JPH09141842A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JPH09141842A
JPH09141842A JP32407095A JP32407095A JPH09141842A JP H09141842 A JPH09141842 A JP H09141842A JP 32407095 A JP32407095 A JP 32407095A JP 32407095 A JP32407095 A JP 32407095A JP H09141842 A JPH09141842 A JP H09141842A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷用紙の後端が、紙送りローラから外れた
ときにインクジェットヘッド側に跳ね上がってインクで
汚れるのを防止する。 【解決手段】 紙送りローラ31および押さえローラ3
2の接触点から、排出ローラ60および拍車ローラ61
の接触点を通ってスタッカ70の収容面78上までの直
線距離L5が、印刷用紙12の全長L4以下となり、か
つ、印刷用紙12の排出方向に対し、スタッカ70が所
定の角度になるように、各ローラ、インクジェットヘッ
ド51および補助スタッカ72を設ける。これにより、
印刷用紙12の後端121が、紙送りローラ31および
押さえローラ32による挾持状態から解除されたときに
は、その前端122は既に補助スタッカ72の収容面7
8上に当接しており、印刷用紙12は凹状に湾曲しなが
ら排出されるため、後端121がインクジェットヘッド
51の印刷面54側に跳ね上がるのを防止することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッドのノズルから印刷用紙にインクを吐出して印刷を行
うインクジェットプリンタであって、印刷用紙をその表
面がインクジェットヘッドに接触して汚れないように排
出することができるものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記インクジェットプリンタとし
ては、図4に示すものが知られている。このものは、イ
ンクジェットヘッド51が、その印刷面(ノズル面)5
4とスタッカ72の上面78とが平行になる向きに設け
られ、補助スタッカ72が印刷面54よりも下に配置さ
れている。そして、給紙カセット14に装填された印刷
用紙12は、給紙ローラ16によって搬送され、紙送り
ローラ31および押さえローラ32により挾まれて印刷
ガイド35上に紙送りされる。続いて、印刷用紙12の
所定の印刷位置まで紙送りされると紙送りローラ31が
停止する。続いて、インクジェットヘッド51が搭載さ
れたキャリッジ52が、図示しないキャリッジ駆動モー
タによってガイド軸53に沿って往復動され、インクジ
ェットヘッド51は、そのノズルから印刷用紙12上に
インクを吐出して印刷を行う。
【0003】そして、所定幅の印刷が終了すると、紙送
りローラが回転され、印刷用紙12が次の印刷位置まで
紙送りされる。一方、印刷された印刷用紙12の前端1
22は、排紙ローラ60および拍車ローラ61によって
挾まれて排出され、印刷が総て終了して印刷用紙12の
後端121が、排出ローラ60および拍車ローラ61に
よる挾持状態から解除されると、印刷用紙12は、補助
スタッカ72の上面78に収容される。
【0004】また、印字ヘッドが、その印字面と排出さ
れた印刷用紙を収容する面とが所定の角度をなすように
設けられた印字装置が知られている(特開昭57−17
8779号公報)。このものは、ドライブローラ(紙送
りローラ)およびフォロワローラ(押さえローラ)によ
って挾まれて搬送された印字用紙(印刷用紙)を平面プ
ラテン(印刷ガイド)上に導き、印字ヘッドによって印
字を行い、ドライブローラ(排出ローラ)およびフォロ
ワローラ(押さえローラ)によって挾んで排出する構成
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の前者のもの
により、印刷用紙が排出される状態を図5に示す。な
お、分かり易くするために、インクジェットヘッド51
と印刷ガイド35との間隔を実際よりも大きく描いてあ
る。図5に示すように、印刷用紙12は、排出ローラ6
0および拍車ローラ61によって排出されると、その自
重によって矢印F1で示す力が作用して排出ローラ60
と拍車ローラ61に挾まれた点を支点にして凸状に湾曲
しようとする。
【0006】そして、印刷用紙12が、紙送りローラ3
1と押さえローラ32とによる挾持状態を解かれると、
印刷用紙12の有する用紙の形状を維持しようとする剛
性力によって、印刷用紙12の送り出し方向後端121
が跳ね上がり、その送り出し方向後端121がインクジ
