/m2(A
4サイズに対して0.6g)程度である。
【0079】なお、本発明に係るプリンタ装置におい
て、上記可動部材は、図5に示すように、上記各給水管
24,24の先端側部分により両端側を回転可能に支持
された中空の支軸23としてもよい。この支軸23は、
上記塗布ローラ6の軸となってこの塗布ローラ6を支持
するものである。この支軸23は、中空部29を有し、
この中空部29を上記各給水管24,24の内部に連通
させている。そして、この中空部29は、上記支軸23
の周面部に設けられた図示しない複数の透孔を介して、
上記塗布ローラ6に対して開放されている。
【0080】この場合には、上記湿し水は、上記各給水
管24,24より上記支軸23の中空部29内に至り、
この中空部29内より上記各透孔を介して、上記塗布ロ
ーラ6に対して供給され、この塗布ローラ6内に浸透し
含浸される。
【0081】そして、表面部に上記湿し水を塗布されて
上記受像用紙を重ねられたドナー用紙が送られる上記熱
現像転写部においては、上記熱現像ローラ7が回転操作
に配設されている。この熱現像ローラ7は、上記複数の
伝達ギヤからなるギヤ列を介して、上記ドナー用紙用ス
テッピングモータ2の駆動力を伝達されて、回転操作さ
れる。この熱現像ローラ7は、この熱現像ローラ7に対
向して回転可能に配設されたローラと共働して、上記ド
ナー用紙及び上記受像用紙を挟持する。
【0082】また、この熱現像ローラ7は、上記制御回
路部のコントローラ45に制御される熱現像転写用ヒー
タ49により加熱され、上記ドナー用紙及び上記受像用
紙を加熱する。
【0083】この熱現像転写部においては、上記ドナー
用紙及び上記受像用紙は、互いに張り合わせられた状態
で、約90°Cに20秒間に亘って加熱され、上述した
ように、熱現像転写を行われる。
【0084】熱現像転写が完了すると、上記ドナー用紙
及び上記受像用紙は、このプリンタ装置の外方側に送り
操作され、互いに剥離される。このとき、上記ドナー用
紙の感光材料中のDRR化合物より放出された色素が、
上記受像用紙に転写されている。
【0085】上記ドナー用紙に塗布された湿し水は、こ
のドナー用紙及び上記受像用紙の剥離と同時に余熱のた
めに急速に蒸発し、該ドナー用紙より剥離された該受像
用紙には、ほとんど残らない。したがって、上記ドナー
用紙より剥離された上記受像用紙は、実質的には乾燥さ
れた印画(ドライプリント)として扱える。
【0086】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るプリンタ装
置においては、ドナー用紙に対する露光は、このドナー
用紙を一方向に送り操作しつつ画像信号に応じて制御さ
れる液晶表示板を経た光束により行われる。そして、こ
の液晶表示板は、上記ドナー用紙の送り方向に略々直交
しこのドナー用紙の幅に略々等しい長さの線状に構成さ
れている。
【0087】また、本発明に係るプリンタ装置において
は、ロール状に巻回されたドナー用紙を蓄えているドナ
ー用紙供給カートリッジより該ドナー用紙を引き出して
このドナー用紙を上記露光が行われる位置を通過させて
送り操作する用紙送り駆動力と、該ドナー用紙を該露光
を行う光束に対して送り操作してこの光束による該ドナ
ー用紙に対する走査を行わせる走査駆動力とは、同一の
駆動源より供給される。
【0088】さらに、このプリンタ装置においては、上
記露光が行われる位置を通過しているドナー用紙は、上
記ドナー用紙供給カートリッジ内に蓄えられているドナ
ー用紙に対して切断されることなく連続したものとなっ
ている。
【0089】すなわち、本発明は、構成に要する駆動力
原の数が削減されて装置構成が小型化、簡素化され、ま
た、ドナー用紙をシート状にカットすることなく露光が
行えるようになされ、露光の前後の工程が簡素化され、
迅速、かつ、連続的な露光が行えるようになされたプリ
ンタ装置を提供することができるものである。
【0090】そして、本発明に係るプリンタ装置におい
ては、回転可能に支持された塗布ローラは、可動部材を
介して給水タンクより給水され、上記露光が完了されて
送り操作されるドナー用紙の上記受像用紙が重ねられる
面部に転接して、このドナー用紙の面部に水を塗布す
る。
【0091】すなわち、本発明は、上記ドナー用紙に対
する湿し水の塗布が、駆動力原を用いることなく容易に
行え、駆動力原の数の増加による装置構成の大型化、複
雑化が防止されたプリンタ装置を提供することができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタ装置の構成を示す側面図
である。
【図2】上記プリンタ装置の要部の構成を示す水平断面
図である。
【図3】上記プリンタ装置の塗布ローラの構成を示す正
面図である。
【図4】上記塗布ローラの要部の構成を示す要部縦断面
図である。
【図5】上記塗布ローラの要部の構成の他の例を示す要
部縦断面図である。
【図6】上記プリンタ装置のLCD(液晶表示板)ヘッ
ドの構成を示す斜視図である。
【図7】上記プリンタ装置のLCDの構成を示す平面図
である。
【図8】上記プリンタ装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図9】上記プリンタ装置において上記LCDヘッドに
供給する画像信号を記憶するRAMにおける記憶された
画像信号のアドレスの状態を模式的に示す平面図であ
る。
【図10】上記LCDヘッドにおける各色についての露
光のタイミングを模式的に示す平面図である。
【図11】上記LCDヘッドにおける各色についての露
光のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図12】上記プリンタ装置において使用されるドナー
用紙及び受像用紙の構成を示す縦断面図である。
【図13】上記ドナー用紙への露光工程を示す縦断面図
である。
【図14】上記ドナー用紙及び上記受像用紙の熱現像転
写工程を示す縦断面図である。
【図15】上記ドナー用紙より上記受像用紙を剥離させ
ている状態を示す縦断面図である。
【図16】従来のプリンタ装置における印画工程を示す
工程図である。
【図17】従来のプリンタ装置の構成を示す縦断面図で
ある。
【図18】従来のプリンタ装置においてドナー用紙に対
して露光を行う発光ダイオードの分光特性を示すグラフ
である。
【図19】上記ドナー用紙の分光感度を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 ドナー用紙供給カートリッジ 2 ドナー用紙用ステッピングモータ 4 液晶表示板 5 給水タンク 6 塗布ローラと、 23 塗布ローラ支軸 24 給水管 26 球形布ローラ 101 受像用紙 103 色素媒染ポリマ 106 ハロゲン化銀 109 DRR化合物
