JPH0914175A - 水中ポンプ - Google Patents

水中ポンプ

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JPH0914175A
JPH0914175A JP16554195A JP16554195A JPH0914175A JP H0914175 A JPH0914175 A JP H0914175A JP 16554195 A JP16554195 A JP 16554195A JP 16554195 A JP16554195 A JP 16554195A JP H0914175 A JPH0914175 A JP H0914175A
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rib
pump
casing
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bottom plate
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JP16554195A
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Michiyasu Imaizumi
充康 今泉
Toshizo Takahashi
利造 高橋
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Kawamoto Pump Mfg Co Ltd
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Kawamoto Pump Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 渦巻室の空気を良好に排出し、ポンプの圧力
を早く回復し、排水作業が円滑に行える水中ポンプを提
供する。 【構成】 渦巻室13に連なる吐出通路15にこの吐出
通路15をインペラ4の回転方向に沿って区画して、複
数の流路15a、15bに区分するリブ18とを設け
る。渦巻室に滞留した空気がインペラの回転に伴って吐
出通路に達すると、リブ先端及び水切り部でそれぞれ吐
出口側への2箇所で導かれるようになり、排除性能が向
上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中ポンプに係わり、
特に、低水位の残水排水処理に用いて有効な水中ポンプ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりプール、タンク等の低水位の残
水を処理するために残水排水用の水中ポンプが使用され
ている。この種の水中ポンプは、ポンプケーシングの底
壁に吸込口を開口し、ストレーナを通じてこの吸込口よ
り低水位の水を吸い込むようになっている。吸い込まれ
た水はインペラにより昇圧され、吐出通路を通じて吐出
管などを介してプールやタンクの外部に排除されるよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら排水運転
中に水位が次第に下がり、ケーシングの底壁部よりも低
くなると、吸込口を通じて空気がポンプ内に侵入する。
この空気は渦巻室に溜まる。渦巻室に空気が残存すると
ポンプの圧力低下を引き起こし、揚水不能となってしま
う場合がある。そして再度残水の水位が上昇してきて
も、いったん揚水不能になると渦巻室に溜まった空気は
ポンプ外部に排出され難く、排除量が微小なため、空気
が外部に放出されるまでに時間を要してしまう。このた
めにポンプの圧力が回復して再揚水するまでに数十秒、
数分を要してしまったり、或いは揚水高さによっては揚
水不可となってしまうという不具合が生じる。
【0004】本発明は上記の事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、渦巻室の空気を良好に
排出し、ポンプの圧力を早く回復し、排水作業が円滑に
行える水中ポンプを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、底壁
に吸込口が開口されるとともに、内部にこの吸込口に連
なり上下方向に中心線を有する渦巻室が形成され、かつ
側部に上記渦巻室に連通する吐出通路が形成されたポン
プケーシングと、上記ポンプケーシングに連結された駆
動部と、上記渦巻室に収容され、上記駆動部から伝えら
れる動力により駆動されるインペラと、上記吐出通路に
設けられ、この吐出通路を上記インペラの回転方向に沿
って区画して複数の流路に区分する上記吐出通路に沿っ
て延びるリブとを具備している。
【0006】請求項2の発明は、請求項1記載の水中ポ
ンプにおいて、上記ポンプケーシングは、ケーシング本
体の下面開口部を着脱可能な底板で覆って構成されてお
り、上記リブは、上記ケーシング本体またはこのケーシ
ング本体の上面を覆うケーシングカバーに一体に下向き
に形成されているとともに、このリブの下端と底板との
間に微小隙間が形成されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明によれば、上記構成を採用した結果、次
のような作用が生じる。すなわち、請求項1の発明によ
れば、渦巻室に残存している空気はインペラの回転に伴
