JPH09141782A - ラッピング用突板シート - Google Patents

ラッピング用突板シート

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Publication number
JPH09141782A
JPH09141782A JP7308879A JP30887995A JPH09141782A JP H09141782 A JPH09141782 A JP H09141782A JP 7308879 A JP7308879 A JP 7308879A JP 30887995 A JP30887995 A JP 30887995A JP H09141782 A JPH09141782 A JP H09141782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
lapping
veneer
sheet
projected
Prior art date
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Pending
Application number
JP7308879A
Other languages
English (en)
Inventor
Kahei Murata
嘉平 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP7308879A priority Critical patent/JPH09141782A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】造作材へラッピング用突板シートをラッピング
加工したのちの仕上塗装作業をなくする。 【解決手段】基材シート上に接着剤層を介して突板を接
着し、この突板上に、サンディングシーラー層を形成
し、且つ、このサンディングシーラー層上にフッ素樹脂
コート層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具や住宅内装な
どの造作部材の表面にラッピング加工して使用するラッ
ピング用突板シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のラッピング用突板シートは、例え
ば、図2に示すように、不織布などの基材シート(1
1)上に接着剤層(12)を介して突板(13)を貼合
せ、この突板上に、順に、着色層(14)、サンディン
グシーラー層(15)を形成したものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来のラッピ
ング用突板シートは、最表面層がサンディングシーラー
層であるため、造作部材の表面にラッピング加工したあ
とで、別途、仕上塗装作業が必要となる。この仕上塗装
作業は、通常、2液硬化型ウレタン樹脂塗料をスプレー
塗装するか、または、紫外線硬化型アクリルウレタン樹
脂塗料をバキュームコーターで塗装する。しかしなが
ら、2液硬化型ウレタン樹脂塗料では、塗装後、乾燥す
るまでに時間がかかる問題があり、また、紫外線硬化型
アクリルウレタン樹脂塗料の場合には、低分子量のアク
リル樹脂を使用するため、塗装作業者への作業環境衛生
上の安全確保の配慮が必要であった。そのうえ、2液硬
化型ウレタン樹脂コート層や紫外線硬化型アクリルウレ
タン樹脂コート層は、耐汚染性が不十分であった。
【0004】本発明は、上述の従来のラッピング用突板
シートにおけるラッピング加工後の仕上塗装作業が不要
であり、しかも、耐汚染性に優れたラッピング用突板シ
ートを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
図1に示すように、基材シート(11)上に接着剤層
(12)を介して突板(13)を貼合せ、この突板上に
サンディングシーラー層(15)を形成し、且つ、この
サンディングシーラー層上にフッ素樹脂コート層(1
6)を形成したことを特徴とするラッピング用突板シー
ト(10)である。
【0006】本発明の第2の発明は、前記のフッ素樹脂
コート層(16)を、テトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレンコポリマー(FEP)をバインダー
とする塗料で形成したことを特徴とする第1の発明に記
載のラッピング用突板シート(10)である。
【0007】本発明の第3の発明は、前記のフッ素樹脂
コート層(16)を、ポリフッ化ビニリデン(PVD
F)をバインダーとする塗料で形成したことを特徴とす
る第1の発明に記載のラッピング用突板シート(10)
である。
【0008】本発明の第4の発明は、前記のフッ素樹脂
コート層(16)を、テトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレンコポリマーとポリフッ化ビニリデン
とのブレンド樹脂をバインダーとする塗料で形成したこ
とを特徴とする第1の発明に記載のラッピング用突板シ
ート(10)である。
【0009】
【作用】本発明のラッピング用突板シートは、最表面層
に可撓性で耐汚染性に優れるフッ素樹脂コート層が形成
されているため、造作材へのラッピング加工時の毛羽立
ち、割れ、汚染などがなくラッピング加工適性が良好で
あり、しかも、ラッピング加工後の仕上塗装なしで良好
な外観を得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のラッピング用突板シート
(10)は、図1に示すように、15〜80g/m2
不織布などの基材シート(11)上に、アクリル樹脂系
や酢酸ビニル樹脂系の水性エマルジョン接着剤などの接
着層(12)を介して0.05〜0.15mm厚の突板
(13)(薄くスライスした天然木の板)を貼合せ、こ
の突板上にロールコーターで2液硬化型ウレタン樹脂塗
料や紫外線硬化型アクリルウレタン樹脂塗料などの塗料
により1.5〜3g/尺2 のサンディングシーラー層
(15)を形成し、さらに、このサンディングシーラー
層上に、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロ
ピレンコポリマー、ポリフッ化ビニリデン、テトラフル
オロエチレン−ヘキサフルオロプロピレンコポリマーと
ポリフッ化ビニリデンとのブレンド樹脂などをバインダ
ーとする塗料でロールコーターにより1.5〜3g/尺
2 のフッ素樹脂コート層(16)を形成したものであ
