JPH09141447A - バキューム式スタッドガン - Google Patents

バキューム式スタッドガン

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Publication number
JPH09141447A
JPH09141447A JP32817895A JP32817895A JPH09141447A JP H09141447 A JPH09141447 A JP H09141447A JP 32817895 A JP32817895 A JP 32817895A JP 32817895 A JP32817895 A JP 32817895A JP H09141447 A JPH09141447 A JP H09141447A
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JP
Japan
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gun
welded
welding
stud
gun body
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Withdrawn
Application number
JP32817895A
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English (en)
Inventor
Kazumi Daitoku
一美 大徳
Tetsuo Harada
哲男 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAISU KK
Nippon Steel Corp
Original Assignee
NAISU KK
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仮に溶接対象物が平板状であって把持する部
分が無くても溶接施工が可能なバキューム式スタッドガ
ンを提供する。 【解決手段】 表面が平坦となって少なくともガン本体
11の通電部材19に接する部分が裏面側の突起37a
まで導電材料からなる溶接対象物37をガン本体11に
保持し、溶接対象物37の裏面側に形成された突起37
aを被取付け対象物16に押し当てた状態で通電して溶
接を行うスタッドガン10であって、通電部材19の周
囲を囲繞する吸着パッド35が設けられ、溶接対象物3
7を吸引してガン本体11の通電部材19に当接状態で
保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接対象物を吸着
してガン本体に固定して、スタッド溶接を行うバキュー
ム式スタッドガンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスタッド溶接用のガンは、例え
ば、実公昭39−37027号公報に記載のように、ス
プリングによって付勢されて上下動可能な通電部材を中
央に備え、側部には把手が設けられたガン本体と、前記
通電部材の先部に装着され溶接対象物であるピンやボル
ト等を把持するチャックと、ガン本体の周囲に取付けら
れて被取付け対象物に対してガン本体を一定姿勢で保持
する脚部材とを有し、前記チャックに溶接対象物を固定
すると共に、該溶接対象物を被取付け対象物に押し付け
て通電して溶接していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スタッ
ド溶接用のガンにおいては、溶接対象物がピンやボルト
等のように、チャックに嵌入装着できる円柱部を有する
場合には、簡単に取付けることが可能であるが、表面が
平たい場合には、チャックに装着することができないの
で、スタッド溶接用のガンに溶接対象物を通電状態で固
定することが困難であるという問題があった。そこで、
特殊な形状の溶接対象物の場合にはこれに合った治具を
製作し、該治具をガン本体に取付けて溶接を行っていた
が、前記治具は一般に溶接対象物の側部を把持してガン
本体に固定していたので、例えば、板状の溶接対象物を
並べて被取付け対象物に取付ける場合、治具が邪魔して
その施工が困難であるという問題があった。本発明はか
かる事情に鑑みてなされたもので、仮に溶接対象物が平
板状であって把持する部分が無くても溶接施工が可能な