ェットヘッド51の印刷面54に接触する。したがっ
て、印刷用紙12の送り出し方向後端121が、インク
ジェットヘッド51の印刷面に付着したインクによって
汚れるという問題がある。しかも、印刷用紙12の表面
に付着した塵芥や紙の繊維などにより、インクジェット
ヘッド51のノズルが目詰まりするという問題もある。
【0007】また、上記従来の後者のものは、その構成
をインクジェットプリンタに適用したとすると、排出側
のドライブローラと対になる押さえローラは、拍車ロー
ラではなく、印刷用紙の印刷面との接触面積が大きいた
め、未乾燥状態の印刷用紙を挾んで排出するには適さな
い。しかも、スタッカを、印刷用紙の送り出し方向後端
が、給紙側のドライブローラおよびフォロワローラから
外れたときに、その印刷用紙の前端がスタッカの印刷用
紙の収容面と当接する位置に設けるという構成もないた
め、印刷用紙の送り出し後端の印字ヘッド側への跳ね上
がりを防止することもできない。さらに、印字ヘッドよ
りも排出側のプラテンと対向する位置には、印刷用紙を
案内するガイドが設けられているが、未乾燥の印刷面が
接触するおそれがあるため不向きである。したがって、
上記のものは、インクジェットプリンタに適用すること
はできないという問題がある。
【0008】そこで、本発明は、上述した諸課題を解決
するためになされたものであり、その目的とするところ
は、印刷用紙の排出時に印刷用紙の送り出し方向後端
が、インクジェットヘッドの印刷面と接触しないインク
ジェットプリンタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、請求項1に記載の発明では、印刷用紙を挾
んで印字位置に送り出す給紙搬送手段と、この給紙搬送
手段の印刷用紙の送り出し側に設けられており、その送
り出された印刷用紙に上からインクを吐出して印刷を行
うインクジェットヘッドと、このインクジェットヘッド
によって印刷された印刷用紙の送り出し方向に設けられ
ており、その印刷された印刷用紙を、下から当接する排
出ローラおよび上から当接する拍車ローラにより挾んで
排出する排出搬送手段と、この排出搬送手段から排出さ
れた印刷用紙を収容する収容手段と、が備えられたイン
クジェットプリンタにおいて、前記収容手段は、前記印
刷用紙の送り出し方向後端が、前記給紙搬送手段から外
れたときに、その印刷用紙の前端が前記収容手段の印刷
用紙の収容面と当接する位置に設けられ、前記収容面
が、前記印刷用紙を上方に向けてほぼ凹状に湾曲させる
ように、前記排出搬送手段による印刷用紙の排出方向と
所定の角度に設定されているという技術的手段を採用す
る。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のインクジェットプリンタにおいて、前記収容面の上
方には、前記排出搬送手段による排出方向から前記印刷
用紙がその排出に伴い収容面上を移動しながら角度を変
える範囲にわたって前記印刷用紙の上面と接触するもの
がないという技術的手段を採用する。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載のインクジェットプリンタにおいて、前記収
容手段は、前記印刷用紙がその排出に伴い収容面上を移
動しながら角度を変える範囲よりも上方に、その収容手
段の上方を覆う壁手段が設けられているという技術的手
段を採用する。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し3のいずれか1つに記載のインクジェットプリンタに
おいて、前記所定の角度は、17°ないし60°である
という技術的手段を採用する。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項1ない
し3のいずれか1つに記載のインクジェットプリンタに
おいて、前記所定の角度は、43°ないし47°である
という技術的手段を採用する。
【0014】
【作用】請求項1ないし5に記載の発明では、上記収容
手段は、上記印刷用紙の送り出し方向後端が、上記給紙
搬送手段から外れたときに、その印刷用紙の前端が上記
収容手段の印刷用紙の収容面と当接する位置に設けられ
ている。つまり、上記印刷用紙の送り出し方向後端が、
上記給紙搬送手段から外れたときには、上記印刷用紙の
前端が上記収容手段の印刷用紙の収容面と当接するた
め、上記印刷用紙が自重によって上記排出搬送手段を支
点にして凸状に湾曲するのを防止することができる。
【0015】しかも、上記収容面が、上記印刷用紙を上
下に向けてほぼ凹状に湾曲させるように、上記排出搬送
手段による印刷用紙の排出方向と所定の角度に設定され
ているため、収容面に当接した後の印刷用紙は、排出方
向に押される力によって上下に向けてほぼ凹状の湾曲状