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/036 H04N 1/036 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料が塗布されたドナー用紙に画像
    信号に応じた露光を行い、このドナー用紙に媒染剤が塗
    布された受像用紙を重ね、熱現像転写により該受像用紙
    上に出力画像を得る方式のプリンタ装置であって、 上記ドナー用紙に対する露光は、該ドナー用紙を一方向
    に送り操作しつつ上記画像信号に応じて制御される液晶
    表示板を経た光束により行われ、 上記液晶表示板は、上記ドナー用紙の送り方向に略々直
    交しこのドナー用紙の幅に略々等しい長さの線状に構成
    されていることとなされたプリンタ装置。
  2. 【請求項2】 感光材料が塗布されたドナー用紙に画像
    信号に応じた露光を行い、このドナー用紙に媒染剤が塗
    布された受像用紙を重ね、熱現像転写により該受像用紙
    上に出力画像を得る方式のプリンタ装置であって、 ロール状に巻回されたドナー用紙を蓄えているドナー用
    紙供給カートリッジより該ドナー用紙を引き出してこの
    ドナー用紙を上記露光が行われる位置を通過させて送り
    操作する用紙送り駆動力と、該ドナー用紙を該露光を行
    う光束に対して送り操作してこの光束による該ドナー用
    紙に対する走査を行わせる走査駆動力とは、同一の駆動
    源より供給されるものであり、 上記露光が行われる位置を通過しているドナー用紙は、
    上記ドナー用紙供給カートリッジ内に蓄えられているド
    ナー用紙に対して切断されることなく連続したものとな
    されているプリンタ装置。
  3. 【請求項3】 感光材料が塗布されたドナー用紙に画像
    信号に応じた露光を行い、このドナー用紙に媒染剤が塗
    布された受像用紙を重ね、熱現像転写により該受像用紙
    上に出力画像を得る方式のプリンタ装置であって、 回転可能に支持された塗布ローラと、 水を蓄えるとともに、給水管及びこの給水管に対して移
    動可能に支持された可動部材を介して、上記塗布ローラ
    に給水する給水タンクとを備え、 上記塗布ローラは、上記露光が完了されて送り操作され
    るドナー用紙の上記受像用紙が重ねられる面部に転接し
    て、このドナー用紙の面部に水を塗布することとなされ
    たプリンタ装置。
JP7299955A 1995-11-17 1995-11-17 プリンタ装置 Withdrawn JPH09141935A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7299955A JPH09141935A (ja) 1995-11-17 1995-11-17 プリンタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7299955A JPH09141935A (ja) 1995-11-17 1995-11-17 プリンタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09141935A true JPH09141935A (ja) 1997-06-03

Family

ID=17878987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7299955A Withdrawn JPH09141935A (ja) 1995-11-17 1995-11-17 プリンタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09141935A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104070774A (zh) * 2014-07-07 2014-10-01 厦门文仪电脑材料有限公司 热敏版纸的分切与标志线画线为一体的装置及方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104070774A (zh) * 2014-07-07 2014-10-01 厦门文仪电脑材料有限公司 热敏版纸的分切与标志线画线为一体的装置及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4875074A (en) Image recording apparatus
US5216438A (en) Direct color thermal printing method for optically and thermally recording a full-color image on a thermosensitive recording medium
EP0819265B1 (en) Exposure and pressure applicator device for printing an image
JPH09141935A (ja) プリンタ装置
JP3609517B2 (ja) 画像記録装置
JPH10257427A (ja) シールプリンタ機能を有するデジタルカメラ及びこれに用いるシールカートリッジと記録媒体
JP2729052B2 (ja) 画像記録方法
JP2993176B2 (ja) 画像形成装置
JP2927021B2 (ja) 画像形成装置
JPS63182646A (ja) 露光複写装置
JP3028619B2 (ja) 画像記録装置
JP2748944B2 (ja) ビデオプリンタ
JPH0429128A (ja) 画像形成装置
JP3383494B2 (ja) 画像記録装置
JPH0514655A (ja) 画像記録装置
JP2575722B2 (ja) 画像記録方法
JP3595419B2 (ja) 画像露光装置
JPH0235452A (ja) 画像記録装置
JPH05211666A (ja) カラービデオプリンターの露光装置
JPH04329758A (ja) 画像記録装置
JPH04104652U (ja) 画像記録装置
JPH05300389A (ja) 画像記録装置
JPH01105763A (ja) 画像記録装置
JPH04214548A (ja) 画像形成方法
JPH04267238A (ja) 画像記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030204