バキューム式スタッドガンを提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載のバキューム式スタッドガンは、表面が平坦となっ
て少なくともガン本体の通電部材に接する部分が裏面側
の突起まで導電材料からなる溶接対象物を前記ガン本体
に保持し、該溶接対象物の裏面側に形成された前記突起
を被取付け対象物に押し当てた状態で通電して溶接を行
うスタッドガンであって、前記通電部材の周囲を囲繞す
る吸気源に接続される吸着パッドが設けられ、前記溶接
対象物を吸引して前記ガン本体の通電部材に当接状態で
保持している。なお、ここで、前記吸気源はガン本体と
は別に設けられた真空ポンプ等に接続されている場合で
あっても本発明は適用される。また、請求項2記載のバ
キューム式スタッドガンは、金属製の小球からなる溶接
対象物をガン本体の通電部材に当接させると共に、被取
付け対象物に押し当てた状態で通電して溶接を行うスタ
ッドガンであって、前記溶接対象物に当接する通電部材
の先部はラッパ状となって、内部に吸気源に接続される
吸引孔が設けられ、前記溶接対象物を吸引して前記通電
部材に当接保持されている。請求項3記載のバキューム
式スタッドガンは、請求項1又は2記載のバキューム式
スタッドガンにおいて、前記ガン本体の内部に圧縮空気
を利用して減圧状態をつくるエジェクターが設けられ、
該エジェクターが前記吸気源となっている。請求項4記
載のバキューム式スタッドガンは、請求項3記載のバキ
ューム式スタッドガンにおいて、前記エジェクターから
放出される空気は、前記ガン本体内部に導入されて、前
記通電部材の冷却を行っている。請求項5記載のバキュ
ーム式スタッドガンは、請求項1〜4のいずれか1項に
記載のバキューム式スタッドガンにおいて、前記ガン本
体にはガス放出孔が設けられ、前記溶接対象物の溶接部
分を溶接ガスでガスシールドしている。そして、請求項
6記載のバキューム式スタッドガンは、請求項4又は5
記載のバキューム式スタッドガンにおいて、前記ガン本
体に供給する圧縮空気等のオンオフ等を行う電磁弁が該
ガン本体に取付けられている。
【0005】
【作用】請求項1、及び請求項1に従属する請求項3〜
6記載のバキューム式スタッドガンは、溶接対象物に通
電する通電部材の周囲に吸着パッドを設け、溶接対象物
を吸着することによってガン本体に固定するようにして
いる。従って、溶接対象物の上面が平面であってもガン
本体に固定することができる。更に、吸着バッドは溶接
対象物の表面のみにあるので、例えば、四角形の溶接対
象物を敷き詰めて取付けることが可能となる。そして、
請求項2、及び請求項2に従属する請求項3〜6記載の
バキューム式スタッドガンは、溶接対象物に当接する通
電部材の先部がラッパ状となって、内部に吸気源に接続
される吸引孔が設けられているので、小球からなる溶接
対象物が通電部材に吸引され、これによって保持され
る。特に、請求項3記載のバキューム式スタッドガン
は、ガン本体の内部に圧縮空気を利用し減圧状態を作る
エジェクターが設けられているので、これによって、吸
気源とすることができ、更には真空ポンプ等の省略を行
うことができる。請求項4記載のバキューム式スタッド
ガンにおいては、エジェクターからの排気をガン本体の
内部に導入して通電部材の冷却を行うようにしているの
で、繰り返しスタッド取付け作業を行ってもガン本体が
加熱しにくい。更に圧縮空気をエジェクターと冷却に利
用しているので、エネルギーのより有効な利用ができ
る。請求項5記載のバキューム式スタッドガンにおいて
は、ガン本体にガス放出孔が設けられているので、溶接
部分を溶接ガスでガスシールードすることができ、これ
によって、例えば溶接ガスとしてアルゴンガスを使用す
ることによって酸化し易い溶接対象物の溶接が可能とな
る。そして、請求項6記載のバキューム式スタッドガン
においては、ガン本体に供給する圧縮空気等のオンオフ
等を行う電磁弁がガン本体に取付けられているので、圧
縮空気等によって作動する機器等の応答が速くなる。
【0006】
【発明の効果】従って、請求項1及びこれに従属する請
求項3〜6記載のバキューム式スタッドガンにおいて
は、上部に突出部が無い平面状の溶接対象物であって
も、これをガン本体に取付けて所定の位置に溶接取付け
できる。従って、例えば、配管内に敷き詰めて取付けを
行うライナー等であっても、表面から給電できれば溶接