態で排出されるため、印刷用紙をその送り出し方向後端
をインクジェットヘッドと離れる方向に付勢しながら排
出することができる。したがって、上記印刷用紙の送り
出し方向後端が、インクジェットヘッドの方向に跳ね上
がって印刷面と接触してインクで汚れたり、インクジェ
ットヘッドのノズルが目詰まりしたりすることを防止す
ることができる。
【0016】特に、請求項2に記載の発明では、上記収
容面の上方には、上記排出搬送手段による排出方向から
上記印刷用紙がその排出に伴い収容面上を移動しながら
角度(凹状の湾曲の度合)を変える範囲にわたって上記
印刷用紙の上面と接触するものがないため、上記印刷用
紙の未乾燥の印刷面(上面)が擦れて汚れることを防止
することができる。
【0017】また、請求項3に記載の発明では、上記収
容手段は、上記印刷用紙がその排出に伴い収容面上を移
動しながら角度(凹状の湾曲の度合)を変える範囲より
も上方に、その収容手段の上方を覆う壁手段が設けられ
ているため、その壁手段により、上記印刷用紙の未乾燥
の印刷面(上面)が擦れて汚れることを防止することが
できるとともに、その印刷面に塵芥などが付着するのを
防止することができる。
【0018】さらに、請求項4に記載の発明では、上記
収容面を、上記印刷用紙が上下に向けてほぼ凹状に湾曲
されるように、上記排出搬送手段による印刷用紙の排出
方向と17°ないし60°の角度に設定することによ
り、上記印刷用紙の送り出し方向後端の跳ね上がりを防
止して、上記印刷用紙の送り出し方向後端が、インクジ
ェットヘッドの印刷面と接触して汚れたり、インクジェ
ットヘッドのノズルが目詰まりしたりすることを防止す
ることができる。
【0019】特に、請求項5に記載の発明では、上記角
度を、43°ないし47°に設定することにより、より
一層効果的に上記印刷用紙の送り出し方向後端が、イン
クジェットヘッドの印刷面と接触して汚れたり、インク
ジェットヘッドのノズルが目詰まりしたりすることを防
止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて図を参照して説明する。図1は、本発明実施の形態
に係るインクジェットプリンタ(以下、プリンタと略称
する)の主な内部機構を示す縦断面説明図であり、図2
は、図1に示すプリンタの紙送り、印刷、排紙および収
容を行う部分の拡大説明図である。なお、図1および図
2において、紙面左側がプリンタの後部であり、紙面右
側がプリンタの前部である。
【0021】図1に示すように、プリンタ10の後部に
は、印刷用紙12を複数枚収容できる給紙カセット14
が設けられている。この給紙カセット14の下部前方で
あって、一番上の印刷用紙12と接する部分には、その
印刷用紙12の幅方向に沿った回動軸を有する給紙ロー
ラ16が設けられている。給紙カセット14内には、印
刷用紙12を載置するトレイ18が設けられており、こ
のトレイ18は、コイルばね20によって給紙ローラ1
6の方向に付勢されている。つまり、トレイ18上の印
刷用紙12は、コイルばね20の付勢力によって給紙ロ
ーラ16の表面に接触され、モータ駆動により回転する
給紙ローラ16によってガイド21上を下方に搬送され
る。
【0022】カバーフレーム24内であって給紙ローラ
16の斜め下部前方には、モータ駆動により回転する紙
送りローラ31と、この紙送りローラ31の回転軸と平
行の回転軸を有する押さえローラ32とからなる給紙搬
送手段が備えられている。この押さえローラ32は、ロ
ーラホルダ33によって回転可能に軸支されており、こ
のローラホルダ33は、取付軸34により回動可能に軸
支されるとともに、図示しない付勢手段により、回動方
向(図面時計方向)に付勢されている。つまり、その回
動方向への付勢力により、押さえローラ32の表面が紙
送りローラ31の表面に押圧される。これにより、給紙
ローラ16によってガイド21上を搬送された印刷用紙
12は、紙送りローラ31と押さえローラ32との間に
挾まれて斜め下部前方(印刷位置)に設けられた印刷ガ
イド35の上に紙送りされる。
【0023】カバーフレーム24内には、印刷ガイド3
5の上面に対向する印刷面を有するインクジェットヘッ
ド51を備えた印刷ユニット50が設けられている。印
刷ガイド35は、後述する補助スタッカ72の収容面7
8に対してT°(=47°)の角度で設けられている。
つまり、インクジェットヘッド51も、その印刷面54
が、補助スタッカ72の収容面78に対して47°の角
度となるように設けられている。インクジェットヘッド
51の内部には、圧電素子が取付けられた複数のインク
室が形成されており、その圧電素子に電圧を印加するこ
とにより、インク室の容積が変化され、インク室に形成
されたノズルから印刷ガイド35上の印刷用紙12の上
面にインクが吐出される。
【0024】また、インクジェットヘッド51は、キャ