る。なお、必要に応じては、突板とサンディングシーラ
ー層との間に、1液又は2液硬化型ウレタン樹脂塗料な
どで着色層(14)を形成する。また、基材シートとし
ては、不織布以外に、紙、織布、合成樹脂フィルム、金
属箔などを使用することが可能であるが、主として木質
系造作部材や突板との接着性やラッピング適性などを考
慮すると、不織布が最も好ましい。
【0011】
【実施例】まず、基材シートであるビニロンとパルプを
主成分とする28g/m2の不織布上に、アジリチンを添
加した酢酸ビニル樹脂系の水性エマルジョン接着剤で約
0.2〜0.35mm厚のタモ材の突板を貼合せたの
ち、突板の表面をワイドベルトサンダーで平滑に研磨し
て、突板の厚みを0.14〜0.2mmにした。なお、
水性エマルジョン接着剤の塗布量は、50〜80g/m
2 であった。
【0012】次に、平滑に研磨した突板の表面に、ロー
ルコーターにより2液硬化型ウレタン樹脂塗料を塗布し
て着色層を形成し、この着色層上に、紫外線硬化型アク
リルウレタン樹脂塗料を塗布してサンディングシーラー
層を形成し、その表面をワイドベルトサンダーで平滑に
研磨した。そして、研磨したサンディングシーラー層上
に、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレ
ンコポリマー(テトラフルオロエチレン100:ヘキサ
フルオロプロピレン10〜25)をバインダーとする塗
料をリバース型ロールコーターで塗布量2g/尺2 で塗
布してフッ素樹脂コート層を形成して、本実施例のラッ
ピング用突板シートを作製した。
【0013】この本実施例のラッピング用突板シート
を、造作部材の表面にラッピング加工したが、ラッピン
グ時の毛羽立ちや割れの発生がなく、極めて良好なラッ
ピング適性を示し、また、外観も、フッ素樹脂コート層
が薄くて透明性が高く、導管の意匠感を残したセミオー
プン調の仕上がりが得られた。
【0014】次に、造作部材にラッピング加工した本実
施例のラッピング用突板シートの耐汚染試験を行った。
カビキラー、マジックリン、キッチンハイター、ヘアリ
キッドをそれぞれ別個にフッ素樹脂コート層表面へ塗布
して、6時間放置後に拭き取り、その表面の状態を観察
した。この試験結果は、表1に示してあるが、いずれも
表面にも異常は認められなかった。
【0015】
【表1】
【0016】本実施例と比較するため、比較例として従
来のラッピング用突板シートを作製した。これは、実施
例と同様にして、不織布の基材シート上に接着剤層を介
して突板を貼合せ、この突板上に、順に、着色層、サン
ディングシーラー層を形成したものある。この従来のラ
ッピング用突板シートを、造作部材の表面にラッピング
加工したのち、バキュームコーターで紫外線硬化型アク
リルウレタン樹脂塗料を塗布して仕上げ塗装を行った。
実施例と同様に耐汚染試験を行ったが、表1に示すよう
に、ヘアリキッドでは光沢が変化し、他のものでも一部
変色した。
【0017】
【発明の効果】本発明のラッピング用突板シートは、最
表面にフッ素樹脂コート層が形成され、このフッ素樹脂
コート層の特性から、ラッピング適性が良好であり、ま
た、表面が汚染されにくく、ラッピング加工後の外観性
が良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例のラッピング用突板シートの構成
を示す説明図である。
【図2】従来の一例のラッピング用突板シートの構成を
示す説明図である。
【符号の説明】
10……ラッピング用突板シート 11……基材シート 12……接着剤層 13……突板 14……着色層 15……サンディングシーラー層 16……フッ素樹脂コート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04F 13/18 8913−2E E04F 13/18 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材シート上に接着剤層を介して突板を貼
    合せ、この突板上にサンディングシーラー層を形成し、
    且つ、このサンディングシーラー層上にフッ素樹脂コー
    ト層を形成したことを特徴とするラッピング用突板シー
    ト。
  2. 【請求項2】前記のフッ素樹脂コート層を、テトラフル
    オロエチレン−ヘキサフルオロプロピレンコポリマーを
    バインダーとする塗料で形成したことを特徴とする請求
    項1記載のラッピング用突板シート。
  3. 【請求項3】前記のフッ素樹脂コート層を、ポリフッ化
    ビニリデンをバインダーとする塗料で形成したことを特
    徴とする請求項1記載のラッピング用突板シート。
  4. 【請求項4】前記のフッ素樹脂コート層を、テトラフル
    オロエチレン−ヘキサフルオロプロピレンコポリマーと
    ポリフッ化ビニリデンとのブレンド樹脂をバインダーと
    する塗料で形成したことを特徴とする請求項1記載のラ
    ッピング用突板シート。
JP7308879A 1995-11-28 1995-11-28 ラッピング用突板シート Pending JPH09141782A (ja)

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JPH09141782A true JPH09141782A (ja) 1997-06-03

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JP (1) JPH09141782A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100478505B1 (ko) * 2001-08-23 2005-03-28 김정욱 우레탄점착시트의 제조 방법 및 그에 의한 우레탄점착시트
JP2007168138A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Yamaha Livingtec Corp 化粧板及びその製造方法

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100478505B1 (ko) * 2001-08-23 2005-03-28 김정욱 우레탄점착시트의 제조 방법 및 그에 의한 우레탄점착시트
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