取付けできることになり、取付け工事の作業性が向上す
る。そして、請求項2及びこれに従属する請求項3〜6
記載のバキューム式スタッドガンは、球状の溶接対象物
を簡単に通電部材に接合保持でき、これによって小球の
スタッド溶接が簡単に行える。特に、請求項3記載のバ
キューム式スタッドガンにおいては、エジェクターを用
いて吸着パッド内の減圧状態を作っているので、吸着パ
ッドを押圧することによってガン本体に取付ける場合に
比較して確実に溶接対象物を取付けることができる。請
求項4記載のバキューム式スタッドガンにおいては、エ
ジェクターの排気ガスを利用して通電部材の冷却を行う
ので、スタッド工事に際して長時間の連続作業ができ
る。更に、手に持って作業を行うガン本体の温度上昇を
防ぐことができる。請求項5記載のバキューム式スタッ
ドガンにおいては、より溶接の難しい金属からなる溶接
対象物を、酸化物等に起因する溶け込み不良等の欠陥を
少なくして溶接することができる。そして、請求項6記
載のバキューム式スタッドガンにおいては、ガン本体に
取付けられる空気機器の作動が速くなって、時間当たり
の溶接対象物の取付け本数を増加でき、作業効率が向上
する。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係るバキューム式スタッドガンの断面図、図2は同
要部拡大断面図、図3は同バキューム式スタッドガンの
接続状態を示す説明図、図4は本発明の他の実施の形態
に係るバキューム式スタッドガンに使用するチップの説
明図、図5はこのバキューム式スタッドガンに使用する
交換用チップの断面図である。
【0008】図1、図2に示すように、本発明の一実施
の形態に係るバキューム式スタッドガン10は、ガン本
体11と、その側部に取付けられしかも給電口を備えた
把手12と、ガン本体11の上部に取付けられた電磁弁
13〜15(図3参照)と、ガン本体11の下部に取付
けられガン本体11を所定の姿勢で被取付け対象物16
に載置する3本の支持脚17とを有している。以下、こ
れらについて詳しく説明する。
【0009】前記ガン本体11は、ナイロン等のように
強度を有する絶縁体からなる外側ケース18と、外側ケ
ース18の内部に少しの範囲で上下動可能に装着され、
純銅からなって内部を溶接電流が通過する通電部材19
と、通電部材19の上部に取付けられているスタッド押
し付けピン20と、スタッド押し付けピン20の上部が
嵌入するシリンダー21と、シリンダー21内に装着さ
れて前記スタッド押し付けピン20を弾性的に支持する
コイルスプリング22とを有している。前記通電部材1
9は、把手12がねじ12aによって取付けられるホル
ダー23と、ホルダー23の下部に交換可能に装着され
るチップ24とを具備し、ホルダー23の中間部には貫
通孔25が形成され、この部分にエジェクター入り金具
26とエジェクター出金具27とが装着されている。ホ
ルダー23は中心側のホルダー本体28と下部のホルダ
ー筒29とからなって、内側に溶接ガスの通路30をリ
ング状に形成できるようになっている。
【0010】前記エジェクター入り金具26は、先端部
から圧縮空気を吹き出し、エジェクター出金具27はエ
ジェクター入り金具26からの圧縮空気を受けるように
円錐状に窪み、エジェクター入り金具26はその先部が
円錐台状に尖って周囲から空気を巻き込み、減圧状態を
作るようになっている。なお、エジェクター入り金具2
6の入側には圧縮空気を入れるホース26aの接続金具
26bが、エジェクター出金具27の出口には放出され
るエアを管27aに送る管の接続金具27bが取付けら
れている。前記ホルダー本体28の下部には、対向する
エジェクター入り金具26と、エジェクター出金具27
によって形成されるエジェクター31(吸気手段の一
例)に連通するチップ装着孔32が形成され、この部分
に両端がテーパー状に拡径した吸引孔33が形成された
チップ24が螺着されている。前記チップ24の周囲に
はリング状に掛止突起34が形成され、ゴム製の吸着パ
ッド35が掛合装着されるようになっている。この吸着
パッド35の吸着面は前記チップ24の下端の通電面3
6の位置より少し(0.5〜1.5mm程度)下がっ
て、下部の溶接対象物37を確実に吸着して引きつけ通
電面36に当接させるようになっている。また、ホルダ
ー本体28の下部には、リング状のスカート38が形成
されている。