リッジ52の上に搭載されており、このキャリッジ52
は、プリンタ内の幅方向に設けられたガイド軸53に取
り付けられている。そして、キャリッジ52は、図示し
ないキャリッジ駆動モータによってガイド軸53に沿っ
て往復動され、インクジェットヘッド51が印刷用紙1
2に対してその幅方向への印字を行う。
【0025】インクジェットヘッド51の下方には、モ
ータ駆動により回転する排出ローラ60と、この排出ロ
ーラ60との間で印刷された印刷用紙12を挾んで排出
する拍車ローラ61とからなる排出搬送手段が設けられ
ている。この拍車ローラ61は、外周に多数の尖った突
起のある薄板材で作られている。つまり、印刷された印
刷用紙12の上面は、インクが未乾燥の状態であり、イ
ンクジェット式でない他のプリンタのように接触面積の
大きいゴムローラなどを用いることができないため、接
触面積の小さい拍車ローラ61を用いる。
【0026】また、上記拍車ローラ61は、板状の拍車
ローラホルダ62に軸支されており、この拍車ローラホ
ルダ62は、キャリッジ52を支持するフレーム63に
取付けられている。このフレーム63の先端には、折曲
げ部64が形成されており、この折曲げ部64と上記拍
車ローラホルダ62とにより、ほぼ連続した面が形成さ
れている。フレーム63の下方には、そのフレーム63
とほぼ平行に仕切り板65が、カバーフレーム24の裏
面から延びて形成されており、その仕切り板65の先端
は、上記折曲げ部64の先端付近に位置している。つま
り、拍車ローラホルダ62、折曲げ部64および仕切り
板65によってスタッカ70の後部上面を覆う壁が形成
されているため、印刷された印刷用紙12の上面に塵芥
などが落ちるのを防止することができる。
【0027】給紙搬送手段31、32と排出搬送手段6
0、61とで形成する印刷用紙の通路は、用紙の搬送方
向に向けて下り勾配に傾斜している。その角度は前記T
°である。排出搬送手段60、61の下方に段差をもっ
て収容手段、すなわちスタッカ70が設けられている。
スタッカ70は、拍車ローラホルダ62、折曲げ部64
および仕切り板65の下方に位置するスタッカ基部71
と、その前方へ延長した補助スタッカ72とから構成さ
れる。スタッカ基部71は、ベースフレーム73の一部
でもって印刷用紙12の排出方向にやや下り勾配に形成
されている。補助スタッカ72は、スタッカ基部71の
下に設けられており、ベースフレーム73の下に設けら
れたスタッカ収納空間74に対して出し入れ自在となっ
ている。補助スタッカ72の前端には、排出された印刷
用紙12の前端を当接させて前端を揃えて収容するため
の板状の当接部材75が形成されており、その裏面後端
には、ストッパ76が設けられており、このストッパ7
6により、補助スタッカ72を引き出したときの外れ止
めが行われる。
【0028】また、補助スタッカ72は、図1に示すよ
うに、スタッカ収納空間74に収納された状態では、そ
の当接部材75は、ベースフレーム73の前端に当接す
る位置(図1中にAで示す)にある。つまり、補助スタ
ッカ72の全部をスタッカ収納空間74に収納すること
ができる。なお、図中Bは、補助スタッカ72が前方に
一杯に引き出された場合の当接部材75の位置を示す。
また、このBに示す位置に引き出された状態において、
スタッカ基部71の上面79(収容面)および補助スタ
ッカ72の上面78を合わせた面(収容面)の全長L1
は、使用可能な最大サイズの印刷用紙12の全長にほぼ
等しくなる。
【0029】なお、本実施の形態では、印刷用紙12の
後端121が紙送りローラ31と押さえローラ32とに
よる挾持状態から解除されたときに、印刷用紙12の前
端122がスタッカ基部71の上面79に既に当接して
いるようにするため、紙送りローラ31と押さえローラ
32との接触点(印刷用紙12の挾持点)から、排出ロ
ーラ60と拍車ローラ61との接触点を通ってスタッカ
70の上面78までの距離L5は、印刷用紙12の全長
L4以下(L5≦L4)に設定されている。L5は、使
用可能な最小サイズ、たとえばハガキの短辺100mm
に決められている。また、補助スタッカ72は、印刷用
紙12のフルスタック時に最上部の印刷用紙12が仕切
り板65の先端に接触しない高さに設けられる。フルス
タック時の印刷用紙の厚みD1は、本実施の形態では、
約L4/10である。
【0030】次に、上記構成のプリンタ10により、印
刷用紙12の給紙から、印刷を経て排出されるまでの様
子を説明する。まず、給紙カセット14に収容された印
刷用紙12は、反時計方向に回転する給紙ローラ16に
よってガイド21上に沿って紙送りローラ31側へ送ら
れる。続いて、ガイド21上に沿って送られた印刷用紙
12は、時計方向に回転する紙送りローラ31と、反時
計方向に回転する押さえローラ32との間に挾まれて、