ってインペラや渦巻室の周囲に押しやられ、かつインペ
ラの回転に伴ってつれ回りされる。このような空気が吐
出通路に達すると、吐出通路に設けられたリブの先端に
当たってリブの手前側にある吐出流路を通って外部へ導
かれる。つぎに空気層が吐出通路の水切り部に達する
と、この水切り部に当たってリブの背部側の吐出流路を
通って外部に導かれる。すなわち、空気はリブ先端およ
び水切り部の複数箇所でそれぞれ吐出通路側に導かれる
ので従来の水切り部1箇所のみでガイドされる場合に比
べて吐出口側への排除性能が向上する。
【0008】請求項2の発明によれば、リブはケーシン
グ本体に一体に下向きに形成したから、リブの下端と底
板との間に隙間が生じても空気の排除性能に悪影響を及
ぼすことがない。つまり、ポンプケーシングが底板を着
脱可能に分割した構造である場合、底板にリブを立設す
ると、誤差によりリブの高さがばらつくことがあり、リ
ブの上端がケーシング本体やこれを覆うケーシングカバ
ーの上面に届かないことがある。この場合は、吐出通路
の上部に隙間が生じることになり、空気は水よりも軽い
ため、この隙間を通じて空気が洩れるおそれがある。こ
れに対しリブをケーシング本体またはケーシングカバー
に下向きに形成すると、リブの下端と底板との間に隙間
が生じたとしても、この隙間は下方位置であるから軽い
空気がここから洩れることがない。
【0009】一方、誤差によりリブの高さが所定値より
高いと底板の組み付けの妨げになる。これに対し、リブ
の下端と底板との間に微小隙間が積極的に形成されるよ
うにしておけば、リブ高さに誤差があっても、組付けの
支障にならない。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図1および図2に示す一実施
例を参照して説明する。図1は水中ポンプの構造を示す
断面図、図2は底板を外した状態の水中ポンプを下方か
ら見た場合の図である。
【0011】図1において、1はポンプ部、2は駆動部
を示す。ポンプ部1は、ポンプケーシング3とこのポン
プケーシング3に収容されたインペラ4を主構成部品と
している。上記ポンプケーシング3は、上下両面が開放
されたケーシング本体10と、上記ケーシング本体10
の上面を覆うケーシングカバー11と、上記ケーシング
本体10の下面を覆う底板12とで構成されている。こ
れらケーシング本体10、ケーシングカバー11および
底板12とで囲まれた空間、すなわちポンプケーシング
3内には渦巻室13が形成されている。この渦巻室13
はその中心線が上下方向に向いている。また、上記底板
12には吸込口14が形成されており、この吸込口14
は上記渦巻室13の中央に連通している。なお底板12
の下方にはストレーナ5が取り付けられている。
【0012】ポンプケーシング3内には、上記渦巻室1
3から側方に向かって延びる吐出通路15が形成されて
いる。この吐出通路15の先端は吐出口16に連通され
ており、この吐出口16には吐出管6が連結されように
なっている。上記渦巻室13と吐出通路15の接続部分
には、渦巻室13の巻き始め部分から吐出通路15へ向
かう部分に水切り部17が形成されている。
【0013】さらに吐出通路15には、リブ18が設け
られている。このリブ18は、上記吐出通路15を複数
の流路15a,15bに区分けするようになっており、
これら流路15a,15bは渦巻室13の周方向に沿っ
て区画され、それぞれ下流端は吐出口16に連通してい
る。このリブ10の上記渦巻室13側の端部は、渦巻室
13の巻始めの径とほぼ同じ位置となっており、反対側
の端部は吐出口16の近傍まで延びている。
【0014】そして、本実施例の場合、上記吐出通路1
5もケーシング本体10、ケーシングカバー11および
底板12とで囲まれて構成されており、吐出通路15の
天井面に該当するケーシングカバー11に上記リブ18
が一体に形成されている。リブ18はケーシングカバー
11から垂下されており、その下端は底板12に対向さ
れている。そして、リブ18の下端と底板12との間に
は微小隙間19が形成されており、この微小隙間19は
リブ18が正常に成形されて底板12が正常に組付けら
れている場合、4〜5mm程度となるように設計されてい
る。
【0015】上記渦巻室13には、インペラ4が回転自
在に収容されている。このインペラ4は前記駆動部2か
ら伝えられる動力により回転される。駆動部2は、電動
機フレーム20およびこの電動機フレーム20の上端に
固定された電動機カバー21からなる電動機ハウジング
7内に固定子22並びに回転子23を収容して構成され
ている。回転子23には駆動軸24が連結されており、
この駆動軸24は前記ケーシングカバー11を貫通して
ケーシング本体10内に導かれ、この先端に前記インペ
ラ4が連結されている。したがって、駆動部2が運転さ
れると、インペラ4が回転されるようになっている。
【0016】インペラ4の回転により渦巻室13では遠
心力によって中央部の圧力が下がり、よって底板12の
吸込口14を通じて水が吸い込まれる。吸い込まれた水
はポンプケーシング3の渦巻室13内でインペラ4の回
転により昇圧され、吐出通路15へと導かれ前記吐出口
16から送り出される。
【0017】上記のような水中ポンプを運転中に、外部
の水位が低下して吸込口14から空気が吸い込まれた場
合、その空気は渦巻室13に滞留し、ポンプの外部へ排