【0011】前記ホルダー筒29の上部には溶接ガスを
ホース39を介して導入する接続金具40が設けられ、
前記通路30に溶接ガスを導き、ホルダー本体28の周
囲に複数箇所設けられたガス放出孔41から溶接ガスを
噴出できるようになっている。この溶接ガスは噴出され
た後は、前記スカート38によってガン本体11の周囲
に容易に飛散しないようになっている。なお、ホルダー
本体28に形成されたガス放出孔41が、エジェクター
入り金具26及びエジェクター出金具27と交叉する部
分は、エジェクター入り金具26及びエジェクター出金
具27にそれぞれ形成されたリング状の溝42を介して
接続されている。
【0012】ホルダー本体28の上部には、スタッド押
し付けピン20が螺着しているが、このスタッド押し付
けピン20には、冷却用の螺旋溝43が形成され、空気
入口44から空気出口45にかけて冷却空気が導入され
るようになっている。なお、空気入口44及び空気出口
45には接続金具47、48がそれぞれ設けられ、接続
金具47は接続金具27bと管27aによって連結さ
れ、空気出口45にはサイレンサー49が取付けられて
いる。このような構造となって、エジェクター31から
の排気を利用して通電部材19を構成するホルダー23
の冷却を行っているので、繰り返し使用することによっ
て発生する熱によってガン本体11が過熱するのを防止
している。
【0013】前記スタッド押し付けピン20は、外側ケ
ース18内の上部に取付けられているシリンダー21内
に摺動移動可能に装着され、シリンダー21の上部には
ガイドシリンダー50が設けられ、スタッド押し付けピ
ン20の上部ガイドピン51が摺動可能に配置されてい
る。スタッド押し付けピン20の中間部及びガイドシリ
ンダー50の上部にはコイルスプリング22の上部及び
下部が螺合する雄ねじ部52、53がそれぞれ形成さ
れ、コイルスプリング22の上部をガイドシリンダー5
0に、下部をスタッド押し付けピン20に固定し、これ
らを弾性的に連結している。なお、54、55はシール
用のOリングを示す。前記コイルスプリング22は適当
長さに調整されて、通常の状態、即ち荷重を掛けない状
態で、通電部材19即ちチップ24及びこれに装着され
た溶接対象物37に押さえ代と引っ込み代を与えるよう
になっている。従って、吸着パッド35を作動させるこ
とによって、チップ24に溶接対象物37を取付けた状
態で、空気口56から圧縮空気を入れると、コイルスプ
リング22が伸びて溶接対象物37が下方に付勢されて
その先端の突起37aが被取付け対象物16に押圧さ
れ、反力がある場合には少しの距離、溶接対象物37及
び通電部材19の全体が上方に移動するようになってい
る。なお、空気口56にはホース57の接続金具57a
が取付けられている。
【0014】外側ケース18の上部には、締め付けナッ
ト58がガイドシリンダー50の上部に形成された雄ね
じ部59が螺合して取付けられている。この締め付けナ
ット58の中央には、雄ねじ部59の中央に形成された
空気孔60に連通する開口61が形成されて、スタッド
押し付けピン20の上部に形成された空間部52aを閉
塞しないようになっている。
【0015】前記通電部材19を構成するホルダー本体
28の側部には、把手12がねじ止めされている。この
把手12は内部の把手本体62がアルミニウムからなっ
て、基側に雌コネクター63を備え、中間部には押しボ
タンスイッチ64、65の装着部を備えている。前記押
しボタンスイッチ64は、図3に示すように押し付け用
のシリンダーを作動する電磁弁13と、溶接開始信号を
発するスイッチとして作動する。また、押しボタンスイ
ッチ65は2段押しボタンスイッチからなって、1段目
の操作でエジェクター31に供給する圧縮空気の電磁弁
14を作動させ、2段目の操作で溶接ガスを送る電磁弁
15を作動させるようにしている。なお、溶接ガスは不
要の場合には電磁弁15を作動させないようにすること
も可能である。前記電磁弁13〜15は、締め付けナッ
ト58の上部に搭載され、電磁弁13〜15から接続す
るガン本体11までの距離が短くなって、押しボタンス
イッチ64、65を押すと瞬時に作動するようになって
いる。
【0016】前記ガン本体11には、図3に示すよう
に、把手12を介してキャップタイヤ等によって溶接電
源装置66の出力の一方の端子が、被取付け対象物16
には他方の端子がキャップタイヤ等を介して接続されて
いる。また、圧縮空気を製造するコンプレッサー67に