印刷ガイド35上に沿って印刷面54側へ送られる。
【0031】そして、印刷用紙12が印刷面54に達し
たときに紙送りローラ31の回転が停止し、インクジェ
ットヘッド51が駆動され、インクジェットヘッド51
は、印刷用紙12の上面にインクを吐出して印刷を行
い、キャリッジ52の移動に伴って移動する。続いて、
1行分の印刷が終了すると、紙送りローラ31が回転
し、印刷用紙12は、次の印刷位置まで紙送りされ、上
記同様の印刷が行われる。以後、同様の印刷と紙送りと
が繰り返され、印刷用紙12は排出ローラ60と拍車ロ
ーラ61との間に挾まれて補助スタッカ72の方向へ排
出される。
【0032】ここで、印刷用紙12の後端121が、紙
送りローラ31および押さえローラ32による挾持状態
から解除されたときに、従来のように印刷用紙12の前
端122が、まだスタッカ基部71の上面79に当接せ
ず、宙吊りの状態であるとすると、印刷用紙12は、そ
の自重によって下方へ垂れ下がって排出ローラ51を支
点として凸状に湾曲し、その湾曲に伴って印刷用紙12
の後端がインクジェットヘッド51の印刷面方向に跳ね
上げられる。しかし、本プリンタ10では、印刷用紙1
2の後端121が、紙送りローラ31と押さえローラ3
2とによる挾持状態から解除されたとき、つまり給紙手
段から外れたときには、排出された印刷用紙12の前端
122は、既にスタッカ基部71の上面79に47°の
角度で当接されるため、図2のP1に示すように上方に
向けて容易に凹状に湾曲することができる。
【0033】その後、印刷用紙12は、紙送りが進むに
つれて、収容面79、78上を移動しながら、図2のP
2、P3で示すように次第に湾曲の度合い(角度)を緩
め、当接部材75の方向に排出され、排出ローラ60お
よび拍車ローラ61による挾持状態から解除され、スタ
ッカ基部71の上面79および補助スタッカ72の上面
78に収容される。つまり、印刷用紙12の後端121
は、紙送りローラ31および押さえローラ32による挾
持を解除されても、印刷ガイド35の方向に付勢された
状態に維持されるため、挾持の解除時に印刷面54の方
向に跳ね上がることがない。したがって、印刷用紙12
の後端121が、印刷面54と接触してインクで汚れる
ことを防止することができる。しかも、インクジェット
ヘッド51のノズルに塵芥や印刷用紙12の紙の繊維が
付着してノズルの目詰まりを生じることもない。また、
印刷用紙12が上記のように角度を緩める過程におい
て、拍車ローラホルダ62、折曲げ部64および仕切り
板65は、その印刷用紙12よりも十分上方に離れてい
るため、印刷用紙12の上面と接触するものがなく、印
刷用紙12上の未乾燥のインクが擦られることが防止さ
れる。
【0034】次に、上記発明の実施の形態では、インク
ジェットヘッド51の印刷面54と補助スタッカ72の
上面78とのなす角度が47°に設定された場合につい
て説明したが、図3に示すように、その角度をT°=1
7°に設定した場合であっても、上記47°に設定され
た場合と同じように、印刷用紙12の後端121の跳ね
上がりを防止することができ、また、印刷用紙12上の
未乾燥のインクが擦られることも防止することができ
る。ただし、この場合は、印刷用紙12の後端121が
給紙搬送手段から外れたときには、印刷用紙12の前端
122が既にスタッカ基部71の上面79に当接してい
るようにするために、スタッカ70の設置位置を上記4
7°のものよりも、排出ローラ60に近い位置に設け
る。つまり、上記補助スタッカ72の設置高さは、上記
角度に応じて上記条件を満足するように設定変更する。
【0035】なお、図4に示す従来のものの場合には、
紙送りローラ31の中心から排出ローラ60の中心まで
の距離L2は、印刷用紙12を搬送するために必要な距
離である。しかし、上記各実施の形態に係るプリンタの
ように、インクジェットヘッド51を傾けて設置した場
合には、その距離L3は、図1に示すように、L2co
sT(T=47°または17°)となる。つまり、(L
2−L2cosT)=L2(1−cosT)分短くな
る。したがって、その分、収容される印刷用紙12の後
端121の位置をインクジェットヘッド寄りに設定する
ことができるため、プリンタ10の専有面積を小さくす
ることができる。
【0036】また、本発明者の実験によれば、上記角度
を17°ないし60°の範囲に設定すれば、上記効果を
奏することが明らかにされており、印刷用紙12のフル
スタック量と、後端121の跳ね上がりとを比較考慮す
ると、上記角度を43°ないし47°の範囲に設定する
ことが望ましいことが分かった。なお、上記発明の実施
の形態において、紙送りローラ31および押さえローラ
32が本発明に係る給紙搬送手段に相当するが、押さえ
ローラ32とインクジェットヘッド51との間に用紙ガ