出され難い。しかしながら、本例では吐出通路15にリ
ブ18を設けたので、空気の放出性能が向上する。
【0018】すなわち、渦巻室13に残存している空気
はインペラ4の回転に伴って渦巻室13の周囲に押しや
られ、かつインペラ4の回転に伴ってつれ回りされる。
このような空気が吐出通路15に達すると、吐出通路1
5の入口部分に位置するリブ18の先端に当たってリブ
18の手前側にある吐出流路15aを通って外部へ導か
れる。つぎに空気層が吐出通路15の水切り部17に達
すると、この水切り部17に当たってリブ18の背部側
の吐出流路15bを通って外部に導かれる。すなわち、
空気はリブ18先端および水切り部17の複数箇所でそ
れぞれ吐出通路15側に導かれるので従来の水切り部1
7一箇所のみでガイドされる場合に比べて吐出口16側
への排除性能が向上する。
【0019】またリブ18はケーシングカバー11に一
体に下向きに形成したから、リブ18の下端と底板12
との間に隙間19が生じても空気の排除性能に悪影響を
及ぼすことがない。つまり、ポンプケーシング3が底板
12を分割した構造である場合、底板12にリブ18を
立設すると、誤差によりリブ18の高さがばらつくこと
があり、リブ18の上端がケーシング本体10やこれを
覆うケーシングカバー11の上面に届かないことがあ
る。この場合は、吐出通路15の上部に隙間が生じるこ
とになり、空気は水よりも軽いため、この隙間を通じて
空気が洩れるおそれがある。これに対しリブ18をケー
シングカバー11に下向きに形成すると、リブ18の下
端と底板12との間に隙間19が生じたとしても、この
隙間19は下方位置であるから軽い空気がここから洩れ
ることがない。
【0020】一方、誤差によりリブ18の高さが所定よ
り高いと底板12の組み付けの妨げになる。これに対
し、リブ18の下端と底板12との間に微小隙間19が
積極的に形成されるようにしておけば、リブ18高さに
誤差があっても、組付けの妨げにならない。
【0021】なお、上記のリブ18が設けられる位置
は、インペラ4から近すぎるとインペラ4の回転時の抵
抗等が大きくなり、インペラ4から遠すぎると空気を良
好にガイドすることができない。このために、渦巻室1
3の巻始めの径とほぼ同じ位置から吐出口16方向に伸
びて形成されるのが望ましい。
【0022】なお、上記実施例の場合、リブ18はケー
シングカバー11から一体に垂下した構造について説明
したが、吐出通路15は必ずしもケーシング本体10と
ケーシングカバー11と底板12とで形成されることと
は限らない。つまり、図1の想像線Aで示す部分よりも
図示の左側領域はケーシングカバー11で構成するが、
図示の右側領域はケーシング本体10で構成することも
あり、この場合吐出通路15はケーシング本体10と底
板12とで形成される。このような構造のポンプではリ
ブ18をケーシング本体10に一体に形成してもよい。
その他、本実施例は種々変形可能である。
【0023】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1の発明によれ
ば、水位が低下して吸込口から空気が侵入した場合、吐
出通路内に設けたリブの案内作用により、空気を良好に
排出することができる。よってポンプの圧力を早く回復
することができ、排水作業が円滑に行える。
【0024】また請求項2の発明によれば、底板が脱着
可能な構造の場合、リブの下端と底板との間に積極的に
隙間を形成したので、成形や組立て誤差があっても底板
の組付けの妨げにならず、確実な組付けが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水中ポンプの構造を示す断面図。
【図2】底板を外した水中ポンプを下方から見たときの
図。
【符号の説明】
1…ポンプ部 2…駆動部 3…ポンプケーシング 4…インペラ 10…ケーシング本体 11…ケーシング
カバー 12…底板 13…渦巻室 14…吸込口 15…吐出通路 15a、15b…流路 16…吐出口 17…水切り部 18…リブ 24…駆動軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底壁に吸込口が開口されるとともに、内
    部にこの吸込口に連なり上下方向に中心線を有する渦巻
    室が形成され、かつ側部に上記渦巻室に連通する吐出通
    路が形成されたポンプケーシングと、 上記ポンプケーシングに連結された駆動部と、 上記渦巻室に収容され、上記駆動部から伝えられる動力
    により駆動されるインペラと、 上記吐出通路に設けられ、この吐出通路を上記インペラ
    の回転方向に沿って区画して複数の流路に区分する上記
    吐出通路に沿って延びるリブと、 を具備したことを特徴とする水中ポンプ。
  2. 【請求項2】 上記ポンプケーシングはケーシング本体
    の下面開口部を着脱可能な底板で覆って構成されてお
    り、上記リブは、上記ケーシング本体またはこのケーシ
    ング本体の上面を覆うケーシングカバーに一体に下向き
    に形成されているとともに、このリブの下端と底板との
    間に微小隙間が形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の水中ポンプ。
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