は減圧機及びフィルターセット(エア三点セット)67
aを介して電磁弁13、14に接続されており、溶接ガ
スの一例であるアルゴンガスは減圧弁等を介して降圧し
て電磁弁15に接続されている。なお、溶接対象物37
が鉄等の場合には、アルゴンガスボンベ68の代わりに
炭酸ガスボンベ69に接続することになる。なお、図3
において、70、71は絞り弁を示し、外側ケース18
には、通電部材19が少しの距離上下するので、通電部
材19に取付けられる把手12、接続金具等の移動が可
能な距離だけその取付け部分に長孔が形成されている。
【0017】続いて、バキューム式スタッドガン10の
使用方法及び作用について更に詳しく説明すると、表面
から下部の突起37aまで導電性材料からなる溶接対象
物37をバキューム式スタッドガン10の下部に当接さ
せて、押しボタンスイッチ65を押して電磁弁14をオ
ンにしてエジェクター31を作動させ、吸着パッド35
で溶接対象物37を吸引すると共に、先端が平たいチッ
プ24に溶接対象物37を吸着させる。この状態で溶接
対象物37を所定の位置に配置する。この場合、周囲の
支持脚17を適当な長さに調整して、このバキューム式
スタッドガン10が被取付け対象物16に対して垂直に
立つようにするのが好ましい。ここで、スタッド溶接を
溶接ガス雰囲気中で行う場合には、再度押しボタンスイ
ッチ65を押して電磁弁15をオンにして溶接ガスをガ
ス放出孔41から放出して溶接部分を溶接ガスでシール
する。
【0018】この状態で溶接を開始しようとする場合に
は、押しボタンスイッチ64を押して、上部の空気口5
6から圧縮空気を入れコイルスプリング22を伸ばして
スタッド押し付けピン20を下降させて、チップ24の
先端に取付けられた溶接対象物37を被取付け対象物1
6に押し付けると共に、溶接電流を流す。これによっ
て、突起37aが溶解してこの部分にアークが発生して
その周囲表面まで溶解させ、溶接が完了する。なお、前
記電磁弁14、15はこの押しボタンスイッチ64の作
動によってオフ、又は必要な場合には少しの時間(1〜
2秒程度)をカウントするタイマーを作動させて、オフ
にしている。これによって、溶接が完了するので必要な
場合には溶接開始から適当な時間を計測するタイマーを
介して電磁弁13をオフとして、コイルスプリング22
が元の状態に戻り、次の溶接が行える準備ができる。通
電部材19はエジェクター31の排気によって冷却され
ているので、このバキューム式スタッドガン10を長時
間使用することができる。
【0019】続いて、図4に示す他の実施の形態に係る
バキューム式スタッドガンのチップについて説明する
が、図1に示す下部の通電部材を構成するチップ24の
代わりに、図4(A)、(B)に示すような下部の通電
部材の一部を構成する純銅からなる吸着チップ73、7
4を装着することができる。この吸着チップ73、74
は先部がラッパ状となって、中央に吸引孔75、76が
それぞれ設けられ、エジェクター31に接続されている
ので、下端に金属製の小球からなる溶接対象物77を吸
引することができる。特に、図4(B)において、Lを
50〜300mm程度とすることによって、例えば図4
(C)に示すように、狭い場所に自由な姿勢で挿入して
ボイラーチューブのピンホール穴78等の補修(スポッ
トインレイ)を行うことができる。
【0020】図5には、従来のボルトやピンをスタッド
溶接する場合のチップ79を示すが、チップ24の代わ
りにこのチップ79を挿入することによって、ボルトや
ピン80aを保持でき、この場合、装着部分の周囲に絶
縁体80が設けられているので、チップ79との間のス
パーク等が防止される。なお、図4、図5において81
〜83はそれぞれ雄ねじ部を示す。
【0021】前記実施の形態においては、バキューム式
スタッドガン10はコンデンサータイプのスタッド溶接
ガンについて説明したが、アークタイプのスタッド溶接
ガンについても適用できることは当然である。また、外
側ケース18と通電部材19の摺動移動を良くするた
め、適当なブッシュ又はガイドを設けることは自由であ
る。前記実施の形態においては、吸着パッドの真空源と
してエジェクターを用いたが、別に真空ポンプを設ける
ことも可能である。この場合、真空電磁弁はガン本体1
1の上部に取付ける方が応答性が向上する。また、被取
付け対象物が凹面又は凸面の場合には、前記支持脚17