イドを併設することもできる。この場合、印刷用紙12
の後端がその用紙ガイドから外れたときをもって、給紙
搬送手段から外れたものとする。また、排出ローラ60
および拍車ローラ61が排出搬送手段に、スタッカ基部
71および補助スタッカ72が収容手段に相当する。
【0037】
【発明の効果】以上記述したように本発明によれば、印
刷用紙の送り出し方向後端が、給紙搬送手段から外れた
ときにインクジェットヘッド方向へ跳ね上がるのを防止
することができる。したがって、印刷用紙の送り出し方
向後端が、インクジェットヘッドと接触してインクで汚
れることを防止することができる。しかも、インクジェ
ットヘッドのノズルに塵芥や印刷用紙の紙の繊維が付着
してノズルの目詰まりが生じることを防止することもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態に係るプリンタの主な内部機
構を示す縦断面説明図である。
【図2】図1に示すプリンタの紙送りおよび排出の機構
を拡大して示す縦断面部分説明図である。
【図3】図2に示すプリンタのインクジェットヘッドの
角度を17°に設定した場合の縦断面部分説明図であ
る。
【図4】従来のプリンタの主な内部機構を示す縦断面説
明図である。
【図5】図4に示すプリンタのプリンタ紙送りおよび排
出の機構を拡大して示す説明図である。
【符号の説明】
10 プリンタ 12 印刷用紙 14 給紙カセット 16 給紙ローラ 31 紙送りローラ 32 押さえローラ 35 印刷ガイド 51 インクジェットヘッド 60 排出ローラ 61 拍車ローラ 72 補助スタッカ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷用紙を挾んで印字位置に送り出す給
    紙搬送手段と、 この給紙搬送手段の印刷用紙の送り出し側に設けられて
    おり、その送り出された印刷用紙に上からインクを吐出
    して印刷を行うインクジェットヘッドと、 このインクジェットヘッドによって印刷された印刷用紙
    の送り出し方向に設けられており、その印刷された印刷
    用紙を、下から当接する排出ローラおよび上から当接す
    る拍車ローラにより挾んで排出する排出搬送手段と、 この排出搬送手段から排出された印刷用紙を収容する収
    容手段と、が備えられたインクジェットプリンタにおい
    て、 前記収容手段は、前記印刷用紙の送り出し方向後端が、
    前記給紙搬送手段から外れたときに、その印刷用紙の前
    端が前記収容手段の印刷用紙の収容面と当接する位置に
    設けられ、 前記収容面が、前記印刷用紙を上方に向けてほぼ凹状に
    湾曲させるように、前記排出搬送手段による印刷用紙の
    排出方向と所定の角度に設定されていることを特徴とす
    るインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記収容面の上方には、前記排出搬送手
    段による排出方向から前記印刷用紙がその排出に伴い収
    容面上を移動しながら角度を変える範囲にわたって前記
    印刷用紙の上面と接触するものがないことを特徴とする
    請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記収容手段は、前記印刷用紙がその排
    出に伴い収容面上を移動しながら角度を変える範囲より
    も上方に、その収容手段の上方を覆う壁手段が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載のイン
    クジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記所定の角度は、17°ないし60°
    であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
    つに記載のインクジェットプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記所定の角度は、43°ないし47°
    であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
    つに記載のインクジェットプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011020456A (ja) * 2004-01-21 2011-02-03 Silverbrook Research Pty Ltd 印字ヘッド集積回路が組み込まれたカートリッジを有するデスクトッププリンタ

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