を使用しないで、ガン本体11を被取付け対象物に立て
た状態で行うことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るバキューム式スタ
ッドガンの断面図である。
【図2】同要部拡大断面図である。
【図3】同バキューム式スタッドガンの接続状態を示す
説明図である。
【図4】本発明の他の実施の形態に係るバキューム式ス
タッドガンに使用するチップの説明図である。
【図5】バキューム式スタッドガンに使用する交換用チ
ップの断面図である。
【符号の説明】
10 バキューム式スタッドガン 11 ガン本体 12 把手 12a ねじ 13 電磁弁 14 電磁弁 15 電磁弁 16 被取付け
対象物 17 支持脚 18 外側ケー
ス 19 通電部材 20 スタッド
押し付けピン 21 シリンダー 22 コイルス
プリング 23 ホルダー 24 チップ 25 貫通孔 26 エジェク
ター入り金具 26a ホース 26b 接続金
具 27 エジェクター出金具 27a 管 27b 接続金具 28 ホルダー
本体 29 ホルダー筒 30 通路 31 エジェクター 32 チップ装
着孔 33 吸引孔 34 掛止突起 35 吸着パッド 36 通電面 37 溶接対象物 37a 突起 38 スカート 39 ホース 40 接続金具 41 ガス放出
孔 42 溝 43 螺旋溝 44 空気入口 45 空気出口 47 接続金具 48 接続金具 49 サイレンサー 50 ガイドシ
リンダー 51 上部ガイドピン 52 雄ねじ部 52a 空間部 53 雄ねじ部 54 Oリング 55 Oリング 56 空気口 57 ホース 57a 接続金具 58 締め付け
ナット 59 雄ねじ部 60 空気孔 61 開口 62 把手本体 63 雌コネクター 64 押しボタ
ンスイッチ 65 押しボタンスイッチ 66 溶接電源
装置 67 コンプレッサー 67a フィル
ターセット 68 アルゴンガスボンベ 69 炭酸ガス
ボンベ 70 絞り弁 71 絞り弁 73 吸着チップ 74 吸着チッ
プ 75 吸引孔 76 吸引孔 77 溶接対象物(小球) 78 ピンホー
ル穴 79 チップ 80 絶縁体 80a ピン 81 雄ねじ部 82 雄ねじ部 83 雄ねじ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が平坦となって少なくともガン本体
    の通電部材に接する部分が裏面側の突起まで導電材料か
    らなる溶接対象物を前記ガン本体に保持し、該溶接対象
    物の裏面側に形成された前記突起を被取付け対象物に押
    し当てた状態で通電して溶接を行うスタッドガンであっ
    て、 前記通電部材の周囲を囲繞する吸気源に接続される吸着
    パッドが設けられ、前記溶接対象物を吸引して前記ガン
    本体の通電部材に当接状態で保持することを特徴とする
    バキューム式スタッドガン。
  2. 【請求項2】 金属製の小球からなる溶接対象物をガン
    本体の通電部材に当接させると共に、被取付け対象物に
    押し当てた状態で通電して溶接を行うスタッドガンであ
    って、 前記溶接対象物に当接する通電部材の先部はラッパ状と
    なって、内部に吸気源に接続される吸引孔が設けられ、
    前記溶接対象物を吸引して前記通電部材に当接保持する
    ことを特徴とするバキューム式スタッドガン。
  3. 【請求項3】 前記ガン本体の内部に圧縮空気を利用し
    て減圧状態をつくるエジェクターが設けられ、該エジェ
    クターが前記吸気源となっている請求項1又は2記載の
    バキューム式スタッドガン。
  4. 【請求項4】 前記エジェクターから放出される空気
    は、前記ガン本体内部に導入されて、前記通電部材の冷
    却を行う請求項3記載のバキューム式スタッドガン。
  5. 【請求項5】 前記ガン本体にはガス放出孔が設けら
    れ、前記溶接対象物の溶接部分を溶接ガスでガスシール
    ドする請求項1〜4のいずれか1項に記載のバキューム
    式スタッドガン。
  6. 【請求項6】 前記ガン本体に供給する圧縮空気等のオ
    ンオフ等を行う電磁弁が該ガン本体に取付けられている
    請求項4又は5記載のバキューム式スタッドガン。
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